JPH1089622A - 微粉炭バーナ装置 - Google Patents
微粉炭バーナ装置Info
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- JPH1089622A JPH1089622A JP23806396A JP23806396A JPH1089622A JP H1089622 A JPH1089622 A JP H1089622A JP 23806396 A JP23806396 A JP 23806396A JP 23806396 A JP23806396 A JP 23806396A JP H1089622 A JPH1089622 A JP H1089622A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 バーナスロートにおける耐火材の周方向上部
位置にクリンカを生じさせないようにする。 【解決手段】 炉壁管１３を曲げて耐火材１５を打設す
ることにより炉壁３に形成したバーナスロート２と、バ
ーナスロート２の中心に設けられた微粉炭バーナ７と、
エアレジスタ１１を介して微粉炭バーナ７外周から火炉
１内に向けて二次空気５を供給する二次空気通路６とを
備えている微粉炭バーナ装置であって、バーナスロート
２に設けられた耐火材１５の上部における炉壁管１３の
フィン１４部に、火炉１内外に連通するスリット２２を
形成し、スリット２２とエアレジスタ１１の上流側の二
次空気通路６との間を空気連通路２３にて接続する。
位置にクリンカを生じさせないようにする。 【解決手段】 炉壁管１３を曲げて耐火材１５を打設す
ることにより炉壁３に形成したバーナスロート２と、バ
ーナスロート２の中心に設けられた微粉炭バーナ７と、
エアレジスタ１１を介して微粉炭バーナ７外周から火炉
１内に向けて二次空気５を供給する二次空気通路６とを
備えている微粉炭バーナ装置であって、バーナスロート
２に設けられた耐火材１５の上部における炉壁管１３の
フィン１４部に、火炉１内外に連通するスリット２２を
形成し、スリット２２とエアレジスタ１１の上流側の二
次空気通路６との間を空気連通路２３にて接続する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、火炉のバーナスロ
ートに設けられた耐火材にクリンカが付着しないように
した微粉炭バーナ装置に関するものである。
ートに設けられた耐火材にクリンカが付着しないように
した微粉炭バーナ装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】粉砕機で粉砕した石炭の微粉を一次空気
と混合して微粉炭バーナから噴出させ、外周から二次空
気を供給することにより浮遊燃焼させる微粉炭燃焼は、
従来から広く一般に用いられている石炭の燃焼方式であ
る。
と混合して微粉炭バーナから噴出させ、外周から二次空
気を供給することにより浮遊燃焼させる微粉炭燃焼は、
従来から広く一般に用いられている石炭の燃焼方式であ
る。
【０００３】このような燃焼方式の火炉に使用されてい
る微粉炭バーナ装置の一例を図３に示したボイラについ
て説明すると、１はボイラの火炉、２は火炉１の炉壁３
（側壁）の所定位置に形成されているバーナスロート、
４は図４に示すようにバーナスロート２を通って火炉１
へ燃焼用の二次空気５を供給するための二次空気通路６
を備えたウインドボックスであり、微粉炭バーナ７は、
前記ウインドボックス４を貫通してバーナスロート２の
中心に配置されている。
る微粉炭バーナ装置の一例を図３に示したボイラについ
て説明すると、１はボイラの火炉、２は火炉１の炉壁３
（側壁）の所定位置に形成されているバーナスロート、
４は図４に示すようにバーナスロート２を通って火炉１
へ燃焼用の二次空気５を供給するための二次空気通路６
を備えたウインドボックスであり、微粉炭バーナ７は、
前記ウインドボックス４を貫通してバーナスロート２の
中心に配置されている。
【０００４】前記微粉炭バーナ７は、図４及び図５に示
すようにバーナスロート２の中心部に配置された略円筒
状のもので、長手方向の中間部位から先端側へ向かって
直径が漸減し、且つ先端開口部に、先端に向かって直径
が急減した絞り部を有する三次空気ノズル８と、該三次
空気ノズル８の外周に同心状に配設され、三次空気ノズ
ル８と略相似形で、且つ先端に向かって直径が急減する
絞り部を有する微粉炭ノズル９と、前記三次空気ノズル
８の軸心位置に挿入されたオイルバーナ１０とを備えて
いる。
すようにバーナスロート２の中心部に配置された略円筒
状のもので、長手方向の中間部位から先端側へ向かって
直径が漸減し、且つ先端開口部に、先端に向かって直径
が急減した絞り部を有する三次空気ノズル８と、該三次
空気ノズル８の外周に同心状に配設され、三次空気ノズ
ル８と略相似形で、且つ先端に向かって直径が急減する
絞り部を有する微粉炭ノズル９と、前記三次空気ノズル
８の軸心位置に挿入されたオイルバーナ１０とを備えて
いる。
【０００５】又、二次空気５の空気量を調整するため
に、前記バーナスロート２とウインドボックス４との間
に形成された二次空気通路６にバーナスロート２の周り
を円形に囲うようにエアレジスタ１１を配設し、前記二
次空気５に旋回力を与えるために、前記エアレジスタ１
１の内側の周方向に複数のインナベーン１２を配設して
いる。１２’は二次空気５のガイドを示す。
に、前記バーナスロート２とウインドボックス４との間
に形成された二次空気通路６にバーナスロート２の周り
を円形に囲うようにエアレジスタ１１を配設し、前記二
次空気５に旋回力を与えるために、前記エアレジスタ１
１の内側の周方向に複数のインナベーン１２を配設して
いる。１２’は二次空気５のガイドを示す。
【０００６】前記バーナスロート２は、炉壁管１３をフ
ィン１４で接続することにより構成している炉壁３の一
部に、図５に示すように炉壁管１３を曲げることによっ
て開口を形成するようにし、更に炉壁管１３を曲げた部
分に耐火材１５を円形に打設することにより、炉壁管１
３を曲げた部分のシールを行うようにしている。
ィン１４で接続することにより構成している炉壁３の一
部に、図５に示すように炉壁管１３を曲げることによっ
て開口を形成するようにし、更に炉壁管１３を曲げた部
分に耐火材１５を円形に打設することにより、炉壁管１
３を曲げた部分のシールを行うようにしている。
【０００７】図６は、微粉炭バーナ７による微粉炭２１
の燃焼状態を示したもので、図示していないミルで粉砕
され一次空気によって搬送されてきた微粉炭２１を、微
粉炭ノズル９に供給して微粉炭ノズル９の先端から火炉
１内に噴出し、ウインドボックス４から二次空気通路６
を通りインナベーン１２により旋回力Ｆが与えられて火
炉１内に供給される二次空気５と混合して燃焼する。
の燃焼状態を示したもので、図示していないミルで粉砕
され一次空気によって搬送されてきた微粉炭２１を、微
粉炭ノズル９に供給して微粉炭ノズル９の先端から火炉
１内に噴出し、ウインドボックス４から二次空気通路６
を通りインナベーン１２により旋回力Ｆが与えられて火
炉１内に供給される二次空気５と混合して燃焼する。
【０００８】上記火炉１においては、図４に示すよう
に、バーナスロート２外周の火炉１内に面している耐火
材１５の露出部１５ａにおける特に周方向上部位置にク
リンカ１６が生成することが知られており、このクリン
カ１６が成長すると二次空気５の流通や微粉炭２１の燃
焼を阻害する問題を生じ、更には図３に示すように、成
長したクリンカ１６が脱落して火炉１下部の冷却水１７
を入れたクリンカホッパ１８に落下し、落下したクリン
カ１６がクリンカホッパ１８の灰出口１９を塞いでしま
うことにより排出ゲート２０を開けてもクリンカ１６を
排出することができなくなるという問題を有していた。
クリンカホッパ１８の灰出口１９が閉塞された場合に
は、火炉１の運転を停止して閉塞したクリンカ１６を除
去する必要があった。
に、バーナスロート２外周の火炉１内に面している耐火
材１５の露出部１５ａにおける特に周方向上部位置にク
リンカ１６が生成することが知られており、このクリン
カ１６が成長すると二次空気５の流通や微粉炭２１の燃
焼を阻害する問題を生じ、更には図３に示すように、成
長したクリンカ１６が脱落して火炉１下部の冷却水１７
を入れたクリンカホッパ１８に落下し、落下したクリン
カ１６がクリンカホッパ１８の灰出口１９を塞いでしま
うことにより排出ゲート２０を開けてもクリンカ１６を
排出することができなくなるという問題を有していた。
クリンカホッパ１８の灰出口１９が閉塞された場合に
は、火炉１の運転を停止して閉塞したクリンカ１６を除
去する必要があった。
【０００９】前記クリンカ１６は、微粉炭バーナ７の燃
焼を行っている間は殆んど成長することがなく、自身の
微粉炭バーナ７の燃焼が停止していて、他の微粉炭バー
ナ７の燃焼が行われている時に成長することが判明し
た。
焼を行っている間は殆んど成長することがなく、自身の
微粉炭バーナ７の燃焼が停止していて、他の微粉炭バー
ナ７の燃焼が行われている時に成長することが判明し
た。
【００１０】通常、微粉炭バーナ７により微粉炭２１の
燃焼が行われると、図３に示すように、火炉１内には、
火炉１中心部を上昇した後、火炉１の炉壁３に沿って下
降する循環流Ｓが生じ、この循環流Ｓは多量の灰を伴っ
て流動している。
燃焼が行われると、図３に示すように、火炉１内には、
火炉１中心部を上昇した後、火炉１の炉壁３に沿って下
降する循環流Ｓが生じ、この循環流Ｓは多量の灰を伴っ
て流動している。
【００１１】図４は微粉炭バーナ７の燃焼を停止した状
態を示したものであるが、微粉炭バーナ７の燃焼を停止
した場合にも、他の微粉炭バーナ７の燃焼が行われてい
る間は他の微粉炭バーナ７の燃焼による高温ガスの作用
によって当該微粉炭バーナ７が焼損するのを防止する目
的で、少量の二次空気５（微粉炭バーナ７の燃焼時の約
１／１０程度）を停止している当該微粉炭バーナ７に流
すようにしている。図４中破線Ａ1は、上記したように
微粉炭バーナ７に少量流している時の二次空気５の流速
分布を示している。
態を示したものであるが、微粉炭バーナ７の燃焼を停止
した場合にも、他の微粉炭バーナ７の燃焼が行われてい
る間は他の微粉炭バーナ７の燃焼による高温ガスの作用
によって当該微粉炭バーナ７が焼損するのを防止する目
的で、少量の二次空気５（微粉炭バーナ７の燃焼時の約
１／１０程度）を停止している当該微粉炭バーナ７に流
すようにしている。図４中破線Ａ1は、上記したように
微粉炭バーナ７に少量流している時の二次空気５の流速
分布を示している。
【００１２】前記循環流Ｓは、多量の灰を伴って炉壁３
内面に沿って下降した後、バーナスロート２から噴出さ
れる二次空気５によって火炉１内に向けられるが、前記
したように微粉炭バーナ７の燃焼が停止されてバーナス
ロート２から少量の二次空気流量が噴出されている時に
は、循環流Ｓが図４中矢印Ｓ1で示すようにバーナスロ
ート２の上縁付近まで下降するようになり、このために
高温となっている耐火材１５の露出部１５ａにおける周
方向上部位置に、循環流Ｓ1中の灰が融着してクリンカ
１６を生成するようになる。
内面に沿って下降した後、バーナスロート２から噴出さ
れる二次空気５によって火炉１内に向けられるが、前記
したように微粉炭バーナ７の燃焼が停止されてバーナス
ロート２から少量の二次空気流量が噴出されている時に
は、循環流Ｓが図４中矢印Ｓ1で示すようにバーナスロ
ート２の上縁付近まで下降するようになり、このために
高温となっている耐火材１５の露出部１５ａにおける周
方向上部位置に、循環流Ｓ1中の灰が融着してクリンカ
１６を生成するようになる。
【００１３】クリンカ１６は、経時的に実線の状態から
一点鎖線、二点鎖線のように成長し、このクリンカ１６
の成長に伴って循環流Ｓの向きもＳ1，Ｓ2，Ｓ3によう
に変化する。
一点鎖線、二点鎖線のように成長し、このクリンカ１６
の成長に伴って循環流Ｓの向きもＳ1，Ｓ2，Ｓ3によう
に変化する。
【００１４】尚、図６に示したように微粉炭バーナ７に
よる微粉炭２１の燃焼が継続されている状態では、二次
空気５の流量が多く、しかもインナベーン１２によって
大きな旋回力Ｆを与えているために、流速分布を破線Ａ
2で示しているように、外周部分において二次空気５の
流速が大きくなっていると共に、この流速が大きい部分
が径方向に広がっている。このために、前記炉壁３に沿
って下降してくる循環流Ｓが耐火材１５の付近に達する
以前に火炉１内方に向きを変えられてしまい、このため
に循環流Ｓに含まれた灰が耐火材１５の火炉１内面の高
温となっている露出部１５ａにおける上部位置に融着す
ることが防止され、よって微粉炭バーナ７の燃焼が継続
している間は、図４に示したようなクリンカ１６の成長
の問題は生じない。
よる微粉炭２１の燃焼が継続されている状態では、二次
空気５の流量が多く、しかもインナベーン１２によって
大きな旋回力Ｆを与えているために、流速分布を破線Ａ
2で示しているように、外周部分において二次空気５の
流速が大きくなっていると共に、この流速が大きい部分
が径方向に広がっている。このために、前記炉壁３に沿
って下降してくる循環流Ｓが耐火材１５の付近に達する
以前に火炉１内方に向きを変えられてしまい、このため
に循環流Ｓに含まれた灰が耐火材１５の火炉１内面の高
温となっている露出部１５ａにおける上部位置に融着す
ることが防止され、よって微粉炭バーナ７の燃焼が継続
している間は、図４に示したようなクリンカ１６の成長
の問題は生じない。
【００１５】従って、ボイラの起動、停止、及び低負荷
での運転等によって、一部の微粉炭バーナ７のみの燃焼
が行われて他の微粉炭バーナ７の燃焼が停止されるとい
う運転が繰返されることによって、図４に示したような
クリンカ１６が成長することになる。
での運転等によって、一部の微粉炭バーナ７のみの燃焼
が行われて他の微粉炭バーナ７の燃焼が停止されるとい
う運転が繰返されることによって、図４に示したような
クリンカ１６が成長することになる。
【００１６】上記したようにクリンカ１６が成長する
と、従来は、火炉１の運転を休止した後、火炉１が冷え
るのを待って火炉１の炉壁３に設けたマンホール（図示
せず）を開け、該マンホールからクリンカ１６の堆積を
確認し、長尺のパイプ等の機械的な用具を使用して人力
によりクリンカ１６を突き崩すなどの作業を行って、ク
リンカ１６を除去している。
と、従来は、火炉１の運転を休止した後、火炉１が冷え
るのを待って火炉１の炉壁３に設けたマンホール（図示
せず）を開け、該マンホールからクリンカ１６の堆積を
確認し、長尺のパイプ等の機械的な用具を使用して人力
によりクリンカ１６を突き崩すなどの作業を行って、ク
リンカ１６を除去している。
【００１７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たクリンカ１６の除去作業では、設備の運転中に行なう
ことができず、設備の運転を休止して火炉１の冷却を待
たなければならないので、時間的な損失が大きく、しか
も、人力によるために作業員の負担も大きい等の問題が
あった。
たクリンカ１６の除去作業では、設備の運転中に行なう
ことができず、設備の運転を休止して火炉１の冷却を待
たなければならないので、時間的な損失が大きく、しか
も、人力によるために作業員の負担も大きい等の問題が
あった。
【００１８】本発明は、前述の実情に鑑み、バーナスロ
ートにおける耐火材の周方向上部位置にクリンカを生じ
させないようにした微粉炭バーナ装置を提供することを
目的としてなしたものである。
ートにおける耐火材の周方向上部位置にクリンカを生じ
させないようにした微粉炭バーナ装置を提供することを
目的としてなしたものである。
【００１９】
【課題を解決するための手段】本発明は、炉壁管を曲げ
て耐火材を打設することにより炉壁に形成したバーナス
ロートと、該バーナスロートの中心に設けられた微粉炭
バーナと、エアレジスタを介して前記微粉炭バーナ外周
から火炉内に向けて二次空気を供給する二次空気通路と
を備えている微粉炭バーナ装置であって、バーナスロー
トに設けられた耐火材の上部における炉壁管のフィン部
に、火炉内外に連通するスリットを形成し、該スリット
と前記エアレジスタの上流側の二次空気通路との間を空
気連通路にて接続したことを特徴とする微粉炭バーナ装
置、に係るものである。
て耐火材を打設することにより炉壁に形成したバーナス
ロートと、該バーナスロートの中心に設けられた微粉炭
バーナと、エアレジスタを介して前記微粉炭バーナ外周
から火炉内に向けて二次空気を供給する二次空気通路と
を備えている微粉炭バーナ装置であって、バーナスロー
トに設けられた耐火材の上部における炉壁管のフィン部
に、火炉内外に連通するスリットを形成し、該スリット
と前記エアレジスタの上流側の二次空気通路との間を空
気連通路にて接続したことを特徴とする微粉炭バーナ装
置、に係るものである。
【００２０】本発明の微粉炭バーナ装置によれば、バー
ナスロートの耐火材の上部のフィンに、火炉内外に連通
するスリットを形成し、該スリットを二次空気通路にお
けるエアレジスタの上流側位置と連通させる空気連通路
を設けた構成としているので、微粉炭バーナの燃焼を停
止したとき、二次空気の一部を空気連通路及びスリット
を介して火炉内に横方向に噴射させることにより、この
噴射流によって、炉壁に沿って下降してくる循環流を耐
火材の付近に達する以前に火炉内方に向きを変えさせる
ことができ、よって循環流に含まれる灰が耐火材の内面
上部位置に融着するのを防止してクリンカの発生を防止
することができる。
ナスロートの耐火材の上部のフィンに、火炉内外に連通
するスリットを形成し、該スリットを二次空気通路にお
けるエアレジスタの上流側位置と連通させる空気連通路
を設けた構成としているので、微粉炭バーナの燃焼を停
止したとき、二次空気の一部を空気連通路及びスリット
を介して火炉内に横方向に噴射させることにより、この
噴射流によって、炉壁に沿って下降してくる循環流を耐
火材の付近に達する以前に火炉内方に向きを変えさせる
ことができ、よって循環流に含まれる灰が耐火材の内面
上部位置に融着するのを防止してクリンカの発生を防止
することができる。
【００２１】また、空気連通路に開閉ダンパを備えてお
くと、微粉炭バーナにより微粉炭の燃焼を行う際に、開
閉ダンパを閉じておくことにより、スリットを通って二
次空気の一部が火炉内に流入しないようにすることがで
きる。
くと、微粉炭バーナにより微粉炭の燃焼を行う際に、開
閉ダンパを閉じておくことにより、スリットを通って二
次空気の一部が火炉内に流入しないようにすることがで
きる。
【００２２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例と共に説明する。
示例と共に説明する。
【００２３】図１及び図２は本発明を実施する形態の一
例であって、図中、図３〜図６と同一の符号を付した部
分は同一物を表わしている。
例であって、図中、図３〜図６と同一の符号を付した部
分は同一物を表わしている。
【００２４】図１及び図２に示すように、バーナスロー
ト２に設けられた耐火材１５の上部における炉壁３を構
成している炉壁管１３のフィン１４部に、火炉１内外に
連通するようにしたスリット２２を形成し、該スリット
２２を、二次空気通路６におけるエアレジスタ１１の上
流側位置と連通させるようにした空気連通路２３を設け
る。
ト２に設けられた耐火材１５の上部における炉壁３を構
成している炉壁管１３のフィン１４部に、火炉１内外に
連通するようにしたスリット２２を形成し、該スリット
２２を、二次空気通路６におけるエアレジスタ１１の上
流側位置と連通させるようにした空気連通路２３を設け
る。
【００２５】図２では、耐火材１５の上部位置において
複数のフィン１４（３箇所）にスリット２２を形成し、
更に炉壁３のウインドボックス４側の外面に、前記各ス
リット２２に連通するようにした空気室２４を形成し、
該空気室２４をパイプ等からなる空気連通路２３により
前記二次空気通路６におけるエアレジスタ１１の上流側
位置に接続している。
複数のフィン１４（３箇所）にスリット２２を形成し、
更に炉壁３のウインドボックス４側の外面に、前記各ス
リット２２に連通するようにした空気室２４を形成し、
該空気室２４をパイプ等からなる空気連通路２３により
前記二次空気通路６におけるエアレジスタ１１の上流側
位置に接続している。
【００２６】又、前記空気連通路２３に、該空気連通路
２３に対する二次空気５の流れを止めたり流したりでき
るようにする開閉ダンパ２５を備えている。
２３に対する二次空気５の流れを止めたり流したりでき
るようにする開閉ダンパ２５を備えている。
【００２７】次に、上記図示例の作動について説明す
る。
る。
【００２８】図１は微粉炭バーナ７の燃焼を停止した状
態を示しており、図示しない他の微粉炭バーナ７は燃焼
を行っている場合を示している。
態を示しており、図示しない他の微粉炭バーナ７は燃焼
を行っている場合を示している。
【００２９】エアレジスタ１１を閉じる方向に絞り込
み、同時に空気連通路２３の開閉ダンパ２５を全開にす
る。
み、同時に空気連通路２３の開閉ダンパ２５を全開にす
る。
【００３０】すると、ウインドボックス４からの二次空
気５の一部が、空気連通路２３、空気室２４及び炉壁３
のフィン１４に形成されたスリット２２を介して火炉１
内に横方向に噴射流５ａとなって噴射される。
気５の一部が、空気連通路２３、空気室２４及び炉壁３
のフィン１４に形成されたスリット２２を介して火炉１
内に横方向に噴射流５ａとなって噴射される。
【００３１】この時、前記スリット２２は耐火材１５の
上縁より上部に設けられているので、前記スリット２２
から噴出されている噴射流５ａの清浄な二次空気５によ
って、前記炉壁３に沿って下降してくる循環流Ｓが耐火
材１５の付近に達する以前に火炉１内方に向きを変えら
れることになり、よって循環流Ｓに含まれる灰が耐火材
１５の火炉１内に面した高温となっている露出部１５ａ
の周方向上部位置に融着することが防止され、これによ
って図４に示したように耐火材１５にクリンカ１６が成
長するのを防止できる。
上縁より上部に設けられているので、前記スリット２２
から噴出されている噴射流５ａの清浄な二次空気５によ
って、前記炉壁３に沿って下降してくる循環流Ｓが耐火
材１５の付近に達する以前に火炉１内方に向きを変えら
れることになり、よって循環流Ｓに含まれる灰が耐火材
１５の火炉１内に面した高温となっている露出部１５ａ
の周方向上部位置に融着することが防止され、これによ
って図４に示したように耐火材１５にクリンカ１６が成
長するのを防止できる。
【００３２】尚、上記において、バーナスロート２に微
粉炭バーナ７を焼損させない最低流量の二次空気５が供
給されるようにしておくことは勿論である。Ａ1はバー
ナスロート２に最低流量の二次空気５が供給された時の
流速分布の例を示している。
粉炭バーナ７を焼損させない最低流量の二次空気５が供
給されるようにしておくことは勿論である。Ａ1はバー
ナスロート２に最低流量の二次空気５が供給された時の
流速分布の例を示している。
【００３３】また、図１の微粉炭バーナ７により図６に
示したように微粉炭２１の燃焼を行う際には、前記空気
連通路２３の開閉ダンパ２５を閉じておく。すると、ス
リット２２を通って二次空気５の一部が火炉１内に流入
されるのを防止して、二次空気の全てをバーナスロート
２に供給することができる。この微粉炭バーナ７の燃焼
時は、図６に示したように、二次空気５の流量が多くし
かも旋回力Ｆが与えられて径方向に広がって供給される
ことによって、炉壁３に沿って下降してくる循環流Ｓが
耐火材１５の付近に達する以前に火炉１内方に向きを変
えられることになるため、前記スリット２２からの噴射
流５ａがなくても、循環流Ｓに含まれた灰が耐火材１５
の内面の高温となっている露出部１５ａの上部位置に融
着することはなく、クリンカ１６の発生が防止される。
尚、微粉炭バーナ燃焼中に空気連通路２３を併用利用し
ても何等支障がない。バーナ中心に供給される空気量が
少な目になるがスリット２２による空気供給で低ＮＯx
燃焼である２段燃焼的な運用に類似するだけである。
示したように微粉炭２１の燃焼を行う際には、前記空気
連通路２３の開閉ダンパ２５を閉じておく。すると、ス
リット２２を通って二次空気５の一部が火炉１内に流入
されるのを防止して、二次空気の全てをバーナスロート
２に供給することができる。この微粉炭バーナ７の燃焼
時は、図６に示したように、二次空気５の流量が多くし
かも旋回力Ｆが与えられて径方向に広がって供給される
ことによって、炉壁３に沿って下降してくる循環流Ｓが
耐火材１５の付近に達する以前に火炉１内方に向きを変
えられることになるため、前記スリット２２からの噴射
流５ａがなくても、循環流Ｓに含まれた灰が耐火材１５
の内面の高温となっている露出部１５ａの上部位置に融
着することはなく、クリンカ１６の発生が防止される。
尚、微粉炭バーナ燃焼中に空気連通路２３を併用利用し
ても何等支障がない。バーナ中心に供給される空気量が
少な目になるがスリット２２による空気供給で低ＮＯx
燃焼である２段燃焼的な運用に類似するだけである。
【００３４】尚、本発明の微粉炭バーナ装置は上述した
形態例にのみ限定されるものではなく、スリット２２の
形状、位置、設置数等は種々変更し得ること、微粉炭バ
ーナ７の燃焼時に二次空気の一部がスリット２２から火
炉１内に供給されても問題を生じない場合には開閉ダン
パ２５を省略してもよいこと、その他本発明の要旨を逸
脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論
である。
形態例にのみ限定されるものではなく、スリット２２の
形状、位置、設置数等は種々変更し得ること、微粉炭バ
ーナ７の燃焼時に二次空気の一部がスリット２２から火
炉１内に供給されても問題を生じない場合には開閉ダン
パ２５を省略してもよいこと、その他本発明の要旨を逸
脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論
である。
【００３５】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の微粉炭バー
ナ装置によれば、バーナスロートの耐火材の上部のフィ
ンに、火炉内外に連通するスリットを形成し、該スリッ
トを二次空気通路におけるエアレジスタの上流側位置と
連通させる空気連通路を設けた構成としているので、微
粉炭バーナの燃焼を停止したとき、二次空気の一部を空
気連通路及びスリットを介して火炉内に横方向に噴射さ
せることにより、この噴射流によって、炉壁に沿って下
降してくる循環流を耐火材の付近に達する以前に火炉内
方に向きを変えさせることができ、よって循環流に含ま
れる灰が耐火材の内面上部位置に融着するのを防止して
クリンカの発生を防止することができるという優れた効
果を奏し得る。
ナ装置によれば、バーナスロートの耐火材の上部のフィ
ンに、火炉内外に連通するスリットを形成し、該スリッ
トを二次空気通路におけるエアレジスタの上流側位置と
連通させる空気連通路を設けた構成としているので、微
粉炭バーナの燃焼を停止したとき、二次空気の一部を空
気連通路及びスリットを介して火炉内に横方向に噴射さ
せることにより、この噴射流によって、炉壁に沿って下
降してくる循環流を耐火材の付近に達する以前に火炉内
方に向きを変えさせることができ、よって循環流に含ま
れる灰が耐火材の内面上部位置に融着するのを防止して
クリンカの発生を防止することができるという優れた効
果を奏し得る。
【００３６】また、空気連通路に開閉ダンパを備えてお
くと、微粉炭バーナにより微粉炭の燃焼を行う際に、開
閉ダンパを閉じておくことにより、スリットを通って二
次空気の一部が火炉内に流入しないようにすることがで
きる。
くと、微粉炭バーナにより微粉炭の燃焼を行う際に、開
閉ダンパを閉じておくことにより、スリットを通って二
次空気の一部が火炉内に流入しないようにすることがで
きる。
【図１】本発明の実施の形態の一例を示す切断側面図で
ある。
ある。
【図２】図１のＩＩ方向矢視図である。
【図３】従来のボイラの火炉の一例を示す切断側面図で
ある。
ある。
【図４】従来の微粉炭バーナ装置の切断側面図である。
【図５】図４のＶ方向矢視図である。
【図６】図４の微粉炭バーナ装置の燃焼状態を示す切断
側面図である。
側面図である。
１ 火炉 ２ バーナスロート ３ 炉壁 ５ 二次空気 ６ 二次空気通路 ７ 微粉炭バーナ １１ エアレジスタ １３ 炉壁管 １４ フィン １５ 耐火材 ２２ スリット ２３ 空気連通路 ２５ 開閉ダンパ
Claims (2)
- 【請求項１】 炉壁管を曲げて耐火材を打設することに
より炉壁に形成したバーナスロートと、該バーナスロー
トの中心に設けられた微粉炭バーナと、エアレジスタを
介して前記微粉炭バーナ外周から火炉内に向けて二次空
気を供給する二次空気通路とを備えている微粉炭バーナ
装置であって、バーナスロートに設けられた耐火材の上
部における炉壁管のフィン部に、火炉内外に連通するス
リットを形成し、該スリットと前記エアレジスタの上流
側の二次空気通路との間を空気連通路にて接続したこと
を特徴とする微粉炭バーナ装置。 - 【請求項２】 空気連通路に開閉ダンパを備えたことを
特徴とする請求項１記載の微粉炭バーナ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23806396A JPH1089622A (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | 微粉炭バーナ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23806396A JPH1089622A (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | 微粉炭バーナ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1089622A true JPH1089622A (ja) | 1998-04-10 |
Family
ID=17024611
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23806396A Pending JPH1089622A (ja) | 1996-09-09 | 1996-09-09 | 微粉炭バーナ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1089622A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005291534A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Babcock Hitachi Kk | バイオマス燃料の燃焼装置及び方法 |
| JP2006220347A (ja) * | 2005-02-09 | 2006-08-24 | Babcock Hitachi Kk | ボイラおよびオーバエアポート |
| JP2007107850A (ja) * | 2005-10-17 | 2007-04-26 | Babcock Hitachi Kk | ボイラ設備 |
| US7878130B2 (en) | 2004-11-04 | 2011-02-01 | Babcock-Hitachi K.K. | Overfiring air port, method for manufacturing air port, boiler, boiler facility, method for operating boiler facility and method for improving boiler facility |
| JP5549747B2 (ja) * | 2011-01-31 | 2014-07-16 | 株式会社Ｉｈｉ | 高温空気燃焼用バーナ装置 |
| CN107191932A (zh) * | 2017-07-07 | 2017-09-22 | 江阴创捷电气设备有限公司 | 低氮燃烧器 |
| WO2020100705A1 (ja) * | 2018-11-12 | 2020-05-22 | 三菱日立パワーシステムズ株式会社 | 冷却壁、ガス化炉、ガス化複合発電設備及び冷却壁の製造方法 |
-
1996
- 1996-09-09 JP JP23806396A patent/JPH1089622A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US9869468B2 (en) | 2011-01-31 | 2018-01-16 | Ihi Corporation | Burner device for high-temperature air combustion |
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| US11718803B2 (en) | 2018-11-12 | 2023-08-08 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Cooling wall, gasifier, integrated gasification combined cycle, and manufacturing method of cooling wall |
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