JPH1090002A - 変位検出器 - Google Patents
変位検出器Info
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- JPH1090002A JPH1090002A JP24525596A JP24525596A JPH1090002A JP H1090002 A JPH1090002 A JP H1090002A JP 24525596 A JP24525596 A JP 24525596A JP 24525596 A JP24525596 A JP 24525596A JP H1090002 A JPH1090002 A JP H1090002A
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- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
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Abstract
ができ、高速応答性に優れ、小型化可能な変位検出器を
提供すること。 【解決手段】 変位検出器6は、可動体としての弁体3
側に配される磁気発生体64Aと固定側に配される磁気
センサとしてのホール素子69とを備える。磁気発生体
64Aは、弁体3の直線移動方向に対し直交して配され
ると共に、直線方向の両端部で一対の磁極を形成する円
環状に形成される。ホール素子69は、環状の磁気発生
体64Aの内側であって磁気発生体64Aの中心線CL
からずれた位置に配されると共に、磁気発生体64Aが
発生する磁束の半径方向磁束密度に応じた電気信号を発
生する。
Description
動体例えば電磁弁の弁体の直線方向位置を検出する変位
検出器に関する。
調整するための電磁弁は、流路の開口面積を調整する弁
体をリニアアクチュエータによって直線移動させると共
に、弁体の直線方向位置を変位検出器により検出し、こ
の検出値の目標値からの偏差に応じてリニアアクチュエ
ータをフィードバック制御することにより、流体の圧力
又は流量を高精度に調整するよう構成されている。
いが、従来から、弁体のような直線移動可能な可動体の
直線方向位置を検出する変位検出器として種々のタイプ
のものが考案されている。それらのうちの一つのタイプ
として、周知の磁気センサを用いた変位検出器が知られ
ており、その一例が特開平4−323501号公報に開
示されている。
直線移動可能な可動体側に円筒状のケースを設けると共
に、このケースの内周面に少なくとも2個の永久磁石を
軸方向即ち直線方向に並んで配し、さらに、固定側に、
可飽和コイルなどの磁気センサをケースの中心位置に配
し、可飽和コイルを横切る磁束の軸方向磁束密度、即
ち、可動体の直線移動による永久磁石の直線移動に伴い
変化する可飽和コイルを横切る磁束の軸方向磁束密度、
を可飽和コイルで検出することにより可動体の直線方向
位置を検出するよう構成されている。
ような従来の変位検出器によると、少なくとも2個の永
久磁石をケースの軸方向(直線方向)に並べているた
め、ケースとして軸方向長さ(直線方向長さ)が比較的
大きなものが必要とされる。このため、ケースの重量が
比較的大きくなることからケースの慣性が大きくなり、
変位検出器として要請される高速応答性、小型化の点で
問題がある。
体(上記永久磁石に限定されるものではない。)の直線
方向長さを減少させることができ、高速応答性に優れ、
小型化可能な変位検出器を提供することを目的とする。
は、直線移動可能な可動体の直線方向位置を検出するた
めの変位検出器であって、該変位検出器は、前記可動体
側に配される磁気発生体と固定側に配される磁気センサ
とを備え、前記磁気発生体は、前記直線方向に対し直交
して配されると共に、前記直線方向の両端部で一対の磁
極を形成する円環状に形成され、前記磁気センサは、前
記環状の磁気発生体の内側であって前記磁気発生体の中
心線からずれた位置に配されると共に、前記磁気発生体
が発生する磁束の半径方向磁束密度に応じた電気信号を
発生することを特徴とする。
検出器において、前記磁気発生体は円環状の1個の永久
磁石からなることを特徴とする。
検出器において、前記磁気発生体は、円環状の1個の永
久磁石と、該永久磁石の両端面にそれぞれ接触して配さ
れる一対の円環状の磁性部材とからなることを特徴とす
る。
検出器において、前記各々の磁性部材は、前記直線方向
に対し直交する断面が前記永久磁石の同断面と略同一に
形成されているものであることを特徴とする。
検出器において、前記各々の磁性部材は、内径が前記永
久磁石の内径と略等しく形成されていると共に、永久磁
石側部位の外径が前記永久磁石の外径と略等しく形成さ
れ、かつ、非永久磁石側部位の外径が永久磁石側部位の
外径よりも小さく形成されているものであることを特徴
とする。
検出器において、前記各々の磁性部材は、内径が前記永
久磁石の内径よりも小さく形成されていると共に、外径
が前記永久磁石の外径と略等しく形成されているもので
あることを特徴とする。
検出器において、前記各々の磁性部材は、内径が前記永
久磁石の内径よりも小さく形成されていると共に、永久
磁石側部位の外径が前記永久磁石の外径と略等しく形成
され、かつ、非永久磁石側部位の外径が永久磁石側部位
の外径よりも小さく形成されているものであることを特
徴とする。
の変位検出器において、前記各々の磁性部材の外径は、
永久磁石側から非永久磁石側に向かって徐々に減少して
いることを特徴とする。
動体側に配される磁気発生体を、直線方向の両端部で一
対の磁極を形成する円環状に形成したため、磁気発生体
の直線方向長さを小さくすることができる。このため、
磁気発生体を保持する保持部材(従来のケースに相当す
る。)の直線方向長さを小さく設定することでき、保持
部材の軽量化により保持部材の慣性が小さくなり、従っ
て、高速応答性が向上する。また、磁気発生体の直線方
向長さの短縮により変位検出器の小型化が可能になる。
なお、磁気発生体を直線方向の両端部で一対の磁極を形
成する円環状に形成したことに伴い、磁気センサを磁気
発生体の中心線からずれた位置に配すると共に磁気セン
サにより半径方向磁束密度に応じた電気信号を発生させ
るようにしており、これにより可動体の直線方向位置を
検出することが可能になる。
体を円環状の1個の永久磁石から構成したため、従来の
変位検出器と比べ永久磁石の使用個数が減少し、コスト
低減を期待できる。
1個の永久磁石の両端面にそれぞれ円環状の磁性部材を
接触して配したため、磁気発生体を円環状の1個の永久
磁石のみで構成した場合と比べ、一方の磁性部材の内周
面から出て他方の磁性部材の内周面に入る磁束の発生に
よって、磁気センサを横切る磁束の半径方向磁束密度を
増大させることができる。この半径方向磁束密度の増大
により、磁気センサによる直線方向の検出範囲が拡大
し、しかも、変位に対する半径方向磁束密度の変化割合
が増大し、変位検出器の特性としての直線性が向上す
る。
性部材の内径を永久磁石の内径と略等しく形成すると共
に、永久磁石側部位の外径を永久磁石の外径と略等しく
形成し、かつ、非永久磁石側部位の外径を永久磁石側部
位の外径よりも小さく形成したため、このような磁性部
材の外周面形状により、永久磁石から出る磁束のうち磁
気センサが存在している内側に向かって出る成分を増大
させることができる。このため、請求項4の変位検出器
のように磁性部材の断面を永久磁石の断面と略同一に形
成した場合と比べ、磁気センサによる直線方向の検出範
囲が拡大し、しかも、変位に対する半径方向磁束密度の
変化割合が増大し直線性が向上する。
の内径を永久磁石の内径よりも小さく形成したため、永
久磁石から出る磁束のうち磁気センサが存在している内
側に向かって出る成分を増大させることができる。この
ため、請求項4の変位検出器のように磁性部材の断面を
永久磁石の断面と略同一に形成した場合と比べ、磁気セ
ンサによる直線方向の検出範囲が拡大し、しかも、変位
に対する半径方向磁束密度の変化割合が増大し直線性が
向上する。
の内径を永久磁石の内径よりも小さく形成すると共に、
非永久磁石側部位の外径を永久磁石側部位の外径よりも
小さく形成したため、請求項5の変位検出器および請求
項6の変位検出器と比べ、永久磁石から出る磁束のうち
磁気センサが存在している内側に向かって出る成分をよ
り一層増大させることができる。このため、磁気センサ
による直線方向の検出範囲がより一層拡大し、しかも、
変位に対する半径方向磁束密度の変化割合がより一層増
大し直線性がより一層向上する。
基づいて説明する。
た電磁弁の概略断面図、図2は、図1に示す電磁弁の具
体的要部拡大断面図、図3は、磁気発生体の断面図、図
4は図2図示IV-IV 断面図をそれぞれ示している。
に調整可能なものであり、図1に示すように、バルブハ
ウジング2と、バルブハウジング2に形成された流路
(図示せず)の開口面積を調整する弁体3と、弁体3を
図示矢印aのように直線的に移動させるプランジャ4を
有するリニアアクチュエータ5と、弁体3の直線方向位
置を検出する変位検出器6とを備える。電磁弁1には制
御駆動回路7が電気的に接続され、制御駆動回路7は、
変位検出器6による検出値の目標値からの偏差に応じて
リニアアクチュエータ5をフィードバック制御する。
ブハウジング2の端面に第1のOリング61によりシー
ル性を確保しながら配設された中空円筒状の第1ハウジ
ングケース62と、プランジャ4に連結固定され第1ハ
ウジングケース62内に空隙をもって配された非磁性材
料からなる有底円筒状の保持部材63と、保持部材63
の内周面に保持された円環状の磁気発生体64Aとを備
える。
円環状の永久磁石41Aと、永久磁石41Aの両端面に
配される一対の円環状の磁性部材42Aと43Aとから
構成されている。磁気発生体64Aは、一方の端面が保
持部材63の内部底面と接触状態にある円環状の非磁性
材料からなるスぺーサ部材65の他方の端面側に配さ
れ、保持部材63の開口端面部に固定された円環状の非
磁性材料からなる押え部材66によって保持部材63の
内周面に固定して配設されている。各々の磁性部材42
A、43Aは、図3に示すように、内径が永久磁石41
Aの内径よりも小さく形成されていると共に、永久磁石
側部位の外径が永久磁石41Aの外径と略等しく形成さ
れ、かつ、非永久磁石側部位の外径が永久磁石側部位の
外径よりも小さく形成されている。そして、磁性部材4
2A、43Aの外径は、永久磁石41A側から非永久磁
石側に向かって徐々に減少している。換言すると、磁性
部材42A、43Aの外周面42Aa、43Aaは非永
久磁石側に向かって縮径した傾斜面で構成されている。
に、非磁性材料からなる有底円筒状の第2ハウジングケ
ース67を備える。第2ハウジングケース67は、第1
ハウジングケース62の先端部に第2のOリング68に
よりシール性を確保しながら配設され、先端部が保持部
材63の中空部に非接触状態で侵入している。第2ハウ
ジングケース67の内部には、磁気センサとしてのホー
ル素子69がプリント基板70に実装されて配されてい
る。プリント基板70は、第2ハウジングケース67の
端部に収容されたアンプ回路71に接続されている。な
お、アンプ回路71は図1図示制御駆動回路7の一部を
構成し、後述するように、ホール素子69に対し直流電
流Iを流すと共に、ホール素子69が発生するホール電
圧VH を増幅するためのものである。
強度を直接電気信号に変換できる固体素子であり、図5
に示すように、対向する入力電極p1,p2間に電流I
が流れているとき、ホール素子69の表面69aに垂直
に磁束Bが印加されると、ローレンツ力によって電子は
出力端子t1の方向に曲げられ、この結果、出力端子t
1はt2に比べて負に帯電し、出力端子t1,t2間に
ホール電圧VH が誘起されるものである。
64Aが発生する磁束のうち半径方向磁束密度Br に応
じた電気信号を発生するよう、図1、図2および図4に
示すように、ホール素子69の表面69aを磁気発生体
64Aの中心線CLに対し平行に配置すると共に、弁体
3の直線移動に従い直線移動する磁気発生体64Aの直
線方向位置を検出できるよう、磁気発生体64Aの中心
線CLからずれた位置に配置させてある。また、ホール
素子69は、弁体3が中性点Oに位置しているとき、磁
気発生体64Aの直線方向における中心O’に位置する
よう配置させてある。
6の動作を説明する。
環状の永久磁石41Aと、永久磁石41Aの両端面に配
される一対の円環状の磁性部材42Aと43Aとから構
成され、各々の磁性部材42A、43Aは、内径が永久
磁石41Aの内径よりも小さく形成されていると共に、
永久磁石側部位の外径が永久磁石41Aの外径と略等し
く形成され、かつ、非永久磁石側部位の外径が永久磁石
側部位の外径よりも小さく形成されている。そして、磁
性部材42A、43Aの外径は、永久磁石41A側から
非永久磁石41A側に向かって徐々に減少している。こ
のように磁気発生体64Aが構成されていることから、
磁気発生体64Aが発生する磁束のうちホール素子69
が位置している内側に向かう成分を図6に示す実線矢印
で概略的に表すことができる。
の直線方向位置を検出し、制御駆動回路7は変位検出器
6による検出値の目標値からの偏差に応じてリニアアク
チュエータ5を駆動し、弁体3の直線方向位置を目標値
に一致させる。
が中性点Oに位置するときには、ホール素子69は、図
6に符号69Aで示すように、磁気発生体64Aの直線
方向における中心O’に位置する。そして、この位置に
あるホール素子69を横切る磁束の半径方向磁束密度B
r は、図7の(A)に示すように、ホール素子69に入
る磁束密度Briとホール素子69から出る磁束密度Bro
とが等しくなることから、零(T)となり、ホール電圧
VH は零(V)となる。
側に位置するときには、ホール素子69は、図6に符号
69Bで示すように、磁気発生体64Aに対し相対的に
右側に位置する。そして、この位置にあるホール素子6
9を横切る磁束の半径方向磁束密度Br は、図7の
(B)に示すように、ホール素子69に入る磁束密度B
riのみとなり、ホール電圧VH は例えば正の値となる。
この磁束密度Briはホール素子69の中性点O’からの
変位量Lに比例して増大し、ホール電圧VH は弁体3の
変位量Lに比例して正方向に増大する。
側に位置するときには、ホール素子69は、図6に符号
69Cで示すように、磁気発生体64Aに対し相対的に
左側に位置する。そして、この位置にあるホール素子6
9を横切る磁束の半径方向磁束密度Br は、図7の
(B)に示すように、ホール素子69から出る磁束密度
B roのみとなり、ホール電圧VH は例えば負の値とな
る。この磁束密度Broはホール素子69の中性点O’か
らの変位量Lに比例して増大し、ホール電圧VH は弁体
3の変位量Lに比例して負方向に増大する。
に対し、ホール素子69を横切る磁束の半径方向磁束密
度Br は、図8に実線で示すように直線的に変化し、ホ
ール電圧VH も変位量Lに対し直線的に変化するため、
ホール電圧VH によって弁体3の直線方向位置を検出す
ることができる。なお、半径方向磁束密度Br は変位量
Lが大きくなるに従って飽和する傾向を示すため、図8
に示す半径方向磁束密度Br のグラフにおいて直線部分
のみが弁体3の位置検出のために有効なものとなる。
器6は、直線移動可能な可動体としての弁体3の直線方
向位置を検出するための変位検出器6であり、本実施例
の変位検出器6は、可動体としての弁体3側に配される
磁気発生体64Aと固定側に配される磁気センサとして
のホール素子69とを備え、磁気発生体64Aは、直線
方向に対し直交して配されると共に、直線方向の両端部
で一対の磁極を形成する円環状に形成され、磁気センサ
としてのホール素子69は、環状の磁気発生体64Aの
内側であって磁気発生体64Aの中心線CLからずれた
位置に配されると共に、磁気発生体64Aが発生する磁
束の半径方向磁束密度Br に応じた電気信号を発生する
ことを特徴とする。
と、可動体としての弁体3側に配される磁気発生体64
Aを、直線方向の両端部で一対の磁極を形成する円環状
に形成したため、磁気発生体64Aの直線方向長さを小
さくすることができる。このため、磁気発生体64Aを
保持する保持部材63の直線方向長さを小さく設定する
ことでき、保持部材63の軽量化により保持部材63の
慣性が小さくなり、従って、高速応答性が向上する。ま
た、磁気発生体64Aの直線方向長さの短縮により変位
検出器6の小型化が可能になる。なお、磁気発生体64
Aを直線方向の両端部で一対の磁極を形成する円環状に
形成したことに伴い、磁気センサとしてのホール素子6
9を磁気発生体64Aの中心線CLからずれた位置に配
すると共に磁気センサとしてのホール素子69により半
径方向磁束密度Br に応じた電気信号を発生させるよう
にしており、これにより可動体としての弁体3の直線方
向位置を検出することが可能になる。
れ磁気発生体の他の実施例を示している。
実施例の磁気発生体64Aが円環状の永久磁石41Aと
一対の円環状の磁性部材42A、43Aとから構成され
ているのに対し、円環状の永久磁石41Bのみから構成
されている。
た磁気発生体64Aと同様、円環状の永久磁石41C
と、永久磁石41Cの両端面に配される一対の円環状の
磁性部材42Cと43Cとから構成される。ただし、各
々の磁性材料42C、43Cは、直線方向に対し直交す
る断面が永久磁石41Cの同断面と略同一に形成されて
いる。
た磁気発生体64Aと同様、円環状の永久磁石41D
と、永久磁石41Dの両端面に配される一対の円環状の
磁性部材42Dと43Dとから構成され、各々の磁性部
材42D、43Dの永久磁石側部位の外径は永久磁石4
1Dの外径と略等しく形成され、かつ、非永久磁石側部
位の外径は永久磁石側部位の外径よりも小さく形成さ
れ、磁性部材42D、43Dの外径は、永久磁石41D
側から非永久磁石側に向かって徐々に減少している。た
だし、磁気発生体64Aの磁性材料42A、43Aと異
なり、各々の磁性部材42D、43Dの内径は、永久磁
石41Dの内径と略等しく形成されている。
た磁気発生体64Aと同様、円環状の永久磁石41E
と、永久磁石41Eの両端面に配される一対の円環状の
磁性部材42Eと43Eとから構成され、各々の磁性部
材42E、43Eの外径は永久磁石41Eの外径と略等
しく形成されている。ただし、磁性部材42E、43E
の内径は、永久磁石41Eの内径よりも小さく形成され
ている。
64B、64C、64D、64Eが発生する磁束の相違
について、図13、図14、図15、図16および図1
7に基づいて説明する。ここで、図13は、図9図示の
磁気発生体64Bによる磁束、図14は、図10図示の
磁気発生体64Cによる磁束、図15は、図11図示の
磁気発生体64Dによる磁束、図16は、図12図示の
磁気発生体64Eによる磁束、図17は、図3図示の磁
気発生体64Aによる磁束をそれぞれ表している。
3に示すように、内側に向かう磁束は、永久磁石41B
のN極端面から垂直方向に出てから内側に向かって鋭く
湾曲するような曲線を描く。この磁気発生体64Bによ
ると、磁気発生体を円環状の1個の永久磁石41Bから
構成したため、従来の磁気発生体と比べ永久磁石の使用
個数が減少し、コスト低減を期待できる。なお、図6に
破線で示した磁束は、当該磁気発生体64Bを用いた場
合に発生する磁束を表しており、また、図8に破線で示
したグラフは、当該磁気発生体64Bを用いた場合にお
ける、変位量Lに対する半径方向磁束密度Br の変化を
表している。図8から明らかなように、上記実施例の磁
気発生体64Aの方が変位量Lに対する磁束密度Br の
勾配が大きく、従って、変位検出器としての直線性に優
れていることが分かる。
14に示すように、内側に向かう磁束は、磁性材料43
Cを設けたことにより、磁性材料43Cの内周面から垂
直方向に出て湾曲するような曲線を描く。この磁気発生
体64Cによると、図9図示の磁気発生体64Bと比
べ、一方の磁性部材43Cの内周面から出て他方の磁性
部材42Cの内周面に入る磁束の発生によって、磁気セ
ンサとしてのホール素子69を横切る磁束の半径方向磁
束密度Br を増大させることができる。この半径方向磁
束密度Br の増大により、磁気センサとしてのホール素
子69による直線方向の検出範囲が拡大し、しかも、変
位量Lに対する半径方向磁束密度Br の変化割合が増大
し、変位検出器の特性としての直線性が向上する。
々の磁性部材42D、43Dの非永久磁石側部位の外径
を永久磁石側部位の外径よりも小さく形成したため、こ
のような磁性部材42D、43Dの外周面形状により、
図15に示すように、永久磁石41Dから出る磁束のう
ち磁気センサとしてのホール素子69が存在している内
側に向かって出る成分が増大する。このため、図10図
示の磁気発生体64Cと比べ、磁気センサとしてのホー
ル素子69による直線方向の検出範囲が拡大し、しか
も、変位量Lに対する半径方向磁束密度Br の変化割合
が増大し直線性が向上する。
々の磁性部材42E、43Eの内径を永久磁石41Eの
内径よりも小さく形成したため、図16に示すように、
永久磁石41Eから出る磁束のうち磁気センサとしての
ホール素子69が存在している内側に向かって出る成分
が増大する。このため、図10図示の磁気発生体64C
と比べ、磁気センサとしてのホール素子69による直線
方向の検出範囲が拡大し、しかも、変位量Lに対する半
径方向磁束密度Br の変化割合が増大し直線性が向上す
る。
部材の内径を永久磁石の内径よりも小さく形成すると共
に、非永久磁石側部位の外径を永久磁石側部位の外径よ
りも小さく形成したため、図17に示すように、図11
図示の磁気発生体64D、図12図示の磁気発生体64
Eと比べ、永久磁石64Aから出る磁束のうち磁気セン
サとしてのホール素子69が存在している内側に向かっ
て出る成分がより一層増大する。このため、磁気センサ
としてのホール素子69による直線方向の検出範囲がよ
り一層拡大し、しかも、変位量Lに対する半径方向磁束
密度Br の変化割合がより一層増大し直線性がより一層
向上する。
ホール素子69を用いたが、本発明の磁気センサはホー
ル素子に限定されるものではなく、他に、磁気抵抗素
子、可飽和コイルなどであってもよい。また、磁気セン
サとしてのホール素子69の設置箇所としては、磁気発
生体64Aの中心線に近い位置(図4図示二点鎖線で示
すホール素子69Dの位置)を設定した場合には、図1
8図示破線で示すグラフが得られ、磁気発生体64Aの
中心線から遠方位置(図4図示実線で示すホール素子6
9の位置)を設定した場合には、図18図示実線で示す
グラフが得られたことから、ホール素子69の設置箇所
は、磁気発生体64Aの中心線からなるべく遠く離れて
いることが望ましい。
略断面図
的位置との関係を示す説明図
グラフ
図
明図
明図
明図
図
方向磁束密度の特性図
3D、43E 磁性部材 64A、64B、64C、64D、64E 磁気発生
体 69 ホール素子(磁気センサ)
Claims (8)
- 【請求項1】 直線移動可能な可動体の直線方向位置を
検出するための変位検出器であって、 該変位検出器は、前記可動体側に配される磁気発生体と
固定側に配される磁気センサとを備え、 前記磁気発生体は、前記直線方向に対し直交して配され
ると共に、前記直線方向の両端部で一対の磁極を形成す
る円環状に形成され、 前記磁気センサは、前記環状の磁気発生体の内側であっ
て前記磁気発生体の中心線からずれた位置に配されると
共に、前記磁気発生体が発生する磁束の半径方向磁束密
度に応じた電気信号を発生することを特徴とする変位検
出器。 - 【請求項2】 前記磁気発生体は円環状の1個の永久磁
石からなることを特徴とする請求項1に記載の変位検出
器。 - 【請求項3】 前記磁気発生体は、円環状の1個の永久
磁石と、該永久磁石の両端面にそれぞれ接触して配され
る一対の円環状の磁性部材とからなることを特徴とする
請求項1に記載の変位検出器。 - 【請求項4】 前記各々の磁性部材は、前記直線方向に
対し直交する断面が前記永久磁石の同断面と略同一に形
成されているものであることを特徴とする請求項3に記
載の変位検出器。 - 【請求項5】 前記各々の磁性部材は、内径が前記永久
磁石の内径と略等しく形成されていると共に、永久磁石
側部位の外径が前記永久磁石の外径と略等しく形成さ
れ、かつ、非永久磁石側部位の外径が永久磁石側部位の
外径よりも小さく形成されているものであることを特徴
とする請求項3に記載の変位検出器。 - 【請求項6】 前記各々の磁性部材は、内径が前記永久
磁石の内径よりも小さく形成されていると共に、外径が
前記永久磁石の外径と略等しく形成されているものであ
ることを特徴とする請求項3に記載の変位検出器。 - 【請求項7】 前記各々の磁性部材は、内径が前記永久
磁石の内径よりも小さく形成されていると共に、永久磁
石側部位の外径が前記永久磁石の外径と略等しく形成さ
れ、かつ、非永久磁石側部位の外径が永久磁石側部位の
外径よりも小さく形成されているものであることを特徴
とする請求項3に記載の変位検出器。 - 【請求項8】 前記各々の磁性部材の外径は、永久磁石
側から非永久磁石側に向かって徐々に減少していること
を特徴とする請求項5又は7に記載の変位検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24525596A JP3671313B2 (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | 変位検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24525596A JP3671313B2 (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | 変位検出器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1090002A true JPH1090002A (ja) | 1998-04-10 |
JP3671313B2 JP3671313B2 (ja) | 2005-07-13 |
Family
ID=17130966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24525596A Expired - Fee Related JP3671313B2 (ja) | 1996-09-17 | 1996-09-17 | 変位検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3671313B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015092187A (ja) * | 2007-12-03 | 2015-05-14 | シーティーエス・コーポレーションCts Corporation | リニアポジションセンサー |
-
1996
- 1996-09-17 JP JP24525596A patent/JP3671313B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015092187A (ja) * | 2007-12-03 | 2015-05-14 | シーティーエス・コーポレーションCts Corporation | リニアポジションセンサー |
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JP3671313B2 (ja) | 2005-07-13 |
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