JPH1086154A - 塗膜剥離装置及び塗膜剥離方法 - Google Patents

塗膜剥離装置及び塗膜剥離方法

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JPH1086154A
JPH1086154A JP24352696A JP24352696A JPH1086154A JP H1086154 A JPH1086154 A JP H1086154A JP 24352696 A JP24352696 A JP 24352696A JP 24352696 A JP24352696 A JP 24352696A JP H1086154 A JPH1086154 A JP H1086154A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業効率を向上させることができる塗膜剥離
装置及び塗膜剥離方法を提供する。 【解決手段】 塗装が施された樹脂部材Waを、対向配
置され互に回転周速度の異なる塗膜側ロール11と樹脂
素材側ロ−ル12間で圧延し、かつ樹脂素材Wbと塗膜
Wcとの間に剪断ズリ応力を付与して樹脂素材Wbから
塗膜Wcを剥離する塗膜剥離装置において、塗膜Wcを
剥離する前に予め樹脂部材Waの板厚を検出する板厚検
出部50を設け、かつ、板厚検出部50により検出した
板厚に相当する両ロール間隙間を自動的に調整する隙間
調整部70とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車等の
装飾及び緩衝等の機能部品として使用されるバンパ、サ
イドモール等、或いはCD−ROM等のような樹脂素材
に塗装処理やメッキ等のコーティング処理が施された樹
脂部材から塗膜を剥離する塗膜剥離装置及び塗膜剥離方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題や資源再利用に対する関
心の高まりから樹脂部材のリサイクル化が叫ばれ、例え
ば自動車産業分野においてもバンパ、サイドモール等の
樹脂部材を製造する際等に発生する工程内不良品及び廃
車等から分離回収される樹脂部材のリサイクルが注目さ
れている。
【0003】この種のバンパ、サイドモール等の樹脂部
材は、外観及び品質向上のために製品の表面に塗装を施
す場合が多い。例えばバンパの表皮は、ポリプロピレン
系樹脂等の熱可塑性樹脂からなる樹脂素材上に塩素化ポ
リオレフィン系樹脂等の熱可塑性樹脂からなるプライマ
層を介して塗膜が形成されている。この塗膜は例えばア
ミノポリエステル系、アミノアクリル系、ポリエステル
ウレタン系、アクリルウレタン系樹脂等の熱硬化性樹脂
であり、硬化反応前のこれらの樹脂は液状であるが、焼
付塗装工程により架橋構造が付与される。これは強固で
緻密な構造のため塗装が施された樹脂バンパは優れた耐
薬品性、耐熱性、耐擦り傷性、耐候性及び表面光沢性を
有する。
【0004】しかし、この塗装されたバンパをそのまま
粉砕して再使用すると、樹脂部材の素材を構成していた
ポリプロピレン系樹脂に塗膜片が混入し、この塗膜片が
混在するポリプロピレン系樹脂を用いた成形加工では、
塗膜片が溶融樹脂の流動性を阻害し、再生樹脂製品に
“焼け”、“ウェルドマーク”、“気泡”等の成形不良
を発生させる原因となり、かつ樹脂製品の表面に浮き出
た塗膜片が樹脂製品の外観性を損なう等の不具合があ
る。
【0005】また塗膜片が熱硬化性樹脂であり、一方ベ
ースレジンとなるポリプロピレン系樹脂が熱可塑性樹脂
であることから塗膜片とベースレジンとの間にはほとん
ど相溶性がなく、微粉砕されない塗膜片が再生樹脂中の
混練一体化を阻止して再生樹脂製品の機械的物性を著し
く低下させ、再生樹脂製品の用途範囲が大きく制限され
る。
【0006】このことから塗装された樹脂部材をリサイ
クルする場合には塗膜除去が必要であり、このための樹
脂部材の塗膜を除去する装置としては、特開平5−33
7941号公報に開示され、かつ図8に説明図を示す合
成樹脂表面の剥離装置が提案されている。
【0007】この剥離装置は、一対の搬送ローラ101
で樹脂部材、例えばサイドモール102を発砲性の合成
樹脂からなる回転体103,104間に移送し、かつサ
イドモール102の搬送速度Vを回転体103及び10
4の回転周速度よりも遅く設定することによりサイドモ
ール102の塗膜102a及び両面テープ102bに対
して切削及び高い摩擦力を作用させて、サイドモール1
02の表面の塗膜102a及び両面テープ102bを切
削剥離させ、かつ一対の搬送ローラ101によってサイ
ドモール102を外部に搬出するものである。しかし上
記剥離装置は、回転する発砲性合成樹脂からなる回転体
103,104に樹脂部材を接触させることから回転体
103,104が脆性破壊されて粉塵を発生させる等作
業環境上好ましくなく、また折曲乃至湾曲形状の樹脂部
材に適しない等の不具合がある。この対策として、例え
ば特開平7−256640号公報に開示されるように、
塗装が施された樹脂部材を対向配置されて互いに回転周
速度の異なる一対のロールを具備する塗膜剥離装置によ
って圧延し、かつ樹脂素材と塗膜との間に剪断ズリ応力
を加えて樹脂素材から塗膜を剥離する方法がある。この
方法によれば、簡単な装置と方法により塗膜の除去が可
能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方法では、板厚の異なる樹脂部材を連続して処理しよう
とする場合、板厚の差によっては樹脂素材と塗膜との間
に十分な剪断ズリ応力が作用せず、塗膜の除去率が低下
する場合が生ずる。そのため、樹脂部材の板厚が変化す
る毎に、作業者が両ロールの隙間を逐次調整する必要が
あり、作業効率を低下させていた。
【0009】従って本発明の目的は、樹脂部材の板厚が
異なる場合でも作業効率を向上させることができる塗膜
剥離装置及び塗膜剥離方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明における塗膜剥離装置及び方法は、塗装が施された樹
脂部材を対向配置され互いに回転周速度の異なるロール
間で圧延し、かつ樹脂素材と塗膜との間に剪断ズリ応力
を付与して樹脂素材から塗膜を剥離する塗膜剥離装置及
び方法において、塗膜を剥離する前に予め樹脂部材の板
厚を検出する板厚検出手段を設け、かつ、板厚検出手段
により検出した板厚に相当する両ロール間隙間を自動的
に調整する隙間調整手段を有することを特徴とするもの
である。
【0011】この構成及び方法によると、処理しようと
する樹脂部材の板厚が変化しても両ロール間の隙間は常
に最適な状態に調整され、最適な剪断ズリ応力が付与さ
れて塗膜の除去率が格段に向上し、かつ、両ロール間の
隙間をその都度調整するといった面倒な作業も不要にな
り、極めて作業効率のよい塗膜剥離の処理ができ、処理
能力が大幅に向上する。
【0012】上記板厚検出部は、前記ロールに対して、
樹脂部材の搬送方向における上流側に設けられ、ロール
の上流側で樹脂部材の厚みを測定することが望ましく、
この板厚検出部は、非接触式センサが用いられ、これに
より、容易かつ正確に樹脂部材の厚みを測定することが
できる。
【0013】上記塗膜剥離装置は、上記ロールから離間
して設けられた作動スイッチと、この作動スイッチの入
力により押し板が前進して樹脂部材を上記ロールに向け
て供給するワーク供給装置とを有することが望ましく、
これより、樹脂部材の供給を自動的にかつ流れ作業で行
なうことができ、上記ワーク供給装置は、上記作動スイ
ッチの入力信号および上記板厚検出部からの測定信号を
受けた後に作動することが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明における塗装された
樹脂部材の塗膜剥離装置及びその方法の一実施の形態を
自動車部品の中でも比較的大物部品である塗装が施され
た樹脂バンパを回収してリサイクルする場合を例に説明
する。
【0015】図1は、本実施の形態に係る塗装された樹
脂部材の塗膜剥離装置により実施される塗装樹脂部材の
リサイクル方法の概要を示す説明図である。
【0016】このリサイクル方法の概要を図1に従って
説明すると、樹脂バンパの製造及び組立の際に発生する
工程内不良品や廃車等から取り外されたバンパWは、樹
脂製品回収工程aにおいて回収され、金属部分が取り除
かれ、その後必要に応じて次の樹脂製品切断工程bにお
いて所定幅の樹脂部材Waに切断される。
【0017】樹脂部材Waは、次の塗膜剥離工程cにお
いて後述する塗膜剥離装置1によって樹脂素材Wbから
塗膜Wcが剥離除去される。
【0018】塗膜剥離工程cでは、塗膜Wcが剥離除去
された樹脂素材Wbは、次の粉砕処理工程dにおいてシ
ュレッダ等で粉砕されて粉砕材Wdとなる。
【0019】粉砕材Wdは、続くペレット化工程eにお
いて、例えば押出機へ供給され、押出機はホッパーに投
入された粉砕材Wdをスクリューの回転によって加熱シ
リンダ内を前進させ、かつヒータ等で加熱し、加熱シリ
ンダ内を前進する間に溶融させてダイから押し出して一
定形状のペレットWeを製造する。この際加熱シリンダ
の先端部に設けられたスクリーンメッシュにより残存す
る塗膜片等は除去される。なお、このスクリーンメッシ
ュを自動的に交換可能とすることにより処理能力を上
げ、生産性を向上させることができる。
【0020】ペレット化工程eによって得られたペレッ
トWeは、次の成形工程fにおいて必要に応じてバージ
ンポリプロピレン系樹脂等から製造されたペレットが加
えられ、再びバンパW等の再生樹脂部材となる。
【0021】上記ペレット化工程eにおいて、粉砕材W
dをペレット化したが粉砕材Wdの粉砕状態、例えば微
粉砕状態であるならばペレット化工程eを省略すること
も可能である。
【0022】次に、前記塗膜剥離工程cにおいて、樹脂
素材Wbから塗膜Wcを剥離除去する塗膜剥離装置1に
ついて、図2乃至図7を参照して説明する。
【0023】塗膜剥離装置1は、概して、剥離装置1
0、操作部30、板厚検出部50、隙間調整部70とか
ら構成され、図2はその剥離装置10の要部を示す斜視
図であり、図3は塗膜剥離装置1の平面図、図4は図3
におけるA−A線断面図、図5は図4におけるB−B線
断面図である。
【0024】剥離装置10は、図2、図4に示すように
対向配設した塗膜側ロール11及び樹脂素材側ロール1
2とを有し、これら塗膜側ロール11及び樹脂素材側ロ
ール12は、金属製であってロール表面は鏡面仕上げ、
或いはクロムメッキが施され、図2に示すように塗膜側
ロール11は支持フレーム13に設けられて対向する一
対の塗膜側ロール支持部材11a間に回転可能に支持さ
れ、減速機付モータ等の回転駆動装置14によって回転
駆動される。
【0025】一方、樹脂素材側ロール12は、支持フレ
ーム13に後述する隙間調整部70により上下動可能に
支持される一対の樹脂素材側ロール支持部材12a間に
回転可能に支持され、自在継手15aを介して連結され
る減速機付モータ等の回転駆動装置15によって回転駆
動される。樹脂素材側ロール支持部材12aは、後述す
る板厚検出部50からの信号によって、隙間調整部70
が作動し上下動して塗膜側ロール11と樹脂素材側ロー
ル12との隙間量が調整され、塗膜を除去する樹脂部材
Waの厚さに応じて樹脂部材Waに付与する圧延のため
の押圧力が最適状態に調整される。
【0026】塗膜側ロール11と樹脂素材側ロール12
とは各々回転周速度が異なり、樹脂部材Wbの表面に圧
接する樹脂素材側ロール12の回転周速度に対し塗膜W
c表面に圧接する塗膜側ロール11の回転周速度が大き
く、かつ両ロール11,12間に供給された樹脂部材W
aを噛み込み、押圧力を付与するように、図6に示すよ
うに互に逆方向に回転駆動される。
【0027】塗膜側ロール11のロール表面に近接する
位置には、塗膜側ロール11のロール表面に付着する塗
膜を掻き取るスクレーパ17が配設されていて、スクレ
ーパ17で塗膜側ロール11のロール表面から掻き取ら
れた塗膜Wcは、ベルトコンベア(図示せず)等により
塗膜剥離装置1から搬出して回収するよう構成されてい
る。なお、符号18は、樹脂素材側ロール12の表面に
摺接してそのロール表面に付着する塵埃、塗膜片等を拭
き取る例えば布製の清掃材である。
【0028】更に、剥離装置10には、後述する操作部
30と共に安全装置19を構成するワーク供給装置20
と、塗膜Wcが剥離された樹脂素材Wbを搬出する搬出
装置25とが配設されている。
【0029】ワーク供給装置20は、図2、図4に示す
ように前端縁21aが塗膜側ロール11の近傍に位置
し、前記相対向する塗膜側ロール支持部材11a間にお
いて対向する塗膜側ロール11と樹脂素材側ロール12
との隙間に略対応する高さで且つ略水平に配設される板
状の平面部21と、平面部21の後端縁21bに設けら
れる押し板駆動装置、例えばエアシリンダ22、エアシ
リンダ22の伸縮によって平面部21の上面に沿って塗
膜側ロール11に接近する前進端位置23aと塗膜側ロ
ール11から離間する後進端位置23bとの間を往復移
動する押し板23とを有している。
【0030】また、搬出装置25は、塗膜側ロール11
及び樹脂部材側ロール12を介してワーク供給装置20
と反対側に設けられ、搬出装置25の上端が塗膜側ロー
ル11のロール表面の上部に近接し、かつ塗膜側ロール
11から離間するに従って次第に下降するよう傾斜して
下端が剥離装置10外に達する複数の案内棒26aが並
設して形成される底部26と、底部26の両端に各々立
設する案内部材27とを有し、底部26上を樹脂素材W
bが滑動して搬出されるよう構成されている。
【0031】平面部21の後端縁21bに設けられるエ
アシリンダ22の上方には、塗膜側ロール11に接近す
るに従って次第に下降するよう傾斜するスロープ24a
と、スロープ24aの両側端縁及び後端縁に沿って起立
する略コ字形のフランジ部24bとからなる投入部24
が配設されている。
【0032】そして、投入部24のスロープ24a上に
投入された樹脂部材Waは、スロープ24a上を滑り落
ちて平面部21上に落下し、平面部21上に落下した樹
脂部材Waは、板厚検出部50としてのセンサ51、5
2によりその板厚が検出され、エアシリンダ22の伸長
によって、後進端位置23bから前進端位置23aに前
進移動する押し板23によって塗膜側ロール11と樹脂
素材側ロール12との間に押し込み供給されるように構
成されている。
【0033】板厚検出部50のセンサ51,52は、例
えば図6のように可視光レーザを用いた非接触センサを
平面部21および支持フレーム13等に取り付けられ、
これらセンサ51、52間を通過する樹脂部材Waの板
厚を瞬時に検出する。
【0034】この板厚検出部50からの信号は直ちに隙
間調整部70に送られ、処理しようとする樹脂部材Wa
の塗膜を剥離するに最適なロール間隙間、例えば、予め
試験等により設定された板厚の50%に自動的に調整す
る。
【0035】隙間調整部70は、駆動部、例えば板厚検
出部50の検出結果に従って所謂回転駆動するステップ
モータ71、ステップモータ71によるピニオン及びピ
ニオンに係合して下端に樹脂素材側支持部材11aを介
して樹脂素材側ロール12を支持するラック等からなる
ロール移動部72及び制御部73から構成されている。
【0036】一方、剥離装置10の投入部24の近傍に
配設される操作部30は、支持フレーム31と支持フレ
ーム31に支持される操作ボックス32とを有し、図4
に示すように、操作ボックス32の上面には互に離間し
て第1、第2の作動スイッチ33,34及び各作動スイ
ッチ33と34との間に配設される第1緊急停止スイッ
チ36が設けられ、支持フレーム31の下部には、作業
者が例えばペダル操作することにより作動する第2緊急
停止スイッチ37が設けられている。
【0037】更に、操作部30の操作ボックス32内或
いは前記剥離装置10には、前述の第1、第2の作動ス
イッチ33,34、第1、第2の緊急停止スイッチ3
6,37の操作に従って剥離装置10に設けられる回転
駆動装置14,15及びエアシリンダ22の作動を制御
する制御ユニット(図示せず)が設けられている。図7
は、上述したセンサ51,52、隙間調整部70、作動
スイッチ33,34、ワーク供給装置20の接続関係を
示している。即ち、センサ51,52は間隙調節部70
の制御部73に検知信号を送るようになっており、同時
に、センサ51,52からの信号はワーク供給装置20
に送る構成となっている。ワーク供給装置20は作動ス
イッチ33,34からの作動信号と、制御部73からの
制御信号を受ける構成となっている。
【0038】次に、上記のように構成される塗膜剥離装
置1の作動方法について説明する。
【0039】作業者は、先ず剥離装置10の投入部24
のスロープ24a上に塗膜Wcがスロープ24a側に面
するようにして樹脂部材Waを投入する。
【0040】投入された樹脂部材Waは、図4に示すス
ロープ24a上を滑降して、図6に示すように平面部2
1上に落下し導入される。このとき押し板23は図6に
示すように平面部21の後端縁21b付近の後進端位置
23bに退避した状態にあり、傾斜するスロープ24a
の後方から作業者は、目視により平面部21上に導入さ
れた樹脂部材Waの状態を確認できる。
【0041】平面部21上に落下した樹脂部材Waは、
板厚検出部50としてのセンサ51,52によりその板
厚が検出される。
【0042】この板厚検出部50からの信号は、直ちに
隙間調整部70の制御部73に送られ、ステップモータ
71の作動によりロール移動部72によって樹脂素材側
ロール12が上下動調整され、処理しようとする樹脂部
材Waの塗膜を剥離するに最適な塗膜側ロール11と樹
脂素材側ロール12とのロール間隙、例えば、板厚の5
0%に自動的に調整する。
【0043】次に、作業者が第1、第2の作動スイッチ
33,34を操作すると、エアシリンダ22の伸長に伴
って押し板23が、後進端位置23bから前進移動して
平面部21上に導入された樹脂部材Waを押動して塗膜
側ロール11と樹脂素材側ロール12との間に押し込み
供給する。
【0044】樹脂部材Waは、押し板23によって押動
されて、前進しつつ塗膜側ロール11と樹脂素材側ロー
ル12との間に確実に押し込まれ、塗膜側ロール11及
び樹脂素材側ロール12の押圧力によって圧延され、か
つ両ロール11,12間の相対的な回転周速度の差に基
づいて樹脂素材Wbと塗膜Wcとの間に剪断ズリ応力が
付与されて樹脂素材Wbから塗膜Wcが剥離する。
【0045】なお、このときのエアシリンダ22の伸長
作動は、板厚検出部50からの信号を受けて作動するよ
うにしてもよいし、あるいは、隙間調整部70の制御部
73からの信号で隙間調整が終了したことを受けて作動
するようにしてもよい。
【0046】一方、塗膜Wcが剥離された樹脂素材Wb
は、両ロール11,12によって搬出装置25の傾斜す
る底部26上に送り出され、底部26上を滑動して塗膜
剥離装置1から搬出されて回収される。かつ樹脂素材W
bから剥離された塗膜Wcは塗膜側ロール11のロール
表面に付着して搬送され、スクレーパ17によって塗膜
側ロール11のロール表面から掻き取られてベルトコン
ベア等によって塗膜剥離装置1から搬出されて回収され
る。
【0047】そして剥離側ロール11と樹脂素材側ロー
ル12との協働によって樹脂素材Wbから塗膜Wcを剥
離する剥離作業が終了した後、作業者が第1作動スイッ
チ33及び第2作動スイッチ34の押圧操作を解除、即
ち第1作動スイッチ33及び第2作動スイッチ34から
手を離すことにより回転駆動装置14,15の作動が停
止して、塗膜側ロール11及び樹脂素側ロール12の回
転が停止し、かつ押し板23が後進端位置23bまで後
進移動して停止する。
【0048】次に、別の樹脂部材Waを投入すると、上
記同様平面部21上に落下した樹脂部材Waは、板厚検
出部50としてのセンサ51,52によりその板厚が検
出される。
【0049】この板厚検出部50からの信号は直ちに隙
間調整部70の制御部73に送られ、処理しようとする
樹脂部材Waの塗膜を剥離するに最適なロール間隙間に
再調整される。
【0050】次に、作業者が第1、第2の作動スイッチ
33、34を操作すると、エアシリンダ22の伸長に伴
って押し板23が後進端位置23bから前進移動をして
平面部21上に導入された樹脂部材Waを押動して塗膜
側ロール11と樹脂素材側ロール12との間に押し込み
供給する。
【0051】樹脂部材Waは押し板23によって押動さ
れて前進しつつ塗膜側ロール11と樹脂素材側ロール1
2との間に確実に押し込まれ、塗膜側ロール11及び樹
脂素材側ロール12の押圧力によって圧延され、かつ両
ロール11,12間の相対的な回転周速度の差に基づい
て樹脂素材Wbと塗膜Wcとの間に剪断ズリ応力が付与
されて樹脂部材Wbから塗膜Wcが剥離する。
【0052】この際、両ロール11,12間の隙間は樹
脂部材Waの板厚の如何にかかわらず、処理するうえで
常に最適な状態に調整されており、樹脂部材Waにはほ
ぼ一定の圧縮力及び樹脂素材Wbと塗膜Wcとの間に一
定の剪断ズリ応力が作用することになり安定した状態で
塗膜が剥離する。
【0053】以上説明した本発明の実施の形態による
と、塗装が施された樹脂部材を対向配置され互いに回転
周速度の異なるロール間で圧延し、かつ樹脂素材と塗膜
との間に剪断ズリ応力を付与して樹脂素材から塗膜を剥
離する塗膜剥離装置及び方法において、塗膜剥離に先行
して予め樹脂部材の板厚を検出する板厚検出手段を設
け、かつ、板厚検出手段により検出した板厚に相当する
両ロール間隙間を自動的に調整する隙間調整手段を設け
ることから、処理しようとする樹脂部材の板厚が変化し
ても両ロール間の隙間は常に最適な状態に自動的に調整
され、塗膜の除去率が格段に向上し、かつ、両ロール間
の隙間をその都度調整するといった面倒な作業も不要に
なり、極めて作業効率のよい塗膜剥離の処理ができ、処
理能力が大幅に向上する。
【0054】また、本発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、例えば、センサ51、52は、
可視光レーザーを用いた非接触センサに限らず、他の非
接触の厚さ測定器や、検知部材を樹脂部材に接触させて
測定する接触型のセンサを用いる等種々変形可能であ
る。
【0055】
【発明の効果】以上説明した本発明による塗装された樹
脂部材の塗膜剥離装置および塗膜剥離方法によると、処
理しようとする樹脂部材の板厚が変化しても両ロール間
の隙間は常に最適な状態に自動的に調整される。樹脂素
材と塗膜との間に最適な剪断ズリ応力を付与する構成で
あるから、塗膜の除去率が格段に向上し、かつ、両ロー
ル間の隙間をその都度調整するといった面倒な作業も不
要になり、極めて作業効率のよい塗膜剥離の処理がで
き、処理能力が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による塗装された樹脂部材の塗膜剥離装
置の一実施の形態を説明する塗膜樹脂部材のリサイクル
方法の概要を示す説明図である。
【図2】同じく塗膜剥離装置の要部を示す斜視図であ
る。
【図3】同じく塗膜剥離装置の平面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】同じく塗膜剥離装置の作動を説明する図であ
る。
【図7】同じく塗膜剥離装置の作動を説明するブロック
図である。
【図8】従来の塗膜剥離装置を説明する図である。
【符号の説明】
1 塗膜剥離装置 10 剥離装置 11 塗膜側ロ−ル 12 樹脂素材側ロール 19 安全装置 20 ワーク供給装置 23 押し板 24 投入部 24a スロープ 33 第1の作動スイッチ 34 第2の作動スイッ 36 第1緊急停止スイッチ 37 第2緊急停止スイッチ 50 板厚検出部 51、52 センサ 70 隙間調整部 71 ステップモータ 72 ロール移動部 73 制御部材 Wa 樹脂部材 Wb 樹脂素材 Wc 塗膜

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂素材に塗装が施された樹脂部材を、
    対向配置され互いに回転周速度の異なるロール間で圧延
    し、樹脂素材と塗膜との間に剪断ズリ応力を付与して樹
    脂素材から塗膜を剥離する塗膜剥離装置において、塗膜
    を剥離しようとする樹脂部材の板厚を検出する板厚検出
    部と、上記ロール間の隙間を調整する隙間調整部と、上
    記板厚検出部の信号によりロール間の隙間を調整する制
    御部とを有することを特徴とする塗膜剥離装置。
  2. 【請求項2】 上記板厚検出部は、上記ロールに対し
    て、樹脂部材の搬送方向における上流側に設けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の塗膜剥離装置。
  3. 【請求項3】 上記板厚検出部は、非接触式センサを有
    することを特徴とする請求項1又は2に記載の塗膜剥離
    装置。
  4. 【請求項4】 上記塗膜剥離装置は、上記ロールから離
    間して設けられた作動スイッチと、この作動スイッチの
    入力により押し板が前進して樹脂部材を上記ロールに向
    けて供給するワーク供給装置とを有することを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1つに記載の塗膜剥離装置。
  5. 【請求項5】 上記ワーク供給装置は、上記作動スイッ
    チの入力信号及び上記板厚検出部からの測定信号を受け
    た後に作動することを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    か1つに記載の塗膜剥離装置。
  6. 【請求項6】 上記ワーク供給装置は、上記作動スイッ
    チの入力信号および上記制御部からの調節終了信号を受
    けた後に作動することを特徴とする請求項1〜5のいず
    れか1つに記載の塗膜剥離装置。
  7. 【請求項7】 塗装が施された樹脂部材を、対向配置さ
    れ互いに回転周速度の異なるロール間で圧延し、かつ樹
    脂素材と塗膜との間に剪断ズリ応力を付与して樹脂素材
    から塗膜を剥離する塗膜剥離方法において、塗膜を剥離
    しようとする樹脂部材の板厚を検出し、その検出結果に
    応じて前記ロール間の隙間を調整し、その後樹脂部材の
    塗膜を剥離することを特徴とする塗膜剥離方法。
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