JPH1090262A - 14−3−3タンパク質の測定法 - Google Patents
14−3−3タンパク質の測定法Info
- Publication number
- JPH1090262A JPH1090262A JP26375896A JP26375896A JPH1090262A JP H1090262 A JPH1090262 A JP H1090262A JP 26375896 A JP26375896 A JP 26375896A JP 26375896 A JP26375896 A JP 26375896A JP H1090262 A JPH1090262 A JP H1090262A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protein
- antibody
- labeled
- antibodies
- kinds
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヒトや動物の血清、血漿、脳脊髄液等の体液
中ならびに組織抽出液中に含まれる14−3−3タンパ
ク質を迅速かつ経済的に検出または測定する。 【解決手段】 ヒトモノクローナル抗体、マウスモノク
ローナル抗体、マウスポリクローナル抗体又はウサギポ
リクローナル抗体を用いた酵素免疫測定法またはイムノ
ブロッティグ法により、ヒトや動物の血清、血漿、脳脊
髄液等の体液中ならびに組織抽出液中に含まれる14−
3−3タンパク質を迅速かつ経済的に検出または測定す
る。
中ならびに組織抽出液中に含まれる14−3−3タンパ
ク質を迅速かつ経済的に検出または測定する。 【解決手段】 ヒトモノクローナル抗体、マウスモノク
ローナル抗体、マウスポリクローナル抗体又はウサギポ
リクローナル抗体を用いた酵素免疫測定法またはイムノ
ブロッティグ法により、ヒトや動物の血清、血漿、脳脊
髄液等の体液中ならびに組織抽出液中に含まれる14−
3−3タンパク質を迅速かつ経済的に検出または測定す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、14−3−3タン
パク質を認識する抗体を用いた簡便かつ高感度な14−
3−3タンパク質の測定法に関するものである。
パク質を認識する抗体を用いた簡便かつ高感度な14−
3−3タンパク質の測定法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】14−3−3タンパク質は真核細胞生物
間で進化論的にその構造が良く保存された細胞質中のタ
ンパク質であり、特に脳中に高濃度の存在が知られてい
る。また、動物の14−3−3タンパク質には9つのア
イソフォームが知られており、これらは、チロシン水酸
化酵素およびトリプトファン水酸化酵素の活性化、プロ
テインキナーゼCの阻害等に代表される神経系や細胞内
の情報伝達に重要な生理的役割を担っている。14−3
−3タンパク質の幾つかのアイソフォームは、癌原遺伝
子および癌遺伝子の生産物と関連があり、細胞の形質転
換および細胞分裂の調節に中心的な役割を担っていると
考えられている。これらのことから、種々の体液中ある
いは組織抽出液中に含まれる14−3−3タンパク質の
濃度を測定することにより、癌の診断が可能であろうこ
とは容易に推測される。また、14−3−3タンパク質
は前述のように、脳細胞中の含有量が他と比較して際立
って多く、脳細胞の可溶性総タンパク質の約1%を占め
るため、脳細胞のよいマーカーとなる。従って、脳脊髄
液等の体液中の14−3−3タンパク質濃度を測定する
ことにより、プリオン(prion)の感染によって脳細胞
が破壊される脳神経系の疾患(ヒトではクロイツフェル
ト−ヤコブ病[Creutzfeldt-Jakob disease]、ウシで
は狂牛病、ヒツジではスクレイピー[scrapie]の名で
知られる)の診断が可能であろうことは容易に推測され
る。
間で進化論的にその構造が良く保存された細胞質中のタ
ンパク質であり、特に脳中に高濃度の存在が知られてい
る。また、動物の14−3−3タンパク質には9つのア
イソフォームが知られており、これらは、チロシン水酸
化酵素およびトリプトファン水酸化酵素の活性化、プロ
テインキナーゼCの阻害等に代表される神経系や細胞内
の情報伝達に重要な生理的役割を担っている。14−3
−3タンパク質の幾つかのアイソフォームは、癌原遺伝
子および癌遺伝子の生産物と関連があり、細胞の形質転
換および細胞分裂の調節に中心的な役割を担っていると
考えられている。これらのことから、種々の体液中ある
いは組織抽出液中に含まれる14−3−3タンパク質の
濃度を測定することにより、癌の診断が可能であろうこ
とは容易に推測される。また、14−3−3タンパク質
は前述のように、脳細胞中の含有量が他と比較して際立
って多く、脳細胞の可溶性総タンパク質の約1%を占め
るため、脳細胞のよいマーカーとなる。従って、脳脊髄
液等の体液中の14−3−3タンパク質濃度を測定する
ことにより、プリオン(prion)の感染によって脳細胞
が破壊される脳神経系の疾患(ヒトではクロイツフェル
ト−ヤコブ病[Creutzfeldt-Jakob disease]、ウシで
は狂牛病、ヒツジではスクレイピー[scrapie]の名で
知られる)の診断が可能であろうことは容易に推測され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、14−3−
3タンパク質に対する抗体を用いることにより14−3
−3タンパク質の測定方法を提供し、ヒトおよび動物の
癌ならびにプリオンの感染による脳神経系の疾患等の診
断を可能とするためになされたものである。
3タンパク質に対する抗体を用いることにより14−3
−3タンパク質の測定方法を提供し、ヒトおよび動物の
癌ならびにプリオンの感染による脳神経系の疾患等の診
断を可能とするためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決するために鋭意研究を重ね、14−3−3タンパ
ク質に対する抗体としてヒトモノクローナル抗体AE−
6、マウスモノクローナル抗体YS180、YS33
7、YS383、YS460、YS644、YS70
1、YS903およびウサギポリクローナル抗体などを
用いて、これらの抗体の酵素標識方法ならびに抗体の組
み合わせの選択等を行った結果、14−3−3タンパク
質の高感度な測定方法を開発して本発明を完成するに至
った。即ち、本発明は、14−3−3タンパク質を認識
する抗体を一種以上用いることを特徴とする14−3−
3タンパク質測定法に係わるものであり、該抗体として
は、ヒト、マウス及びウサギ由来のモノクローナル又は
ポリクローナル抗体を使用することが好ましい。特に、
本発明は、ヒトモノクローナル抗体、マウスのモノクロ
ーナル抗体およびポリクローナル抗体、並びにウサギポ
リクローナル抗体によって構成される群から選んだ一種
以上の抗体を有効成分として含有する14−3−3タン
パク質測定法を提供するものである。
を解決するために鋭意研究を重ね、14−3−3タンパ
ク質に対する抗体としてヒトモノクローナル抗体AE−
6、マウスモノクローナル抗体YS180、YS33
7、YS383、YS460、YS644、YS70
1、YS903およびウサギポリクローナル抗体などを
用いて、これらの抗体の酵素標識方法ならびに抗体の組
み合わせの選択等を行った結果、14−3−3タンパク
質の高感度な測定方法を開発して本発明を完成するに至
った。即ち、本発明は、14−3−3タンパク質を認識
する抗体を一種以上用いることを特徴とする14−3−
3タンパク質測定法に係わるものであり、該抗体として
は、ヒト、マウス及びウサギ由来のモノクローナル又は
ポリクローナル抗体を使用することが好ましい。特に、
本発明は、ヒトモノクローナル抗体、マウスのモノクロ
ーナル抗体およびポリクローナル抗体、並びにウサギポ
リクローナル抗体によって構成される群から選んだ一種
以上の抗体を有効成分として含有する14−3−3タン
パク質測定法を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のヒトモノクローナル抗体
の作製は、例えば特願平6−174775号(ヒト肺癌
細胞に対する抗体およびそれを利用するヒト肺癌検査
法)に記載した方法により行うことが可能であり、ま
た、マウスモノクローナル抗体の作製は、例えば特願平
8−18031号(抗14−3−3蛋白質マウスモノク
ローナル抗体およびそれを利用するヒト肺癌検査法)に
記載した方法により行うことができる。ポリクローナル
抗体の作製は、通常の方法にて行うことができる。本発
明の測定系としては、例えば、酵素免疫測定法、特にサ
ンドイッチ酵素免疫測定法、イムノブロット法、ラテッ
クス凝集法等を例示できる。また、検体としては、ヒト
および動物由来の血清、血漿、リンパ液、脳脊髄液等の
体液あるいは癌等の組織の抽出液などを用いることがで
きる。特に好適な態様である、一次抗体及び二次抗体の
両方に14−3−3タンパク質を認識する抗体を使用す
るサンドイッチ酵素免疫測定法による測定の手順の一例
を以下に示す。
の作製は、例えば特願平6−174775号(ヒト肺癌
細胞に対する抗体およびそれを利用するヒト肺癌検査
法)に記載した方法により行うことが可能であり、ま
た、マウスモノクローナル抗体の作製は、例えば特願平
8−18031号(抗14−3−3蛋白質マウスモノク
ローナル抗体およびそれを利用するヒト肺癌検査法)に
記載した方法により行うことができる。ポリクローナル
抗体の作製は、通常の方法にて行うことができる。本発
明の測定系としては、例えば、酵素免疫測定法、特にサ
ンドイッチ酵素免疫測定法、イムノブロット法、ラテッ
クス凝集法等を例示できる。また、検体としては、ヒト
および動物由来の血清、血漿、リンパ液、脳脊髄液等の
体液あるいは癌等の組織の抽出液などを用いることがで
きる。特に好適な態様である、一次抗体及び二次抗体の
両方に14−3−3タンパク質を認識する抗体を使用す
るサンドイッチ酵素免疫測定法による測定の手順の一例
を以下に示す。
【0006】1.96穴イムノプレートに50mM炭酸
緩衝液(pH9.6)で通常1μg/ml〜50μg/
ml(好ましくは30μg/ml)の濃度に希釈した一
次抗体(例えば、マウスモノクローナル抗体YS90
3)を加え、37℃で1時間静置することにより、抗体
をコートする。
緩衝液(pH9.6)で通常1μg/ml〜50μg/
ml(好ましくは30μg/ml)の濃度に希釈した一
次抗体(例えば、マウスモノクローナル抗体YS90
3)を加え、37℃で1時間静置することにより、抗体
をコートする。
【0007】2.0.05%ツイーン20を含有するリ
ン酸緩衝化生理食塩水(以下PBS/Tweenと略
記)で3回洗浄する。
ン酸緩衝化生理食塩水(以下PBS/Tweenと略
記)で3回洗浄する。
【0008】3.1%牛血清アルブミン(以下BSAと
略記)を含有するPBS/Tween(以下PBS/T
ween/BSAと略記)でブロッキングを37℃で1
時間行う。
略記)を含有するPBS/Tween(以下PBS/T
ween/BSAと略記)でブロッキングを37℃で1
時間行う。
【0009】4.ブロッキング溶液を捨てた後、14−
3−3タンパク質の標準溶液あるいは検体を各穴に加
え、37℃で1時間反応させる。
3−3タンパク質の標準溶液あるいは検体を各穴に加
え、37℃で1時間反応させる。
【0010】5.PBS/Tweenで3回洗浄する。
【0011】6.例えば、アルカリフォスファターゼや
ペルオキシダーゼ等の酵素により標識した二次抗体(例
えば、アルカリフォスファターゼ標識のマウスモノクロ
ーナル抗体YS460)を加え、37℃で1時間反応さ
せる。
ペルオキシダーゼ等の酵素により標識した二次抗体(例
えば、アルカリフォスファターゼ標識のマウスモノクロ
ーナル抗体YS460)を加え、37℃で1時間反応さ
せる。
【0012】7.PBS/Tweenで3回洗浄する。
【0013】8.酵素の基質である発色試薬(例えば、
酵素標識抗体の酵素がアルカリフォスファターゼの場合
にはパラニトロフェニルフォスフェート(pNPP))
を用いて発色させる。
酵素標識抗体の酵素がアルカリフォスファターゼの場合
にはパラニトロフェニルフォスフェート(pNPP))
を用いて発色させる。
【0014】9.酵素反応を停止したのち吸光度を測定
し、濃度が既知の14−3−3タンパク質を用いて測定
した標準定量曲線を基に、検体中の14−3−3タンパ
ク質濃度を求める。
し、濃度が既知の14−3−3タンパク質を用いて測定
した標準定量曲線を基に、検体中の14−3−3タンパ
ク質濃度を求める。
【0015】次に本発明のイムノブロット法での手順の
一例を以下に示す。
一例を以下に示す。
【0016】1.14−3−3タンパク質標準溶液およ
び検体溶液を適当に希釈後、電気泳動(例えば、SDS
存在下でのポリアクリルアミドスラブゲル電気泳動な
ど)を行う。検体としては、血清、リンパ液等の体液あ
るいは組織抽出液などを用いることができる。
び検体溶液を適当に希釈後、電気泳動(例えば、SDS
存在下でのポリアクリルアミドスラブゲル電気泳動な
ど)を行う。検体としては、血清、リンパ液等の体液あ
るいは組織抽出液などを用いることができる。
【0017】2.電気泳動後、ポリビニリデンジフルオ
リド膜(PVDF膜)にタンパク質を通常の方法で転写
する。
リド膜(PVDF膜)にタンパク質を通常の方法で転写
する。
【0018】3.抗体の非特異的吸着を抑えるため、P
BS/Tweenにより室温で30分間ブロッキングを
行う。
BS/Tweenにより室温で30分間ブロッキングを
行う。
【0019】4.例えば、アルカリフォスファターゼや
ペルオキシダーゼ等の酵素により標識した抗体(例え
ば、アルカリフォスファターゼ標識のマウスモノクロー
ナル抗体YS460)の溶液によりPVDF膜を覆い、
室温で30分間反応させる。
ペルオキシダーゼ等の酵素により標識した抗体(例え
ば、アルカリフォスファターゼ標識のマウスモノクロー
ナル抗体YS460)の溶液によりPVDF膜を覆い、
室温で30分間反応させる。
【0020】5.液を捨てる。
【0021】6.PBSにより10分間洗浄する操作を
3回繰り返す。
3回繰り返す。
【0022】7.酵素の発色基質(例えば、抗体の酵素
標識に用いた酵素がアルカリフォスファターゼの場合に
はベクターレッド(ベクター社製)など)を加えて発色
させる。
標識に用いた酵素がアルカリフォスファターゼの場合に
はベクターレッド(ベクター社製)など)を加えて発色
させる。
【0023】8.デンシトメーター等により染色された
バンドを走査し、ピーク面積を測定する。標準14−3
−3タンパク質の濃度とそのピーク面積の関係から検体
中の14−3−3タンパク質濃度を求める。
バンドを走査し、ピーク面積を測定する。標準14−3
−3タンパク質の濃度とそのピーク面積の関係から検体
中の14−3−3タンパク質濃度を求める。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は、これら実施例に限定されるものではない。尚、
ハイブリドーマAE−6は平成5年11月25日付で生
命工学工業技術研究所特許微生物寄託センターに寄託さ
れている(FERM P−13981)。又、マウスモ
ノクローナル抗体を産生するハイブリドーマのうち、Y
S383及びYS644は、工業技術院生命工学工業技
術研究所に、夫々平成7年12月26日(FERM P
−15374)、平成7年12月26日(FERM P
−15375)付で寄託されている。又、YS180、
YS337、YS460、YS701及びYS903の
5種類のハイブリドーマは、同研究所に、平成8年9月
13日付で寄託され、受託番号として、夫々、FERM
P−15854、FERM P−15855、FER
M P−15856、FERM P−15857及びF
ERM P−15858が付与されている。
発明は、これら実施例に限定されるものではない。尚、
ハイブリドーマAE−6は平成5年11月25日付で生
命工学工業技術研究所特許微生物寄託センターに寄託さ
れている(FERM P−13981)。又、マウスモ
ノクローナル抗体を産生するハイブリドーマのうち、Y
S383及びYS644は、工業技術院生命工学工業技
術研究所に、夫々平成7年12月26日(FERM P
−15374)、平成7年12月26日(FERM P
−15375)付で寄託されている。又、YS180、
YS337、YS460、YS701及びYS903の
5種類のハイブリドーマは、同研究所に、平成8年9月
13日付で寄託され、受託番号として、夫々、FERM
P−15854、FERM P−15855、FER
M P−15856、FERM P−15857及びF
ERM P−15858が付与されている。
【0025】実施例1 サンドイッチ酵素免疫測定法による14−3−3タンパ
ク質の測定に適した抗体の組み合わせを見出すために、
14−3−3タンパク質に対する7種類のマウスモノク
ローナル抗体を用いて次のような実験を行った。
ク質の測定に適した抗体の組み合わせを見出すために、
14−3−3タンパク質に対する7種類のマウスモノク
ローナル抗体を用いて次のような実験を行った。
【0026】先ず、7種類のマウスモノクローナル抗体
をSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動的に純粋な
標品まで精製し、それぞれについて非標識の抗体とビオ
チン標識した抗体を用意した。抗体のビオチン標識は、
N−ヒドロキシサクシニミドビオチンを用いる公知の方
法により行った。
をSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動的に純粋な
標品まで精製し、それぞれについて非標識の抗体とビオ
チン標識した抗体を用意した。抗体のビオチン標識は、
N−ヒドロキシサクシニミドビオチンを用いる公知の方
法により行った。
【0027】50mM炭酸緩衝液(pH9.6)により
2μg/mlに希釈した7種類の非標識のモノクローナ
ル抗体を96穴イムノプレートの別々の穴へ70μlず
つ分注し、37℃で1時間静置してそれぞれの抗体をコ
ートした。このようにして7種類のモノクローナル抗体
を別々の穴にコートした後、各穴を300μlのPBS
/Tweenで3回洗浄し、続いて、300μlのPB
S/Tween/BSAを加えて37℃にて1時間静置
してブロッキングを行った。ブロッキング後の各穴へ、
PBS/Tween/BSAにより5μg/mlの濃度
に希釈した14−3−3タンパク質溶液を50μlずつ
加えて37℃で1時間静置後、穴を300μlのPBS
/Tweenで3回洗浄した。
2μg/mlに希釈した7種類の非標識のモノクローナ
ル抗体を96穴イムノプレートの別々の穴へ70μlず
つ分注し、37℃で1時間静置してそれぞれの抗体をコ
ートした。このようにして7種類のモノクローナル抗体
を別々の穴にコートした後、各穴を300μlのPBS
/Tweenで3回洗浄し、続いて、300μlのPB
S/Tween/BSAを加えて37℃にて1時間静置
してブロッキングを行った。ブロッキング後の各穴へ、
PBS/Tween/BSAにより5μg/mlの濃度
に希釈した14−3−3タンパク質溶液を50μlずつ
加えて37℃で1時間静置後、穴を300μlのPBS
/Tweenで3回洗浄した。
【0028】次に、7種類の非標識抗体を別々にコート
した穴の各非標識抗体ごとの群に対してそれぞれ7種類
のビオチン標識抗体との組み合わせ(即ち、合計7×7
=49通りの組み合わせ)が得られるように、PBS/
Tween/BSAにより1μg/mlに希釈した7種
類のビオチン標識抗体を50μlずつ添加し、37℃で
1時間静置した。各穴を300μlのPBS/Twee
nで3回洗浄した後、PBSで100倍に希釈したベク
タステインABC−POキット(ベクター社製)を50
μlずつ分注して37℃にて30分間静置した。静置
後、各穴を300μlのPBS/Tweenで3回洗浄
し、0.3mg/mlの2,2’−アジノ−ビス(3−
エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸)アンモニウ
ム塩(ABTS)と0.003%過酸化水素を含む10
0μlの基質溶液を加えて室温にて30分間の酵素反応
を行った。反応液に100μlのシュウ酸を加えて酵素
反応を停止した後、415nmの吸光度を測定した。測
定結果を表1に示した。
した穴の各非標識抗体ごとの群に対してそれぞれ7種類
のビオチン標識抗体との組み合わせ(即ち、合計7×7
=49通りの組み合わせ)が得られるように、PBS/
Tween/BSAにより1μg/mlに希釈した7種
類のビオチン標識抗体を50μlずつ添加し、37℃で
1時間静置した。各穴を300μlのPBS/Twee
nで3回洗浄した後、PBSで100倍に希釈したベク
タステインABC−POキット(ベクター社製)を50
μlずつ分注して37℃にて30分間静置した。静置
後、各穴を300μlのPBS/Tweenで3回洗浄
し、0.3mg/mlの2,2’−アジノ−ビス(3−
エチルベンゾチアゾリン−6−スルホン酸)アンモニウ
ム塩(ABTS)と0.003%過酸化水素を含む10
0μlの基質溶液を加えて室温にて30分間の酵素反応
を行った。反応液に100μlのシュウ酸を加えて酵素
反応を停止した後、415nmの吸光度を測定した。測
定結果を表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】実施例2 実施例1の結果をもとに、14−3−3タンパク質のサ
ンドイッチ酵素免疫測定法に用いる2種類のマウスモノ
クローナル抗体の組み合わせてとして、イムノプレート
にコートするモノクローナル抗体にはYS903抗体
を、また、標識するモノクローナル抗体にはYS460
抗体を選択し、両抗体を用いたサンドイッチ酵素免疫測
定法によって濃度を系統的に変化させた一連の標準14
−3−3タンパク質溶液の測定を行った。測定の結果を
図1に示した。但し、本実施例においては、反応のステ
ップ数を減らして測定の迅速化を図るために、ビオチン
標識したYS460抗体の代りにアルカリフォスファタ
ーゼ標識したYS460抗体を用いた。
ンドイッチ酵素免疫測定法に用いる2種類のマウスモノ
クローナル抗体の組み合わせてとして、イムノプレート
にコートするモノクローナル抗体にはYS903抗体
を、また、標識するモノクローナル抗体にはYS460
抗体を選択し、両抗体を用いたサンドイッチ酵素免疫測
定法によって濃度を系統的に変化させた一連の標準14
−3−3タンパク質溶液の測定を行った。測定の結果を
図1に示した。但し、本実施例においては、反応のステ
ップ数を減らして測定の迅速化を図るために、ビオチン
標識したYS460抗体の代りにアルカリフォスファタ
ーゼ標識したYS460抗体を用いた。
【0031】図1から、これらの抗体を用いたサンドイ
ッチ酵素免疫測定法により数ng/ml〜数百ng/m
lの間に測定範囲を有する高感度な測定系が確立され
た。
ッチ酵素免疫測定法により数ng/ml〜数百ng/m
lの間に測定範囲を有する高感度な測定系が確立され
た。
【0032】実施例3 実施例2に記載のサンドイッチ酵素免疫測定法により、
肺癌組織および正常肺組織の抽出液中に含まれる14−
3−3タンパク質量を測定した。先ず、組織をハサミで
細切し、3倍量の緩衝液(1mMのPMSFおよび1m
MのEDTAを含むPBS)を加え、グラス−テフロン
ホモゲナイザーで10往復ホモゲナイズした。このホモ
ゲネートを更に60Wで2分間ソニケーションした後、
10,000×gで30分間遠心分離して上清を得た。
この上清を肺癌組織および正常肺組織の抽出液として測
定を行い、表2の結果を得た。
肺癌組織および正常肺組織の抽出液中に含まれる14−
3−3タンパク質量を測定した。先ず、組織をハサミで
細切し、3倍量の緩衝液(1mMのPMSFおよび1m
MのEDTAを含むPBS)を加え、グラス−テフロン
ホモゲナイザーで10往復ホモゲナイズした。このホモ
ゲネートを更に60Wで2分間ソニケーションした後、
10,000×gで30分間遠心分離して上清を得た。
この上清を肺癌組織および正常肺組織の抽出液として測
定を行い、表2の結果を得た。
【0033】
【表2】
【0034】表2に示す結果から、抽出液中に含まれる
タンパク質の濃度は癌組織と正常組織とで同等であるの
に対し、14−3−3タンパク質の濃度は癌組織抽出液
中の濃度が正常組織抽出液中の濃度に比べて数倍〜数十
倍高いことが明らかになった。また、この現象は肺癌の
主要な組織型である扁平上皮癌、腺癌、小細胞癌および
大細胞癌に共通の現象であることも明らかになった。
タンパク質の濃度は癌組織と正常組織とで同等であるの
に対し、14−3−3タンパク質の濃度は癌組織抽出液
中の濃度が正常組織抽出液中の濃度に比べて数倍〜数十
倍高いことが明らかになった。また、この現象は肺癌の
主要な組織型である扁平上皮癌、腺癌、小細胞癌および
大細胞癌に共通の現象であることも明らかになった。
【0035】実施例4 健常人の血清中および血漿中に含まれる14−3−3タ
ンパク質を実施例2に記載のサンドイッチ酵素免疫測定
法により測定するための条件を確立した。血清および血
漿を希釈しないで原液のまま本測定系へ添加すると、多
くの酵素免疫測定系においてしばしば観察されるよう
に、本法においても血清および血漿により測定が阻害さ
れる。しかし、この血清および血漿による測定の阻害
は、測定系へ添加する血清および血漿を希釈することに
より通常解消されることが知られている。そこで、先
ず、種々の倍率に希釈した健常人の血清中および血漿中
に含まれる14−3−3タンパク質の濃度を測定したと
ころ、表3に示したように測定感度以下の濃度であっ
た。次に、種々の倍率に希釈した健常人の血清および血
漿に濃度が既知の標準14−3−3タンパク質を終濃度
が10ng/mlになるように添加し、実施例2の測定
法により14−3−3タンパク質濃度の測定を行い、添
加した14−3−3タンパク質の回収率を調べた。
ンパク質を実施例2に記載のサンドイッチ酵素免疫測定
法により測定するための条件を確立した。血清および血
漿を希釈しないで原液のまま本測定系へ添加すると、多
くの酵素免疫測定系においてしばしば観察されるよう
に、本法においても血清および血漿により測定が阻害さ
れる。しかし、この血清および血漿による測定の阻害
は、測定系へ添加する血清および血漿を希釈することに
より通常解消されることが知られている。そこで、先
ず、種々の倍率に希釈した健常人の血清中および血漿中
に含まれる14−3−3タンパク質の濃度を測定したと
ころ、表3に示したように測定感度以下の濃度であっ
た。次に、種々の倍率に希釈した健常人の血清および血
漿に濃度が既知の標準14−3−3タンパク質を終濃度
が10ng/mlになるように添加し、実施例2の測定
法により14−3−3タンパク質濃度の測定を行い、添
加した14−3−3タンパク質の回収率を調べた。
【0036】
【表3】 サンドイッチ酵素免疫測定法による14−3−3タンパク質の測定に及ぼす 健常人の血清および血漿の影響(14−3−3タンパク質の添加回収試験) ─────────────────────────────────── 希釈後の検体中に含まれる 14−3−3 検体 希釈倍率 14−3−3タンパク質の タンパク質の 濃度 添加回収率 (ng/ml) (%) 血清1 2倍 感度以下 0 血清1 20倍 感度以下 46 血清1 200倍 0.2 83 血清1 2000倍 0 87 血清2 2倍 感度以下 0 血清2 20倍 0 53 血清2 200倍 0 91 血漿1 2倍 感度以下 0 血漿1 20倍 0 66 血漿1 200倍 0 85 血漿2 2倍 感度以下 0 血漿2 20倍 0 57 血漿2 200倍 0 82 ───────────────────────────────────
【0037】表3に示した添加回収試験の結果は、14
−3−3タンパク質のサンドイッチ酵素免疫測定系に2
倍希釈の血清あるいは血漿を添加すると測定は大きく妨
害され、正確な測定結果が得られないが、添加する血清
あるいは血漿を20倍希釈した場合には14−3−3タ
ンパク質の添加回収率は約50%に達し、十分に正確な
測定が可能であることを示している。即ち、これらの試
験の結果から、健常人の血清中および血漿中に含まれる
14−3−3タンパク質の濃度は数十ng/ml以下の
低濃度であるが、疾病により血清、血漿などの体液中の
14−3−3タンパク質濃度が数十ng/ml以上に上
昇した場合には濃度を十分正確に測定でき、14−3−
3タンパク質濃度の上昇を正しく把握することが可能で
ある。また、本発明の測定法を改良して高感度化すれ
ば、血清あるいは血漿の希釈倍率を上げることができ、
添加回収率を更に高めることができると考えられる。一
般に、酵素免疫測定法においては、用いる酵素と基質の
組み合わせを選択することにより高感度化の達成が可能
であり、本発明の高感度化は容易と考えられる。また、
公知の超高感度酵素免疫測定法に本発明の抗体を適用す
ることによっても、測定の高感度化は可能と考えられ
る。
−3−3タンパク質のサンドイッチ酵素免疫測定系に2
倍希釈の血清あるいは血漿を添加すると測定は大きく妨
害され、正確な測定結果が得られないが、添加する血清
あるいは血漿を20倍希釈した場合には14−3−3タ
ンパク質の添加回収率は約50%に達し、十分に正確な
測定が可能であることを示している。即ち、これらの試
験の結果から、健常人の血清中および血漿中に含まれる
14−3−3タンパク質の濃度は数十ng/ml以下の
低濃度であるが、疾病により血清、血漿などの体液中の
14−3−3タンパク質濃度が数十ng/ml以上に上
昇した場合には濃度を十分正確に測定でき、14−3−
3タンパク質濃度の上昇を正しく把握することが可能で
ある。また、本発明の測定法を改良して高感度化すれ
ば、血清あるいは血漿の希釈倍率を上げることができ、
添加回収率を更に高めることができると考えられる。一
般に、酵素免疫測定法においては、用いる酵素と基質の
組み合わせを選択することにより高感度化の達成が可能
であり、本発明の高感度化は容易と考えられる。また、
公知の超高感度酵素免疫測定法に本発明の抗体を適用す
ることによっても、測定の高感度化は可能と考えられ
る。
【0038】実施例5 実施例3で用いた組織抽出液を用いて、通常のイムノブ
ロット法により肺癌組織およびその周辺正常肺組織中の
14−3−3タンパク質の測定を行い、図2に示す結果
を得た。この結果は、肺癌組織の抽出液に含まれる14
−3−3タンパク質の濃度が肺癌組織周辺の正常肺組織
の抽出液に含まれる14−3−3タンパク質の濃度と比
較して高いことを示しており、実施例3の結果を裏付け
ている。
ロット法により肺癌組織およびその周辺正常肺組織中の
14−3−3タンパク質の測定を行い、図2に示す結果
を得た。この結果は、肺癌組織の抽出液に含まれる14
−3−3タンパク質の濃度が肺癌組織周辺の正常肺組織
の抽出液に含まれる14−3−3タンパク質の濃度と比
較して高いことを示しており、実施例3の結果を裏付け
ている。
【0039】実施例6 マウスモノクローナル抗体とウサギポリクローナル抗体
を組み合わせて用いたサンドイッチ酵素免疫測定系によ
り標準14−3−3タンパク質試料を測定し、図3に示
す結果を得た。即ち、先ず、10μg/mlの濃度に溶解し
たマウス抗14−3−3タンパク質モノクローナル抗体
YS460をイムノプレートの1穴当たりに100μl
ずつ分注し、室温で24時間静置して抗体をコートし
た。各穴を300μlのPBS/Tweenで2回洗浄
した後、300μlのPBS/Tween/BSAを加
え、室温で2時間静置してブロッキングを行った。ブロ
ッキング終了後の各穴に、濃度が既知の14−3−3タ
ンパク質溶液をPBS/Tween/BSAで逐次希釈
することにより調製した濃度が異なる一連の14−3−
3タンパク質溶液を加え、室温で1時間静置した。静置
後、各穴を300μlのPBS/Tweenで5回洗浄
し、PBS/Tween/BSAで1000倍に希釈し
たウサギ抗14−3−3タンパク質抗血清を100μl
ずつ加えて室温で1時間静置した。各穴を300μlの
PBS/Tweenで5回洗浄し、PBS/Tween
/BSAで3000倍に希釈したペルオキシダーゼ標識
ヤギ抗ウサギIgG抗体を100μlずつ分注して室温
で1時間静置した。静置後、各穴を300μlのPBS
/Tweenで5回洗浄し、o−フェニレンジアミンを
基質として室温で30分間酵素反応を行った。1N硫酸
を各穴に100μlづつ加えて酵素反応を停止後、49
2nmにおける吸光度を測定し、図3に示す標準曲線を
得た。この結果は、本実施例のサンドイッチ酵素免疫測
定法が数百pg/ml〜数十ng/mlに定量域を有す
る高感度の14−3−3タンパク質の測定法であり、実
施例2のサンドイッチ酵素免疫測定法と同様に14−3
−3タンパク質の測定に有用であることを示している。
を組み合わせて用いたサンドイッチ酵素免疫測定系によ
り標準14−3−3タンパク質試料を測定し、図3に示
す結果を得た。即ち、先ず、10μg/mlの濃度に溶解し
たマウス抗14−3−3タンパク質モノクローナル抗体
YS460をイムノプレートの1穴当たりに100μl
ずつ分注し、室温で24時間静置して抗体をコートし
た。各穴を300μlのPBS/Tweenで2回洗浄
した後、300μlのPBS/Tween/BSAを加
え、室温で2時間静置してブロッキングを行った。ブロ
ッキング終了後の各穴に、濃度が既知の14−3−3タ
ンパク質溶液をPBS/Tween/BSAで逐次希釈
することにより調製した濃度が異なる一連の14−3−
3タンパク質溶液を加え、室温で1時間静置した。静置
後、各穴を300μlのPBS/Tweenで5回洗浄
し、PBS/Tween/BSAで1000倍に希釈し
たウサギ抗14−3−3タンパク質抗血清を100μl
ずつ加えて室温で1時間静置した。各穴を300μlの
PBS/Tweenで5回洗浄し、PBS/Tween
/BSAで3000倍に希釈したペルオキシダーゼ標識
ヤギ抗ウサギIgG抗体を100μlずつ分注して室温
で1時間静置した。静置後、各穴を300μlのPBS
/Tweenで5回洗浄し、o−フェニレンジアミンを
基質として室温で30分間酵素反応を行った。1N硫酸
を各穴に100μlづつ加えて酵素反応を停止後、49
2nmにおける吸光度を測定し、図3に示す標準曲線を
得た。この結果は、本実施例のサンドイッチ酵素免疫測
定法が数百pg/ml〜数十ng/mlに定量域を有す
る高感度の14−3−3タンパク質の測定法であり、実
施例2のサンドイッチ酵素免疫測定法と同様に14−3
−3タンパク質の測定に有用であることを示している。
【0040】
【発明の効果】本発明の14−3−3タンパク質に対す
る抗体を用いた14−3−3タンパク質の測定法によ
り、ヒトや動物の血清、血漿、脳脊髄液等の体液中なら
びに組織抽出液中に含まれる14−3−3タンパク質を
迅速かつ経済的に測定することができ、脳神経系の疾患
や癌の診断が可能となる。
る抗体を用いた14−3−3タンパク質の測定法によ
り、ヒトや動物の血清、血漿、脳脊髄液等の体液中なら
びに組織抽出液中に含まれる14−3−3タンパク質を
迅速かつ経済的に測定することができ、脳神経系の疾患
や癌の診断が可能となる。
【図1】2種類のマウスモノクローナル抗体を組み合わ
せた酵素免疫測定法による標準14−3−3タンパク質
の定量曲線。
せた酵素免疫測定法による標準14−3−3タンパク質
の定量曲線。
【図2】肺癌組織およびその周辺正常肺組織の抽出液の
イムノブロットにより得られた電気泳動の写真のイメー
ジ。
イムノブロットにより得られた電気泳動の写真のイメー
ジ。
【図3】マウスモノクローナル抗体とウサギポリクロー
ナル抗体を組み合わせた酵素免疫測定法による標準14
−3−3タンパク質の定量曲線。
ナル抗体を組み合わせた酵素免疫測定法による標準14
−3−3タンパク質の定量曲線。
1 分子量マーカー(アミドブラック10Bによるタン
パク染色) 2 標準14−3−3タンパク質(アミドブラック10
Bによるタンパク染色) 3 患者Aの癌組織抽出液(アミドブラック10Bによ
るタンパク染色) 4 患者Aの癌周辺正常組織抽出液(アミドブラック1
0Bによるタンパク染色) 5 患者Bの癌組織抽出液(アミドブラック10Bによ
るタンパク染色) 6 患者Bの癌周辺正常組織抽出液(アミドブラック1
0Bによるタンパク染色) 7 標準14−3−3タンパク質(イムノブロット) 8 患者Aの癌組織抽出液(イムノブロット) 9 患者Aの癌周辺正常組織抽出液(イムノブロット) 10 患者Bの癌組織抽出液(イムノブロット) 11 患者Bの癌周辺正常組織抽出液(イムノブロッ
ト) 12 100ngの標準14−3−3タンパク質(イム
ノブロット) 13 1ngの標準14−3−3タンパク質(イムノブ
ロット) 14 0.01ngの標準14−3−3タンパク質(イ
ムノブロット)
パク染色) 2 標準14−3−3タンパク質(アミドブラック10
Bによるタンパク染色) 3 患者Aの癌組織抽出液(アミドブラック10Bによ
るタンパク染色) 4 患者Aの癌周辺正常組織抽出液(アミドブラック1
0Bによるタンパク染色) 5 患者Bの癌組織抽出液(アミドブラック10Bによ
るタンパク染色) 6 患者Bの癌周辺正常組織抽出液(アミドブラック1
0Bによるタンパク染色) 7 標準14−3−3タンパク質(イムノブロット) 8 患者Aの癌組織抽出液(イムノブロット) 9 患者Aの癌周辺正常組織抽出液(イムノブロット) 10 患者Bの癌組織抽出液(イムノブロット) 11 患者Bの癌周辺正常組織抽出液(イムノブロッ
ト) 12 100ngの標準14−3−3タンパク質(イム
ノブロット) 13 1ngの標準14−3−3タンパク質(イムノブ
ロット) 14 0.01ngの標準14−3−3タンパク質(イ
ムノブロット)
Claims (5)
- 【請求項1】 14−3−3タンパク質を認識する抗体
を一種以上用いることを特徴とする14−3−3タンパ
ク質測定法。 - 【請求項2】 抗体が、ヒトモノクローナル抗体、マウ
スモノクローナル抗体、マウスポリクローナル抗体また
はウサギポリクローナル抗体であることを特徴とする請
求項1に記載の14−3−3タンパク質測定法。 - 【請求項3】 ヒトモノクローナル抗体がハイブリドー
マAE−6由来のヒトモノクローナル抗体であり、マウ
スモノクローナル抗体がハイブリドーマYS180、Y
S337、YS383、YS460、YS644、YS
701もしくはYS903由来のマウスモノクローナル
抗体であることを特徴とする請求項2に記載の14−3
−3タンパク質測定法。 - 【請求項4】 14−3−3タンパク質を認識する抗体
を一次抗体及び二次抗体として使用するサンドイッチ酵
素免疫測定法であることを特徴とする請求項1、2また
は3に記載の14−3−3タンパク質測定法。 - 【請求項5】 イムノブロット法であることを特徴とす
る請求項1、2または3に記載の14−3−3タンパク
質測定法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26375896A JPH1090262A (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 14−3−3タンパク質の測定法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26375896A JPH1090262A (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 14−3−3タンパク質の測定法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1090262A true JPH1090262A (ja) | 1998-04-10 |
Family
ID=17393880
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26375896A Pending JPH1090262A (ja) | 1996-09-13 | 1996-09-13 | 14−3−3タンパク質の測定法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1090262A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005100992A1 (ja) * | 2004-04-01 | 2005-10-27 | National University Corporation Chiba University | 脳機能障害性疾患の検査方法、それに用いるタンパク質マーカ、診断薬および診断キット |
US20100304419A1 (en) * | 2009-05-27 | 2010-12-02 | National Taiwan University | Method for determining the prognosis of gastric cancer |
CN110726843A (zh) * | 2018-07-16 | 2020-01-24 | 科美诊断技术股份有限公司 | 检测14-3-3eta蛋白的化学发光免疫检测试剂盒及其应用 |
-
1996
- 1996-09-13 JP JP26375896A patent/JPH1090262A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005100992A1 (ja) * | 2004-04-01 | 2005-10-27 | National University Corporation Chiba University | 脳機能障害性疾患の検査方法、それに用いるタンパク質マーカ、診断薬および診断キット |
US20100304419A1 (en) * | 2009-05-27 | 2010-12-02 | National Taiwan University | Method for determining the prognosis of gastric cancer |
TWI399541B (zh) * | 2009-05-27 | 2013-06-21 | Univ Nat Taiwan | 檢測一胃癌預後程度的方法 |
CN110726843A (zh) * | 2018-07-16 | 2020-01-24 | 科美诊断技术股份有限公司 | 检测14-3-3eta蛋白的化学发光免疫检测试剂盒及其应用 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Shetty et al. | Rapid activation of GLUT-1 glucose transporter following inhibition of oxidative phosphorylation in clone 9 cells | |
Sale et al. | Distribution of acetylated α‐tubulin in retina and in in vitro—assembled microtubules | |
Rosier et al. | Effect of sensory deafferentation on immunoreactivity of GABAergic cells and on GABA receptors in the adult cat visual cortex | |
EP0072902B1 (de) | Verfahren zur Bestimmung von carcinoembryonalem Antigen (CEA) und zur Bestimmung geeignete Antikörperlösung | |
US4492753A (en) | Method and means for assessment and prediction of risk of subsequent ischemic cardiac events | |
US20070134738A1 (en) | Methods for detecting deficient cellular membrane tightly bound magnesium for disease diagnoses | |
Guo et al. | Expression of two forms of glutamic acid decarboxylase (GAD67 and GAD65) during postnatal development of cat visual cortex | |
US6824988B2 (en) | Method and compositions for use in diagnosing and characterizing chronic immune disease | |
Melegos et al. | Prostaglandin D synthase concentration in cerebrospinal fluid and serum of patients with neurological disorders | |
Tsen et al. | Receptors with opposing functions are in postsynaptic microdomains under one presynaptic terminal | |
US20090227036A1 (en) | Method of diagnosis of pregnancy-related complications | |
EP0925505B1 (en) | Detection of cellular exposure to ethanol | |
Saito et al. | Marked increases in concentrations of apolipoprotein in the cerebrospinal fluid of poliovirus-infected macaques: relations between apolipoprotein concentrations and severity of brain injury | |
EP1664775A1 (en) | Composition for the diagnosis of retinal vascular disease comprising aldolase and method for diagnosis using it | |
Schwaller et al. | A polyclonal goat antiserum against the calcium-binding protein calretinin is a versatile tool for various immunochemical techniques | |
KR19990067153A (ko) | 프로스타글란딘 디 신타아제에 특이적인 단일클론항체 | |
JPH1090262A (ja) | 14−3−3タンパク質の測定法 | |
EP0877939B1 (en) | Methods for the detection of alzheimer's disease | |
Emmitt et al. | Crossed immunoelectrophoresis: qualitative and quantitative considerations | |
Hirohata et al. | A sensitive and simple method for determination of IgM in cerebrospinal fluid by a solid-phase enzyme-immunoassay: Comparison of two different methods | |
JPS61230058A (ja) | アルブミンの定量法 | |
US6541206B1 (en) | Objective biochemical method for assessment of sperm quality | |
JP3706913B2 (ja) | 精神分裂病の診断薬キット | |
JP2000180447A (ja) | 急性心筋梗塞の判定方法及び判定用試薬 | |
US20040038295A1 (en) | Assays |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040917 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20041019 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050322 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |