JPH1083144A - 液晶表示基板製造装置 - Google Patents

液晶表示基板製造装置

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JPH1083144A
JPH1083144A JP23668196A JP23668196A JPH1083144A JP H1083144 A JPH1083144 A JP H1083144A JP 23668196 A JP23668196 A JP 23668196A JP 23668196 A JP23668196 A JP 23668196A JP H1083144 A JPH1083144 A JP H1083144A
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display substrate
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JP23668196A
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Masahito Kikuchi
雅人 菊地
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板識別番号の認識時に液晶表示基板の位置
合わせが不要な液晶表示基板製造装置を提供すること。 【解決手段】 識別番号が付与された液晶表示基板の加
工あるいは検査を行う加工検査手段と、前記液晶表示基
板を前記加工検査手段にまで搬送する搬送手段と、搬送
中の液晶表示基板を撮像する撮像手段と、前記液晶表示
基板に対して行った加工あるいは検査内容を管理する管
理手段とを有する液晶表示基板の識別番号読み取り装置
であって、前記管理手段は前記撮像手段が撮像した画像
をデジタルの画像情報に変換する変換手段と、前記画像
情報から識別番号領域を抽出する抽出手段と、前記識別
番号領域内の文字を文字認識する文字認識手段とを具備
し、認識後の識別番号に基づき、前記液晶表示基板に対
して行った加工あるいは検査内容を管理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示基板製造
装置に関し、特に、液晶ガラス基板表面に印刷されてい
る基板識別番号(以下、基板IDと記す)に基づいて、
液晶ガラス基板の製造進捗を管理する液晶表示装置の製
造ラインに適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のTFT液晶表示基板の製造ライン
では、液晶表示基板を構成する2枚の液晶ガラス基板、
いわゆる、TFT基板とカラーフィルタ基板とを別々に
製造し、次に、各々の液晶ガラス基板を所定の間隔で張
り合わせ、液晶ガラス基板の間に液晶を注入し、液晶表
示基板を製造していた。
【0003】以下、本願明細書中においては、TFT基
板、カラーフィルタ基板および液晶注入後の液晶表示基
板とを特に区別することなく、液晶表示基板と記す。
【0004】このとき、TFT基板とカラーフィルタ基
板とは、それぞれ別々に製造、検査した後、TFT基板
とカラーフィルタ基板とを重ね合わせる工程に投入され
ることになるが、各製造工程に投入される液晶表示基板
の進捗状況および検査結果は、液晶表示基板ごとに異な
る番号である基板IDを予め付与しておき、この基板I
Dに基づいて管理していた。
【0005】すなわち、各工程を受け持つ液晶表示基板
製造装置では、まず、投入された液晶表示基板に印刷さ
れている基板IDを当該液晶表示基板製造装置を制御す
る情報処理装置に接続される文字読み取り装置で読み取
る。
【0006】次に、所定の加工を行い、最後に、情報処
理装置が文字読み取り装置で読み取った文字情報と共
に、当該工程の名称と加工が終了したこととを上位の情
報処理装置に転送していた。
【0007】上位の情報処理装置は、転送された情報に
基づいて、各液晶表示基板ごとに製造の進捗度合い(以
下、着工情報と記す)と検査工程での検査結果(以下、
良否情報と記す)とを管理していた。
【0008】したがって、液晶表示基板を製造する過程
においては、液晶表示基板に印刷される基板IDを正確
に読み取る、すなわち、正確に文字認識する必要がある
ので、従来の液晶表示基板製造装置では、基板IDを撮
像するテレビカメラとこの画像から基板IDを文字認識
するための文字認識部とからなる専用の文字認識装置を
用いていた。
【0009】この文字認識装置は、基板IDが印刷され
ているエリアと文字認識部が文字認識を行うエリア(以
下、文字読み取りエリアと記す)とを一致させるため
に、±0.5mm程度の位置合わせ精度で位置決めをす
る必要があった。したがって、従来の液晶表示基板製造
装置では、まず、液晶表示基板をテレビカメラの下で停
止させ、次に、液晶表示基板を四方から固定する固定装
置で所定の位置に液晶表示基板を固定することによっ
て、位置合わせを行っていた。
【0010】位置合わせが終了したならば、次に、文字
認識装置はテレビカメラが撮像した画像から文字認識エ
リア内の画像を抽出し、文字認識部が抽出した画像をた
とえば頭から順番に文字認識した後、この認識結果を当
該製造装置を制御・管理する情報処理装置に転送してい
た。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。
【0012】従来の液晶表示基板は、その品種ごとに基
板IDの位置が僅かではあるがずれていると共に、基板
IDの印字品質(印字品位)が異なっているので、液晶
表示基板を所定の位置に固定するための装置の位置合わ
せ精度は、装置自身の精度に、固定装置の位置合わせ精
度が加算されることになる。
【0013】このため、文字認識装置の位置合わせ精度
を満たすことができなくなる場合があり、そのときに
は、基板IDの一部が欠けた状態の画像によって文字認
識を行うことになるので、誤認識および認識不能等のい
わゆる読み取り不良となってしまい、その結果、液晶表
示基板製造装置が停止することになり、製造装置の稼働
率が低下してしまうという問題があった。
【0014】また、文字認識装置のテレビカメラは、予
め設定されている焦点位置に対して液晶表示基板がずれ
た場合に焦点を結ぶ範囲(焦点深度)が1〜2mm程度
と狭い。一方、液晶表示装置に使用されるガラス基板
(TFT基板およびカラーフィルタ基板)は、たとえ
ば、1枚のガラス基板から複数枚の液晶表示基板が取れ
るように製造するいわゆる多面取りガラス基板では、有
効幅が約960mmあるにもかかわらず、その厚さが
0.7mm程度と薄いので、弾性が小さく、液晶表示基
板が固定装置の力によって撓(たわ)んだ場合には、文
字認識ができないという問題があった。
【0015】この結果、液晶表示基板製造装置が停止す
ることになり、製造装置の稼働率が低下してしまうとい
う問題があった。
【0016】さらには、基板IDの読み取りを行うため
には、前述するように、固定装置による液晶表示基板の
位置合わせおよび固定、テレビカメラによる基板IDの
撮像、文字認識という一連の動作が必要となる。一方、
それぞれの工程の製造装置あるいは検査装置が、液晶表
示基板を所定位置に搬送し、予め設定されている加工あ
るいは検査を行うために要する時間は、文字認識に要す
る時間のほぼ10倍程度である、すなわち、液晶表示基
板の加工あるいは検査に要する時間のほぼ1割が文字認
識を行うために使用されているので、液晶表示基板の生
産効率を低下させてしまうという問題があった。
【0017】本発明の目的は、基板識別番号の認識時に
液晶表示基板の位置合わせが不要な液晶表示基板製造装
置を提供することにある。
【0018】本発明の他の目的は、基板識別番号の認識
に要する時間を液晶表示基板の加工あるいは検査に要す
る時間内に分散させることが可能な液晶表示基板製造装
置を提供することにある。
【0019】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0020】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0021】(1)識別番号が付与された液晶表示基板
の加工あるいは検査を行う加工検査手段と、前記液晶表
示基板を前記加工検査手段にまで搬送する搬送手段と、
搬送中の液晶表示基板を撮像する撮像手段と、前記液晶
表示基板に対して行った加工あるいは検査内容を管理す
る管理手段とを有する液晶表示基板製造装置であって、
前記管理手段は前記撮像手段が撮像した画像をデジタル
の画像情報に変換する変換手段と、前記画像情報から識
別番号領域を抽出する抽出手段と、前記識別番号領域内
の文字を文字認識する文字認識手段とを具備し、認識後
の識別番号に基づき、前記液晶表示基板に対して行った
加工あるいは検査内容を管理する。
【0022】前述した手段によれば、例えば、搬送手段
で搬送されている途中の液晶表示基板を撮像手段で撮影
し、該画像を変換手段によりデジタル信号の画像情報に
変換することによって管理手段に取り込み、まず、抽出
手段が該画像情報に含まれる識別番号部分を抽出し、次
に、文字認識手段が識別番号部分を対象に文字認識を行
い、識別番号を特定することにより、搬送中の液晶表示
基板を所定の位置に位置合わせする必要がなくなると共
に、管理手段の有する抽出手段および文字認識手段で文
字認識することにより、識別番号の読み取りから文字認
識に至るまでの処理を、液晶表示基板の加工もしくは検
査に要する時間内で終了すれば十分となり、特に、文字
認識を行うための時間を設ける必要がなくなる。すなわ
ち、液晶表示基板の加工もしくは検査に要する時間に占
める、識別番号の認識に要する時間の割合をゼロにでき
るので、液晶表示基板の製造に要する時間である液晶表
示基板の製造時のスループットを向上できる。
【0023】また、搬送手段で搬送中の液晶表示基板を
撮像手段で撮像した画像に基づいて識別番号の認識を行
うので、液晶表示基板の識別願号の認識を行うための位
置合わせが不要となる。
【0024】さらには、液晶表示基板の位置合わせが不
要となるので、各工程における装置の構成が簡単となる
ので、製造装置の故障が少なくできる。すなわち、装置
の信頼性を向上できる。
【0025】識別番号を文字認識するための装置および
液晶表示基板の位置合わせを行う装置が必要なくなるの
で、製造装置の安価に製造できると共に、位置合わせと
いう液晶表示基板に余分な力を印加する必要がなくなる
ので、製造した液晶表示基板の総数に占める良品の割合
を示すいわゆる製造歩留まりを向上できる。
【0026】識別番号を誤認識した場合であっても、作
業者は画像情報に基づいて、識別番号の確認ができるの
で、誤認識あるいは認識不能となった識別番号の修正を
容易に行うことができる。
【0027】また、前述する手段を用いた液晶表示基板
の製造装置では、位置合わせを行うことなく搬送中の液
晶表示基板を撮像手段で撮像した画像に基づいて、識別
番号の文字認識を行うので、たとえば、1枚のガラス基
板から1枚の液晶表示基板を製造するいわゆる1枚取り
から、1枚のガラス基板から複数枚の液晶表示基板を製
造する複数枚取りの液晶表示基板を、必要に応じて1台
の液晶表示基板の製造装置で製造するいわゆるマルチ取
りラインにおいては、基板IDの読み取り位置の調整の
必要がなくなり、連続して製造できるという効果があ
る。
【0028】また、管理手段に設けた変換手段、抽出手
段および文字認識手段が、撮像手段の撮像した画像に基
づいて文字認識を行うので、識別番号の認識に要する時
間を液晶表示基板の加工あるいは検査に要する時間内に
分散させることができるという効果もある。
【0029】さらには、識別番号の認識に要する時間を
液晶表示基板の加工あるいは検査に要する時間内に分散
させることにより、文字認識を完了するまでの時間を多
くできるので、従来よりもより多くの処理時間を必要と
する複雑な(高度な)変換手段、抽出手段および文字認
識手段を使用し、文字認識率を向上できるという効果も
ある。
【0030】一方、文字認識を完了するまでの時間を多
くできることにより、低速でコストの低い変換手段、抽
出手段および文字認識手段を使用できるので、液晶表示
基板製造装置の製造コストを低減できるという効果があ
る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、発明の実
施の形態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明
する。
【0032】なお、発明の実施の形態を説明するための
全図において、同一機能を有するものは同一符号を付
け、その繰り返しの説明は省略する。
【0033】図1は本発明の一実施の形態の液晶表示基
板製造装置の概略構成を示すブロック図であり、101
は液晶表示基板、102は基板入りカセット、103は
基板抜き取りロボット、104は基板搬送装置(搬送手
段)、105は加工装置(加工検査手段)、106はテ
レビカメラ(撮像手段)、107は制御用パソコン(管
理手段)、108はカセット移動台を示す。
【0034】ただし、図1に示す工程は、たとえば、液
晶表示基板101に周知の配向膜を塗布した後に、溶剤
を蒸発させるいわゆるレベリング工程である。
【0035】図1において、液晶表示基板101は、た
とえば、カラーフィルタ基板等の周知の液晶ガラス基板
(液晶表示基板)であり、基板入りカセット102は液
晶表示基板を収納した周知の収納ケースであり、本実施
の形態においては各製造工程間の移動に用いる。
【0036】基板抜き取りロボット103は、液晶表示
基板101を1枚づつ基板入りカセット102から取り
出して基板搬送装置に移載するための周知の3軸ロボッ
トであり、たとえば、液晶表示基板101を基板入りカ
セット102から取り出すためのアームを前後に伸縮さ
せる周知の伸縮機構と、該アームを床面と水平に180
度あるいは360度回転させる周知の回転機構とからな
る。
【0037】また、この基板抜き取りロボット103
は、図示しないロボット制御装置に接続されており、こ
のロボット制御装置の指示に従って動作する。
【0038】基板搬送装置104は、たとえば、特願平
8−149246号に記載される搬送装置と同じ装置で
あり、基板抜き取りロボット103が基板入りカセット
102から移載した液晶表示基板101を、順次、図1
中に示す矢印の方向に搬送する。
【0039】また、この基板搬送装置104には、図示
しない搬送制御装置が接続されており、基板搬送装置は
この搬送制御装置の指示に従って動作する。
【0040】加工装置105は、液晶表示基板101に
配向膜を塗布するための周知の塗布装置であり、図示し
ない加工制御装置の指示に従って動作する。
【0041】テレビカメラ106は基板搬送装置104
で搬送される液晶表示基板101の表面を撮影する周知
のテレビカメラであり、図示しない信号線によって図示
しない監視用モニタおよび制御用パソコンと接続されて
いる。また、点線はテレビカメラ106の視野角を示し
ており、本実施の形態においては、たとえば、液晶表示
基板3枚分の視野角である。
【0042】制御用パソコン107は、前述する図示し
ないロボット制御装置、搬送制御装置および加工制御装
置とそれぞれ接続されており、各制御装置にそれぞれの
制御情報を転送する。
【0043】また、制御用パソコン107は、テレビカ
メラ106で撮影した搬送中の液晶表示基板101の表
面を撮影したビデオ信号をデジタルの画像情報に変換し
た後、後述する文字認識処理を行う。また、たとえば、
文字認識によって得た基板IDと共に、液晶表示基板1
01の製造進捗等を、通信回線を介して、上位の情報処
理装置に転送する。
【0044】カセット移動台108は、基板入りカセッ
ト102を基板抜き取りロボット103が基板抜き取り
を行う位置(以下、基板抜き取り位置と記す)にまで搬
送する移動台であり、たとえば、周知のトラバーサを用
いて、カセット移動台108に投入された基板入りカセ
ット102を基板抜き取り位置に搬送すると共に、空の
カセットを抜き取るための位置に搬送する。なお、詳細
については、たとえば、特願平8−149246号を参
照されたい。
【0045】次に、図1に基づいて、本発明の実施の形
態の液晶表示基板製造装置の動作を説明すると、まず、
基板入りカセット102がカセット移動台108に投入
されると、図示しないトラバーサがこの基板入りカセッ
ト102を基板抜き取り位置にまで搬送する。
【0046】次に、基板抜き取りロボット103が基板
入りカセット102から1枚づつ液晶表示基板101を
抜き出して、基板搬送装置104に載置する。このと
き、基板抜き取りロボット103の載置タイミングと基
板搬送装置104の移動タイミングとは同期している。
【0047】基板搬送装置104に載置された液晶表示
基板101は、図1の矢印に示す方向に順次搬送される
ことになる。このとき、液晶表示基板101が図1中に
点線で示すテレビカメラ106の視野角中にあるときに
は、テレビカメラ106側の面すなわち基板IDが印刷
されている側の面がテレビカメラ106で撮影される。
テレビカメラ106から出力されるビデオ信号は、前述
するように、図示しない信号線を介して監視用モニタお
よび制御用パソコン107に送られる。
【0048】制御用パソコン107では、テレビカメラ
106からのビデオ信号すなわち表面画像の信号を、ま
ず、デジタル信号の画像情報に変換した後、この画像情
報の中の基板ID部分を文字認識して、基板IDを得
る。
【0049】次に、制御用パソコン107は、この基板
IDと共に、加工内容およびこの工程での製品の良否判
断等を、たとえば、液晶表示基板101の製造上の全情
報を管理する上位の情報処理装置に転送する。
【0050】一方、基板搬送装置104に載置される液
晶表示基板101は、加工装置105に搬送され、この
加工装置105で液晶表示基板101に配向膜を塗布さ
れた後、再び、基板搬送装置104により図示しない次
のプロセスである加熱炉に搬送される。
【0051】次に、図2に本実施の形態の制御用パソコ
ンの文字認識に係わる部分(識別番号読み取りシステ
ム)の概略構成を説明するためのブロック図を示し、以
下、この図2に基づいて、本実施の形態の文字認識動作
について説明する。
【0052】図2において、201はA/D変換手段
(変換手段)、202は取り込み画像選択手段、203
は読み取り領域決定手段(抽出手段)、204は文字切
り出し手段、205は文字認識手段を示す。
【0053】A/D変換手段201は、たとえば、8ビ
ット分解能(256階調)を有する周知のA/D変換器
であり、テレビカメラ106で撮影した液晶表示基板1
01の表面画像(ビデオ信号)をデジタル信号(デジタ
ルの画像情報、以下、画像情報と略記する)に変換す
る。
【0054】取り込み画像選択手段202は、A/D変
換手段201が変換した画像情報の内で、基板IDの読
み取りおよび文字認識の対象とする画像情報を選択する
手段であり、たとえば、基板搬送装置104を制御する
図示しない搬送制御装置の制御信号に同期して画像情報
の取り込みを指示することにより、基板搬送装置104
に同期した画像情報の取り込みができる。
【0055】また、取り込み画像選択手段202は、制
御用パソコン107上で実行するプログラムによって実
現可能である。
【0056】読み取り領域決定手段203は、搬送中の
液晶表示基板101の画像情報の中から、文字認識の対
象となる部分すなわち基板ID部分を選択し決定する手
段であり、文字認識時の前処理を行う。
【0057】この読み取り領域決定手段203は、たと
えば、周知のMAXフィルタ処理およびMINフィルタ
処理と画像間演算処理とにより元画像の明るさムラを除
去するいわゆるシェーディング補正、液晶表示基板10
1とテレビカメラ106とのズレによる画像情報の回転
ズレを補正するためのアフィン変換、および、文字(基
板ID)とその地の部分(液晶表示基板部分)とを分離
するための2値化等の処理を行うことにより、基板ID
が印刷されている領域を大まかに決定する。
【0058】この読み取り領域決定手段203は、たと
えば、制御用パソコン107上で実行するプログラムに
よって実現可能である。
【0059】文字切り出し手段204は、基板IDを構
成する英字および数字の文字列を個々の文字(1つ1つ
の文字)に分離するための手段であり、たとえば、ま
ず、横方向(文字方向を基準とした場合の方向である)
へ一列ずつに画素の値を合計する、いわゆる、横方向の
周辺分布を求めて、基板IDの縦位置を決定する。次
に、縦方向に一列ずつに画素の値を合計する、いわゆ
る、縦方向の周辺分布を求めて、基板IDを1つ1つの
文字に切り出す。
【0060】この文字切り出し手段204は、たとえ
ば、制御用パソコン107上で実行するプログラムによ
って実現可能である。
【0061】文字認識手段205は、たとえば、予め用
意しておいた標準の文字画像と、文字切り出し手段20
4で切り出した文字とを1文字ずつ順番に比較すること
によって、各文字を認識する。すなわち、各文字を制御
用パソコン107で使用する文字コードの情報(デー
タ)に変換する。
【0062】次に、文字認識手段205は、たとえば、
認識結果を図示しない上位の情報処理装置に転送すると
共に、制御用パソコンに接続される図示しない記憶手段
に記憶する。
【0063】文字認識手段205は、たとえば、制御用
パソコン107上で実行するプログラムによって実現可
能である。
【0064】次に、図2に基づいて、本実施の形態の液
晶表示基板製造装置における液晶表示基板に印刷されて
いる基板IDの文字認識手順を説明すると、まず、テレ
ビカメラ106で撮影された液晶表示基板101の表面
画像は、A/D変換手段201によって、逐次、デジタ
ル情報である画像情報に変換される。
【0065】次に、この画像情報は、取り込み画像選択
手段202によって、基板搬送手段104を搬送されて
くる基板ごとの画像情報となるように読み込まれる、す
なわち、読み取り領域決定手段203に出力される。
【0066】読み取り領域決定手段203に読み込まれ
た画像情報は、文字認識の前処理に当たる基板ID部分
の切り出し処理が施された後、文字切り出し手段204
に出力される。
【0067】文字切り出し手段204では、たとえば、
まず、10桁の英数字からなる文字列である基板IDを
1文字ずつに分離して、次に、この文字を1文字ずつ文
字認識手段205で認識することにより、基板IDの文
字認識を行う。
【0068】一方、文字認識後の基板IDは、制御用パ
ソコン107に接続される図示しない記憶装置に記憶さ
れ、図示しないこの工程を管理するプログラムがこの基
板IDに基づいて、たとえば、当該工程の進捗情報を管
理するために使用する。
【0069】さらには、この基板IDは、周知の通信回
線を介して図示しない上位の情報処理装置に転送され、
たとえば、上位の情報処理装置上で実行される液晶表示
基板101の製造進捗情報等の管理に使用される。
【0070】以上説明したように、本発明の実施の形態
の液晶表示基板製造装置では、基板搬送装置104で搬
送されている途中の液晶表示基板101をテレビカメラ
106で撮影し、この表面画像を制御用パソコン107
に取り込み、該取り込んだ画像情報が有する基板IDを
制御用パソコン107上で実行するプログラムで文字認
識することにより、基板IDの読み取りから文字認識に
至るまでの処理を、液晶表示基板101の加工に要する
時間内で終了すれば十分となるので、特に、文字認識を
行うための時間を設ける必要がなくなる。したがって、
液晶表示基板101の加工(検査でも良い)に要する時
間に占める、基板IDの認識に要する時間の割合をゼロ
にできるので、液晶表示基板101の製造に要する時間
である液晶表示基板101の製造時のスループットを向
上できる。
【0071】基板IDの読み取りから文字認識に至るま
での処理を、液晶表示基板101の加工に要する時間内
で終了すれば十分となるので、制御用パソコン107の
文字認識にかかわる部分であるA/D変換手段201、
取り込み画像選択手段202、読み取り領域決定手段2
03、文字切り出し手段204および文字認識手段20
5をより高度・複雑で文字読み取り成功率の高いプログ
ラムに置き換え、文字認識率を向上できる。
【0072】一方、基板IDの読み取りから文字認識に
至るまでの処理を、液晶表示基板101の加工に要する
時間内で終了すれば十分となるので、演算処理性能の低
いすなわちコストの低い制御用パソコン107が使用で
きる。したがって、液晶表示基板製造装置の製造コスト
を低くできる。
【0073】また、基板搬送装置104で搬送中の液晶
表示基板101をテレビカメラで撮影した画像に基づい
て基板IDの認識を行うので、液晶表示基板101の基
板ID認識を行うための位置合わせが不要となる。
【0074】さらには、液晶表示基板101の位置合わ
せが不要となるので、各工程における製造装置の構成が
簡単となり、製造装置の故障が少なくできる。すなわ
ち、製造装置の信頼性を向上できる。
【0075】基板IDを文字認識するための装置および
液晶表示基板101の位置合わせを行う装置が必要なく
なるので、製造装置の安価に製造できると共に、位置合
わせという液晶表示基板101に余分な力を印加する必
要がなくなるので、製造した液晶表示基板101の総数
に占める良品の割合を示すいわゆる製造歩留まりを向上
できる。
【0076】基板IDが誤認識あるいは認識不可能とさ
れた場合であっても、作業者は制御用パソコン107に
接続する図示しない記憶装置に記憶している画像に基づ
いて、基板IDの確認ができるので、誤認識あるいは認
識不能となった液晶表示基板101の基板IDの修正を
容易に行うことができる。
【0077】さらには、従来の液晶表示基板の製造工場
では、1台以上のホスト計算機(メインの情報処理装
置)と、各製造工程を受け持つ複数台の液晶表示基板製
造装置を周知の通信回線で相互に接続し、ホスト計算機
で全体の管理を行うことが一般に行われている。したが
って、従来の液晶表示基板の製造工場に本実施の形態の
液晶表示基板製造装置を用いることによって、作業者は
通信回線で接続される他の液晶表示基板製造装置の制御
用パソコン107、ホスト計算機および他の情報処理装
置から通信回線を介して、誤認識あるいは認識不可能と
された液晶表示基板の画像を呼び出し、この画像に基づ
いて、当該液晶表示基板の基板IDを修正することが可
能となるので、作業者が特定の装置の近くに待機してい
る必要がなくなり、他の業務と兼務できるという効果が
あり、液晶表示基板の製造コストを低減できる。
【0078】また、本実施の形態の液晶基板製造装置で
は、液晶表示基板の画像を制御用パソコン107に接続
する図示しない記憶装置に記憶しておけるので、たとえ
ば、誤認識あるいは認識不可能とされた基板IDとその
画像とに修正を必要とすることを示すフラグを設け、こ
のフラグに基づいて、基板IDの修正作業をまとめて行
うことにより、作業者が特定の装置の近くに待機してい
る必要がなくなるので、他の業務と兼務できるという効
果があり、液晶表示基板の製造コストを低減できる。
【0079】また、本発明の液晶表示基板製造装置で
は、テレビカメラ106で撮影した表面画像に基づい
て、基板IDの読み取り(文字認識を含む)を行うの
で、たとえば、1枚のガラス基板から1枚の液晶表示基
板101を製造するいわゆる1枚取りから、1枚のガラ
ス基板から複数枚の液晶表示基板101を製造する複数
枚取りの液晶表示基板101を、必要に応じて1台の液
晶表示基板製造装置で製造するいわゆるマルチ取りライ
ンにおいては、基板IDの読み取り位置の調整の必要が
なくなり、連続して製造できるという効果がある。
【0080】なお、本実施の形態においては、液晶基板
のうちでも、特に、現在最も一般的に使用されている高
耐熱のシリカガラスを基板とする液晶表示基板の製造工
程における作用および効果を説明したが、本発明は高耐
熱のガラス基板に限定されることはなく、現在実用化に
向けて開発が進められている、低耐熱のガラスである無
アルカリガラスやアルカリガラスを使用した液晶表示基
板に対しても適用可能なことはいうまでもない。
【0081】また、本実施の形態では、レベリング工程
へ本発明を適用した場合の作用および効果を説明した
が、これに限定されることはなく、他の製造工程あるい
は検査工程に適用可能なことはいうまでもない。
【0082】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本
発明は、前記発明の実施の形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。
【0083】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。
【0084】(1)基板識別番号の認識時に液晶表示基
板の位置合わせが不要となる。
【0085】(2)基板識別番号の認識に要する時間を
液晶表示基板の加工あるいは検査に要する時間内に分散
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の液晶表示基板製造装置
の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態の制御用パソコンの文字認識に係
わる部分の概略構成を説明するためのブロック図であ
る。
【符号の説明】
101…液晶表示基板、102…基板入りカセット、1
03…基板抜き取りロボット、104…基板搬送装置、
105…加工装置、106…テレビカメラ、107…制
御用パソコン、108…カセット移動台、201…A/
D変換手段、202…取り込み画像選択手段、203…
読み取り領域決定手段、204…文字切り出し手段、2
05…文字認識手段。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 識別番号が付与された液晶表示基板の加
    工あるいは検査を行う加工検査手段と、前記液晶表示基
    板を前記加工検査手段にまで搬送する搬送手段と、搬送
    中の液晶表示基板を撮像する撮像手段と、前記液晶表示
    基板に対して行った加工あるいは検査内容を管理する管
    理手段とを有する液晶表示基板製造装置であって、 前記管理手段は前記撮像手段が撮像した画像をデジタル
    の画像情報に変換する変換手段と、前記画像情報から識
    別番号領域を抽出する抽出手段と、前記識別番号領域内
    の文字を文字認識する文字認識手段とを具備し、認識後
    の識別番号に基づき、前記液晶表示基板に対して行った
    加工あるいは検査内容を管理する液晶表示基板製造装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007121273A (ja) * 2005-09-30 2007-05-17 Hitachi High-Technologies Corp 基板検査装置及び基板検査方法
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CN112731697A (zh) * 2021-01-04 2021-04-30 河北光兴半导体技术有限公司 液晶显示面板的加工系统及其加工方法

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