JPH1087586A - 鏡像異性的に純粋なシクロペンタン−β−アミノ酸の調製のための新規な効率的で高度にエナンチオ選択的な方法 - Google Patents
鏡像異性的に純粋なシクロペンタン−β−アミノ酸の調製のための新規な効率的で高度にエナンチオ選択的な方法Info
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- JPH1087586A JPH1087586A JP9122796A JP12279697A JPH1087586A JP H1087586 A JPH1087586 A JP H1087586A JP 9122796 A JP9122796 A JP 9122796A JP 12279697 A JP12279697 A JP 12279697A JP H1087586 A JPH1087586 A JP H1087586A
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Abstract
ミノ酸の調製のための新規な効率的で高度にエナンチオ
選択的な方法の提供。 【解決手段】 メソ−ジカルボン酸無水物を、アリルア
ルコールを用い、不活性溶媒中、鏡像異性体として純粋
な形で存在するキラルアミン塩基の存在下の不斉アルコ
ーリシスによって純粋な塩段階をへて、鏡像異性的に純
粋なジカルボン酸モノエステルに転化し、これらのジカ
ルボン酸モノエステルが、アジ化物との反応によって、
クルチウス転位により、対応する酸アジドに転化し、対
応する転位イソシアン酸エステルに転化し、イソシアン
酸エステルを、アリルアルコールと反応させて、最後
に、ウレタンおよびエステル官能基を開裂することによ
って一般式(I) 具体的には,例えば
Description
なシクロペンタン−β−アミノ酸の調製のための効率的
で高度にエナンチオ選択的な方法に関する。
特許出願公開第571 800号、特開昭53-21 7747号および
J. Antibiot. (1991), 44 (5), 546-9より既知である。
国際公開WO95/19337は、鏡像異性体として純粋なシク
ロペンタン−および−ペンテン−β−アミノ酸の調製の
ための高度にエナンチオ選択的な方法を記述している。
これらは、対応するメソ−ジカルボン酸無水物から出発
して、6合成段階において、鏡像異性体過剰量≧98%
で理論量の28〜40%の全収率において得られる。
り、そして水素、ハロゲンもしくはヒドロキシルを表す
か、あるいは、場合により、ハロゲン、ヒドロキシル、
フェニル、ベンジルオキシもしくはカルボキシルによる
か、または各場合、炭素原子6個までをもつ直鎖または
分枝アルコキシ、アシルもしくはアルコキシカルボニル
によるか、または式−NR7R8 (式中、R7およびR8は、同一かまたは異なり、そして
水素、フェニルまたは炭素原子6個までをもつ直鎖また
は分枝アルキルを示す)の基によって、同一かまたは異
なる様式で1回または2回置換されてもよい、炭素原子
8個までをもつ直鎖または分枝アルキルを表すか、ある
いは、AおよびDは、一緒になって、式
なり、そして水素、ハロゲン、または炭素原子8個まで
をもつ直鎖または分枝アルキル、アルコキシもしくはヒ
ドロキシアシルを示す)の基を表す]の鏡像異性的に純
粋なシクロペンタン−β−アミノ酸の調製のための効率
的で高度にエナンチオ選択性の方法に関するが、この方
法は、一般式(II)
のメソ−ジカルボン酸無水物を、最初に、一般式(II
I)
たは異なり、そして水素を表すか、または、炭素原子5
個までをもつ直鎖または分枝アルキルを表すか、また
は、場合により、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメト
キシ、ニトロもしくはトリフルオロメチルによるか、ま
たは各場合、炭素原子6個までをもつ直鎖または分枝ア
ルキルもしくはアルコキシによって、同一かまたは異な
る様式で3回まで置換されてもよいフェニルを表すか、
あるいは、R3は、S,Nおよび/またはOからなるシ
リーズからのヘテロ原子3個までをもつ5〜7員の芳香
族複素環式基を表す]のアリルアルコールを用い、そし
て、不活性溶媒中、鏡像異性的に純粋な形で存在するキ
ラルアミン塩基の等モル量の存在下での不斉アルコーリ
シスによって、中間体一般式(IV)
前記意味をもち、そしてEは、キラルアミン塩基を表
す]の鏡像異性的に純粋な塩段階をへて、一般式(IV
a)
前記意味をもつ]の鏡像異性的に純粋な化合物に転化
し、さらなる段階では、不活性溶媒中、塩基の存在下
で、一般式(IVa)の化合物を、一般式(V) (R6O)2−P(O)−N3 (V) [式中、R6は、フェニルを表すか、または炭素原子6
個までをもつ直鎖または分枝アルキルを表す]のアジ化
物との反応によるか、あるいは一般式(IVa)の化合
物のカルボキシル基の活性化に続くアルカリ金属アジ化
物もしくはトリアルキルシリルアジドとの反応によっ
て、クルチウス転位により、中間体として対応する酸ア
ジドに転化し、そして続いて、一般式(VI)
前記意味をもつ]の対応する転位イソシアン酸エステル
に転化し、そして次に、イソシアン酸エステルを、一般
式(III)の化合物と反応して、一般式(VII)
前記意味をもつ]の化合物を生成し、そして最後に、ウ
レタンおよびエステル官能基を、不活性溶媒中、Pd触
媒および/またはホスフィンおよび求核性補助剤の存在
下で開裂する、ことを特徴とする方法である。
な様式で具体的に説明できる:
S,Nおよび/またはOからなるシリーズからのヘテロ
原子3個までを含有できる芳香族5〜7員、好ましくは
5〜6員の複素環式基を表す。挙げることができる例
は、ピリジル、チエニル、フリル、ピロリル、チアゾリ
ル、オキサゾリルもしくはイミダゾリルである。ピリジ
ルおよびチエニルが好適である。
合物は、本発明による方法を実施することによって、非
常に高い鏡像異性的純度と同時に非常に高い収率をもつ
優れた様式で得られる。
法は、クルチウス転位をへる対応するメソ−ジカルボン
酸無水物から出発して、総収率理論量の≧45%および
鏡像異性体過剰量≧99%をもつ6から3段階に短縮さ
れた合成系において、鏡像異性的に純粋なシクロペンタ
ン−β−アミノ酸の合成のための高度にエナンチオ選択
的な経路を可能にする。
ルボン酸モノエステル(式IVa)の合成の容積収率
が、WO95/19337の方法に比較してかなり高いことであ
る。さらにまた、一般式(IV)の化合物の中間体単離
が省略される。一般式(IVa)の化合物は、鏡像異性
体過剰量80〜>97%でのみ得られるけれども、次の
段階(クルチウス転位)では、鏡像異性体過剰量>99
%までの濃度が、一般式(VI)の化合物の結晶化の間
に生じる。
は、また、ホフマン転位および保護基の導入と切除が、
効率的なクルチウス転位によって置き換えられるという
事実によって区別される。
ウレタンおよびエステル官能基の切除が、1段階で起
き;その生成物が、反応混合液から結晶化し、そして先
行技術とは反対に、濾過によって簡単に単離できる。
95/19337の式(V)の化合物とは反対に、一般式(VI
I)の化合物が結晶であり、そして一般に、反応混合液
から結晶化されることである。このことは、取り扱いを
容易にし、そして結晶化によって、鏡像異性体純度の向
上を達成させることができる。
応のための可能な溶媒は、反応条件下で変化しない全て
の不活性溶媒である。これらは、好ましくは、エーテル
類、例えばジエチルエーテル、ジオキサン、ジイソプロ
ピルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、テト
ラヒドロフランもしくはグリコールジメチルエーテル、
または炭化水素類、例えばトルエン、ベンゼン、キシレ
ン、ヘキサン、シクロヘキサンもしくは石油留分、また
は塩素化炭化水素類、例えばクロロホルムもしくは塩化
メチレン、またはアミド類、例えばジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミドもしくはヘキサメチルリン酸
トリアミド、または氷酢酸、ジメチルスルホキシド、ア
セトニトリルまたはピリジンを包含する。ジイソプロピ
ルエーテル、ジエチルエーテル、ジオキサン、tert
−ブチルメチルエーテルおよびトルエンが、個々の段階
にとって好適である。
とができる。一般に、反応は、−60℃〜+40℃で、
好ましくは−20℃〜+25℃で実施される。
または減圧下でも実施できる(例えば0.5〜80ba
r)。反応は、一般に、常圧下で実施される。
ス転位による反応のための適切なアルコール類(式II
I)は、例えばアリルもしくはシンナミルアルコールの
ような第1級アリルアルコール類である。トランス−シ
ンナミルアルコールが、特に好適である。
ミン塩基類は、好ましくはアルカロイド類およびシンコ
ナアルカロイド類である。例えば、(+),(−)−キ
ニン、(+),(−)−ヒドロキニン、(+),(−)
−シンコニジン、(+),(−)−エピキニジン、
(+),(−)−エピシンコニジン、(+),(−)−
シンコニン、(+),(−)−エピシンコニン、
(+),(−)−エピキニン、(+),(−)−ヒドロ
キニジン、(+),(−)−4−クロロベンゾエート−
エピキニンもしくは(+),(−)−4−クロロベンゾ
エート−エピシンコニンのようなシンコナアルカロイド
類。(+),(−)−キニンおよび(+),(−)−キ
ニジンが、特に好適である。
カルボン酸無水物1モル当たり当量で使用される。
な酸類は、例えば、塩化水素酸、臭化水素酸もしくは硫
酸のような鉱酸類である。
モル当たり1モル〜10モル量、好ましくは1.5モル
〜4モル量で使用される。
+50℃、好ましくは20℃〜30℃で実施される。
媒の1種類の中で実施される。好適な溶媒は、環状炭化
水素類、例えばベンゼン、トルエンもしくはキシレン、
またはエーテル類、例えばジオキサンもしくはテトラヒ
ドロフランである。トルエンが好適である。
は、有機アミン類、例えばN−エチルモルホリン、N−
メチルモルホリン、ピリジン、トリエチルアミンもしく
はN−メチルピペリジンである。トリエチルアミンが好
適である。
物1モル当たり1モル〜3モル量、好ましくは1モル〜
1.5モル量で使用される。
アジ化物類は、リン酸エステル−アジド類、例えばリン
酸ジフェニルエステル−アジドもしくはリン酸ジエチル
エステル−アジドである。リン酸ジフェニルエステル−
アジドが好適である。
塩化リンもしくはオキシ塩化リンの存在下で、C1−C4
−アルキルクロロギ酸エステルのような活性化剤を用い
て、カルボン酸を対応する活性化誘導体に転化し、次い
で、アジ化ナトリウムのようなアルカリ金属アジ化物、
またはアジ化トリメチルシリルのようなアジ化トリアル
キルシリルとの反応によってカルボン酸アジドを調製す
ることも可能である。クルチウス転位は、一般に、温度
範囲0℃〜+130℃、好ましくは60℃〜110℃で
実施される。
される。しかしながら、また減圧または昇圧下で、その
方法を実施することも可能である(例えば範囲0.5〜
5bar)。
基の活性化は、通常、クロロギ酸エチル/トリエチルア
ミンを用い、そして一般に、温度範囲−30℃〜+25
℃で実施される。
て、溶液を前記不活性溶媒の1種類中で、温度60℃〜
120℃に加熱することによって、一般式(VI)の対
応するイソシアン酸エステルに転化される。
離できるか、またはそれらの調製後、一般式(III)
のアルコールと反応される。
びエステル官能基は、一般に、前記不活性溶媒の1種類
中で開裂される。好適な溶媒は、炭化水素類、例えばト
ルエン、ベンゼンもしくはキシレン、エーテル類、例え
ばテトラヒドロフランもしくはジエチルエーテル、エス
テル類、例えば酢酸エチル、アルコール類、例えばエタ
ノール、メタノールもしくはイソプロパノール、アセト
ニトリルまたはジメチルホルムアミドである。アセトニ
トリル、ジメチルホルムアミド、酢酸エチルもしくはエ
タノールが特に好適である。
℃、好ましくは20℃〜80℃で実施される。
かしながら、また減圧下または昇圧下で、その方法を実
施することも可能である(例えば0.5〜5bar)。
ば、カルボン酸類およびそれらのアルカリ金属塩類(例
えばギ酸、酢酸、2−エチルヘキサン酸および2−エチ
ルヘキサン酸ナトリウム)、有機アミン類、例えばモル
ホリン、トリエチルアミン、ピロリジン、ジメチルトリ
メチルシリルアミン、トリエチルシリルモルホリンおよ
びn−ブチルアミン、ジメドン、ジエチルマロン酸ナト
リウム、水素化トリブチルスズ、N,N−ジメチルバル
ビツール酸またはギ酸アンモニウムである。モルホリン
が好適である。
合物1モル当たり1モル〜20モル量、好ましくは1.
1モル〜3モル量で使用される。
類は、例えば、テトラキストリフェニルホスフィンパラ
ジウム(0)(Pd(PPh3)4、パラジウムジベンジ
リデンアセトン(Pd2(dba)3)、Pd2(db
a)3xCHCl3、Pd(dba)2、PdCl2、Pd
(OAc)2、PdCl2(PhCN)2、PdCl2(C
H3CN)2もしくはPdCl2(PPh3)2である。酢
酸パラジウム(II)(Pd(OAc)2)が好適であ
る。
物1モル当たり0.0001モル〜0.2モル量、好ま
しくは0.001モル〜0.05モル量で使用される。
トリアルキル−およびトリアリールホスフィン類、例え
ばトリフェニルホスフィン、トリイソプロピルホスフィ
ンもしくはトリ−o−トリルホスフィンである。トリフ
ェニルホスフィンが好適である。
であるか、または公知の方法によって調製できる。
(V)のアルコールは、既知である。一般式(VII)
の化合物は、新規であり、上記のように調製できる。
れる化合物は、一般式(I)[式中、AおよびDは、同
一かまたは異なり、そして水素もしくはフッ素を表す
か、または、炭素原子6個までをもつ直鎖または分枝ア
ルキルを表すか、あるいは、AおよびDは、一緒になっ
て、式
なり、そして水素、フッ素、臭素、または炭素原子6個
までをもつ直鎖または分枝アルキル、ベンジルまたはフ
ェニルを示す)の基を表す]の鏡像異性的に純粋な化合
物である。
製される化合物は、一般式(I)[式中、AおよびD
は、同一かまたは異なり、そして水素を表すか、また
は、炭素原子4個までをもつ直鎖または分枝アルキルを
表すか、あるいは、AおよびDは、一緒になって、式
なり、そして水素、または炭素原子4個までをもつ直鎖
または分枝アルキルを示す)の基を表す]の鏡像異性的
に純粋な化合物である。
高度にエナンチオ選択的な様式で、そして同時に高い収
率をもって、抗真菌活性および抗細菌活性をもつ価値あ
る薬物である一般式(I)の鏡像異性的に純粋なシクロ
ペンタン−β−アミノ酸を得ることができる。
−ジカルボン酸1−(E)−シンナミル
ジカルボン酸無水物(90.0g,591mmol)
を、N2雰囲気下で、トルエン(2400ml)中に溶
解する。キニン(191.7g,591mmol)、次
いでトランス−シンナミルアルコール(119.2g,
888mmol)を、−15℃で添加する。反応混合液
を、−15℃で少なくとも4時間撹拌する。それを室温
まで暖め、そして1NHCl(3x900ml)および
水(2x900ml)で洗浄する。次いで、生成物を、
2%濃度K2CO3水溶液(1x4.5 l,2x1.5
l)で有機相から抽出する。合体した水相を、酢酸エ
チル(2x1 l)で洗浄し、トルエン(600ml)
の層で覆い、そして激しく撹拌しながら10%塩酸でp
H2に調整する。その相を分離後、生成物を、トルエン
(2x600ml)で2回以上抽出する。合体したトル
エン相を、水(2x400ml)で洗浄し、そして50
℃/約20mbarで真空濃縮する。
racel,OD−H,溶出液:n−ヘプタン/イソプ
ロパノール)。
成物に添加し、そして形成された懸濁液を、約1時間撹
拌し、濾過し、そして濾液を真空蒸発するならば、鏡像
異性体過剰量e.e.≧98%(HPLC,Chira
cel OD−H,溶出液:n−ヘプタン/イソプロパ
ノール)の(1R,2S)−4−メチレンシクロペンタ
ン−1,2−ジカルボン酸1−(E)−シンナミル(1
44.6g、理論量の85%)を得る。
−ジカルボン酸1−(E)−シンナミル
l)の懸濁液を、N2雰囲気下で−15℃まで冷却し、
そして4−メチレン−シクロペンタン−1,2−ジカル
ボン酸無水物(84.0g,553mmol)およびト
ランス−シンナミルアルコール(111.2g,829
mmol)を添加する。その反応混合液を、−15℃で
少なくとも4時間撹拌する。精製を、実施例1からの化
合物の調製と同様にして実施する。
racel,OD−H,溶出液:n−ヘプタン/イソプ
ロパノール)。
カルボニル)アミノ−4−メチレン−1−シクロペンタ
ン−カルボン酸(E)−シンナミル
mol)およびリン酸ジフェニルエステル−アジド
(9.6g,34.9mmol)を、窒素雰囲気下で、
トルエン(70ml)中実施例1からの化合物(10.
0g,34.9mmol、e.e.≧85%)の溶液
に、連続して滴下する。
まで、約30分間90℃に加熱する。次いで、トランス
−シンナミルアルコール(5.6g,41.9mmo
l)を、90℃で滴下し、そして混合液を、窒素下還流
下で一夜加熱する。その反応混合液を、撹拌しながら室
温まで冷却し、そして氷浴によりさらに約3℃以下に冷
却し、沈殿した生成物を吸引濾取し、冷トルエン総量5
0mlで洗浄し、そして生成物を、50℃で真空乾燥す
る。
結晶 鏡像異性体過剰量e.e.≧99%(HPLC,Chi
racel,OD−H,溶出液:n−ヘプタン/イソプ
ロパノール+トリフルオロ酢酸)。
量e.e.≧98%の実施例1からの化合物を用いて実
施すれば、生成物を、鏡像異性体過剰量e.e.≧99
%をもつ収量11.7g(理論量の80%)において得
る。
カルボニル)アミノ−4−メチレン−1−シクロペンタ
ン−カルボン酸(E)−シンナミル
g,104.8mmol)より出発して、実施例2から
の化合物の調製と同様にして達成される。
racel OD−H,溶出液:n−ヘプタン/イソプ
ロパノール+トリフルオロ酢酸)。
カルボニル)アミノ−4−メチレン−1−シクロペンタ
ン−カルボン酸アリル
シクロペンタン−1,2−ジカルボン酸1−アリル(ド
イツ特許出願公開第44 007 49号;7.3g,34.9
mmol,e.e.≧96%)より出発して、実施例2
に記載の調製と同様にして実施される。
晶 C20H23NO4(341.38) 理論値: C 70.36% H 6.79% N 4.10% 測定値: C 70.25% H 6.97% N 4.08% (実施例4) (−)−(1R,2S)−2−アミノ−4−メチレン−
シクロペンタン−1−カルボン酸
0.5mmol)、モルホリン(75.1g,862m
mol)および酢酸パラジウム(II)(0.97g,
4.3mmol)を、N2雰囲気下で、酢酸エチル(1
500ml)中実施例2からの化合物(180.0g,
431mmol)の溶液に、連続して添加する。反応混
合液を、還流下で2時間加熱し、次いで、約60℃に冷
却する。沈殿した生成物を吸引濾取し、酢酸エチルで洗
浄し、そして真空乾燥する。粗生成物を、85%エタノ
ール水溶液から2回再結する。
結晶 融点:222℃ [α]20 D=−31.6(c=1,H2O) C7H11NO2(141.2) 理論値: C 59.56% H 7.85% N 9.92% 測定値: C 59.46% H 7.85% N 9.88% 実施例4からの化合物の調製は、実施例3からの化合物
より出発して、同様にして、そしてほとんど同じ収率で
達成される。
シクロペンタン−1−カルボン酸
3g,144.4mmol)より出発して、実施例4か
らの化合物の調製と同様にして達成される。
酸1−(E)−シンナミル
水物(22.0g,157.1mmol)およびトラン
ス−シンナミルアルコール(31.6g,235.7m
mol)を、N2雰囲気下、−15℃で、トルエン(6
34ml)中キニン(50.9g,157.1mmo
l)の懸濁液に、連続して添加する。反応混合液を、−
15℃で少なくとも4時間撹拌する。それを、室温まで
加温し、そして1NHCl(2x240ml)および水
(240ml)で洗浄する。次いで、生成物を、2.2
%K2CO3水溶液(1x1210ml,1x400m
l)で有機相から抽出する。合体した水相を、酢酸エチ
ル(2x260ml)で洗浄し、トルエン(260m
l)の層で覆い、そして激しく撹拌しながら10%塩酸
でpH2に調整する。その相を分離後、生成物を、トル
エン(260ml)でもう1回抽出する。合体したトル
エン相を、水(2x130ml)で洗浄し、そして50
℃で真空濃縮する。収量:40.2g(理論量の93
%) 鏡像異性体過剰量e.e.≧86%(HPLC) C16H18O4(274.3) 理論値: C 70.06% H 6.61% 測定値: C 69.66% H 6.42% (実施例6) (1R,2S)−2−N−((E)−シンナミルオキシ
カルボニル)アミノ−シクロペンタン−1−カルボン酸
(E)−シンナミル
mol)およびリン酸ジフェニルエステル−アジド(3
9.4g,143mmol)を、N2雰囲気下で、トル
エン(286ml)中実施例5からの化合物(39.3
g,143mmol)の溶液に、連続して添加する。
次いで、トランス−シンナミルアルコール(23.0
g,172mmol)を、この温度で滴下し、そして混
合液を、還流下で一夜加熱する。それを、撹拌しながら
30℃まで冷却し、そして沈殿した粗生成物(14.2
g)を吸引濾取し、そして冷トルエン(60ml)で洗
浄する。その母液を、5%クエン酸水溶液(410m
l)、水(410ml)、飽和NaHCO3溶液(41
0ml)および飽和NaCl溶液(410ml)で、連
続して洗浄する。有機相を真空濃縮した後、さらなる粗
生成物(30.0g)を得る。次いで、粗生成物を、イ
ソプロパノールから再結する。
%)、白色結晶 鏡像異性体過剰量e.e.≧99%(HPLC,Chi
racel OD−H) 融点:84〜85℃ C25H27NO4(405.5) 理論値: C 74.05% H 6.71% N 3.45% 測定値: C 74.12% H 6.58% N 3.53% (実施例7) (−)−(1R,2S)−2−アミノ−シクロペンタン
−1−カルボン酸
l)および酢酸パラジウム(II)(0.062g,
0.28mmol)を、N2雰囲気下で、エタノール
(127ml)中実施例6からの化合物(44.8g,
110.5mmol)およびトリフェニルホスフィン
(1.37g,5.2mmol)の溶液に添加する。反
応混合液を、還流下で2時間加熱し、3−メルカプト−
1,2,4−トリアゾール(1.12g,11.1mm
ol)を添加し、そして混合液を、還流下でさらに1.
5時間加熱し、次いで、0〜5℃に冷却する。沈殿した
粗生成物を吸引濾取し、エタノールで洗浄し、そして真
空乾燥する。粗生成物を、メルカプト−1,2,4−ト
リアゾール5mol%の存在下、85%エタノール水溶
液から再結する。 収量:9.4g(理論量の66%)、白色結晶 融点:218℃(分解) [α]20 D=9.9(c=1.0,H2O) C6H11NO2(129.2) 理論値: C 55.80% H 8.59% N 10.84% 測定値: C 55.53% H 8.24% N 10.83% 本発明の特徴および態様は以下のとおりである。
り、そして水素、ハロゲンもしくはヒドロキシルを表す
か、あるいは、場合により、ハロゲン、ヒドロキシル、
フェニル、ベンジルオキシもしくはカルボキシルによる
か、または各場合、炭素原子6個までをもつ直鎖または
分枝アルコキシ、アシルもしくはアルコキシカルボニル
によるか、または式−NR7R8 (式中、R7およびR8は、同一かまたは異なり、そして
水素、フェニルまたは炭素原子6個までをもつ直鎖また
は分枝アルキルを示す)の基によって、同一かまたは異
なる様式で1回または2回置換されてもよい、炭素原子
8個までをもつ直鎖または分枝アルキルを表すか、ある
いは、AおよびDは、一緒になって、式
なり、そして水素、ハロゲン、または炭素原子8個まで
をもつ直鎖または分枝アルキル、アルコキシもしくはヒ
ドロキシアシルを示す)の基を表す]の鏡像異性的に純
粋なシクロペンタン−β−アミノ酸の調製のための方法
であって、一般式(II)
のメソ−ジカルボン酸無水物を、最初に、一般式(II
I)
たは異なり、そして水素を表すか、または、炭素原子5
個までをもつ直鎖または分枝アルキルを表すか、また
は、場合により、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメト
キシ、ニトロもしくはトリフルオロメチルによるか、ま
たは各場合、炭素原子6個までをもつ直鎖または分枝ア
ルキルもしくはアルコキシによって、同一かまたは異な
る様式で3回まで置換されてもよいフェニルを表すか、
あるいは、R3は、S,Nおよび/またはOからなるシ
リーズからのヘテロ原子3個までをもつ5〜7員の芳香
族複素環式基を表す]のアリルアルコールを用い、そし
て、不活性溶媒中、鏡像異性的に純粋な形で存在するキ
ラルアミン塩基の等モル量の存在下での不斉アルコーリ
シスによって、中間体一般式(IV)
前記意味をもち、そしてEは、キラルアミン塩基を表
す]の鏡像異性的に純粋な塩段階をへて、一般式(IV
a)
前記意味をもつ]の鏡像異性的に純粋な化合物に転化
し、さらなる段階では、不活性溶媒中、塩基の存在下
で、一般式(IVa)の化合物を、一般式(V) (R6O)2−P(O)−N3 (V) [式中、R6は、フェニルを表すか、または炭素原子6
個までをもつ直鎖または分枝アルキルを表す]のアジ化
物との反応によるか、あるいは一般式(IVa)の化合
物のカルボキシル基の活性化に続くアルカリ金属アジ化
物もしくはトリアルキルシリルアジドとの反応によっ
て、クルチウス転位により、中間体として対応する酸ア
ジドに転化し、そして続いて、一般式(VI)
前記意味をもつ]の対応する転位イソシアン酸エステル
に転化し、そして次に、イソシアン酸エステルを、一般
式(III)の化合物と反応されて、一般式(VII)
前記意味をもつ]の化合物を生成し、そして最後に、ウ
レタンおよびエステル官能基を、不活性溶媒中、Pd触
媒および/またはホスフィンおよび求核性補助剤の存在
下で開裂する、ことを特徴とする方法。
の反応が、温度範囲−60℃〜+40℃、好ましくは−
20℃〜+25℃で実施されることを特徴とする、第1
項記載の方法。
の反応が、圧力範囲0.5〜80bar、好ましくは常
圧下で実施されることを特徴とする、第1項記載の方
法。
130℃、好ましくは6〜110℃で実施されることを
特徴とする、第1項記載の方法。
〜5bar、好ましくは常圧下で実施されることを特徴
とする、第1項記載の方法。
一般式(Va)の化合物1モル当たり1〜3モル量、好
ましくは1〜1.5モル量で使用されることを特徴とす
る、第1項記載の方法。
温度範囲0℃〜+100℃、好ましくは20℃〜80℃
で開裂されることを特徴とする、第1項記載の方法。
圧力範囲0.5〜5bar、好ましくは常圧下で開裂さ
れることを特徴とする、第1項記載の方法。
第1項に定められた意味をもち、そしてEは、キラルア
ミン塩基を表す]の鏡像異性的に純粋な化合物。
第1項に定められた意味をもつ]の鏡像異性的に純粋な
化合物。
第1項に定められた意味をもつ]の鏡像異性的に純粋な
化合物。
Claims (4)
- 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、 AおよびDは、同一かまたは異なり、そして水素、ハロ
ゲンもしくはヒドロキシルを表すか、あるいは、場合に
より、ハロゲン、ヒドロキシル、フェニル、ベンジルオ
キシもしくはカルボキシルによるか、または各場合、炭
素原子6個までをもつ直鎖または分枝アルコキシ、アシ
ルもしくはアルコキシカルボニルによるか、または式−
NR7R8 (式中、R7およびR8は、同一かまたは異なり、そして
水素、フェニルまたは炭素原子6個までをもつ直鎖また
は分枝アルキルを示す)の基によって、同一かまたは異
なる様式で1回または2回置換されてもよい、炭素原子
8個までをもつ直鎖または分枝アルキルを表すか、ある
いは、 AおよびDは、一緒になって、式 【化2】 (式中、R1およびR2は、同一かまたは異なり、そして
水素、ハロゲン、または炭素原子8個までをもつ直鎖ま
たは分枝アルキル、アルコキシもしくはヒドロキシアシ
ルを示す)の基を表す]の鏡像異性的に純粋なシクロペ
ンタン−β−アミノ酸の調製のための方法であって、 一般式(II) 【化3】 [式中、AおよびDは、前記意味をもつ]のメソ−ジカ
ルボン酸無水物を、最初に、一般式(III) 【化4】 [式中、R3、R4およびR5は、同一かまたは異なり、
そして水素を表すか、または、炭素原子5個までをもつ
直鎖または分枝アルキルを表すか、または、場合によ
り、ハロゲン、シアノ、トリフルオロメトキシ、ニトロ
もしくはトリフルオロメチルによるか、または各場合、
炭素原子6個までをもつ直鎖または分枝アルキルもしく
はアルコキシによって、同一かまたは異なる様式で3回
まで置換されてもよいフェニルを表すか、あるいは、R
3は、S,Nおよび/またはOからなるシリーズからの
ヘテロ原子3個までをもつ5〜7員の芳香族複素環式基
を表す]のアリルアルコールを用い、そして、不活性溶
媒中、鏡像異性的に純粋な形で存在するキラルアミン塩
基の等モル量の存在下での不斉アルコーリシスによっ
て、中間体一般式(IV) 【化5】 [式中、A,D,R3、R4およびR5は、前記意味をも
ち、そしてEは、キラルアミン塩基を表す]の鏡像異性
的に純粋な塩段階をへて、一般式(IVa) 【化6】 [式中、A,D,R3、R4およびR5は、前記意味をも
つ]の鏡像異性的に純粋な化合物に転化し、 さらなる段階では、不活性溶媒中、塩基の存在下で、一
般式(IVa)の化合物を、一般式(V) (R6O)2−P(O)−N3 (V) [式中、R6は、フェニルを表すか、または炭素原子6
個までをもつ直鎖または分枝アルキルを表す]のアジ化
物との反応によるか、あるいは一般式(IVa)の化合
物のカルボキシル基の活性化に続くアルカリ金属アジ化
物もしくはトリアルキルシリルアジドとの反応によっ
て、クルチウス転位により、中間体として対応する酸ア
ジドに転化し、そして続いて、一般式(VI) 【化7】 [式中、A,D,R3、R4およびR5は、前記意味をも
つ]の対応する転位イソシアン酸エステルに転化し、 そして次に、イソシアン酸エステルを、一般式(II
I)の化合物と反応して、一般式(VII) 【化8】 [式中、R3、R4、R5、AおよびDは、前記意味をも
つ]の化合物を生成し、 そして最後に、ウレタンおよびエステル官能基を、不活
性溶媒中、Pd触媒および/またはホスフィンおよび求
核性補助剤の存在下で開裂する、ことを特徴とする方
法。 - 【請求項2】 一般式(IV) 【化9】 [式中、A,D,R3、R4およびR5は、請求項1に定
められた意味をもち、そしてEは、キラルアミン塩基を
表す]の鏡像異性的に純粋な化合物。 - 【請求項3】 一般式(IVa) 【化10】 [式中、A,D,R3、R4およびR5は、請求項1に定
められた意味をもつ]の鏡像異性的に純粋な化合物。 - 【請求項4】 一般式(VII) 【化11】 [式中、R3、R4、R5、AおよびDは、請求項1に定
められた意味をもつ]の鏡像異性的に純粋な化合物。
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