JPH1084769A - 舞茸培養基の包装方法 - Google Patents

舞茸培養基の包装方法

Info

Publication number
JPH1084769A
JPH1084769A JP8245270A JP24527096A JPH1084769A JP H1084769 A JPH1084769 A JP H1084769A JP 8245270 A JP8245270 A JP 8245270A JP 24527096 A JP24527096 A JP 24527096A JP H1084769 A JPH1084769 A JP H1084769A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
culture medium
core
bag
packaging
bag body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8245270A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3685885B2 (ja
Inventor
Masaya Ichikawa
雅也 市川
Norio Sato
宣男 佐藤
Masao Ohira
正男 大平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujimori Kogyo Co Ltd
Yukiguni Maitake Co Ltd
Original Assignee
Fujimori Kogyo Co Ltd
Yukiguni Maitake Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujimori Kogyo Co Ltd, Yukiguni Maitake Co Ltd filed Critical Fujimori Kogyo Co Ltd
Priority to JP24527096A priority Critical patent/JP3685885B2/ja
Publication of JPH1084769A publication Critical patent/JPH1084769A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3685885B2 publication Critical patent/JP3685885B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mushroom Cultivation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大粒の舞茸を発生させることができる舞茸培
養基の包装方法を提供する。 【解決手段】 導入された培養基11の上面11aの位
置まで袋体12の開口部から中子30を挿入する第1の
工程と、中子30の外側に位置する培養基11の上面1
1aに袋体12を重ねつつ該中子30の周囲で袋体12
を型取る第2の工程と、中子30による型取りの形状を
維持するよう袋体12を固定する第3の工程と、中子3
0を袋体12から抜き取る第4の工程と、袋体12の培
養基11より上側を接着させる第5の工程と、を有する
ことで、培養基11の上面11aに、中子30で型取っ
た部分にのみ空間部46を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、舞茸の培養基を包
装する舞茸培養基の包装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】舞茸の培養基の包装方法としては、特公
平7−99982号公報に開示された方法が採用されて
いる。この方法は、図12に示すように、相互に対向す
る一対の平坦な主面部50,51と、これら主面部5
0,51間で相互に対向するとともに中央側が相互に近
接する方向に折り込まれた形状の一対のガセット折込部
52,53とを有するとともに下部が閉塞された袋体5
4を用いるものである。そして、該袋体54に菌を担持
する培養基55を導入し、図13に示すように、培養基
55の上面55aの上方に全面にわたって空間部56を
形成するように、各主面部50,51の培養基55側を
中央側が上方に位置するよう傾斜させるとともに、その
反対側を適宜折り曲げて閉塞させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、培養基の上面の上方に全面にわたって空間部を
形成すると、舞茸は空間部がある部分に発生することに
なるため、この上面の全面から大量の小粒の舞茸が発生
してしまうことになる。したがって、本発明の目的は、
大粒の舞茸を発生させることができる舞茸培養基の包装
方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、下部が閉塞されるとともに
上側が開放された筒状の袋体に、菌を担持するための培
養基を上側の開口部から導入した後に、袋体の培養基よ
り上側を接着させる舞茸培養基の包装方法であって、導
入された培養基の上面位置まで袋体の開口部から中子を
挿入する第1の工程と、該中子の外側に位置する培養基
の上面に袋体を重ねつつ該中子の周囲で袋体を型取る第
2の工程と、該中子による型取りの形状を維持するよう
袋体を固定する第3の工程と、前記中子を袋体から抜き
取る第4の工程と、袋体の培養基より上側を接着させる
第5の工程と、を有することを特徴としている。これに
より、中子の外側に位置する培養基の上面に袋体を重ね
つつ該中子の周囲で袋体を型取り、該中子による型取り
の形状を維持するよう袋体を固定して、さらに、中子を
袋体から抜き取った後、袋体の培養基より上側を接着さ
せることで、培養基の上面に、中子で型取った部分にの
み空間部を形成することができる。
【0005】請求項2記載の発明は、請求項1記載の方
法に関し、前記中子として、外周が断面四角形状をなし
ているものを用いることを特徴としている。これによ
り、第3の工程で中子を袋体から抜き取った後、中子に
よる型取りの形状を良好に維持することができる。
【0006】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の方法に関し、前記中子として、筒状をなすものを
用い、前記第1の工程の完了後、前記第4の工程の開始
前までの間において、該中子の内側を介して培養基に植
菌を行うことを特徴としている。これにより、中子を植
菌のための装置の一部として共用できることになる。
【0007】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の
いずれか一項に記載の方法に関し、前記第1の工程にお
いて、前記中子を、培養基の上面における端縁部側に偏
らせて挿入することを特徴としている。これにより、中
子を、培養基の上面における端縁部側に偏らせた状態で
型取りを行うことになるため、空間部を端縁部側に設け
ることができる。
【0008】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれか一項に記載の方法に関し、前記中子として、前
記袋体への挿入側の端部に、側方に突出する突出部が形
成されたものを用い、該突出部の突出方向における先端
を培養基の上面における端縁部に寄せるよう前記中子を
挿入することを特徴としている。これにより、突出部
で、空間部を端縁部側に設けることができるとともに、
中子の突出部より上側は、突出部より引込むことになる
ため、袋体の中央側に寄ることになり、よって、型取り
の際に袋体の上部に無理な力が加わることを防止するこ
とができる。
【0009】請求項6記載の発明は、請求項5に記載の
方法に関し、前記中子として、前記突出部の突出方向先
端側に傾斜面が設けられているものを用いることを特徴
としている。これにより、中子を抜く際に、突出部の引
っ掛かりを防止することができ、よって、その抜き出し
を容易に行うことができる。
【0010】請求項7記載の発明は、請求項1乃至6の
いずれか一項に記載の方法に関し、前記第2の工程にお
いて前記袋体の前記中子で型取られる部分であって、前
記第5の工程の完了後に前記培養基と前記接着がなされ
る部分との間となる位置に、内外を連通させる通気部を
配置していることを特徴としている。これにより、袋体
の空間部を形成する部分に外部に連通する通気部を配置
することができ、よって、舞茸の生育過程で発生する気
体をこの通気部を介して良好に排出できる。
【0011】請求項8記載の発明は、請求項1乃至7の
いずれか一項に記載の方法に関し、前記第5の工程にお
いて、培養基の漏れ出しを防止しつつ内外を連通させる
空気流路を形成するよう、線状の接着部を位置をずらし
て形成することにより袋体を接着させることを特徴とし
ている。これにより、空間部は、この空気流路により外
部に連通することができ、よって、舞茸の生育過程で発
生する気体が通気部の通気能力を越えた場合、この空気
流路を介して良好に排出できる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の舞茸培養基の包装方法の
一の実施の形態を図1〜図11を参照して以下に説明す
る。図中符号11は、おがくず等の舞茸の菌を担持させ
るための培養基を示しており、符号12は、該培養基1
1を包装する透明なフィルム状の樹脂材料からなる袋体
を示している。この実施の形態で用いる袋体12は、図
2に示すように、相互に対向する一対の平坦な長方形状
の主面部13および主面部14と、これら主面部13,
14の両端縁部間に設けられて相互に対向するととも
に、中央側が相互に近接する方向に折り込まれることに
よりそれぞれが折り目15を境界とした二つの長方形状
の分割面16,17を有する一対のガセット折込部1
8,19とを有し、しかも、下部がガセット折込部1
8,19を折り込んだ状態で熱接着により閉塞された形
状をなしており、主面部13には内外を通気させる通気
部20がガセット折込部18,19に対し等距離の位置
に設けられている。
【0013】そして、上記のように下部が閉塞された状
態の袋体12に、図3に示すように、上部開口部21か
ら、予め定められた量の培養基11を導入する。ここ
で、培養基11が導入された状態において、袋体12
は、矩形の底面22が形成されるとともに、主面部1
3,14の培養基11が導入された部分同士が平行をな
し、また、ガセット折込部18,19も培養基11が導
入された部分同士が平行をなしている。勿論、導入され
た培養基11も、上記袋体12の形状に合わせられるこ
とになる。なお、袋体12の下部の矩形の底面22は、
培養基11を導入する以前に予め折り目を付けておいて
もよく、あるいは、培養基11の導入時に形成してもよ
い。
【0014】次に、袋体12の導入された培養基11よ
り上側に突出する主面部13,14の先部13a,14
aおよびガセット折込部18,19の先部18a,19
aを、図4に示すように、各主面部13,14の先部1
3a,14aの培養基11側を培養基11の上面11a
に、一部ガセット折込部18,19の先部18a,19
aを介してそれぞれ重ねさせるとともに、各主面部1
3,14の先部13a,14aの培養基11に対し反対
側を、折り込まれたガセット折込部18,19を介して
互いに重ね合わせるようにする。そして、両主面部1
3,14の先部13a,14aのガセット折込部18の
先部18aを間に介在させて重なり合う部分同士を、上
下方向に延びる接着部24を形成するように両側から熱
接着させるとともに、両先部13a,14aのガセット
折込部19の先部19aを間に介在させて重なり合う部
分同士を、上下方向に延びる接着部25を形成するよう
に両側から熱接着させる。このようにして、両主面部1
3,14の先部13a,14aのガセット折込部18,
19の先部18a,19aを間に介在させて重なり合う
部分とこれらの間に介在するガセット折込部18,19
の先部18a,19aとが接着された状態の突出部27
が形成される。
【0015】次いで、図5に示すように、突出部27を
培養基11の形状に沿って折り曲げつつ巻き付けて図示
せぬテープで止める。この状態で、高温滅菌(オートク
レーブ滅菌)を行って、培養基11を滅菌する。そし
て、滅菌が行われた後、図6に示すように、培養基11
の形状に沿って巻き付けられていた突出部27を立ち上
げた後、ガセット折込部18,19の先部18a,19
a同士を寄せるようにして、主面部13,14の先部1
3a,14a同士を離間させ、接着部24,25間に培
養基11の上面を外部に開放させる筒状部28を形成す
る。
【0016】そして、図7に示すように、筒状部28
に、その開口側から中子30を挿入する。中子30は、
長方形状の面部31〜34を有し、これらが隣り合うも
の同士垂直をなす四角筒形状をなしている。この中子3
0を、一端の開口側を先側としその長さ方向に沿って移
動させて培養基11の上面11aにほぼ接触する位置ま
で挿入する(第一の工程)。このとき、中子30は、培
養基11の上面11aの中心位置に対し、一方の主面部
13の先部13a側に偏った状態で挿入され、好ましく
は、偏り方向の先側の面部31が培養基11の同側の側
面11bに一致するように挿入される。なお、中子30
は、各ガセット折込部18,19に対しては、等距離の
位置に挿入される。
【0017】続いて、中子30の内側を介して培養基1
1の上面11aに植菌を行う。次に、図8に示すよう
に、中子30の外側に位置する培養基11の上面11a
に袋体12の主面部13,14の先部13a,14aお
よびガセット折込部18,19の先部18a,19aを
重ねるようにしながら該中子30の周囲で袋体12を型
取って中子30の外面形状に合う型取部36を形成する
(第2の工程)。この型取部36は、主面部14に対し
反対側の前面部37と、ガセット折込部18側の側面部
38と、ガセット折込部19側の側面部39と、主面部
13側の背面部40とを有している。ここで、内外を通
気させる通気部20は、ガセット折込部18,19に対
し等距離に配置されているため、この型取りの際に、必
然的に型取部36の前面部37に位置することになる。
【0018】そして、中子30により型取られた型取部
36の形状を維持するよう、中子30よりガセット折込
部18側の主面部13,14の先部13a,14a同士
と、中子30よりガセット折込部19側の主面部13,
14の先部13a,14a同士とを、それぞれ、熱接着
で固定して固定部41,42を形成する(第3の工
程)。ここで、固定部41,42の位置としては、中子
30の近傍であって培養基11の近傍位置が好ましい。
【0019】次に、中子30をその長さ方向に沿って移
動させることにより袋体12から抜き取る(第4の工
程)。次に、図9に示すように、型取られた型取部36
の前面部37を、間の側面部38,39を適宜折り重ね
ながら背面部40に重ね、この状態で袋体12の培養基
11より上側の所定位置であって、通気部20より上側
位置を、熱接着させて帯状の閉塞部43を形成する(第
5の工程)。ここで、主面部13の培養基11と閉塞部
43との間となる位置に配置されるように、該通気部2
0の位置は予め設定されている。以上のようにして、植
菌が行われた培養基11を袋体12で包装した包装物4
4が得られる。
【0020】ここで、閉塞部43は、図10に示すよう
に、培養基11の漏れ出しを防止しつつ内外を連通させ
る空気流路を形成するよう、線状の接着部45を千鳥状
に位置をずらして配置して袋体12を接着させることに
より、形成される。
【0021】以上に述べた舞茸培養基の包装方法によれ
ば、中子30の外側に位置する培養基11の上面11a
に袋体12を重ねつつ該中子30の周囲で袋体12を型
取り、該中子30による型取った型取部36の形状を維
持するよう袋体12を固定して、さらに、中子30を袋
体12から抜き取った後、袋体12の培養基11より上
側を接着させることで、図1に示すように、培養基11
の上面11aに、中子30で型取った型取部36の下部
位置にのみ空間部46を形成することができる。したが
って、培養基11の上面11aの上方に全面にわたって
空間部を形成する場合に比して、大粒の舞茸を発生させ
ることができる。
【0022】なお、以上の実施の形態においては、中子
30として四角筒形状をなしているものを用いる場合を
例にとり説明したが、これに限定されることなく、例え
ば、四角以外の角筒状あるいは円筒状、さらには、筒状
ではなく中実の、例えば四角柱状、四角以外の角柱状あ
るいは円柱状のものを用いることができる。しかしなが
ら、外周が断面四角形状をなしているものを用いた方
が、中子30を、型取りの後に袋体12から抜き取った
後、型取部36の形状をより良好に維持することができ
るという効果を発揮することができる。
【0023】また、中子30を筒状とすることによっ
て、その内側を介して培養基11に植菌を行うことがで
き、中子30を植菌のための装置の一部として共用でき
ることになるため、コストを低減することができるとい
う効果を発揮することができる。なお、中子30を用い
た植菌のタイミングは、中子30の袋体12への挿入が
完了した後から抜き取りを開始するまでの間であれば、
いずれのタイミングにおいても行うことができる。
【0024】加えて、以上の実施の形態においては、中
子30を、培養基11の上面11aにおける端縁部すな
わち側面11b側に偏らせて挿入する場合を例にとり説
明したが、中子30を、その中心を培養基11の上面1
1aの中心に一致させて挿入してもよい。しかしなが
ら、偏らせて挿入する方が、中子30を型取って形成さ
れる空間部46を側面11b側に設けることができる。
これにより、袋体12の通気部20が設けられた部分を
培養基11に対し起こすことにより、培養基11に対す
る通気部20の位置を離すことができるため、培養基1
1の空間部46に臨んだ部分から生える舞茸が通気部2
0に接触することなく大粒に育つことができる等の効果
を発揮することができる。
【0025】さらに、袋体12の中子30で型取られる
部分であって培養基11と閉塞部43との間となる位
置、すなわち空間部46に臨む位置に、内外を連通させ
る通気部20を配置しているため、袋体12の空間部4
6を形成する部分に外部に連通する通気部20を配置す
ることができ、よって、舞茸の生育過程で発生する気体
をこの通気部20を介して良好に排出できる。なお、通
気部20は、空間部46に臨む位置であれば、前面部3
7以外の例えば側面部38,39のいずれかに設けても
よい。
【0026】また、培養基11の漏れ出しを防止しつつ
内外を連通させる空気流路を形成するよう、線状の接着
部45を多数それぞれの位置を千鳥状にずらして形成す
ることにより袋体12を接着させて閉塞部43を形成し
ているため、空間部46は、この空気流路によっても外
部に連通することができ、よって、舞茸の生育過程で発
生する気体が通気部20の通気能力を越えた場合、この
空気流路を介して良好に排出できる。
【0027】さらに、両主面部13,14の先部13
a,14aのガセット折込部18を間に介在させて重な
り合う部分同士を、上下方向に延びる接着部24を形成
するように両側から熱接着させるとともに、両先部13
a,14aのガセット折込部19を間に介在させて重な
り合う部分同士を、上下方向に延びる接着部25を形成
するように両側から熱接着させているため、中子30を
挿入するための筒状部28の形成を容易に行うことがで
きる。
【0028】なお、中子30としては、図11に示すよ
うに、袋体12への挿入側の先端部に、側方に突出する
突出部47が形成されたものを用いることも可能であ
る。しかも、この突出部47に、突出方向の先端側に、
挿入方向における先端側が外側に位置するよう傾斜する
傾斜面48を設けてもよい。この場合、該突出部47の
突出方向における先端部すなわち傾斜面48の下端縁部
を培養基11の上面11aにおける端縁部すなわち側面
11bに寄せるよう中子30を挿入することになり、好
ましくは、前記傾斜面48の下端縁部を前記端縁部に合
わせるように挿入する。
【0029】これにより、突出部47で、空間部46を
端縁部側に設けることができて、上記と同様の効果を奏
することができるとともに、形成される空間部46に臨
む通気部20を培養基11の側面11b側に寄せること
になるので、袋体12の通気部20が設けられた部分を
培養基11に対し起こすことになり、培養基11に対す
る通気部20の位置を離すことができるため、培養基1
1の空間部46に臨んだ部分から生える舞茸が通気部2
0に接触することなく大粒に育つ空間を確保することが
できる。さらに、中子30の突出部47より上側は、突
出部47より引込むことになるため、袋体12の中央側
に寄ることになり、よって、型取りの際に袋体12の上
部に無理な力が加わることを防止することができる。し
かも、中子30の突出部47に、突出方向先端側に傾斜
面48が設けられているものを用いるため、中子30を
抜く際に、突出部47の引っ掛かりを防止することがで
き、よって、その抜き出しを容易に行うことができる。
【0030】なお、以上の説明においては、一対の主面
部13,14と一対のガセット折込部18,19とを有
する形状の袋体12を用いる場合を例にとり説明した
が、ガセット折込部18,19を持たない四面が平面の
袋体等、他の種々の形状の袋体に適用することが可能で
ある。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、中子の外側に位置する培養基の上面に袋体
を重ねつつ該中子の周囲で袋体を型取り、該中子による
型取りの形状を維持するよう袋体を固定して、さらに、
中子を袋体から抜き取った後、袋体の培養基より上側を
接着させることで、培養基の上面に、中子で型取った部
分にのみ空間部を形成することができる。したがって、
培養基の上面の上方に全面にわたって空間部を形成する
場合に比して、大粒の舞茸を発生させることができる。
【0032】請求項2記載の発明によれば、中子とし
て、外周が断面四角形状をなしているものを用いるた
め、第3の工程で中子を袋体から抜き取った後、中子に
よる型取りの形状を良好に維持することができる。した
がって、培養基の上面の空間部を良好に維持することが
できる。
【0033】請求項3記載の発明によれば、中子として
筒状をなすものを用い、その内側を介して培養基に植菌
を行うため、中子を植菌のための装置の一部として共用
できることになる。したがって、コストを低減すること
ができる。
【0034】請求項4記載の発明によれば、中子を培養
基の上面における端縁部側に偏らせて挿入するため、こ
の状態で型取りを行うことになり、空間部を端縁部側に
設けることができる。したがって、この空間部に臨んで
外部との通気を行う通気部を設ければ、培養基と通気部
との距離を離すことができるため、培養基の空間部に臨
んだ部分から生える舞茸が通気部に接触することなく大
粒に育つ空間を確保できる等の効果が得られる。
【0035】請求項5記載の発明によれば、中子として
突出部が形成されたものを用い、突出部の先端を培養基
の上面における端縁部に寄せるよう挿入するため、突出
部で、空間部を端縁部側に設けることができるととも
に、中子の突出部より上側は、突出部より引込むことに
なるため、袋体の中央側に寄ることになり、よって、型
取りの際に袋体の上部に無理な力が加わることを防止す
ることができる。
【0036】請求項6記載の発明によれば、中子の突出
部に、突出方向先端側に傾斜面が設けられているものを
用いるため、これにより、中子を抜く際に、突出部の引
っ掛かりを防止することができるしたがって、中子の抜
き出しを容易に行うことができる。
【0037】請求項7記載の発明によれば、袋体の中子
で型取られる部分であって培養基と接着部分との間とな
る位置に、内外を連通させる通気部を配置しているた
め、袋体の空間部を形成する部分に外部に連通する通気
部を配置することができる。したがって、舞茸の生育過
程で発生する気体をこの通気部を介して良好に排出でき
る。
【0038】請求項8記載の発明によれば、培養基の漏
れ出しを防止しつつ内外を連通させる空気流路を形成す
るよう、線状の接着部を位置をずらして形成することに
より袋体を接着させるため、空間部は、前記空気流路に
より外部に連通することができる。したがって、舞茸の
生育過程で発生する気体が通気部の通気能力を越えた場
合、この空気流路を介して良好に排出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の舞茸培養基の包装方法の一の実施の
形態を説明するためのもので、包装が完了した状態を示
す、断面斜視図である。
【図2】 本発明の舞茸培養基の包装方法の一の実施の
形態を説明するためのもので、袋体を示す斜視図であ
る。
【図3】 本発明の舞茸培養基の包装方法の一の実施の
形態の、一状態を示す斜視図である。
【図4】 本発明の舞茸培養基の包装方法の一の実施の
形態を説明するためのもので、図3の後の状態を示す斜
視図である。
【図5】 本発明の舞茸培養基の包装方法の一の実施の
形態を説明するためのもので、図4の後の状態を示す斜
視図である。
【図6】 本発明の舞茸培養基の包装方法の一の実施の
形態を説明するためのもので、図5の後の状態を示す斜
視図である。
【図7】 本発明の舞茸培養基の包装方法の一の実施の
形態を説明するためのもので、図6の後の状態を示す斜
視図である。
【図8】 本発明の舞茸培養基の包装方法の一の実施の
形態を説明するためのもので、図7の後の状態を示す斜
視図である。
【図9】 本発明の舞茸培養基の包装方法の一の実施の
形態を説明するためのもので、図8の後、包装が完了し
た状態を示す斜視図である。
【図10】 本発明の舞茸培養基の包装方法の一の実施
の形態を説明するためのもので、閉塞部を詳細に示す正
面図である。
【図11】 本発明の舞茸培養基の包装方法の他の実施
の形態を説明するためのもので、袋体を中子で型取った
状態を示す斜視図である。
【図12】 従来の舞茸培養基の包装方法の一状態を示
す斜視図である。
【図13】 従来の舞茸培養基の包装方法の図12の
後、包装が完了した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 培養基 11a 上面 12 袋体 20 通気部 21 開口部 30 中子 45 接着部 47 突出部 48 傾斜面
フロントページの続き (72)発明者 大平 正男 新潟県南魚沼郡六日町大字余川89 株式会 社雪国まいたけ内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部が閉塞されるとともに上側が開放さ
    れた筒状の袋体に、菌を担持するための培養基を上側の
    開口部から導入した後に、袋体の培養基より上側を接着
    させる舞茸培養基の包装方法であって、 導入された培養基の上面位置まで袋体の開口部から中子
    を挿入する第1の工程と、 該中子の外側に位置する培養基の上面に袋体を重ねつつ
    該中子の周囲で袋体を型取る第2の工程と、 該中子による型取りの形状を維持するよう袋体を固定す
    る第3の工程と、 前記中子を袋体から抜き取る第4の工程と、 袋体の培養基より上側を接着させる第5の工程と、を有
    することを特徴とする舞茸培養基の包装方法。
  2. 【請求項2】 前記中子として、外周が断面四角形状を
    なしているものを用いることを特徴とする請求項1記載
    の舞茸培養基の包装方法。
  3. 【請求項3】 前記中子として、筒状をなすものを用
    い、 前記第1の工程の完了後、前記第4の工程の開始前まで
    の間において、該中子の内側を介して培養基に植菌を行
    うことを特徴とする請求項1または2記載の舞茸培養基
    の包装方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の工程において、前記中子を、
    培養基の上面における端縁部側に偏らせて挿入すること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の舞
    茸培養基の包装方法。
  5. 【請求項5】 前記中子として、前記袋体への挿入側の
    端部に、側方に突出する突出部が形成されたものを用
    い、 該突出部の突出方向における先端を培養基の上面におけ
    る端縁部側に寄せるよう前記中子を挿入することを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の舞茸培養
    基の包装方法。
  6. 【請求項6】 前記中子として、前記突出部の突出方向
    先端側に傾斜面が設けられているものを用いることを特
    徴とする請求項5記載の舞茸培養基の包装方法。
  7. 【請求項7】 前記第2の工程において前記袋体の前記
    中子で型取られる部分であって、前記第5の工程の完了
    後に前記培養基と前記接着がなされる部分との間となる
    位置に、内外を連通させる通気部を配置していることを
    特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の舞茸
    培養基の包装方法。
  8. 【請求項8】 前記第5の工程において、培養基の漏れ
    出しを防止しつつ内外を連通させる空気流路を形成する
    よう、線状の接着部を位置をずらして形成することによ
    り袋体を接着させることを特徴とする請求項1乃至7の
    いずれか一項に記載の舞茸培養基の包装方法。
JP24527096A 1996-09-17 1996-09-17 舞茸培養基の包装方法 Expired - Fee Related JP3685885B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24527096A JP3685885B2 (ja) 1996-09-17 1996-09-17 舞茸培養基の包装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24527096A JP3685885B2 (ja) 1996-09-17 1996-09-17 舞茸培養基の包装方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1084769A true JPH1084769A (ja) 1998-04-07
JP3685885B2 JP3685885B2 (ja) 2005-08-24

Family

ID=17131190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24527096A Expired - Fee Related JP3685885B2 (ja) 1996-09-17 1996-09-17 舞茸培養基の包装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3685885B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020184944A (ja) * 2019-05-15 2020-11-19 株式会社 茸師 きのこ栽培袋

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020184944A (ja) * 2019-05-15 2020-11-19 株式会社 茸師 きのこ栽培袋

Also Published As

Publication number Publication date
JP3685885B2 (ja) 2005-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11077969B2 (en) Systems and methods for multi-stage sealing of contact lens packaging
US2778171A (en) Production of air-tight packages
US7524110B2 (en) Reclosable package with slider zipper shielded for high pressure pasteurization
JP4850249B2 (ja) 改善された開閉可能な口を備えるパッケージ
BRPI0813826B1 (pt) Método e aparelho de empacotamento pelicular a vácuo
US20140363104A1 (en) Steam release standing pouch and content-enclosing standing pouch
EP0683105A1 (en) Venting valve for a re-closable bag
GB2143198A (en) Improvements in the packaging of a block of cheese or other soft product
DE69001696T2 (de) Einzelpackung zum verpacken von lebensmitteln sowie verfahren und vorrichtung zu ihrer herstellung.
JPH1084769A (ja) 舞茸培養基の包装方法
JP2000025795A (ja) 合成樹脂製チャック付袋体
JP3917023B2 (ja) 菌床用培養袋
JP2700625B2 (ja) 自動化用茸の栽培袋及び菌床栽培方法
JPH05252830A (ja) 茸菌培養体袋のシール方法
EP1422156B1 (en) Resealable attachable patch
JP2002362639A (ja) 自封式逆止弁を備える袋体および緩衝用袋体
WO2022244545A1 (ja) 菌床栽培用袋及び菌床栽培用袋の製造方法
JP2536176Y2 (ja) 茸菌培養袋
JP3205671U (ja) キノコ栽培袋包装体
JP3056962U (ja) 電子レンジ等による加熱用包装部材
US20060202065A1 (en) Nozzle for vacuum packaging
JPH07223652A (ja) 包装用袋及びその包装用袋を用いて包装体を製造する方法
US20040166259A1 (en) Packaging including enhanced sealing of uncoated medical-grade spunbounded olefin substrates
JP2005138459A (ja) フィルムのヒートシール成形方法
JP2001341784A (ja) 滅菌包装用容器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050520

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050524

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050601

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080610

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090610

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120610

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120610

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140610

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees