JPH1090885A - 感光性組成物及びそれを用いる感光性平版印刷版材料 - Google Patents

感光性組成物及びそれを用いる感光性平版印刷版材料

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JPH1090885A
JPH1090885A JP24324096A JP24324096A JPH1090885A JP H1090885 A JPH1090885 A JP H1090885A JP 24324096 A JP24324096 A JP 24324096A JP 24324096 A JP24324096 A JP 24324096A JP H1090885 A JPH1090885 A JP H1090885A
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JP
Japan
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resin
photosensitive composition
acid
photosensitive
structural unit
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JP24324096A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Kizu
紀幸 木津
Katsura Hirai
桂 平井
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡便にデジタル画像を形成することが可能
で、高感度の感光性組成物を提供する。 【解決手段】 光酸発生剤、増感色素及び下記一般式
(1)で表される構造単位を有するビニル共重合体又
は、下記一般式(2)で表される構造単位及び一般式
(3)で表される構造単位から選ばれる少なくとも1種
を有するビニル共重合体を含有する感光性組成物、及び
光酸発生剤、増感色素及び、{メラミン−ホルムアル
デヒド樹脂、アルキルエーテル化メラミン−ホルムアル
デヒド樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、アルキルエーテル
化ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂、アルキルエーテ
ル化ユリア樹脂、ウレタンアルデヒド樹脂}から選ばれ
る酸架橋性化合物を含有する感光性組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な感光性組成物
及びそれを用いる感光性平版印刷版材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光の照射によって酸を発生する酸
発生剤(以下、光酸発生剤とも言う。)と該酸により架
橋し得る化合物(以下、酸架橋性化合物とも言う。)と
を含有する感光層を有する画像形成材料が知られてお
り、米国特許第5,340,669号には赤外吸収色
素、酸発生剤、ノボラック樹脂及びレゾール樹脂を含有
する感光性組成物を用い、半導体レーザー等による赤外
線で画像形成する方法が記載されているが、これによる
と簡便にデジタル画像を形成することが可能となるもの
の感度が未だ十分とは言えなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたものであり、その目的は、簡便にデジタ
ル画像を形成することが可能で、高感度の感光性組成物
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、 光酸発生剤、増感色素及び前記一般式(1)で表さ
れる構造単位を有するビニル共重合体又は、前記一般式
(2)で表される構造単位及び一般式(3)で表される
構造単位から選ばれる少なくとも1種を有するビニル共
重合体を含有する感光性組成物、これらビニル共重合体
が更に前記一般式(4)で表される構造単位を有するこ
と、 光酸発生剤、増感色素及び、{メラミン−ホルムア
ルデヒド樹脂、アルキルエーテル化メラミン−ホルムア
ルデヒド樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、アルキルエーテ
ル化ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂、アルキルエー
テル化ユリア樹脂、ウレタンアルデヒド樹脂}から選ば
れる酸架橋性化合物を含有する感光性組成物、、の
感光性組成物がアルカリ可溶性のフェノール樹脂を含有
すること、増感色素が赤外領域に吸収を有すること、及
び、 親水性表面を有する支持体の該親水性面上に前記感
光性組成物からなる感光層を有する感光性平版印刷版材
料、によって達成される。
【0005】以下、本発明について項目毎に詳述する。
【0006】《感光性組成物》本発明の感光性組成物
は、酸架橋性化合物として、一般式(1)で表される構
造単位又は、一般式(2)で表される構造単位及び一般
式(3)で表される構造単位から選ばれる少なくとも1
種を有するビニル重合体か、{メラミン−ホルムアルデ
ヒド樹脂、アルキルエーテル化メラミン−ホルムアルデ
ヒド樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、アルキルエーテル化
ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂、アルキルエーテル
化ユリア樹脂、ウレタンアルデヒド樹脂}から選ばれる
樹脂を含有することを特徴とする。
【0007】本発明において、一般式(1)で表される
構造単位として好ましいものは次ぎの構造で表される。
【0008】
【化4】
【0009】又、一般式(2)で表される構造単位及び
一般式(3)で表される構造単位から選ばれる少なくと
も1種を有するビニル共重合体として好ましくは、
【0010】
【化5】
【0011】を構造単位として有するものである。
【0012】一般式(1)で表される構造単位を有する
ビニル共重合体又は、一般式(2)で表される構造単位
及び一般式(3)で表される構造単位から選ばれる少な
くとも1種を有するビニル共重合体を更に有することが
好ましい一般式(4)で表される構造単位として好まし
くは、aが0又はX1として−CONH−を有するもの
である。
【0013】一般式(1)で表される構造単位又は、一
般式(2)で表される構造単位及び一般式(3)で表さ
れる構造単位と、一般式(4)で表される構造単位との
比率は10:90〜90:10、好ましくは20:80
〜80:20、更には40:60〜60:40である。
【0014】一般式(1)で表される構造単位を有する
ビニル共重合体又は、一般式(2)で表される構造単位
及び一般式(3)で表される構造単位から選ばれる少な
くとも1種を有するビニル共重合体は、その他従来公知
のその他の構造単位を有することができる。
【0015】メラミン−ホルムアルデヒド樹脂は、常法
に従ってメラミンとホルムアルデヒドを塩基性条件下で
縮合して得られる。アルキルエーテル化メラミン樹脂
は、メラミンとホルムアルデヒドを塩基性条件下で縮合
して得られたメチロールメラミンをアルコールでアルキ
ルエーテル化して得られる。アルキルエーテル化メラミ
ン樹脂としては、保存安定性が良好なことからヘキサア
ルキルエーテル化メラミンを主成分とするメラミン樹脂
が好ましく、中でもヘキサメチルエーテル化メラミン樹
脂が好ましい。
【0016】メラミン−ホルムアルデヒド樹脂のメラミ
ンに代えてメラミン系化合物であるアセトグアナミン、
ベンゾグアナミン等とホルムアルデヒドとを同様に反応
させて得られる樹脂を用いることもできる。アルキルエ
ーテル化ベンゾグアナミン樹脂は、アルキルエーテル化
メラミン樹脂のメラミンの代わりにベンゾグアナミンを
用いて容易に合成することができる。アルキルエーテル
化ベンゾグアナミン樹脂としては、保存安定性が良好な
ことからテトラアルキルエーテル化ベンゾグアナミン樹
脂が好ましく、中でもテトラメチルエーテル化ベンゾグ
アナミン樹脂が好ましい。
【0017】ユリア樹脂は、常法に従って尿素とホルム
アルデヒドを縮合して得られる。アルキルエーテル化ユ
リア樹脂は、尿素とホルムアルデヒドを縮合して得られ
たメチロール尿素をアルコールでアルキルエーテル化し
て得られる。アルキルエーテル化ユリア樹脂としては、
モノメチロール尿素、ジメチロール尿素、トリメチロー
ル尿素、ウロン化合物のアルキルエーテル化物が好まし
く、更に好ましくはトリメチロール尿素のアルキルエー
テル化物が挙げられる。
【0018】ユリア樹脂の尿素の代わりに、尿素系化合
物であるグリコールウリル、ウロン系化合物、メチレン
尿素、プロピレン尿素等の環状尿素化合物等とホルムア
ルデヒドを同様の方法で反応して得た樹脂を用いること
もできる。
【0019】ウレタン−ホルムアルデヒド樹脂として
は、下記一般式で表される化合物が挙げられる。
【0020】
【化6】
【0021】〔式中、Rは水素原子又はアルキル基を表
す。〕以下に具体的な合成例として、後述の実施例にて
用いる酸架橋性化合物の合成例を示す。
【0022】《酸架橋性化合物Aの合成》温度計、還流
冷却管、撹拌装置、窒素導入管を備えた500mlの4
つ首フラスコ中に、アセトン100ml、メタノール1
00mlの混合溶媒を入れ、高分子化合物を構成する化
合物として4−(3−フリル−3−ヒドロキシプロピ
ル)スチレン(FHPSt)96.13g(0.50モ
ル)、4−ヒドロキシスチレン(4−HySt)54.
07g(0.50モル)を溶解した。更に、重合反応開
始剤として、アゾイソブチロニトリル2.46g(0.
015モル)を溶解させ、窒素気流下で撹拌しながら6
時間還流させた。最後に、反応停止剤としてハイドロキ
ノン0.050gを投入し反応を終了させた。
【0023】反応終了後、反応液を室温まで冷却し、水
5l中に投じて酸架橋性化合物Aを得た。得られた化合
物の重量平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグ
ラフィー(GPC)により、プルラン標準、N,N−ジ
メチルホルムアミド溶媒で測定したところ72,000
であった。
【0024】《酸架橋性化合物Bの合成》高分子化合物
を構成する化合物としてFHPSt76.90g(0.
40モル)、4−HySt21.63g(0.20モ
ル)、メチルメタクリレート(MMA)15.02g
(0.15モル)、アクリロニトリル(AN)10.6
1g(0.20モル)、メタクリル酸(MAA)4.3
0g(0.05モル)を用いた以外は酸架橋性化合物A
の合成と同様にして酸架橋性化合物Bを得た。重量平均
分子量は58,000であった。
【0025】《酸架橋性化合物Cの合成》高分子化合物
を構成する化合物としてFHPSt76.90g(0.
40モル)、4−ヒドロキシフェニルメタクリルアミド
(HyPMA)35.44g(0.20モル)、MMA
15.02g(0.15モル)、AN10.61g
(0.20モル)、MAA4.30g(0.05モル)
を用いた以外は酸架橋性化合物Aの合成と同様にして酸
架橋性化合物Cを得た。重量平均分子量は52,000
であった。
【0026】《酸架橋性化合物Dの合成》高分子化合物
を構成する化合物として4−ビニルベンジルアルコール
48.87g(0.40モル)、MMA30.03g
(0.30モル)、AN13.27g(0.25モ
ル)、MAA4.30g(0.05モル)を用いた以外
は酸架橋性化合物Aの合成と同様にして酸架橋性化合物
Dを得た。重量平均分子量は58,000であった。
【0027】《酸架橋性化合物Eの合成》高分子化合物
を構成する化合物として4−ビニルベンジルアセテート
70.49g(0.40モル)、MMA30.03g
(0.30モル)、AN13.27g(0.25モ
ル)、MAA4.30g(0.05モル)を用いた以外
は酸架橋性化合物Aの合成と同様にして酸架橋性化合物
Eを得た。重量平均分子量は59,000であった。
【0028】《酸架橋性化合物Fの合成》高分子化合物
を構成する化合物として4−ビニルベンジルアセテート
70.49g(0.40モル)、4−HySt43.2
6g(0.40モル)、AN7.96g(0.15モ
ル)、MAA4.30g(0.05モル)を用いた以外
は酸架橋性化合物Aの合成と同様にして酸架橋性化合物
Fを得た。重量平均分子量は62,000であった。
【0029】《酸架橋性化合物Gの合成》高分子化合物
を構成する化合物として4−ヒドロキシメチル−N−フ
ェニルマレイミド71.67g(0.40モル)、AN
15.92g(0.30モル)、MMA25.83g
(0.30モル)を用いた以外は酸架橋性化合物Aの合
成と同様にして酸架橋性化合物Gを得た。重量平均分子
量は65,000であった。
【0030】《酸架橋性化合物Hの合成》高分子化合物
を構成する化合物として4−ヒドロキシメチル−N−フ
ェニルマレイミド53.75g(0.30モル)、AN
10.61g(0.20モル)、MMA17.22g
(0.20モル)、4−HySt32.44g(0.3
0モル)を用いた以外は酸架橋性化合物Aの合成と同様
にして酸架橋性化合物Hを得た。重量平均分子量は6
3,000であった。
【0031】本発明に用いられる光酸発生剤としては、
例えばジアゾニウム、ホスホニウム、スルホニウム、及
びヨードニウムのBF4 -、PF6 -、SbF6 -、SiF6
2-、ClO4 -等の塩、トリアジン系やオキサジアゾール
系の有機ハロゲン化合物、オルトキノン−ジアジドスル
ホニルクロリド、及び有機金属等を使用することがで
き、原理的には遊離基形成性の光開始剤として知られる
すべての有機ハロゲン化合物は、ハロゲン化水素酸を形
成する化合物で、光酸発生剤として使用することができ
る。前記のハロゲン化水素酸を形成する化合物の例は米
国特許第3,515,552号、同3,536,489
号及び同3,779,778号及び西ドイツ国特許公開
第2,243,621号に記載されているものが挙げら
れ、又、例えば西ドイツ国特許公開第2,610,84
2号に記載の光分解により酸を発生させる化合物も使用
することができる。
【0032】更に特開昭54−74728号、同55−
24113号、同55−77742号、同60−362
6号、同60−138539号に記載の例えば2−トリ
クロロメチル−5−[β(2−ベンゾフリル)ビニル]
−1,3,4−オキサジアゾール等の2−ハロメチル−
1,3,4−オキサジアゾール系化合物を使用すること
ができる。又、特開昭56−17345号に記載のも
の、特開昭50−36209号に記載のo−ナフトキノ
ンジアジト−4−スルホン酸ハロゲニドも用いることが
できる。
【0033】本発明において、特に好ましい酸発生剤
は、トリアジン系又はオキサジアゾール系のトリハロゲ
ン化メチル基を有する有機ハロゲン化物である。
【0034】以下に好ましい酸発生剤の具体例を示す
が、これらに限定されるものではない。
【0035】
【化7】
【0036】
【化8】
【0037】
【化9】
【0038】
【化10】
【0039】
【化11】
【0040】光酸発生剤の使用量は、その化学的性質及
び感光性組成物の組成や物性によって広範囲に変えるこ
とができるが、感光性組成物の固形分の全重量に対して
約0.1〜約20重量%の範囲が適当であり、好ましく
は0.2〜10重量%の範囲である。
【0041】本発明の感光性組成物に用いられる増感色
素としては、波長700nm以上に吸収を持つ赤外吸収
色素が好ましい。特に好ましい増感色素は700〜85
0nmに吸収ピークを有し、ピークでのモル吸光係数ε
が105以上である赤外吸収色素である。
【0042】上記赤外吸収色素としては、シアニン系色
素、スクアリウム系色素、クロコニウム系色素、アズレ
ニウム系色素、フタロシアニン系色素、ナフタロシアニ
ン系色素、ポリメチン系色素、ナフトキノン系色素、チ
オピリリウム系色素。ジチオール金属錯体系色素、アン
トラキノ系色素、インドアニリン金属錯体系色素、分子
間CT色素等が挙げられる。
【0043】また、上記赤外吸収色素として、特開昭6
3−139191号、同64−33547号、特開平1
−160683号、同1−280750号、同1−29
3342号、同2−2074号、同3−26593号、
同3−30991号、同3−34891号、同3−36
093号、同3−36094号、同3−36095号、
同3−42281号、同3−103476号等に記載の
化合物が挙げられる。
【0044】本発明に好ましく用いられる赤外吸収色素
の代表的具体例を以下に挙げるがこれらに限定されな
い。
【0045】
【化12】
【0046】
【化13】
【0047】
【化14】
【0048】
【化15】
【0049】
【化16】
【0050】
【化17】
【0051】
【化18】
【0052】
【化19】
【0053】
【化20】
【0054】
【化21】
【0055】
【化22】
【0056】これらの色素は公知の方法によって合成す
ることができるが、下記のような市販品を用いることも
できる。
【0057】日本化薬:IR750(アントラキノン
系);IR002,IR003(アルミニウム系);I
R820(ポリメチン系);IRG022,IRG03
3(ジインモニウム系);CY−2,CY−4,CY−
9,CY−20 三井東圧:KIR103,SIR103(フタロシアニ
ン系);KIR101,SIR114(アントラキノン
系);PA1001,PA1005,PA1006,S
IR128(金属錯体系) 大日本インキ化学:Fastogen blue812
0 みどり化学:MI,R−101,1011,1021 その他、日本感光色素、住友化学、富士写真フィルム等
の各社からも市販されている。
【0058】《感光性平版印刷版材料》本発明の感光性
平版印刷版材料の感光層は本発明の感光性組成物を塗設
して形成するものであり、結合剤を用いることができ
る。結合剤として例えば高分子量結合剤を用いることが
できる。高分子量結合剤としては、例えばノボラック樹
脂やヒドロキシスチレン単位を有する重合体等、アルカ
リ可溶性のフェノール樹脂が好ましい。
【0059】ノボラック樹脂としては、例えばフェノー
ル・ホルムアルデヒド樹脂、クレゾール・ホルムアルデ
ヒド樹脂、特開昭55−57841号に記載のフェノー
ル・クレゾール・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、特
開昭55−127553号に記載の、p−置換フェノー
ルとフェノールもしくは、クレゾールとホルムアルデヒ
ドとの共重縮合体樹脂等が挙げられる。
【0060】ヒドロキシスチレン単位を有する重合体と
しては、例えば特公昭52−41050号に記載のポリ
ヒドロキシスチレンやヒドロキシスチレン共重合体等を
挙げることができる。
【0061】更に、感光層の感脂性を向上するために、
特開昭50−125806号に記載の炭素数3〜15の
アルキル基で置換されたフェノール類とアルデヒドの縮
合物、t−ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂等、
親油性の樹脂を添加することができる。また感光層には
必要に応じて、上記以外の色素、顔料、増感剤等を含有
させることができる。
【0062】本発明の感性性組成物を塗布する際は、各
成分を溶解する溶媒を用いることができ、プロピレング
リコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノエチルエーテル、メチルセロソルブ、メチルセロソル
ブアセテート、エチルセロソルブ、エチルセロソルブア
セテート、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ジオキサン、アセトン、シクロヘキサノン、トリク
ロロエチレン、メチルエチルケトン等が挙げられる。こ
れら溶媒は、単独であるいは2種以上混合して使用す
る。
【0063】塗布方法は、従来公知の、例えば、回転塗
布、ワイヤーバー塗布、ディップ塗布、エアーナイフ塗
布、ロール塗布、ブレード塗布及びカーテン塗布等が可
能である。塗布量は用途により異なるが、感光性平版印
刷版材料についていえば固形分として0.5〜5.0g
/m2が好ましい。
【0064】感光層を設ける親水性支持体は、アルミニ
ウム、亜鉛、鋼、銅等の金属板、並びにクロム、亜鉛、
銅、ニッケル、アルミニウム、鉄等がメッキ又は蒸着さ
れた金属板、紙、プラスチックフィルム及びガラス板、
樹脂が塗布された紙、アルミニウム等の金属箔が張られ
た紙、親水化処理したプラスチックフィルム等が挙げら
れる。このうち好ましいのはアルミニウム板である。感
光性平版印刷版材料に適用するとき、支持体として、砂
目立て処理、陽極酸化処理及び必要に応じて封孔処理等
の表面処理等が施されているアルミニウム板を用いるこ
とが好ましい。
【0065】砂目立て処理の方法としては、例えば機械
的方法、電解によりエッチングする方法が挙げられる。
機械的方法としては、例えばボール研磨法、ブラシ研磨
法、液体ホーニングによる研磨法、バフ研磨法等が挙げ
られる。アルミニウム材の組成等に応じて上述の各種方
法を単独あるいは組合わせて用いることができる。
【0066】電解によりエッチングするには、リン酸、
硫酸、塩酸、硝酸等の無機の酸を単独ないし2種以上混
合した浴を用いて行われる。砂目立て処理の後、必要に
応じてアルカリあるいは酸の水溶液によってデスマット
処理を行い中和して水洗する。
【0067】陽極酸化処理は、電解液として、硫酸、ク
ロム酸、シュウ酸、リン酸、マロン酸等を1種又は2種
以上含む溶液を用い、アルミニウム板を陽極として電解
して行われる。形成された陽極酸化被膜量は1〜50m
g/dm2が適当であり、好ましくは10〜40mg/
dm2であり、特に好ましくは25〜40mg/dm2
ある。陽極酸化被膜量は、例えばアルミニウム板をリン
酸クロム酸浴液(リン酸85%液:35ml、酸化クロ
ム(IV):20gを1lの水に溶解して作製)に浸漬
し、酸化被膜を溶解し、板の被膜溶解前後の重量変化測
定から求められる。
【0068】封孔処理は、沸騰水処理、水蒸気処理、ケ
イ酸ソーダ処理、重クロム酸塩水溶液処理等が具体例と
して挙げられる。この他にアルミニウム板支持体に対し
て、水溶性高分子化合物や、フッ化ジルコン酸等の金属
塩の水溶液による下引き処理を施すこともできる。
【0069】本発明の感光性平版印刷版材料が赤外吸収
色素を含有する場合には波長700nm以上の光源を用
いて画像露光を行う。光源としては、半導体レーザー、
He−Neレーザー、YAGレーザー、炭酸ガスレーザ
ー等が挙げられる。出力は50mW以上が適当であり、
好ましくは100mW以上である。
【0070】本発明の感光性平版印刷版材料は、赤外露
光した後、現像前に画像の耐久性を向上させるために加
熱処理を施してもよい。処理は50〜150℃程度、好
ましくは80〜120℃で30秒〜5分、好ましくは1
〜3分行う。
【0071】本発明の感光性平版印刷版材料の現像に用
いられる現像液としては、水系アルカリ現像液が好適で
ある。水系アルカリ現像液は例えば、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
メタケイ酸ナトリウム、メタケイ酸カリウム、第二リン
酸ナトリウム、第三リン酸ナトリウム等のアルカリ金属
塩の水溶液が挙げられる前記アルカリ金属塩の濃度は
0.05〜20重量%の範囲で用いるのが好適であり、
より好ましくは、0.1〜10重量%である。
【0072】現像液には、必要に応じアニオン性界面活
性剤、両性界面活性剤やアルコール等の有機溶剤を加え
ることができる。有機溶剤としては、プロピレングリコ
ール、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ベン
ジンアルコール、n−プロピルアルコール等が有用であ
る。
【0073】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0074】実施例1 (支持体の作成)厚さ0.24mmのアルミニウム板
(材質1050、調質H16)を3%JIS3号珪酸ナ
トリウム水溶液中で脱脂処理を行った後、1%塩酸水溶
液中で温度;25℃、電流密度;80A/dm2、電気
量;400C/dm2の条件で電解エッチング処理を行
った。水洗後、30%硫酸溶液中で陽極酸化処理を行っ
て3g/m2の皮膜を設け、更に、85℃の0.5%珪
酸ナトリウム水溶液で20秒間、親水化処理を行い、感
光性平版印刷版材料用のアルミニウム支持体を作製し
た。
【0075】(感光性平版印刷版材料の作成)アルミニ
ウム支持体に下記組成の感光性組成物塗布液をワイヤー
バーを用いて塗布し、80℃で2分間乾燥して、膜厚
2.0mg/dm2の感光層を形成した。
【0076】 〈感光性組成物塗布液−1〉 酸架橋性化合物A 45g ノボラック樹脂 45g 〔フェノール/m−クレゾール/p−クレゾール:モル比5/57/38 重量 平均分子量3700〕 S−トリアジン 8g 赤外吸収色素 2g 〔日本化薬(株)製:CY−10〕 プロピレングリコールモノメチルエーテル 150ml メチルエチルケトン 50ml 〈感光性組成物塗布液−2〜8〉酸架橋性化合物Aに代
えて同架橋B〜Hを用いた以外は同様にして感光性組成
物塗布液−2〜8を調製した。
【0077】〈感光性組成物塗布液−9〉酸架橋性化合
物としてアルキルエーテル化メラミン−ホルムアルデヒ
ド樹脂〔三和ケミカル(株)製:ニカラックMW−3
0〕を用いた以外は同様にして感光性組成物塗布液−9
を調製した。
【0078】〈感光性組成物塗布液−10〉酸架橋性化
合物としてレゾール樹脂〔ユニオンカーバイド社製:B
SK−5928〕を用いた以外は同様にして感光性組成
物塗布液−10を調製した。
【0079】(感度の評価)作成した感光性平版印刷版
材料−1〜10の各々に、発振波長830nm、500
mWの赤外線レーザーを用いてパターン露光を行い、3
0℃の下記組成の現像液に30秒間浸漬した結果から、
露光部が硬化して現像液に溶解しないのに必要なエネル
ギー量、加熱処理条件を算出した。
【0080】 〈現像液組成〜pH12.7〉 A珪酸カリウム 1160g 水酸化カリウム 133g 純水 5133ml (耐刷力の評価)各感光性平版印刷版材料に前述の赤外
線レーザーを用いて算出したエネルギー量でパターン露
光し、必要に応じて加熱処理を施し同様に浸漬して現像
した。ハイデル社製印刷機:GTOと東洋インキ(株)
製印刷インキ:ハイエコー紅を用いて印刷を行い、印刷
物に欠陥が発生するまでの枚数で評価した。
【0081】結果を以下に示す。
【0082】 露光エネルギー量 加熱処理 印刷枚数 備 考 (mJ/cm2) (枚) 材料− 1 100 100℃、30秒 100,000 本発明 材料− 2 100 無し 95,000 本発明 材料− 3 100 無し 120,000 本発明 材料− 4 120 100℃、30秒 80,000 本発明 材料− 5 120 100℃、30秒 85,000 本発明 材料− 6 120 無し 95,000 本発明 材料− 7 100 100℃、30秒 150,000 本発明 材料− 8 100 無し 150,000 本発明 材料− 9 150 100℃、30秒 85,000 本発明 材料−10 180 100℃ 60秒 70,000 比 較
【0083】
【発明の効果】本発明により、感度に優れ、赤外線によ
るデジタル露光が可能な感光性組成物を得ることができ
る。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光酸発生剤、増感色素及び下記一般式
    (1)で表される構造単位を有するビニル共重合体を含
    有することを特徴とする感光性組成物。 【化1】 〔式中、R1は水素原子又はメチル基を表し、R2は水素
    原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表す。X1は−C
    ONH−、−CO2−又は−O−を表し、aは0又は1
    である。X2は−(CH2n−を表し、nは1〜20で
    ある。Yは−O−、−S−又は−NR′−を表し、R′
    は水素原子又は炭素数1〜6のアルキル基を表し、Lは
    水素原子、アセチル基又はt−ブトキシカルボニル基を
    表す。〕
  2. 【請求項2】 光酸発生剤、増感色素及び、下記一般式
    (2)で表される構造単位及び下記一般式(3)で表さ
    れる構造単位から選ばれる少なくとも1種を有するビニ
    ル共重合体を含有することを特徴とする感光性組成物。 【化2】 〔式中、R1、X1及びaは前記R1、X1及びaと同義で
    あり、R3は水素原子又はメチル基を表す。Zは−R4
    H、−R4OCOR5又は−R4OR5を表し、R4及びR5
    はそれぞれ炭素数1〜6のアルキル基を表す。〕
  3. 【請求項3】 前記ビニル共重合体が更に下記一般式
    (4)で表される構造単位を有することを特徴とする請
    求項1又は2に記載の感光性組成物。 【化3】 〔式中、R1、X1及びaは前記R1、X1及びaと同義で
    ある。〕
  4. 【請求項4】 光酸発生剤、増感色素及び、{メラミン
    −ホルムアルデヒド樹脂、アルキルエーテル化メラミン
    −ホルムアルデヒド樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、アル
    キルエーテル化ベンゾグアナミン樹脂、ユリア樹脂、ア
    ルキルエーテル化ユリア樹脂、ウレタンアルデヒド樹
    脂}から選ばれる酸架橋性化合物を含有することを特徴
    とする感光性組成物。
  5. 【請求項5】 アルカリ可溶性のフェノール樹脂を含有
    することを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の
    感光性組成物。
  6. 【請求項6】 前記増感色素が赤外領域に吸収を有する
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の
    感光性組成物。
  7. 【請求項7】 親水性表面を有する支持体の該親水性面
    上に請求項1乃至6に記載の感光性組成物からなる感光
    層を有することを特徴とする感光性平版印刷版材料。
JP24324096A 1996-09-13 1996-09-13 感光性組成物及びそれを用いる感光性平版印刷版材料 Pending JPH1090885A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7037994B2 (en) * 2002-07-31 2006-05-02 Jsr Corporation Acenaphthylene derivative, polymer, and antireflection film-forming composition
EP1722781A4 (en) * 2004-02-22 2010-07-21 Us Gov Health & Human Serv ANTITUMOR PHOSPHATASE INHIBITORS BASED ON MALEIIMIDE

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