JPH1086766A - 自動車用モールディング - Google Patents

自動車用モールディング

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JPH1086766A
JPH1086766A JP26513596A JP26513596A JPH1086766A JP H1086766 A JPH1086766 A JP H1086766A JP 26513596 A JP26513596 A JP 26513596A JP 26513596 A JP26513596 A JP 26513596A JP H1086766 A JPH1086766 A JP H1086766A
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正敏 杉浦
Fumitaka Yoshitsuru
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウィンドモールディング部とルーフモールデ
ィング部が押出成形により一連に成形されたモールディ
ングについて、装着に際してクリップを用いる必要がな
く、しかもモールディングの一部を切除する作業が不要
で、容易に、かつ確実に装着でき、風切り音や風力抵抗
も小さくする。 【解決手段】 表面部12が主脚部13の上端に形成さ
れ、前記主脚部の一側下部に突条14が突設されてなる
本体と、前記突条とは反対側の脚部側面の下部に突設さ
れた弾性ひれ片20とよりなる基本形状を共通に備え、
かつウィンドモールディング部10Aでは前記主脚部の
下端に先端脚部23が下方へ延設される一方、ルーフモ
ールディング部10Bでは前記突条14の先端にルーフ
用弾性ひれ片25が延設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用モール
ディングに関し、特にはウィンドシールドガラスの側縁
からルーフの側縁に渡って装着される一連のモールディ
ングに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用モールディングには、図10や
そのA−A断面を示す図11およびB−B断面を示す図
12のように、フロントウィンドシールドガラスG1の
側縁とアウターピラーP1間の隙間Sに装着されるウィ
ンドモールディング部50Aと、ルーフR1の側縁の溝
M1に装着されるルーフモールディング部50Bとが押
出成形によって一連に、かつ同一形状に形成されたモー
ルディング50がある。また、リアウィンドシールドガ
ラスの側縁まで装着されるモールディングもある。この
押出成形によってウィンドモールディング部50Aとル
ーフモールディング部50Bが一体に形成されたモール
ディング50は、継ぎ目がないため、見栄えがよく、成
形作業も簡単等の利点がある。図中の符号51は金属芯
材、52,53はモールディングを取り付けるためのク
リップ、54,55は接着剤である。
【0003】しかし、前記一連の同一形状からなるモー
ルディング50にあっては、ウィンドシールドガラス側
縁の隙間S1とルーフ側縁の溝M1形状が互いに大きく
異なるため、ウィンモールディング部50Aとルーフモ
ールディング部50Bとでは、異なるクリップ52,5
3を用いて車体に装着しており、二種類のクリップを用
意しなければならない煩わしさや、その装着作業が煩雑
になる問題がある。しかも、前記モールディング50
は、クリップ52,53と確実に係合できるよう、モー
ルディング50と略等しい幅を有する帯状の金属材を曲
げ加工して幅方向両端に爪51a, 51bを形成した前
記金属芯材51を樹脂56内に埋設した構造からなるた
め、製品コストが高いばかりでなく、曲げ自由度が制限
され、車体のウィンドシールドガラス部分とルーフ部分
との境界部分57ではその曲形状に追従できず、モール
ディング表面と車体間に隙間を生じて美観を損なうこと
があった。
【0004】また、特開平5−46999号公報には、
図13に示すように、係止脚片61と補助脚片62を有
するモールディング60が提案されている。符号63は
金属芯材である。
【0005】しかし、このモールディング60は、ウィ
ンドシールドガラス部では、補助脚片62を切除して図
14に示すように用いるため、その切除が面倒な問題が
ある。さらに、図15に示すように、ルーフR2部で
は、前記係止脚片61の係止片64を、ルーフR2の溝
M2内に立設された係止突条部R3に係止することによ
ってルーフR2に装着されるが、その際モールディング
60の一側縁60aとルーフの溝M2の壁W2間には雨
水誘水溝用の隙間68が形成されるようになっているた
め、洗車やワックス掛け等の際に前記隙間68のモール
ディング一側縁60aに手が引っ掛かってモールディン
グ60が幅方向に起こされ、ルーフから外れ易い問題が
ある。さらに、前記モールディングの一側縁60aとル
ーフの溝M2間に雨水誘水溝用の隙間68を形成するよ
うになっているため、ルーフの溝M2が外側で狭くなっ
たアンダーカット形状のものには、対応しずらい問題が
ある。加えて、前記ルーフの係止突条部R3はその成形
時に高さ及び角度等にバラツキを生じ易いため、モール
ディング60が正しく係止されない場合があり、また、
自動車走行時には前記雨水誘水用の隙間68によって風
切り音や風力抵抗が大きくなる問題もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の点
に鑑みなされたもので、ウィンドモールディング部とル
ーフモールディング部が押出成形により一連に成形され
たモールディングについて、ウィンドシールドガラスの
側縁部とルーフの側縁への装着に際してクリップを用い
る必要がなく、しかも装着に際してモールディングの一
部を切除する作業が不要で、容易に、かつ確実に装着で
き、さらに、風切り音や風力抵抗の小さいモールディン
グを提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、ウィンドシ
ールドガラスの側縁とアウターピラーの隙間に装着され
るウィンドモールディング部と、ルーフの側縁の溝に装
着されるルーフモールディング部とが一連に押出成形さ
れた自動車用モールディングにおいて、前記ウィンドモ
ールディング部とルーフモールディング部は、前記隙間
または溝を覆う表面部が主脚部の上端に形成され、前記
主脚部の一側下部に前記表面部との間でガラス嵌着溝を
構成する突条が突設されてなる本体と、前記突条とは反
対側の脚部側面の下部に突設された弾性ひれ片とよりな
る基本形状を共通に備え、かつ前記ウィンドモールディ
ング部では前記主脚部の下端に先端脚部が下方へ延設さ
れる一方、前記ルーフモールディング部では前記突条の
先端にルーフ用弾性ひれ片が延設されていることを特徴
とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の自動車用モールデ
ィングの一例を示す斜視図、図2は図1のモールディン
グの基本形状を示す断面図、図3は図1の3−3断面
図、図4は図1の4−4断面図、図5は同実施例におけ
るウィンドモールディング部の使用状態を示す断面図、
図6は同実施例におけるルーフモールディング部の使用
状態を示す断面図、図7は同実施例におけるウィンドモ
ールディング部の押出成形時を簡略に示す断面図、図8
は同実施例における徐変部の押出成形時を簡略に示す断
面図、図9は同実施例におけるルーフモールディング部
の押出成形時を簡略に示す断面図である。
【0009】図1に示すこの発明のモールディング10
は、自動車のウィンドシールドガラスの側縁とアウター
ピラー間の隙間に挿入されるウィンドモールディング部
10Aと、ルーフの側縁の溝に挿入されるルーフモール
ディング部10Bとが一連に押出成形されたもので、そ
の押出成形時にウィンドモールディング部10Aとルー
フモールディング部10Bの形状が互いに異なるように
されている。前記ウィンドモールディング部10Aとル
ーフモールディング部10Bの境界部10Cでは、徐々
に形状が変化している。なお、フロントウィンドシール
ドガラス部からルーフ部を経てリアウィンドガラス部ま
で装着されるモールディング(図示せず)にあっては、
前記ルーフモールディング部10Bの両端に前記ウィン
ドモールディング10Aが一連に形成されている。
【0010】モールディング10は、全体に共通する基
本形状を備え、その基本形状に対しさらに所定部分が設
けられてウィンドモールディング部10Aやルーフモー
ルディング部10Bを構成している。
【0011】モールディング10の基本形状は、図2に
示すように、本体11と弾性ひれ片20とよりなる。本
体11は、表面部12が主脚部13の上端に形成され、
さらにその主脚部13の一側下部に突条14が突設され
たもので、押出成形可能な軟質樹脂からなる。この例の
本体11は、後記弾性ひれ片20およびルーフ用弾性ひ
れ片25より硬い、硬度90〜95°程度の軟質塩化ビ
ニル樹脂からなる。
【0012】前記表面部12は、ウィンドモールディン
グ部10Aでは、その使用状態を示す図5のように、ウ
ィンドシールドガラスGとアウターピラーP間の隙間S
を覆い、一方、ルーフモールディング部10Bでは、そ
の装着状態を示す図6のように、ルーフRの側縁の溝M
を覆うもので、主脚部13の両側に突出するように形成
されている。このように、表面部12が前記ルーフの溝
Mを覆い、表面部12の側端と溝Mの壁Wとの間に隙間
を生じないため、自動車走行時の風切り音や風力抵抗を
低減することができ、さらには、洗車等の際に前記隙間
に位置するウィンドモールディング部10Aの側端に手
が引っ掛かってウィンドモール10が外れることもな
い。
【0013】またこの例では、主脚部13の両側へ突出
する表面部12のひさし状部分12a, 12bは、図5
のように、ウィンドモールディング部10Aではアウタ
ーピラーP側、図6のように、ルーフモールディング部
10BではルーフRの側端側を向く方の部分12aが、
反対側の部分12bよりも薄くされ、相対的に硬度が低
くなるようにしてある。そのように構成したため、この
モールディング10は、車体に装着されると、ウィンド
シールドガラスの側縁の隙間Sでは、ひさし状部分12
aの弾性変形により表面部12が隙間Sの開口側(外
側)に圧着して隙間Sを美麗に塞ぎ、またルーフ部Rの
側縁の溝Mでは、該溝Mの開口側(外側)に表面部12
が圧着して美麗に塞ぐようになる。
【0014】前記主脚部13は、前記表面部12や他部
に対して支柱の働きをなす部分で、ウィンドシールドガ
ラス部分からルーフ部分に沿ってこのモールディング1
0が装着される際にも、所定の形状保持性を有するよう
に、前記表面部12より厚肉に形成されている。また、
この例では主脚部13内に、長手方向に沿って金属芯材
15が埋設され、それによって主脚部13の形状保持性
がより高められている。この金属芯材15としては、ワ
イヤーからなる芯材15aあるいは破線で示す幅の狭い
平板状の芯材15bの何れかが好適である。この金属芯
材15を主脚部13内に埋設し、表面部12に設けない
ことにより、さらには、ワイヤーや幅の狭い平板状の金
属芯材15を用いることによって、曲げ加工なしでもモ
ールディング10がウィンドシールドガラス部分からル
ーフ部分の形状に沿って追従し易くなり、より確実に車
体に装着できるようになる。
【0015】前記突条14は、主脚部13のウィンシー
ルドガラス側あるいはルーフの中央側を向く側面13a
下部に前記表面部12のひさし状部分12bと同様に横
方向へ突出して形成され、前記ひさし状部分12bとの
間でガラス嵌着溝16を構成する。この突条14は、ウ
ィンドモールディング部10Aでは、図5に示すよう
に、前記ガラス嵌着溝16に嵌められたウィンドシール
ドガラスGの側縁を前記表面部12のひさし状部分12
bとの間で挟持し、一方、ルーフモールディング部10
Bでは、図4および図6に示すように、後記するルーフ
用弾性ひれ片25を支持する部分である。そのため、こ
の突条14は所要の剛性を有するように厚くされ、また
ウィンドシールドガラスG側縁の隙間Sあるいはルーフ
側縁の溝Mへの挿入が妨げられないように、前記表面部
12のひさし状部分12bより短く形成されている。
【0016】さらにこの例の本体11は、表面部12の
上面に長手方向に沿って、前記ガラス嵌着溝16と同一
側を向くように、凹状の雨水誘導溝17が形成されてい
る。これによって、自動車走行等の際に雨水を効率よく
誘導して、側部窓ガラス側へ雨水がかからないようにす
る。
【0017】一方、弾性ひれ片20は、ウィンドモール
ディング部10Aでは、図5に示すように、ウィンドシ
ールドガラス部の隙間SにおけるアウターピラーPの壁
Waと当接し、またルーフモールディング部10Bで
は、図6に示すように、溝Mのルーフ中央側の壁Wbと
当接して、モールディング10の姿勢保持および抜け防
止を図るためのもので、前記突条14とは反対側の主脚
部11側面の下部に、表面部12のひさし状部分12a
よりも短く突設されている。この弾性ひれ片20は、前
記アウターピラーPの壁Waやルーフの溝の壁Wbと弾
性的に当接できるように、前記本体11よりも柔らかい
樹脂からなり、この例では硬度75〜80°程度の軟質
塩化ビニル樹脂で構成され、本体11と一体に押出成形
されている。
【0018】このような基本形状に加え、ウィンドモー
ルディング部10Aでは、その断面を示す図3から理解
されるように、前記主脚部13の下端にガラス嵌着溝1
6側の側面が傾斜面23aとされた先細の先端脚部23
が下方へ延設されている。このように先端脚部23を設
ける理由は、次の通りである。すなわち、図5に示すよ
うに、ウィンドシールドガラス部では、モールディング
装着時、この先端脚部23の前記傾斜面23aとガラス
Gの端縁が接触することにより、前記傾斜面23aがガ
イドをなし、モールディングをスムーズに挿入できるだ
けでなく、アウターピラーPの凹部Paに盛られた接着
剤27に先端脚部23を挿入し固定することにより、ガ
ラスGとアウターピラーPの固着を行えるからである。
なお、前記先端脚部23はこの例では断面略楔形状(三
角形)となっているが、それに限らず、台形等適宜の断
面形状とされる。ただ、前記ガラス嵌着溝16側の側面
は前記のような傾斜面23aとするのが好ましい。この
先端脚部23の材質は、前記本体13と同様の硬さを有
するものが好ましく、この例では、本体13と同じ材質
からなる。
【0019】これに対してルーフモールディング部10
Bでは、その断面を示す図4から理解されるように、前
記ウィンドモールディング部10Aの先端脚部23に代
えて、前記基本形状における突条14の先端にルーフ用
弾性ひれ片25が、表面部12のひさし状部分12bと
同方向へ延設されている。このルーフ用弾性ひれ片25
は、図6に示すように、ルーフ側縁の溝Mにおいてルー
フ外側の壁Wcと弾性的に圧接し、その反対側の壁Wa
と圧接する前記弾性ひれ片20とによって、ルーフモー
ルディング部10Bをルーフ側縁の溝Mに正しく固定
し、また、抜けるのを防止する。このルーフ用弾性ひれ
片25の材質は、前記本体11よりも柔らかい材質が好
ましく、この例では基本形状における弾性ひれ片20と
同じ75〜80°程度の軟質塩化ビニル樹脂からなる。
【0020】このルーフモールディング部10Bにおい
て、前記ウィンドモールディング部10Aの先端脚部2
3を設けない理由は、次の通りである。すなわち、前記
ルーフ側縁の溝Mは、車体パネルの継ぎ目を隠蔽するた
めに設けられるもので、図6に示すように、プレス成形
によって端部を段形状にした車体パネル同士(図6に示
すRp, Rp)を接合することによって形成される。従
って、ウィンドシールドガラス部との境界を構成するコ
ーナー部(図10に示す自動車では符号57の位置)に
おいては曲形状の段を車体パネルRpの端部に形成せね
ばならないが、一般的にプレス成形では、金属板の端部
に曲形状の深い段を美麗に形成するのは容易ではない。
そこで、通常、前記コーナー部ではウィンドシールドガ
ラス部の隙間Sよりも浅い溝が形成され、その浅い溝に
合わせてルーフ側縁の溝Mが形成されている。そのた
め、このルーフモールディング部10Bに、前記ウィン
ドモールディング部10Aと同様の先端脚部23を設け
ると、その先端脚部23がルーフ側縁の溝M底面に衝突
してルーフモールディング部10Bが正しく溝内に装着
されず、外れ易くなる不具合が発生するので、それを避
けるため先端脚部を設けないのである。
【0021】なお、この例のルーフモールディング部1
0Bが装着される車体のルーフ側縁の溝Mは、溝の開口
側(外側)の幅が狭くなったアンダーカット形状となっ
ている。そのため、ルーフモールディング部10Bに溝
Mから抜けようとする力が加わった際には、前記ルーフ
モールディング部10Bの弾性ひれ片20とルーフ用弾
性ひれ片25が、溝両側の立ち壁に強く圧着して、ルー
フモールディング部10Bの抜けを確実に防止する。ま
た、前記車体のルーフ側縁の溝Mは、その両外側表面に
段部Da, Dbが形成されていて、その段部Da, Db
に前記表面部12のひさし状部分12a, 12bが入る
ようになっている。そのため、前記段部Da, Dbによ
って表面部12の位置決めが確実になされ、ルーフモー
ルディング部10Bの蛇行が防止される。
【0022】前記構造からなる自動車用モールディング
10は、押出成形機のダイス部分に複数の遮蔽体を設
け、その遮蔽体によってダイスの開口(樹脂出口)を部
分的に開閉することによって、容易にウィンドモールデ
ィング部10Aとルーフモールディング部10Bを連続
して押出成形できる。
【0023】例えば、図7ないし図9に示すように、押
出成形機のダイス30部分 に、前記基本形状と先端脚
部およびルーフ用弾性ひれ片を形成する成形用開口(樹
脂出口)31を設けるとともに、その先端脚部成形用開
口部分32を開閉するスライド遮蔽体41と、ルーフ用
弾性ひれ片成形用開口部分33を開閉するスライド遮蔽
体42を設ける。そして、ウィンドモールディング部の
押出成形時には、図7に示すように、先端脚部のスライ
ド遮蔽体41を後退させて先端脚部成形用開口部分33
を開ける一方、ルーフ用弾性ひれ片のスライド遮蔽体4
2を前進させてルーフ用弾性ひれ片成形用開口部分33
を閉じた状態で樹脂を押し出す。その際、前記基本形状
の本体11および先端脚部23の部分と、弾性ひれ片2
0の部分とは前記のように異なる材質で一体に押し出
す。そうすれば、前記ウィンドモールディング部10A
が得られる。
【0024】そして、所望長のウィンドモールディング
部10Aを成形した時点で、図8および図9のように先
端脚部のスライド遮蔽体41を前進させて先端脚部成形
用開口部分32を閉じる一方、ルーフ用弾性ひれ片のス
ライド遮蔽体42を後退させてルーフ用弾性ひれ片成形
用開口部分33を開き、さらに押出成形を続ける。この
とき、前記ルーフ用弾性ひれ片25については前記本体
11より柔らかい樹脂で成形する。そうすれば、形状の
徐変部を介してルーフモールディング部10Bが前記ウ
ィンドモールディング部10Aの後に連続して形成され
る。前記形状の徐変部はウィンドモールディング部10
Aとルーフモールディング部10Bの境界部となる。
【0025】なお、フロントウィンドシールドガラス部
からルーフ部を経てリアウィンドシールドガラス部まで
装着されるモールディングの場合には、前記ルーフモー
ルディング部10Bを所要長成形した時点で、再び前記
先端脚部のスライド遮蔽体41を後退させるとともに、
ルーフ用弾性ひれ片のスライド遮蔽体42を前進させて
図7の状態とし、前記ルーフモールディング部の後に再
びウィンドモールディング部を連続成形すればよい。
【0026】このようにして成形されたモールディング
10は、後工程によりモールディングの一部を切除して
ウィンドモールディング部とルーフモールディング部を
形成する必要がないため、きわめて好都合である。
【0027】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
自動車用モールディングにあっては、ウィンドモールデ
ィング部とルーフモールディング部が、形状を変えて一
体に連続成形されたものであるため、後加工でモールデ
ィングの一部を切除しなくてもよく、そのままフロント
ウィンドシールドガラス部からルーフ部、さらには必要
に応じてリアウィンドシールドガラス部まで装着でき
る。従って、成形作業や取付け作業が容易となって安価
となる効果がある。また、クリップを用いることなく車
体に装着できるため、車体への装着性が極めて良好で、
クリップの省略によるコストダウンも実現できる。加え
て、ルーフの溝とモールディングの表面部一側間には、
従来技術に記載した雨水誘水用の隙間が形成されないた
め、洗車等の際に前記隙間のモールディング一側縁に手
が引っ掛ってモールディングが外れ易くなる恐れがな
く、さらに、自動車走行時には前記隙間による風切り音
や風切り抵抗増大を防ぐことできる。
【0028】また、この発明の自動車用モールディング
にあっては、ルーフの溝幅に応じてモールディングの幅
を狭くできる。しかもルーフの溝がアンダーカット形状
の場合には、その溝への挿入時に弾性ひれ片とルーフ用
弾性ひれ片が溝が弾性変形してモールディングの溝への
挿入を可能とし、挿入後は弾性ひれ片とルーフ用弾性ひ
れ片が溝の両壁に圧接してモールディングを確実に固定
するため、装着が容易のみならず、外れも防止される。
さらに、金属芯材を主脚部に設ければ、ウィンドシール
ドガラス側縁からルーフ側縁にかけてのモールディング
の追従性を損なうことなく、モールディングの形状保持
性を高めることができるため、車体への装着性および装
着後の美観が良好となる。また、表面部の上面に雨水誘
導溝を突設すれば、ルーフおよびウィンドシールドガラ
スから流れる雨水を効率よく誘導して排水することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の自動車用モールディングの一例を示
す斜視図である。
【図2】図1のモールディングの基本形状を示す断面図
である。
【図3】図1の3−3断面図である。
【図4】図1の4−4断面図である。
【図5】同実施例のウィンドモールディング部の使用状
態を示す断面図である。
【図6】同実施例のルーフモールディング部の使用状態
を示す断面図である。
【図7】同実施例のウィンドモールディング部の押出成
形時を簡略に示す断面図である。
【図8】同実施例の徐変部の押出成形時を簡略に示す断
面図である。
【図9】同実施例のルーフモールディング部の押出成形
時を簡略に示す断面図である。
【図10】一般的な自動車についてその外観の一例を示
す斜視図である。
【図11】図10のA−A断面図である。
【図12】図10のB−B断面図である。
【図13】従来の他のモールディングの断面図である。
【図14】図13に示すモールディングのウィンドシー
ルドガラス側縁への装着状態を示す断面図である。
【図15】図13に示すモールディングのルーフへの装
着状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10A ウィンドモールディング部 10B ルーフモールディング部 11 本体 12 表面部 13 主脚部 14 突条 15 金属芯材 16 ガラス嵌着溝 17 雨水誘導溝 20 弾性ひれ片 23 先端脚部 25 ルーフ用弾性ひれ片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウィンドシールドガラスの側縁とアウタ
    ーピラーの隙間に装着されるウィンドモールディング部
    と、ルーフの側縁の溝に装着されるルーフモールディン
    グ部とが一連に押出成形された自動車用モールディング
    において、 前記ウィンドモールディング部とルーフモールディング
    部は、前記隙間または溝を覆う表面部が主脚部の上端に
    形成され、前記主脚部の一側下部に前記表面部との間で
    ガラス嵌着溝を構成する突条が突設されてなる本体と、
    前記突条とは反対側の脚部側面の下部に突設された弾性
    ひれ片とよりなる基本形状を共通に備え、かつ前記ウィ
    ンドモールディング部では前記主脚部の下端に先端脚部
    が下方へ延設される一方、前記ルーフモールディング部
    では前記突条の先端にルーフ用弾性ひれ片が延設されて
    いることを特徴とする自動車用モールディング。
  2. 【請求項2】 請求項1の基本形状において、本体のガ
    ラス嵌着溝側の表面部上面にその長手方向に沿って雨水
    誘導溝が突設されてなることを特徴とする自動車用モー
    ルディング。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の基本形状において、
    主脚部内にその長手方向に沿って芯材が埋設されている
    ことを特徴とする自動車用モールディング。
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