JPH1089313A - シリンダー装置及び搬送装置 - Google Patents

シリンダー装置及び搬送装置

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JPH1089313A
JPH1089313A JP24353596A JP24353596A JPH1089313A JP H1089313 A JPH1089313 A JP H1089313A JP 24353596 A JP24353596 A JP 24353596A JP 24353596 A JP24353596 A JP 24353596A JP H1089313 A JPH1089313 A JP H1089313A
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JP
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piston
cylinder
piston rod
cylinder device
pressure
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JP24353596A
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Inventor
Akihiro Kishi
昭洋 岸
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明はピストン−シリンダ機構を用いたシリ
ンダー装置及び搬送装置に関し、ピストン及びピストン
ロッドの移動を円滑に行なうことを課題とする。 【解決手段】圧力媒体(例えば高圧エアー)が供給され
るシリンダー11と、このシリンダー11内に供給される高
圧エアーに附勢されることによりシリンダー11内で摺動
するピストン13A と、このピストン13A の摺動に伴い一
体的に変位するピストンロッド12A とを具備するシリン
ダー装置において、ピストンロッド12A のピストン13A
と接続される位置における断面積が他の位置における断
面積に比べて小さくなるよう円錐形状部26を形成する。
これにより、ピストン13A の両側面13a,13b において発
生する移動力F1,F2 を略等しくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシリンダー装置及び
搬送装置に係り、特にピストン−シリンダ機構を用いた
シリンダー装置及び搬送装置に関する。例えば液晶基板
等の精密基板の製造過程においては、製造期間の短縮及
び歩留りの向上のため自動化が進められており、これに
伴い精密基板の搬送処理には自動搬送装置が使用されて
いる。
【0002】この際、精密基板は振動及び外力の印加を
嫌うため、その搬送に際しては安定した動作が必要とさ
れている。また、一般に自動搬送装置の駆動源として
は、制御性の良好なシリンダー装置が用いられている。
従って、液晶基板の安定した搬送を担保するためには、
シリンダー装置が安定して動作を行なう必要がある。
【0003】
【従来の技術】図7は、従来のシリンダー装置1の一例
を示す構成図である。同図に示されるように、シリンダ
ー装置1は大略するとシリンダー2,ピストン3,ピス
トンロッド4等により構成されている。
【0004】ピストン3はシリンダー2の内部に摺動可
能な構成で配設された円板状の部材であり、これにより
シリンダー2の内部は二つの圧力室5,6に画成され
る。また、この第1の圧力室5の外壁には第1ポート7
が形成されると共に、第2の圧力室6の外壁には第2ポ
ート8が形成されている。
【0005】第1ポート7及び第2ポート8は夫々圧力
媒体供給装置9(以下、単に供給装置という)が接続さ
れており、第1ポート7または第2ポート8に選択的に
圧力媒体(例えば、エアーまたはオイル)を供給する構
成とされている。そして、例えば供給装置9から第1ポ
ート7に圧力媒体が供給されると、第1の圧力室5の内
圧は第2の圧力室6の内圧より大きくなり、よってピス
トン3は図中右側に向け移動する。また、供給装置9か
ら第2ポート8に圧力媒体が供給されると、第2の圧力
室6の内圧は第1の圧力室5の内圧より大きくなり、よ
ってピストン3は図中左側に向け移動する。
【0006】一方、ピストン3の右側面3aにはピスト
ンロッド4が接続されている。従って、上記のように供
給装置9から選択的に圧力媒体が第1または第2の圧力
室5,6に供給されてピストン3が移動すると、このピ
ストン3の移動に伴いピストンロッド4も図中左右方向
に移動する。よって、このピストンロッド4を搬送装置
に接続することにより、シリンダー装置1を搬送装置の
駆動源として用いることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところでシリンダー装
置1は、上記したようにピストン3の移動をピストンロ
ッド4を用いてシリンダー2の外部に引き出す構成とさ
れている。即ち、シリンダー装置1は、必然的にピスト
ン3にピストンロッド4を接続する必要がある。
【0008】一方、ピストン3の移動力は圧力媒体が右
側面3aまたは左側面3bを押圧する力であり、また供
給装置9から供給される圧力媒体の圧力は一定圧(P)
であるため、右側面3aの受圧面積をS1,左側面3b
の受圧面積をS2とすると、右側面3aに発生する移動
力F1及び左側面3bに発生する移動力F2は下式のよ
うにして表せられる。
【0009】F1=P×S1 …(1) F2=P×S2 …(2) ここで、右側面3aの受圧面積をS1と左側面3bの受
圧面積をS2に注目する。図8(A)は左側面3bを示
す図であり、図8(B)は右側面3aを示す図である。
同図に示されるように、前記したように右側面3aには
ピストンロッド4が接続されているため、右側面3aの
受圧面積S1は左側面3bの受圧面積S2に対して小さ
くなる(S1<S2)。
【0010】よって、上記の(1)式及び(2)式から
明らかなように(F1<F2)となり、ピストン3(ピ
ストンロッド4)が図中右方向に移動する場合と、図中
左方向に移動する場合とで移動力F1,F2に差が生じ
てしまう。このように、ピストン3(ピストンロッド
4)の移動方向により移動力F1,F2に差が生じる
と、移動方向により移動速度も異なりピストンロッド4
の安定した移動動作ができなくなるという問題点が生じ
る。
【0011】また、ピストン3は1枚の円板部材により
構成されていたため、移動力F1,F2の差が生じてい
ると、これに起因してピストン3に傾きが発生する場合
がある。シリンダー2内でピストン3が傾くと、ピスト
ン3がシリンダー2内で円滑に移動できなくなり、これ
によりピストンロッド4の安定した移動動作が阻害され
るという問題点も生じる。
【0012】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、ピストン及びピストンロッドの移動を円滑に行い
うるシリンダー装置及び搬送装置を提供することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、次に述べ
る手段を講じることにより解決することができる。請求
項1記載の発明では、圧力媒体が供給されるシリンダー
と、前記シリンダー内に供給される前記圧力媒体に附勢
されることにより、前記シリンダー内で摺動するピスト
ンと、前記ピストンに接続されており、前記ピストンの
摺動に伴い一体的に変位するピストンロッドとを具備す
るシリンダー装置において、前記ピストンロッドの前記
ピストンと接続される位置における断面積を他の位置に
おける断面積に比べて小さく設定したことを特徴とする
ものである。
【0014】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載のシリンダー装置において、前記ピストンを複
数のピストン板により構成したことを特徴とするもので
ある。
【0015】また、請求項3記載の発明では、前記請求
項1または2記載のシリンダー装置において、前記ピス
トンロッドの前記ピストンと接続される位置近傍の形状
を、前記ピストンに向け径寸法が漸次小さくなる円錐形
状としたことを特徴とするものである。
【0016】更に、請求項4記載の発明に係る搬送装置
では、前記請求項1乃至3のいずれかに記載のシリンダ
ー装置を駆動源としてワークを搬送することを特徴とす
るものである。上記した各手段は、次のように作用す
る。
【0017】請求項1記載の発明によれば、シリンダー
内に圧力媒体が供給されると、この圧力媒体に附勢され
ることによりピストンはシリンダー内で摺動する。ま
た、ピストンロッドはピストンに接続されており、ピス
トンが摺動することにより一体的に変位する。
【0018】また、ピストンロッドのピストンとの接続
される位置における断面積は、ピストンロッドの他の位
置における断面積に比べて小さく設定されているため、
ピストンが具備する一対の受圧面の受圧面積を近づける
ことができる。これにより、各受圧面に発生する移動力
の大きさも略等しくなり、よってピストンロッドに発生
する力を往動する場合と復動する場合とで略等しくする
ことができる。よって、ピストンロッドの安定した動作
を確保することができる。
【0019】また、請求項2記載の発明によれば、シリ
ンダー内に圧力媒体が供給されると、この圧力媒体に附
勢されることによりピストンはシリンダー内で摺動す
る。また、ピストンロッドはピストンに接続されてお
り、ピストンが摺動することにより一体的に変位する。
【0020】また、ピストンは複数のピストン板により
構成されているため、1枚の円板部材により構成された
ピストンに比べてシリンダー内においてピストンは傾き
難い。よって、ピストンが具備する一対の受圧面に印加
される移動力に差が生じても、シリンダー内におけるピ
ストンの円滑な動作を確保することができる。
【0021】また、請求項3記載の発明によれば、ピス
トンロッドのピストンと接続される位置近傍の形状を、
ピストン板に向け径寸法が漸次小さくなる円錐形状とし
たことにより、簡単な構成でピストンが具備する一対の
受圧面に発生する移動力を略等しくすることができる。
【0022】更に、請求項4記載の発明に係る搬送装置
によれば、前記請求項1乃至3のいずれかに記載のシリ
ンダー装置を駆動源としてワークを搬送する構成とした
ことにより、シリンダー装置は円滑かつ安定した動作を
行なうため、例えば精密基板等の搬送装置として用いて
も、高い信頼性をもって精密基板等の搬送処理を行なう
ことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面と共に説明する。図1は本発明の第1実施例である
シリンダー装置10を示している。同図に示されるよう
に、シリンダー装置10は大略するとシリンダー11,
ピストンロッド12,ピストン13等により構成されて
いる。
【0024】シリンダー11は例えば筒状の部材であ
り、ピストン13はその内部に摺動可能な構成で配設さ
れている。このように、シリンダー11内にピストン1
3が配設されることにより、シリンダー11の内部は二
つの圧力室14,15に画成される。また、第1の圧力
室14の外壁には第1ポート16が形成されると共に、
第2の圧力室15の外壁には第2ポート17が形成され
ている。
【0025】第1ポート16及び第2ポート17は夫々
圧力媒体供給装置18(以下、単に供給装置という)が
接続されている。この供給装置18は例えばエアコンプ
レッサー或いは油圧ポンプであり、第1ポート16また
は第2ポート17に選択的に圧力媒体(例えば、エアー
またはオイル)を供給する構成とされている。尚、以下
の説明では圧力媒体としてエアー(空気)を用いた例に
ついて説明するものとする。
【0026】上記構成構成において、例えば供給装置1
8から第1ポート16に高圧エアーが供給されると、第
1の圧力室14内の圧力は上昇する。またこの時、供給
装置18は第2ポート17を大気開放するよう構成され
ている。従って、第1の圧力室14の内圧は第2の圧力
室15の内圧より高くなり、よってピストン13は図中
右側に向け移動する。
【0027】また、供給装置18から第2ポート17に
高圧エアーが供給されると、第2の圧力室15内の圧力
は上昇する。またこの時、供給装置18は第1ポート1
6を大気開放するよう構成されている。従って、第2の
圧力室15の内圧は第1の圧力室14の内圧より高くな
り、よってピストン13は図中左側に向け移動する。
【0028】尚、図中22,23で示すのは閉栓部材で
あり、シリンダー11の両端部をシールするために配設
されている。また、図中右側に配設された閉栓部材23
には、後述するピストンロッド12が気密に移動可能な
構成で挿通孔24が形成されている。
【0029】続いて、ピストン13の構造について詳述
する。本実施例に係るピストン13は、複数(本実施例
では2枚)のピストン板19,20により構成されてい
ることを特徴とする。この一対のピストン板19,20
は連結部材21により一体的に連結されている。この連
結部材21は、ピストン板19とピストン板20とを強
固に連結しており、よって一対のピストン板19,20
は何れか一方が傾くようなことはない。
【0030】また、一対のピストン板19,20の内、
ピストン板19の右側面19aにはピストンロッド12
が接続されている。従って、上記のように供給装置18
から選択的に高圧エアーが第1または第2の圧力室1
4,15に供給されてピストン13が移動すると、この
ピストン13の移動に伴いピストンロッド12も図中左
右方向に移動する。
【0031】ここで、ピストン13の移動力は高圧エア
ーが右側面19aまたは左側面20aを押圧する力であ
り、また供給装置18から供給される高圧エアーの圧力
は一定圧(P)であるため、右側面19aの受圧面積を
S1,左側面20aの受圧面積をS2とすると、右側面
19aに発生する移動力F1及び左側面20aに発生す
る移動力F2は下式のようにして表せられる。
【0032】F1=P×S1 …(3) F2=P×S2 …(4) ここで、右側面19aの受圧面積をS1と左側面20a
の受圧面積をS2の大小関係に注目すると、右側面20
aにはピストンロッド12が接続されているため、この
ピストンロッド12の断面積分だけ右側面19aの受圧
面積S1は左側面20aの受圧面積S2に比べて小さく
なっている(S1<S2)。従って、上記の(3)式及
び(4)式から明らかなように(F1<F2)となり、
ピストン3(ピストンロッド4)が図中右方向に移動す
る場合と、図中左方向に移動する場合とで移動力F1,
F2に差が生じてしまう。
【0033】しかるに、本実施例に係るシリンダー装置
10は、ピストン13が複数のピストン板19,20に
より構成されているため、従来のように1枚の円板部材
により構成されたピストン3(図7参照)に比べてシリ
ンダー11内においてピストン13は傾き難い構成とな
っている。よって、ピストン13が具備する一対の受圧
面(右側面19a,左側面20a)に印加される移動力
F1,F2に差が生じても、シリンダー11内における
ピストン13の円滑な動作を確保することができる。
【0034】尚、図1に示す例では、ピストン板19,
20を連結する連結部材21をピストンロッド12を延
長したような構成としたが、連結部材21の構成はこれ
に限定されるものではなく、ピストン板19,20間の
傾きを防止しうる構成であれば他の構成としてもよい。
具体的には、図1に示す構成に加え、補強アーム25
(図1に破線で示す)を外周位置近傍に環状に形成して
もよい。
【0035】続いて、本発明の第2実施例に係るシリン
ダー装置10Aについて説明する。図2は本発明の第2
実施例であるシリンダー装置10Aを示す構成図であ
る。尚、図2において図1に示した第1実施例に係るシ
リンダー装置10と同一構成については同一符号を附し
てその説明を省略する。
【0036】前記したように、第1実施例に係るシリン
ダー装置10は、ピストン13の受圧面である右側面1
9aに作用する移動力F1と左側面20aに作用する移
動力F2に差が生じることを是認した上で、この移動力
F1,F2の差によりピストン13が傾かないように、
ピストン13を複数のピストン板19,20により構成
したものである。
【0037】これに対し、本実施例に係るシリンダー装
置10Aは、ピストン13Aとしては従来と同一構成の
ものを用いると共に、ピストンロッド12Aのピストン
13Aと接続される位置の近傍に、ピストン13Aに向
け径寸法が漸次小さくなる円錐形状部26を形成したこ
とを特徴とするものである。即ち、ピストン13Aと接
続される位置におけるピストンロッド12Aの断面積
は、この位置以外における断面積に比べて小さくなるよ
う構成されている。
【0038】以下、このようにピストンロッド12Aの
ピストン13Aと接続される位置に円錐形状部26を形
成したことによる作用効果について説明する。前記した
ように、ピストン13Aの右側面20aにはピストンロ
ッド12Aが接続されるため、ピストンロッド12Aが
ピストン13Aと接続された位置におけるピストンロッ
ド12Aの断面積分だけ、右側面19aの受圧面積S1
は左側面20aの受圧面積S2に比べて小さくなる(S
1<S2)。また、上記の(3)式及び(4)式から明
らかなように、ピストン13Aの右側面13aまたは左
側面13bに発生する移動力F1,F2は受圧面積S
1,S2に比例する。
【0039】ここで、本実施例における右側面13aの
受圧面積S1と左側面13bの受圧面積S2を比較す
る。図3(A)は左側面13bを示しており、また図3
(B)は右側面13aを示している。本実施例の構成で
は、ピストンロッド12Aのピストン13Aと接続され
る位置に円錐形状部26を形成したことにより、図3
(B)に示されるように円錐形状部26がピストン13
Aと接続される面積は小さくなっている。
【0040】従って、ピストン13Aの右側面13aに
おける受圧面積S1は、左側面13bの受圧面積S2と
近い値となる(S1≒S2)。また、前記したようにピ
ストン13Aの右側面13aに発生する移動力F1は受
圧面積S1に比例し、また左側面13bに発生する移動
力F2は受圧面積S2に比例する。よって、ピストン1
3Aの右側面13aに発生する移動力F1は、左側面1
3bの受圧面積S2に発生する移動力F2と略等しい大
きさとなる(F1≒F2)。
【0041】これにより、ピストンロッド12Aに発生
する力は、ピストンロッド12Aが往動する場合と復動
する場合とで略等しくすることができ、よってピストン
ロッド12Aの安定した動作を確保することができる。
また、第1実施例に比べてピストン13Aの構成を簡単
化することができ、低コスト化を図ることができる。更
に、ピストンロッド12Aに円錐形状部26を加工する
のは、周知の機械加工を用いて容易にできるため、円錐
形状部26を形成するのに困難を伴うようなことはな
い。
【0042】続いて、本発明の第3実施例に係るシリン
ダー装置10Bについて説明する。図4は本発明の第3
実施例であるシリンダー装置10Bを示す構成図であ
る。尚、図4において図2に示した第2実施例に係るシ
リンダー装置10Aと同一構成については同一符号を附
してその説明を省略する。
【0043】本実施例に係るシリンダー装置10Bも第
2実施例に係るシリンダー装置10Aと同様に、ピスト
ン13Aと接続される位置におけるピストンロッド12
Bの断面積が、この位置以外における断面積に比べて小
さくなるよう構成したものである。具体的には、ピスト
ンロッド12Bのピストン13Aと接続される位置近傍
に小径部27を形成したことを特徴とするものである。
【0044】上記のように、ピストンロッド12Bのピ
ストン13Aと接続される位置に小径部27を形成した
ことにより、円錐形状部26がピストン13Aと接続さ
れる面積は小さくなり、従って図5(A),(B)に示
されるように、ピストン13Aの右側面13aにおける
受圧面積S1は、左側面13bの受圧面積S2と近い値
となる(S1≒S2)。また、前記したようにピストン
13Aの右側面13aに発生する移動力F1は受圧面積
S1に比例し、また左側面13bに発生する移動力F2
は受圧面積S2に比例する。
【0045】よって、本実施例に係るシリンダー装置2
0Bにおいても、ピストン13Aの右側面13aに発生
する移動力F1は、左側面13bの受圧面積S2に発生
する移動力F2と略等しい大きさとなる(F1≒F
2)。これにより、ピストンロッド12Bに発生する力
は、ピストンロッド12Bが往動する場合と復動する場
合とで略等しくなり、よってピストンロッド12Bの安
定した動作を確保することができる。
【0046】続いて、本発明の一実施例である搬送装置
30について説明する。図6は本発明の一実施例である
搬送装置30を示す構成図である。本実施例では、液晶
基板31を搬送するのに用いられる搬送装置30を例に
挙げている。尚、図6において、図1乃至図5を用いて
説明した第1乃至第3実施例に係るシリンダ装置10,
10A,10Bと同一構成については同一符号を附して
その説明を省略する。
【0047】搬送装置30は、大略するとシリンダー装
置10C,シリンダー受け32,スライダーレール3
3,スライダー34,テーブル35等により構成されて
いる。シリンダー装置10Cは、前記した第1実施例に
係るシリンダー装置10と第2実施例に係るシリンダー
装置10Aとを組み合わせた構成とされている。具体的
には、ピストン13を複数(本実施例では2枚)のピス
トン板19,20により構成すると共に、ピストンロッ
ド12Aのピストン13と接続される位置の近傍に、ピ
ストン13に向け径寸法が漸次小さくなる円錐形状部2
6を形成した構成とされている。
【0048】上記のようにピストン13を複数(本実施
例では2枚)のピストン板19,20により構成するこ
とにより、シリンダー11内におけるピストン13の円
滑な動作を確保することができ、またピストンロッド1
2Aのピストン13と接続される位置に円錐形状部26
を形成することにより、ピストンロッド12Aの安定し
た動作を確保することができる。
【0049】また、ピストンロッド12Aのシリンダ1
1の外部に延出した端部には、シリンダー受け32が取
り付けられている。このシリンダー受け32はピストン
ロッド12Aの端部より上方に向け延出形成されてい
る。また、シリンダー受け32の上端部にはスライダー
34が取り付けられている。
【0050】このスライダー34は、スライダーレール
33にスライド動作可能に配設されており、従ってスラ
イダーレール33に案内されて図中矢印X1,X2方向
に移動可能な構成とされている。また、スライダー34
の上部には液晶基板31が搭載されるテーブル35が配
設されている。
【0051】上記構成とされた搬送装置30はシリンダ
ー装置10Cを駆動源として液晶基板31を矢印X1,
X2方向に搬送する構成とされている。この液晶基板3
1の搬送を行なう際、前記したようにシリンダー装置1
0Cは複数のピストン板19,20によりピストン13
が構成されており、かつピストンロッド12Aのピスト
ン13と接続される位置に円錐形状部26が形成されて
いるため、ピストン13は円滑な動作を行なうと共にピ
ストンロッド12Aも安定した動作を行なう。このた
め、精密基板である液晶基板31の搬送を高い信頼性を
持って行なうことができる。
【0052】尚、上記した実施例では搬送装置30を液
晶基板31の搬送に用いた例を示したが、本発明は液晶
基板31の搬送に限定されるものではなく、多種の搬送
物に対して幅広く適用することができることは勿論であ
る。
【0053】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することができる。請求項1記載の発
明によれば、ピストンロッドのピストンとの接続される
位置における断面積は、ピストンロッドの他の位置にお
ける断面積に比べて小さく設定されているため、ピスト
ンの各受圧面に発生する移動力の大きさは略等しくな
り、よってピストンロッドに発生する力を往動する場合
と復動する場合とで略等しくすることができる。これに
より、安定したピストンロッドの安定した動作を確保す
ることができる。
【0054】また、請求項2記載の発明によれば、ピス
トンは複数のピストン板により構成されているため、1
枚の円板部材により構成されたピストンに比べてシリン
ダー内においてピストンは傾き難く、よってピストンが
具備する一対の受圧面に印加される移動力に差が生じて
も、シリンダー内におけるピストンの円滑な動作を確保
することができる。
【0055】また、請求項3記載の発明によれば、ピス
トンロッドのピストンと接続される位置近傍の形状を、
ピストン板に向け径寸法が漸次小さくなる円錐形状とし
たことにより、簡単な構成でピストンが具備する一対の
受圧面に発生する移動力を略等しくすることができる。
【0056】更に、請求項4記載の発明に係る搬送装置
によれば、シリンダー装置は円滑かつ安定した動作を行
なうため、例えば精密基板等の搬送装置として用いて
も、高い信頼性をもって精密基板等の搬送処理を行なう
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるシリンダー装置の構
成図である。
【図2】本発明の第2実施例であるシリンダー装置の構
成図である。
【図3】本発明の第2実施例であるシリンダー装置に用
いるピストンの各受圧面を示す図である。
【図4】本発明の第3実施例であるシリンダー装置の構
成図である。
【図5】本発明の第3実施例であるシリンダー装置に用
いるピストンの各受圧面を示す図である。
【図6】本発明の一実施例である搬送装置の構成図であ
る。
【図7】従来のシリンダー装置の一例を示す構成図であ
る。
【図8】図7に示すシリンダー装置に用いるピストンの
各受圧面を示す図である。
【符号の説明】
10,10A,10B,10C シリンダー装置 11 シリンダー 12,12A,12B ピストンロッド 13,13A ピストン 13a,19a 右側面 13b,20a 左側面 14 第1の圧力室 15 第2の圧力室 16 第1ポート 17 第2ポート 18 供給装置 19,20 ピストン板 21 連結部材 25 補強アーム 26 円錐形状部 27 小径部 30 搬送装置 31 液晶基板 32 シリンダー受け 33 スライダーレール 34 スライダー 35 テーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力媒体が供給されるシリンダーと、 前記シリンダー内に供給される前記圧力媒体に附勢され
    ることにより、前記シリンダー内で摺動するピストン
    と、 前記ピストンに接続されており、前記ピストンの摺動に
    伴い一体的に変位するピストンロッドとを具備するシリ
    ンダー装置において、 前記ピストンロッドの前記ピストンと接続される位置に
    おける断面積を他の位置における断面積に比べて小さく
    設定したことを特徴とするシリンダー装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシリンダー装置におい
    て、 前記ピストンを複数のピストン板により構成したことを
    特徴とするシリンダー装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のシリンダー装置
    において、 前記ピストンロッドの前記ピストンと接続される位置近
    傍の形状を、前記ピストンに向け径寸法が漸次小さくな
    る円錐形状としたことを特徴とするシリンダー装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載のシリ
    ンダー装置を駆動源としてワークを搬送することを特徴
    とする搬送装置。
JP24353596A 1996-09-13 1996-09-13 シリンダー装置及び搬送装置 Withdrawn JPH1089313A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103216483A (zh) * 2012-01-18 2013-07-24 昆山思拓机器有限公司 一种简单低噪音平稳二维气体压力柱

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