JPH1088238A - 表面外観及び加工性に優れた電気亜鉛めっき鋼板の製造 方法 - Google Patents
表面外観及び加工性に優れた電気亜鉛めっき鋼板の製造 方法Info
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Abstract
均一(スジ状のムラ)がなく、表面外観に優れる電気亜
鉛めっき鋼板の製造方法を提供する。 【解決手段】 重量%で、C:0.0040%以下、S
i:0.03%以下、Mn:0.5%以下、P:0.0
2%以下、S:0.020%以下、sol.Al:0.
02〜0.1%、N:0.0040%以下、Ti:0.
005〜0.030%、Nb:0.030%以下(無添
加を含む)、かつNb+Ti≧0.020%を含有し、
残部が実質的にFeよりなる鋼スラブを、下式で規定さ
れる温度T(℃)で150分以上加熱した後、熱間圧延
し、600〜700℃の温度で巻取り、圧下率60%以
上で冷間圧延し、再結晶温度以上Ac3 変態点以下の温
度で連続焼鈍した後、電気亜鉛めっきを施す。 −2000〔%Ti〕+1110≦T≦−3000〔%
Ti〕+1250
Description
観および加工性に優れた電気亜鉛めっき鋼板の製造方法
に関する。
種クロメート処理電気亜鉛めっき鋼板の需要が増大して
いる。これらの鋼板は無塗装で使用されるため、表面外
観に優れることが要求される。優れた表面外観の条件と
は、めっき後、あるいはさらにクロメート処理等の処理
が施された後の表面外観に不均一(例えばムラ)が無
く、均一な表面外観を有することが上げられる。
途に使用される電気亜鉛めっき鋼板においても従来以上
に高いプレス成形性等の加工性が要求されるようにな
り、これに対応して鋼中のC、NをTi、Nbなどによ
り炭窒化物として析出固定したいわゆるIF(Inte
rstitial Free)鋼が使用されるようにな
った。
F鋼という)を原板として電気亜鉛めっきを行うと、T
i−IF鋼の表面性状に起因するめっきの不均一(スジ
状のムラ)が発生し、めっき後の表面外観が著しく劣化
する。このめっきムラはクロメート処理等の処理を施す
とより目立つようになる。
善する方法として、特公昭46−38888号公報、特
公平1−36559号公報に記載されるように、めっき
浴に添加剤を加え、光沢外観を得る方法が知られてい
る。
i−IF鋼の表面性状に着目した技術として、特開平2
−38550号公報に記載される技術がある。この技術
では、合金化溶融亜鉛めっきにおいて、Ti−IF鋼を
使用した場合に発生するスジムラが母材鋼板の表層部に
存在する微細なフェライト粒に起因するという知見に基
づいて、予め、プレ焼鈍を行い微細なフェライト粒を粗
大化させ、または、微細なフェライト粒が存在する領域
の鋼板表層部を熱間圧延後あるいは冷間圧延後に研削除
去して、スジムラの原因を取り除いた後、溶融亜鉛めっ
きラインに装入して合金化溶融亜鉛めっきを行う方法が
記載されている。
38888号公報、特公平1−36559号公報では、
めっき原板への言及がなされておらず、また、この公報
に記載される技術では、Ti−IF鋼の表面性状に起因
するめっきの不均一(スジ状のムラ)を改善することが
できない。
される技術は、製造工程の増加を伴うため、生産性が低
下し、製造コストが増大するという問題がある。さら
に、合金化溶融亜鉛めっきと電気亜鉛めっき(純亜鉛め
っき)は技術的に異なり、ムラの発生メカニズムも大き
く異なるので、予め、この方法に記載されるような処理
を施した鋼板を使用しても、電気亜鉛めっきではスジ状
のムラを完全に改善できない。
増加を招くことなく、Ti−IF鋼の表面性状に起因し
て発生する電気亜鉛めっき鋼板のめっきの不均一(スジ
状のムラ)を改善する技術は、未だ見出されていない。
れたものであり、鋼板の加工性を考慮した上で、めっき
原板の表面性状に起因するめっきの不均一(スジ状のム
ラ)がなく、表面外観に優れる電気亜鉛めっき鋼板の製
造方法を提供することを目的とする。
のTiはC、S、Nと結びつき、TiC、Ti4 C2S
2 、TiS、TiN等の析出物になる。これらの析出物
は、スラブ鋳造時に既に析出しているが、その量、大き
さには鋳造組織に起因する場所的なばらつきがある。ス
ラブ加熱とその後の熱間圧延において、TiNを除いた
析出物は、再溶解、成長、再析出し、析出物の場所的な
ばらつきがいっそう顕著になる。これらの不均一な再溶
解、成長、再析出によって、冷間圧延、焼鈍後の鋼板表
層の結晶粒径や結晶方位の分布にムラを生じ、また鋼板
表層に濃化層が生じること等により、鋼板は不均一な表
面になっていると考えられる。
長は下地鋼板のフェライト粒に対して、エキタピシャル
成長することが知られている。表面の不均一な原板にめ
っきを行うと、めっき結晶が不均一に成長し、その結
果、めっきムラが発生する。したがって、めっき後の表
面外観の優れた電気亜鉛めっき鋼板を得るには、めっき
原板の表面を均一にすることが必要である。
っきムラが発生せず、めっき後に良好な表面外観の得ら
れる鋼成分組成や原板の製造条件等について種々検討し
た。その結果、鋼成分範囲と熱間圧延条件を適正な範囲
に規定することにより、めっきムラの発生を防止できる
ことを新規に知見した。本発明は、この知見に基づくも
のであり、その要旨は以下のとおりである。
下、Si:0.03%以下、Mn:0.5%以下、P:
0.02%以下、S:0.020%以下、sol.A
l:0.02〜0.1%、N:0.0040%以下、T
i:0.005〜0.030%、Nb:0.030%以
下(無添加を含む)、かつNb+Ti≧0.020%を
含有し、残部が実質的にFeよりなる鋼スラブを、下式
(2)で規定される温度T(℃)で150分以上加熱し
た後、熱間圧延し、600〜700℃の温度で巻取り、
圧下率60%以上で冷間圧延し、再結晶温度以上Ac3
変態点以下の温度で連続焼鈍した後、電気亜鉛めっきを
施す電気亜鉛めっき鋼板の製造方法である。 −2000〔%Ti〕+1110≦T≦−3000〔%Ti〕+1250 ・・・(2)
重量%で、B:0.0002〜0.0015%を含有す
る電気亜鉛めっき鋼板の製造方法である。
る。まず、鋼成分の限定理由について説明する。
少ない方がよいが、実用上本発明の効果を損なわない範
囲として、その上限を0.0040%に限定した。但
し、高いプレス成形性が要求される場合は、0.002
0%を上限にすることが好ましい。
板表層にシリカが微量に濃化し、スジ状のムラが発生し
やすくなり、表面外観を著しく劣化するため、その上限
を0.03%に限定した。
著しく劣化させるので、その上限を0.5%に限定し
た。
化させるため、その上限を0.02%に限定した。
だけ少ない方がよいが、実用上本発明の効果を損なわな
い範囲として、その上限を0.020%に限定した。
あり、そのために下限を0.02%に限定した。また、
0.1%を超えるとコスト高を招くばかりか、加工性が
劣化するので、上限を0.1%に限定した。
い方がよいが、実用上本発明の効果を損なわない範囲と
して、その上限を0.0040%に限定した。但し、高
いプレス成形性が要求される場合、0.0020%を上
限にすることが好ましい。
ス成形性を向上させるために必要であり、そのために下
限を0.005%に限定した。しかし、Tiが0.03
0%を超えるとめっき後にスジムラが発生し、表面外観
を著しく劣化させるため、その上限を0.030%に限
定した。また、Ti量が低減すると表面外観が良好にな
るので、さらに良好な表面外観を得るには、上限を0.
020%にすることが好ましい。
面外観を得るためには、鋼中Ti量をできるだけ低く抑
えることが望ましい。しかし、Tiで鋼中のC、Nの大
部分を析出固定することができても、一部の鋼中Cが析
出固定されず、プレス成形性が劣化する場合がある。こ
れを補うために、Nbを添加して、C、Nを固定して、
プレス成形性を向上させる。
0.020%以上であれば、良好なめっき後の表面外
観、プレス成形性が得られる。しかし、Nbが0.03
0%を超えると、その効果が飽和し、逆にプレス成形性
を劣化させ、コスト高にもなるため、上限を0.030
%に限定した。
合は、Bを添加する。Bは結晶粒界に偏析することによ
って、結晶を均一細粒化する。この効果によって、鋼板
表面の結晶粒径、結晶方位がTiを単独添加またはTi
とNbを複合添加した場合より均一化し、めっき後の表
面外観がさらに向上する。また、Bの粒界偏析により、
粒界が強化されるため、せん断加工時のバリの抑制、絞
り加工時の耐縦割れ性を著しく向上させる効果もある。
なく、また0.0015%を超えると前記効果が飽和す
るばかりか、プレス成形性を著しく劣化するので、0.
0002〜0.0015%に限定した。
Fe」とは、本発明の範囲内には、本発明の技術思想を
阻害しない範囲で、各請求項に記載されない他の任意の
元素を微量添加したもの、および不可避不純物を含むも
のが含まれることを示し、例えば、請求項1記載の発明
には、0.0001%程度のBを含むものが含まれると
いう趣旨である。
明する。本発明では、前記の成分範囲に溶製、鋳造して
製造した鋼スラブを、下式(3)で規定される範囲内の
温度T(℃)で150分以上加熱した後、熱間圧延し、
600〜700℃の温度で巻取り、圧下率60%以上で
冷間圧延し、再結晶温度以上Ac3 変態点以下の温度で
連続焼鈍した後、電気亜鉛めっきを行って、電気亜鉛め
っき鋼板を製造する。
加熱するのは、スラブ加熱温度と鋼中Ti量がめっき後
の外観を大きく左右し、スラブ加熱温度T(℃)と鋼中
Ti量が前記式(3)を満足することにより、めっき後
に優れた表面外観を得ることができるためである。以
下、この点について説明する。
溶製してスラブとし、1025〜1250℃の温度で2
00分間加熱した後、熱間圧延して板厚3.2mmとし
て、640℃で巻取った。得られた熱延鋼板を酸洗し
て、0.8mmまで冷間圧延(圧下率75%)して、8
20℃の焼鈍温度で連続焼鈍した後、圧下率0.8%の
調質圧延を行い、片面あたり20g/m2 の電気亜鉛め
っきを施して、電気亜鉛めっき鋼板を得た。得られた電
気亜鉛めっき鋼板の表面外観を目視観察により調査し
た。表面外観は下記の基準に従い5段階に評価した。
後の表面外観について調査した結果を図1に示す。図1
から実用上求められている表面外観である評価点4以上
の外観を得ることができる適正なスラブ加熱温度範囲お
よびTi量範囲が存在することがわかる。適正なTi量
の上限は0.03%であり、さらに回帰式で求めた適正
なスラブ加熱温度T(℃)の範囲はTi量に対して前記
式(3)により規定される範囲であり、従来の加熱温度
より低温加熱が有効なことがわかった。
て同様の実験を行い、本発明の鋼成分範囲において、ス
ラブ加熱温度が前記式(3)の範囲を満足すれば、めっ
き後の表面外観の評価点が4以上になることを見出し
た。
温度範囲内で150分以上加熱する必要がある。
ラブ加熱温度の範囲内では、スラブ鋳造時に既に析出し
ているTiC、Ti4 C2 S4 、TiS、TiN等の炭
窒化物の不均一な再溶解、微細析出を防止し、析出物を
均一成長させるため、冷間圧延、焼鈍後の結晶粒径、結
晶方位、表面濃化層分布の均一化が可能になる。その結
果、均一な鋼板表面が得られ、したがって、電気亜鉛め
っき時に均一な亜鉛めっき結晶になり、めっき後にめっ
きムラのない優れた表面外観になる。
規定される温度範囲内で加熱(低温加熱)した場合、鋼
中の炭窒化物の微細析出が抑制されるため、焼鈍時の結
晶粒成長性が向上し、加工性、例えばr値が向上する。
れる範囲の上限を超えると、炭窒化物が微細かつ不均一
に再析出するため、めっき後の表面外観が低下し、r値
が低下する場合がある。
れる範囲の下限を下回ると、仕上温度を確保できないた
め、不均一な粒成長になり、めっき後の表面外観が低下
し、r値が低下する場合がある。また、熱間圧延の圧延
負荷が増大するという問題もある。
は、均一粒成長を促すためAr3 変態点以上の温度にす
る必要がある。熱間圧延後、600〜700℃の温度で
巻取る。巻取温度が600℃未満ではプレス成形性が劣
化し、700℃以上では表面スケールの剥離性が劣化
し、スケール性表面欠陥に起因する表面外観の劣化を招
くため、前記範囲に限定した。
上の圧下率で冷間圧延する。これは60%未満の圧下率
では十分なプレス成形性が得られないためである。圧下
率の上限は特に規定しないが圧延機の負荷等を考慮する
と90%未満にするのがよい。
法は連続焼鈍が望ましい。これは、短時間の焼鈍では、
鋼中元素の表面濃化による表面外観の不良が防止でき、
製造工程も短縮でき、製造コストも安価になるためであ
る。また、焼鈍温度は、再結晶温度以上Ar3 変態点以
下で行うのがよい。Ar3 変態点を超えた温度で焼鈍す
るとプレス成形性が著しく劣化するためである。
厚、形状、材質等に応じて0.3〜2%の範囲で行う。
気亜鉛めっきを行う。この時、めっき浴は硫酸浴、塩化
浴、混合浴のいずれでもよい。いずれの場合も、めっき
後の表面外観に優れた電気亜鉛めっき鋼板が得られる。
板は、めっき後の表面外観に優れ、またプレス加工成形
性等の加工性に優れる。またBを含む鋼を使用した場
合、さらに表面外観の向上に加えて、せん断加工時のバ
リの抑制、絞り加工時の耐縦割れ性が向上する。
とし、1025〜1250℃の温度で200分間加熱し
た後、熱間圧延して板厚3.2mmとして、640℃で
巻取った。得られた熱延鋼板を酸洗して、0.8mmま
で冷間圧延(圧下率75%)して、820℃の焼鈍温度
で連続焼鈍した後、圧下率0.8%の調質圧延を行い、
表2に記載の浴No.Iのめっき条件により、片面あた
り20g/m2 の電気亜鉛めっきを施して、電気亜鉛め
っき鋼板を得た。得られた電気亜鉛めっき鋼板につい
て、表面外観と加工性を調査した。
目視観察により評価した。評価は、下記の基準に従い5
段階に評価した。
し、測定したr値により評価した。r値は、圧延方向に
平行(rL )、直角(rC )および45°(r N )方向
の値を次式で平均して求めた。
は、評価点で4以上、また加工性はプレス加工性を考慮
して、r値が1.90以上あることが望ましい。したが
って、本発明では、表面外観について、評価点で4以上
あれば表面外観に優れ、評価点が4未満であれば表面外
観が劣るとし、またr値については、1.90以上あれ
ば加工性に優れ、1.90未満であれば加工性が劣ると
した。
いずれも外観評価点が4以上でr値が1.90以上あ
り、表面外観と加工性に優れる。
較例の鋼板は、外観評価点が4未満であり、表面外観が
劣り、またr値が1.90未満で加工性が劣るものがあ
る。
製してスラブとし、1100℃で200分間加熱した
後、熱間圧延して板厚3.2mmとし、640℃で巻取
った。得られた熱延鋼板を酸洗して板厚を1.0mmま
で冷間圧延した(圧下率68.8%)。引続いて800
℃で連続焼鈍した後、圧下率1.0%の調質圧延を行
い、表2に示すめっき条件で電気亜鉛めっきを行った。
加工性を実施例1と同様にして調査した。得られた結果
を併せて表4に記載するとともに、図2にも示した。
本発明の電気亜鉛めっき鋼板は、いずれも外観評価点が
4以上でr値が1.90以上あり、表面外観と加工性に
優れる。
7、18の比較例鋼板はr値が1.90未満であり、プ
レス加工性に劣る。
囲内のBが添加され、請求項2記載の発明の範囲を満足
するNo.11〜18の鋼板は、外観評価点が5であ
り、表面外観がより優れいる。また、この鋼板は、粒界
が強化されるため、せん断加工時のバリが少なく、絞り
加工時の耐縦割れ性が改善されていた。
て、ムラの発生程度に顕著な差は認められず、外観不良
に及ぼす因子として原板側の影響の大きいことを確認し
た。
鋼を溶製してスラブとし、1040〜1250℃で25
0分間加熱後熱間圧延して板厚3.6mmとし、500
〜720℃で巻取った。得られた熱延鋼板を酸洗して板
厚を1.0mmまで冷間圧延した(圧下率72.2
%)。引続いて780〜930℃で連続焼鈍した後、圧
下率1.0%の調質圧延を行い、表2に示す条件で電気
亜鉛めっきを行った。
施例1と同様にして、外観観察およびr値を調査した。
調査結果を表5、表6に併せて記載した。
評価点が4以上でr値が1.90以上あり、表面外観と
絞り加工性に優れた電気亜鉛めっき鋼板が得られてい
る。
鋼板は、本発明範囲よりTi含有量が多いため、表面外
観が劣っており、No.64〜67の比較例鋼板は加熱
温度が本発明範囲を外れているため、表面外観が劣って
おり、またr値が1.90未満で加工性が劣っているも
のがある。
3、74、76、77の比較例鋼板は、それぞれC、M
n、P、S、sol.Al、N、Nb、Bが本発明範囲
より多いため、r値が劣っており、No.75の比較例
鋼板はTi+Nb量が本発明範囲を下回るため、r値が
劣っている。
明範囲より多いため、表面外観が劣っている。
延後の巻取り温度が本発明範囲より少ないのでr値が劣
っており、No.79の比較例鋼板については、さらに
スケール剥離性が劣るため、スケール性欠陥により表面
外観が劣っている。No.80の比較例鋼板は、焼鈍温
度がAr3 変態点を超えているためr値が劣っている。
表面外観およびプレス成形性等の加工性に優れる電気亜
鉛めっき鋼板を製造でき、また、請求項2記載の発明の
場合、さらに、表面外観に優れ、せん断加工時のバリが
少なく、絞り加工時の耐縦割れ性に優れる電気亜鉛めっ
き鋼板を製造できるので、その工業的な価値は大きい。
温度の関係を示す図。
係を示す図。
Claims (2)
- 【請求項1】 重量%で、C:0.0040%以下、S
i:0.03%以下、Mn:0.5%以下、P:0.0
2%以下、S:0.020%以下、sol.Al:0.
02〜0.1%、N:0.0040%以下、Ti:0.
005〜0.030%、Nb:0.030%以下(無添
加を含む)、かつNb+Ti≧0.020%を含有し、
残部が実質的にFeよりなる鋼スラブを、下式(1)で
規定される温度T(℃)で150分以上加熱した後、熱
間圧延し、600〜700℃の温度で巻取り、圧下率6
0%以上で冷間圧延し、再結晶温度以上Ac3 変態点以
下の温度で連続焼鈍した後、電気亜鉛めっきを施すこと
を特徴とする表面外観および加工性に優れた電気亜鉛め
っき鋼板の製造方法。 −2000〔%Ti〕+1110≦T≦−3000〔%Ti〕+1250 ・・・(1) - 【請求項2】 重量%で、さらにB:0.0002〜
0.0015%を含有することを特徴とする請求項1記
載の電気亜鉛めっき鋼板の製造方法。
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