JPH1081501A - 水素吸蔵放出方法及びその装置 - Google Patents
水素吸蔵放出方法及びその装置Info
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- JPH1081501A JPH1081501A JP8255580A JP25558096A JPH1081501A JP H1081501 A JPH1081501 A JP H1081501A JP 8255580 A JP8255580 A JP 8255580A JP 25558096 A JP25558096 A JP 25558096A JP H1081501 A JPH1081501 A JP H1081501A
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- Japan
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- hydrogen
- tank
- recovery container
- valve
- gas
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/32—Hydrogen storage
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P90/00—Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
- Y02P90/45—Hydrogen technologies in production processes
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- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
- Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 水素回収容器内の水素吸蔵合金による水素吸
蔵及び水素放出が、水素利用装置の圧力に支配された状
態でなされるため、水素の吸蔵放出量がその圧力におけ
る飽和量が限度になる。その結果、吸蔵放出量の劣るも
のとなつていた。 【解決手段】 水素利用装置1からの水素ガスを水素回
収容器10に吸蔵させる工程で、水素ガスを水素回収容
器10に吸蔵させると共に、容積可変型のタンク2にも
水素ガスを貯め、その後、タンク2に貯めた水素ガスを
加圧放出させて、この水素ガスを水素回収容器10内に
吸蔵させる。
蔵及び水素放出が、水素利用装置の圧力に支配された状
態でなされるため、水素の吸蔵放出量がその圧力におけ
る飽和量が限度になる。その結果、吸蔵放出量の劣るも
のとなつていた。 【解決手段】 水素利用装置1からの水素ガスを水素回
収容器10に吸蔵させる工程で、水素ガスを水素回収容
器10に吸蔵させると共に、容積可変型のタンク2にも
水素ガスを貯め、その後、タンク2に貯めた水素ガスを
加圧放出させて、この水素ガスを水素回収容器10内に
吸蔵させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水素の移送、貯
蔵、精製、分離、エネルギー変換等を目的にした水素吸
蔵合金利用システムにおける水素吸蔵放出方法及びその
装置に関するものである。
蔵、精製、分離、エネルギー変換等を目的にした水素吸
蔵合金利用システムにおける水素吸蔵放出方法及びその
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来の水素吸蔵放出方法及
びその装置であつて水素吸蔵合金を使用するものとし
て、例えば特開平3−271101号公報に記載される
ものが知られている。この公報に記載される水素吸蔵放
出装置は、水素利用装置と、水素吸蔵合金を内蔵して加
熱装置及び冷却装置を付属する水素回収容器とを圧力調
節バルブを有する吸収用配管にて接続すると共に、バル
ブを有するガスラインを該水素回収容器に接続すること
を特徴とする。
びその装置であつて水素吸蔵合金を使用するものとし
て、例えば特開平3−271101号公報に記載される
ものが知られている。この公報に記載される水素吸蔵放
出装置は、水素利用装置と、水素吸蔵合金を内蔵して加
熱装置及び冷却装置を付属する水素回収容器とを圧力調
節バルブを有する吸収用配管にて接続すると共に、バル
ブを有するガスラインを該水素回収容器に接続すること
を特徴とする。
【0003】この水素吸蔵放出装置によれば、水素利用
装置内の不純ガスを含む水素は、圧力調節バルブの設定
圧を調節し、ガスラインのバルブを閉じた状態で、冷却
した水素回収容器に導入して吸蔵させ、また、水素回収
容器に吸蔵させた高純度の水素は、水素回収容器を加熱
すると共に、ガスラインのバルブを開いてガスラインか
ら水素利用装置に還流させる。
装置内の不純ガスを含む水素は、圧力調節バルブの設定
圧を調節し、ガスラインのバルブを閉じた状態で、冷却
した水素回収容器に導入して吸蔵させ、また、水素回収
容器に吸蔵させた高純度の水素は、水素回収容器を加熱
すると共に、ガスラインのバルブを開いてガスラインか
ら水素利用装置に還流させる。
【0004】しかしながら、このような従来の水素吸蔵
放出方法及びその装置にあつては、水素回収容器内の水
素吸蔵合金による水素吸蔵が、圧力調節バルブを介して
連通される水素利用装置内の圧力又は圧力調節バルブの
設定圧力に支配された状態でなされ、また、水素回収容
器内の水素吸蔵合金からの水素放出が、バルブを介して
連通される水素利用装置内の圧力に支配された状態でな
される。その結果、水素の吸蔵放出量がその圧力におけ
る飽和量が限度になり、水素回収容器による水素の吸蔵
放出量を上記飽和量を越えて増やすことができず、吸蔵
放出量に劣るという技術的課題があつた。
放出方法及びその装置にあつては、水素回収容器内の水
素吸蔵合金による水素吸蔵が、圧力調節バルブを介して
連通される水素利用装置内の圧力又は圧力調節バルブの
設定圧力に支配された状態でなされ、また、水素回収容
器内の水素吸蔵合金からの水素放出が、バルブを介して
連通される水素利用装置内の圧力に支配された状態でな
される。その結果、水素の吸蔵放出量がその圧力におけ
る飽和量が限度になり、水素回収容器による水素の吸蔵
放出量を上記飽和量を越えて増やすことができず、吸蔵
放出量に劣るという技術的課題があつた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は次の通りである。請求項1の発明の構成は、水素源
1,31からの水素ガスを水素回収容器10内の水素吸
蔵合金Bに吸蔵させ、その後、水素回収容器10内の水
素吸蔵合金Bに吸蔵させた水素を放出させ、この水素ガ
スを外部装置1,1’に回収させる水素吸蔵放出方法に
おいて、水素源1,31からの水素ガスを水素回収容器
10に吸蔵させる工程で、水素ガスを水素回収容器10
に吸蔵させると共に、容積可変型のタンク2にも貯め、
その後、タンク2に貯めた水素ガスを加圧して水素回収
容器10に向けて放出させ、この水素ガスを水素回収容
器10内に吸蔵させることを特徴とする水素吸蔵放出方
法である。
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は次の通りである。請求項1の発明の構成は、水素源
1,31からの水素ガスを水素回収容器10内の水素吸
蔵合金Bに吸蔵させ、その後、水素回収容器10内の水
素吸蔵合金Bに吸蔵させた水素を放出させ、この水素ガ
スを外部装置1,1’に回収させる水素吸蔵放出方法に
おいて、水素源1,31からの水素ガスを水素回収容器
10に吸蔵させる工程で、水素ガスを水素回収容器10
に吸蔵させると共に、容積可変型のタンク2にも貯め、
その後、タンク2に貯めた水素ガスを加圧して水素回収
容器10に向けて放出させ、この水素ガスを水素回収容
器10内に吸蔵させることを特徴とする水素吸蔵放出方
法である。
【0006】請求項2の構成は、水素源1,31からの
水素ガスを水素回収容器10内の水素吸蔵合金Bに吸蔵
させ、その後、水素回収容器10内の水素吸蔵合金Bに
吸蔵させた水素を放出させ、この水素ガスを外部装置
1,1’に回収させる水素吸蔵放出方法において、水素
回収容器10内から放出される水素ガスを外部装置1,
1’に回収させる工程で、水素ガスを外部装置1,1’
に回収させると共に、容積可変型のタンク22にも貯
め、その後、タンク22に貯めた水素ガスを加圧して外
部装置1,1’に向けて放出させて、この水素ガスを外
部装置1,1’に回収させることを特徴とする水素吸蔵
放出方法である。
水素ガスを水素回収容器10内の水素吸蔵合金Bに吸蔵
させ、その後、水素回収容器10内の水素吸蔵合金Bに
吸蔵させた水素を放出させ、この水素ガスを外部装置
1,1’に回収させる水素吸蔵放出方法において、水素
回収容器10内から放出される水素ガスを外部装置1,
1’に回収させる工程で、水素ガスを外部装置1,1’
に回収させると共に、容積可変型のタンク22にも貯
め、その後、タンク22に貯めた水素ガスを加圧して外
部装置1,1’に向けて放出させて、この水素ガスを外
部装置1,1’に回収させることを特徴とする水素吸蔵
放出方法である。
【0007】請求項3の構成は、水素源1,31に吸収
用配管11を介して接続され、水素を水素化物として吸
蔵する水素吸蔵合金Bを収容する水素回収容器10と、
水素回収容器10にガスライン8を介して接続され、水
素を回収する外部装置1,1’と、吸収用配管11に設
けられる第1開閉弁AV1と、ガスライン8に設けられ
る第2開閉弁AV2と、第1開閉弁AV1と水素源1,
31との間の吸収用配管11及び水素回収容器10と第
2開閉弁AV2との間のガスライン8の内の少なくとも
一方に、接続部19a,29aによつて接続され、水素
源1,31から外部装置1,1’に向けて流れる水素ガ
スを一時的に貯めておく容積可変型のタンク2,22
と、タンク2,22を加圧して容積を縮小させる加圧手
段3と、タンク2,22の接続部19a,29aよりも
上流側に隣接させて設けられ、タンク2,22から上流
に向かう流れを阻止する弁部材4,24,AV6とを有
することを特徴とする水素吸蔵放出装置である。
用配管11を介して接続され、水素を水素化物として吸
蔵する水素吸蔵合金Bを収容する水素回収容器10と、
水素回収容器10にガスライン8を介して接続され、水
素を回収する外部装置1,1’と、吸収用配管11に設
けられる第1開閉弁AV1と、ガスライン8に設けられ
る第2開閉弁AV2と、第1開閉弁AV1と水素源1,
31との間の吸収用配管11及び水素回収容器10と第
2開閉弁AV2との間のガスライン8の内の少なくとも
一方に、接続部19a,29aによつて接続され、水素
源1,31から外部装置1,1’に向けて流れる水素ガ
スを一時的に貯めておく容積可変型のタンク2,22
と、タンク2,22を加圧して容積を縮小させる加圧手
段3と、タンク2,22の接続部19a,29aよりも
上流側に隣接させて設けられ、タンク2,22から上流
に向かう流れを阻止する弁部材4,24,AV6とを有
することを特徴とする水素吸蔵放出装置である。
【0008】請求項4の構成は、水素源1,31に吸収
用配管11を介して接続され、水素を水素化物として吸
蔵する水素吸蔵合金Bを収容する水素回収容器10と、
水素回収容器10に吸収用配管11,11’を介して接
続され、水素を回収する外部装置1,1’と、吸収用配
管11に設けられる第1開閉弁AV1及び第4開閉弁A
V4,AV4’と、第1開閉弁AV1と第4開閉弁AV
4,AV4’との間の吸収用配管11に接続部19aに
よつて接続され、水素源1,31から流出する水素ガス
を第4開閉弁AV4,AV4’を通して一時的に貯めて
おく容積可変型のタンク2と、タンク2を加圧して容積
を縮小させる加圧手段3とを有することを特徴とする水
素吸蔵放出装置である。
用配管11を介して接続され、水素を水素化物として吸
蔵する水素吸蔵合金Bを収容する水素回収容器10と、
水素回収容器10に吸収用配管11,11’を介して接
続され、水素を回収する外部装置1,1’と、吸収用配
管11に設けられる第1開閉弁AV1及び第4開閉弁A
V4,AV4’と、第1開閉弁AV1と第4開閉弁AV
4,AV4’との間の吸収用配管11に接続部19aに
よつて接続され、水素源1,31から流出する水素ガス
を第4開閉弁AV4,AV4’を通して一時的に貯めて
おく容積可変型のタンク2と、タンク2を加圧して容積
を縮小させる加圧手段3とを有することを特徴とする水
素吸蔵放出装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施の形態に
ついて図1,図2を参照して説明する。図1中において
符号1は水素源である水素利用装置であり、例えば使用
後の不純ガスを含む水素ガスを排出する水素冷却式発電
機である。10は水素回収容器(MH容器)であり、水
素を水素化物として吸蔵する水素吸蔵合金B(金属水素
化物)を収容し、水素吸蔵合金Bの全体を加熱する加熱
装置17及び冷却する冷却装置18をそれぞれ付属す
る。
ついて図1,図2を参照して説明する。図1中において
符号1は水素源である水素利用装置であり、例えば使用
後の不純ガスを含む水素ガスを排出する水素冷却式発電
機である。10は水素回収容器(MH容器)であり、水
素を水素化物として吸蔵する水素吸蔵合金B(金属水素
化物)を収容し、水素吸蔵合金Bの全体を加熱する加熱
装置17及び冷却する冷却装置18をそれぞれ付属す
る。
【0010】冷却装置18は、水素を吸収させるように
水素吸蔵合金Bを冷却する機能を有し、例えば冷水を供
給する冷水供給装置である。加熱装置17は、水素を放
出させるように水素吸蔵合金Bを加熱する機能を有し、
例えば温水を供給する温水供給装置、電熱器等である。
水素吸蔵合金Bは、水素ガスと反応し、可逆的に水素ガ
スを吸蔵又は放出するが、この反応はプラトー領域にお
ける水素平衡圧力−温度特性(P−T特性)に基づいて
行われ、水素平衡圧力における温度条件から、低温度に
冷却すれば水素ガスを吸蔵し、高温度に加熱すれば水素
ガスを放出する。しかして、水素回収容器10における
通常の加熱装置17は、水素吸蔵合金Bを80〜98℃
程度に加熱して水素ガスの放出を図るものである。但
し、スチームを供給し、110〜170℃程度に加熱し
て水素ガスの放出を図ることもできる。
水素吸蔵合金Bを冷却する機能を有し、例えば冷水を供
給する冷水供給装置である。加熱装置17は、水素を放
出させるように水素吸蔵合金Bを加熱する機能を有し、
例えば温水を供給する温水供給装置、電熱器等である。
水素吸蔵合金Bは、水素ガスと反応し、可逆的に水素ガ
スを吸蔵又は放出するが、この反応はプラトー領域にお
ける水素平衡圧力−温度特性(P−T特性)に基づいて
行われ、水素平衡圧力における温度条件から、低温度に
冷却すれば水素ガスを吸蔵し、高温度に加熱すれば水素
ガスを放出する。しかして、水素回収容器10における
通常の加熱装置17は、水素吸蔵合金Bを80〜98℃
程度に加熱して水素ガスの放出を図るものである。但
し、スチームを供給し、110〜170℃程度に加熱し
て水素ガスの放出を図ることもできる。
【0011】水素利用装置1の水素流出部に一端部が接
続する吸収用配管11は、開閉機能を有する第1開閉弁
AV1を備え、水素回収容器10に他端部が接続してい
る。また、水素回収容器10に一端部が接続し、開閉機
能を有する第2開閉弁AV2を備えるガスライン8の他
端部が、水素利用装置1の水素流入部に接続している。
なお、ガスライン8の他端部は、水素利用装置1を含む
外部装置に接続すればよく、水素利用装置1に補給する
ための水素を貯留する水素補給装置に接続することもで
きる。
続する吸収用配管11は、開閉機能を有する第1開閉弁
AV1を備え、水素回収容器10に他端部が接続してい
る。また、水素回収容器10に一端部が接続し、開閉機
能を有する第2開閉弁AV2を備えるガスライン8の他
端部が、水素利用装置1の水素流入部に接続している。
なお、ガスライン8の他端部は、水素利用装置1を含む
外部装置に接続すればよく、水素利用装置1に補給する
ための水素を貯留する水素補給装置に接続することもで
きる。
【0012】この吸収用配管11には、水素利用装置1
から水素回収容器10に向けて流れる水素ガスを一時的
に貯めておく容積可変型のタンク2を接続させる。具体
的には、タンク2は、吸収用配管11の水素利用装置1
と第1開閉弁AV1との間に、タンク配管19を介して
接続されている。このタンク2は、ベローズ、ダイヤフ
ラムを含むゴム等の変形可能な部材やピストンを備える
シリンダ装置により、容積可変に形成されている。ま
た、タンク2には、タンク2を加圧する加圧手段3を付
属させてある。この加圧手段3は、タンク2を収容する
剛体からなる容器3aを有し、タンク2の一端開口部が
容器3aの一端部内面に固着されている。容器3aは、
両端が閉塞された筒状をなし、一端中央部がタンク2内
に突出する凹形の突出部3bを形成し、突出部3bの周
囲でタンク2が伸縮可能となつている。タンク配管19
は、突出部3bの中央部に接続されている。これによ
り、タンク2は、容器3aの他端部内面に密着するよう
に伸長ないしは膨張する最大容積から、収縮して突出部
3bに密着する最小容積まで、容積が可変である。
から水素回収容器10に向けて流れる水素ガスを一時的
に貯めておく容積可変型のタンク2を接続させる。具体
的には、タンク2は、吸収用配管11の水素利用装置1
と第1開閉弁AV1との間に、タンク配管19を介して
接続されている。このタンク2は、ベローズ、ダイヤフ
ラムを含むゴム等の変形可能な部材やピストンを備える
シリンダ装置により、容積可変に形成されている。ま
た、タンク2には、タンク2を加圧する加圧手段3を付
属させてある。この加圧手段3は、タンク2を収容する
剛体からなる容器3aを有し、タンク2の一端開口部が
容器3aの一端部内面に固着されている。容器3aは、
両端が閉塞された筒状をなし、一端中央部がタンク2内
に突出する凹形の突出部3bを形成し、突出部3bの周
囲でタンク2が伸縮可能となつている。タンク配管19
は、突出部3bの中央部に接続されている。これによ
り、タンク2は、容器3aの他端部内面に密着するよう
に伸長ないしは膨張する最大容積から、収縮して突出部
3bに密着する最小容積まで、容積が可変である。
【0013】更に、タンク2の吸収用配管11への接続
部、つまりタンク配管19と吸収用配管11との接続部
19aよりも上流側となる吸収用配管11には、接続部
19aに隣接させて、タンク2から上流に向かう流れを
阻止する逆止弁4を設けてある。逆止弁4は、開閉弁に
よつて置き換えることが可能であり、水素利用装置1か
らタンク2及び水素回収容器10に向かう流れを適時に
許容し、タンク2から水素利用装置1に向かう逆流を適
時に阻止できる弁部材によつて構成すれば良い。勿論、
タンク2内には、水素吸蔵合金は収容されていない。
部、つまりタンク配管19と吸収用配管11との接続部
19aよりも上流側となる吸収用配管11には、接続部
19aに隣接させて、タンク2から上流に向かう流れを
阻止する逆止弁4を設けてある。逆止弁4は、開閉弁に
よつて置き換えることが可能であり、水素利用装置1か
らタンク2及び水素回収容器10に向かう流れを適時に
許容し、タンク2から水素利用装置1に向かう逆流を適
時に阻止できる弁部材によつて構成すれば良い。勿論、
タンク2内には、水素吸蔵合金は収容されていない。
【0014】そして、容器3aの他端部には、開閉機能
を有する第3開閉弁AV3を備える加圧用配管7を介し
て空気源6を接続させてある。空気源6からの圧力空気
の圧力は、水素利用装置1内の最高圧力を超えるものに
設定されている。また、第3開閉弁AV3と容器3aと
の間の加圧用配管7には、開閉機能を有する第5開閉弁
AV5を備える放出用配管20を接続させ、第5開閉弁
AV5を開くことにより、容器3a内の空気を外部(大
気)に放出できるようになつている。なお、第3開閉弁
AV3を3方切換え弁に置き換え、第5開閉弁AV5を
省略することも可能である。この3方切換え弁には、空
気源6からの圧力空気を加圧用配管7を介してタンク2
内に供給できる第1切換え位置、タンク2を密閉する第
2切換え位置、及びタンク2内の空気を外部に排出する
第3切換え位置を与える。この容器3a、第3開閉弁A
V3、第5開閉弁AV5、空気源6等により、空気圧に
よつて作動する加圧手段3を構成している。
を有する第3開閉弁AV3を備える加圧用配管7を介し
て空気源6を接続させてある。空気源6からの圧力空気
の圧力は、水素利用装置1内の最高圧力を超えるものに
設定されている。また、第3開閉弁AV3と容器3aと
の間の加圧用配管7には、開閉機能を有する第5開閉弁
AV5を備える放出用配管20を接続させ、第5開閉弁
AV5を開くことにより、容器3a内の空気を外部(大
気)に放出できるようになつている。なお、第3開閉弁
AV3を3方切換え弁に置き換え、第5開閉弁AV5を
省略することも可能である。この3方切換え弁には、空
気源6からの圧力空気を加圧用配管7を介してタンク2
内に供給できる第1切換え位置、タンク2を密閉する第
2切換え位置、及びタンク2内の空気を外部に排出する
第3切換え位置を与える。この容器3a、第3開閉弁A
V3、第5開閉弁AV5、空気源6等により、空気圧に
よつて作動する加圧手段3を構成している。
【0015】次に、上記水素吸蔵放出装置の作用につい
て説明する。先ず、水素利用装置1からの水素ガスを水
素回収容器10に吸蔵させる工程を行なう。水素利用装
置1からの水素ガスを水素回収容器10に導き、水素回
収容器10内の水素吸蔵合金Bに水素を吸蔵させる場合
には、冷却装置18によつて水素吸蔵合金Bを冷却する
と共に、第2開閉弁AV2を閉じた状態で、第1開閉弁
AV1を開く。その際、タンク2は、加圧手段3によつ
て加圧され、収縮作動した状態から、第5開閉弁AV5
を開いておく。
て説明する。先ず、水素利用装置1からの水素ガスを水
素回収容器10に吸蔵させる工程を行なう。水素利用装
置1からの水素ガスを水素回収容器10に導き、水素回
収容器10内の水素吸蔵合金Bに水素を吸蔵させる場合
には、冷却装置18によつて水素吸蔵合金Bを冷却する
と共に、第2開閉弁AV2を閉じた状態で、第1開閉弁
AV1を開く。その際、タンク2は、加圧手段3によつ
て加圧され、収縮作動した状態から、第5開閉弁AV5
を開いておく。
【0016】これにより、水素利用装置1からの水素ガ
スが、吸収用配管11を通り、逆止弁4及び第1開閉弁
AV1を通過し、水素回収容器10内の水素吸蔵合金B
に吸蔵される。同時に、水素利用装置1からの水素ガス
が、逆止弁4を有する吸収用配管11及びタンク配管1
9を通過して、タンク2内にも流入する。その際、タン
ク2が伸長ないしは膨張し、容器3a内の空気は第5開
閉弁AV5を有する放出用配管20から外部に放出され
る。タンク2は、容器3aの内面に密着するように伸長
し、最大容積が規制される。
スが、吸収用配管11を通り、逆止弁4及び第1開閉弁
AV1を通過し、水素回収容器10内の水素吸蔵合金B
に吸蔵される。同時に、水素利用装置1からの水素ガス
が、逆止弁4を有する吸収用配管11及びタンク配管1
9を通過して、タンク2内にも流入する。その際、タン
ク2が伸長ないしは膨張し、容器3a内の空気は第5開
閉弁AV5を有する放出用配管20から外部に放出され
る。タンク2は、容器3aの内面に密着するように伸長
し、最大容積が規制される。
【0017】水素回収容器10内の水素吸蔵合金Bは純
水素を吸収し、水素利用装置1の圧力に依存する飽和状
態に近づくにつれて水素回収容器10内のガス圧力が次
第に高まる。そして、水素回収容器10内の圧力が水素
利用装置1内の圧力と均衡することにより、水素ガスの
流入が終了する。このとき、タンク2内にも同圧の水素
ガスが流入している。なお、第1開閉弁AV1に圧力調
節機能を付与した場合には、水素回収容器10内の圧力
が第1開閉弁AV1の設定圧力と均衡し、タンク2内の
圧力が水素利用装置1内の圧力と均衡する。このように
して水素回収容器10内に所定量の水素ガスが吸蔵され
たなら、第1,第5開閉弁AV1,AV5を閉じる。
水素を吸収し、水素利用装置1の圧力に依存する飽和状
態に近づくにつれて水素回収容器10内のガス圧力が次
第に高まる。そして、水素回収容器10内の圧力が水素
利用装置1内の圧力と均衡することにより、水素ガスの
流入が終了する。このとき、タンク2内にも同圧の水素
ガスが流入している。なお、第1開閉弁AV1に圧力調
節機能を付与した場合には、水素回収容器10内の圧力
が第1開閉弁AV1の設定圧力と均衡し、タンク2内の
圧力が水素利用装置1内の圧力と均衡する。このように
して水素回収容器10内に所定量の水素ガスが吸蔵され
たなら、第1,第5開閉弁AV1,AV5を閉じる。
【0018】次いで、加圧手段3を作動させ、タンク2
を加圧する。すなわち、第3開閉弁AV3を開き、空気
源6からの圧力空気を容器3a内に供給する。これによ
り、タンク2が次第に収縮し、タンク2内の水素ガスが
タンク配管19を通つて吸収用配管11に送り込まれ
る。吸収用配管11に送り込まれた水素ガスは、上流側
への流れが逆止弁4によつて阻止されるので、開放され
ている第1開閉弁AV1を通つて水素回収容器10内に
送り込まれる。水素回収容器10内に送り込まれた水素
ガスは、空気源6に応じた高い圧力となつているので、
水素回収容器10内の水素吸蔵合金Bに吸蔵される。タ
ンク2は、容器3aの突出部3bに密着する最小容積と
なるまで収縮する。タンク2内の水素ガスが十分に排出
されたなら、冷却装置18及び空気源6を停止すると共
に、第1,第3開閉弁AV1,AV3を閉じる。このよ
うにして、水素利用装置1内の圧力に依存することな
く、タンク2の容積及び空気源6の圧力に応じて、多量
の水素吸蔵がなされる。
を加圧する。すなわち、第3開閉弁AV3を開き、空気
源6からの圧力空気を容器3a内に供給する。これによ
り、タンク2が次第に収縮し、タンク2内の水素ガスが
タンク配管19を通つて吸収用配管11に送り込まれ
る。吸収用配管11に送り込まれた水素ガスは、上流側
への流れが逆止弁4によつて阻止されるので、開放され
ている第1開閉弁AV1を通つて水素回収容器10内に
送り込まれる。水素回収容器10内に送り込まれた水素
ガスは、空気源6に応じた高い圧力となつているので、
水素回収容器10内の水素吸蔵合金Bに吸蔵される。タ
ンク2は、容器3aの突出部3bに密着する最小容積と
なるまで収縮する。タンク2内の水素ガスが十分に排出
されたなら、冷却装置18及び空気源6を停止すると共
に、第1,第3開閉弁AV1,AV3を閉じる。このよ
うにして、水素利用装置1内の圧力に依存することな
く、タンク2の容積及び空気源6の圧力に応じて、多量
の水素吸蔵がなされる。
【0019】その後、水素回収容器10内から放出され
る水素ガスを水素利用装置1に回収させる工程を行な
う。水素回収容器10内の水素吸蔵合金Bから水素を放
出させる際には、加熱装置17によつて水素吸蔵合金B
を加熱する。
る水素ガスを水素利用装置1に回収させる工程を行な
う。水素回収容器10内の水素吸蔵合金Bから水素を放
出させる際には、加熱装置17によつて水素吸蔵合金B
を加熱する。
【0020】次いで、第2開閉弁AV2を開き、水素吸
蔵合金Bから放出される水素ガスをガスライン8を通じ
て水素利用装置1に還流させる。なお、水素利用装置1
内の水素純度を維持・向上させる場合、つまり水素の分
離、精製を行なう場合には、水素吸蔵合金Bから水素を
放出させる初期に、水素吸蔵合金Bに吸蔵されずに水素
回収容器10内に残つている不純ガスを多く含むガスを
図外のパージガスラインから大気放出させる。
蔵合金Bから放出される水素ガスをガスライン8を通じ
て水素利用装置1に還流させる。なお、水素利用装置1
内の水素純度を維持・向上させる場合、つまり水素の分
離、精製を行なう場合には、水素吸蔵合金Bから水素を
放出させる初期に、水素吸蔵合金Bに吸蔵されずに水素
回収容器10内に残つている不純ガスを多く含むガスを
図外のパージガスラインから大気放出させる。
【0021】ここで、図2の例を参照してタンク2の作
用による水素吸蔵合金Bの水素吸蔵量の増加分について
説明する。水素吸蔵合金Bは、CaNiMmAlであ
る。水素回収容器10内の水素吸蔵合金Bを80℃の温
度に加熱して水素を放出させた後、水素吸蔵合金Bの水
素吸蔵量Q1 は約73cc/gであつた。この状態から
水素吸蔵合金Bを20℃の温度に冷却して水素を吸蔵さ
せたところ、水素吸蔵合金Bの水素吸蔵量Q2 は約15
5cc/gになつた。この間の水素吸蔵量の差(Q2 −
Q1 )が、従来の水素吸蔵放出装置における水素吸蔵量
に一致している。また、水素吸蔵合金Bに水素を吸蔵さ
せたときのタンク2内の圧力は、5kgf/cm2 であ
つた。
用による水素吸蔵合金Bの水素吸蔵量の増加分について
説明する。水素吸蔵合金Bは、CaNiMmAlであ
る。水素回収容器10内の水素吸蔵合金Bを80℃の温
度に加熱して水素を放出させた後、水素吸蔵合金Bの水
素吸蔵量Q1 は約73cc/gであつた。この状態から
水素吸蔵合金Bを20℃の温度に冷却して水素を吸蔵さ
せたところ、水素吸蔵合金Bの水素吸蔵量Q2 は約15
5cc/gになつた。この間の水素吸蔵量の差(Q2 −
Q1 )が、従来の水素吸蔵放出装置における水素吸蔵量
に一致している。また、水素吸蔵合金Bに水素を吸蔵さ
せたときのタンク2内の圧力は、5kgf/cm2 であ
つた。
【0022】この状態から加圧手段3により、タンク2
内の圧力が10kgf/cm2 となるように加圧した。
これにより、水素吸蔵合金Bの水素吸蔵量Q3 は約16
5cc/gに増加した。この加圧後の水素吸蔵合金Bの
水素吸蔵量Q3 と加圧前の水素吸蔵合金Bの水素吸蔵量
Q2 との差(Q3 −Q2 )が加圧手段3の作用によつて
増加した分の水素吸蔵量である。
内の圧力が10kgf/cm2 となるように加圧した。
これにより、水素吸蔵合金Bの水素吸蔵量Q3 は約16
5cc/gに増加した。この加圧後の水素吸蔵合金Bの
水素吸蔵量Q3 と加圧前の水素吸蔵合金Bの水素吸蔵量
Q2 との差(Q3 −Q2 )が加圧手段3の作用によつて
増加した分の水素吸蔵量である。
【0023】なお、水素利用装置1からの水素ガスを水
素回収容器10に吸蔵させる工程を行なうに際し、加圧
手段3によつてタンク2を収縮作動させたままとし、水
素利用装置1からの水素ガスを水素回収容器10内の水
素吸蔵合金Bに十分に吸蔵させた後に第1開閉弁AV1
を閉じると共に、第3開閉弁AV3を閉じて加圧手段3
を停止させ、その後、第5開閉弁AV5を開いて加圧手
段3内の空気圧力を抜いてタンク2内に水素利用装置1
からの水素ガスを導入する操作も可能である。このよう
にして、タンク2内に十分な水素ガスが導入されたな
ら、その後、第5開閉弁AV5を閉じると共に第1開閉
弁AV1を開き、かつ、加圧手段3によつてタンク2を
収縮作動させ、タンク2内の水素ガスを水素回収容器1
0内に送り込み、水素吸蔵合金Bに吸蔵させる。
素回収容器10に吸蔵させる工程を行なうに際し、加圧
手段3によつてタンク2を収縮作動させたままとし、水
素利用装置1からの水素ガスを水素回収容器10内の水
素吸蔵合金Bに十分に吸蔵させた後に第1開閉弁AV1
を閉じると共に、第3開閉弁AV3を閉じて加圧手段3
を停止させ、その後、第5開閉弁AV5を開いて加圧手
段3内の空気圧力を抜いてタンク2内に水素利用装置1
からの水素ガスを導入する操作も可能である。このよう
にして、タンク2内に十分な水素ガスが導入されたな
ら、その後、第5開閉弁AV5を閉じると共に第1開閉
弁AV1を開き、かつ、加圧手段3によつてタンク2を
収縮作動させ、タンク2内の水素ガスを水素回収容器1
0内に送り込み、水素吸蔵合金Bに吸蔵させる。
【0024】この場合、水素利用装置1の飽和圧力に依
存した状態で水素利用装置1内の水素ガスが水素回収容
器10内に吸蔵された後、タンク2の容積の大きさに応
じて、タンク2内の圧力と水素利用装置1内の圧力とが
均衡するように、水素利用装置1からの水素ガスがタン
ク2内に貯められる。従つて、特に水素流出に伴つて水
素利用装置1内の水素圧力の低下が著しい場合に、水素
利用装置1の水素ガスを更に良好に水素回収容器10内
に吸蔵させることが可能になる。
存した状態で水素利用装置1内の水素ガスが水素回収容
器10内に吸蔵された後、タンク2の容積の大きさに応
じて、タンク2内の圧力と水素利用装置1内の圧力とが
均衡するように、水素利用装置1からの水素ガスがタン
ク2内に貯められる。従つて、特に水素流出に伴つて水
素利用装置1内の水素圧力の低下が著しい場合に、水素
利用装置1の水素ガスを更に良好に水素回収容器10内
に吸蔵させることが可能になる。
【0025】図6は、第1実施の形態の他の構造例に係
る水素吸蔵放出装置を示す。この構造例にあつては、水
素利用装置1に代えて、吸収用配管11の一端部に水素
を貯留する水素源である貯蔵タンク31を接続させてあ
る。しかして、上記第1実施の形態と同様の操作によ
り、貯蔵タンク31から流出する水素ガスを分離、精製
して水素利用装置1に導入することができる。
る水素吸蔵放出装置を示す。この構造例にあつては、水
素利用装置1に代えて、吸収用配管11の一端部に水素
を貯留する水素源である貯蔵タンク31を接続させてあ
る。しかして、上記第1実施の形態と同様の操作によ
り、貯蔵タンク31から流出する水素ガスを分離、精製
して水素利用装置1に導入することができる。
【0026】ところで、第1実施の形態にあつては、水
素ガスを分離、精製させたが、水素利用装置1又は貯蔵
タンク31のいずれかからの水素を水素回収容器10内
に吸蔵させ、水素の貯蔵、エネルギー変換等を行なうこ
とができるのみならず、吸収用配管11及びガスライン
8を取り外し、水素を吸蔵した状態の水素回収容器10
を移送することもできる。
素ガスを分離、精製させたが、水素利用装置1又は貯蔵
タンク31のいずれかからの水素を水素回収容器10内
に吸蔵させ、水素の貯蔵、エネルギー変換等を行なうこ
とができるのみならず、吸収用配管11及びガスライン
8を取り外し、水素を吸蔵した状態の水素回収容器10
を移送することもできる。
【0027】図3は、本発明の第2実施の形態に係る水
素吸蔵放出装置を示し、第1実施の形態と実質的に同一
機能部分には同一符号を付してそれらの説明は省略す
る。第2実施の形態では、第1実施の形態における水素
回収容器10よりも上流側のタンク2、逆止弁4及び加
圧手段3を省略し、これらと同様の構造を有するタンク
22、逆止弁24及び加圧手段3を水素回収容器10よ
りも下流側に配置してある。
素吸蔵放出装置を示し、第1実施の形態と実質的に同一
機能部分には同一符号を付してそれらの説明は省略す
る。第2実施の形態では、第1実施の形態における水素
回収容器10よりも上流側のタンク2、逆止弁4及び加
圧手段3を省略し、これらと同様の構造を有するタンク
22、逆止弁24及び加圧手段3を水素回収容器10よ
りも下流側に配置してある。
【0028】すなわち、容積可変型のタンク22は、水
素回収容器10から水素利用装置1に向けて流れる水素
ガスを一時的に貯めておく機能を有し、ガスライン8の
中間部(水素回収容器10と第2開閉弁AV2との間)
にタンク配管29を介して接続されている。このタンク
22に、タンク22を加圧する加圧手段3を付属させて
ある。しかして、タンク22は、容器3a内に密着する
ように伸長ないしは膨張する最大容積から、収縮して突
出部3bに密着する最小容積まで、容積が可変である。
素回収容器10から水素利用装置1に向けて流れる水素
ガスを一時的に貯めておく機能を有し、ガスライン8の
中間部(水素回収容器10と第2開閉弁AV2との間)
にタンク配管29を介して接続されている。このタンク
22に、タンク22を加圧する加圧手段3を付属させて
ある。しかして、タンク22は、容器3a内に密着する
ように伸長ないしは膨張する最大容積から、収縮して突
出部3bに密着する最小容積まで、容積が可変である。
【0029】また、逆止弁24は、タンク22のガスラ
イン8への接続部、つまりタンク配管29とガスライン
8との接続部29aよりも上流側となるガスライン8
に、接続部29aに隣接させて設けられ、タンク22か
ら上流(水素回収容器10)に向かう流れを阻止する機
能を有する。逆止弁24は、後記するように開閉弁によ
つて置き換えることが可能であり、水素回収容器10か
らタンク22及び水素利用装置1に向かう流れを適時に
許容し、タンク22から水素回収容器10に向かう流れ
を適時に阻止する弁部材によつて構成すれば良い。
イン8への接続部、つまりタンク配管29とガスライン
8との接続部29aよりも上流側となるガスライン8
に、接続部29aに隣接させて設けられ、タンク22か
ら上流(水素回収容器10)に向かう流れを阻止する機
能を有する。逆止弁24は、後記するように開閉弁によ
つて置き換えることが可能であり、水素回収容器10か
らタンク22及び水素利用装置1に向かう流れを適時に
許容し、タンク22から水素回収容器10に向かう流れ
を適時に阻止する弁部材によつて構成すれば良い。
【0030】次に、上記第2実施の形態の作用について
説明する。先ず、水素利用装置1からの水素ガスを水素
回収容器10に吸蔵させる工程を行なう。この工程は、
水素利用装置1からの水素ガスをタンク2に代えてタン
ク22内に導入する以外は、第1実施の形態と同様に行
なわれる。但し、加圧手段3を作動させてタンク22を
収縮させ、タンク22への水素ガスの流入を防止してお
く。勿論、逆止弁24を開閉弁によつて構成し、この開
閉弁を閉じて水素回収容器10からタンク22への水素
ガスの流入を阻止すれば、加圧手段3を作動させておく
必要はない。
説明する。先ず、水素利用装置1からの水素ガスを水素
回収容器10に吸蔵させる工程を行なう。この工程は、
水素利用装置1からの水素ガスをタンク2に代えてタン
ク22内に導入する以外は、第1実施の形態と同様に行
なわれる。但し、加圧手段3を作動させてタンク22を
収縮させ、タンク22への水素ガスの流入を防止してお
く。勿論、逆止弁24を開閉弁によつて構成し、この開
閉弁を閉じて水素回収容器10からタンク22への水素
ガスの流入を阻止すれば、加圧手段3を作動させておく
必要はない。
【0031】水素回収容器10内の水素吸蔵合金Bに十
分に水素が吸蔵されたなら、水素回収容器10内から放
出される水素ガスを水素利用装置1に回収させる工程を
行なう。水素回収容器10内の水素吸蔵合金Bから水素
を放出させる際には、加熱装置17によつて水素吸蔵合
金Bを加熱する。
分に水素が吸蔵されたなら、水素回収容器10内から放
出される水素ガスを水素利用装置1に回収させる工程を
行なう。水素回収容器10内の水素吸蔵合金Bから水素
を放出させる際には、加熱装置17によつて水素吸蔵合
金Bを加熱する。
【0032】次いで、第2開閉弁AV2を開き、水素吸
蔵合金Bから放出される水素ガスをガスライン8を通じ
て水素利用装置1に還流させる。また、第3開閉弁AV
3を閉じると共に、第5開閉弁AV5を開き、加圧手段
3によつてタンク2を収縮作動させた状態のタンク2の
伸長作動を許容させる。
蔵合金Bから放出される水素ガスをガスライン8を通じ
て水素利用装置1に還流させる。また、第3開閉弁AV
3を閉じると共に、第5開閉弁AV5を開き、加圧手段
3によつてタンク2を収縮作動させた状態のタンク2の
伸長作動を許容させる。
【0033】これにより、水素回収容器10からの水素
ガスが、ガスライン8を流れ、逆止弁24及び第2開閉
弁AV2を通過して水素利用装置1内に還流する。同時
に、水素回収容器10からの水素ガスが、逆止弁24を
有するガスライン8及びタンク配管29を通つて、タン
ク22内にも流入する。その際、タンク22が伸長し、
容器3a内の空気は第5開閉弁AV5を有する放出用配
管20から外部に放出される。タンク2は、容器3aの
内面に密着するように伸長ないしは膨張し、最大容積が
規制される。
ガスが、ガスライン8を流れ、逆止弁24及び第2開閉
弁AV2を通過して水素利用装置1内に還流する。同時
に、水素回収容器10からの水素ガスが、逆止弁24を
有するガスライン8及びタンク配管29を通つて、タン
ク22内にも流入する。その際、タンク22が伸長し、
容器3a内の空気は第5開閉弁AV5を有する放出用配
管20から外部に放出される。タンク2は、容器3aの
内面に密着するように伸長ないしは膨張し、最大容積が
規制される。
【0034】水素吸蔵合金Bからの水素放出が進むにつ
れて水素回収容器10内のガス圧力が次第に低下し、水
素回収容器10内の圧力が水素利用装置1内の圧力と均
衡することにより、水素ガスの還流が一旦終了する。こ
のとき、タンク22内にも同圧の水素ガスが流入してい
る。このようにして水素回収容器10からの水素ガスの
流出が停止ないしは減少したなら、加熱装置17を停止
すると共に、第5開閉弁AV5を閉じる。
れて水素回収容器10内のガス圧力が次第に低下し、水
素回収容器10内の圧力が水素利用装置1内の圧力と均
衡することにより、水素ガスの還流が一旦終了する。こ
のとき、タンク22内にも同圧の水素ガスが流入してい
る。このようにして水素回収容器10からの水素ガスの
流出が停止ないしは減少したなら、加熱装置17を停止
すると共に、第5開閉弁AV5を閉じる。
【0035】次いで、加圧手段3を作動させ、タンク2
2を加圧する。すなわち、第3開閉弁AV3を開き、空
気源6からの圧力空気を容器3a内に供給する。これに
より、タンク22が次第に収縮し、タンク22内の水素
ガスがタンク配管29を通つてガスライン8に送り込ま
れる。ガスライン8に送り込まれた水素ガスは、上流側
への流れが逆止弁24によつて阻止されるので、開放さ
れている第2開閉弁AV2を通つて水素利用装置1内に
送り込まれる。水素利用装置1内に送り込まれる水素ガ
スは、空気源6に応じた高い圧力となつているので、水
素利用装置1内に良好に送り込まれる。タンク22は、
容器3aの突出部3bに密着する最小容積となるまで収
縮する。なお、水素ガスを水素利用装置1内に送り込む
ために空気源6からタンク22内に供給すべき空気の圧
力は、水素ガスを水素回収容器10内に送り込むために
空気源6から第1実施の形態のタンク2内に供給すべき
空気の圧力よりも低圧でよい。
2を加圧する。すなわち、第3開閉弁AV3を開き、空
気源6からの圧力空気を容器3a内に供給する。これに
より、タンク22が次第に収縮し、タンク22内の水素
ガスがタンク配管29を通つてガスライン8に送り込ま
れる。ガスライン8に送り込まれた水素ガスは、上流側
への流れが逆止弁24によつて阻止されるので、開放さ
れている第2開閉弁AV2を通つて水素利用装置1内に
送り込まれる。水素利用装置1内に送り込まれる水素ガ
スは、空気源6に応じた高い圧力となつているので、水
素利用装置1内に良好に送り込まれる。タンク22は、
容器3aの突出部3bに密着する最小容積となるまで収
縮する。なお、水素ガスを水素利用装置1内に送り込む
ために空気源6からタンク22内に供給すべき空気の圧
力は、水素ガスを水素回収容器10内に送り込むために
空気源6から第1実施の形態のタンク2内に供給すべき
空気の圧力よりも低圧でよい。
【0036】タンク22内の水素ガスが十分に排出され
たなら、空気源6を停止すると共に、第2,第3開閉弁
AV2,AV3を閉じる。このようにして、水素回収容
器10ひいては水素利用装置1内の圧力に依存すること
なく、タンク22の容積に応じて、多量の水素を水素利
用装置1に繰り返して還流回収することができる。
たなら、空気源6を停止すると共に、第2,第3開閉弁
AV2,AV3を閉じる。このようにして、水素回収容
器10ひいては水素利用装置1内の圧力に依存すること
なく、タンク22の容積に応じて、多量の水素を水素利
用装置1に繰り返して還流回収することができる。
【0037】ところで、水素回収容器10内の水素ガス
を水素利用装置1に回収させる工程を行なうに際し、加
圧手段3によつてタンク22を収縮作動させたままと
し、水素回収容器10からの水素ガスを水素利用装置1
に十分に回収させた後に第2開閉弁AV2を閉じると共
に、第3開閉弁AV3を閉じて加圧手段3を停止させ、
かつ、第5開閉弁AV5を開いて加圧手段3内の空気圧
力を抜いてタンク22内に水素回収容器10からの水素
ガスを導入する操作も可能である。タンク22内に十分
な水素ガスが導入された後、第5開閉弁AV5を閉じる
と共に第2開閉弁AV2を開き、かつ、加圧手段3によ
つてタンク22を収縮作動させ、タンク22内の水素ガ
スを水素利用装置1に送り込み、回収させる。
を水素利用装置1に回収させる工程を行なうに際し、加
圧手段3によつてタンク22を収縮作動させたままと
し、水素回収容器10からの水素ガスを水素利用装置1
に十分に回収させた後に第2開閉弁AV2を閉じると共
に、第3開閉弁AV3を閉じて加圧手段3を停止させ、
かつ、第5開閉弁AV5を開いて加圧手段3内の空気圧
力を抜いてタンク22内に水素回収容器10からの水素
ガスを導入する操作も可能である。タンク22内に十分
な水素ガスが導入された後、第5開閉弁AV5を閉じる
と共に第2開閉弁AV2を開き、かつ、加圧手段3によ
つてタンク22を収縮作動させ、タンク22内の水素ガ
スを水素利用装置1に送り込み、回収させる。
【0038】この場合、水素利用装置1の飽和圧力に依
存した状態で水素回収容器10内の水素ガスが水素利用
装置1に回収された後、水素利用装置1の飽和圧力に依
存することなく、水素回収容器10内の水素ガスがタン
ク22内に貯められるので、水素回収容器10内の水素
ガスが更に良好に水素利用装置1に回収される。
存した状態で水素回収容器10内の水素ガスが水素利用
装置1に回収された後、水素利用装置1の飽和圧力に依
存することなく、水素回収容器10内の水素ガスがタン
ク22内に貯められるので、水素回収容器10内の水素
ガスが更に良好に水素利用装置1に回収される。
【0039】ここで、図4を参照してタンク22の作用
による水素吸蔵合金Bからの水素放出量の増加分につい
て説明する。水素吸蔵合金Bは、CaNiMmAlであ
る。水素吸蔵合金Bを20℃の温度に冷却して水素を吸
蔵させた後、水素吸蔵合金Bの水素吸蔵量Q2 は約15
5cc/gであつた。この状態から水素吸蔵合金Bを8
0℃の温度に加熱して水素を放出させ、水素利用装置1
に回収したところ、水素吸蔵合金Bの水素吸蔵量Q1 は
約73cc/gになつた。この間の水素吸蔵量の差(Q
2 −Q1 )が、従来の水素吸蔵放出装置における水素吸
蔵(放出)量に一致している。また、水素利用装置1の
圧力に依存させて、水素吸蔵合金Bに水素を吸蔵させた
後、及び放出させた後のタンク22内の圧力は、それぞ
れ5kgf/cm2 であつた。
による水素吸蔵合金Bからの水素放出量の増加分につい
て説明する。水素吸蔵合金Bは、CaNiMmAlであ
る。水素吸蔵合金Bを20℃の温度に冷却して水素を吸
蔵させた後、水素吸蔵合金Bの水素吸蔵量Q2 は約15
5cc/gであつた。この状態から水素吸蔵合金Bを8
0℃の温度に加熱して水素を放出させ、水素利用装置1
に回収したところ、水素吸蔵合金Bの水素吸蔵量Q1 は
約73cc/gになつた。この間の水素吸蔵量の差(Q
2 −Q1 )が、従来の水素吸蔵放出装置における水素吸
蔵(放出)量に一致している。また、水素利用装置1の
圧力に依存させて、水素吸蔵合金Bに水素を吸蔵させた
後、及び放出させた後のタンク22内の圧力は、それぞ
れ5kgf/cm2 であつた。
【0040】この状態から第5開閉弁AV5を開き、水
素吸蔵合金Bから放出される水素ガスをタンク22内に
導入した。このとき、タンク22内の圧力は、1kgf
/cm2 に低下し、また、水素吸蔵合金Bの水素吸蔵量
Q4 は約13cc/gに減少した。従つて、この減圧後
の水素吸蔵合金Bの水素吸蔵量Q4 と減圧前の水素吸蔵
量Q1 との差(Q1 −Q4 )が、加圧手段3の作用によ
つて増加した分の水素吸蔵(放出)量である。
素吸蔵合金Bから放出される水素ガスをタンク22内に
導入した。このとき、タンク22内の圧力は、1kgf
/cm2 に低下し、また、水素吸蔵合金Bの水素吸蔵量
Q4 は約13cc/gに減少した。従つて、この減圧後
の水素吸蔵合金Bの水素吸蔵量Q4 と減圧前の水素吸蔵
量Q1 との差(Q1 −Q4 )が、加圧手段3の作用によ
つて増加した分の水素吸蔵(放出)量である。
【0041】図5には、逆止弁24に代えて弁部材とし
ての第6開閉弁AV6を設けた構造例を示す。すなわ
ち、第6開閉弁AV6は、タンク22のガスライン8へ
の接続部、つまりタンク配管29とガスライン8との接
続部29aよりも上流側となるガスライン8に、接続部
29aに隣接させて設けられ、閉じることにより、タン
ク22から上流(水素回収容器10)に向かう流れを阻
止する機能を有する。
ての第6開閉弁AV6を設けた構造例を示す。すなわ
ち、第6開閉弁AV6は、タンク22のガスライン8へ
の接続部、つまりタンク配管29とガスライン8との接
続部29aよりも上流側となるガスライン8に、接続部
29aに隣接させて設けられ、閉じることにより、タン
ク22から上流(水素回収容器10)に向かう流れを阻
止する機能を有する。
【0042】この構造例によれば、第1開閉弁AV1を
開いた状態で、水素利用装置1からの水素ガスを水素回
収容器10に吸蔵させる工程を、上記第1実施の形態と
ほぼ同様に行なうことができる。すなわち、冷却装置1
8によつて水素吸蔵合金Bを冷却すると共に、第2開閉
弁AV2を閉じた状態で、第1開閉弁AV1を開く。そ
の際、第6開閉弁AV6を開き、かつ、加圧手段3によ
つてタンク2を加圧して収縮作動させた状態から、第5
開閉弁AV5を開いておく。
開いた状態で、水素利用装置1からの水素ガスを水素回
収容器10に吸蔵させる工程を、上記第1実施の形態と
ほぼ同様に行なうことができる。すなわち、冷却装置1
8によつて水素吸蔵合金Bを冷却すると共に、第2開閉
弁AV2を閉じた状態で、第1開閉弁AV1を開く。そ
の際、第6開閉弁AV6を開き、かつ、加圧手段3によ
つてタンク2を加圧して収縮作動させた状態から、第5
開閉弁AV5を開いておく。
【0043】これにより、水素利用装置1からの水素ガ
スが、吸収用配管11を通り、第1開閉弁AV1を通過
し、水素回収容器10内の水素吸蔵合金Bに吸蔵され
る。同時に、水素利用装置1からの水素ガスが、第6開
閉弁AV6を有するガスライン8及びタンク配管29を
通過して、タンク22内にも流入する。その際、タンク
22が伸長ないしは膨張し、容器3a内の空気は第5開
閉弁AV5を有する放出用配管20から外部に放出され
る。
スが、吸収用配管11を通り、第1開閉弁AV1を通過
し、水素回収容器10内の水素吸蔵合金Bに吸蔵され
る。同時に、水素利用装置1からの水素ガスが、第6開
閉弁AV6を有するガスライン8及びタンク配管29を
通過して、タンク22内にも流入する。その際、タンク
22が伸長ないしは膨張し、容器3a内の空気は第5開
閉弁AV5を有する放出用配管20から外部に放出され
る。
【0044】かくして、水素回収容器10内の圧力が水
素利用装置1内の圧力と均衡することにより、水素ガス
の流入が終了する。このとき、タンク22内にも同圧の
水素ガスが流入している。このようにして水素回収容器
10内に所定量の水素ガスが吸蔵されたなら、第1,第
5開閉弁AV1,AV5を閉じる。
素利用装置1内の圧力と均衡することにより、水素ガス
の流入が終了する。このとき、タンク22内にも同圧の
水素ガスが流入している。このようにして水素回収容器
10内に所定量の水素ガスが吸蔵されたなら、第1,第
5開閉弁AV1,AV5を閉じる。
【0045】次いで、加圧手段3の第3開閉弁AV3を
開作動させ、タンク22を加圧する。これにより、タン
ク22が次第に収縮し、タンク22内の水素ガスがタン
ク配管29を通つてガスライン8に送り込まれる。ガス
ライン8に送り込まれた水素ガスは、上流側への流れが
開状態の第6開閉弁AV6によつて許容され、下流側へ
の流れが閉状態の第2開閉弁AV2によつて阻止される
ので、開放されている第6開閉弁AV6を通つて水素回
収容器10内に送り込まれる。水素回収容器10内に送
り込まれた水素ガスは、空気源6に応じた高い圧力とな
つているので、水素回収容器10内の水素吸蔵合金Bに
吸蔵される。タンク22内の水素ガスが十分に排出され
たなら、冷却装置18を停止すると共に、第1,第3開
閉弁AV1,AV3を閉じる。このようにして、水素利
用装置1内の圧力に依存することなく、タンク22の容
積及び空気源6の圧力に応じて、多量の水素吸蔵がなさ
れる。
開作動させ、タンク22を加圧する。これにより、タン
ク22が次第に収縮し、タンク22内の水素ガスがタン
ク配管29を通つてガスライン8に送り込まれる。ガス
ライン8に送り込まれた水素ガスは、上流側への流れが
開状態の第6開閉弁AV6によつて許容され、下流側へ
の流れが閉状態の第2開閉弁AV2によつて阻止される
ので、開放されている第6開閉弁AV6を通つて水素回
収容器10内に送り込まれる。水素回収容器10内に送
り込まれた水素ガスは、空気源6に応じた高い圧力とな
つているので、水素回収容器10内の水素吸蔵合金Bに
吸蔵される。タンク22内の水素ガスが十分に排出され
たなら、冷却装置18を停止すると共に、第1,第3開
閉弁AV1,AV3を閉じる。このようにして、水素利
用装置1内の圧力に依存することなく、タンク22の容
積及び空気源6の圧力に応じて、多量の水素吸蔵がなさ
れる。
【0046】水素回収容器10内から放出される水素ガ
スを水素利用装置1に回収させる工程は、上記第2実施
の形態とほぼ同様に行なうことができる。但し、水素回
収容器10内からの水素ガスをガスライン8に導く際に
は、第6開閉弁AV6を開く。また、タンク22を加圧
し、タンク22内の水素ガスを水素利用装置1内に送り
込む際には、第6開閉弁AV6を閉じる。
スを水素利用装置1に回収させる工程は、上記第2実施
の形態とほぼ同様に行なうことができる。但し、水素回
収容器10内からの水素ガスをガスライン8に導く際に
は、第6開閉弁AV6を開く。また、タンク22を加圧
し、タンク22内の水素ガスを水素利用装置1内に送り
込む際には、第6開閉弁AV6を閉じる。
【0047】ところで、第1,第2実施の形態の構成を
融合させ、水素回収容器10の上流側及び下流側の両方
にタンク2,22を配置し、第1,第2実施の形態の両
作用を得ることにより、水素回収容器10による1回の
水素吸蔵放出工程によつて多量の水素を処理することも
できる。また、タンク2,22を加圧する加圧手段3
は、空気圧のみならず、油圧、その他の機械的構造によ
つて構成することが可能である。
融合させ、水素回収容器10の上流側及び下流側の両方
にタンク2,22を配置し、第1,第2実施の形態の両
作用を得ることにより、水素回収容器10による1回の
水素吸蔵放出工程によつて多量の水素を処理することも
できる。また、タンク2,22を加圧する加圧手段3
は、空気圧のみならず、油圧、その他の機械的構造によ
つて構成することが可能である。
【0048】図7は、本発明の第3実施の形態に係る水
素吸蔵放出装置を示し、第1実施の形態と実質的に同一
機能部分には同一符号を付してそれらの説明は省略す
る。第3実施の形態では、第1実施の形態におけるガス
ライン8及び第2開閉弁AV2を省略すると共に、第1
実施の形態における逆止弁4に代えて、水素利用装置1
寄りの吸収用配管11に開閉機能を有する第4開閉弁A
V4を設けてある。
素吸蔵放出装置を示し、第1実施の形態と実質的に同一
機能部分には同一符号を付してそれらの説明は省略す
る。第3実施の形態では、第1実施の形態におけるガス
ライン8及び第2開閉弁AV2を省略すると共に、第1
実施の形態における逆止弁4に代えて、水素利用装置1
寄りの吸収用配管11に開閉機能を有する第4開閉弁A
V4を設けてある。
【0049】このような第3実施の形態によつても、先
ず、水素利用装置1からの水素ガスを水素回収容器10
に吸蔵させる工程を行なう。この工程は、水素利用装置
1からの水素ガスを水素回収容器10又はタンク2内に
導入する際に第4開閉弁AV4を開き、タンク2内の水
素ガスを水素回収容器10内に導入する際に第4開閉弁
AV4を閉じる以外は、第1実施の形態と同様の操作に
よつて行なわれる。しかして、加圧手段3を作動させて
タンク2内の水素ガスを十分に排出させて水素回収容器
10内の水素吸蔵合金Bに吸蔵させることにより、水素
利用装置1内の圧力に依存することなく、タンク2の容
積及び空気源6の圧力に応じて、多量の水素吸蔵がなさ
れる。
ず、水素利用装置1からの水素ガスを水素回収容器10
に吸蔵させる工程を行なう。この工程は、水素利用装置
1からの水素ガスを水素回収容器10又はタンク2内に
導入する際に第4開閉弁AV4を開き、タンク2内の水
素ガスを水素回収容器10内に導入する際に第4開閉弁
AV4を閉じる以外は、第1実施の形態と同様の操作に
よつて行なわれる。しかして、加圧手段3を作動させて
タンク2内の水素ガスを十分に排出させて水素回収容器
10内の水素吸蔵合金Bに吸蔵させることにより、水素
利用装置1内の圧力に依存することなく、タンク2の容
積及び空気源6の圧力に応じて、多量の水素吸蔵がなさ
れる。
【0050】水素回収容器10内から放出される水素ガ
スを水素利用装置1に回収させる工程は、冷却装置18
を停止した後に加熱装置17によつて水素吸蔵合金Bを
加熱すると共に、第1開閉弁AV1及び第4開閉弁AV
4を共に開き、水素回収容器10内からの水素ガスを水
素利用装置1に回収させる。その際、加圧手段3によつ
て収縮作動させた状態のタンク2の伸長作動を許容さ
せ、タンク2内にも水素ガスを充満させる。
スを水素利用装置1に回収させる工程は、冷却装置18
を停止した後に加熱装置17によつて水素吸蔵合金Bを
加熱すると共に、第1開閉弁AV1及び第4開閉弁AV
4を共に開き、水素回収容器10内からの水素ガスを水
素利用装置1に回収させる。その際、加圧手段3によつ
て収縮作動させた状態のタンク2の伸長作動を許容さ
せ、タンク2内にも水素ガスを充満させる。
【0051】水素吸蔵合金Bからの水素放出が進むにつ
れて水素回収容器10内のガス圧力が次第に低下し、水
素回収容器10内の圧力が水素利用装置1内の圧力と均
衡することにより、水素ガスの還流が一旦終了する。こ
のとき、タンク2内にも同圧の水素ガスが流入してい
る。このようにして水素回収容器10からの水素ガスの
流出が停止ないしは減少したなら、加熱装置17を停止
すると共に、第1開閉弁AV1及び第5開閉弁AV5を
閉じる。
れて水素回収容器10内のガス圧力が次第に低下し、水
素回収容器10内の圧力が水素利用装置1内の圧力と均
衡することにより、水素ガスの還流が一旦終了する。こ
のとき、タンク2内にも同圧の水素ガスが流入してい
る。このようにして水素回収容器10からの水素ガスの
流出が停止ないしは減少したなら、加熱装置17を停止
すると共に、第1開閉弁AV1及び第5開閉弁AV5を
閉じる。
【0052】次いで、第4開閉弁AV4に加えて第3開
閉弁AV3を開くと共に加圧手段3を作動させてタンク
2を加圧し、タンク2内の水素ガスを吸収用配管11を
通じて水素利用装置1内に送り込む。水素利用装置1内
に送り込まれる水素ガスは、空気源6に応じた高い圧力
となつているので、水素利用装置1内に良好に送り込ま
れる。
閉弁AV3を開くと共に加圧手段3を作動させてタンク
2を加圧し、タンク2内の水素ガスを吸収用配管11を
通じて水素利用装置1内に送り込む。水素利用装置1内
に送り込まれる水素ガスは、空気源6に応じた高い圧力
となつているので、水素利用装置1内に良好に送り込ま
れる。
【0053】タンク2内の水素ガスが十分に排出された
なら、空気源6を停止すると共に、第3,第4開閉弁A
V3,AV4を閉じる。このようにして、水素回収容器
10ひいては水素利用装置1内の圧力に依存することな
く、タンク2の容積に応じて、多量の水素を水素利用装
置1に繰り返して還流回収することができる。
なら、空気源6を停止すると共に、第3,第4開閉弁A
V3,AV4を閉じる。このようにして、水素回収容器
10ひいては水素利用装置1内の圧力に依存することな
く、タンク2の容積に応じて、多量の水素を水素利用装
置1に繰り返して還流回収することができる。
【0054】ところで、水素回収容器10内の水素ガス
を水素利用装置1に回収させる工程を行なうに際し、加
圧手段3によつてタンク2を収縮作動させたままとし、
水素回収容器10からの水素ガスを水素利用装置1に十
分に回収させた後に第4開閉弁AV4を閉じると共に、
第3開閉弁AV3を閉じて加圧手段3を停止させ、か
つ、第5開閉弁AV5を開いて加圧手段3内の空気圧力
を抜いてタンク2内に水素回収容器10からの水素ガス
を導入する操作も可能である。タンク2内に十分な水素
ガスが導入された後、第5開閉弁AV5を閉じると共に
第4開閉弁AV4を開き、かつ、加圧手段3によつてタ
ンク2を収縮作動させ、タンク2内の水素ガスを水素利
用装置1に送り込み、回収させる。
を水素利用装置1に回収させる工程を行なうに際し、加
圧手段3によつてタンク2を収縮作動させたままとし、
水素回収容器10からの水素ガスを水素利用装置1に十
分に回収させた後に第4開閉弁AV4を閉じると共に、
第3開閉弁AV3を閉じて加圧手段3を停止させ、か
つ、第5開閉弁AV5を開いて加圧手段3内の空気圧力
を抜いてタンク2内に水素回収容器10からの水素ガス
を導入する操作も可能である。タンク2内に十分な水素
ガスが導入された後、第5開閉弁AV5を閉じると共に
第4開閉弁AV4を開き、かつ、加圧手段3によつてタ
ンク2を収縮作動させ、タンク2内の水素ガスを水素利
用装置1に送り込み、回収させる。
【0055】この場合、水素利用装置1の飽和圧力に依
存した状態で水素回収容器10内の水素ガスが水素利用
装置1に回収された後、水素利用装置1の飽和圧力に依
存することなく、水素回収容器10内の水素ガスがタン
ク2内に貯められるので、水素回収容器10内の水素ガ
スが更に良好に水素利用装置1に回収される。
存した状態で水素回収容器10内の水素ガスが水素利用
装置1に回収された後、水素利用装置1の飽和圧力に依
存することなく、水素回収容器10内の水素ガスがタン
ク2内に貯められるので、水素回収容器10内の水素ガ
スが更に良好に水素利用装置1に回収される。
【0056】更に、図7において、タンク配管19の接
続部19aと第4開閉弁AV4との間の吸収用配管11
に、破線で示すように第4開閉弁AV4’を備える吸収
用配管11’の一端部を接続部11aによつて接続さ
せ、吸収用配管11’の他端部に外部装置である他の水
素利用装置1’を接続させることもできる。これによれ
ば、水素回収容器10内から放出される水素ガスを水素
利用装置1に回収させる工程に際し、第4開閉弁AV4
を閉じたままで他の第4開閉弁AV4’を開くことによ
り、水素回収容器10及びタンク2内の水素ガスを他の
水素利用装置1’に回収することができる。この場合、
吸収用配管11の一端部に、水素利用装置1に代えて水
素を貯留する水素源である貯蔵タンク31を接続させる
ことも可能である。
続部19aと第4開閉弁AV4との間の吸収用配管11
に、破線で示すように第4開閉弁AV4’を備える吸収
用配管11’の一端部を接続部11aによつて接続さ
せ、吸収用配管11’の他端部に外部装置である他の水
素利用装置1’を接続させることもできる。これによれ
ば、水素回収容器10内から放出される水素ガスを水素
利用装置1に回収させる工程に際し、第4開閉弁AV4
を閉じたままで他の第4開閉弁AV4’を開くことによ
り、水素回収容器10及びタンク2内の水素ガスを他の
水素利用装置1’に回収することができる。この場合、
吸収用配管11の一端部に、水素利用装置1に代えて水
素を貯留する水素源である貯蔵タンク31を接続させる
ことも可能である。
【0057】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係る水素吸蔵放出方法及びその装置によれば、
次の効果を奏することができる。すなわち、請求項1の
発明によれば、水素回収容器内の水素吸蔵合金による水
素吸蔵が、水素源の圧力に支配された状態でなされるの
みならず、タンクに貯めた分が加えられてなされる。そ
の結果、水素ガスをタンクに貯める分だけ、水素回収容
器による水素の吸蔵放出量を水素源内の圧力に基づく飽
和量を越えて増やすことが可能となり、吸蔵放出量を向
上させることができる。
本発明に係る水素吸蔵放出方法及びその装置によれば、
次の効果を奏することができる。すなわち、請求項1の
発明によれば、水素回収容器内の水素吸蔵合金による水
素吸蔵が、水素源の圧力に支配された状態でなされるの
みならず、タンクに貯めた分が加えられてなされる。そ
の結果、水素ガスをタンクに貯める分だけ、水素回収容
器による水素の吸蔵放出量を水素源内の圧力に基づく飽
和量を越えて増やすことが可能となり、吸蔵放出量を向
上させることができる。
【0058】請求項2の発明によれば、水素回収容器内
の水素吸蔵合金からの水素放出が、外部装置内の圧力に
支配された状態でなされるのみならず、タンクに貯めた
分が加えられてなされる。その結果、水素ガスをタンク
に貯める分だけ、水素回収容器による水素の吸蔵放出量
を外部装置内の圧力に基づく飽和量を越えて増やすこと
が可能となり、吸蔵放出量を向上させることができる。
請求項3,4の発明によれば、請求項1,2の発明の効
果を融合して奏することができる。
の水素吸蔵合金からの水素放出が、外部装置内の圧力に
支配された状態でなされるのみならず、タンクに貯めた
分が加えられてなされる。その結果、水素ガスをタンク
に貯める分だけ、水素回収容器による水素の吸蔵放出量
を外部装置内の圧力に基づく飽和量を越えて増やすこと
が可能となり、吸蔵放出量を向上させることができる。
請求項3,4の発明によれば、請求項1,2の発明の効
果を融合して奏することができる。
【図1】 本発明の第1実施の形態に係る水素吸蔵放出
装置を示す概略図。
装置を示す概略図。
【図2】 同じく水素吸蔵合金の水素吸蔵量−水素圧力
特性を示す線図。
特性を示す線図。
【図3】 本発明の第2実施の形態に係る水素吸蔵放出
装置を示す概略図。
装置を示す概略図。
【図4】 同じく水素吸蔵合金の水素吸蔵量−水素圧力
特性を示す線図。
特性を示す線図。
【図5】 同じく水素吸蔵放出装置の他の構造例を示す
概略図。
概略図。
【図6】 同じく第1実施の形態に係る水素吸蔵放出装
置の他の構造例を示す概略図。
置の他の構造例を示す概略図。
【図7】 本発明の第3実施の形態に係る水素吸蔵放出
装置を示す概略図。
装置を示す概略図。
1,1’:水素利用装置(外部装置、水素源)、2,2
2:タンク、3:加圧手段、4,24:逆止弁(弁部
材)、8:ガスライン、10:水素回収容器、11,1
1’:吸収用配管、17:加熱装置、18:冷却装置、
19,29:タンク配管、19a,29a:接続部、3
1:貯蔵タンク(水素源)、AV1:第1開閉弁、AV
2:第2開閉弁、AV3:第3開閉弁、AV4,AV
4’:第4開閉弁(弁部材)、AV5:第5開閉弁、A
V6:第6開閉弁(弁部材)、B:水素吸蔵合金。
2:タンク、3:加圧手段、4,24:逆止弁(弁部
材)、8:ガスライン、10:水素回収容器、11,1
1’:吸収用配管、17:加熱装置、18:冷却装置、
19,29:タンク配管、19a,29a:接続部、3
1:貯蔵タンク(水素源)、AV1:第1開閉弁、AV
2:第2開閉弁、AV3:第3開閉弁、AV4,AV
4’:第4開閉弁(弁部材)、AV5:第5開閉弁、A
V6:第6開閉弁(弁部材)、B:水素吸蔵合金。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 将一 北海道室蘭市茶津町4番地 株式会社日本 製鋼所内
Claims (4)
- 【請求項1】 水素源(1,31)からの水素ガスを水
素回収容器(10)内の水素吸蔵合金(B)に吸蔵さ
せ、その後、水素回収容器(10)内の水素吸蔵合金
(B)に吸蔵させた水素を放出させ、この水素ガスを外
部装置(1,1’)に回収させる水素吸蔵放出方法にお
いて、水素源(1,31)からの水素ガスを水素回収容
器(10)に吸蔵させる工程で、水素ガスを水素回収容
器(10)に吸蔵させると共に、容積可変型のタンク
(2)にも貯め、その後、タンク(2)に貯めた水素ガ
スを加圧して水素回収容器(10)に向けて放出させ、
この水素ガスを水素回収容器(10)内に吸蔵させるこ
とを特徴とする水素吸蔵放出方法。 - 【請求項2】 水素源(1,31)からの水素ガスを水
素回収容器(10)内の水素吸蔵合金(B)に吸蔵さ
せ、その後、水素回収容器(10)内の水素吸蔵合金
(B)に吸蔵させた水素を放出させ、この水素ガスを外
部装置(1,1’)に回収させる水素吸蔵放出方法にお
いて、水素回収容器(10)内から放出される水素ガス
を外部装置(1,1’)に回収させる工程で、水素ガス
を外部装置(1,1’)に回収させると共に、容積可変
型のタンク(22)にも貯め、その後、タンク(22)
に貯めた水素ガスを加圧して外部装置(1,1’)に向
けて放出させて、この水素ガスを外部装置(1,1’)
に回収させることを特徴とする水素吸蔵放出方法。 - 【請求項3】 水素源(1,31)に吸収用配管(1
1)を介して接続され、水素を水素化物として吸蔵する
水素吸蔵合金(B)を収容する水素回収容器(10)
と、水素回収容器(10)にガスライン(8)を介して
接続され、水素を回収する外部装置(1,1’)と、吸
収用配管(11)に設けられる第1開閉弁(AV1)
と、ガスライン(8)に設けられる第2開閉弁(AV
2)と、第1開閉弁(AV1)と水素源(1,31)と
の間の吸収用配管(11)及び水素回収容器(10)と
第2開閉弁(AV2)との間のガスライン(8)の内の
少なくとも一方に、接続部(19a,29a)によつて
接続され、水素源(1,31)から外部装置(1,
1’)に向けて流れる水素ガスを一時的に貯めておく容
積可変型のタンク(2,22)と、タンク(2,22)
を加圧して容積を縮小させる加圧手段(3)と、タンク
(2,22)の接続部(19a,29a)よりも上流側
に隣接させて設けられ、タンク(2,22)から上流に
向かう流れを阻止する弁部材(4,24)とを有するこ
とを特徴とする水素吸蔵放出装置。 - 【請求項4】 水素源(1,31)に吸収用配管(1
1)を介して接続され、水素を水素化物として吸蔵する
水素吸蔵合金(B)を収容する水素回収容器(10)
と、水素回収容器(10)に吸収用配管(11,1
1’)を介して接続され、水素を回収する外部装置
(1,1’)と、吸収用配管(11)に設けられる第1
開閉弁(AV1)及び第4開閉弁(AV4,AV4’)
と、第1開閉弁(AV1)と第4開閉弁(AV4,AV
4’)との間の吸収用配管(11)に接続部(19a)
によつて接続され、水素源(1,31)から流出する水
素ガスを第4開閉弁(AV4,AV4’)を通して一時
的に貯めておく容積可変型のタンク(2)と、タンク
(2)を加圧して容積を縮小させる加圧手段(3)とを
有することを特徴とする水素吸蔵放出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8255580A JPH1081501A (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 水素吸蔵放出方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8255580A JPH1081501A (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 水素吸蔵放出方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1081501A true JPH1081501A (ja) | 1998-03-31 |
Family
ID=17280701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8255580A Pending JPH1081501A (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 水素吸蔵放出方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1081501A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003106899A1 (ja) * | 2002-01-10 | 2003-12-24 | Ipトレーディング・ジャパン株式会社 | 水素吸蔵合金、水素吸蔵合金ユニット、並びに、水素吸蔵合金を用いたヒートポンプ及び水素圧縮装置 |
JP2004142985A (ja) * | 2002-10-23 | 2004-05-20 | Kurita Water Ind Ltd | 水素放出装置 |
JP2020170691A (ja) * | 2019-04-05 | 2020-10-15 | 清水建設株式会社 | 水素利用システム及び水素利用方法 |
-
1996
- 1996-09-05 JP JP8255580A patent/JPH1081501A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003106899A1 (ja) * | 2002-01-10 | 2003-12-24 | Ipトレーディング・ジャパン株式会社 | 水素吸蔵合金、水素吸蔵合金ユニット、並びに、水素吸蔵合金を用いたヒートポンプ及び水素圧縮装置 |
JP2004142985A (ja) * | 2002-10-23 | 2004-05-20 | Kurita Water Ind Ltd | 水素放出装置 |
JP2020170691A (ja) * | 2019-04-05 | 2020-10-15 | 清水建設株式会社 | 水素利用システム及び水素利用方法 |
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