JPH1088370A - アルミニウム押出形材の良否判別用エッチング処理装置 - Google Patents

アルミニウム押出形材の良否判別用エッチング処理装置

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JPH1088370A
JPH1088370A JP26670496A JP26670496A JPH1088370A JP H1088370 A JPH1088370 A JP H1088370A JP 26670496 A JP26670496 A JP 26670496A JP 26670496 A JP26670496 A JP 26670496A JP H1088370 A JPH1088370 A JP H1088370A
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JP
Japan
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tank
etching
liquid
processing
pipe
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Application number
JP26670496A
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English (en)
Inventor
Muneji Yamagami
宗二 山上
Hidekazu Noda
秀和 野田
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Fujisash Co Ltd
Original Assignee
Fujisash Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 押出し後のAl形材の良否を自動的に判別す
るエッチング処理装置を提供する。 【解決手段】 AL押出形材をエッチング、水洗及び中
和処理する処理槽1と、エッチング液移送バルブ11が
介装したエッチング液移送管12を介して上記処理槽1
と連結されたエッチング液保温槽2と、ポンプ22,2
8を介装する水洗水移送管24,30を介して上記処理
槽1に連結された水洗水収容タンク5,7と、ポンプ2
5を介装する中和液移送管27を介して上記処理槽1に
連結された中和液収容タンク6と、上記処理槽1内のエ
ッチング液、水洗水及び中和液をそれぞれバルブ装置3
1を介して上記エッチング液保温槽2、水洗水収容タン
ク5,7及び中和液収容タンク6に返送するエッチング
液返送管38、水洗水返送管39,41及び中和液返送
管40とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム押出
形材の押出工程における不良の有無を簡便に判別するた
めに用いるアルミニウム押出形材の良否判別用エッチン
グ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム押出形材は、押出工程後、
表面処理を行い、最終製品とするものであり、この場
合、押出されたアルミニウム形材に不良があると、表面
処理工程においてこの不良に基づく表面処理不良が生
じ、製品の歩留まりの低下等の不利が生じる。このた
め、押出工程後、形材表面の品質検査(外観検査)を行
っているが、形材の不良のうちではこの外観検査によっ
ては発見が難しく、次工程の表面処理後、特にエッチン
グ処理後でないと良否判定ができないものが多い。例え
ば、オキサイドストリーク(ビレット内部の非金属介在
物が押出材表面に押出方向に流入したもの)、ストラク
チャストリーク(押出材の組織及び組成の不均一が原因
して押出方向に現れる筋状(帯状)模様)、後方巻込み
(ビレットの表面層、コンテナ内付着汚物や潤滑剤など
が押出後期において押出材内部に流入したもの)、巻込
み(ビレットの表皮層、コンテナ内付着汚物や潤滑剤な
どが押出時において押出材内部や表面部に現れたも
の)、その他押出材の押出方向又は押出方向に横切って
現れる筋状乃至は線状のウェルドライン、ピットストリ
ーク、ホロー部とソリッド部のエッチング特性の相違に
基づく不良などは、形材押出後の外観検査では不良発見
が難しく、表面処理した後、特にエッチング処理した後
に初めて不良が発見されるものである。
【0003】このため、従来は、押出工程後、表面処理
工程に移行する前に、図7に示すように処理槽を並べた
簡易的なエッチング処理装置を用いて形材をエッチング
し、このエッチング処理された形材の表面品質検査を行
っている。
【0004】即ち、図7において、aは内部にエッチン
グ液(苛性ソーダ液)bが収容され、ヒーターc、温度
計dが配備されたエッチング槽、eは第1水洗槽、fは
中和槽、gは第2水洗槽であり、形材hは上記エッチン
グ槽a内のエッチング液に浸漬されてエッチング処理さ
れた後、第1水洗槽eで水洗され、中和槽fで中和さ
れ、第2水洗槽gで水洗され、このように処理した形材
について表面品質検査を行い、もし不良があれば、押出
工程を点検し、その不良要因を修正するものである。
【0005】なお、図7において、iは補給用苛性ソー
ダタンク、jは補給用水洗水タンク、kは補給用中和液
タンクであり、適宜これらのタンクから上記処理槽に補
給液を補給するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示すような試験用のエッチング処理装置は、作業員が形
材hを順次エッチング槽aのエッチング液、第1水洗槽
eの水洗水、中和槽fの中和液、第2水洗槽gの水洗水
に浸漬、移動するという手作業で行っており、このため
上記処理が完了するまで作業員が拘束されてしまう上、
上記エッチング工程において苛性ソーダ液から苛性ソー
ダミストが飛散し、作業環境を悪くする場合もある。ま
た、このように人手で形材を各処理槽へ移動させたり、
処理槽への液の補給は作業員が行わなければならないの
で、手間を要し、面倒である。更に、処理槽が少なくと
も4槽必要であるため、広い設置スペースが必要であ
る。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
押出工程後のアルミニウム形材の良否を判別するための
エッチング処理を人手を要さず自動的に行うことがで
き、コンパクトで設置スペースをとらず、安価に製作す
ることができるアルミニウム押出形材の良否判別用エッ
チング処理装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、エッチング液、水洗水及び中和液が導入さ
れ、アルミニウム押出形材をエッチング、水洗及び中和
処理する処理槽と、エッチング液移送バルブが介装した
エッチング液移送管を介して上記処理槽と連結されたエ
ッチング液保温槽と、ポンプを介装する水洗水移送管を
介して上記処理槽に連結された水洗水収容タンクと、ポ
ンプを介装する中和液移送管を介して上記処理槽に連結
された中和液収容タンクと、上記処理槽内のエッチング
液、水洗水及び中和液をそれぞれバルブ装置を介して上
記エッチング液保温槽、水洗水収容タンク及び中和液収
容タンクに返送するエッチング液返送管、水洗水返送管
及び中和液返送管とを具備してなり、上記エッチング液
保温槽内のエッチング液を上記処理槽に導入すると共
に、この処理槽内のエッチング液で上記アルミニウム押
出形材を処理し、かつこの処理槽内のエッチング液を上
記エッチング液保温槽内に返送し、上記水洗水収容タン
ク内の水洗水を上記処理槽内に導入すると共に、上記形
材を水洗し、かつ処理槽内の水洗水を上記水洗水収容タ
ンク内に返送し、上記中和液収容タンク内の中和液を上
記処理槽内に導入すると共に、上記形材を中和し、かつ
処理槽内の中和液を上記中和液収容タンク内に返送する
ように構成したことを特徴とするアルミニウム押出形材
の良否判別用エッチング処理装置を提供する。
【0009】本発明の装置によれば、処理槽にアルミニ
ウム押出形材をセットするだけで自動的にエッチング処
理、水洗、中和の処理を行うことができ、人手を要さな
いで形材の処理が可能である。この場合、エッチング、
水洗、中和の処理は処理槽1槽だけで行うので、形材を
次の処理のために搬送する必要がなく、形材を処理槽内
に入れたまますべての処理を行うことができ、従って搬
送装置も必要とせず、装置をコンパクトにかつ安価に製
作し得る。
【0010】本発明の装置においては、水洗水収容タン
クを、第1水洗水収容タンクと第2水洗水収容タンクと
の少なくとも2つのタンクから構成し、上記第1及び第
2水洗水収容タンクをそれぞれポンプを介装する第1水
洗水移送管及び第2水洗水移送管を介して上記処理槽に
連結すると共に、上記バルブ装置を介して上記第1及び
第2水洗水をそれぞれ第1及び第2水洗水収容タンクに
返送する第1水洗水返送管及び第2水洗水返送管を設け
ることが好適である。
【0011】即ち、形材をエッチング処理した後は、通
常、水洗、酸による中和、水洗の順序で後処理が行われ
るが、上記のように第1及び第2水洗水収容タンクを設
け、エッチング処理後の水洗水と中和処理後の水洗水を
別個にすることにより、良好な水洗を行うことができ
る。
【0012】更に、上記エッチング液返送管にエッチン
グ液循環移送ポンプを介装することにより、処理槽とエ
ッチング液保温槽との間にエッチング液を循環させなが
ら、エッチング液流動状態で形材のエッチング処理を行
うことができるので、エッチング液の温度低下が防止さ
れると共に、現場との再現性が高いものである。
【0013】また、処理槽にエッチング液ミスト排出管
を介してエッチング液ミスト回収装置を連結することに
より、ミストを系外に飛散させることなく処理を行うこ
とができる。
【0014】この場合、上記バルブ装置を介して上記処
理槽からの処理液を廃棄する処理液ドレン管を設けると
共に、この処理液ドレン管を上記エッチング液ミスト回
収装置に連結することにより、上記水洗水収容タンクか
らの水洗水でエッチング処理した直後の形材又は中和処
理した直後の形材を短時間水洗することによって生じた
かなり汚染された水洗水を水洗水収容タンクに戻さず、
廃棄し得るので、その後更に形材を水洗する場合の負荷
を軽減し得ると共に、水洗水収容タンクの水洗水を過度
に汚すことがなく、長時間の連続使用が可能になる。
【0015】更に、上記処理槽、エッチング液保温槽及
びエッチング液ミスト回収装置にそれぞれ連結する排液
タンクを設けることにより、装置から生じた排液をまと
めて貯めることができ、廃棄処理に有利である。
【0016】また更に、ポンプを介装するエッチング液
移送管を介して上記エッチング液保温槽と連結するエッ
チング液収容タンクを設けることにより、エッチング液
保温槽にポンプの作動で自動的にエッチング液を補給す
ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態及び実施例】以下、本発明の一実施
例につき図1〜4を参照して説明する。図中1は処理
槽、2はエッチング液(苛性ソーダ液)保温槽、3はエ
ッチング液ミスト回収装置、4はエッチング液収容タン
ク、5は第1水洗水収容タンク、6は中和液(酸液)収
容タンク、7は第2水洗水収容タンク、8は排液タンク
であり、これらは図2〜4に示すように四角箱型の機体
9内に納められている。なお、10は処理槽1の上端開
放部を閉塞する蓋体である。
【0018】上記処理槽1は、エッチング液保温槽2
と、エッチング液移送バルブ11を介装するエッチング
液移送管12により連結されていると共に、上記保温槽
2はエッチング液補給ポンプ13及びチェックバルブ1
4を介装するエッチング液補給管15を介してエッチン
グ液収容タンク4と連結されている。
【0019】なお、上記エッチング液保温槽2には、加
熱ヒーター16、温調用白金測温抵抗体17、エッチン
グ液上限検出センサー18がそれぞれ配設されており、
また、保温槽2の底部にはエッチング液ドレンバルブ1
9が設けられていると共に、保温槽2の下側部には、エ
ッチング液分析用コック20が設けられ、このコック2
0を開けて取り出したエッチング液の濃度や溶存アルミ
量を分析することができるようになっている。この場
合、必要に応じて分析計(図示せず)が接続可能であ
る。
【0020】また、上記処理槽1の上側部には、エッチ
ング液ミスト排出管21の一端が連結されていると共
に、この排出管21の他端は上記エッチング液ミスト回
収装置3に連結されている。
【0021】更に、上記処理槽1は、それぞれ第1水洗
水収容タンク5、中和液収容タンク6、第2水洗水収容
タンク7と、第1水洗水ポンプ22及びチェックバルブ
23を介装する第1水洗水移送管24、中和液ポンプ2
5及びチェックバルブ26を介装する中和液移送管2
7、第2水洗水ポンプ28及びチェックバルブ29を介
装する第2水洗水移送管30を介して連結されている。
【0022】なお、上記第1及び第2水洗水移送管2
4,30はそれらのチェックバルブ23,29より下流
側(処理槽1側)で共通しており、その共通管100の
先端には、図5に示すように、リング状パイプ101が
連結され、このリング状パイプ101が上記処理槽1内
の上部に配置されていると共に、このリング状パイプ1
01には多数のシャワー孔102が穿設され、上記第1
又は第2水洗水収容タンク5又は7からの水洗水が処理
槽1内にシャワー状に噴出されるようになっている。
【0023】31は、エッチング液戻しバルブ32、第
1水洗水戻しバルブ33、中和液戻しバルブ34、第2
水洗水戻しバルブ35、処理槽ドレンバルブ36からな
るバルブ装置であり、上記各バルブ32、33、34、
35、36は、上記処理槽1の底部に連結した処理液返
送主管37にそれぞれ分岐されたエッチング液返送管3
8、第1水洗水返送管39、中和液返送管40、第2水
洗水返送管41、処理液ドレン管42に介装されてお
り、上記エッチング液返送管38は更にエッチング液循
環移送ポンプ43を介装した状態でエッチング液保温槽
2に連結し、上記第1水洗水返送管39、中和液返送管
40、第2水洗水返送管41はそれぞれ第1水洗水収容
タンク5、中和液収容タンク6、第2水洗水収容タンク
7に連結されている。また、上記処理液ドレン管42は
上記エッチング液ミスト回収装置3に連結されている。
更に、上記処理液返送主管37には、ドレンバルブ44
を介装するドレン管45が接続されている。
【0024】更にまた、上記処理槽1は、排液管46を
介して上記排液タンク8と連結されている。また、この
排液タンク8は、上記エッチング液保温槽2及びエッチ
ング液ミスト回収装置3とそれぞれエッチング液排出管
47、オーバーフロー管48を介して連結されている。
【0025】ここで、上記エッチング液ミスト回収装置
3は、図6に示すように、内部にアスピレータ110が
配設されており、このアスピレ−タ110の吸引口11
1には上記エッチング液ミスト排出管21が連結されて
いると共に、ポンプ112を介装する循環用パイプ11
3が配設され、このパイプ113の一端がアスピレータ
110の液体流入口114に接続され、かつパイプ11
3の他端が上記エッチング液ミスト回収装置3内に供給
された水115中に浸漬され、上記ポンプ112の作動
でこの水115がアスピレータ110の液体流路116
を通ることにより、上記吸引口111が減圧となり、こ
れにより処理槽1内のエッチング液ミストがエッチング
液ミスト排出管21を通ってアスピレータ110の吸引
口111より水115中に導かれるようになっている。
また、上記オーバーフロー管48は上記水115の水面
を一定に保持するもので、水量が増加した場合、余分の
水がこのオーバーフロー管48を通って排液タンク8に
排出されるものである。
【0026】なお、上記エッチング液ミスト回収装置3
には、ドレンバルブ49を介装するエッチング液回収排
液ドレン管50が連結されている。
【0027】また、上記処理槽1には、処理液上限検知
センサー51及び処理液下限検知センサー52がそれぞ
れ配設されている。更に、図2〜4において、53、5
4はそれぞれ操作盤と制御盤である。
【0028】上記装置を用いてアルミニウム押出形材の
エッチング処理を行う場合(なお、エッチング処理前に
おいて全バルブはいずれも閉じた状態にある)、まず予
めエッチング液保温槽2内にその上限位置まで所定濃度
の苛性ソーダ液からなるエッチング液を入れる。この場
合、エッチング液が上限位置まであるか否かはエッチン
グ液上限検出センサー18により検知される。このエッ
チング液は加熱ヒーター16によって所定温度に加熱さ
れると共に、温調用白金測温抵抗体17によりエッチン
グ液が所定温度に維持されるように制御される。
【0029】次いで、エッチング液移送バルブ11を開
いて移送管12より上記保温槽2内の所定温度のエッチ
ング液を処理槽1内にその処理液上限検知センサー51
によって決められる上限位置まで供給する。この場合、
エッチング液戻しバルブ32も開き、エッチング液循環
移送ポンプ43を低速に作動させ、処理槽1内のエッチ
ング液をエッチング液返送管38より保温槽2に戻すこ
とにより、エッチング液を処理槽1と保温槽2との間に
循環させる。
【0030】この状態で処理槽1内に押出状態の良否を
判別すべきアルミニウム押出形材を入れ、この形材をエ
ッチング液で所定時間エッチングする。この時発生する
ミストは、エッチング液ミスト排出管21よりエッチン
グ液ミスト回収装置3に排出され、これにより系外にミ
ストが飛散することが防止される。
【0031】エッチング終了後は、エッチング液移送バ
ルブ11を閉じ、ポンプ43を高速に作動させて処理槽
1内のエッチング液を返送管38より保温槽2内に戻
す。なお、処理槽1内のエッチング液が排出されたか否
かは処理液下限検知センサー52により検知される。エ
ッチング液が処理槽1内から排出された後はバルブ32
を閉じ、ポンプ43の作動を停止する。
【0032】ここで、保温槽2内に戻されたエッチング
液がエッチング液上限検出センサー18によって上限位
置に満たない場合、つまり保温槽2内にエッチング液が
不足している場合はチェックバルブ14を開き、エッチ
ング液補給ポンプ13を作動させてエッチング液収容タ
ンク4内のエッチング液を保温槽2内に補給する。補給
後は、上記バルブ14は閉じ、ポンプ13の作動は停止
する。また、エッチング液は、必要に応じ、分析用コッ
ク20を開いて一部を取り出し、その濃度を分析し、そ
の結果に応じて濃度調節を行い、必要に応じてエッチン
グ液の交換を行う。
【0033】次に、上記のように処理槽1内のエッチン
グ液を排出した後、チェックバルブ23を開き、第1水
洗水ポンプ22を作動すると共に、処理槽ドレンバルブ
36を開け、第1水洗水収容タンク5内の水洗水を処理
槽1内に導入し、リング状パイプ101からシャワー状
に噴出させ、上記エッチング処理された形材を水洗する
と共に、この形材を水洗した後の水洗水を処理液ドレン
管42よりエッチング液ミスト回収装置3に廃棄する水
洗・液切り操作を行う。この場合、この操作において、
水洗は例えば1秒程度の短時間でよく、この短時間の水
洗後、直ちにポンプ22の作動を停止し、水洗水が処理
槽1内から上記ドレン管42を通って排出された後、所
定時間経過してから(所定時間液切りを行ってから)、
バルブ36を閉じる。この水洗・液切り操作により次の
第1水洗操作の負荷が軽減される。
【0034】上記水洗・液切り操作後、第1水洗水ポン
プ22を再度作動させ、処理槽1内に第1水洗水収容タ
ンク5内の水洗水をその上限位置まで導入し、次いでポ
ンプ22の作動を停止し、またバルブ23を閉じ、形材
を所定時間水洗水中に浸漬する水洗処理を行った後、第
1水洗水戻しバルブ33を開き、処理槽1内の水洗水を
第1水洗水収容タンク5に返送し、返送後、バルブ33
を閉じると共に、上記処理槽ドレンバルブ36を開き、
所定時間放置して液切りを行う。
【0035】その後、このバルブ36を閉じ、チェック
バルブ26を開き、中和液ポンプ25を作動させて中和
液収容タンク6内の中和液(所定濃度の硫酸や硝酸など
の酸性水溶液)を処理槽1内にその上限位置まで導入
し、ポンプ25の作動を停止し、バルブ26を閉じ、形
材を所定時間中和液中に浸漬する中和処理を行う。次い
で、中和液戻しバルブ34を開き、処理槽1内の中和液
を中和液返送管40より中和液収容タンク6内に返送す
る。
【0036】更に、このバルブ34を閉じ、処理槽ドレ
ンバルブ36を開き、上記水洗・液切り操作と同様の操
作を行う。即ち、チェックバルブ29を開き、第2水洗
水ポンプ28を作動させ、第2水洗水収容タンク7内の
水洗水を処理槽1内に導入し、中和処理された形材を例
えば1秒程度の短時間水洗し、ポンプ28の作動を停止
し、水洗水が処理槽1内からドレン管42を通って回収
装置に排出された後、所定時間放置して液切りを行い、
バルブ36を閉じる。
【0037】次いで、ポンプ28を再度作動させ、第2
水洗水収容タンク7内の水洗水をその上限位置まで導入
し、ポンプ28の作動を停止し、チェックバルブ29を
閉じ、形材をこの水洗水中に所定時間浸漬する水洗処理
を行う。その後、第2水洗水戻しバルブ35を開け、処
理槽1内の水洗水を第2水洗水収容タンク7内に返送
し、バルブ35を閉じる。更に、処理槽ドレンバルブ3
6を開け、所定時間放置して液切りを行った後、バルブ
36を閉じる。
【0038】なお、以上の操作においてエッチング時
間、水洗・液切り時間、中和時間などの時間管理はいず
れもタイマーにより制御される。
【0039】また、上記エッチング液ミスト回収装置3
に導入された処理槽1からのエッチング液ミスト(苛性
ソーダミスト)及び水洗廃棄水を含む水115は、スク
ラバー(ミスト回収装置3)に必要な水量を超えた分が
オーバーフロー管48を通って排液タンク8に排出され
る。更に、老化するなどして不要となったエッチング
液、水洗水、中和液は排液管46、エッチング液排出管
47より排液タンク8内に排出され、このタンク8内の
廃液は所定の廃液処理が施された後、廃棄される。
【0040】以上のように、エッチング、水洗、中和、
水洗処理されたアルミニウム押出形材は処理槽1より取
り出し、その外観を検査し、不良の有無を判別する。
【0041】従って、本装置によれば、形材を処理槽に
入れた後は、処理が自動的に行われ、処理完了まで人手
を要さない。また、処理はすべての処理が処理槽1槽に
て行われ、従って搬送装置も全く不要であり、装置をコ
ンパクトに形成し得て、広い設置スペースも必要とせ
ず、しかもコスト的にも安価に製作し得る。更に、エッ
チング液等の補給も自動的に行われ、エッチング液ミス
トは回収装置3で回収されるので、ミストが系外に飛散
し、作業環境を低下させることもない。しかも、処理は
上述した順序に従って自動的に行われるので、例えばエ
ッチングを過少に又は過剰に行うなどの不都合もなく、
人手によるよりも各処理条件が一定となるため、結果の
再現性、信頼性が向上し、形材検査の信頼性が高くなる
ものである。
【0042】なお、本発明の装置は上記実施例に制限さ
れるものではない。例えば、上記装置は、水洗水収容タ
ンクとして、第1水洗水収容タンクと第2水洗水収容タ
ンクとの2つのタンクから構成し、上記第1及び第2水
洗水収容タンクをそれぞれポンプを介装する第1水洗水
移送管及び第2水洗水移送管を介して上記処理槽に連結
すると共に、上記バルブ装置を介して上記第1及び第2
水洗水をそれぞれ第1及び第2水洗水収容タンクに返送
する第1水洗水返送管及び第2水洗水返送管を設けた
が、必要に応じ、1つの水洗水収容タンクのみを設け、
このタンク内の水洗水をエッチング処理後の水洗水及び
中和後の水洗水として共通して用いてもよい。
【0043】また、上記エッチング液返送管にエッチン
グ液循環移送ポンプを介装したが、必要に応じこのポン
プの代わりに又はこのポンプと共にエッチング液移送管
にポンプを介装するようにしてもよい。
【0044】更に、上記装置では、バルブ装置を介して
上記処理槽からの処理液を廃棄する処理液ドレン管を設
けると共に、この処理液ドレン管を上記エッチング液ミ
スト回収装置に連結したが、必要に応じ、ドレン管を排
液タンクに直接連結するなど、適宜変更し得る。
【0045】なおまた、上記バルブ装置は、三方バル
ブ、四方バルブなどを用いて適宜切り換えることによ
り、上述したバルブ開閉動作を行うようにしてもよく、
更に、上述した形材の処理方法は本装置の一使用形態
で、これに限定されるものではなく、エッチング液ミス
ト回収装置の構成もアスピレータ以外の吸引装置を用い
るなど、図6に示すものに限定されず、その他の構成に
ついても本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して
差し支えない。
【0046】
【発明の効果】本発明の装置は、押出工程後のアルミニ
ウム形材の良否を判別するためのエッチング処理を人手
を要さず自動的に行うことができ、しかもコンパクトで
設置スペースを取らず、安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる装置の概略図であ
る。
【図2】同装置の内部を示す概略正面図である。
【図3】同装置の平面図である。
【図4】同装置の内部を示す概略右側面図である。
【図5】水洗水を処理槽内に噴出させるリング状パイプ
の概略平面図である。
【図6】エッチング液ミスト回収装置の一例を示す概略
図である。
【図7】従来の装置の概略図である。
【符号の説明】
1 処理槽 2 エッチング液保温槽 3 エッチング液ミスト回収装置 4 エッチング液収容タンク 5 第1水洗水収容タンク 6 中和液収容タンク 7 第2水洗水収容タンク 8 排液タンク 9 機体 10 蓋体 11 エッチング液移送バルブ 12 エッチング液移送管 13 エッチング液補給ポンプ 14 チェックバルブ 15 エッチング液補給管 16 加熱ヒーター 17 温調用白金測温抵抗体 18 エッチング液上限検出センサー 19 エッチング液ドレンバルブ 20 エッチング液分析用コック 21 エッチング液ミスト排出管 22 第1水洗水ポンプ 23 チェックバルブ 24 第1水洗水移送管 25 中和液ポンプ 26 チェックバルブ 27 中和液移送管 28 第2水洗水ポンプ 29 チェックバルブ 30 第2水洗水移送管 31 バルブ装置 32 エッチング液戻しバルブ 33 第1水洗水戻しバルブ 34 中和液戻しバルブ 35 第2水洗水戻しバルブ 36 処理槽ドレンバルブ 37 処理液返送主管 38 エッチング液返送管 39 第1水洗水返送管 40 中和液返送管 41 第2水洗水返送管 42 処理液ドレン管 43 エッチング液循環移送ポンプ 44 ドレンバルブ 45 ドレン管 46 排液管 47 エッチング液排出管 48 オーバーフロー管 49 ドレンバルブ 50 エッチング液回収排液ドレン管 51 処理液上限検知センサー 52 処理液下限検知センサー 53 操作盤 54 制御盤 100 共通管 101 リング状パイプ 102 シャワー孔 110 アスピレータ 111 吸引口 112 ポンプ 113 循環パイプ 114 液体流入口 115 水 116 液体流路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エッチング液、水洗水及び中和液が導入
    され、アルミニウム押出形材をエッチング、水洗及び中
    和処理する処理槽と、エッチング液移送バルブが介装し
    たエッチング液移送管を介して上記処理槽と連結された
    エッチング液保温槽と、ポンプを介装する水洗水移送管
    を介して上記処理槽に連結された水洗水収容タンクと、
    ポンプを介装する中和液移送管を介して上記処理槽に連
    結された中和液収容タンクと、上記処理槽内のエッチン
    グ液、水洗水及び中和液をそれぞれバルブ装置を介して
    上記エッチング液保温槽、水洗水収容タンク及び中和液
    収容タンクに返送するエッチング液返送管、水洗水返送
    管及び中和液返送管とを具備してなり、上記エッチング
    液保温槽内のエッチング液を上記処理槽に導入すると共
    に、この処理槽内のエッチング液で上記アルミニウム押
    出形材を処理し、かつこの処理槽内のエッチング液を上
    記エッチング液保温槽内に返送し、上記水洗水収容タン
    ク内の水洗水を上記処理槽内に導入すると共に、上記形
    材を水洗し、かつ処理槽内の水洗水を上記水洗水収容タ
    ンク内に返送し、上記中和液収容タンク内の中和液を上
    記処理槽内に導入すると共に、上記形材を中和し、かつ
    処理槽内の中和液を上記中和液収容タンク内に返送する
    ように構成したことを特徴とするアルミニウム押出形材
    の良否判別用エッチング処理装置。
  2. 【請求項2】 水洗水収容タンクが、第1水洗水収容タ
    ンクと第2水洗水収容タンクとの少なくとも2つのタン
    クから構成され、上記第1及び第2水洗水収容タンクを
    それぞれポンプを介装する第1水洗水移送管及び第2水
    洗水移送管を介して上記処理槽に連結すると共に、上記
    バルブ装置を介して上記第1及び第2水洗水をそれぞれ
    第1及び第2水洗水収容タンクに返送する第1水洗水返
    送管及び第2水洗水返送管を設けた請求項1記載の装
    置。
  3. 【請求項3】 上記エッチング液返送管にエッチング液
    循環移送ポンプを介装した請求項1又は2記載の装置。
  4. 【請求項4】 上記処理槽にエッチング液ミスト排出管
    を介してエッチング液ミスト回収装置を連結した請求項
    1乃至3のいずれか1項記載の装置。
  5. 【請求項5】 上記バルブ装置を介して上記処理槽から
    の処理液を廃棄する処理液ドレン管を設けると共に、こ
    の処理液ドレン管を上記エッチング液ミスト回収装置に
    連結した請求項4記載の装置。
  6. 【請求項6】 更に、上記処理槽、エッチング液保温槽
    及びエッチング液ミスト回収装置にそれぞれ連結する排
    液タンクを設けた請求項4又は5記載の装置。
  7. 【請求項7】 ポンプを介装するエッチング液移送管を
    介して上記エッチング液保温槽と連結するエッチング液
    収容タンクを設けた請求項1乃至6のいずれか1項記載
    の装置。
JP26670496A 1996-09-17 1996-09-17 アルミニウム押出形材の良否判別用エッチング処理装置 Pending JPH1088370A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008135464A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Matsushita Electric Works Ltd 配線用板の処理装置とそれを用いた処理方法

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