JPH1086527A - 画像形成層塗工液、画像形成材料及び画像形成方法 - Google Patents

画像形成層塗工液、画像形成材料及び画像形成方法

Info

Publication number
JPH1086527A
JPH1086527A JP8244928A JP24492896A JPH1086527A JP H1086527 A JPH1086527 A JP H1086527A JP 8244928 A JP8244928 A JP 8244928A JP 24492896 A JP24492896 A JP 24492896A JP H1086527 A JPH1086527 A JP H1086527A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
image
layer
forming material
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8244928A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitaka Goto
良孝 後藤
Toshihisa Takeyama
敏久 竹山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP8244928A priority Critical patent/JPH1086527A/ja
Publication of JPH1086527A publication Critical patent/JPH1086527A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発色性を保持しつつ経時で濃度変動のない生
保存性、画像保存性の良好な、かつカールによる搬送不
良や品質の低下のない安定な感熱記録材料を提供する。
又、画像様に加熱することで画像形成が可能な感熱記録
材料及び画像形成方法を提供する。 【解決手段】 芳香族ジアルデヒドとアンモニア又は1
級アミンを配位子として有するコバルト錯体をポリビニ
ルアルコールを主成分とする水溶液中に分散し調製する
画像形成層塗工液のpHを4.8〜6.3に調整するこ
とを特徴とする画像形成層塗工液。該塗工液を支持体上
に塗布・乾燥して画像形成層を設けたことを特徴とする
画像形成材料。該画像形成材料を画像様に加熱すること
により画像を形成することを特徴とする画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な画像形成層塗
工液、画像形成材料及び画像形成方法に関し、更に詳し
くは、コバルト錯体、芳香族ジアルデヒドを含有する画
像形成層塗工液、アンモニア又は1級アミンを配位子と
して有するコバルト錯体を活性化し得る不安定化剤又は
不安定化剤前駆体を含有する画像形成材料を、画像様に
加熱することによる画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コバルト錯体を用いた画像形成材料は、
例えば特開昭50−139722号、同50−1397
23号、同50−139724号等に記載の材料が知ら
れている。更に、コバルト錯体とフタルアルデヒドを用
いた画像形成材料が、上記特許及び特開昭52−101
026号、同57−63527号等に記載されている。
【0003】これらの特許に記載の材料は、簡易な乾式
処理で画像が形成できる点で優れており、フタルアルデ
ヒドとアンミンの作用により、露光後、加熱することで
画像を形成することができる。
【0004】又、別の方式として特表昭54−5000
62号、特開昭56−72436号には、光酸発生剤を
用いて発色を抑制又は不活性化し、非抑制部を還元剤を
用いて発色させる方法が記載され、特開昭57−514
89号、同57−63527号には、錯体の不安定化剤
を添加し、加熱により画像形成を行う方法が記載されて
いるが、何れも光による潜像形成あるいは抑制後一様に
加熱することを特徴としており、像様に加熱することに
より画像を得る方法は知られていない。
【0005】又、前記材料を像様に加熱しても、殆ど発
色しないか、発色しても十分な実用濃度及び階調は得ら
れなかった。
【0006】十分な実用濃度を得るためには、一般的に
発色成分等の添加剤量を増やすのが最も効率的である。
しかし単に発色成分等の添加剤量を増やすとDmは確保
されうるが、高温、高湿下での生保存性が悪く、更に形
成された画像のDmの濃度上昇、カブリ発生と保存性も
十分なものではない。又、経時で解像度の劣化を齎す。
【0007】保存性確保のため抑制剤等の添加は逆にD
mが低下する。更には、熱処理を施す感熱材料において
は、その温度の処理条件によってはカールによる搬送不
良や印字部がカールにより品質が低下するという新たな
問題をも生じ得る。
【0008】この様に、従来は発色と保存性の関係がト
レードオフであり、両性能を満たすのに十分なものは得
られていなかったのが現状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は上記従来技術の問題点の改良にある。即ち、本発明の
第1の目的は、発色性を保持しつつ経時で濃度変動のな
い生保存性、画像保存性の良好な、かつカールによる搬
送不良や品質の低下のない安定な感熱記録材料を提供す
ることにある。
【0010】本発明の第2の目的は、画像様に加熱する
ことで画像形成が可能な感熱記録材料及び画像形成方法
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討の
結果、以下に示す感熱記録材料及び画像形成方法により
本発明の上記目的が達成されることを見い出した。
【0012】(1)芳香族ジアルデヒドとアンモニア又
は1級アミンを配位子として有するコバルト錯体を、ポ
リビニルアルコールを主成分とする水溶液中に分散して
調製した画像形成層塗工液のpHを4.8〜6.3に調
整する画像形成層塗工液。
【0013】(2)(1)に記載の塗工液を支持体上に
塗布・乾燥し、画像形成層を設けた画像形成材料。
【0014】(3)アンモニア又は1級アミンを配位子
として有するコバルト錯体を活性化しうる不安定化剤又
は不安定化剤前駆体を含有する(2)に記載の画像形成
材料。
【0015】(4)アンモニア又は1級アミンを配位子
として有するコバルト錯体を活性化しうる不安定化剤又
は不安定化剤前駆体を画像形成層内に含有する(3)に
記載の画像形成材料。
【0016】(5)画像形成層とアンモニア又は1級ア
ミンを配位子として有するコバルト錯体を活性化しうる
不安定化剤又は不安定化剤前駆体を含有する層とを支持
体上に積層した(3)に記載の画像形成材料。
【0017】(6)(4)又は(5)に記載の画像形成
材料を用い、画像様に加熱することにより画像を形成す
る画像形成方法。
【0018】(7)別の支持体上にアンモニア又は1級
アミンを配位子として有するコバルト錯体を活性化しう
る不安定化剤又は不安定化剤前駆体を含有する転写層を
設けた転写材料と、(2)に記載の画像形成材料とを対
面させ、画像様に加熱することにより画像を形成する画
像形成方法。
【0019】(8)(6)又は(7)に記載の画像形成
方法の後、画像形成材料を一様に後加熱し、そのエネル
ギーが画像様に加熱する際に必要な最低エネルギーより
低い画像形成方法。
【0020】本発明において、我々は高価なレーザー光
源による方式ではなく、全く新規に熱のみで十分に高濃
度な発色方式を提案するに至った。
【0021】熱のみで十分に高濃度な発色方式が得られ
れば、従来レーザー光源においては感光材料をセーフラ
イト光下で取り扱わなければならないというフィルムの
取扱い性の煩わしさがなくなる。又、レーザー光源自身
を暗室等の特別の部屋に設置する必要性や装置が大掛か
りになることや、電源設置の問題が発生し安易に設置で
きないという状況もなくなる。又、レーザー光よりも加
熱装置の方が非常に安価であり、かつ設置場所を問わな
い上、更にはコンパクトであるという利点をも有する。
【0022】本発明においては、芳香族ジアルデヒドと
アンモニア又は1級アミンを配位子として有するコバル
ト錯体を、ポリビニルアルコールを主成分とする水溶液
中に分散し調製した画像形成層塗工液のpHを4.8〜
6.3に調整することが必要条件である。
【0023】pHが6.4以上であると、即性能での発
色性という点では高い濃度が得られるが、経時での保存
性、特に高温、高湿下で地のカブリやが生じ易く、生保
存性の劣化を齎す。更に、形成された画像においても、
保存下におけるカブリ発生、更には解像度の劣化ならび
に画像保存性が悪く、感熱材料の総合的な安定性に欠け
ることが本発明により明確になった。
【0024】逆にpHが4.7以下であると、上記の生
保存性、画像保存性での問題はないが、Dmにおいて十
分な必要濃度に達しないこと、更には、本材料の熱処理
工程の温度が非常に高いため支持体自身にカールが発生
し、そのための搬送不良や印字部がカールにより品質が
低下することが解った。
【0025】次に、本発明について更に詳細に説明す
る。
【0026】本発明で用いられるコバルト錯体は次の一
般式(1)で表される。
【0027】 一般式(1) [CoIII(Lig)p]Xq 式中、Ligはコバルトと錯体を形成する配位化合物を
表し、少なくとも一つはNH3又は1級アミン類であ
る。本発明の1級アミン類とは、NH2基を少なくとも
一つ有する配位化合物(例えばメチルアミン、エチルア
ミン、ブチルアミン)であり、特にNH2基を少なくと
も一つの配位子とする2座以上の配位化合物(例えばエ
チレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレン
テトラミン、グリシンアミド、ピコリンアミド)でもよ
い。pは1〜6の整数を表し、pが2以上の整数である
時、複数個あるLigは同じでも異なってもよい。
【0028】Xは対アニオンを表す。代表的な対アニオ
ンとしては、ベンジレート、チオシアナート、アセテー
ト、パークロレート、ヘキサフルオロホスフェート、ナ
イトレート、サリシネート、クロライド、フルオライ
ド、アイオダイド、ブロマイド、ボレート等が挙げられ
るが、特に好ましくはトリフルオロアセテートである。
qは1、2又は3を表す。
【0029】本発明のコバルト錯体の添加量は、コバル
ト錯体の種類及び使用形態により異なるが、材料1m2
当たり0.5〜5gが好ましい。
【0030】本発明のコバルト錯体の具体例としては以
下の化合物が挙げられる。
【0031】Co−1:ヘキサアンミンコバルト(II
I)トリフルオロアセテート Co−2:トリス(エチレンジアミン)コバルト(II
I)パークロレート Co−3:ヘキサアンミンコバルト(III)ベンジレー
ト Co−4:ヘキサアンミンコバルト(III)チオシアナ
ート Co−5:ヘキサアンミンコバルト(III)アセテート Co−6:ヘキサアンミンコバルト(III)クロライド Co−7:ヘキサアンミンコバルト(III)パークロレ
ート Co−8:クロロペンタアンミンコバルト(III)パー
クロレート Co−9:ブロモペンタアンミンコバルト(III)パー
クロレート Co−10:アクアペンタアンミンコバルト(III)ナ
イトレート Co−11:アクアペンタアンミンコバルト(III)ジ
クロロアセテート Co−12:ビス(エチレンジアミン)ビスアジドコバ
ルト(III)パークロレート Co−13:トリス(1,3−プロパンジアミン)コバ
ルト(III)トリフルオロアセテート Co−14:トリニトロトリス(メチルアミン)コバル
ト(III) Co−15:ニトロペンタアンミンコバルト(III)ク
ロライド Co−16:ニトラトペンタアンミンコバルト(III)
クロライド Co−17:カルボナトテトラアンミンコバルト(II
I)クロライド これらの化合物は、新実験化学講座(8),無機化合物
の合成(III),日本化学会編に記載の方法を参考にし
て合成される。
【0032】本発明で用いられる芳香族ジアルデヒドと
しては、o−フタルアルデヒド及び置換o−フタルアル
デヒドが挙げられる。又、ナフタレンジアルデヒドの如
く、フタルアルデヒドを形成する環と他の環との縮合環
でもよく、複素環のジアルデヒドでもよい。
【0033】フタルアルデヒド誘導体の添加量として
は、コバルト錯体の1モル量に対して0.1〜10モル
添加されることが好ましい。
【0034】本発明の芳香族ジアルデヒドの具体例とし
ては以下の化合物が挙げられる。
【0035】
【化1】
【0036】
【化2】
【0037】
【化3】
【0038】
【化4】
【0039】
【化5】
【0040】本発明において、画像形成層の添加剤を保
持するために用いられるバインダーの種類としては、少
なくとも水系のポリビニルアルコールを含んでいる必要
がある。
【0041】ポリビニルアルコールは、酢酸ビニルを重
合して得られるポリ酢酸ビニルを鹸化して得られるヒド
ロキシル基を持つビニル樹脂である。この際、このヒド
ロキシル基の割合をモル%で表した値の鹸化度について
は特に大きな制限はない。又、この重合度についても特
に大きな制限はない。更にこのヒドロキシル基部分を、
カチオン、アニオン、シラノール等で一部イオン基を導
入、アセタール化した変性物の使用も特に制限はない。
【0042】画像形成層塗工液に用いられるバインダー
は、上述のコバルト錯体以外に水溶性又は水分散性バイ
ンダー樹脂を含んでいてもよい。即ち、ポリビニルアル
コールを主成分としていれば、下記のバインダーを必要
に応じて含有してもよい。
【0043】水溶性バインダー:ポリビニルアセトアセ
タール等のポリビニルアセタール系樹脂;スチレン−無
水マレイン酸共重合体などのスチレン系樹脂;酢酸ビニ
ル−アクリル酸共重合体等のアクリル系樹脂;ポリエス
テル系樹脂、ゼラチンポリビニルピロリドン、メチルセ
ルロース、酢酸セルロース等のセルロース系樹脂等。
【0044】水分散性バインダー:ポリプロピレン、ポ
リスチレン、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、
スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−アク
リロニトリル−ブタジエン共重合体、スチレン−アクリ
ロニトリル−エチレンプロピレンゴム共重合体、スチレ
ン−アクリロニトリル−アクリルゴム共重合体、スチレ
ン−アクリロニトリル−塩素化ゴム共重合体、スチレン
−ブタジエン共重合体、ポリメチルメタクリレート、ノ
ルボルネン樹脂、ポリビニルブチラール、ポリビニルア
セトアセタール、ポリビニルホルマール、フェノキシ樹
脂、ポリカーボネート、エチルセルロース、ポリアリレ
ート、不飽和ポリエステル樹脂、硬質ポリ塩化ビニル、
塩素化塩化ビニル、ポリアセタール、ポリスルホン、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルスルホ
ン、ポリエーテルエーテルケトン、6−ナイロン、6,
6−ナイロン、6,10−ナイロン、ポリパラバン酸樹
脂、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフル
オロエチレン等。
【0045】これらの樹脂は、1種単独でもよいし、2
種以上併用してもよい。
【0046】分散する樹脂の平均粒径は、通常0.05
〜5μm、好ましくは0.1〜3μmである。
【0047】上記樹脂を水中に分散するためには、一般
的に用いられる公知の各種分散剤を添加することができ
る。
【0048】なお、前記のバインダー樹脂は、画像形成
材料中、通常10〜99.5重量%が好ましく、0.5
〜90重量%にするのがより好ましい。
【0049】その他、水溶性樹脂の1種又は2種以上を
水に溶解して上記ポリビニルアルコールに添加して用い
てもよい。
【0050】画像形成層塗工液のpH調整剤としては以
下のものを用いることができる。
【0051】アルカリ側に調整する化合物としては有機
カルボン酸金属塩である。有機カルボン酸金属塩として
は、モノカルボン酸塩、ジカルボン酸塩、トリカルボン
酸塩であってもよく、更には複数個のカルボン酸塩が分
子内にあってもよい。金属塩の金属原子としては特に制
限はなく、多くの原子を用いることができるが、好まし
くはアルカリ金属、アルカリ土類金属原子である。更に
好ましくは酢酸ナトリウムである。
【0052】酸性側に調整する化合物としては有機カル
ボン酸である。有機カルボン酸としてはモノカルボン
酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸であってもよく、更
には複数個のカルボン酸が分子内にあってもよい。好ま
しくはジカルボン酸であり、更に好ましくは枸櫞酸であ
る。
【0053】以下に具体的化合物を示すが、これに限定
されるものではない。
【0054】
【化6】
【0055】
【化7】
【0056】
【化8】
【0057】
【化9】
【0058】又、上記化合物の他にも、講談社「緩衝液
の選択と応用」の132〜155頁に記載のバッファー
剤を適時選択して用いることができる。
【0059】本発明においては、コバルト錯体の還元を
促進するために不安定化剤を用いることが好ましい。こ
のような不安定化剤又は不安定化剤前駆体としては、熱
時、3価のコバルト錯体と接触して該錯体を2価に還元
できるものであればよく、例えばキノン類、ジスルフィ
ド類、ジアゾアントロン類、ジアゾフェナントロン類、
カルバジド類、ジアゾスルホネート類、ジアゾニウム
塩、芳香族アジド類、ベンゾイミダゾール類及びアジリ
ジン類等が挙げられ、これらの具体的な化合物として
は、1974年10月のリサーチ・ディスクロージャー
の12617項,13〜14頁及び14〜17頁の第1
表に記載されているもの等を用いることができる。
【0060】又、特開昭57−51489号記載の5,
5−ジメチル−2,4−オキサゾリジンジオン、N−フ
ェニル尿素、メチルガレート、5−ブチルバルビツール
酸、2′,3′,4′−トリヒドロキシアセトフェノ
ン、1,2−ジヒドロキシ−3,4,5,6−テトラブ
ロモベンゼン、4−ニトロフタルイミド、フタルイミ
ド、1,3−ベンゾオキサゾール−2−オン、5,5−
ジフェニルヒダントイン、没食子酸、2′,4′,5′
−トリヒドロキシブチロフェノン、2,3,4−トリヒ
ドロキシベンズアルデヒド、2,3−ジヒドロキシナフ
タレン、5,6−テトラブロモベンゼンやスクシンイミ
ド、フタルイミド、2−メチルスクシンイミド、ジチオ
ウラシル、5−メチル−5−ペンチルヒダントイン、
2,3,4,5−テトラクロロフタルイミド、5,5′
−ジメチルオキサゾロン、グルタルイミド、ピロメリッ
トイミド、N−(トリメチルシリル)フタルイミド、ヒ
ダントイン、3−メチルフタルイミド、4−オクチルフ
タルイミド等も用いることができる。
【0061】好ましくは以下の化合物が用いられる。
【0062】
【化10】
【0063】
【化11】
【0064】本発明においては、特に下記一般式(G
A)で示されるピロガロール誘導体のアンモニウム塩を
不安定化剤として用いることが好ましい。
【0065】
【化12】
【0066】式中、Rはベンゼン環に置換しうる基を表
し、nは0〜3の整数を表す。nが2以上の時、複数の
Rは同一でも異なっていてもよい。R1、R2、R3及び
4は各々、アルキル基、アリール基又はアラルキル基
を表す。
【0067】Rで表される置換基の具体例としてはハロ
ゲン原子、カルボキシル、アルコキシカルボニル、カル
バモイル、スルホ、スルホン酸エステル、スルホンアミ
ド、アルキル、アリール、アルデヒドのような各基が挙
げられる。好ましくはアルコキシカルボニル基である。
【0068】R1〜R4で表される置換基の具体例として
は以下のような基が挙げられる。
【0069】アルキル基としては直鎖、分岐アルキルが
含まれ、メチル、エチル、ブチル、i−ブチル、ヘキシ
ル、オクチル、ステアリル基等が挙げられる。発色濃度
の点から炭素数1〜10のアルキル基、特にブチル基が
好ましい。これらのアルキル基は互いに結合して環を形
成してもよく、シクロアルキル基としては5〜7員環の
もの(シクロペンチル、シクロヘキシル等)が好まし
い。
【0070】アリール基としてはフェニル、ナフチル基
等が挙げられ、アラルキル基としてはベンジル、フェネ
チル基等が挙げられる。
【0071】これらの基は更に置換されていてもよく、
置換基としてはハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ア
ルキル基、アリール基、ヒドロキシル基、アミノ基(ア
ルキル置換アミノ基を含む)、アルコキシ基、カルバモ
イル基、−COOR5基、−OCOR5基等(R5はアル
キル基、アリール基等の有機基)が挙げられる。
【0072】以下に代表的具体例を挙げる。一般式(G
A)で示される化合物は互変異性を採るので、一方の構
造式で示した。
【0073】
【化13】
【0074】
【化14】
【0075】
【化15】
【0076】これらの化合物は、特願平8−5663号
に記載の方法に準じて合成することができる。
【0077】本発明の画像形成材料において、画像形成
層の厚さは乾燥膜厚で0.1〜15μmが好ましい。
【0078】画像形成層以外に用いられる層の、各種添
加剤を保持するために用いられるバインダーとしては特
に大きな制限はなく、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、
ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリ
エーテルスルホン、ポリビニルブチラール、ポリビニル
アセタール、ニトロセルロース、エチルセルロース等の
溶剤可溶性ポリマーや、ゼラチン、ポリビニルピロリド
ン、ポリビニルアルコール等の水溶性ポリマーを用いる
ことができる。これらのバインダーは、1種又は2種以
上を有機溶媒に溶解して用いるだけでなく、ラテックス
分散の形で使用してもよい。バインダーの使用量として
は、画像形成材料の目的に応じて、単層構成であるか重
層構成であるかにより異なるが、支持体1m2当たり
0.1〜20gが好ましい。
【0079】融着防止層を設けることは、サーマルヘッ
ドを用いて加熱した際の転写シートと受像シートの剥離
性を向上させることができる。このような剥離性を向上
させる剥離剤としては、シリコーンオイル(シリコーン
樹脂と称されるものも含む。);ポリエチレンワック
ス、アミドワックス、テフロンパウダー等の固型ワック
ス類;弗素系、燐酸エステル系の界面活性剤等が挙げら
れ、中でもシリコーンオイルが好ましい。
【0080】このシリコーンオイルは、単に添加するタ
イプ(単純添加型)と、硬化又は反応させるタイプ(硬
化反応型)とがある。単純添加型の場合には、バインダ
ーとの相溶性を向上させるために、変性シリコーンオイ
ル(例えばポリエステル変性シリコン樹脂、ウレタン変
性シリコン樹脂、アクリル変性シリコン樹脂等)を使用
するのが好ましい。これら単純添加型のシリコーンオイ
ルの添加量は、その種類に応じて様々に変化することが
あるから一律に決定できないが、一般的には、通常、受
像層用バインダーに対して0.1〜50重量%であり、
好ましくは0.5〜20重量%である。
【0081】硬化反応型のシリコーンオイルとしては、
反応硬化型(アミノ変性シリコーンオイルとエポキシ変
性シリコーンオイルとを反応硬化させたもの)、光硬化
型、触媒硬化型等が挙げられる。これら硬化型シリコー
ンオイルの添加量は、受像層用バインダーの0.5〜3
0重量%が好ましい。
【0082】なお、層の表面の一部に、上記剥離剤を適
当な溶媒に溶解あるいは分散させて塗布した後、乾燥さ
せる等によって剥離剤層を設けることもできる。
【0083】本発明においては、形成される画像の安定
性改良及び画像保護の目的で、画像形成層の上層に少な
くともバインダーから成る保護層を設けることが好まし
い。
【0084】保護層のバインダーは、前記コバルト錯
体、芳香族ジアルデヒド、不安定化剤又は不安定化剤前
駆体等を保持するバインダーと特に相違はなく、例えば
アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカ
ーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポ
リビニルブチラール、ポリビニルブチラール、ポリビニ
ルアセタール、ニトロセルロース、エチルセルロース等
の溶剤可溶性ポリマーやゼラチン、ポリビニルピロリド
ン、ポリビニルアルコール等の水溶性のポリマーを用い
ることができ、これらを2種以上混合して用いてもよ
い。保護層の膜厚としては0.1〜3μmが好ましい。
【0085】保護層には、更に画像の安定性を改良する
目的で紫外線吸収剤や酸化防止剤を添加してもよい。
【0086】本発明のコバルト錯体含有層又はその隣接
層には、感度や画像濃度を更に向上する目的で、配位子
交換剤(特開昭59−95529号,10頁に記載され
た化合物など)やイミド化合物を添加することができ
る。
【0087】配位子交換剤やイミド化合物の添加量は画
像形成材料の構成及び目的により異なる、例えば本発明
のコバルト錯体の添加量に対して0.1〜20モル%の
割合で添加される。
【0088】本発明の画像形成材料は、コバルト錯体を
含む画像形成層や保護層の他に、中間層、下引層等の層
を有してもよい。
【0089】支持体としては、寸法安定性が良く、現像
時等の加熱に耐えるものであればよく、耐熱性に優れた
透明のプラスチックフィルム支持体を用いることができ
る。具体的には、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタ
レート、ポリイミド、ポリエーテルイミド、ポリカーボ
ネート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアリレー
ト、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン等の透明樹脂
から成る各種プラスチックフィルムを用いることができ
る。
【0090】又、着色支持体としては、上記透明樹脂を
適宜染色したものを用いる。染色方法としては、例えば
プラスチックフィルムの製造時に染料を添加する方法が
挙げられる。染料の添加量としては透過濃度0.001
〜0.5の範囲になるように添加濃度を調節する。な
お、支持体の厚みは、通常、画像形成材料としては20
〜300μm、好ましくは50〜200μmであり、転
写材料としては1μm〜10μmであり、このような範
囲の中から適宜に選定される。
【0091】上記プラスチックフィルムの中でも、寸法
安定性に優れる2軸延伸フィルムが好ましく、熱拡散性
色素の色濁りを無くすために、透過光として400〜7
50nmの波長の光の透過率が90%以上のものが好ま
しく、具体的にはポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートがよ
り好ましい。
【0092】支持体には、必要に応じて下引層、クッシ
ョン層、バリアー層、帯電防止層、バックコーティング
層等を設けてもよい。
【0093】転写材料の支持体の裏面にはバックコーテ
ィング層(BC層)を設けるのが好ましい。BC層は、
高温で軟化した状態で高い剪断力が掛かるため、サーマ
ルヘッドへの焼付き(スティッキング)がなく、ヘッド
の劣化や転写層への悪影響がないなどの性能が必要であ
る。スティッキングの防止には耐熱性と共に滑性が必要
であり、均一で薄い膜とすることで感度の低下を防ぐこ
とができる。
【0094】耐熱性を得るために、硬化性の樹脂(熱硬
化、UV硬化、電子線硬化)や弗素系の樹脂、シリコン
樹脂などの耐熱性、離型性樹脂を用いることができる。
更に、ヘッドに滑性を与えるため、粒子(シリカ、タル
ク、クレイ)や界面活性剤を添加することもできる。
【0095】保護層としては、感光性層表面に塗工法で
設けた樹脂層、転写箔のように樹脂層を転写したもの、
又は樹脂フィルムをラミネートしたものでも用途に応じ
て適時用いることができるが、特に好ましくは樹脂フィ
ルムの使用である。保護層は、酸素透過性が低く、かつ
露光光源の波長を吸収及び/又は散乱し難いものが用い
られる。特に、波長が凡そ300〜2000nmにおい
て透過率が40%以上、好ましくは60%以上であり、
表面平滑性が高いものが好ましい。
【0096】保護層に用いられる樹脂は、ポリビニルア
ルコール系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブ
チレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、メチル
メタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等のポリオレフィン系樹脂などが挙げら
れ、更には、基材として用いることのできる樹脂フィル
ム、自己支持性のある離型層形成樹脂も好適に用いるこ
とができる。
【0097】保護層の表面に処理を施しておくことも好
ましく、表面処理の方法としては、コロナ放電処理、火
炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放射線処理、粗面化
処理、化学薬品処理、プラズマ処理、低温プラズマ処
理、プライマー処理、グラフト化処理など公知の樹脂表
面改質技術をそのまま適用することができる。具体的に
は「高分子表面の基礎と応用(下)」化学同人,2章及
び/又は「高分子新素材便覧」丸善,8章等に記載の方
法を参照でき、それらを1種又は2種以上を併用するこ
ともできる。特に、放電処理、プライマー処理を施して
おくことが好ましい。又、保護層に青色染料を加えても
よく、特に支持体に透明ベースを用いた場合は保護層の
ブルー濃度が0.15〜0.20であることが好まし
い。
【0098】保護層の厚みは通常1〜200μmが好ま
しく、5〜125μmがより好ましい。
【0099】本発明の画像形成材料は、モノシート構成
(請求項4、5に対応)及び2シート構成(請求項7に
対応)を採り得る。
【0100】モノシート構成では、支持体上に前記画像
形成層塗工液とアンモニア又は1級アミンを配位子とし
て有するコバルト錯体を活性化しうる不安定化剤又は不
安定化剤前駆体とを含有する層を有する。保護層はあっ
ても無くてもよく、無い場合には、サーマルヘッドとの
直接接触を避けるため、転写物のない転写シートを用い
て画像様に加熱する。保護層を有する場合には、保護層
にはサーマルヘッドとの融着や滑り性を付与するように
設計することができる。
【0101】2シート構成では、モノシートで用いた層
構成を分離して用いることができる。又、転写シート中
に色素の混合物を添加することにより、加熱・印加した
際の濃度の向上及び色調の改良を図ることができる。
【0102】次に本発明の画像形成材料を用いた画像形
成方法について説明する。
【0103】本発明の画像形成材料を画像様に加熱する
と、加熱時のエネルギー量に応じてコバルト錯体と不安
定化剤又は不安定化剤前駆体が接触しコバルト錯体が還
元される。還元されたコバルト錯体から配位化合物が放
出され、配位化合物がアルデヒドと反応して着色物質が
形成されることにより画像が形成される。引き続き、画
像書込みエネルギーより低いエネルギーを必要に応じて
与えることで、非画像部がかぶることなく画像部の濃度
が上昇し画像形成が完了する。
【0104】画像様に加熱する加熱方法については特に
制限はないが、色素昇華方式で用いられるサーマルヘッ
ドを用いることが好ましい。必要に応じて後加熱をする
場合には、加熱ドラム上を搬送する方法、ヒートブロッ
クで材料を加熱する方法、加熱された炉の中に搬送する
方法、上記サーマルヘッドによる方法を用いることもで
きるが、サーマルヘッドを用いるのが装置コストの点
で、及び加熱エネルギーを制御し易い点で好ましい。
【0105】加熱条件としては、60〜130℃で2ミ
リ秒〜30秒加熱することが、画像の濃度、カブリの分
離性や解像性の観点から好ましい。
【0106】加熱方法としてはサーマルヘッドを用いる
方法が一般的であるが、特開昭59−123695号に
記載の通電加熱により、又は欧州特許454,083号
に記載の光熱変換素子を用いたレーザー加熱でもよい。
又、画像形成後、受像材料を更に加熱することが画像保
存性の点から好ましい。この際の加熱は、画像様に加熱
する必要が無いことから、上記加熱方法に加えて、ホッ
トスタンプ、幅射エネルギー(例えばキセノンランプに
よる)を用いることができる。
【0107】
【実施例】以下、実施例にて本発明の説明を行うが、こ
れら実施例に限定されるものではない。
【0108】実施例1(2シート構成) (画像形成層塗工液の調製) コバルト錯体(Co−1) 0.306g 芳香族ジアルデヒド(A−32) 0.7095g 界面活性剤 0.017g (p−ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム) ポリビニルアルコール樹脂 1.5g (GL−05、積水化学工業(株)製) 水 2.27g (画像形成材料の作成)上記塗工液を超音波分散機(ホ
モジナイザー:日本精機社製)にて乳化分散し、各塗工
液のpHを酸性側には枸櫞酸で、アルカリ側には酢酸ナ
トリウムで調整し、各種画像形成層塗工液を得た。
【0109】上記の各画像形成層塗工液を厚さ175μ
mのブルーベース(透過濃度0.18)にワイヤーバー
コーティングにて塗布し画像形成層を作成し、乾燥膜厚
で厚さ8μmとなるようにした。
【0110】(転写シートの作成)厚さ6μmのポリエ
チレンテレフタレート(PET)フィルム(ダイアホイ
ルヘキスト社製:T−100)の背面を大日精化SP7
12で乾燥膜厚0.2μm処理を施した支持体に、下記
の不安定化剤層、離型層を順次塗布し転写材料を作成し
た。
【0111】不安定化剤層 (乾燥膜厚で厚さ1.2μm) 不安定化剤(K−12:東京化成社製) 0.05g 不安定化剤(K−1:東京化成社製) 0.01g ポリビニルアセタール樹脂 0.34g (積水化学工業社製:KS−5Z) メチルエチルケトン 5.05g シクロヘキサノン 0.08g離型層 (乾燥膜厚で厚さ0.2μm) US270(東亜合成化学工業社製) 0.017g メチルエチルケトン 0.525g 転写材料及び画像形成材料を重ねて下記の記録条件で画
像記録を行い、引き続きヒートロールで後加熱を行っ
た。
【0112】(記録条件) 主走査、副走査の記録密度:8ドット/mm 記録電力:0.6W/ドット 加熱時間:20〜0.2msecの間で16段階に加熱
時間を調整 次に、120℃、50kg/30cm、10mm/se
cで一対の熱圧ロール間を通過させて画像形成を行っ
た。最大濃度、カール、生保存性及び画像保存性を以下
のように評価した。その結果を表1に示す。
【0113】≪最大濃度≫画像形成材料のみを塗布した
後、自然放置し、翌日プリントしたものの最大濃度をD
maxとして表記した。
【0114】≪カール≫A4サイズの試料を画像形成層
を上にして平らな面に置き、その際のサンプルの端部の
平らな面からの立ち上がりの高さを測定した。端部の浮
きが大きいほど搬送性が悪く、かつ形成された画像の見
栄えも劣る。
【0115】≪生保存性≫画像形成材料のみを40℃・
RH80%に3日間放置し、地の変色を目視で評価し、
カブリの変化をΔFogとして評価した。画像保存性に
おいても、40℃・RH80%に3日間放置した際の放
置前後の値をΔFogとして評価した。
【0116】≪解像度≫画像形成後に50℃・RH20
%の環境下に放置する前後の解像度を100倍ルーペに
て観察した。
【0117】
【表1】
【0118】表1の結果から、画像形成層塗工液のpH
が4.8〜6.3に調整された時、発色性、保存性に優
れ、安定した試料であることが判る。
【0119】実施例2(モノシート構成) 厚さ100μmのPETフィルム(前出:T−100)
に、下記組成のアンカー層、画像形成層、不安定化剤
層、離型層を順次塗布し、モノシートタイプの画像形成
材料を作成した。
【0120】アンカー層 飽和ポリエステル樹脂 0.04g (東洋紡社製:バイロン200) メチルエチルケトン 0.96g画像形成層 (乾燥膜厚8μm) 実施例1記載の画像形成塗工液と同一処方、pH調整で
作成した。
【0121】不安定化剤層 不安定化剤(K−12:前出) 0.45g ポリビニルアセタール樹脂 0.2g (積水化学工業社製:KS−1) メチルエチルケトン 3.55g離型層 (乾燥膜厚0.2μm) ポリエステル変性シリコーン樹脂 0.1g (信越化学工業社製:X24−8300) メチルエチルケトン 0.525g 次に、厚さ6μmのPETフィルム(前出:T−10
0)の背面を大日精化SP712で乾燥膜厚0.2μm
の処理を施した融着防止フィルムを作成し、前記モノシ
ート画像形成材料と重ね合わせ、サーマルヘッドを融着
防止フィルムの裏面から当て、実施例1と同じ記録条件
で画像記録を行った。実施例1と同様の評価を行った。
結果を表2に示す。
【0122】
【表2】
【0123】1シート構成においても、画像形成層塗工
液のpHが4.8〜6.3に調整された時、発色性、保
存性に優れ、安定した試料が得られることが判る。
【0124】
【発明の効果】発色性を保持しつつ経時で濃度変動のな
い生保存性、画像保存性の良好な、かつカールによる搬
送不良や品質の低下のない本発明の感熱記録材料を用い
れば、画像様に加熱するだけで安定な画像形成が可能で
ある。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ジアルデヒドとアンモニア又は1
    級アミンを配位子として有するコバルト錯体を、ポリビ
    ニルアルコールを主成分とする水溶液中に分散して調製
    した画像形成層塗工液のpHを4.8〜6.3に調整す
    ることを特徴とする画像形成層塗工液。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の塗工液を支持体上に塗布
    ・乾燥し、画像形成層を設けたことを特徴とする画像形
    成材料。
  3. 【請求項3】 アンモニア又は1級アミンを配位子とし
    て有するコバルト錯体を活性化しうる不安定化剤又は不
    安定化剤前駆体を含有することを特徴とする請求項2記
    載の画像形成材料。
  4. 【請求項4】 アンモニア又は1級アミンを配位子とし
    て有するコバルト錯体を活性化しうる不安定化剤又は不
    安定化剤前駆体を画像形成層内に含有することを特徴と
    する請求項3記載の画像形成材料。
  5. 【請求項5】 画像形成層とアンモニア又は1級アミン
    を配位子として有するコバルト錯体を活性化しうる不安
    定化剤又は不安定化剤前駆体を含有する層とを支持体上
    に積層したことを特徴とする請求項3記載の画像形成材
    料。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の画像形成材料を用
    い、画像様に加熱することにより画像を形成することを
    特徴とする画像形成方法。
  7. 【請求項7】 別の支持体上にアンモニア又は1級アミ
    ンを配位子として有するコバルト錯体を活性化しうる不
    安定化剤又は不安定化剤前駆体を含有する転写層を設け
    た転写材料と、請求項2記載の画像形成材料とを対面さ
    せ、画像様に加熱することにより画像を形成することを
    特徴とする画像形成方法。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載の画像形成方法の
    後、画像形成材料を一様に後加熱し、そのエネルギーが
    画像様に加熱する際に必要な最低エネルギーより低いこ
    とを特徴とする画像形成方法。
JP8244928A 1996-09-17 1996-09-17 画像形成層塗工液、画像形成材料及び画像形成方法 Pending JPH1086527A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8244928A JPH1086527A (ja) 1996-09-17 1996-09-17 画像形成層塗工液、画像形成材料及び画像形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8244928A JPH1086527A (ja) 1996-09-17 1996-09-17 画像形成層塗工液、画像形成材料及び画像形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1086527A true JPH1086527A (ja) 1998-04-07

Family

ID=17126059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8244928A Pending JPH1086527A (ja) 1996-09-17 1996-09-17 画像形成層塗工液、画像形成材料及び画像形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1086527A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7510750B2 (en) 2004-04-28 2009-03-31 Fuji Xerox Co., Ltd. Recording paper and image recording method
US7600868B2 (en) 2004-04-28 2009-10-13 Fuji Xerox Co., Ltd. Recording paper and image recording method thereof
US7883200B2 (en) 2003-06-16 2011-02-08 Fuji Xerox Co., Ltd. Recording sheet and image recording method using the same

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7883200B2 (en) 2003-06-16 2011-02-08 Fuji Xerox Co., Ltd. Recording sheet and image recording method using the same
US7510750B2 (en) 2004-04-28 2009-03-31 Fuji Xerox Co., Ltd. Recording paper and image recording method
US7600868B2 (en) 2004-04-28 2009-10-13 Fuji Xerox Co., Ltd. Recording paper and image recording method thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2700803B2 (ja) 熱現像感光材料
JPH1095170A (ja) 向上した輸送性能を有する(フオト)サーモグラフイー材料
JPH1086527A (ja) 画像形成層塗工液、画像形成材料及び画像形成方法
EP0903625A1 (en) Novel reducing agents for use in thermographic recording materials
US5411929A (en) Thermally-processable image recording materials including substituted purine compounds
JP2781462B2 (ja) 感熱複写式画像記録材料
JPH0829916A (ja) 直接熱記録方法
JPH09295459A (ja) 改良されたスリツプ性能を有する熱による像形成方法
US6093528A (en) Reducing agents for use in thermographic recording materials
JPH04107548A (ja) 色素受像材料
EP0677776A1 (en) Thermal transfer printing process using a mixture of reducing agents for image-wise reducing a silver source
JPS62215953A (ja) 転写濃度等の改良された熱転写用受像シ−ト
JPH09319023A (ja) 感熱記録材料
US5627008A (en) Thermal transfer printing process using a mixture of reducing agents for image-wise reducing a silver source
US5750463A (en) Thermographic recording films
EP0674216B1 (en) Thermal transfer imaging process and donor element for use therein
JP2003191646A (ja) 定着型感熱記録材料およびその記録方法
JPH09175037A (ja) 改良されたスリツプ性を有する感熱記録材料
JPH09193542A (ja) 画像形成方法並びに、それに用いる画像形成材料及び感熱転写シート
JPH0349094B2 (ja)
JPH0241434B2 (ja)
JPS61116585A (ja) 感光感熱記録体の記録方法
US5945374A (en) Thermal dye transfer system with receiver containing acidic salts
JP2002086930A (ja) 直接感熱記録材料
JPH08207457A (ja) 熱転写印刷において用いるための受像要素