JPH1089540A - 中空駆動軸のための改良されたバランス配置 - Google Patents

中空駆動軸のための改良されたバランス配置

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JPH1089540A
JPH1089540A JP17199997A JP17199997A JPH1089540A JP H1089540 A JPH1089540 A JP H1089540A JP 17199997 A JP17199997 A JP 17199997A JP 17199997 A JP17199997 A JP 17199997A JP H1089540 A JPH1089540 A JP H1089540A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 これまでの重さを倍加する釣合い錘の信頼で
きる確実な保持を確保する、一体の平衡釣合い錘を有す
るバランス配置と予備組立てされたクランプ構造体を提
供する。 【解決手段】 回転部材の不平衡を補償するように選択
された所定の寸法と重さの釣合い錘(60)を、釣合い錘の
上を延びるクランプ構造体(10)により回転部材に確実に
締め付けて、回転部材の外面を釣合い錘と所定の位置で
緊密に係合させ、釣合い錘を回転部材の外面の上へ固定
する。クランプ構造体はクランプバンド(10)と、クラン
プバンドの自由端を機械的に連結するための連結手段(4
0)と、クランプバンドを回転部材の周りに締め付けるた
めの手段(30)とを有し、その際連結手段は釣合い錘の部
分を含むクランプバンドの周方向領域内に位置すること
により、連結手段の重さが選択された釣合い錘の重さに
有効に付加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バランス配置に関
し、特により大きい不平衡の補償を考慮に入れる中空駆
動軸のための改良されたバランス配置に関する。
【0002】
【従来の技術】種々の形式のバランス配置が従来技術で
知られている。例えば、ホフマンの米国特許第3,901,04
6 には、回転部材に締め付けるべきクリップを利用し、
その際ねじ形式(ウオーム駆動)連結によりクリップの
自由な端部の連結に実質的に対向する領域内で釣合い錘
がクリップに取りつけられているバランス配置が開示さ
れている。この形式の配置は不平衡の時間のかかる決定
のため取りつけが比較的複雑であり、かつ釣合い錘はク
リップの開放端部のねじ形式の連結を常にずらさなけれ
ばならないので比較的不十分でもある。
【0003】本出願人の英国特許第2,238,846 号では、
釣合い錘を開放たクランプバンドの機械的連結部の領域
内に配置することによりホフマンの欠点と不利益を避け
ている。この特許の図1〜5に開示された耳なし構造体
の場合、その間に区画された砂時計状窓を有する凹状の
側方バンド部分を有する区分を用いてクランプバンドに
長手方向の弾性的な伸縮性を与え、それによって駆動軸
の熱変動を補償している。その際、釣合い錘はフック状
突起によりクランプバンドに取りつけられている。この
特許の図6〜12の実施の形態において、締め付け部材
が塑性変形可能な耳により構成されており、図10〜1
2によれば、耳は釣合い錘と一体に作られている。
【0004】本出願人の米国特許第5,230,246 号は、塑
性変形可能な耳の特別な構造により前記の英国特許と異
なっており、この耳には、バランス配置の位置の変化の
場合の問題を避けかつ耳状部材の強さを増加させる二重
の機能を行うように意図されたタブ状部材が設けられて
いる。中空駆動軸が与えられた精度で特定の寸法に作ら
れている。しかしながら、軸の外側寸法の許容公差が大
きければ大きいほど、すなわち駆動軸の起こり得る不平
衡が大きいほど、不平衡を補償するための釣合い錘の重
さの範囲がそれだけいっそう大きくなければならない。
換言すれば、駆動軸が製造コストの観点から望ましい外
側寸法の精度をあまり高くない精度で製造できる場合
に、より大きい重さの釣合い錘を確実に取扱いできるバ
ランス配置を設けることが重要になる。
【0005】最近の発展によると、バランス配置で使用
できる釣合い錘の最大重さの寸法を倍加する必要が示さ
れた。しかしながら、この目標は、前記の英国特許と米
国特許に開示されたバランス配置では達成できないと思
われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】それ故、本発明の主目
的は、従来技術で遭遇する欠点と不利益を有効に除去し
かつこれまで企画された重さの二倍の重さを有する釣合
い錘の信頼できる確実な保持を確保する一体の平衡する
釣合い錘をバランス配置および予備組立てされたクラン
プ構造体に設けることである。
【0007】下にある問題は、本発明により、クランプ
構造体と釣合い錘の組み合わせの特定の配置により解決
される。特に、クランプ構造体の機械的な連結部は必要
な最大釣合い錘の増加した重さのためにより大きな締め
付け力に抵抗できなければならないし、かついわゆる
「エテッカー」耳を用いて、耳の保持能力も実質的に増
加させなければならない。
【0008】大抵の目的のために、いわゆる「エテッカ
ー」耳は駆動軸の熱的温度変化に対し充分な補償をする
ことができるので、横方向にほぼ凹形のクランプバンド
を用いることによりクランプバンドの部分に弾性を与え
るのに充分である。また、駆動軸の曲率半径よりわずか
に小さいその内側面の曲率半径の使用により釣合い錘に
弾性を与えることもできる。
【0009】いわゆる「エテッカー」耳を有するクラン
プの驚くべきいっそう大きな保持能力は、二つの並んだ
長手方向に延びる補強溝を利用することにより達成さ
れ、これらの補強溝は各々円みのついた底を有しかつ特
に通常用いられるより広いクランプバンドを用いて、半
円形端面により相互連結されたほぼ平行な側面により境
界を定められている。満足のゆく保持能力はこれらの改
変で達成することができる。
【0010】そのようなバランス配置でいわゆる耳なし
クランプを使用する場合に、耳なしクランプ構造体をそ
の取りつけられたかつ完全に締め付けられた位置に確実
に保持するために下からトンネル状孔の中に係合する新
規な支持フックを用いてクランプの強い機械的連結を達
成することができる。改良された支持フックは、締め付
け中外側クランプバンド部分の負荷の下でフックのバッ
クリングまたは崩壊に対するより大きな抵抗を与え、か
つ同時に締め付け中新規な支持フックの平らな頂部の上
での外側クランプバンド部分のすべり運動を容易にす
る。
【0011】さらに、機械的連結部と内側バンド部分の
自由端との間で内側バンド端部分の領域内で点溶接によ
り釣合い錘をクランプバンドに永続的に連結することは
有利であることも判明した。それにより、釣合い錘とク
ランプ構造体の費用のかからないかつ能率的な予備組立
てができる。これに代わり、釣合い錘の心出し配置を有
する同じ領域内で簡単な機械的連結部を、本発明の改変
された実施の形態で用いることができる。
【0012】いわゆる耳なしクランプ構造体の場合に、
外側バンド部分の自由端の領域における押し出された補
強部は、クランプ構造体の締め付け中バンドの持ち上が
りを避けかつ外側バンド部分の自由端近くに位置しかつ
クランプ構造体の締め付け中に必要とするトンネル状部
材の安定性を改良するためにきわめて首尾がよいことが
判明した。
【0013】釣合い錘の有効性を改良するために、機械
的連結部に対向するクランプバンドの領域および釣合い
錘の領域について、以下いっそう充分に述べるように、
種々の寸法、形状および寸法の開口ならびにそのような
開口の数を変えて用いることでクランプバンド材料の除
去により重さを減少させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態により詳細に説明する。図中、同様な部品には同様
な参照数字を付けてある。最初に図1〜8を参照する
と、参照数字10は総括的にクランプ構造体を示し、こ
のクランプ構造体には参照数字30により総括的に表し
た「エテッカー」耳と参照数字70により総括的に表し
た機械的連結部(図7)が設けられている。クランプバ
ンド10は、内側バンド部分10aと外側バンド部分1
0bとを有し、これらのバンド部分は取りつけ状態で少
なくとも部分的に互いに重なる。側方バンド部分10′
と10″は、クランプ構造体が釣合い錘と回転軸の周り
に締め付けられたときに平らになろうとする多少の凸形
状によりクランプバンドに弾性を与えるために下方へ曲
げられている(図15)。下方へ曲げられた部分10′
と10″の側縁は、回転部材(図示省略)および釣合い
錘の外面の中へ突っ込もうとする。その係止を高めるた
めに、これらの縁は本出願人の英国特許第2,238,846 号
および米国特許第5,230,246 号に記載された手段によっ
て実行されるように滑らかでなくともよい。
【0015】締め付け手段として役立つ参照数字30に
より総括的に表される、改変された、塑性変形可能な耳
は、ほぼ外側へ延びる二つの脚部31と32を有し、こ
れらの脚部は、新規な補強配置(図2および3)を備え
ている架橋部分33により相互に連結されている。図示
の実施の形態では、耳補強配置は、各々が円みのついた
底部35を有する溝状補強へこみ34により構成されて
おり、その際各補強溝はほぼ平行な長手方向側面により
形成されており、これらの側面は各端部で図1および3
に示したようにほぼ半円形に付形された端部分により相
互に連結されている。その際、それぞれの溝状へこみ3
4の端面ならびに側面が、垂直面に対し角αで、例えば
約15°の角度で互いに向かって下方へ傾斜して、円みの
ついた底部に没入している。
【0016】参照数字40により総括的に表した機械的
連結部は、二つの冷間変形されている深絞りした支持フ
ック41を有し、これらの支持フックは本出願人の米国
特許4,299,012 に開示されたようにまたは本出願の図
1、2および6にいっそう特に示したように構成するこ
とができる。内側バンド部分10aの自由端から遠ざか
る方向に二つの支持フック41に続いて新規な案内兼支
持フック43があり、この案内兼支持フック43は図6
に詳細に示した二つの切込みの後にほぼ長手方向に延び
る軸線の周りをクランプバンドの外側へ曲げられてい
る。組み合わされた案内兼支持フック43は、通例の上
方へ延びる斜めの案内面43′(図2)に加えて、わず
かに下方へ延びる先端部分43″を有する前方へ延びる
先端を有しており、これによって、組み合わされた案内
兼支持フック43を外側バンド部分10bのスロット状
孔44に係合させることにより締め付前に一度クランプ
構造体を予備組立てしたときに、組み合わされた案内兼
支持フックから外側バンド部分10bが離脱するのを確
実に阻止する。組み合わされた案内兼支持フック43の
この特別な輪廓は、案内フックがクランプバンド平面か
らそのほぼ垂直な位置に曲げられる前に作られる最初の
切込み43aと引き続く部分的に円形の第二の切込み4
3bにより達成される。長方形の、好ましくは正方形の
孔42が外側バンド部分10bに設けられていて、クラ
ンプが耳30の塑性変形により締め付けられたときに二
つのバンド部分10aと10bが面43′により互いに
向かって引っ張られる際に支持フック41を受け入れる
ようになっている。参照数字60により総括的に示され
かつ図1に一点鎖線で示した釣合い錘は、内側クランプ
バンド部分10aにその自由端と第一の支持フック41
の中間に、例えば概略的に70で示した溶接により固着
される。釣合い錘の係止を改良するために、その角61
を下方は曲げて(図示省略)、クランプ構造体が締め付
けられたときに回転部材の外面の中へ突っ込むようにな
っている。しかしながら、下方へ曲げられた角61によ
り達成される係止に加えてまたはその代わりに、本出願
人の前記の英国特許や米国特許に開示された係止配置の
いずれかを用いることもできる。所定の重量や寸法の釣
合い錘は、鉛やその合金、粉末金属のような釣合い錘に
適する周知の材料で作ることができ、または係止を高め
るような接着面を備えた市場で入手可能な鉛テープさえ
作ることができる。
【0017】その有効重さに関して釣合い錘の有効性を
促進するために、釣合い錘と反対側のクランプ構造体の
領域から質量を除去するのが望ましい。図1の実施の形
態において、多数の長方形孔20a、20b、20c、
20dおよび20eが設けられており、これらの孔はク
ランプ構造体の領域に少なくともほぼ機械的連結部の領
域および釣合い錘と対向する側に位置している。孔の形
状ならびに寸法と数はクランプ構造体用材料の強度に依
って特別な用途に望まれるように選択することができ
る。図1の実施の形態において、比較的長い孔20cに
は各側で二つ以上のより小さい孔20a、20bおよび
20d、20eが続いており、ほぼ長方形輪廓の各孔は
円みのついた角を有する。隣接する孔の間のウエブ部分
21の幅寸法、すなわちクランプバンド長手方向のこれ
らのウエブ部分21の寸法は、再び、使用される材料の
種類によって、例えば種々の強度特性を有する亜鉛めっ
き鋼またはステンレス鋼によって選択することができ
る。親指のルールとして、これらのウエブ部分21の幅
はクランプバンドの幅の少なくとも約20%から約25%ま
でなければならない。そのような孔によりかばーされる
クランプ構造体の周方向領域は、再び、材料の強度によ
っておりかつ経験的に容易に決定して与えられたデザイ
ンを最適にすることができる。しかしながら、この周方
向領域が大きければ大きいほど、釣合い錘の効果がそれ
だけ大きくなるだろう。
【0018】図9は本発明のバランス配置に用いられる
クランプ構造体の改変された実施の形態を示す。この実
施の形態では、図1の長方形の孔20a、20b、20
c、20dおおび20eが、この配置のより大きい強度
のため内側および外側バンド端部分10aと10bの中
間に実質的にクランプバンド部分全体にわたって延びて
いる円形孔120により置き換えられている。もちろ
ん、卵形孔および/または規則的にまたは不規則的に続
いている卵形および円形孔を用いることもできる。その
他については、図9の実施の形態は図1〜8の実施の形
態と同様である。
【0019】もちろん、長方形、円形または卵形孔また
はこれらの混ざったものの代わりに、本発明の種々の実
施の形態に用いられるクランプバンドには、前記の英国
特許または米国特許第5,230,246 号に開示されたよう
に、その間にほぼ砂時計状の窓を区画する凹状の側方バ
ンド部分を有する、弾性を高める部分を設けることもで
きる。しかしながら、そのような弾性を高める部分は側
方バンド部分の凹状の外縁を打ち抜くことによりそれら
の製造中或る困難を伴うので、図19に示す改変された
実施の形態にしたがって、クランプバンド10には、各
部分が砂時計の形状に似ているがほぼ長方形の外縁22
2a、222bを保っている窓221を設けることがで
きる。各部分220の寸法、すなわち長さと幅ならびに
曲率223およびウエブ部分224の幅は、与えられた
用途で所望の結果を最適化するために経験的に容易に決
定することができ、その際曲率223はクランプバンド
の幅の二分の一より、好ましくはの三分の二より大きい
曲率半径を有する円弧の部分であるのが好ましい。ま
た、窓221は曲率半径223より実質的に小さい曲率
半径をもつ、円みのついた角225を有するのが好まし
い。
【0020】次の試験は、米国特許第5,326,325 の補強
耳構造の保持能力と比較して本発明の耳構造の驚くほど
大きい保持能力を証明する。表1は、本出願人の前述し
た米国特許5,326,325 により補強耳構造を有する三つの
クランプサンプルで得られた試験データを示すのに対
し、図10の(A)、図10の(B)および図10の
(C)は前記の特許の耳で得られた試験データを表すグ
ラフである。
【0021】表2は、図1〜5の実施の形態による耳構
造を有する三つのクランプサンプルで得られた試験デー
タを示すのに対し、図11の(A)、図11の(B)お
よび図11の(C)はこれらの試験結果を再びグラフで
示す。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】これらの試験結果を比較すると、図1〜5
の実施の形態の耳の保持能力が本出願人の米国特許第5,
230,246 号の耳の保持能力に比較して大幅に改善されて
いる。いわゆる「エテッカー」耳の形態の締め付け装置
はいくつかの用途には望ましくないので、「エテッカ
ー」耳を除いてあるバランス配置のクランプ構造体を用
いるのが好ましくなる。低い輪廓、したがっていわゆる
耳なしクランプ構造体は例えば本出願人の米国特許第4,
492004号から知られており、クランプが所定のクランプ
力を与えるのに必要な程度に締め付けられたときにのみ
フックがこれらの孔に係合できるように内側バンド部分
のフックと外側バンド部分のそれらの孔を位置させなけ
ればならず、それらの位置はクランプ寸法に応じてい
る。図12は本発明のバランス配置で使用される改善さ
れた低い輪廓の、耳なしクランプ構造体を示し、この耳
なしクランプ構造体は改良された機械的連結部を有し、
機械的連結を行う際の信頼性を増しかつ釣合い錘を容易
にかつ確実に締め付け可能に設計されている。参照数字
20により総括的に表されたクランプバンドは、好まし
くはクランプバンド10のようないっそう大きな幅を有
することもできるが、再び下方へ曲げられた側方部分2
10′と210″を備えかつ内側バンド端部分210a
と外側バンド端部分210bを有する。内側バンド端部
分210aの自由端から出発して、細長い孔221に
は、心出しの目的のために孔221に嵌まる釣合い錘
(図示省略)の中に適当なノブ状の押し出された部分を
受け入れるために円みのついた端部分が設けられてい
る。釣合い錘は、図1の釣合い錘60と関連して開示さ
れたどんな周知の構造でもよい。次に、分離手段の部分
を形成する二つの横方向切込みの後深絞りにより押し出
されたトンネル状部材231が続いており、これにはさ
らに新規な支持フック232が続いており、この支持フ
ック232は機械的連結部の部分を形成しておりかつク
ランプ構造体の完全に締め付けられて取りつけられた状
態で周方向に向けられたより高い締め付け力を吸収でき
る。支持フック232には、再びトンネル状部材233
が続いており、このトンネル状部材は再使用可能なクラ
ンプ構造体を締め付けるための連結手段の部分を形成し
ている。次に、多数の孔、例えば卵形孔220′と交互
する円形の孔220が続いており、これらの孔の数と配
置は当業者にとって周知であるように変えることができ
る。もちろん、図1に示した孔または図19に示した孔
を用いることもできる。これに代わりおよび/またはこ
れに加えて、本出願人の英国特許にまたは本出願人の米
国特許第5,230,246 に開示された弾性付与部分を用いる
こともでき、そのような孔および/または部分の位置
は、再び、少なくとも釣合い錘および/または機械的連
結部にほぼ対向する領域内でかつクランプバンド端部分
210aと210bのほか全部を含むことができるクラ
ンプバンドの周方向部分にわたって延びているクランプ
バンドの領域内であるのが好ましい。分離手段の部分と
して役立つもう一つのトンネル状部材234には、直接
ほぼ長方形の開口222が隣接しており、この長方形の
開口222には、トンネル状部材231と係合して予備
組立体となるようになっている外側バンド部分210b
の自由端により近い横方向面に舌状予備組立突起223
が設けられている。トンネル状部材231が開口222
の中へ延びることができるような幅を有する開口222
には、再使用可能なクランプを締め付けるための締め付
け手段の部分を形成するトンネル状部材235が続いて
いる。押し出された補強部250は外側バンド端部分2
10bの自由端領域で少なくとも部分的にトンネル状部
材235を囲んでおり、補強部250は、驚くべきこと
には、クランプを締め付けたときに外側バンド端部分の
自由端の持ち上がりを阻止しかつトンネル状部材235
により大きな安定性も与える。トンネル状部材231
は、必要に応じてトンネル状部材234の下を摺動でき
るようにトンネル状部材234よりいっそう小さな輪廓
を有する。
【0025】前端補強部250の好ましい実施の形態は
図16、17および18に示されており、補強部250
はその横方向に延びている部分252でトンネル状部材
235の前を横切って延びているだけではなく、その側
方部分251でこのトンネル状部材235の側方を長手
方向にも延びていて、それによってその前方でかつその
側面に沿って少なくともほぼ長さの半分にわたってトン
ネル状部材235を取り囲んでいる。この補強部250
は、やっとこ状工具を工具係合面235′と233′で
係合させることによりクランプが締め付けられるときに
外側バンド端部分210bの自由端が持ち上がるのを有
効に阻止する。
【0026】図13、14および15は、機械的連結部
の一部を形成する本発明の新規な支持フック232の細
部を示しており、この支持フックは、実質的に円形部分
232b″に制限された切込み後(図15)深絞りによ
り押し出されて図13に示した輪廓をとるようになって
おり、図13において、内側バンド部分の自由端から斜
め上方へ遠ざかるように傾斜しているほぼ直線状の傾斜
路状面232aが鼻状部分232cを形成するほぼ平ら
な部分232bで終わっており、前記鼻状部分232c
により、連結位置で、鼻状部分232cが傾斜案内面2
32dより上を延びていてかつ補強部250にいっそう
近いトンネル状部材235の横方向切込みにより形成さ
れたバンド端部分10bの縁で傾斜案内面232dと係
合するようにトンネル状部材235の開口に下から係合
する。鼻状突起223がトンネル状部材231に係合す
ると、予備組立て条件が与えられる。ほぼ直線状の傾斜
面232aおよびその平らな部分232bはクランプ構
造体の締め付けを容易にする。というのは、補強部25
0により補強された外側バンド端部分210bがクラン
プ構造体の締め付け中この傾斜路状面232aの上を摺
動して乗り上がって平らな部分232bの上を通過し、
ついには鼻状部分232cがトンネル状部材235の下
の開口の中へスナップ嵌めすることができるので、面2
32dが補強部250にいっそう近いトンネル状部材の
ための横方向切込みにより引き起こされたクランプバン
ドの横方向縁と係合できるからである。それにより、平
らな部分232bがいくつかの点で支持フック232を
改良する。平らな部分232bは、外側バンド部分21
0bが、クランプの締め付け中、特にこの傾斜路状面の
上端に到達する際に、フック232をバックリングまた
は圧壊しないように大幅に強化する。また、平らな部分
232bはクランプの締め付け中外側バンド部分210
bの滑り運動を容易にする。というのは、平らな部分2
32bは傾斜路状面232aを短くするだけではなく先
の支持フックの傾斜路状面の傾斜した頂部を除くことに
よりこの滑り運動も容易にし、その代わりに取りつけら
れたクランプにおいてほぼ一定の半径方向距離を有する
平らな面を与えるからである。
【0027】図12〜18の耳なしクランプ構造体は、
予備組立て状態からトンネル状部材233と235を一
緒に引っ張ろうとする工具を利用することによりかつク
ランプ構造体を再び開放するために部材231と234
を一緒に引っ張ろうとする工具を利用することにより当
業者にとって周知の慣用の仕方で取りつけかつ取り外せ
る。
【0028】釣合い錘をクランプバンドに溶接結合する
代わりに、図12の実施の形態は釣合い錘を締め付ける
ための内側バンド端部分の切除部271′および27
1″を示し、これらの切除部にはほぼ平行な切込みによ
り釣合い錘から切り抜かれて上方へ曲げられた適当なフ
ック状部材を設けることにより、フック状部材がこれら
の切除部271′および271″を通って延びてそれか
ら曲げられて釣合い錘を予備組立て状態に確実に締め付
けことができ、それによりノブ状突起が孔231に係合
して、心出しされた釣合い錘を保持する。
【0029】種々の実施の形態のための代表的な値は次
の通りであり、これらの値は本発明の一つの与えられた
実施の形態についてのみ代表的でありかつ当業者にとっ
て周知のように変えることができる本発明の可能な実施
の形態のどの方法においても制限的に解釈してはならな
い。以下示される全ての寸法はミリメートルでありかつ
仮出願に添付された図から取られる。長さ寸法aはクラ
ンプの直径寸法に依っておりかつこの特別な実施の形態
では約334 mmでありかつ内側バンド部分10aの自由端
から第二の孔42の外側バンド部分の自由端により近い
縁までのクランプの長さを表す。第二の孔42のこの同
じ縁から外側バンド部分10bの自由端までの寸法bは
約21 mm であるので、クランプ全体の全長は約355 mmで
ある。クランプバンドの幅cは14 mm であり、外側バン
ド部分10bの自由端から塑性変形可能な耳30の外側
へ延びる脚部31までの寸法dは約34 mm である。孔4
2は各々クランプバンド横方向で約5.5 mmでありかつク
ランプバンドの長手方向において約5 mmである。横方向
のスロット状孔44の幅は約2mmであり、その長手方向
長さは約6 mmである。孔42の互いに面する縁の間の間
隔は約3 mmであり、この寸法はスロット状孔44の隣合
う縁と第一の、すなわち次の隣接する孔42との間の間
隔でもある。クランプの長手方向における耳30の長さ
eは約10 mmであり、高さf は約3.5 mmである。各溝状
へこみ34の長さgは約6 mmであり、各溝状へこみの円み
のついた底部35の曲率半径は約1 mmであり、クランプ
バンド横方向における溝状へこみの底部の中心の間の間
隔hは約6 mmである。互いに向かって傾斜している各溝
状へこみの長手方向に延びる側壁の角度αは約15°であ
る。脚部31と32はクランプバンドの面に対し正確に
直角に延びる必要はないが、クランプバンド面に対し垂
直な約5 °の角度を形成してもよい(図2)。
【0030】図1〜8のクランプ構造体の対向端部に目
を転ずると、内側バンド部分10aの自由端から内側バ
ンド部分の自由端により近い支持フックの縁41′まで
の寸法iは約48.6 mm であり、この縁41′から部分縁
切込み43bの中心までの間隔jは約10 mm であり、一
方切込み43bの中心と内側バンド部分10aの自由端
から離れた支持フック41の縁41′の間の間隔は約1
0.2 mm である。部分円切込み43bの直径は2 mmであ
り、切込み43bの中心から切込み43aの端までの長
手方向の距離kは約4.7 mmであるので、距離l は5.5 mm
である。切込み43b の直径は約2 mmであり、切込み43
aの曲率半径は約1mmである。各支持フック41の横方
向の幅mは約5 mmであり、内側バンド部分10aの自由
端からの円形孔70の中心までの距離nは約21 mm であ
る。孔20a、20b、20dおよび20eは約20 mm
の長手方向の全長pを有し、約8 mmの幅qを有し、その
とき角はその四つの角で約2 mmの曲率半径で円みがつい
ている。比較的長い孔20cの長手方向の長さrは約60
mm であり、幅は再び約8 mmであり、そしてその角は2
mmの曲率半径で円みがついている。全ての孔20a、2
0b、20c、20dおよび20eの間の相互の間隔は
約3 mmである。図4に示したように、孔20cの領域内
の傾斜した側方バンド部分の傾斜角βは約15°であり、
それによりこれらの孔20aから20eまでの領域内の
残っている側方バンド部分の長さは約2mmである。図5
に示したように、残っている側方バンド部分の内側クラ
ンプバンド部分10aの領域内で、角β′は約20°であ
ることができる。図2に示したように、寸法sは約13.5
mm であり、寸法tは約8 mmである。図1〜8の実施の
形態の寸法の残りについては、それらは与えられた実施
の形態では0.8 mmである材料の厚さのような特別な用途
に適合させるために選択することができる。同じこと
が、特別な実施の形態でAISI 304ステンレス鋼である、
使用材料にも当てはまる。
【0031】図9の実施の形態は図1〜8の実施の形態
と同様であるが、但し孔20a〜20eは規則的に間隔
を置いた開口120により置き換えられ、前記開口の直
径は使用すべき材料に依って所望の値に選択することが
でき、前述した釣合い錘の有効性を高めるためのクラン
プバンド材料の厚さも所望の値に選択することができ
る。
【0032】図12に示したクランプ構造体に関して、
改良された案内兼支持フック232は約4.4 mmの幅A
(図15)と約5 mmの長さBを有する。部分円形切込み
部分232″には約2.5 mmの半径Rが形成されている。
平坦化された部分232bは約0.8 mmの長手方向の長さ
C(図13)を有し、その際高さDは約2.9 mmである。
傾斜路状傾斜面232aは約27.7°の角度γを形成する
( 図13)。半径R2のための曲率半径の中心はクラン
プバンドの横方向に約4.38 mm(図14)の距離Eだけ互
いに間隔を置いており、そのとき曲率半径R2は約1.3
mmである。図14の半径R3のための曲率半径の間の間
隔Fは約0.98 mm であり、そのとき曲率半径R3は1.1
mmである。
【0033】図16〜18に示す押し出された隆起25
0およびトンネル状部材235に関して、隆起250の
長手方向の幅M(図16)は2mmであり、深絞りにより
得られた補強部(図17)の隆起した押し出された高さ
Nは約0.3 mmであり、曲率半径R4(図17)は1.82 m
m であり、曲率半径R5は0.57 mm である。外側バンド
部分210bの自由端に対する補強部250の横方向に
延びる部分252の中心線の間隔Pは約2.5 mmであり、
外側バンド部分の自由端から隆起250の二つの側方部
分251の半円形端部分の中心までの寸法Oは5.5 mmで
あり、そのとき側方部分251の円みのついた端部の中
心が約9mmの距離Qだけ横方向に互いに間隔を置いてい
る。工具係合面235′は外側バンド部分210bの自
由端から約9mmの距離sだけ間隔を置いている。トンネ
ル状部材235(図18)の高さHは約3.2 mmであり、
半径R6のための曲率半径の中心までのクランプバンド
の横方向の間隔Tは5.8 mm(図18)であり、曲率半径
R6は約0.5 mmである。曲率半径R7は1.7 mmであり、
曲率半径R8は1.1 mmである。図12のクランプ構造体
の他の寸法は、本出願の譲り受け人により製造されかつ
市場で入手可能な耳なしクランプ構造体で使われる設計
基準から当業者にとって容易に確かめることができる。
また、全ての寸法はクランプバンドの平らな状態で与え
られることに留意しなければならない。
【0034】適正な釣合い錘を選択する仕事を容易にす
るために、標準寸法の釣合い錘、例えばその角部が面取
りされた長方形輪廓の釣合い錘であって、板状釣合い錘
部材60に設けられた開口62(図20)の数、寸法お
よび位置により種々の重さを与える全ての同じ寸法のも
のを用いることができる。例えば、開口のない板状部材
は5グラムの重さを有し、図20に示した二つの開口を
もった板状部材は2グラムの重さを有する。中間の値は
そのような開口の数と寸法により達成できる。そのと
き、必要な釣合い錘を選択する人がいくつかのそのよう
な板状部材から必要な重さを集めることができる。板状
部材を互いに対しておよびクランプバンドならびに回転
部材に対して所定の位置に保持するために、各板状部材
には小さな押し出されたノブ状くぼみ61(図20と2
1)を設けて、それにより板状部材を適正な位置に積み
重ねることができかつ積み重ねられた板状部材をそのよ
うな位置に保持することができる。
【0035】釣合い錘のための必要な重さが重なり合っ
ているバンド部分の連結部および締め付け手段の重さよ
り小さい場合には、クランプ構造体それ自体で平衡する
ように釣合い錘により予備組立てされた平衡クランプ構
造体を設けるのが望ましい。その目的のために、連結お
よび締め付け手段の結合した重さを示す板状部材を、例
えば結合および締め付け手段に対向する領域に溶接によ
り永続的に固着することができ、その際これらの板状部
材を回転部材上の正しい位置に配置することにより回転
部材を平衡させるためにただ一つのまたは数個の小さな
板状部材を選択することしか必要でない。永続的に固定
された釣合い錘にノブ状くぼみを設けることにより、回
転部材の不平衡を補償するための板状部材を永続的に固
着されたバランスウエイトに積み重ねて組み立てること
ができる。これにより、もし板状部材が種々の寸法の板
状部材で積み重ねることができるための押し出されたノ
ブ状隆起を有するとすれば、たとえ二個以上の標準寸法
の板状部材を用いるとしても標準寸法の板状部材を使用
することができる。さらに、板状部材が常にその積み重
ねができる手段を備えている限り種々の厚さの標準寸法
を設けることもできる。これにより、回転部材を平衡さ
せる任務を負わされた人の仕事を容易にするだけではな
く、一度積み重ねて相対運動を阻止することにより組み
立てた板状部材を所定の相対位置に保つこともできる。
板状部材の積み重ねが回転部材に取りつけられるにつれ
て半径方向に高くなりすぎる場合には、各クランプ構造
体と共に使用される積み重ねた板状部材の数を分割する
ために二つのクランプ構造体を並行して使用することし
か必要でない。
【0036】本発明によるいくつかの実施の形態を示し
かつ述べたけれども、本発明はそれい制限されないで、
当業者にとって知られた無数の変更と修正が可能である
ことを理解されたい。例えば、弾性的な伸縮性がクラン
プ構造体の長手方向に必要である場合には、前述した共
に係属中の出願に開示された砂時計に似ている窓により
間隔を置いた凹状の側方バンド部分の一つまたは複数の
区分を利用することもできる。さらに、本発明の好まし
い実施の形態により、そのような区分の代わりに、適当
な高さと半径の曲率のクランプバンドに一つまたは複数
の起伏を設けることができ、その際その起伏は側方バン
ド部分にしかも重なりの始まる所の近くに設けられる。
そのような公差を補償する起伏は釣合い錘の厚さの差を
補償し、それ故種々の釣合い錘の厚さのために種々のク
ランプを製造する必要を除くだろう。さらに、本出願人
の前述した特許に記載された特徴のいずれも、所望なら
ば用いることができる。さらに、補助ばね構造体を、本
出願人の先の米国特許第5,111,555 および5,138,747 に
開示された補助ばね配置を利用することにより、ここに
記載されたクランプ構造体の種々の実施の形態の各々に
組み込むこともできる。
【0037】複合補強溝配置を備えた「エテッカー」耳
を有する単独の広幅のクランプバンドの代わりに、二つ
の並んだバランス配置を用いることもでき、その際各バ
ランス配置は所定の釣合い錘を有しかつ広い範囲のバラ
ンス配置を増加させるために前記の英国特許に開示され
たように構成される。しかしながら、費用の理由のため
におよび取りつけやすさのために、本発明による配置
は、特に取りつけやすさが非常に重要である自動車産業
の駆動軸のような、大量生産物品の応用に好ましい。こ
のように、本発明のいくつかの実施の形態のみを示しか
つ述べたけれども、本発明はこれには制限されないで、
当業者にとって知られた無数の変更と修正が可能であ
り、それ故本出願人はここに示しかつ記載された細部に
制限されないで、特許請求の範囲により囲まれた全ての
そのような変更と修正をカバーするつもりであることを
理解されたい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
これまで企画された重さの二倍の重さを有する釣合い錘
の信頼できる確実な保持を確保する一体の平衡する釣合
い錘をバランス配置および予備組立てされたクランプ構
造体に設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバランス配置に用いられる一実施の形
態のクランプ構造体の平面図である。
【図2】図1のクランプ構造体の側面図である。
【図3】図1の線A−Aに沿って切断した横断面図であ
る。
【図4】図1の線B−Bに沿って切断した横断面図であ
る。
【図5】図2の矢印Cの方向に見た端面図である。
【図6】図1と2のクランプ構造体の案内兼支持フック
および支持フックの或る細部を拡大した概略部分平面図
である。
【図7】締め付けられてない状態のクランプ構造体の軸
方向より見た図である。
【図8】図7の側面図である。
【図9】本発明のバランス配置に用いられるクランプ構
造体と釣合い錘を組み合わせた改変した実施の形態の概
略平面図である。
【図10】(A)、(B)および(C)は米国特許第5,
230,246 号に開示された補強耳構造体を有するクランプ
構造体で得られた試験データを表すグラフである。
【図11】(A)、(B)および(C)は本発明の補強
された塑性変形可能な耳を備えたクランプ構造体で得ら
れた試験データを表すグラフである。
【図12】本発明のバランス配置に用いられるいわゆる
耳なしクランプ構造体の改変された実施の形態の概略的
な平面図である。
【図13】耳なしクランプ構造体の機械的連結部の新規
な改良された支持フック形成部分を拡大して示す側面図
である。
【図14】図13の支持フックの端面図である。
【図15】図13の支持フックの部分平面図である。
【図16】図12の耳なしクランプ構造体の外側バンド
部分の端部領域に用いられる新規な補強部の好ましい実
施の形態を示す拡大部分平面図である。
【図17】図16の線D−Dに沿って切断した横断面図
である。
【図18】図16の線E−Eに沿って切断した横断面図
である。
【図19】重さを減らす開口の改変構造を有するクラン
プ構造体のクランプバンドの部分平面図である。
【図20】本発明で用いられる板状釣合い錘の概略斜視
図である。
【図21】図20の線21−21に沿って切断した横断
面図である。
【符号の説明】
10 クランプバンド 10a,10b;210a,210b 内側および外側
クランプバンド部分 30 クランプバンド
の締め付け手段 31,32 脚部 34 補強手段 35 連結部分 40 機械的連結手段 41 支持フック 42 長方形の孔 43 案内兼支持フッ
ク 43′ 斜めの案内面 43″ 下方へ延びる尖
端部分 44 スロット状孔 60 釣合い錘

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特に釣合い錘(60)による回転部材用バラ
    ンス配置のためのクランプ構造体であって、クランプ構
    造体の取りつけ状態で重なり合う内側および外側バンド
    端部分(10a,10b;210a,210b) を有するクランプバンド
    (10) と、前記クランプバンドの自由端を機械的に連結
    するための連結手段(40)と、前記回転部材の周りにクラ
    ンプバンドを締め付けるための手段(30)とを備え、前記
    連結および締め付け手段(40)のうちの少なくとも一つの
    重さが選択された釣合い錘の重さに対し有効に付加する
    ように、前記連結および締め付け手段(40)のうちの少な
    くとも一つが、釣合い錘手段のために意図されたクラン
    プバンド手段の周方向領域内に位置しているクランプ構
    造体において、前記締め付け手段は、より重い釣合い錘
    の存在においてクランプ構造体の保持能力を増加させる
    ために補強手段(34)を備えた架橋部分(33)により相互に
    連結された外方に延びる二つの脚部(31,32) を有する塑
    性変形可能な耳(30)を有することを特徴とするクランプ
    構造体。
  2. 【請求項2】 前記補強手段はいくつかの深絞りされた
    溝状補強へこみ(34)により形成され、細長い形状の各へ
    こみはほぼ平行な長手方向側面により区画されており、
    これらの長手方向側面は各へこみの端部においてほぼ半
    円形のほぼ横方向に延びる連結部分(35)により相互に連
    結されていることを特徴とする請求項1のクランプ構造
    体。
  3. 【請求項3】 前記補強へこみの各々は実質的に円みの
    ついた底部を有し、側面が架橋部分の頂部から下方へか
    つ少なくともわずかに互いの方に向かって傾斜して、円
    みのついた底部に、好ましくは15°の程度の角度で没入
    していることを特徴とする請求項1または請求項2のク
    ランプ構造体。
  4. 【請求項4】 前記溝状補強へこみ(34)はクランプバン
    ドの長手方向中心平面に対してほぼ対称に前記架橋部分
    に位置しており、架橋部分の頂部から底部の下面までの
    前記溝状補強へこみの各々の深さは、架橋部分の頂部か
    らその直線状態でクランプバンドの底面までの耳の高さ
    の約55%から約68%までの程度であることを特徴とする
    請求項1から3までのうちのいずれか一つによるクラン
    プ構造体。
  5. 【請求項5】 前記耳(30)は約3.5 mmの程度の高さを有
    することを特徴とする請求項4のクランプ構造体。
  6. 【請求項6】 前記連結手段(40)は、前記バンド端部分
    のうちの一方に、少なくとも一つの押し出された、深絞
    りされた支持フック(41)と、ほぼクランプバンド長手方
    向に延びている軸線の周りをクランプバンドの外側へ曲
    げられたタブ状の組み合わされた案内兼支持フック(43)
    とを有し、他方のバンド端部分には、前記支持フックに
    より係合可能な少なくとも一つのほぼ長方形の孔(42)
    と、前記の組み合わされた案内兼支持フックにより係合
    可能にほぼクランプバンド長手方向に延びる一つのスロ
    ット状孔(44)とを有することを特徴とするクランプ構造
    体。
  7. 【請求項7】 内側バンド部分の自由端から出発して、
    前記少なくとも一つの支持フック(41)には前記組み合わ
    された案内兼支持フック(43)が前記自由端から遠ざかる
    方向に続いていることを特徴とする請求項6のクランプ
    構造体。
  8. 【請求項8】 前記の組み合わされた案内兼支持フック
    (43)は、外側バンド部分(10b) が、組み合わされた案内
    兼支持フックから外れるのを阻止するために上方へ延び
    る斜めの案内面(43 ′) およびわずかに下方へ延びる尖
    端部分(43 ″) を有する前方へ延びる尖端を有すること
    を特徴とする請求項6または請求項7のクランプ構造
    体。
  9. 【請求項9】 前記の組み合わされた案内兼支持フック
    (43)は、第一の切込み(43a) と、組み合わされた案内兼
    支持フックをそのほぼ垂直な位置へ曲げるのに先立つ引
    き続く部分円の切込み(43b) とにより結果として生ずる
    ことを特徴とする請求項8のクランプ構造体。
  10. 【請求項10】 前記クランプバンド(10)は、その長手
    方向の著しい弾性的な伸縮性を実質的に欠く亜鉛めっき
    鋼材料またはステンレス鋼材料で作られ、さらに前記ク
    ランプバンドにその横方向と長手方向のうちの少なくと
    も一つの方向に所定の弾性的な伸縮性を与えるための前
    記クランプバンドのほかの手段(228)を備えたことを特
    徴とする請求項1から9までのうちのいずれか一つによ
    るクランプバンド。
  11. 【請求項11】 前記ほかの手段は、好ましくは少なく
    とも重なりの始め近くの領域内で外側バンド部分に位置
    する起伏を有することを特徴とする請求項10のクラン
    プ構造体。
  12. 【請求項12】 クランプバンドの締め付け中平坦化に
    抵抗するクランプバンド長手方向を横切る横断面(図3
    と4)におけるほぼ凸状の輪廓(10 ′,10 ″) により前
    記クランプバンドに弾性を与えることを特徴とする請求
    項1から10までのうちのいずれか一つによるクランプ
    構造体。
  13. 【請求項13】 前記周方向領域から間隔を置いたもう
    一つの領域内で前記クランプバンドに孔(20a,20b,20c,2
    0d,20e;120) を有する前記釣合い錘の有効値を高めるた
    めの前記クランプバンドのほかの手段を備え、その際連
    結手段がクランプ構造体を閉じるときに前記孔は好まし
    くはクランプ円周全体の少なくとも45%のクランプ構造
    体の周方向領域をカバーすることを特徴とする請求項1
    から12までのうちのいずれか一つによるクランプ構造
    体。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13までのうちのいずれか
    一つによるクランプ構造体で回転部材を平衡させるため
    のバランス配置において、さらに所定寸法および重さの
    釣合い錘(60)を有し、前記クランプ構造体は前記釣合い
    錘の上を延びておりかつ所定の位置で回転部材の外側面
    を釣合い錘(60)と緊密に係合させて、それによって前記
    釣合い錘を前記回転部材に所定の位置で固着するように
    なっており、前記連結(40)および締め付け(30)手段のう
    ちの少なくとも一つが、釣合い錘を有するクランプバン
    ドの同じ周方向領域内に位置していることにより、連結
    および締め付け手段のうちの少なくとも一つの手段の重
    さが釣合い錘の重さに有効に付加することを特徴とする
    バランス配置。
  15. 【請求項15】 前記釣合い錘(60)が連結手段(41,43)
    と外側バンド端部分(10b) の自由端との間の領域内で前
    記クランプバンドに取りつけられていることを特徴とす
    る請求項14のバランス配置。
  16. 【請求項16】 釣合い錘(60)がほぼ多角形をしてお
    り、かつ釣合い錘は、好ましくは回転部材の表面の中へ
    突っ込むように作用可能な釣合い錘の下方へ曲げられた
    角領域(61)により、回転部材の外側面に釣合い錘を係止
    させるための係止手段を有することを特徴とする請求項
    14または請求項15のバランス配置。
  17. 【請求項17】 クランプバンドは、好ましくは下方へ
    曲げられた側方クランプバンド部分(10 ′,10 ″) によ
    り、クランプバンドを回転部材および釣合い錘の外側面
    に係止するためのクランプバンド係止手段を有し、前記
    側方クランプバンド部分の下方へ曲げられた縁は釣合い
    錘および回転部材の表面の中へ突っ込むように作用可能
    であることを特徴とする請求項14から16までのうち
    のいずれか一つによるバランス配置。
  18. 【請求項18】 前記釣合い錘(60)は必要な重さによっ
    て一つまたは複数の板状部材で構成され、前記板状部材
    には、必要な数の板状部材を重ねて組立てできるように
    押し出された手段(61)が設けられていることを特徴とす
    る請求項14から17までのうちのいずれか一つによる
    バランス配置。
  19. 【請求項19】 前記の押し出された手段(61)は小さく
    押し出されたノブ状へこみを有することを特徴とする請
    求項18のバランス配置。
  20. 【請求項20】 前記板状部材は、その重さが開口(62)
    の少なくとも一つの数、寸法および位置により変えられ
    る標準寸法を有することを特徴とする請求項18または
    請求項19のバランス配置。
  21. 【請求項21】 締め付けおよび連結手段の重さより軽
    い回転部材の不平衡を平衡させるための、請求項14か
    ら20までのうちのいずれか一つによる平衡したクラン
    プ構造体において、さらに、前記連結および締め付け手
    段の周方向領域と対向する領域でクランプバンドに固着
    された釣合い錘によりそれ自体で完全に平衡したクラン
    プ構造体を与えるために前記クランプ構造体に固定され
    た初期の平衡手段を有することを特徴とするクランプ構
    造体。
  22. 【請求項22】 クランプ構造体の取りつけ状態で重な
    り合う内側および外側バンド端部分(210a,210b) を有す
    るクランプバンド(10)と、前記クランプバンドの自由端
    を機械的に連結するための連結手段(232) と、クランプ
    バンドを締め付けるための手段(235′,233′) とを備え
    たクランプ構造体において、クランプ構造体の保持能力
    を増加させるための連結手段の一部を形成する前記クラ
    ンプバンドの手段を備え、前記手段は内側バンド端部分
    の深絞りされた支持フック(232) を有し、この支持フッ
    クは、その頂部で平らな補強部分(232b)が隣接している
    内側バンド部分の自由端から遠ざかる方向に斜めに外側
    へ延びている傾斜した傾斜路状面(232) を有することを
    特徴とするクランプ構造体。
  23. 【請求項23】 前記締め付け手段(235′,233″) はト
    ンネル状手段を有し、前記平らな頂部は内側バンドの自
    由端から遠ざかるようにほぼ水平に延びていてかつ前記
    トンネル状手段の一つに下から係合するように作用可能
    な鼻状突起を形成することを特徴とする請求項22のク
    ランプ構造体。
  24. 【請求項24】 さらに、一つのトンネル状手段(235)
    の周りを少なくとも部分的に延びている前記外側バンド
    部分の端部に沿った押し出された補強手段(250) を有す
    る、請求項23のクランプ構造体。
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