JPH1082045A - 透水性コンクリート矢板 - Google Patents

透水性コンクリート矢板

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Publication number
JPH1082045A
JPH1082045A JP23488596A JP23488596A JPH1082045A JP H1082045 A JPH1082045 A JP H1082045A JP 23488596 A JP23488596 A JP 23488596A JP 23488596 A JP23488596 A JP 23488596A JP H1082045 A JPH1082045 A JP H1082045A
Authority
JP
Japan
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sheet pile
concrete
water
permeable
concrete sheet
Prior art date
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Application number
JP23488596A
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English (en)
Inventor
Yusuke Unno
裕介 海野
Takeshi Odaka
武 小高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Geostr Corp
Original Assignee
Geostr Corp
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Publication date
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Publication of JPH1082045A publication Critical patent/JPH1082045A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透水性を確保して、自然な地下水の流れを維
持することのができるように構成したコンクリート矢板
の提供。 【解決手段】 本発明の透水性コンクリート矢板1によ
れば、その所定位置に、矢板本体1cにおける表面側と裏
面側との間、即ち、根切り側の面1aと地山側の面1bとの
間において地下水を透過させることのできる透水部2を
形成する。そして、この所定位置に設けた透水部2(例
えば、多孔質コンクリート4の部分)により、地下水の
流れを阻害することなく自然な流れを維持できるように
して、生態系の保全と治水機能を有した矢板護岸を提供
できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、河川等
における護岸工事に用いられるコンクリート矢板に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、河川等の護岸に用いられていたコ
ンクリート矢板は、あくまでも土留め用のものであり、
矢板自体に透水性が無いものが一般に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来のコンク
リート矢板は、矢板自体に透水性が無いため、河川に流
れ込むような地下水等を全く通すことがないものであ
る。そのため、この従来のコンクリート矢板を、例え
ば、地中に打ち込むという護岸工事に使用すると、地下
水の自然な流れを阻害する結果となっていた。
【0004】このことは、水域の健全な水循環の確保や
湧水を必要とする生物の生息環境の保護を必要とする場
所、あるいは、水質浄化の観点から透水性を確保する必
要がある場所で、河川等の護岸工事を行う場合に、前述
した従来のコンクリート矢板を用いることを困難なもの
としていた。
【0005】一方、従来からのコンクリート矢板には、
施工が容易で、強度も確保できるという利点がある。そ
のため、このコンクリート矢板を護岸工事に使用したい
との要望もある。
【0006】この発明は前述した事情に鑑みて創案され
たもので、その目的は透水性を確保して自然な地下水の
流れを維持することのができるように構成した、透水性
を有したコンクリート矢板を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のコンクリート矢
板では、その所定位置に、コンクリート矢板における表
面側と裏面側との間、即ち、根切り側面と地山側面との
間において地下水等の水を透過させることのできる透水
部が形成されている。そして、このような構成の透水性
コンクリート矢板によれば、所定位置に設けられた透水
部(例えば、多孔質コンクリートの部分)によって、地
下水の流れを阻害することなく、自然な地下水の流れを
維持できるようにする。このことから、生態系の保全と
治水機能を有した矢板護岸を提供できるようにする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の透水性コンクリー
ト矢板を、図示する一実施形態によって説明する。
【0009】河川の護岸工事等に使用されるコンクリー
ト矢板1(図1参照)は、その所定位置に、矢板の表面
側と裏面側との間、即ち、根切り側の面1aと地山側の面
1bとの間において地下水を透過させることのできる透水
部2が形成されている。
【0010】そして、この実施形態での透水部2は、コ
ンクリート矢板1における表面側と裏面側とに、即ち、
根切り側の面1aと地山側の面1bとに連通する孔3(空
間)を多数有する多孔質コンクリート4で構成されてい
る。また、多孔質コンクリート4は、予め形成されてい
るプレキャスト製であり、矢板本体1cを製造する型枠
(図示せず)の内部へ複数個セットし、矢板本体1cと一
体化することで、透水性コンクリート矢板1における透
水部2を構成している。
【0011】即ち、この実施形態での透水性コンクリー
ト矢板1は、矢板本体1cを製造する時に、透水部2とな
る多孔質コンクリート4を埋め込んで一体成形した工場
製品である。また、この実施形態で透水部3となる多孔
質コンクリート4は、矢板本体1cの幅方向中央付近で矢
板本体1cの長手方向にわたり複数個設けられている。
【0012】なお、この実施形態での各多孔質コンクリ
ート4は、略円柱状に形成されているが、略角柱状等で
もよい。
【0013】このような構成からなる透水性コンクリー
ト矢板1の現場での施工は、図2に示すように、従来の
コンクリート矢板の工法と同様な簡単な打ち込み工法に
よって実施することができる。
【0014】これらのことから、本発明の透水性コンク
リート矢板1によれば、多孔質コンクリート4を埋め込
んで一体成形することで、透水性を有するコンクリート
矢板1を簡単に製造することができると共に、透水性の
ある護岸工事を、矢板を打ち込むという簡単な施工方法
で行えるようにすることができる。そして、本発明の透
水性コンクリート矢板1は、所定位置に設けられた透水
部2(多孔質コンクリート4の部分)によって、護岸部
分で地下水の流れを阻害することなく、自然な地下水の
流れを維持することができるので、生態系の保全機能と
治水機能とを有した護岸を容易に提供できる。
【0015】
【発明の効果】本発明のコンクリート矢板は、矢板幅方
向の中央付近に、例えば、多孔質コンクリートを設けて
なる透水部を形成している。そして、このような本発明
の透水性コンクリート矢板によれば、所定位置に設けら
れた透水部により、地下水の流れを阻害することなく、
自然な地下水の流れを維持できる。そのため、この透水
性コンクリート矢板を用いれば、生態系の保全と治水機
能を有した矢板護岸を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の透水性コンクリート矢板を示す概略
図である。
【図2】この発明の透水性コンクリート矢板を護岸工事
に用いた状態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1…コンクリート矢板、1a…根切り側の面、1b…地山側
の面、1c…矢板本体、2…透水部、3…孔(空間)、4
…多孔質コンクリート。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 河川の護岸工事等に使用されるコンクリ
    ート矢板であり、 前記コンクリート矢板の所定位置には、前記コンクリー
    ト矢板における表面側と裏面側との間、即ち、根切り側
    の面と地山側の面との間において地下水を透過させるこ
    とのできる透水部が形成されていることを特徴とする透
    水性コンクリート矢板。
  2. 【請求項2】 前記透水部は、前記コンクリート矢板に
    おける表面側と裏面側とに、即ち、根切り側の面と地山
    側の面とに連通する孔(空間)を多数有する多孔質コン
    クリートで構成されていることを特徴とする請求項1記
    載の透水性コンクリート矢板。
  3. 【請求項3】 前記多孔質コンクリートは、予め形成さ
    れているプレキャスト製であり、矢板本体を製造する型
    枠の内部へ複数個セットし、矢板本体と一体化すること
    で、コンクリート矢板における透水部を構成しているこ
    とを特徴とする請求項2記載の透水性コンクリート矢
    板。
JP23488596A 1996-09-05 1996-09-05 透水性コンクリート矢板 Pending JPH1082045A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20100013894A (ko) * 2008-08-01 2010-02-10 재단법인 포항산업과학연구원 투수성 강널말뚝
JP2015175214A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 新日鐵住金株式会社 通水量制御部材
CN105625300A (zh) * 2016-03-10 2016-06-01 俞向阳 生态环保型岸堤防护墙及用于该防护墙的混凝土桩

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KR20100013894A (ko) * 2008-08-01 2010-02-10 재단법인 포항산업과학연구원 투수성 강널말뚝
JP2015175214A (ja) * 2014-03-18 2015-10-05 新日鐵住金株式会社 通水量制御部材
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