JPH108909A - 片側で熱ガスにより囲まれた壁を冷却するための装置と方法 - Google Patents

片側で熱ガスにより囲まれた壁を冷却するための装置と方法

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JPH108909A
JPH108909A JP9079438A JP7943897A JPH108909A JP H108909 A JPH108909 A JP H108909A JP 9079438 A JP9079438 A JP 9079438A JP 7943897 A JP7943897 A JP 7943897A JP H108909 A JPH108909 A JP H108909A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 切欠10の各列の上流に半径方向のリブ
15が壁3の内側の表面9に配置されており、冷却挿入
体4が切欠の領域内で壁3へ向けて変形されており、か
つ切欠への流入角16に対してほぼ平行に形成されてい
る。これにより、冷却流体7は切欠に達する前に既に切
欠へ向けて偏向されて安定な内側渦対19を発生せしめ
る。 【効果】 冷却流体の流入損失が軽減される。切欠内へ
流入しない冷却流体7は加速され、インパクト冷却効果
により熱伝達が増大する。冷却中空室5内では2つの切
欠の間に配置されたスペーサ20又はピン21が熱下げ
エレメントとして役立ち、2つの冷却噴流の側方の結合
までの領域での熱排出を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特にガスタービン羽
根の中空成形体の、片側で熱ガスにより囲まれた壁を冷
却する装置であって、外側の表面及び内側の表面を備え
た壁と、この壁に対してほぼ平行に配置されていてこの
壁と一緒に冷却中空室を形成している冷却挿入体と、冷
却流体の流れ方向で互いに前後して配置されていて壁の
両方の表面の間に形成された1列又は複数列の切欠とか
ら成っており、これらの切欠がそれぞれ予定の使用条件
に対応する流入角もしくは流出角と直径とを有している
形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】出力と効率との増大のために、現代のガ
スタービンプラントでは常に比較的高いタービン入口温
度で運転が行われる。この高い温度からタービン羽根を
保護するために、この羽根は従来より強力に冷却されな
ければならない。それゆえ、タービン入口温度が相応し
て高い場合には純粋に対流冷却による冷却だけでははも
はや不十分である。その場合フィルム冷却が役立てら
れ、このフィルム冷却によりタービン羽根が冷却膜によ
り熱ガスから保護される。そのことのために、羽根に孔
又はスリットの形状の適当な切欠が設けられ、この切欠
を通して冷却空気が噴出させられる。
【0003】対流冷却とフィルム冷却とのこの種の組合
せは既にヨーロッパ特許公開第258754号明細書か
ら公知である。この解決手段によれば、少なくとも1つ
の冷却挿入体が羽根中空室内に配置される。この冷却挿
入体の開口から流出した冷却空気が、まず羽根外套の内
側の表面に衝突し、次いで、冷却挿入体と羽根外套との
間の中空室内でこの羽根外套を対流により冷却しつつ案
内され、最終的に羽根外套の孔を介して羽根外套の外側
の表面に達してこの表面をフィルム冷却により冷却す
る。
【0004】最適な冷却効果を得るために、噴出された
冷却空気は可能な限り迅速に偏向されると共に成形表面
を保護するようにこれに沿って流れる必要がある。孔と
孔との間の領域をも保護するために、冷却空気は迅速に
側方向へ拡がる必要がある。熱ガスと冷却空気流との混
合領域内には極めて多様な渦が発生するが、これらの渦
は冷却すべき構造の保護作用のために決定的な意味を有
している。例えば、孔からの流出時の冷却空気噴流の湾
曲により、いわゆる腎形渦(ドイツ語:Nirenwi
rbel)、換言すれば右回転渦と左回転渦とから合成
された渦対が生じる。ところでこの腎形渦は孔と孔との
間の熱ガスの一部を直にタービン羽根の成形表面へ、ひ
いては冷却噴流の下方へ搬送し、これが重大な欠陥をも
たらすことになる。
【0005】タービン羽根の内側のジオメトリを適当に
形成することにより、腎形渦とは逆の回転方向を有する
渦対が孔のところに生じるように冷却空気を孔内へ偏向
することが公知である(G.Wilfert,Diss
ertationschrift zum Tema
“Experimentelle und numer
ische Untersuchungen der
Mischungsvorgaenge zwisch
en Kuehlfilmen und Gitter
stroemung an einem hochbe
lastetenTurbinengitter”Mu
enchen 1994:G.Wilfert著、「冷
却膜とグリッド流れとの混合過程の実験と数値的な試
験」のテーマに関する学位論文,第54ページ,第70
−74ページ及び第7.2図を参照)。この種の内側渦
にもとづき、腎形渦は迅速に消散し、熱ガスは側方向に
冷却空気噴流の下方へ吸い込まれず、むしろ噴出流によ
り冷却されて成形表面へ案内される。これにより、孔と
孔との間の領域の冷却効果が、冷却空気の供給量を増加
することなしに有利に増大する。
【0006】しかし、この解決手段の著しい欠点とする
ところは、内側渦の強さが弱く、その結果、この渦は迅
速に消失してしまい、冷却効果の改善のために長く利用
されることができないことにある。
【0007】フィルム冷却の改善のためにいわゆるファ
ン形状(fan−shaped)の孔が公知である。こ
の解決手段では、冷却空気流の噴出パルスが、孔内に形
成されたディフユーザにより低下する。その結果、冷却
空気噴流の横方向への拡散が迅速に得られ、もしくはフ
ィルム冷却の改善が得られる。しかし、この種のファン
形状の孔の製作は極めて不経済であって、この種の孔を
備えた壁は相応して高価である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】これらの欠点を排除す
る本発明の課題とするところは、片側で熱ガスにより囲
まれた壁を冷却するための装置の冷却効果を改善しかつ
その構造を簡単にすると共に、これに適した冷却法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この課題は本発明によれ
ば、請求項1に記載のように、特にガスタービン羽根の
中空成形体の、片側で熱ガスにより囲まれた壁を冷却す
る装置であって、外側の表面及び内側の表面を備えた壁
と、この壁に対してほぼ平行に配置されていてこの壁と
一緒に冷却中空室を形成している冷却挿入体と、冷却流
体の流れ方向で互いに前後して配置されていて壁の両方
の表面の間に形成された1列又は複数列の切欠とから成
っており、これらの切欠がそれぞれ予定の使用条件に対
応する流入角もしくは流出角と直径とを有している形式
のものにおいて、切欠のそれぞれの列の上流で、半径方
向のリブが壁の内側の表面に設けられており、冷却挿入
体が切欠の領域内で壁へ向かって変形されており、かつ
その際、切欠の流入角に対して少なくともほぼ平行に形
成されていることにより解決される。
【0010】対流冷却とフィルム冷却とを組み合わせた
この冷却形態によれば、切欠内への冷却流体の流入が改
善され、これにより、これに関連した流入損失が削減さ
れる。このことのために、冷却流体は切欠に達する前に
偏向され、その際この偏向はリブにより著しく強化され
る。しかし特に、それぞれ切欠の内部で形成されて腎形
渦とは逆向きの渦から成る渦対の強化が行われ、その結
果、この渦対は高い渦強さを有している。それぞれの冷
却空気噴流の下方の噴流縁のところに存在するこの内側
渦は切欠からの出口のところでも維持され、他面におい
て、上方の噴流縁のところで熱ガスの主流と冷却空気噴
流との間に形成される腎形渦は消失する。これにより、
熱ガスはもはや側方向に冷却空気噴流の下方に引き込ま
れず、むしろ、この冷却空気噴流により冷却されて壁の
表面へ案内される。このようにして、フィルム冷却の著
しい改善が得られる。
【0011】さらにリブにより、隣り合う切欠列の間で
も壁の対流冷却が改善される。切欠の領域内で冷却挿入
体が壁に向かって変形していることにより、切欠内に進
入せずに遠く下流で壁と冷却挿入体との間で流れる冷却
流体の速度と、壁に向かう流れの速度とが増大する。こ
の付加的なインパクト冷却と流れ速度の増大とにもとづ
き、壁から冷却流体への熱伝達が改善される。
【0012】
【発明の効果】以上説明したことの結果として、フィル
ム冷却のみならず壁の冷却全体が著しく改善される。こ
れにより、冷却空気が節約され、その分をその他の箇所
のところで有利に使用することができる。この種の冷却
装置の製作コストは従来の冷却形態のものに対比して著
しくは高くない。しかし、ファン形状の孔に対比すれば
著しいコスト節約が得られる。このように冷却された壁
は有利にはガスタービンの燃焼器壁としても又は熱交換
セグメントとしても使用される。
【0013】リブがそれぞれの切欠の直径のほぼ3倍ま
での距離だけその入口中心点から離れて配置されてお
り、リブが切欠の直径のほぼ半分ないし直径に相当する
距離だけ冷却中空室内へ突入していると有利である。冷
却挿入体は切欠の領域内で壁と冷却挿入体との垂直間隔
の最大30%を残して冷却中空室を閉鎖している。この
ような冷却形態によれば、内側渦は具体的な運転条件に
最適に適合することができ、その結果、安定な内側渦対
が得られる。さらに、切欠内へ流入する冷却流体の流れ
損失が軽減される。
【0014】さらに、切欠の下流に、それぞれ少なくと
も1つのスペーサ及び又は少なくとも1つのピンが冷却
中空室に配置されていて壁の内側の表面に結合されてい
ると有利である。その場合、スペーサは冷却挿入体まで
達しており、他面においてピンは冷却挿入体の手前で終
わっている。既に従来技術から公知であるこれらのスペ
ーサは本発明にもとづくフィルム冷却との組合せにより
極めて効果的に使用される。その場合、スペーサは2つ
の隣り合う切欠列の間に配置されるのが有利である。切
欠の入口中心点から切欠直径のほぼ5倍までの下流に位
置してほとんど冷却効果の得られない領域内では、この
スペーサは冷却すべき壁のための付加的な熱下げエレメ
ントとして作用し、換言すればこのスペーサは壁から冷
却流体への熱排出のために役立つ。ピンを使用した場
合、その付加的な表面と、これにより生ぜしめられる冷
却流体の乱流状の混合とが同様に熱下げ効果をもたら
す。
【0015】
【発明の実施の形態】次ぎに、本発明を図示の実施例に
つき説明する。
【0016】図面にはは本発明の理解にとって重要なエ
レメントだけが示されている。圧縮機とガスタービンと
を備えたガスタービンプラントは図示されていない。作
動媒体の流れ方向は矢印をもって示されている。
【0017】ガスタービンの案内羽根1は、外套として
形成された壁3と、これから間隔をおいて配置された冷
却挿入体4と、それら両者の間に形成された冷却中空室
5とを備えた中空成形体から成っている。冷却挿入体4
の内部には羽根中空室6が形成されており、この羽根中
空室6は従来通りガスタービンタービンプラントの図示
されていない圧縮機に連通しており、かつ圧縮機から冷
却流体として役立つ冷却空気の供給を受ける。壁3は外
側の表面8と内側の表面9とを備えており、これら両者
の間に冷却孔として形成された複数列の切欠10が配置
されている。羽根中空室6は冷却挿入体4に設けられた
複数の開口11を介して冷却中空室5に連通されている
(図1)。勿論、案内羽根1は1列の切欠だけを備える
こともできる。
【0018】ガスタービンプラントの運転中に図示され
ていない燃焼器からガスタービンの案内羽根1と、同様
に図示されていない回転羽根とを介して熱ガス12が流
れる。それゆえ、これらの羽根は常時冷却されなければ
ならない。案内羽根1の冷却は圧縮機から到来する冷却
空気7により行われ。その場合、この冷却空気は冷却挿
入体4の開口11を介して冷却中空室5内へ進入して、
まず壁3の内側の表面9を対流により冷却する。次い
で、冷却空気7は切欠10を通って多数の冷却空気噴流
を成して壁3の外側の表面8へ噴出する。熱ガス12の
主流内へ冷却空気噴流が流出する際に生じる冷却空気噴
流の湾曲はほぼ角30°の流出角13で生じる。その
際、混合領域内に2次流れが生じ、この2次流れが右回
転渦と左回転渦とから成る渦対14を形成する。このい
わゆる腎形渦14は熱ガス12を直接に案内羽根1の外
側の表面8へ搬送する(図2)。案内羽根1の損傷を阻
止するために、案内羽根1と熱ガス12との直接的な接
触は回避されなければならない。
【0019】図3には本発明に基づき形成された案内羽
根1の拡大断面図が示されている。この案内羽根1で
は、冷却孔としての切欠10の各列の上流に、流れに都
合よく形成された半径方向のリブ15が壁3の内側の表
面9に配置されている。冷却挿入体4は切欠10の領域
内では壁3へ向けて変形されており、かつその場合、少
なくとも近似的に切欠10内への冷却空気7の流入角1
6に対して平行に形成されている。
【0020】その場合リブ15は切欠10の直径17の
3倍だけその入口中心点18から離れて配置されてい
る。冷却挿入体4と壁3との間隔が切欠10の直径17
の2倍に相応している場合に、リブ15は切欠10の直
径17に相応する寸法だけ冷却中空室5内へ突入してい
る。冷却挿入体4は切欠10の領域内では、冷却中空室
5をその垂直寸法の30%を残して閉鎖するように壁3
へ向けて変形されている。
【0021】この構成にもとづき 冷却空気7は既に冷
却中空室5内で、換言すればそれぞれの切欠10の上流
の領域内で切欠へ向けて偏向されており、これにより、
切欠10内での再循環領域が回避される。このことによ
り、切欠10の内部ではそれぞれ腎形渦14に対して逆
向きの渦対19が発生する。このいわゆる内側渦19の
回転の中心は切欠10の中央に位置せず、むしろ冷却空
気噴流の下方領域内に存在する(図4)。
【0022】特に、リブ15のこの構成により、冷却空
気7は切欠10内へ流入する際に著しく強く偏向され
る。従来ではこの場合の偏向角はほぼ30°であった
が、本発明の場合には50°までの角度で冷却空気7が
偏向される。冷却空気7のこの著しい偏向及び切欠10
内での再循環領域の阻止の結果、著しく安定な内側渦1
9が生じる。これにより、この内側渦19はそれぞれの
切欠10からの流出時にも維持され、他面において、冷
却空気噴流の上方領域内の不所望な腎形渦14が迅速に
消失する。いまや内側渦19により、熱ガス12は冷却
されて案内羽根1の壁3の外側の表面8へ案内される。
【0023】冷却中空室5内には、切欠10の下流で2
つの隣り合う切欠10の間の中央にスペーサ20とピン
21とが配置されている。このスペーサ20及びピン2
1は壁3の内側の表面9に結合されており、その場合、
スペーサ20は冷却挿入体4まで達しているが、ピン2
1は比較的短く形成されている。2つの隣り合う切欠1
0の間でその中央にスペーサ20及びピン21が配置さ
れていることにより、比較的わずかな冷却作用しか有し
ないこの領域、換言すれば、切欠10の出口中心点22
の下流で切欠10の直径のほぼ5倍まで離れた領域内で
も壁3から冷却空気7への十分な熱流出が得られる。
【0024】この種の冷却形態はガスタービンの案内羽
根1にのみ限定されない。それはガスタービンの回転羽
根、燃焼器壁、熱交換セグメント又は片側で熱ガス12
により囲まれたその他の壁3においても使用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】公知技術にもとづくガスタービン案内羽根の成
形横断面を示す図である。
【図2】壁の外側の表面上に形成される腎形渦を熱ガス
主流方向でみた略示図である。
【図3】本発明にもとづくガスタービン案内羽根を羽根
壁に設けた切欠の領域で断面して示す拡大図である。
【図4】図3に基づく案内羽根の切欠をIV−IV線に
沿って断面した図である。
【符号の説明】
1 案内羽根、 2 中空成形体、 3 壁、 4 冷
却挿入体、 5 冷却中空室、 6 羽根中空室、 7
冷却流体、 8 外側の表面、 9 内側の表面、
10 切欠(冷却孔)、 11 開口、 12 熱ガ
ス、 13 流出角、 14 腎形渦(渦対)、 15
リブ、 16 流入角、 17 切欠の直径、 18
切欠の入口中心点、 19 内側渦(渦対)、 20
スペーサ、 21 ピン、 22 切欠の出口中心点

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特にガスタービン羽根の中空成形体の、
    片側で熱ガスにより囲まれた壁を冷却する装置であっ
    て、外側の表面(8)及び内側の表面(9)を備えた壁
    (3)と、この壁(3)に対してほぼ平行に配置されて
    いてこの壁と一緒に冷却中空室(5)を形成している冷
    却挿入体(4)と、冷却流体(7)の流れ方向で互いに
    前後して配置されていて壁(3)の両方の表面(8,
    9)の間に形成された1列又は複数列の切欠(10)と
    から成っており、これらの切欠(10)がそれぞれ予定
    の使用条件に対応する流入角(16)もしくは流出角
    (13)と直径(17)とを有している形式のものにお
    いて、切欠(10)のそれぞれの列の上流で、半径方向
    のリブ(15)が壁(3)の内側の表面(9)に配置さ
    れており、冷却挿入体(4)が切欠(10)の領域内で
    壁(3)へ向かって変形されており、かつその際、切欠
    (10)の流出角(16)に対して少なくともほぼ平行
    に形成されていることを特徴とする、片側で熱ガスによ
    り囲まれた壁を冷却するための装置。
  2. 【請求項2】 切欠(10)が入口中心点(18)を有
    しており、リブ(15)がそれぞれの切欠(10)の直
    径(17)のほぼ3倍までの距離だけこの入口中心点
    (18)から離れて配置されており、リブ(15)が切
    欠(10)の直径(17)のほぼ半分ないし直径に相当
    する距離だけ冷却中空室(5)内へ突入しており、か
    つ、冷却挿入体(4)が、切欠(10)の領域内で壁
    (3)と冷却挿入体(4)との垂直間隔の最大30%を
    残して冷却中空室(5)を閉鎖している、請求項1記載
    の装置。
  3. 【請求項3】 切欠(10)の下流に、それぞれ少なく
    とも1つのスペーサ(20)及び又は少なくとも1のピ
    ン(21)が冷却中空室(5)内に配置されていて壁
    (3)の内側の表面(9)に結合されており、その場
    合、スペーサ(20)が冷却挿入体(4)まで達してお
    り、かつピン(21)が冷却挿入体(4)の手前で終わ
    っている、請求項1又は2記載の装置。
  4. 【請求項4】 スペーサ(20)並びにピン(21)が
    互いに隣り合う2列の切欠(10)の間の中央に配置さ
    れている、請求項3記載の装置。
  5. 【請求項5】 特にガスタービン羽根の中空成形体の片
    側で熱ガスにより囲われた壁を冷却するための方法であ
    って、冷却流体(7)を、まず、冷却すべき壁(3)と
    冷却挿入体(4)との間の冷却中空室(5)内へ案内
    し、次いで壁(3)の少なくとも1列の切欠(10)を
    介して噴出せしめる方法において、冷却流体を、切欠
    (10)に達する前に切欠へ向けて偏向せしめることを
    特徴とする、片側で熱ガスにより囲われた壁を冷却する
    ための方法。
  6. 【請求項6】 冷却流体(7)の一部を、遠く上流に配
    置された切欠(10)のところを擦過せしめ、その際ま
    ず加速すると共に壁(3)の内側の表面(9)へ向け、
    次いで、遠く下流に配置された切欠(10)へ案内す
    る、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 冷却流体(7)を、遠く下流に配置され
    た切欠(10)に達する前にまず、冷却中空室(5)内
    に形成されたスペーサ(20)及び又はピン(21)を
    擦過せしめて案内する、請求項6記載の方法。
JP07943897A 1996-03-30 1997-03-31 片側で熱ガスにより囲まれた壁を冷却するための装置と方法 Expired - Fee Related JP3886593B2 (ja)

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