JP2005307539A - 多自然形水路壁および擁壁 - Google Patents

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Abstract

【課題】水路に、通水面積を減ずることなく、水生生物の棲息領域を設ける。
【解決手段】側壁2に何段かに渡って通水孔4が設けられているフリュームタイプコンクリートブロックの側壁2の裏側部分に石塊等の充填物5を充填する。充填部6の幅は500mmほどである。この水路では、石塊などの充填物5の間に水性生物が生息する空隙ができ、その空隙は、通水孔4を通じて水路と連通しているので、空隙を棲みかとして水性生物が生息していくことができる。水路が用水路の場合、水路を流れる水が外に流失しないよう、充填部6の背後は止水シート7aで覆う。排水路の場合は、周囲の土砂が充填部6に流れ込んで空隙を埋めないよう、水は通すが土砂は通さないような目の粗さを持った吸出し防止シート7bで覆う。
【選択図】図2

Description

本発明は、生物が生息できる環境を備えた水路ないし擁壁に関する。
今日の水田のかんがい用水路はコンクリート構造になり、水性生物は棲みかを失なって数が激減し、それに伴って農村の豊な自然も失われつつある。河川では、水性生物の棲みかを確保するために、石塊を詰めた籠マット(ふとん籠)を設置する工事が広く行われている。こうすれば、籠マットの中の石塊と石塊の隙間に、水性生物が棲息することができる。しかし、籠マットを小さいな水路に適用した場合、籠マットの分だけ水路の通水断面が減少してしまう。
そこで、通水断面が減少しないよう、下記特許文献では、水路のコンクリート壁の内部に、水路と連通する空洞部を形成し、その中に石塊を詰めて、水性生物の棲みかとしたものが提案されている。しかしこのものでは、水性生物の棲みかとなる空洞部の体積を充分取ることができない欠点がある。
特開2002−155521
この発明は、通水面積を減ずることなく、水路に水生生物の棲息領域を作り出すことを課題とする。
一般に水路の両側には、水路の維持管理のため人が通れるように少なくとも数十センチメートル幅のスペースが取ってある。この発明では、このスペースの下部を利用して、水性生物の棲みかを作る。すなわち、この発明に係る水路は、水路のコンクリート壁に通水孔をあけ、通水孔を介して水路内と連通するコンクリート壁の裏側部分に石塊等の充填物を充填して充填物相互間に水性生物が生息する空隙を作り出す(請求項1)。こうすれば、コンクリート壁にあけた通水孔を通って小魚、蟹、ヤゴなどの水性生物が充填部に出入りでき、ここを棲みかにして生きていくことができる。また、充填物は水路の外に設けるので、水路の通水面積が減少することがない。
コンクリートフリュームの壁にあける通水孔は、なるべく大きいほうが好ましい。例えば、リブを備えたものでは、リブとリブの間において、コンクリートフリュームの壁を切り欠き、該切欠部にネットを張った構造とすることができる(請求項2)。こうすれば、水路内と充填部の間を水や水性生物が容易に移動することができる。
充填物の石塊は、例えば10〜15cmほどの大きさの玉石、栗石ないし砕石を主体とする。石塊に混ぜる他の充填物としては、穴明きコンクリートブロック、ブラスチックブロック、天然木材(間伐材、竹、柳等)などが使える。なお、コンクリート製やプラスチック製のパイプは、生物の通路になるので有用である。
水路が用水路の場合、水路内の水が壁にあけた通水孔から外に流失しないよう、充填部の背後を止水シートで覆う。水路が排水路の場合、周囲の土砂が壁にあけた孔から充填部に入って空隙を埋めないよう、充填部の背後を土砂吸出し防止シートで覆う。
コンクリート壁の裏側に石塊を充填して、生物の棲みかを創り出すというアイディアは、土留め擁壁ないし用水路、貯水池などの擁壁(いずれも、L型コンクリートブロックまたは積ブロック等で造られる。)にも適用することができる。すなわち、擁壁に水抜きと小動物の通り道を兼ねた通孔をあけ、擁壁の裏側部分(従来は小石を詰めていた部分)に石塊等の充填物を充填してそれら充填物相互間に小動物が生息する空隙を作り出し、充填部の背後を、水または土砂を遮断するシートで覆う(請求項3)。このものでは、カエルやトカゲなどが擁壁の通孔孔からに出入りして、充填部に棲みつくことができる。
図1は水路用のフリュームタイプのコンクリートブロック1であって、その側壁2には縦に補強リブ3が通っており、リブとリブの間に、何段かに渡って横長の開口(通水孔4)が設けられている。
このブロックを用いて作られる水路の断面を図2に示す。図2の左半分はリブ3を含む断面、右半分は通水孔4を含む断面を示す。この水路では、通水孔4を介して水路内と連通するコンクリート壁2の裏側部分に石塊等の充填物5を充填する。充填部6の幅は500mmほどである。
水路が用水路の場合、水路を流れる水が外に流失しないよう、充填部6の背後は止水シート7aで覆う。排水路の場合は、周囲の土砂が充填部6に流れ込まないよう、水は通すが土砂は通さないような目の粗さを持った吸出し防止シート7bで覆う。
この水路では、石塊などの充填物5の間に水性生物が生息する空隙ができ、その空隙は、通水孔4を通じて水路と連通しているので、該空隙を棲みかとして水性生物が生息していくことができる。
充填物5は、例えば10〜15cmほどの石塊(砕石)を主にし、部分的に、コンクリート製の空洞ブロック、コンクリート管、竹、柳、間伐材などを混入している。図2の符号5aは、間伐材を井桁状に組んだものであり、生物の棲みかとなる大きな空間を作り出すことができる。
図3に示すフリュームタイプのコンクリートブロック1は、通水面積を大きくするために、リブ3とリブ3の間の壁を切り欠いて、そこにネット(金属またはプラスチック製)8を張ったものであリ、図1に示すブロックに代えてこれを図2の水路に使用することができる。ネットの目の大きさは、従来の籠マットの目と同程度でよい。ネットはブロック本体に対し取外し自在にしておけば、補修等の工事が行いやすい。
図4は擁壁の場合である。基礎9の上にL字形のコンクリート製擁壁ブロック10を立てる。擁壁ブロックには水抜きおよび小動物の出入りのための通孔4をあける。その擁壁ブロックの裏側に石塊等の充填物5を詰める。充填部の厚みは数10cmである。充填物の背面は土砂の吸出し防止シート7bで覆う。
このものでは、擁壁背後の水は吸出し防止シー7bを通過して石塊等充填部に入り、擁壁ブロックの通孔4から外に排出され、擁壁に過大な水頭がかかることがない。他方、土砂は吸出し防止シート7bに阻まれて石塊等の充填部6に入らない。したがって、石塊と石塊の間の空隙が土砂で埋まることがなく、生物(昆虫、トカゲ、カエル、蛇等)が棲みつくことができる。
なお、図4の擁壁は用水路や貯水池等のの堤防として用いることもでき、この場合は、水が漏れないよう、充填物の背面は、土砂の吸出し防止シート7bでなく止水シート7aで覆う。図4ではL字形擁壁ブロック10を用いたが、積ブロックで構築してもよい。
フリューム式コンクリートブロックの斜視図である。 水路の断面図である。 側壁をネットにしたフリューム式コンクリートブロックの斜視図である。 L字形擁壁の断面図である。
符号の説明
1 コンクリートブロック
2 側壁
3 リブ
4 通水孔または通孔
5 充填物
6 充填部
7a 止水シート
7b 吸出し防止シート
8 ネット
10 L字形擁壁ブロック

Claims (3)

  1. 水路のコンクリート壁に通水孔をあけ、該通水孔を介して水路内と連通する該コンクリート壁の裏側部分に石塊等の充填物を充填してそれら充填物相互間に水性生物が生息する空隙を作り出し、該充填部の背後を、水または土砂を遮断するシートで覆った多自然型水路壁。
  2. リブとリブの間のコンクリート壁を切り欠き、該切欠部にネットを張った請求項1に記載の多自然形水路壁。
  3. 擁壁に通孔をあけ、擁壁の裏側部分に石塊等の充填物を充填してそれら充填物相互間に小動物が生息する空隙を作り出し、該充填部の背後を、水または土砂を遮断するシートで覆った多自然型擁壁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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