JPH108525A - 水洗トイレ用浄化槽の消臭方法及びその方法に用いる消臭器 - Google Patents

水洗トイレ用浄化槽の消臭方法及びその方法に用いる消臭器

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JPH108525A
JPH108525A JP18155696A JP18155696A JPH108525A JP H108525 A JPH108525 A JP H108525A JP 18155696 A JP18155696 A JP 18155696A JP 18155696 A JP18155696 A JP 18155696A JP H108525 A JPH108525 A JP H108525A
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JP
Japan
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water
deodorizing
flush toilet
sintered body
oxide sintered
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JP18155696A
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Inventor
Yuichi Sayama
裕一 佐山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水洗トイレに直結した浄化槽の悪臭を簡単に
消すことができる消臭方法と装置を提供する。 【解決手段】 単位長さが15mmの管体で内径が8m
m、外径が10mmに形成して焼結温度900゜Cで製
作した表面はポ−ラスな吸水性の酸化鉄焼結体1を吊り
紐6付の通水容器5内に所定の使用量入れた消臭器7
を、その吊り紐6で水洗トイレ3付属の貯水タンク2の
口に止めて吊り下げて水中に沈める。そしてその水に鉄
イオンを溶出させておく。そして水洗トイレ3の使用に
より、鉄イオンを含有した汚水が浄化槽4に導き入れら
れる。これによって浄化槽4内で光合成細菌が活発に増
殖し、他の微生物によって汚物が分解されて発生する硫
化水素及びアンモニアが、光合成細菌の硫化水素及びア
ンモニア利用能によって消臭される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水洗トイレの浄化
槽に発生する悪臭を効果的に消滅させる方法と装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】排泄物は、すでに人体内微生物や酵素で
分解処理がなされている。このために排泄時に既にアン
モニア、メタン、硫化水素などの臭気ガスが発生する。
水洗トイレでは、落下した排泄物を水中に沈めることに
よって臭気ガスの拡散を可及的に防止し、そのまま流す
ようになっている。早く流せばトイレ内の臭いはそれだ
け少なくて済む。そして、流された排泄物を含む汚水は
浄化槽に蓄えられる。この浄化槽の汚水からは放置する
と悪臭が発生する。
【0003】これまでに、その悪臭を消滅させようとす
る各種の消臭・脱臭装置が提案されている。悪臭を取り
除く方法には、大別して発生してしまった悪臭ガスを吸
着したり無臭物質に分解して除去するものと、発生源に
対して悪臭ガス(主として硫化水素ガス及びアンモニア
ガス)を発生させないようにするものとがある。前者の
例として、活性炭等の各種の臭い吸着能を有する物質に
よって吸着除去するものやオゾン等で悪臭物質を酸化さ
せて無臭化するもの等が挙げられる。
【0004】後者の例として、悪臭ガスが微生物の汚物
分解の結果生じ、特に嫌気性微生物によって腐敗させて
発生することからエア−レ−ションによって嫌気性微生
物の活動を抑える方法や、発生する悪臭ガスを空気中に
放出する前に悪臭ガスを微生物によって分解無臭化する
方法などが挙げられる。
【0005】これら微生物学的処理方法は、有効分解能
を持つ微生物の発見やその微生物の増殖方法の進歩によ
って近年目覚しい進歩を遂げている。しかし、これまで
の微生物学的処理方法には、一般的に処理時間が長いこ
と、短時間に有効微生物を大量繁殖させるのが困難で即
効性が見出せないこと、処理装置が大掛かりになりがち
であることなど、実用化の面でなお多くの問題を抱えて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたもので、悪臭発生源となる水洗トイレ用浄
化槽において、光合成細菌を大量に増殖させて、悪臭の
主原因である硫化水素ガス及びアンモニアガスの処理に
関与させることによって悪臭を消滅させるための方法と
簡潔な装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、焼結温度750〜1150゜Cで製作し
た酸化鉄焼結体1を水洗トイレ3付属の貯水タンク2の
水中に沈めることによって、浄化槽4に導かれる汚水に
鉄イオンを溶出させ、これによって光合成細菌を活発に
増殖させ、その硫化水素及びアンモニア利用能によって
消臭をはかる水洗トイレ用浄化槽の消臭方法である。
【0008】また、前記酸化鉄焼結体1の使用量を、水
10Kgに対して約17g以上とするものである。
【0009】さらに、前記酸化鉄焼結体1を吊し紐6付
通水容器5に収納して成る上記水洗トイレ用浄化槽の消
臭方法に用いる消臭器7である。
【0010】さらにまた、前記酸化鉄焼結体1を管体と
したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図によって
説明する。本発明は、図1に示すように、焼結温度75
0〜1150゜Cで製作した表面はポ−ラスな吸水性の
酸化鉄焼結体1を側壁に多数の孔を設けた吊り紐6付通
水容器5内に所定の使用量入れた消臭器7を、その吊り
紐6で水洗トイレ3付属の貯水タンク2の口に止めて吊
り下げて水中に沈める。そしてその水に鉄イオンを溶出
させておく。そして水洗トイレ3の使用により、鉄イオ
ンを含有した汚水が浄化槽4に導き入れられる。これに
よって浄化槽4内で光合成細菌が活発に増殖し、他の微
生物によって汚物が分解されて発生する硫化水素及びア
ンモニアが、光合成細菌の硫化水素及びアンモニア利用
能によって消臭される。
【0012】前記酸化鉄焼結体1の使用量は、効果を得
るためには水10Kgに対して約17g以上である。そ
の酸化鉄焼結体1としては、単位長さが15mmの管体
で内径が8mm、外径が10mmに形成し、焼結温度7
50〜1150゜Cで形成したものを用いる。焼結温度
が750より低いと脆く崩れやすく、また1150゜C
よりも高いと表面が平滑になりポ−ラス性が消えて水中
に鉄イオンが溶出しなくなる。また、消臭器7には蓋8
を着けて収納する酸化鉄焼結体1を交換できるようにす
ると経済的である。
【0013】
【作用】ここで主として作用面から本発明について詳説
すると、本発明者は鋭意研究の結果、悪臭の主原因はア
ンモニアガスと硫化水素ガスであり、このガスを減少さ
せれば悪臭の殆どは消滅させることが可能であることか
らこのアンモニア及び硫化水素を利用分解する光合成細
菌に着眼し、また光合成細菌の増殖には鉄イオン(Fe
3+)が重要な「カギ」を握っているのことに気付き本発
明に至ったものである。
【0014】今、光合成細菌について詳説すれば、光合
成細菌は、二酸化炭素(CO2)と硫化水素(H2S)を
含む光が透過する嫌気的環境下の水深に生育し、二酸化
炭素を炭素供給源とし、硫化水素を光合成反応の水素供
給体として利用すして光合成独立栄養的生育をする。そ
して、水界下層から発生してくる硫化水素を酸化して硫
黄(S0)さらに硫酸(S04 2-)とする。種類は、紅色
非硫黄細菌、紅色硫黄細菌、緑色硫黄細菌、滑走性糸状
緑色硫黄細菌の4科がある。それら光合成細菌における
各種栄養成分のうち鉄イオンの存在は、光の強度の影響
と共に色素形成を著しく促進する。特にバクテリオクロ
ロフィル合成系の反応が鉄イオンによって飛躍的に高ま
ることが知られている。
【0015】また、窒素を固定してできたアンモニアは
アミノ酸を経て蛋白質、核酸等に代謝される。殆どすべ
ての光合成細菌は窒素固定能を持ち全ての光合成細菌は
アンモニア利用能を持つとされている。上記のように光
合成細菌が、酸化鉄焼結体1から溶出する鉄イオン(F
3+)の存在のもとに活発に増殖し、アンモニアと硫化
水素を利用分解し、浄化槽4内を無臭化する。
【0016】前記酸化鉄焼結体1の使用量は、少ないと
目立った効果は得られない。そのため少なくとも貯水タ
ンク2の貯蓄水10Kgに対して約17g以上使用す
る。その酸化鉄焼結体1は、管体に形成すると表面積が
増大し鉄イオンの溶出効果が大きくなる。また、前記酸
化鉄焼結体1を吊し紐6付通水容器5に収納して成る消
臭器7によって貯水タンク2の水中に鉄イオンが効率良
く溶出する。
【0017】
【発明の効果】本発明は上記構成であり、貯水タンク2
の水中に酸化鉄焼結体1から鉄イオンが溶出し、その鉄
イオンによって浄化槽4内で光合成細菌が活性化して多
量に増殖し、悪臭の主原因であるアンモニアと硫化水素
を利用分解して消滅させる。その結果として、悪臭の主
な原因であるアンモニアガスと硫化水素ガスが消えて浄
化槽内を無臭化させることができるようになった。装置
としても、既存の水洗トイレ3の貯水タンク2の水中に
酸化鉄焼結体1を通水容器5内に納めた消臭器7を吊り
下げて沈めるものなので極めて簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の略図的側面図。
【図2】消臭器の一部切欠斜視図。
【符号の説明】
1 酸化鉄焼結体 2 貯水タンク 3 水洗トイレ 4 浄化槽 5 通水容器 6 吊り紐 7 消臭器 8 蓋

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼結温度750〜1150゜Cで製作し
    た酸化鉄焼結体(1)を水洗トイレ(3)付属の貯水タ
    ンク(2)の水中に沈めることによって、浄化槽(4)
    に導かれる汚水に鉄イオンを溶出させ、これによって光
    合成細菌を活発に増殖させ、その硫化水素及びアンモニ
    ア利用能によって消臭をはかる水洗トイレ用浄化槽の消
    臭方法。
  2. 【請求項2】 酸化鉄焼結体(1)の使用量が、水10
    Kgに対して約17g以上である請求項1の水洗トイレ
    用浄化槽の消臭方法。
  3. 【請求項3】 酸化鉄焼結体(1)を吊し紐(6)付通
    水容器(5)に収納して成る請求項1又は2の水洗トイ
    レ用浄化槽の消臭方法に用いる消臭器(7)。
  4. 【請求項4】 酸化鉄焼結体(1)が管体である請求項
    3の水洗トイレ用浄化槽の消臭方法に用いる消臭器
    (7)。
JP18155696A 1996-06-20 1996-06-20 水洗トイレ用浄化槽の消臭方法及びその方法に用いる消臭器 Pending JPH108525A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002042229A1 (en) * 2000-11-27 2002-05-30 Biological Systems, Inc. A method for bacterially treating small-tank toilet systems and an apparatus for using same
WO2002049971A1 (de) * 2000-12-18 2002-06-27 Georg Fritzmeier Gmbh & Co. Mikrobiologische zusammensetzung
JP2014204955A (ja) * 2013-04-12 2014-10-30 宋秉俊 独立栄養微生物を用いる脱臭剤およびその製造方法
JP2016019965A (ja) * 2014-07-15 2016-02-04 株式会社サンエイ 悪臭発生防止装置

Cited By (4)

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WO2002049971A1 (de) * 2000-12-18 2002-06-27 Georg Fritzmeier Gmbh & Co. Mikrobiologische zusammensetzung
JP2014204955A (ja) * 2013-04-12 2014-10-30 宋秉俊 独立栄養微生物を用いる脱臭剤およびその製造方法
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