JPH1087662A - リゼルギン酸ジエチルアミドのイムノアッセイ用試薬 - Google Patents

リゼルギン酸ジエチルアミドのイムノアッセイ用試薬

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JPH1087662A
JPH1087662A JP9175880A JP17588097A JPH1087662A JP H1087662 A JPH1087662 A JP H1087662A JP 9175880 A JP9175880 A JP 9175880A JP 17588097 A JP17588097 A JP 17588097A JP H1087662 A JPH1087662 A JP H1087662A
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bsa
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JP9175880A
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Salvatore Joseph Salamone
ジョセフ サラモネ サルバトーレ
Stephen S Vitone
エス.ビトン スチーブン
Robert Sundoro Wu
サンドロ ウー ロバート
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F Hoffmann La Roche AG
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F Hoffmann La Roche AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 LSD及びその代謝産物を検出するためのイ
ムノアッセイにおいて使用するために、優れた性能特性
を有する抗原性試薬、抗体試薬及びトレーサー試薬の調
製のために有用なハプテン誘導体を提供する。 【解決手段】 下記式I 〔式中、R及びRは、独立してHまたはR
ら選択され、但し、R及びRの少なくとも一つはH
であって、R及びRの両者が同時にHであることは
なく;Rは、RがCORである場合には、結合ま
たは1−10個の炭素原子の飽和直鎖または分枝鎖炭化
水素であるか、あるいはRがNHRである場合に
は、1−10個の炭素原子の飽和直鎖または分枝鎖炭化
水素であり;RはH、LまたはLXから選択され;L
は結合基であり;並びにXはLを介して結合される検出
子または担体分子である〕を有する化合物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、新規リゼルギン
酸ジエチルアミド誘導体、並びにこれらの誘導体の抗−
リゼルギン酸ジエチルアミド抗体の生成における使用、
並びにこれらの抗体の、生物学的液体試料中のリゼルギ
ン酸ジエチルアミド及びその代謝産物についての改良さ
れたイムノアッセイにおける試薬としての使用に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】LSDとして知られる(+)−リゼルギ
ン酸ジエチルアミド、9,10−ジデヒドロ−N,N−
ジエチル−6−メチルエルゴリン−8β−カルボキサミ
ドは、中枢神経系に作用する幻覚薬であり、知覚認知を
変化させる。20〜80μgのLSDの摂取は幻覚を誘
導するに充分である(Nelson,C.及びFolt
z,R.Anal.Chem.64,1578−158
5,1992)。LSDの使用は、世界中において薬剤
及び法律関連省庁の問題であり続けている。血清及び尿
等の生物学的液体中のLSD及びその代謝産物、例えば
N−デスメチルLSD(ノル−LSD)の濃度を測定す
るために使用される現在の方法は、蛍光分光法、GC/
タンデムMS、HPLC及び放射イムノアッセイ(RI
A)を含む。しかしながら、蛍光分光法は、非特異的な
干渉を示し、LSD、その代謝産物及び他の麦角アルカ
ロイド類の間を識別しない。HPLCは、抗体結合によ
る低い非特異的干渉を生じる。しかしながら、この方法
は、時間を消費し、多数の試料の日常的スクリーニング
には適当ではない。イムノアッセイは、迅速な薬剤スク
リーニング及び最も重要なこととしては高い感度を含め
て、前述した分析方法を凌ぐ多くの優位点を提供するも
のである。
【0003】LSD等の薬剤のイムノアッセイにおいて
は、前記薬剤またはその代謝産物を含むと考えられる生
物学的液体試料を、標識LSD誘導体(標識)の存在下
に抗体と接触させる。薬剤またはその代謝産物が試料中
に存在する限り、抗体に対する結合について競争が起こ
り、結合したまま残る標識誘導体の量は、試料中の薬剤
またはその代謝産物との競合の程度に比例して減少する
であろう。
【0004】LSDについての蛍光イムノアッセイは、
記述がなされている(B.Law等、Anal.Pro
c.20,606,1983)。抗体生成のために使用
される免疫接合体は、リゼルギン酸のカルボキシル基か
ら調製され(例えば、H.Van Vunakis、P
roc.Nat.Acad.Sci.68,1483−
1487,1971参照)、それから誘導される抗体
は、多くの麦角アルカロイドと高い交差反応性を有する
ものと考えられる。この方法に使用されるトレーサー
は、フルオレセインアミンを分子の酸残基に接合するこ
とによって製造される。該アッセイ系の感度は、LSD
の5−40ng/mlの範囲である。この方法は、迅速
であるという優位点を持つものではあるが、RIAに比
べて検出限界においては乏しい。
【0005】LSDについての放射イムノアッセイは記
述されており、それにおいてはLSD免疫接合体はリゼ
ルギン酸のカルボキシル基から調製される(例えば、
H.Van Vunakis、Proc.Nat.Ac
ad.Sci.68,1483−1487,1971参
照)。しかしながら、該免疫接合体から誘導される抗体
は、LSDに対して高い特異性を持つものではない。エ
ルゴシン、エルゴノビン、エルゴタミン及びメチゼルギ
ド(メチルエルゴノビンとしても知られる)等の数種の
麦角アルカロイドは、LSD抗体に対する結合について
競合を示し、望ましからぬ擬陽性の結果を生じている。
【0006】血清及び尿中のLSDに対する別の放射イ
ムノアッセイが記述されており(W.A.Ratcli
ffe,Clin.Chem.23(2),169−1
74,1974参照)、これにおいては免疫接合体はホ
ルムアルデヒドの存在下でLSDとウシ血清アルブミン
(BSA)を縮合させることによる(Tauton−R
igby,Science,181,165,1973
参照)、マンニッヒ型反応(J.March,Adva
nced Org.Chem.4版,900,1992
参照)によって調製される。製造された免疫接合体は、
多くの麦角アルカロイドに対して低い交差反応性を有す
るLSD抗体を生じる。縮合において形成される結合
は、LSD分子のインドール基から誘導される。
【0007】
【化2】
【0008】この結合は、インドールの窒素保護基とし
て作用するアセタール及びイミダゾリン(“アミノケタ
ール”と称する)に類似する。これらの基は、それぞれ
酸性媒体中で加水分解に対して感受性であるので、この
結合は酸性媒体中で加水分解により容易に切断される
(例えば、A.J.Stern等、J.Org.Che
m.54,2953(1989);D.A.Evans
等、J.Am.Chem.Soc.,103,5813
(1981);及びA.Giannis等、Tetra
hedron,44,7177(1988)参照)。
“アミノケタール”結合を有するN,N’−ジイソプロ
ピリデンフェニルアラニルロイシンは、単にこの物質の
10%水溶液を中性のpHで60℃にて加熱することに
より切断される(P.M.Hardy等、Chem.S
oc.Perkin I,1954(1977)参
照)。従って、この不安定な結合を生じる方法は、イム
ノアッセイのためのハプテン及び安定な結合を有する試
薬の調製において使用されるべきLSD誘導体の作成の
ためには適当ではない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、特には尿試料
中のLSD及びその代謝産物を迅速に検出するための非
−放射同位体的なイムノアッセイ方法が大いに望まれ
る。また、安定なハプテン及び免疫原を生成し得る安定
で切断されない結合をもったLSD誘導体を得ることが
望まれる。更に、LSD及びその代謝産物の検出の使用
される抗体は、高度に特異的であるべきで、かつ、他の
麦角アルカロイドと交差反応するべきではない。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、リゼルギン酸
ジエチルアミド(LSD)及びその代謝産物を検出する
ためのイムノアッセイにおいて使用するために優れた性
能特性を有する抗原性試薬、抗体試薬及びトレーサー試
薬の調製のために有用なハプテン誘導体を提供するもの
である。本発明の他の実施態様において、LSD核は、
アミノアルキルハプテン誘導体を形成するためにインド
ール窒素から誘導される。他の実施態様において、該誘
導体は、ノル−LSD分子のピペリジン窒素から生成さ
れる。好ましい誘導は、官能基を形成するアルキル化に
より行われ、これは更にイムノアッセイのための安定な
試薬を提供するために適切な結合、抗原性または標識基
を得るべく修飾され得る。
【0011】本発明の化合物は、LSDから誘導され、
式、
【0012】
【化3】
【0013】式中、R1 及びR2 は、独立してHまたは
3 4 から選択され、但し、R1 及びR2 の少なくと
も一つはHであって、R1 及びR2 の両者が同時にHで
あることはなく;R3 は、R4 がCOR5 である場合に
は結合または1−10個の炭素原子の飽和直鎖または分
枝鎖炭化水素であるか、あるいはR4 がNHR5 である
場合には、1−10個の炭素原子の飽和直鎖または分枝
鎖炭化水素であり;R5はH、LまたはLXから選択さ
れ;Lは結合基であり;XはLを介して結合される検出
子または担体分子である、を有する。
【0014】これらの化合物の安定性は、薬剤分子及び
結合基、担体蛋白質または検出子分子の間の好適な結合
の導入によって与えられる。
【0015】結合基は、この技術において既知である。
それらは、ハプテン合成のための薬剤誘導体の活性化、
即ち利用可能な部位を付与するために使用される。結合
基の使用は、特定のハプテン及び担体対に依存して、優
位であるか、または必要とされる場合があるであろう。
適当な結合基の選択は、この技術における技量の範囲に
ある。例えば、米国特許5,144,030及び米国特
許5,237,057参照。化学的に両立する原子の組
合せのみが、結合基を持つことができる、例えば、担体
及びハプテン間の共有結合を可能にし得て、使用する結
合基の性質に依存してアミド、チオウレア、またはチオ
エーテル結合の形成をもたらすことは当業者には周知で
ある。
【0016】同質二官能性及び異質二官能性リンカーを
含む、慣用の結合基は、本発明のLSDアミン誘導体
を、更に本発明の新規LSDハプテン及び免疫原合成の
ために活性化すべく、該誘導体に結合するに好適であ
る。好適な官能性リンカーLの例は、ジメチルスベリミ
デート(DMS)、N−スクシンイミジル 3−(2−
ピリジルジチオ)−プロピオネート(SPDP)、ジイ
ソチオシアナトベンゼン、4−イソチオシアナト−ベン
ゾイルクロライド及びm−マレイミドベンゾイル−N−
ヒドロキシスクシンイミド エステル(MBS)(Pi
erce、Rockford、IL、USA)、4−
(2,5−ジオキソ−1−ピリジニルカルボニル)オキ
ソ−1,1−ビフェニル−1,4−カルボニル クロラ
イド及び5−(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)
オキソ−5−オキソペンタノイル クロライドを含む。
このような二官能性リンカーを有する式Iの好適な化合
物は、例えば1−[[[(4−イソチオシアナトフェニ
ル)カルボニル]アミノ]−ブチル]−N,N−ジエチ
ル−D−リゼルグアミド、1−[3−[[[4’−
[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]
カルボニル][1,1’−ビフェニル]−4−イル]カ
ルボニル]アミノ]プロピル]−N,N−ジエチル−D
−リゼルグアミド、1−[[5−[8b−9,10−ジ
デヒドロ−8−[(ジエチルアミノ)カルボニル]エル
ゴリン−6−イル]−1,5−ジオキソペンチル]オキ
シ]−2,5−ピロリジンジオン及び1−[[[4’−
[[[3−[8β−9,10−ジデヒドロ−8−[(ジ
エチルアミノ)カルボニル]エルゴリン−6−イル]プ
ロピル]アミノ]カルボニル][1,1’−ビフェニ
ル]−4−イル]カルボニル]オキシ]−2,5−ピロ
リジンジオンである。
【0017】ここにおいて使用されるように、“担体分
子”なる用語は、宿主動物において独立して免疫原応答
を引き出す性質を有し、かつここに記述されるハプテン
誘導体に対して共有的に結合しうる材料を含む。好適な
担体材料は、例えば、蛋白質、ポリペプチド等の天然ま
たは合成高分子化合物等を含む。特に好ましい担体材料
は、蛋白質である。
【0018】本発明の免疫原の調製において使用される
蛋白質材料の正体は、臨界的なものではない。本発明の
実施において有用な好適な蛋白質の例は、ウシガンマグ
ロブリン、ウシチログロブリン(BTG)及びウシ血清
アルブミン(BSA)を含み、あとの2種の蛋白質が好
ましい。必須ではないが、LSDまたはその代謝産物及
び誘導体に対する抗体が誘導されるべき動物宿主に対し
て、外来性である蛋白質が使用されることが一般には好
ましい。
【0019】本発明のハプテン誘導体を免疫原担体材料
からなる基に結合させることにより、抗血清及びポリク
ローナル抗体、並びにモノクローナル抗体が生成及び単
離され得、これらはLSD及びその代謝産物検出のため
のイムノアッセイ用に有用な試薬である。担体は、低分
子量化合物(ここにおいてはハプテン)が、それら自体
を投与した場合には、一般に免疫原性ではないため、担
体が典型的には使用される。担体がハプテンに対して接
合され、該接合体が免疫原として使用される場合に、ハ
プテンのみを用いた免疫によっては生成されないであろ
う抗体が該ハプテンに対して生成される。
【0020】ハプテン等の誘導体は、異なるイムノアッ
セイ様式において有用な種々の試薬を提供するために、
種々のトレーサー、検出子または担体分子とこの分野で
周知の方法により結合され得る。検出のために、例えば
トレーサー分子を生成するフルオレセイン等の蛍光剤、
または放射標識もしくは化学発光基等の検出子分子と結
合されうる。ハプテンは、分光測定的またはラテックス
凝集もしくはクロマトグラフィー的試験片等の直接的光
学検出様式において使用するために、着色ラテックスを
含む微粒子に結合され得る。結合される基は、更なる化
学反応によって検出されるエネルギー輸送パートナー、
酵素または他の分子等間接的検出分子に結合されてもよ
い。
【0021】本発明において、LSDハプテン誘導体
は、活性化され、免疫原を形成するために例えばBSA
またはBTG等の担体蛋白質に結合される。
【0022】加えて、これらの担体基は、イムノアッセ
イのための試薬、即ち、ハプテンの固体担体に対する固
定化のための鎖、または微粒子、放射標識等の標識接合
体を形成する標識基を形成するために使用される。標識
接合体は、イムノアッセイにおける、または抗体への結
合について薬剤と競合するELISAマイクロタイター
プレートアッセイにおける試薬として使用される。該標
識接合物は、例えばある種のアッセイ様式においてマイ
クロタイター・アッセイプレートを被覆するために使用
され得る。好適な標識接合体の例は、1−[[[(4−
チオウレアフェニル)カルボニル]アミノ]ブチル]−
N,N−ジエチル−D−リゼルグアミド−BTG、1−
[[[3−カルボニル(1,1’−ビフェニル−4−イ
ル]カルボニル]アミノプロピル]D−リゼルグアミド
−BSA、5−[8β−9,10−ジデヒドロ−8−
[(ジエチルアミノ)カルボニル]エルゴリン−6−イ
ル−1,5−ジオキソペンチル−BTG及び5−[8β
−9,10−ジデヒドロ−8−「(ジエチルアミノ)カ
ルボニル]エルゴリン−6−イル−1,5−ジオキソペ
ンチル−BSAである。
【0023】本発明は、生物学的液体試料中のリゼルギ
ン酸ジエチルアミド及びその代謝産物の免疫定量(即
ち、イムノアッセイによる定量)のための試薬にも関す
るもので、Xがウシ血清アルブミン(BSA)またはウ
シチログロブリン(BTG)からなる担体分子である式
Iの化合物である標識接合体を含んでなる。好適な標識
接合体は、1−[[[(4−チオウレアフェニル)カル
ボニル]アミノ]ブチル]−N,N−ジエチル−D−リ
ゼルグアミド−BTG及び5−[8β−9,10−ジデ
ヒドロ−8−[(ジエチルアミノ)カルボニル]エルゴ
リン−6−イル−1,5−ジオキソペンチル−BTG、
並びに特には1−[[[3−カルボニル(1,1’−ビ
フェニル−4−イル]カルボニル]アミノプロピル]D
−リゼルグアミド−BSA及び5−[8β−9,10−
ジデヒドロ−8−「(ジエチルアミノ)カルボニル]エ
ルゴリン−6−イル−1,5−ジオキソペンチル−BS
Aである。
【0024】本発明は、このような試薬を使用するイム
ノアッセイにも関連する。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の一実施態様において、我
々は予期せずに式Iの新規誘導体が、LSD残基のイン
ドール窒素から外へスペーサ・アームを導入することに
より調製され得、式、
【0026】
【化4】
【0027】式中、R1 はR3 4 であり;R3 は1−
10個の炭素原子の飽和直鎖または分枝鎖炭化水素であ
り;R4 はNHR5 であり;R5 はH、LまたはLXか
ら選択され;Lは結合基であり;XはLを介して結合さ
れる検出子または担体分子である、を有するLSD誘導
体を生成することを見い出した。好ましくはLは、ジメ
チルスベリミデート、N−スクシンイミジル 3−(2
−ピリジルジチオ)−プロピオネート、ジイソチオシア
ナトベンゼン、4−イソチオシアナトベンゾイルクロラ
イド及びm−マレイミドベンゾイル−N−ヒドロキシス
クシンイミド エステルからなる群から選択され;また
Xは担体分子、例えばBSAまたはBTGである。
【0028】LSD分子にスペーサ・アームまたはスペ
ーサーを導入するための好ましい方法は、アルキル化を
介するものである。スペーサーは、この技術分野で既知
であり、ハプテンと担体分子との間に付加的に空間を与
えるために一般に使用される。典型的なスペーサーは、
1−20個の炭素原子から得られ、0−10個のヘテロ
原子または、例えばN、O、COOHもしくはS等のヘ
テロ原子含有基を有することができ、また直鎖もしくは
分枝鎖であってもよい。本発明においては、スペーサー
はLSD分枝上に、例えば、4−ブロモエチルブチレー
ト、アイオドエチルアセテート、4−ブロモメチル安息
香酸、アクリル酸及びアクリロインから選択される適当
なアルキル化剤により導入される。インドール窒素のア
ルキル化は、メチルアイオダイドまたはn−ブチルブロ
マイド等のアルキル化剤を使用して(E.Santan
iello,Synthesis,617(1979)
参照);ベンジルアイオダイドによるベンジル化(Y.
Kiguawa,Synthesis、421(198
1)参照);アリルブロマイドによる3−アセチルイン
ドールのN−アルキル化(T.Kurihara,Sy
nthesis−Stuttgart、4:396(1
987)参照);DMSO中で粉末KOHを使用するシ
クロペンチルトシレートによるインドール窒素における
ジヒドロリゼルギン酸のN−アルキル化(G.Marz
oni等、Synthesis−Stuttgart,
7:651(1987)参照);エルゴリンのN−メチ
ル誘導体の調製(米国特許4,754,037参照)等
について記述されている。インドール窒素中心における
N−(4−アイオドブチル)フタルイミドを用いるアル
キル化を含め、このような条件(例えばG.Marzo
ni等、Synthesis−Stuttgart,
7:651(1987))を使用して、アルキル化LS
D誘導体は得られなかった。既知の方法のいずれも、本
発明の安定なLSD誘導体を創製するインドール窒素に
おけるLSDの成功裏の誘導を記述していない。
【0029】本発明においては、所望の安定な連結を与
えるために、4−(ブロモメチル)t−ブチルベンゾエ
ート、ハロアルキルニトリル、ブロモアセトニトリル及
びブロモ−t−ブチルアセテート等の既知のアルキル化
剤が使用され得る。インドール窒素においてアルキル化
するために、我々は最初にインドール窒素において陰イ
オンを創製する必要があることを見い出した。該陰イオ
ンは、次いで適当なアルキル化剤によって消去されてア
ミンを形成する。
【0030】図1〜4は、本発明の化合物を調製するた
めの好適なスキームI〜IVを示す。これらのスキームに
おいて興味ある中間体は、例えば1−(3−アミノブチ
ル)−N,N−ジエチル−D−リゼルグアミド(中間体
5)、1−(3−アミノプロピル)−N,N−ジエチル
−D−リゼルグアミド(中間体10)及び8β−6−
(3−アミノプロピル)−9,10−ジデヒドロ−N,
N−ジエチルエルゴリン−8−カルボキサミド(中間体
23)である。
【0031】図1のスキームIに示されるLSD誘導体
の創製のための好ましい方法において、インドール窒素
陰イオンが、ヘキサメチルホスホラミド(HMPA)あ
るいは好ましくはより毒性の強いHMPAに代えてN,
N’−ジメチルプロピレンウレア(DMPU)の存在下
でn−ブチルリチウムにより生成される。生じた陰イオ
ンは、次いでN−(4−アイオドブチル)フタルイミド
により消去されて化合物4を生じる。無水ヒドラジン中
でのフタルイミドの脱保護は、官能性LSD誘導体5を
与え、これは対応するハプテン及び免疫原を創製するた
めに使用された。
【0032】我々は、アミンをハプテンに変換するため
に、二官能性リンカー、4−イソチオシアナトベンゾイ
ルクロライド、化合物6を選択した(K.Ziegla
r等、Biochem.Biophys.Acta.7
73:11−22(1984)参照)。このハプテン
は、図1のスキームIに例示されるように、更に対応す
るLSD免疫原8、1−[[[(4−チオウレアフェニ
ル)カルボニル]アミノ]ブチル]−N,N−ジエチル
−D−リゼルグアミド−BTGに変換された。免疫原8
は、次いでG648及びG651と称される抗−LSD
抗体を創製するために、例26に記述される方法に従っ
て、使用された。
【0033】合成の別法において、該LSD誘導体は、
LSD及びその代謝産物を検出するためのイムノアッセ
イにおいて使用するために、安定なハプテン標識及び標
識−接合体を形成するために活性化された。LSDは、
光及びアルカリ性pHに対して感受性である。7を越え
るpHにおいては、該分子はC−8位においてエピマー
形成を起こし、イソ−LSDの部分的形成を生じる。長
時間の光への曝露によって、LSDはC−9位において
酸化され、オレフィン基の滅失を生じる。従って、長期
間の保存に耐え得る安定したハプテン標識及び標識−接
合体を創製する活性誘導体を調製すること、即ち製造の
環境においての使用に好都合な試薬を組み立てるに際し
ての最高の配慮が望まれる。
【0034】新規ハプテン13の合成が、図2のスキー
ムIIに例示されている。ハプテン合成のために、インド
ール窒素がN−(3−アイオドプロピル)フタルイミド
により消去され、無水ヒドラジンにより処理されて結合
基が結合されたアミン10を生じる。イソチオシアナト
ベンジルクロライド、DSS及びSPDP等の慣用の結
合基が、該ハプテン合成のために好適である。しかしな
がら、最も好ましい結合基は、ヘテロ二官能性リンカー
であり、これは全体として良好な安定性を化合物に与え
ることが見い出された。無水条件下における結合基12
とLSD−アミン10の結合は、ハプテン13を生じ
た。該新規ハプテン13は、例14に記述されるよう
に、BSAと結合され、下記に示される標識接合体1
4、1−[[[3−カルボニル(1,1’−ビフェニル
−4−イル]カルボニル]−アミノプロピル]D−リゼ
ルグアミド−BSAを与えた。
【0035】
【化5】
【0036】該新規試薬は、例27に記述されるように
ELISAイムノアッセイにおいて試験された。ビフェ
ニルリンカーを含むN−インドール誘導LSD−BSA
標識接合体14は、LSD免疫原8に対して生じた抗−
LSD抗体、G648及びG651に対する結合におい
て、既知濃度のLSDと競合させるために使用された。
例27に示されるデータは、図4に示される投与量応答
曲線を生じた。
【0037】図5の曲線は、LSD免疫原8に対して生
じた抗−LSD抗体が、LSD標識−接合体14に結合
することを例示している。遊離のLSDは、抗−LSD
抗体との結合についてLSDの存在が、抗体−抗原結合
を減少させ、または阻害するようにBSA標識−接合体
と競合する。結果は、新規LSD標識−接合体14が、
異なった結合基を有するLSD誘導体との組合せにおい
てLSDの測定のためのELISAにおける試薬として
使用し得ることを例示している。
【0038】LSD免疫原に対して生成された2種類の
抗体G648及びG651は、LSDの主要な代謝産物
であるノル−LSDに結合することも示された。図6
は、例27に記述されるように、ノル−LSDを標準と
して使用してELISAマイクロタイタープレートアッ
セイにより作成された曲線を与えるものである。
【0039】図6の阻害曲線は、例27に示されたデー
タから作成されたものであるが、LSD分子のインドー
ル窒素から調製されたLSD誘導体が、LSD免疫原8
から生成された抗体との結合についてノル−LSDと投
与量依存的な様式で競合することを例示しており、従っ
て、ノル−LSDの検出用のイムノアッセイにおいて有
用であることを示している。
【0040】LSDのインドール窒素から誘導され多上
記の新規LSD誘導体に加えて、我々は、LSD分子の
ピペリジン窒素から、他の種類のLSD誘導体を合成
し、式、
【0041】
【化6】
【0042】式中、R2 は、R3 4 であり;R3 は、
4 がCOR5 である場合には結合または1−10個の
炭素原子の飽和直鎖または分枝鎖炭化水素であるか、あ
るいはR4 がNHR5 である場合には、1−10個の炭
素原子の飽和直鎖または分枝鎖炭化水素であり;R5
H、LまたはLXから選択され;Lは結合基であり;X
はLを介して結合される検出子または担体分子である、
を有するLSD誘導体を生成させた。
【0043】Lは、ジメチルスベリミデート、N−スク
シンイミジル 3−(2−ピリジルジチオ)−プロピオ
ネート、ジイソチオシアナトベンゼン、4−イソチオシ
アナトベンゾイルクロライド及びm−マレイミドベンゾ
イル−N−ヒドロキシスクシンイミド エステルからな
る群から選択され;またXは担体分子、例えばBSAま
たはBTGである。これらの誘導体は、マイクロタイタ
ー・プレート様式を含む種々のLSDイムノアッセイ様
式における試薬として有用な、更なるハプテン及び免疫
原を合成するために使用された。
【0044】ピペリジン窒素からの誘導体合成は、誘導
に先行してノル−LSDの形成を必要とする。図3のス
キームIII は、ノル−LSD16並びにピペラジン窒素
から形成されるLSDハプテン19、LSD免疫原20
及び標識−接合体21の合成を例示する。この合成のた
めに、LSDはBrCNによって処理されてシアノ誘導
体15を生じ、これは更に酢酸(HOAc)中でのZn
を用いる処理にてノル−LSD16を生じた。ノル−L
SDは、トリエチルアミン(TEA)の存在下で二官能
性リンカー18と結合されてピペリジン−N誘導LSD
ハプテン19を生じ、これは更にBSAと結合されて、
最も好適な標識−接合体21、5−[8β−9,10−
ジデヒドロ−8−[(ジエチルアミノ)カルボニル]エ
ルゴリン−6−イル−1,5−ジオキソペンチル−BS
Aを与えた。図3参照。この接合体は、免疫原8により
生じた抗体と共に使用した場合に、LSDイムノアッセ
イにおける別の試薬として有用であろうことが示され
た。例27に記述されるELISAにおいて、投与応答
曲線がLSDを標準として使用して作成された。図7
は、例27に示されるデータから作成されたBSA標識
接合体21によるLSDの阻害曲線を例示する。
【0045】図7の結果は、遊離のLSDが、抗−LS
D抗体との結合についてLSDの存在が、抗体−抗原結
合を減少(または阻害)するようにBSA標識−接合体
と競合することを示している。従って、LSD標識−接
合体は、LSDの測定のためのELISAアッセイにお
ける試薬として有用である。
【0046】ビフェニルリンカーを含むピペリジン窒素
から誘導された他のLSDハプテンも合成された。この
ハプテンの合成は、図4の下記スキームIVに示されてい
る。ノル−LSD16が、K2 CO3 中で3−アイオド
フタルイミドとの反応に付されて化合物22を生じた。
ヒドラジン分解は、アミン23を与え、これは更にリン
カー12を用いて処理され、LSDハプテン24、1−
[[[4’−[[[3−[8β−9,10−ジデヒドロ
−8−[(ジエチル−アミノ)カルボニル]エルゴリン
−6−イル]プロピル]アミノ]カルボニル][1,
1’−ビフェニル]−4−イル]カルボニル]オキシ]
−2,5−ピロリジンジオンを与えた。モノフェニル脂
肪族結合基よりも光耐性に優るビフェニル結合基は、よ
り安定なLSD誘導体を与える。
【0047】N−アミノプロピル ノル−LSD23の
調製に加えて、ノル−LSD窒素原子において官能化さ
れるカルボキシアルキルも合成された。得られた酪酸誘
導体の調製は、例24及び25に記述されている。
【0048】
【実施例】
例 以下の例は、本発明の実施態様を更に例示するであろ
う。以下の記述は、図1−7を参照することにより、よ
り良く理解されるであろう。
【0049】図1〜4は、例において使用されている本
発明の化合物を調製するための好適なスキームI〜IVを
示す。
【0050】図5は、LSD及び1−[[[3−カルボ
ニル(1,1’−ビフェニル−4−イル]カルボニル]
−アミノプロピル]D−リゼルグアミド−BSAの間
の、抗−LSD抗体への結合についての競合の投与量応
答曲線を示す。
【0051】図6は、ノル−LSD及び1−[[[3−
カルボニル(1,1’−ビフェニル−4−イル]カルボ
ニル]−アミノプロピル]D−リゼルグアミド−BSA
の間の、抗−LSD抗体への結合についての競合の投与
量応答曲線を示す。
【0052】図7は、LSD及び5−[8β−9,10
−ジデヒドロ−8−[(ジエチルアミノ)カルボニル]
エルゴリン−6−イル−1,5−ジオキソペンチル−B
SAの間の、抗−LSD抗体への結合についての競合の
投与量応答曲線を示す。
【0053】例1−25の表題中の化合物の番号名は、
例において、また図5−7において図1−4(スキーム
I−IV)に示す構造式を引用するものである。
【0054】例1 D−リゼルギン酸ジエチルアミド1の合成 4.0g(0.015モル)のD−リゼルギン酸及び2
00mlの乾燥DMFの混合物を、アルゴン下で3.6
g(0.022モル)のカルボニルジイミダゾール(C
DI)により処理し、室温にて1時間撹拌した。該反応
物を、15.2ml(0.15モル)のジエチルアミン
により処理し、室温にて一夜撹拌した。該反応物を、減
圧下で濃縮した。残渣を250mlのCH2 Cl2 に取
り、250mlのH2 Oで洗浄した。不溶性の物質を濾
去し、層を分離させた。有機性部分を250mlの飽和
食塩水で洗浄し、無水Na2 SO4 にて乾燥させ、減圧
下で濃縮した。残渣を、溶出液としてCH2 Cl2 中の
3%CH3 OHを用いて500gのシリカゲルにてクロ
マトグラフィーにかけ、3.65g(75.7%)のD
−LSD、[α]D =+50.4゜(濃度1%;CHC
3 )を、淡褐色の無定形固体として得た。8−α−エ
ピマ−(イソLSDともいう)は[α]D =+226°
(濃度1%;CHCl3 )を有する。
【0055】例2 N−(3−アイオドプロピル)フタルイミド2の合成 240mlのアセトン中の10.0g(0.04モル)
のN−(3−ブロモプロピル)フタルイミド溶液を、4
1.7g(0.25モル)のヨウ化カリウムにより処理
し、室温にて4日間撹拌した。該反応混合物を濾過し、
濾液を800mlのエーテルで希釈し、珪藻土を通して
再度濾過した。次いで濾液を減圧下で濃縮した。得られ
た黄色固体を550mlのヘキサンから再結晶(熱濾過
して300mlまで沸騰させる)して、10.71g
(91.1%)の2を灰白色の針状晶として得た。
【0056】例3 N−(4−アイオドブチル)フタルイミド3の合成 116mlのアセトン中の5.0g(0.018モル)
のN−(4−ブロモブチル)フタルイミド溶液を、2
0.7g(0.125モル)のヨウ化カリウムにより処
理し、室温にて5日間撹拌した。該反応混合物を濾過
し、濾液を400mlのエーテルで希釈し、珪藻土を通
して再度濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。得られた
固体を300mlのヘキサンから再結晶(熱濾過して1
50mlまで沸騰させる)して、4.0g(68.6
%)の3を白色の針状晶として得た。
【0057】例4 1−[3−(1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2
H−イソインドール−2−イル)ブチル]−N,N−ジ
エチル]−D−リゼルグアミド4の合成 40mlの乾燥THF中の2.0g(6.18ミリモ
ル)のD−LSD溶液を、アルゴン下でドライアイス・
アセトン浴にて−78℃まで冷却した。該溶液を6.0
mlの1.6M n−ブチルリチウム、次いで20ml
のジメチルプロピルウレアにより処理し、−78℃にて
15分間撹拌した。該反応混合物を、6mlのN,N’
−ジメチルプロピレンウレア(DMPU)中の3.0g
(9.1ミリモル)のN−(4−アイオドブチル)フタ
ルイミド3の溶液により処理し、−78℃にて2時間、
次いで室温にて90分間撹拌した。該反応混合物を減圧
下で油状になるまで濃縮した。油状物を100mlの酢
酸エチルにて希釈し、5x50mlのH2 Oにて洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し
た。残渣を、メチレンクロライド中の3%メタノールを
溶出液として使用して400gのシリカゲルにてクロマ
トグラフィーにかけ、900mgの4を黄色無定形固体
として、また800mgの若干純度の低い物質を、合計
の収率52%で得た。
【0058】例5 1−(3−アミノブチル)−N,N−ジエチル−D−リ
ゼルグアミド5の合成 25mlのメタノール中の900mg(1.7ミリモ
ル)の4の溶液を、0.385ml(12.3ミリモ
ル)の無水ヒドラジンにて処理し、室温にて一夜撹拌し
た。該反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を25ml
の9:1メチレンクロライド−メタノール混合物にて処
理し、不溶性固体を濾去した。濾液を、200gのシリ
カゲルについて、最初に移動する不純物を溶出するため
にメチレンクロライド中の25%メタノールを溶出液と
して使用し、次いで生成物を溶出するためにメチレンク
ロライド中の2%トリエチルアミン及び25%メタノー
ルを溶出液として使用してクロマトグラフィーにかけ、
563mg(83%)の5を黄色無定形固体として得
た。
【0059】例6 4−イソチオシアナトベンゾイルクロライド6の合成 500mg(2.79ミリモル)の4−カルボキシフェ
ニルイソチオシアネート及び5mlの塩化チオニルの混
合物を、6時間還流した。該反応混合物を減圧下で濃縮
し、得られた黄褐色の固体を高真空に一夜引いた。該固
体を、少量のヘキサン中に破砕し、吸引濾過により回収
して516mg(93%)の6を灰白色の固体として得
た。
【0060】例7 1−[[[4−イソチオシアナトフェニル)カルボニ
ル]アミノ]ブチル]−N,N−ジエチル−D−リゼル
グアミド7の合成 15mlの乾燥THF中の370mg(0.94ミリモ
ル)の5の溶液を0℃に冷却し、5mlの乾燥THF中
の190mg(0.96ミリモル)の6の溶液により処
理し、0℃にて30分間、次いで室温にて一夜、撹拌し
た。該反応混合物を、0.14ml(1.0ミリモル)
のトリエチルアミンにて処理し、室温にて2時間撹拌し
た。該反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をメチレン
クロライドに溶解し、H2 Oにて洗浄し、無水硫酸ナト
リウムにて乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、メチ
レンクロライド中の3%メタノールを溶出液として使用
する200gのシリカゲル上でクロマトグラフィーにか
け、325mg(62%)の7を黄褐色の無定形固体、
[α]D =47.5゜(濃度=0.91%:CHC
3 )として得た。
【0061】例8 1−[[[(4−チオウレアフェニル)カルボニル]ア
ミノ]ブチル]−N,N−ジエチル−D−リゼルグアミ
ド−BTG8の合成 20mlの5mMリン酸緩衝溶液中の698mgのBT
G溶液を0℃に冷却し、58mlのDMSOを2時間で
極めてゆっくり添加して処理した。該混合物を室温にて
18時間撹拌し、50K遮断の透析バッグに注入し、次
の通りに透析した:50mMのリン酸カリウム緩衝溶液
(KPi)、pH7.5中の75%DMSO、2リット
ルに、室温にて2時間;50mMのKPi、pH7.5
中の50%DMSO、2リットルに、室温にて2時間;
50mMのKPi、pH7.5中の30%DMSO、2
リットルに、室温にて2時間;50mMのKPi、pH
7.5中の15%DMSO、2リットルに、室温にて2
時間;及び4回の50mMのKPi、pH7.5、4リ
ットルに、4℃にて各6時間。得られた接合体を0.2
2μmの滅菌フィルターを通して濾過し、116mlの
LSD−BTG接合体8を得た。クーマシーブルー蛋白
アッセイにより決定された蛋白質濃度は、5.3mg/
mlであった。TNBSアッセイは、BTG上の利用可
能なリジンの63.8%の修飾を示した。
【0062】例9 1−[3−(1,3−ジヒドロ−1,3−ジオキソ−2
H−イソインドール−2−イル)プロピル]−N,N−
ジエチル−D−リゼルグアミド9の合成 70mlの乾燥THF中の3.57g(0.011モ
ル)のD−LSD溶液を、アルゴン下でドライアイス・
アセトン浴中で−78℃に冷却した。該溶液を6.7m
lの2.5Mn−ブチルリチウム、次いで35mlの
N,N’−ジメチルプロピレンウレア(DMPU)によ
り処理し、−78℃にて15分間撹拌した。該反応混合
物を、10mlのDMPU中の5.4g(0.017モ
ル)のN−(3−アイオドプロピル)フタルイミド2
(例2に記述されるように調製)の溶液にて処理し、−
78℃にて90分間、次いで室温で2時間撹拌した。T
HFを減圧下で除去した。油状物を200mlの酢酸エ
チルにて希釈し、5x100mlのH2 Oにて洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮した。残
渣を、メチレンクロライド中の3%メタノールを溶出液
として使用する500gのシリカゲル上のクロマトグラ
フィーにかけ、1.5gの生成物を無定形固体として得
た。混合フラクションを合わせ、250gのシリカゲル
にて2回の再クロマトグラフィーを行って、追加的に
0.6gの生成物を得、9の合わせた収率は2.1g
(37.5%)であった。
【0063】例10 1−(3−アミノプロピル)−N,N−ジエチル−D−
リゼルグアミド10の合成 35mlのメタノール中の2.1g(4.1ミリモル)
の溶液を、0.92ml(29.3ミリモル)の無水ヒ
ドラジンにより処理し、室温にて一夜撹拌した。該反応
物を減圧下で濃縮した。残渣を25mlのメチレンクロ
ライドにて希釈し、不溶性の固体を濾去し、濾液を、2
00gのシリカゲルについて、最初に移動する不純物を
溶出するためにメチレンクロライド中の15%メタノー
ルを溶出液として使用し、次いで生成物を溶出するため
にメチレンクロライド中の2%トリエチルアミン及び1
5%メタノールを溶出液として使用してクロマトグラフ
ィーにかけ、1.24g(79.5%)の10を黄色無
定形固体として得た。
【0064】例11 1,1’−ビフェニル−4,4’−ジカルボニルクロラ
イド11の合成 40mlの乾燥THF中の2.0g(8.2ミリモル)
の4,4’−ビフェニルジカルボン酸の混合物を、5.
0ml(55.0ミリモル)のオキサリルクロライド、
次いで0.02mlの乾燥DMFにて処理した。該反応
物を室温にて10分間撹拌し、次いで還流下に90分間
加熱した。該反応混合物を減圧下で濃縮して黄色油状物
を得た。これをTHF及びエーテルの混合物から再結晶
して1.67g(73%)の11を黄色針状晶として得
た。
【0065】例12 4’−[[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オ
キシ]カルボニル][1,1’−ビフェニル]−4−カ
ルボニルクロライド12の合成 65mlの乾燥THF中の1.67g(6.0ミリモ
ル)の11の溶液を、710mg(6.17ミリモル)
のN−ヒドロキシスクシンイミド、次いで0.835m
l(6.0ミリモル)のトリエチルアミンにより処理し
た。該反応物を室温にて2時間撹拌し、その後にトリエ
チルアミンHClを除去するために濾過した。濾液を減
圧下で濃縮して、2.0g(93%)の12を淡黄色固
体として得た。
【0066】例13 1−[3−[[[4’−[[(2,5−ジオキソ−1−
ピロリジニル)オキシ]カルボニル][1,1’−ビフ
ェニル]−4−イル]カルボニル]アミノ]プロピル]
−N,N−ジエチル−D−リゼルグアミド13の合成 65mlの乾燥THF中の850mg(2.375ミリ
モル)の12の溶液をアルゴン下で氷浴中にて0℃に冷
却し、次いで50mlの乾燥THF中の900mg
(2.365ミリモル)の10の溶液により処理し、
0.6ml(4.3ミリモル)のトリエチルアミンを2
0分間で滴下して加えた。該反応混合物を0℃にて1時
間撹拌し、次いで撹拌しつつ1時間で室温まで昇温させ
た。該混合物を減圧下で濃縮し、残渣を100mlのメ
チレンクロライドに溶解した。溶液を100mlのH2
O、100mlの飽和重炭酸ナトリウム溶液、飽和食塩
溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥させ、減
圧下で褐色残渣となるまで濃縮した。これを、100g
のシリカゲルの短カラムで、最初に移動する不純物を溶
出するために始めにメチレンクロライドを溶出液とし、
次ぎにメチレンクロライド−エーテルの9:1を溶出液
として使用し、次いで生成物を溶出するためにメチレン
クロライド−イソプロピルアルコールの14:1を溶出
液として使用してクロマトグラフィーにかけ、650m
g(39%)の13をクリーム色の固体[α]D =+3
4.3゜(濃度=0.45%:CHCl3 )として得
た。
【0067】例14 1−[[[3−カルボニル(1,1’−ビフェニル−4
−イル]カルボニル]アミノプロピル]D−リゼルグア
ミド−BSA14の合成 LSDハプテンを、100%DMF中に濃度5mg/m
lで溶解し、BSA溶液に最終濃度200μgLSD誘
導体/ml、及び50mMのKPi、pH7.5中の2
0%DMFとなるように添加した。次いで、この接合体
をMW25,000ドルトン遮断の透析チューブ中で、
2種類の条件下、(1)20%DMF/50mM KP
i、pH7.5、10倍透析、次いで10%DMF/5
0mMKPi、pH7.5、10倍透析及び0%DMF
/50mM KPi、pH7.5、103 倍透析、
(2)20%DMF/50mM KPi、pH7.5、
10 2 倍透析、次いで10%DMF/50mM KP
i、pH7.5、102 倍透析及び0%DMF/50m
M KPi、pH7.5、103 倍透析で透析した。L
SD−BSA接合体中のBSAあたりのLSD分子数
を、LSD−ビフェニル−BSA接合体14の蛍光を測
定することにより決定した。非−薬剤−BSAの蛍光
も、LSD−ビフェニル−BSA接合体と同じ濃度にて
記録された。LSD−ビフェニル−誘導体13を、蛍光
標準として使用した。BSAの濃度は、50mg/ml
の天然BSAを標準として使用し、Roche全蛋白
(製品番号44903/44026)により決定した。
【0068】例15 8β−6−シアノ−9,10−ジデヒドロ−N,N−ジ
エチルエルゴリン−8−カルボキサミド15の合成 200mlの乾燥クロロホルム中の3.0g(28.3
ミリモル)のシアノゲンブロマイドの還流溶液を、アル
ゴン下で、20分間で滴下にて添加される100mlの
乾燥クロロホルム中の2.0g(6.2ミリモル)の1
(D−LSD)により処理した。該反応混合物を1時間
還流し、次いで室温に冷却した。該反応混合物を100
mlの1%酒石酸水溶液により2回洗浄した。合わせた
水性洗浄液を50mlのクロロホルムにて抽出した。有
機部分の両者を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、減圧下で濃縮して黒色残渣とした。これを、250
gのシリカゲル上で酢酸エチルを溶出液として使用して
クロマトグラフィーにかけ、1.5g(73%)の15
を、淡黄色無定形固体として得た。
【0069】例16 8β−9,10−ジデヒドロ−N,N−ジエチルエルゴ
リン−8−カルボキサミド16及び8α−9,10−ジ
デヒドロ−N,N−ジエチルエルゴリン−8−カルボキ
サミド17の合成 1.2g(3.6ミリモル)の15、2.1mg(3
2.1ミリモル)の亜鉛末、11mlの酢酸(HOA
c)及び2.1mlのH2 Oの混合物を、アルゴン下で
4時間、還流加熱した。該反応混合物を、冷却し、デカ
ントして亜鉛残渣から分離し、次いで小体積となるまで
減圧下で濃縮した。該濃縮物を10mlのH 2 Oにて希
釈し、濃水酸化アンモニウムにてpH9に塩基性化し、
氷浴にて冷却した。得られたゴム状沈殿を、4x50m
lのメチレンクロライドにて抽出した。1回目の抽出の
後に、追加量の濃水酸化アンモニウムを添加してpH9
に調整した。合わせた有機抽出物を無水硫酸ナトリウム
にて乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を150gのシ
リカゲル上で、アセトン中の10%メタノールを溶出液
として使用してクロマトグラフィーにかけ、500mg
(45%)の16(ノル−LSD)を淡褐色無定形固体
として得、また200mg(18%)の17(ノルイソ
−LSD)を淡褐色無定形固体として得た。また両者の
エピマーの混合物、400mgも得た。16:[α]D
=+34.3゜(濃度=0.455%:CHCl3 );
17:[α]D =+208.9゜(濃度=1.37%:
CHCl3)。
【0070】例17 5−[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキ
シ]−5−オキソ−ペンタノイルクロライド18の合成 50mlの乾燥THF中の10.0g(0.088モ
ル)の無水グルタール酸溶液を、10.0g(0.08
7モル)のN−ヒドロキシスクシンイミドにより処理
し、3.5時間還流加熱した。該反応物を、減圧下で油
状物となるまで濃縮した。該油状物を50mlの酢酸エ
チルから結晶化して、9.2g(46%)の5−
[(2,5−ジオキソ−1−ピリジニル)オキシ]−5
−オキソペンタン酸を得、これを16mlの塩化チオニ
ルにて処理してアルゴン下で45℃にて3時間加熱し
た。該反応混合物を減圧下で濃縮して白色固体とし、こ
れを少量のエーテルにて破砕して吸引濾過により回収し
た。生成物を高真空下で一夜乾燥させて、8.7g(8
8%)の18を白色固体として得た。
【0071】例18 1−[[5−[8β−9,10−ジデヒドロ−8−
[(ジエチルアミノ)カルボニル]エルゴリン−6−イ
ル]−1,5−ジオキソペンチル]オキシ]−2,5−
ピロリジンジオン19の合成 10mlの乾燥THF中の200mg(0.65ミリモ
ル)の16の溶液を、アルゴン下で161mg(0.6
5ミリモル)の18、次いで0.2ml(1.4ミリモ
ル)の乾燥トリメチルアミンにより処理した。該反応混
合物を室温にて30分間撹拌し、次いで減圧下で濃縮し
た。残渣をメチレンクロライドに溶解し、H2 O及び重
炭酸ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウム
にて乾燥させ、減圧下で濃縮して330mg(98%)
の19を、黄色無定形固体として得た。
【0072】例19 5−[8β−9,10−ジデヒドロ−8−[(ジエチル
アミノ)カルボニル]エルゴリン−6−イル]−1,5
−ジオキソペンチル−BTG20の合成 13mlの50mMリン酸緩衝溶液pH7.5中の70
0mgのBTG溶液を0℃に冷却し、13mlのDMS
Oを極めてゆっくり滴下、添加することにより処理し
た。添加完了後、1mlのDMSO中の84mg(0.
16ミリモル)の19の溶液を極めてゆっくり滴下添加
した。該反応混合物を室温にて18時間撹拌し、50k
Da遮断の透析バッグに注入し、50mMのKPi、p
H7.5中の50%DMSO、2リットルに、室温にて
2時間;50mMのKPi、pH7.5中の25%DM
SO、2リットルに、室温にて2時間;100%の50
mMのKPi、pH7.5、2リットルに、室温にて2
時間;および7x4リットルの50mMのKPi、pH
7.5に、4℃にてそれぞれ6時間透析した。得られた
接合体を、0.22μmの滅菌フィルターを通して濾過
し、LSD−BTG接合体20を得た。クーマシーブル
ー蛋白アッセイにより決定された蛋白質濃度は、12.
1mg/mlであった。TNBSアッセイは、BTG上
の利用可能なリジンの45%の修飾を示した。
【0073】例20 5−[8β−9,10−ジデヒドロ−8−[(ジエチル
アミノ)カルボニル]エルゴリン−6−イル]−1,5
−ジオキソペンチル−BSA21の合成 22mlの50mMリン酸緩衝溶液pH7.5中の1.
1gのBSA溶液を0℃に冷却し、22mlのDMSO
を極めてゆっくり滴下、添加することにより処理した。
添加完了後、4mlを取り出し、対照として別におい
た。残る40ml(1gのBSA)に、0.5mlのD
MSO中の12mg(0.02ミリモル)の19の溶液
を極めてゆっくり滴下添加した。該反応混合物を室温に
て18時間撹拌し、50kDa遮断の透析バッグに注入
し、以下の通りに透析した:50mMのKPi、pH
7.5中の50%DMSO、2リットルに、室温にて2
時間;50mMのKPi、pH7.5中の25%DMS
O、2リットルに、室温にて2時間;100%の50m
MのKPi、pH7.5、2リットルに、室温にて2時
間;および7x4リットルの50mMのKPi、pH
7.5に、4℃にてそれぞれ6時間。得られた接合体
を、0.22μmの滅菌フィルターを通して濾過し、L
SD−BSA接合体21を得た。クーマシーブルー蛋白
アッセイにより決定された蛋白質濃度は、14.6mg
/mlであった。ハプテン/BSA比は0.8であっ
た。
【0074】例21 8β−9,10−ジデヒドロ−6−[3−(1,3−ジ
ヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインドール−2
−イル)プロピル]−N,N−ジエチルエルゴリン−8
−カルボキサミド22の合成 17mlの乾燥DMF中の568mg(1.84ミリモ
ル)の16の溶液を、413mg(4.2ミリモル)の
無水炭酸カリウム、次いで653mg(2.1ミリモ
ル)のN−(3−アイオドプロピル)フタルイミド2に
より処理し、40℃にて一夜撹拌した。該反応混合物を
減圧下で濃縮し、残渣をメチレンクロライドにて希釈
し、H2 Oにて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥さ
せ、減圧下で濃縮した。次いで生成物を150gのシリ
カゲル上で、酢酸エチルを溶出液として使用するクロマ
トグラフィーにかけ、833mg(91%)の22を黄
色無定形固体として得た。
【0075】例22 8β−6−(3−アミノプロピル)−9,10−ジデヒ
ドロ−N,N−ジエチルエルゴリン−8−カルボキサミ
ド23の合成 30mlのメタノール中の820mg(1.65ミリモ
ル)の22の溶液を、0.4ml(12.7ミリモル)
の無水ヒドラジンにて処理し、室温にて一夜撹拌した。
該反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を、1
00gのシリカゲル上で、メチレンクロライド中の2%
トリエチルアミン−15%メタノールを溶出液として使
用するクロマトグラフィーにかけた。生成物を含む分画
を合わせ、150gのシリカゲル上で、クロロホルム中
の2%トリエチルアミン−15%メタノールを溶出液と
して使用する再クロマトグラフィーにかけ、560mg
(93%)の23を黄色無定形固体として得た。
【0076】例23 1−[[[4’−[[[3−[8β−9,10−ジデヒ
ドロ−8−[(ジエチル−アミノ)カルボニル]エルゴ
リン−6−イル]プロピル]アミノ]カルボニル]
[1,1’−ビフェニル]−4−イル]カルボニル]オ
キシ]−2,5−ピロリジンジオン24の合成 50mlの乾燥メチレンクロライド中の1.32g
(3.7ミリモル)の12の溶液を、アルゴン下で0℃
に冷却し、50mlのメチレンクロライド中の535m
g(1.46ミリモル)の溶液を30分間で滴下添加し
て処理した。添加完了後、該反応混合物を飽和重炭酸ナ
トリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾
燥させ、真空下で濃縮した。残渣を、100gのシリカ
ゲル上で5%イソプロピルアルコールを溶出液として使
用するクロマトグラフィーにかけた。生成物を含む分画
を合わせ、減圧下で濃縮して、黄色固体を得た。該固体
をエーテル中に取り、5倍に濃縮して残留するイソプロ
ピルアルコールを除去し、280mg(28%)の24
を黄色固体として得た。
【0077】例24 8β−6−酪酸エチルエステル−9,10−ジデヒドロ
−N,N−ジエチルエルゴリン−8−カルボキサミド2
5の合成 35mlの乾燥DMF中の1.1g(3.5ミリモル)
の16の溶液を、アルゴン下で800mgの無水炭酸カ
リウム、次いで2mlのエチルブロモブチレートにより
処理し、40℃にて6時間、次いで室温にて一夜撹拌し
た。該反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をメチレン
クロライドにて希釈し、H2 Oにて洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムにて乾燥させ、減圧下で濃縮した。残渣を、2
00gのシリカゲル上で、酢酸エチルを溶出液として使
用するクロマトグラフィーにかけ、780mg(52
%)の25、8βエピマーを、黄色無定形固体として得
た。84mgの8α−エピマー、並びに395mgの8
α−及び8β−エピマーの混合物も得た。
【0078】例25 8β−6−酪酸−9,10−ジデヒドロ−N,N−ジエ
チルエルゴリン−8−カルボキサミド26の合成 16mlのメタノール及び8mlのH2 O中の400m
g(0.94ミリモル)の25の溶液を、1.6gの炭
酸カリウムにて処理し、室温にて3日間撹拌した。該反
応混合物を分離ロートに入れ、50mlのメチレンクロ
ライド及び50mlのH2 Oで希釈した。水性層を6N
HClにてpH7に中和した。該混合物を分離ロート
中で激しく振とうした。層を分離させ、水性部分をメチ
レンクロライドにて更に2回抽出した。合わせた有機抽
出物を無水硫酸ナトリウムにて乾燥させ、減圧下で濃縮
し、330mg(88%)の26を淡褐色の固体として
得た。
【0079】例26 動物免疫プロトコール 免疫原をフロイントアジュバントと1:1で混合した。
5頭のヤギは、各々、背を横切って複数の部位に以下の
ように注射を受けた。
【0080】
【表1】 第1週 完全フロイント 1.0mg 背を横切って 第2週 不完全 1.0mg 背を横切って 第3週 不完全 1.0mg 背を横切って 第4週 不完全 1.0mg 背を横切って 第8週 不完全 0.5mg 背を横切って 月毎 不完全 0.5mg 背を横切って
【0081】動物が適切な免疫を受けて6カ月後に試験
的採血をし、抗血清を例27に記述されるように適切な
LSD−BSA接合体をプレート被覆物質として使用し
たELISAマイクロタイタープレートアッセイにおい
て評価した。
【0082】例27 抗−LSD抗体及びLSD−BSA標識−接合体を使用
するLSD用のELISAマイクロタイタープレートア
ッセイ 高結合96ウエル・ポリスチレンマイクロタイタープレ
ートのウエル(Coster,MA)を、各50μlの
LSD−BSA接合体(PBSアジド緩衝溶液pH7.
2に希釈)により被覆し、室温にて2時間、または2℃
〜8℃にて一夜インキュベートした。プレートを、PB
S緩衝溶液にて3回洗浄した。PBSアジド緩衝溶液中
の1%BSA、100μlを、各ウエルに分配し、プレ
ートを室温にて2時間インキュベートした。該プレート
を、0.05%のTWEEN(登録商標)−20(Si
gma)を含有するPBSにて3回洗浄した。BSA−
PBSアジド緩衝溶液に希釈したLSD、もしくはノル
−LSDの50μl、または対照として薬剤を含まない
1%BSA−PBSアジド緩衝溶液50μlを添加し
た。1%BSA−PBSアジド緩衝溶液中の適切な抗血
清、50μlを各ウエルに加えた。該プレートを、37
℃にて1時間インキュベートし、次いでPBS−TWE
EN(登録商標)−20により3回洗浄した。50μl
の抗−ヤギ−アルカリホスファターゼ接合体(Fish
er Scientific)を各ウエルに加え、プレ
ートを37℃にて1時間インキュベートした。該プレー
トを、PBS−TWEEN(登録商標)−20緩衝溶液
にて洗浄し、各ウエルに50μlのp−ニトロフェニル
ホスフェート(Sigma)を添加した。該プレート
を、室温にて30分間インキュベートした。反応を、5
0μlの3N NaOHの添加により停止させ、得られ
た光学密度を405nmの波長において、マイクロタイ
タープレート読取り装置により測定した。アッセイにお
いて作成されたデータを下記に示す。得られたLSDに
ついての阻害または置換曲線を、図5−7に示す。
【0083】
【表2】 図5の阻害曲線を生じるデータ 濃度(ng/ml) G648(OD) G651(OD) 0 1.05 1.17 0.5 0.8 1.05 1 0.33 0.75 5 0.25 0.39
【0084】
【表3】 図6の阻害曲線を生じるデータ ノル−LSD(ng/ml) G651(OD) 0 1.38 1 1.2 5 0.88 5(LSD) 0.63
【0085】
【表4】 図7の阻害曲線を生じるデータ 濃度(ng/ml) G651(OD) G648(OD) 0 0.67 0.7 0.5 0.5 0.52 1 0.33 0.37 5 0.19 0.17
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のLSD誘導体、1−
[[[(4−チオウレアフェニル)カルボニル]アミ
ノ]ブチル]−N,N−ジエチル−D−リゼルグアミド
−BTG等の合成のためのスキームIを示す図である。
【図2】図2は、本発明のLSD誘導体、1−[[[3
−カルボニル(1,1’−ビフェニル−4−イル]カル
ボニル]−アミノプロピル]D−リゼルグアミド−BS
A等の合成のためのスキームIIを示す図である。
【図3】図3は、本発明のLSD誘導体、5−[8β−
9,10−ジデヒドロ−8−[(ジエチルアミノ)カル
ボニル]エルゴリン−6−イル−1,5−ジオキソペン
チル−BSA等の合成のためのスキームIII を示す図で
ある。
【図4】図4は、本発明のLSD誘導体、1−
[[[4’−[[[3−[8β−9,10−ジデヒドロ
−8−[(ジエチル−アミノ)カルボニル]エルゴリン
−6−イル]プロピル]アミノ]カルボニル][1,
1’−ビフェニル]−4−イル]カルボニル]オキシ]
−2,5−ピロリジンジオン等の合成のためのスキーム
IVを示す図である。
【図5】図5は、LSD及び1−[[[3−カルボニル
(1,1’−ビフェニル−4−イル]カルボニル]−ア
ミノプロピル]D−リゼルグアミド−BSAの間の、抗
−LSD抗体への結合についての競合の投与量応答曲線
を示すグラフである。
【図6】図6は、ノル−LSD及び1−[[[3−カル
ボニル(1,1’−ビフェニル−4−イル]カルボニ
ル]−アミノプロピル]D−リゼルグアミド−BSAの
間の、抗−LSD抗体への結合についての競合の投与量
応答曲線を示すグラフである。
【図7】図7は、LSD及び5−[8β−9,10−ジ
デヒドロ−8−[(ジエチルアミノ)カルボニル]エル
ゴリン−6−イル−1,5−ジオキソペンチル−BSA
の間の、抗−LSD抗体への結合についての競合の投与
量応答曲線を示すグラフである。
フロントページの続き (72)発明者 スチーブン エス.ビトン アメリカ合衆国ニュージャージー州ピスカ タウェイ,ダネレン アベニュー 147 (72)発明者 ロバート サンドロ ウー アメリカ合衆国ニュージャージー州ウエス ト オレンジ,ラルフ ロード 25

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式、 【化1】 式中、R1 及びR2 は、独立してHまたはR3 4 から
    選択され、但し、R1 及びR2の少なくとも一つはHで
    あって、R1 及びR2 の両者が同時にHであることはな
    く;R3 は、R4 がCOR5 である場合には、結合また
    は1−10個の炭素原子の飽和直鎖または分枝鎖炭化水
    素であるか、あるいはR4 がNHR5 である場合には、
    1−10個の炭素原子の飽和直鎖または分枝鎖炭化水素
    であり;R5 はH、LまたはLXから選択され;Lは結
    合基であり;並びにXはLを介して結合される検出子ま
    たは担体分子である、を有する化合物。
  2. 【請求項2】 Lが、ジメチルスベリミデート、N−ス
    クシンイミジル−3−(2−ピリジルジチオ)−プロピ
    オネート、ジイソチオシアナトベンゼン、4−イソチオ
    シアナトベンゾイルクロライド、m−マレイミドベンゾ
    イル−N−ヒドロキシスクシンイミド エステル、4−
    (2,5−ジオキソ−1−ピリジニルカルボニル)オキ
    シ−1,1−ビフェニル−1,4−カルボニルクロライ
    ド及び5−(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オ
    キシ−5−オキソペンタノイルクロライドからなる群か
    ら選択される請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 1−[[[(4−イソチオシアナトフェ
    ニル)カルボニル]アミノ]−ブチル]−N,N−ジエ
    チル−D−リゼルグアミド、1−[3−[[[4’−
    [[(2,5−ジオキソ−1−ピロリジニル)オキシ]
    カルボニル][1,1’−ビフェニル]−4−イル]カ
    ルボニル]アミノ]プロピル]−N,N−ジエチル−D
    −リゼルグアミド、1−[[5−[8b−9,10−ジ
    デヒドロ−8−[(ジエチルアミノ)カルボニル]エル
    ゴリン−6−イル]−1,5−ジオキソペンチル]オキ
    シ]−2,5−ピロリジンジオン及び1−[[[4’−
    [[[3−[8β−9,10−ジデヒドロ−8−[(ジ
    エチルアミノ)カルボニル]エルゴリン−6−イル]プ
    ロピル]アミノ]カルボニル][1,1’−ビフェニ
    ル]−4−イル]カルボニル]オキシ]−2,5−ピロ
    リジンジオンからなる群から選択される請求項2に記載
    の化合物。
  4. 【請求項4】 1−(3−アミノブチル)−N,N−ジ
    エチル−D−リゼルグアミド、1−(3−アミノプロピ
    ル)−N,N−ジエチル−D−リゼルグアミド及び8β
    −6−(3−アミノプロピル)−9,10−ジデヒドロ
    −N,N−ジエチルエルゴリン−8−カルボキサミドか
    らなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 Xが、ウシ血清アルブミン(BSA)ま
    たはウシチログロブリン(BTG)からなる担体分子で
    ある請求項1に記載の化合物。
  6. 【請求項6】 1−[[[(4−チオウレアフェニル)
    カルボニル]アミノ]ブチル]−N,N−ジエチル−D
    −リゼルグアミド−BTG、1−[[[3−カルボニル
    (1,1’−ビフェニル−4−イル]カルボニル]アミ
    ノプロピル]D−リゼルグアミド−BSA、5−[8β
    −9,10−ジデヒドロ−8−[(ジエチルアミノ)カ
    ルボニル]エルゴリン−6−イル−1,5−ジオキソペ
    ンチル−BTG及び5−[8β−9,10−ジデヒドロ
    −8−「(ジエチルアミノ)カルボニル]エルゴリン−
    6−イル−1,5−ジオキソペンチル−BSAからなる
    群から選択される請求項5に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 請求項5または6に記載の化合物である
    標識−接合体を含んでなる、生物学的液体試料中のリゼ
    ルギン酸ジエチルアミド及びその代謝産物の免疫定量用
    試薬。
  8. 【請求項8】 標識−接合体が、1−[[[3−カルボ
    ニル(1,1’−ビフェニル−4−イル]カルボニル]
    アミノプロピル]D−リゼルグアミド−BSA、及び5
    −[8β−9,10−ジデヒドロ−8−「(ジエチルア
    ミノ)カルボニル]エルゴリン−6−イル−1,5−ジ
    オキソペンチル−BSAからなる群から選択される請求
    項7に記載の試薬。
  9. 【請求項9】 請求項5または6に記載の化合物である
    標識−接合体を使用することを含んでなる、生物学的液
    体試料中のリゼルギン酸ジエチルアミド及びその代謝産
    物の定量のためのイムノアッセイ。
  10. 【請求項10】 標識−接合体が、1−[[[3−カル
    ボニル(1,1’−ビフェニル−4−イル]カルボニ
    ル]アミノプロピル]D−リゼルグアミド−BSA、及
    び5−[8β−9,10−ジデヒドロ−8−「(ジエチ
    ルアミノ)カルボニル]エルゴリン−6−イル−1,5
    −ジオキソペンチル−BSAからなる群から選択される
    請求項9に記載のイムノアッセイ。
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