JPH1087341A - 光ファイバ - Google Patents

光ファイバ

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JPH1087341A
JPH1087341A JP8242278A JP24227896A JPH1087341A JP H1087341 A JPH1087341 A JP H1087341A JP 8242278 A JP8242278 A JP 8242278A JP 24227896 A JP24227896 A JP 24227896A JP H1087341 A JPH1087341 A JP H1087341A
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chlorine
optical fiber
core
loss
gas
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Kenichi Muta
健一 牟田
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Showa Electric Wire and Cable Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広帯域性を有するとともに、放射線環境下に
おける伝送損失の少ない光ファイバを提供する。 【解決手段】 コアに、石英を主成分とし、ゲルマニウ
ムを含み屈折率分布を制御されたをものを用いることに
より、広帯域化を図り、さらに、コアに、少なくとも塩
素を10重量%以上含ませることにより、Ge誘起欠陥
を抑制し、放射線環境下における伝送損失を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバに係
り、特に原子力関連プラント等の放射線照射を受ける環
境において使用するのに好適な光ファイバに関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所に代表される原子力関連プ
ラントでは、最近、計測制御系の性能、信頼性の向上に
伴って、それらの情報の伝送路となるケーブル量が大幅
に増大している。そのため、プラント内に相当量のケー
ブルを布設する場合、ケーブルの物量の低減といった布
設上の物理的な要求、更に低損失、広帯域、無誘導とい
った信号自体の信頼性を高める特性要求が生まれてく
る。
【0003】これらの要求条件に適合する伝送媒体とし
て、光ファイバが有効であり、その利用法の検討が各方
面にて研究、開発されている。たとえば、光ファイバ自
体の放射線特性は、純石英ガラスをコアに用い、硼素あ
るいはフッ素をドープしたクラッドを用いたステップイ
ンデックス(SI)型光ファイバが優れているというこ
とは良く知られており、確認されている。
【0004】また、最近では、プラントへのディジタ
ル、光多重伝送技術の適用が拡大されつつあり、それに
伴い情報量の増大が進み、大容量伝送を可能とする光フ
ァイバの必要性が高まってきている。即ち、SI型光フ
ァイバは、その構造自体から伝送帯域が制限されるた
め、たとえば、400MHz等の伝送に対応できないた
め、より広帯域性を有した光ファイバが要求されるよう
になってきている。
【0005】従来、広帯域化を図るためには、光ファイ
バのコア内部にゲルマニウム(Ge)等を添加し、コア
の屈折率分布を2乗分布としGI(グレーデッドインデ
ックス)型となるように形成している。これらは、通常
公衆通信網に使用されているGI型光ファイバであり、
放射線照射(ガンマ線照射)による伝送損失の増加が著
しく、放射線環境下での実用には耐えない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
においては、広帯域性を有し、かつ、原子力関連プラン
ト等の放射線照射を受ける環境において使用することの
できる光ファイバの開発が望まれていた。
【0007】本発明はかかる従来の事情に対処してなさ
れたもので、広帯域性を有するとともに、放射線環境下
における伝送損失の少ない光ファイバを提供しようとす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
石英を主成分とし、ゲルマニウムを含み屈折率分布を制
御されたコアを有する光ファイバであって、前記コア
に、少なくとも塩素を10重量%以上含むことを特徴と
する。
【0009】請求項2の発明は、石英を主成分とし、ゲ
ルマニウムを含み屈折率分布を制御されたコアを有する
光ファイバであって、Δn=1〜2%であり、前記コア
に、塩素を10〜30重量%含むことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に、縦軸を誘起損失(dB/
Km)、横軸をガンマ線照射時間として、ゲルマニウム
ドープ光ファイバのガンマ線照射による誘起損失変化の
様子を示す。同図に示すように、ゲルマニウムドープ光
ファイバにおけるガンマ線照射による誘起損失変化は、
時間に対して線形ではない。これは、ガンマ線により誘
起される欠陥に回復速度の速いものと遅いものがるため
である。
【0011】ところで、ガラス中に生成される欠陥とし
ては、以下に示すものがある。
【0012】
【化1】 なお、上記のうち、 OHC:酸素関連ホールセンター E´ :E´センター EC :エレクトロンセンター である。
【0013】上記した欠陥の発生状況を詳査するため、
本発明者等が、ESR(電子共鳴スピン)にて、Ge中
の欠陥を同定したところ、上記した欠陥のうち、回復速
度の速いものはOHCであり、損失増の主要因はGeE
C(エレクトロンセンター)であることが判明した。
【0014】そこで、本発明では、石英を主成分とし、
ゲルマニウムを含み屈折率分布を制御されたコア(たと
えば2乗分布とされたコア)を用いることによって広帯
域化を図り、これとともに、コア中に塩素を多量(10
重量%以上)に残存させることにより、Geと塩素で電
子を捕獲する競争反応により、Ge誘起欠陥を抑制する
ものである。
【0015】ガラス中に塩素を多量に残存させる方法と
しては、たとえば、焼結時(ガラス化時)において、不
活性ガス中に、塩素系ガス(たとえば、Cl2 、CCl
4 、SiCl4 、SOCl2 、SCl2 等)を高濃度で
添加することにより実現することができる。
【0016】なお、従来から、塩素は脱水剤として用い
られており、多孔質母材のガラス化時等に、多孔質母材
を塩素系ガスを添加した不活性ガス雰囲気中で高温加熱
処理することが行われており、このため、ガラス中に残
存する塩素を3〜5重量%程度含む光ファイバは知られ
ている。しかしながら、従来、塩素は、放射線特性に関
しては、劣化させるものとして認識されており、本発明
のように高濃度の塩素により、放射線照射に伴うGe誘
起欠陥を抑制することは行われていない。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0018】[実施例1]焼結時(ガラス化時)の塩素
ガス(Cl2 )の濃度を、不活性ガス(本実施例ではH
e)との比(流量比(容量比))で、 He/Cl=9.1〜10 とし、その他の工程は、従来と同様にして、比屈折率差
がΔn=1%、コア径/外径が50/125μm用の光
ファイバを作製した。
【0019】この光ファイバのガラス中に残存する塩素
濃度は、11重量%であり、性能試験を行ったところ、
0.85μmの測定波長で、伝送損失3.0dB/Km
以下、伝送帯域400MHz以上を満足し、かつ、−2
0〜+50℃のヒートサイクルの損失増加量が、0.2
dB/Km以下であった。
【0020】また、環境試験を行ったところ、原子力発
電所プラントの通常の設計寿命に相当する加速劣化条
件、すなわち、121℃×7日間相当の加熱後の損失増
加量、及びガンマ線の積算線量1×104 radの時の
損失増加量が、それぞれ0.5dB/Km以下、2.5
dB/Km以下であった。
【0021】なお、焼結時の塩素濃度を上記した範囲よ
り低くし、ガラス中に残存する塩素の濃度を低下させる
と、上記した放射線特性を得ることができなかった。一
方、焼結時の塩素濃度を上記した範囲より高くすると、
焼結時に発泡してしまい、また、屈折率分布の制御が困
難となり、上記した帯域特性を得ることができなかっ
た。
【0022】[実施例2]焼結時(ガラス化時)の塩素
ガス(Cl2 )の濃度を、不活性ガス(本実施例ではH
e)との比(流量比(容量比))で、 He/Cl=3.0〜3.3 とし、その他の工程は、従来と同様にして、比屈折率差
がΔn=2%、コア径/外径が50/125μm用の光
ファイバを作製した。
【0023】この光ファイバの塩素濃度は、30重量%
であり、性能試験を行ったところ、0.85μmの測定
波長で、伝送損失3.0dB/Km以下、伝送帯域40
0MHz以上を満足し、かつ、−20〜+50℃のヒー
トサイクルの損失増加量が、0.2dB/Km以下であ
った。
【0024】また、環境試験を行ったところ、原子力発
電所プラントの通常の設計寿命に相当する加速劣化条
件、すなわち、121℃×7日間相当の加熱後の損失増
加量、及びガンマ線の積算線量1×104 radの時の
損失増加量が、それぞれ0.5dB/Km以下、2.5
dB/Km以下であった。
【0025】なお、焼結時の塩素濃度を上記した範囲よ
り低くし、ガラス中に残存する塩素の濃度を低下させる
と、上記した放射線特性を得ることができなかった。一
方、焼結時の塩素濃度を上記した範囲より高くすると、
焼結時に発泡してしまい、また、屈折率分布の制御が困
難となり、上記した帯域特性を得ることができなかっ
た。
【0026】ところで、上記実施例では、塩素ガスを用
いた場合について説明したが、塩素ガス以外の他の塩素
系ガスを使用する場合、塩素ガスを用いた場合の塩素量
に換算した量の塩素が含まれるよう、ガスの流量を設定
する必要がある。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
広帯域性を有するとともに、放射線環境下における伝送
損失の少ない光ファイバを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガンマ線照射による誘起損失変化の様子を示す
図。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石英を主成分とし、ゲルマニウムを含み
    屈折率分布を制御されたコアを有する光ファイバであっ
    て、 前記コアに、少なくとも塩素を10重量%以上含むこと
    を特徴とする光ファイバ。
  2. 【請求項2】 石英を主成分とし、ゲルマニウムを含み
    屈折率分布を制御されたコアを有する光ファイバであっ
    て、 Δn=1〜2%であり、前記コアに、塩素を10〜30
    重量%含むことを特徴とする光ファイバ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000042458A1 (fr) * 1999-01-18 2000-07-20 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Fibre optique et son procede de fabrication

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000042458A1 (fr) * 1999-01-18 2000-07-20 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Fibre optique et son procede de fabrication
US6343175B1 (en) 1999-01-18 2002-01-29 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Optical fiber with core containing chlorine and cladding containing fluorine and a method of manufacturing the same
US6449415B1 (en) 1999-01-18 2002-09-10 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Optical fiber and method of manufacturing the same

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