JPH1089618A - 流動層ボイラの制御方法 - Google Patents

流動層ボイラの制御方法

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JPH1089618A
JPH1089618A JP29130796A JP29130796A JPH1089618A JP H1089618 A JPH1089618 A JP H1089618A JP 29130796 A JP29130796 A JP 29130796A JP 29130796 A JP29130796 A JP 29130796A JP H1089618 A JPH1089618 A JP H1089618A
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fluidized
fluidized bed
bed boiler
bed
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JP29130796A
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Yasuo Yoshii
泰雄 吉井
Tomohiko Miyamoto
知彦 宮本
Toru Inada
徹 稲田
Katsuya Oki
勝弥 大木
Tetsuya Iwase
徹哉 岩瀬
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Hitachi Ltd
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流動層ボイラの後燃え現象を検出し、これに
関係する流動層ボイラの操作因子を制御し、後燃え現象
を効果的に抑制するに好適な流動層ボイラの制御方法を
提供することにある。 【解決手段】 流動媒体の流動層温度を測定する手段8
と、流動層内の空塔速度を計測する手段36と、流動層
ボイラ出口の排ガス中の硫黄酸化物濃度を検出する手段
2および酸素濃度を検出する手段1と、流動層ボイラ1
8のフリーボード部6の温度を測定する手段7および発
生した排ガスが通過する流動層ボイラ出口以降の特定機
器の温度を測定する手段を設置し、硫黄酸化物濃度が増
大したとき、ないしは、フリーボード部の温度が流動層
の温度より増大したとき、酸素濃度O2、空塔速度U
0、流動層温度T1が適正な範囲を維持するように、空
気供給量制御手段3により燃焼用空気またはCWPポン
プ4により燃料を制御することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料と燃焼用空気
を流動して燃焼する流動層ボイラ、特に、流動層ボイラ
内で燃焼できなかった未燃分の後燃えを抑制する流動層
ボイラの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】流動層ボイラは、CWP(コール・ウオ
ータ・ペースト)を燃焼して発生した排ガスを高温ガス
配管からボイラ外部へ排出する。図12において、流動
層ボイラ18にCWPポンプ4からCWP、空気量制御
手段3から空気がそれぞれ供給され、流動媒体5(以
下、流動層と呼ぶ。)として充填され、燃焼して発生し
た排ガスをフリーボード6から高温ガス配管9に排出す
る。高温ガスは、サイクロン10に送られ、高温ガス配
管11を介してガスタービン13に供給され、ガスター
ビン13を回転させる。その後、触媒脱硝装置15を経
て煙突16から外部へ排出される。ガスタービン13に
は圧縮機12と発電機14が直結され、また、流動層ボ
イラ18には伝熱管17が配置されている。なお、図1
2では、流動層ボイラ18を2台A、Bとして並列に設
置した例を示す。このような流動層ボイラでは、流動層
5以降(フリーボード6、高温ガス配管9、サイクロン
10など)の温度が流動層ボイラに充填された流動媒体
内の温度(以下、流動層温度と呼ぶ。)よりも高くなる
という現象、つまり、後燃えの現象が発生する。しか
し、流動層ボイラにおける後燃え現象がどのような条件
下で起きるかが明らかでなく、また、後燃え現象が起き
た時に流動層ボイラのどの操作因子を制御すべきかが不
明であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】流動層ボイラにおい
て、供給した石炭が層内で完全燃焼せずに、後燃え現象
が起きると、流動層ボイラから排出されるガス温度が上
昇し、計画のガスタービン出力よりも大きくなるという
問題、また、未燃分が火炉出口以降にある種々の機器内
に蓄積、燃焼し、これが急激に燃焼すれば、機器の破損
を招くという問題があった。
【0004】本発明の課題は、流動層ボイラの後燃え現
象を検出し、これに関係する流動層ボイラの操作因子を
制御し、後燃え現象を効果的に抑制するに好適な流動層
ボイラの制御方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、流動媒体の流動層温度を測定する手段と、流動層内
の空塔速度を計測する手段と、流動層ボイラ出口の排ガ
ス中の硫黄酸化物濃度を検出する手段および酸素濃度を
検出する手段と、流動層ボイラのフリーボード部の温度
を測定する手段および発生した排ガスが通過する流動層
ボイラ出口以降の特定機器の温度を測定する手段を設置
し、硫黄酸化物濃度が増大したとき、ないしは、フリー
ボード部の温度または特定機器の温度が流動層の温度よ
り増大したとき、流動層ボイラの操作因子である酸素濃
度、空塔速度、流動層温度が適正な範囲を維持するよう
に、燃焼用空気または燃料を制御する。また、流動媒体
の流動層温度を測定する手段と、流動層ボイラ出口の排
ガス中の硫黄酸化物濃度を検出する手段と、流動層ボイ
ラのフリーボード部の温度を測定する手段および発生し
た排ガスが通過する流動層ボイラ出口以降の特定機器の
温度を測定する手段を設置し、硫黄酸化物濃度が増大し
たとき、ないしは、フリーボード部の温度または特定機
器の温度が流動層の温度より増大したとき、CWP製造
のための微粉量または水分量を減少するように制御す
る。または、CWP噴霧用空気量を増大するように制御
する。また、流動媒体の流動層温度を測定する手段と、
液体燃料を供給する手段を設置し、流動層ボイラの起動
時には、流動層温度が規定値に達するまで液体燃料を供
給し、その後、CWPを供給し、また、流動層ボイラの
停止時には、CWPの供給を停止した後、前記液体燃料
を供給し、その後、液体燃料供給量を減少して停止する
ように制御する。
【0006】本発明の基礎試験結果によれば、流動層ボ
イラの操作因子である酸素濃度、空塔速度、流動層温度
が適正な範囲に維持されていないと、後燃えが起きるこ
とが判明した。また、流動層内で燃焼せずに流動層外で
燃焼すると、脱硫反応が進行せず、硫黄酸化物が発生し
するので、硫黄酸化物濃度の大きさによって後燃えの有
無を判断することができること、および、流動層ボイラ
のフリーボード部の温度または発生した排ガスが通過す
る流動層ボイラ出口以降の特定機器の温度が流動層の温
度より増大したとき、流動層内で燃焼せずに流動層外で
後燃えが起きたと判断することができることが判明し
た。本発明では、後燃えが起きたとき、流動層ボイラの
操作因子である酸素濃度、空塔速度、流動層温度が適正
な範囲を維持するように、燃焼用空気または燃料を制御
するので、直ちにフリーボード部および流動層ボイラ出
口以降の特定機器における後燃えを抑制することがで
き、急激な後燃えによる機器類の破損を防止することが
できる。また、後燃えが起きたとき、CWP製造のため
の微粉量または水分量を減少するように制御し、また
は、CWP噴霧用空気量を増大するように制御するの
で、流動層中の燃焼を促進し、後燃えを抑制することが
できる。また、CWPと液体燃料を使用し、流動層ボイ
ラの起動、停止時にCWPに替えて液体燃料を供給する
ことによって、後燃えの発生を防止することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
より説明する。なお、図12と同一符号は同一対象物を
示す。図1は、本発明の流動層ボイラの制御方法の第1
の実施形態を示す。図1において、火炉出口の高温ガス
配管9には、酸素濃度の検出器1、硫黄酸化物濃度の検
出器2を設置し、煙突16の入り口にも、酸素濃度の検
出器19、硫黄酸化物濃度の検出器20を設置する。ま
た、流動層ボイラ18内の流動媒体の流動層5内には温
度計8、流動層5内の燃焼ガスの流速を計測する速度計
36を設置し、さらに、流動層ボイラ18のフリーボー
ド6内には温度計7を設置する。いま、流動層ボイラ1
8において、供給した石炭が層内で完全燃焼せずに、後
燃えが起きると、硫黄酸化物濃度SOxが上昇する。こ
の硫黄酸化物濃度SOxは高温ガス配管9に設置した硫
黄酸化物濃度の検出器1により検出する。同時に、この
時の高温ガス配管9内の酸素濃度O2、流動層ボイラ1
8内の空塔速度U0および流動層温度T1をそれぞれ酸
素濃度の検出器1、速度計36、温度計8により検出
し、これらの酸素濃度O2、空塔速度U0、流動層温度
T1を流動層ボイラの操作因子として、これらの酸素濃
度O2、空塔速度U0、流動層温度T1が適正な範囲に
なるように、燃焼用空気または燃料を制御し、後燃えを
抑制する。
【0008】ここで、本実施形態において、流動層ボイ
ラ18(図示のように、一方を火炉A、他方を火炉Bと
する。)に後燃えが発生する条件を図10、図11に示
す。図10は、火炉出口の酸素濃度O2とフリーボード
部6の温度上昇との関係を示す。図10において、横軸
を火炉出口の酸素濃度O2、縦軸を(フリーボード部最
高温度)−(流動層直上温度)とし、ボイラ負荷100
パーセント、A火炉にA炭を使用したときを○印、B火
炉にA炭を使用したときを□印、A火炉にB炭を使用し
たときを●印により表す。図10から明らかなように、
酸素濃度O2が低くなるにつれてフリーボード部6の温
度上昇は大きくなる傾向がある。火炉出口の酸素濃度O
2が3パーセント以下になると、フリーボード部6の温
度上昇は20℃以上となり、後燃えが発生する条件が成
立する。図11は、流動層ボイラ18内の空塔速度U0
とフリーボード部6の温度上昇との関係を示す。図11
において、横軸を空塔速度、縦軸をフリーボード部の温
度上昇とし、A火炉を○印、B火炉を□印により表す。
図11から明らかなように、酸素濃度O2を3.83〜
4.15パーセントとしたとき、空塔速度が速くなるに
つれてフリーボード部6の温度上昇は大きくなる傾向が
ある。空塔速度が略1m/sec以上になると、フリー
ボード部6の温度上昇は20℃以上となり、後燃えが発
生する条件が成立する。
【0009】この後燃え発生条件を根拠に、本実施形態
の制御フローを図2を用いて説明する。流動層ボイラ1
8に後燃えが起きると、高温ガス配管9の硫黄酸化物濃
度SOxが上昇する。この時、検出器1の酸素濃度O2
が規定値の3パーセント以上、温度計8の流動層温度T
1が規定値の840℃以上、速度計36の空塔速度U0
が0.95m/sec以上であれば、空塔速度U0が規
定値の0.7m/sec以上〜0.95m/sec以下
の範囲になるまで、空気供給量制御手段3により燃焼用
空気の供給量を制御し、燃焼用空気を低減する。また、
酸素濃度O2が規定値の3パーセント以上、流動層温度
T1が規定値の840℃以上、空塔速度U0が0.7m
/sec以下であれば、空塔速度U0が規定値の0.7
m/sec以上〜0.95m/sec以下の範囲になる
まで、空気供給量制御手段3により燃焼用空気を増加す
るように制御する。一方、空塔速度U0が規定値の0.
7m/secから0.95m/secの範囲、流動層温
度T1が規定値の840℃以上、酸素濃度O2が3パー
セント以下であれば、酸素濃度O2が規定値の3パーセ
ント以上になるように、CWPポンプ4の出力を制御し
て、燃料を減少する。また、空塔速度U0が規定値の
0.7m/secから0.95m/secの範囲、酸素
濃度O2が規定値の3パーセント以上、流動層温度T1
が840℃以下の時には、流動層温度T1が規定値の8
40℃以上になるまで、CWPポンプ4の出力を増大
し、燃料を増大する。このように、本実施形態では、硫
黄酸化物濃度の上昇を検出して、酸素濃度、空塔速度お
よび流動層温度を適正な範囲に維持するように、燃焼用
空気の増減または燃料の増減を制御して、後燃えを抑制
する。
【0010】なお、本実施形態において、煙突16の入
り口に設置した硫黄酸化物濃度の検出器20、酸素濃度
の検出器19を用いて煙突16の入り口の硫黄酸化物濃
度およひ酸素濃度を検出しても同様である。
【0011】図3は、本発明の流動層ボイラの制御方法
の第2の実施形態を示す。図3において、フリーボード
6内の温度計7に加えて、火炉出口以降の1次サイクロ
ン21の入り口、2次サイクロン22の入り口、2次サ
イクロン22の出口にそれぞれ温度計T3、T4、T5
を設置する。図1において説明したと同様に、流動層ボ
イラ18に後燃えが起きると、フリーボード部6内の温
度T2が流動層温度T1より上昇する。このフリーボー
ド部6内の温度T2と流動層温度T1はフリーボード6
に設置した温度計7、流動層温度計8により検出する。
同時に、この時の高温ガス配管9内の酸素濃度O2およ
び流動層ボイラ18内の空塔速度Fをそれぞれ酸素濃度
の検出器1、速度計36により検出し、酸素濃度、空塔
速度、流動層温度が適正な範囲になるように燃焼用空気
または燃料を制御し、後燃えを抑制する。この時の制御
フローを図4を示す。図4の制御フローは、図2と同様
であるので、説明を省略する。
【0012】なお、本実施形態において、1次サイクロ
ン21の入り口、2次サイクロン22の入り口、2次サ
イクロン22の出口に設置した温度計23、24、25
により検出した温度T3、T4、T5が流動層温度T1
より上昇した場合、火炉出口以降に後燃えが起きている
ことが判る。この時も同様に図4の制御フローにより酸
素濃度、空塔速度、流動層温度が適正な範囲になるよう
に燃焼用空気または燃料を制御し、流動層外の後燃えを
抑制する。ここで、温度計7、23、24、25の温度
指示値から、T3>T2であれば、火炉出口から1次サ
イクロン21の入り口の間で後燃えが起き、T4>T3
であれば、1次サイクロン21の内部で後燃えが起き、
T5>T4であれば、2次サイクロン22の内部で後燃
えが起きていることを検出することができる。
【0013】図5は、本発明の流動層ボイラの制御方法
の第3の実施形態を示す。本実施形態は、流動層燃焼の
燃料であるCWPの製造条件を変えることによって、後
燃えを抑制することに特徴がある。すなわち、CWP中
の水分量が少なくなれば、燃焼し易くなり、また、微粉
炭は燃焼用空気により同伴されて、流動層中から吹き抜
け易くなり、流動層中の燃焼を促進する。図5におい
て、CWPの製造システムは、微粉炭バンカー26、混
練水調節弁27、混練水供給源28、粗粉炭バンカー2
9、CWP混練器30、CWPタンク31からなる。図
6に制御フローを示す。流動層ボイラに後燃えが発生
し、硫黄酸化物濃度SOxが上昇したとき、もしくは、
フリーボード部内の温度または火炉出口以降の温度が流
動層温度より高くなったとき、微粉炭フィーダ32の回
転数を減少して、微粉炭バンカー26からCWP混練器
30に供給する微粉量を減らす。または、弁27の開度
を小さくして、混練水供給源28からCWP混練器30
に供給する水分量を減少させる。このようして製造され
たCWPは、CWPタンク31に送られ、CWPポンプ
4によって流動層ボイラ18に供給される。本実施形態
では、後燃えが観測された時、CWP中の水分量を減少
するか、または、微粉量を減少することによって、流動
層中の燃焼を促進し、流動層外の後燃えを抑制すること
ができる。
【0014】図7は、本発明の流動層ボイラの制御方法
の第4の実施形態を示す。本実施形態は、燃料であるC
WPを炉内に分散するための噴霧空気量を増大して、後
燃えを抑制することに特徴がある。すなわち、噴霧空気
量を増大すれば、流動層内の燃料の偏りはなくなり、流
動層外の後燃えが起きにくくなる。図8に制御フローを
示す。流動層ボイラに後燃えが発生し、硫黄酸化物濃度
SOxが上昇したとき、もしくは、フリーボード部内の
温度または火炉出口以降の温度が流動層温度より高くな
ったとき、CWP噴霧空気量の制御弁33の開度を大き
くして、噴霧空気量を増大する。これにより、流動層中
の燃焼を促進し、流動層外の後燃えを抑制することがで
きる。
【0015】図9は、本発明の流動層ボイラの制御方法
の第5の実施形態を示す。本実施形態は、流動層ボイラ
の起動時、停止時において後燃えを抑制することに特徴
がある。図9に示CWPノズルには、液体燃料(軽油、
灯油)を供給する液体燃料用ポンプ34と切替バルブ3
5の設備が設置してある。CWPだけを燃焼した時、流
動層温度T1が700℃以下では流動層ボイラ出口から
の未燃分が多くなり、後燃えの原因となる。そこで、ま
ず、ボイラ起動時において、流動層温度が規定値の70
0℃になるまでは、CWPノズルに液体燃料用ポンプ3
4から切替バルブ35を通して液体燃料だけを供給して
燃焼し、流動層温度T1を上昇させる。流動層温度が規
定値の700℃以上になったら、液体燃料用ポンプ34
を停止し、液体燃料の供給を停止する。その後、CWP
ポンプ4によりCWPの供給を開始し、燃焼を持続す
る。つぎに、ボイラ停止時においては、CWPの供給を
停止したら、液体燃料の供給を開始し、ボイラ出口以降
の未燃分を完全燃焼した後に、液体燃料の供給量を徐々
に減少して、流動層温度T1を低下させる。このように
して、流動層ボイラの起動時、停止時の後燃えを抑制す
る。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
硫黄酸化物濃度の大きさによって後燃えを判断し、ま
た、流動層ボイラのフリーボード部の温度または発生し
た排ガスが通過する流動層ボイラ出口以降の特定機器の
温度が流動層の温度より増大したとき、後燃えが起きた
と判断し、この後燃えが起きたとき、流動層ボイラの操
作因子である酸素濃度、空塔速度、流動層温度が適正な
範囲を維持するように、燃焼用空気または燃料を制御す
るので、直ちにフリーボード部および流動層ボイラ出口
以降の特定機器における後燃えを抑制することができ、
急激な後燃えによる機器類の破損を防止することができ
る。また、後燃えが起きたとき、CWP製造のための微
粉量または水分量を減少するように制御し、または、C
WP噴霧用空気量を増大するように制御するので、流動
層中の燃焼を促進し、後燃えを抑制することができる。
また、CWPと液体燃料を使用し、流動層ボイラの起
動、停止時にCWPに替えて液体燃料を供給することに
よって、後燃えの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の流動層ボイラの制御方法の第1の実施
形態
【図2】本発明の第1の実施形態の制御フロー
【図3】本発明の流動層ボイラの制御方法の第2の実施
形態
【図4】本発明の第2の実施形態の制御フロー
【図5】本発明の流動層ボイラの制御方法の第3の実施
形態
【図6】本発明の第3の実施形態の制御フロー
【図7】本発明の流動層ボイラの制御方法の第4の実施
形態
【図8】本発明の第4の実施形態の制御フロー
【図9】本発明の流動層ボイラの制御方法の第5の実施
形態
【図10】火炉出口の酸素濃度とフリーボード部の温度
上昇との関係を示す図
【図11】空塔速度とフリーボード部の温度上昇との関
係を示す図
【図12】従来例
【符号の説明】
1 酸素濃度の検出器 2、19、20 硫黄酸化物濃度の検出器 3 空気量制御手段 4 CWPポンプ 5 流動媒体 6 フリーボード 7、8、23、24、25 温度計 9、11 高温ガス配管 10 サイクロン 13 ガスタービン 15 触媒脱硝装置 16 煙突 18 流動層ボイラ 21 1次サイクロン 22 2次サイクロン 27 混練水調節弁 30 CWP混練器 32 微粉炭用フィーダ 33 CWP噴霧空気量制御弁 34 液体燃料用ポンプ 35 ポンプ切替用バルブ 36 速度計
フロントページの続き (72)発明者 稲田 徹 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 大木 勝弥 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内 (72)発明者 岩瀬 徹哉 広島県呉市宝町6番9号 バブコック日立 株式会社呉工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料と燃焼用空気を流動して燃焼する流
    動層ボイラであつて、流動媒体の流動層温度を測定する
    手段と、流動層内の空塔速度を計測する手段と、流動層
    ボイラ出口の排ガス中の硫黄酸化物濃度を検出する手段
    および酸素濃度を検出する手段と、流動層ボイラのフリ
    ーボード部の温度を測定する手段および発生した排ガス
    が通過する流動層ボイラ出口以降の特定機器の温度を測
    定する手段を備え、前記硫黄酸化物濃度が増大したと
    き、ないしは、前記フリーボード部の温度または前記特
    定機器の温度が前記流動層の温度より増大したとき、流
    動層ボイラの操作因子である酸素濃度、空塔速度、流動
    層温度が適正な範囲を維持するように、燃焼用空気また
    は燃料を制御することを特徴とする流動層ボイラの制御
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記硫黄酸化物濃度
    が増大し、前記酸素濃度および前記流動層の温度が規定
    値以上であり、前記空塔速度が予め定めた範囲の規定値
    以上のときには、前記燃焼用空気を低減し、前記範囲の
    規定値以下のときには、前記燃焼用空気を増加すること
    を特徴とする流動層ボイラの制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記硫黄酸化物濃度
    が増大し、前記流動層の温度が所定値以上、前記空塔速
    度が予め定めた範囲の規定値にあり、前記酸素濃度が規
    定値以下のときには、前記燃料を低減し、また、前記酸
    素濃度が所定値以上、前記空塔速度が予め定めた範囲の
    規定値にあり、前記流動層の温度が規定値以下のときに
    は、前記燃料を増加することを特徴とする流動層ボイラ
    の制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記フリーボード部
    の温度または前記特定機器の温度が前記流動層の温度よ
    り増大し、前記酸素濃度および前記流動層の温度が規定
    値以上であり、前記空塔速度が予め定めた範囲の規定値
    以上のときには、前記燃焼用空気を低減し、前記範囲の
    規定値以下のときには、前記燃焼用空気を増加すること
    を特徴とする流動層ボイラの制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記フリーボード部
    の温度または前記特定機器の温度が前記流動層の温度よ
    り増大し、前記流動層の温度が所定値以上、前記空塔速
    度が予め定めた範囲の規定値にあり、前記酸素濃度が規
    定値以下のときには、前記燃料を低減し、また、前記酸
    素濃度が所定値以上、前記空塔速度が予め定めた範囲の
    規定値にあり、前記流動層の温度が規定値以下のときに
    は、前記燃料を増加することを特徴とする流動層ボイラ
    の制御方法。
  6. 【請求項6】 燃料と燃焼用空気を流動して燃焼する流
    動層ボイラであつて、流動媒体の流動層温度を測定する
    手段と、流動層ボイラ出口の排ガス中の硫黄酸化物濃度
    を検出する手段と、流動層ボイラのフリーボード部の温
    度を測定する手段および発生した排ガスが通過する流動
    層ボイラ出口以降の特定機器の温度を測定する手段を備
    え、前記硫黄酸化物濃度が増大したとき、ないしは、前
    記フリーボード部の温度または前記特定機器の温度が前
    記流動層の温度より増大したとき、CWP製造のための
    微粉量または水分量を減少することを特徴とする流動層
    ボイラの制御方法。
  7. 【請求項7】 燃料と燃焼用空気を流動して燃焼する流
    動層ボイラであつて、流動媒体の流動層温度を測定する
    手段と、流動層ボイラ出口の排ガス中の硫黄酸化物濃度
    を検出する手段と、流動層ボイラのフリーボード部の温
    度を測定する手段および発生した排ガスが通過する流動
    層ボイラ出口以降の特定機器の温度を測定する手段を備
    え、前記硫黄酸化物濃度が増大したとき、ないしは、前
    記フリーボード部の温度または前記特定機器の温度が前
    記流動層の温度より増大したとき、CWP噴霧用空気量
    を増大することを特徴とする流動層ボイラの制御方法。
  8. 【請求項8】 CWP燃料と燃焼用空気を流動して燃焼
    する流動層ボイラであつて、流動媒体の流動層温度を測
    定する手段と、液体燃料を供給する手段を備え、前記流
    動層ボイラの起動時には、前記流動層温度が規定値に達
    するまで液体燃料を供給し、その後、CWPを供給し、
    また、前記流動層ボイラの停止時には、CWPの供給を
    停止した後、前記液体燃料を供給し、その後、液体燃料
    供給量を減少して停止することを特徴とする流動層ボイ
    ラの制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008157473A (ja) * 2006-12-20 2008-07-10 Chugoku Electric Power Co Inc:The 加圧流動床複合発電システム及び加圧流動床ボイラーの層高を一定に維持する方法

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