JP2005187280A - 水素供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 水素吸蔵合金からの水素放出時に得られる冷熱を冷凍又は冷房に利用することは記載されるが、2種類以上の水素吸蔵合金Ma及びMbを用意することを前提としており、装置構成が複雑である。
【解決手段】 水素分離膜1によつて分離された水素を複数のMH容器3〜6の水素吸蔵合金に次々に吸蔵させながら、他のMH容器3〜6の水素吸蔵合金に吸蔵させた水素を次々に放出させ、水素を水素機器8に供給する水素供給装置であつて、各MH容器3〜6に冷熱出力用媒体ライン18が切換え可能かつ熱交換可能に接続され、冷熱出力用媒体ライン18に流す冷熱出力用媒体によつてMH容器3〜6の水素吸蔵合金を次々に加熱しながら水素吸蔵合金から放出される水素を水素機器8に供給すると共に、各MH容器3〜6の水素吸蔵合金を加熱して温度低下した冷熱出力用媒体を冷熱利用機器40に導き、冷凍又は冷房を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水素供給装置に関するものである。
従来、水素を水素吸蔵合金に吸蔵させて貯蔵して高純度水素を供給する水素供給装置が、例えば特許文献1及び特許文献2において提案されている。
特許文献1に記載されるものは、図8に示すように原料ガスを改質器に通して水素を主成分とする改質ガスを得、この改質ガスを水素透過膜である高分子膜に通して精製された粗精製水素を生成した後、該粗精製水素を少なくとも2基以上の水素吸蔵合金を充填するMH容器A,Bに交互に通して水素を分離精製かつ吸蔵させるようにしてなることを特徴とする。S,Tは切換弁である。
MH容器A,Bからの水素放出に、燃料電池の例えば80℃程度の冷却水を利用できる。水素放出に利用した後に例えば35℃程度にした冷却水は、水素を分離精製かつ吸蔵中のMH容器A,Bに通してその冷却用に利用でき、冷却水は40℃程度に昇温する。水素吸蔵合金から放出させる水素は、燃料電池の燃料極に供給する。
特許文献2に記載されるものは、平衡水素圧の異なる少なくとも2種類の水素吸蔵合金を充填した水素吸蔵合金ヒートポンプに燃料電池を連結し、該ヒートポンプの熱源として燃料電池の排熱及び改質器の排熱の内の少なくとも一方を利用すると共に、水素吸蔵合金からの水素放出時に得られる冷熱を冷凍又は冷房に利用し、かつ、水素吸蔵合金からの放出水素を燃料電池に供給する。
特に、天然ガスや都市ガス等を改質して得られた水素を主成分とする改質ガスを水素含有ガスとして使用し、これを水素貯蔵装置に導き、冷熱を得ると共に、水素をPEFC(固体高分子型燃料電池)の燃料として供給する。
水素貯蔵装置は、図9に示すように、特性の異なる水素吸蔵合金Ma及びMbを2つの容器1,2にそれぞれ充填する。この場合、同一温度で、Mbの方がMaよりも平衡水素圧の高い合金を用い、また、両容器はバルブV1を介して連結してある。
先ず、(1)バルブV1を閉とし、水素含有ガスをMaの容器へ供給し、水素を選択的に吸蔵させる(図9a)。
次に、(2)バルブV1を開とし、熱源としてPEFC(固体高分子型燃料電池)からの電池冷却水(80〜100℃程度)を用いて水素吸蔵合金Maの容器を加熱すると、Maが吸熱反応を起こして水素化物MaHが水素を放出する(図9b)。放出水素はMb容器へ移動し、合金Mbに吸蔵されて水素化物MbHとなる。このとき、例えば40℃程度の反応熱がでるが、この熱は外部に放出してよい。上記熱源としては、電池冷却水のほか、電池冷却空気、空気極からの排気、燃料極からの排気、改質器からの排熱も利用でき、これらの2種以上を併用して利用してもよい。
その後、(3)Mb容器の温度は外気温度まで下がるが、PEFCへのバルブV2を開とすると、Mb容器の水素化物MbHは吸熱反応により水素を放出する。このときの吸熱作用により、水が冷やされて冷水を得ることができる、この冷水を利用して室内の冷房を行うことができる。放出水素は、PEFCへ供給され、燃料として使用される。
なお、過程(3)を実施するのと同時に、上記(1)の過程を開始してもよい。図9(c)はこの場合を示している。
特開2000−327306公報 特開2000−340242公報
特許文献1に係る発明の課題は、次の通りである。
水素吸蔵合金からの水素放出時に得られる冷熱を冷凍又は冷房に利用することは記載されれず、吸熱反応時には、80℃の電池冷却水が75℃程度に冷却されることからしても冷凍又は冷房を行うことは予定していない。
また、水素吸蔵合金への水素吸蔵時に得られる温熱を暖房に利用することも記載されない。発熱反応時には、35℃の冷却水が40℃程度に加熱され、更に、熱交換器において電池冷却水と熱交換させて70℃程度に昇温させるので、これを暖房に利用することは可能であるが、水素透過膜から二次側に流出する水素含有ガスと熱交換させることは予定されず、この点で水素透過膜から流出する水素含有ガス(500〜700℃)の温熱を有効活用することが予定されていない。
特許文献2に係る発明の課題は、次の通りである。
水素吸蔵合金からの水素放出時に得られる冷熱を冷凍又は冷房に利用することは記載されるが、特性の異なる2種類以上の水素吸蔵合金Ma及びMbを直列配置することを前提としており、装置構成が複雑である。
Ma,Mb容器の冷却については、Mb容器の冷却についてのみ熱は外部に放出してよい、と記載される程度であり、水素吸蔵合金への水素吸蔵時に得られる温熱を暖房に利用することは記載されない。また、水素吸蔵合金Ma及びMbを直列配置した状態で、Ma,Mb容器の冷却に外気以外の特定の冷媒を用いるときは、総合的なエネルギー使用量が多くなり、また、Ma,Mb容器の冷却をそれぞれ外気で行うときは、冷却効率に劣つて速やかな動作が得られず、かつ、冷熱回収量が少なくなるといつた技術的課題が存在している。
改質器から流出する高温の水素含有ガスを予め冷却することなく容器Maに直接供給しているため、水素吸蔵合金Maにおける水素吸蔵が高温で行われる傾向にあると共に、水素放出時には、水素吸蔵合金Maの温度を昇温させるために比較的高温の熱源であるPEFCの冷却水(80〜100℃程度)が必要となる。その結果、2種類以上の水素吸蔵合金Ma及びMbを直列配置することが必須になる。
本発明は、水素供給装置に同一種類の水素吸蔵合金を収容するMH容器の複数個を並列配置することにより、従来よりも簡素なMH容器の構成で、冷熱又は温熱の取り出しが効率的になされ、かつ、消費エネルギーが抑制された水素供給装置を提供することを目的としている。
本発明は、このような従来の技術的課題に鑑みてなされたもので、その構成は、次の通りである。
請求項1の発明は、水素含有ガス雰囲気下に設置され、水素を選択的に分離して二次側水素ガスライン19に流す水素分離膜1と、水素分離膜1に二次側水素ガスライン19を介して切換え可能に並列接続され、同一種類の水素吸蔵合金を収容する複数のMH容器3〜6と、各MH容器3〜6が切換え可能に接続され、水素を貯留又は使用する水素機器8とを備え、
水素分離膜1によつて分離された水素を前記MH容器3〜6の水素吸蔵合金に次々に吸蔵させながら、他のMH容器3〜6の水素吸蔵合金に吸蔵させた水素を次々に放出させ、水素を水素機器8に供給する水素供給装置であつて、
各MH容器3〜6に冷熱出力用媒体ライン18が切換え可能かつ熱交換可能に接続され、冷熱出力用媒体ライン18に流す冷熱出力用媒体によつて前記MH容器3〜6の水素吸蔵合金を次々に加熱しながら水素吸蔵合金から放出される水素を水素機器8に供給すると共に、
各MH容器3〜6の水素吸蔵合金を加熱して温度低下した冷熱出力用媒体を冷凍機器及び冷房機器の内の少なくとも一方からなる冷熱利用機器40に導き、冷凍又は冷房を行うことを特徴とする水素供給装置である。
請求項2の発明は、前記MH容器3〜6を4個以上装備させ、かつ、各水素吸蔵合金による水素の吸蔵及び放出の時期を異ならせることにより、常時、少なくとも1個のMH容器3〜6に水素の吸蔵を行わせ、かつ、少なくとも1個のMH容器3〜6に水素の放出を行わせることを特徴とする請求項1の水素供給装置である。
請求項3の発明は、前記MH容器3〜6と水素機器8との間にコンプレッサ7が介在され、MH容器3〜6の水素吸蔵合金から放出される水素を水素機器8に強制的に供給することを特徴とする請求項1又は2の水素供給装置である。
請求項4の発明は、水素含有ガス雰囲気下に設置され、水素を選択的に分離して二次側水素ガスライン19に流す水素分離膜1と、水素分離膜1に二次側水素ガスライン19を介して切換え可能に並列接続され、同一種類の水素吸蔵合金を収容する複数のMH容器3〜6と、各MH容器3〜6が切換え可能に接続され、水素を貯留又は使用する水素機器8とを備え、
水素分離膜1によつて分離された水素を前記MH容器3〜6の水素吸蔵合金に次々に吸蔵させながら、他のMH容器3〜6の水素吸蔵合金に吸蔵させた水素を次々に放出させ、水素を水素機器8に供給する水素供給装置であつて、
各MH容器3〜6に温熱出力用媒体ライン17が切換え可能かつ熱交換可能に接続され、かつ、二次側水素ガスライン19に熱交換器2が配置され、
温熱出力用媒体ライン17に流す冷却媒体によつて前記MH容器3〜6の水素吸蔵合金を次々に冷却しながら水素分離膜1によつて分離された水素を二次側水素ガスライン19を通して水素吸蔵合金に吸蔵させると共に、該熱交換器2に前記各MH容器3〜6の水素吸蔵合金の冷却に供した後の冷却媒体を流して二次側水素ガスライン19を流れる水素を冷却し、昇温した該冷却媒体を温熱利用機器33に導入し暖房及び温水の内の少なくとも1方に利用することを特徴とする水素供給装置である。
請求項5の発明は、水素含有ガス雰囲気下に設置され、水素を選択的に分離して二次側水素ガスライン19に流す水素分離膜1と、水素分離膜1に二次側水素ガスライン19を介して切換え可能に並列接続され、同一種類の水素吸蔵合金を収容する複数のMH容器3〜6と、各MH容器3〜6が切換え可能に接続され、水素を貯留又は使用する水素機器8とを備え、
水素分離膜1によつて分離された水素を前記MH容器3〜6の水素吸蔵合金に次々に吸蔵させながら、他のMH容器3〜6の水素吸蔵合金に吸蔵させた水素を次々に放出させ、水素を水素機器8に供給する水素供給装置であつて、
各MH容器3〜6に、温熱出力用媒体ライン17及び冷熱出力用媒体ライン18がそれぞれ切換え可能かつ熱交換可能に接続され、かつ、水素分離膜1の二次側水素ガスライン19に熱交換器2が配置され、
前記温熱出力用媒体ライン17に流す冷却媒体によつて前記MH容器3〜6の水素吸蔵合金を次々に冷却しながら水素分離膜1によつて分離された水素を水素吸蔵合金に吸蔵させ、かつ、前記MH容器3〜6の水素吸蔵合金の冷却に供した後の冷却媒体を該熱交換器2に流して二次側水素ガスライン19を流れる水素を冷却し、昇温した該冷却媒体を温熱利用機器33に導入し暖房及び温水の内の少なくとも1方に利用すると共に、
前記冷熱出力用媒体ライン18に流す冷熱出力用媒体によつて前記MH容器3〜6の水素吸蔵合金を次々に加熱しながら水素吸蔵合金から放出される水素を水素機器8に供給し、かつ、前記MH容器3〜6の水素吸蔵合金を加熱して温度低下した冷熱出力用媒体を冷凍機器及び冷房機器の内の少なくとも一方からなる冷熱利用機器40に導き、冷凍又は冷房を行うことを特徴とする水素供給装置である。
請求項1によれば、水素分離膜1と水素機器8との間に、同一種類の水素吸蔵合金を収容する複数のMH容器3〜6を1段をなすように並列配置させ、水素分離膜1によつて分離された水素をいずれかのMH容器3〜6の水素吸蔵合金に次々に吸蔵させながら、他のMH容器3〜6の水素吸蔵合金に吸蔵させた水素を次々に放出させ、水素を水素機器8に供給する。
そして、冷熱出力用媒体ライン18に流す冷熱出力用媒体によつてMH容器3〜6の水素吸蔵合金を次々に切換え加熱しながら水素吸蔵合金から放出される水素を水素機器8に供給すると共に、各MH容器3〜6の水素吸蔵合金を加熱して自らは温度低下した冷熱出力用媒体を冷凍機器及び冷房機器の内の少なくとも一方からなる冷熱利用機器40に導き、冷凍又は冷房を行う。
これにより、同一種類の水素吸蔵合金をそれぞれ収容する複数のMH容器を使用する簡素な構造の水素供給装置により、水素貯蔵・供給に加え、冷凍又は冷房を行うことが可能になる。
請求項2によれば、MH容器3〜6を4個以上装備させ、かつ、各水素吸蔵合金による水素の吸蔵及び放出の時期を異ならせることにより、常時、少なくとも1個のMH容器3〜6に水素の吸蔵を行わせ、かつ、少なくとも1個のMH容器3〜6に水素の放出を行わせる。これにより、水素吸蔵合金の水素吸蔵から水素吸放出への状態変化に要する時間中も水素供給装置を適正に作動させることが可能になり、水素吸蔵合金による水素の吸蔵及び放出並びに冷凍又は冷房を安定して継続的に行うことが可能になる。
請求項3によれば、コンプレッサ7の駆動により、MH容器3〜6の水素吸蔵合金から放出される水素を水素機器8に強制的に供給することができる。その結果、MH容器3〜6の内部を減圧させて水素吸蔵合金からの水素の放出を促し、水素吸蔵合金による水素放出を低温で行わせることが容易になり、冷熱を回収した冷熱出力用媒体を冷凍、冷房等に供することが容易になる。
請求項4によれば、温熱出力用媒体ライン17に流す冷却媒体によつてMH容器3〜6の水素吸蔵合金を次々に冷却しながら水素分離膜1によつて分離された水素を二次側水素ガスライン19を通して水素吸蔵合金に吸蔵させると共に、熱交換器2に各MH容器3〜6の水素吸蔵合金の冷却に供した後の冷却媒体を流して二次側水素ガスライン19を流れる水素を冷却し、昇温した冷却媒体を温熱利用機器33に導入し暖房及び温水の内の少なくとも1方に利用する。このように、温熱出力用媒体ライン17に流す冷却媒体を水素吸蔵合金の冷却及び二次側水素ガスライン19を流れる水素の冷却の両方に使用するので、冷却媒体を有効活用しながら、水素吸蔵合金を比較的低温に維持して水素供給装置を駆動することができる。その結果、水素放出時に水素吸蔵合金を著しい高温に加熱する必要がなくなり、省エネルギーを図りながら、水素貯蔵・供給に加え、暖房又は温水の利用が可能になる。
請求項5によれば、請求項1及び請求項4の効果を併せて奏することができる。特に、水素吸蔵合金を比較的低温に維持して水素供給装置を駆動することができ、水素放出時に水素吸蔵合金を高温に加熱する必要がなくなるので、省エネルギーを図りながら、水素吸蔵合金による水素放出を低温で行わせることが容易になり、冷熱を回収した冷熱出力用媒体を冷凍、冷房等に供することが容易になる。
図1〜図7は、本発明に係る水素供給装置の1実施の形態を示す。図1中において符号1は水素含有ガスの流路部30内に設置される水素分離膜であり、袋状をなしている。水素分離膜1は、Pd、Pd−Ag合金、若しくはPd、Pd−Ag合金以外の水素透過性を有する金属若しくは合金で、その表面にPdをメッキ若しくはPd粒子を塗布、焼き付けした材料、又は、Pd、Pd−Ag合金以外の水素透過性を有する金属若しくは合金で、その表面に水素乖離触媒をメッキ若しくはPd粒子を塗布、焼き付けした材料、更に、高分子膜(例えばポリイミド膜、酢酸セルロース膜、ポリスルホン、その他の高分子膜)によつて形成される。なお、水素分離膜1は、メンブレンリフォーマーに組み込むものであつてもよい。
水素含有ガスは、流入路31から流路部30に送り込まれ、水素のみが水素分離膜1を透過し、残余の水素減ガスは流出路32から外部に流出する。
水素分離膜1の開口部には、二次側水素ガスライン19の一端部が接続され、二次側水素ガスライン19の他端部は、並列接続させたガス流入側バルブ9,10,11,12を介して第1〜第4のMH容器3,4,5,6に個別に切換え可能に接続している。1段をなすように並列配置させた各MH容器3,4,5,6には、同一種類つまり平衡水素圧を含む特性が同一の水素吸蔵合金MHが収容されている。
また、第1〜第4のMH容器3,4,5,6には、それぞれガス放出側バルブ13,14,15,16を介して水素供給ライン20の一端部が切換え可能に接続されている。水素供給ライン20の他端部は、コンプレッサ7を介して、高圧水素ボンベ、燃料電池等からなる水素機器8に接続される。コンプレッサ7は、各MH容器3,4,5,6の水素放出時に、開放させたガス放出側バルブ13,14,15,16が接続するMH容器3,4,5,6内の水素を吸引圧縮させ、水素機器8に強制的に送り込む機能を有するが、水素機器8において比較的低圧の水素ガスの使用が可能なときは、省略することが可能である。
この各MH容器3,4,5,6には、温熱出力用媒体ライン17及び冷熱出力用媒体ライン18が切換え可能かつ熱交換可能に接続されている。実際には、各MH容器に2つの熱交換器が配設され、一方は水素吸蔵時の発熱反応に伴う温熱を回収するための温熱出力用媒体ライン17と接続され、他方は水素放出時の吸熱反応に伴う冷熱を回収するための冷熱出力用媒体ライン18と接続されている。温熱出力用媒体ライン17は、水素吸蔵合金MHの冷却用媒体つまり自らは加熱される媒体を流すラインであり、冷熱出力用媒体ライン18は、水素吸蔵合金MHの加熱用媒体つまり自らは冷却される媒体を流すラインである。
温熱出力用媒体ライン17は、各温熱出力用媒体側バルブ9a,10a,11a,12aを介してMH容器3,4,5,6に切換え可能かつ熱交換可能に設置され、分岐部が合流した後に熱交換器2に接続している。熱交換器2は、水素分離膜1の二次側水素ガスライン19と熱交換可能に配置され、水素分離膜1によつて分離後の高温水素ガスの冷却と熱回収とを行う機能を有し、一次側では500〜700℃の水素ガスを100℃以下まで冷却し、冷却された水素ガスはMH容器3,4,5,6へと導入され容器内の水素吸蔵合金MHに吸蔵される。熱交換器2を流れる二次側は、流体からなる温熱出力用媒体である水若しくは熱容量の大きな液体又は気体の流量を制御することで出口温度が50〜60℃以上の熱源を得ることが可能である。
温熱出力用媒体ライン17の冷媒は、いずれかのMH容器3,4,5,6及び二次側水素ガスライン19を流れる高温の水素ガスと熱交換を行い、流動しながら自らは昇温した冷媒は、温熱利用機器33に導入し、暖房又は温水供給に活用する。すなわち、MH容器3,4,5,6の水素吸蔵合金MHから回収された熱と二次側水素ガスライン19を流れる高温水素ガスから回収された熱の両方を、暖房や温水としての利用を目的として熱回収する。
なお、各MH容器3,4,5,6において、ガス流入側バルブ9,10,11,12は、それぞれの符号に対応してaを付した温熱出力用媒体側バルブ9a,10a,11a,12aと連動し、個々のMH容器3,4,5,6に付属する開閉バルブである両バルブ9,9a、10,10a、11,11a、12,12aの開閉状態は、共に同じに制御する。
冷熱出力用媒体ライン18は、それぞれ冷熱出力用媒体側バルブ13b,14b,15b,16bを介して各MH容器3,4,5,6に切換え可能かつ熱交換可能に設置され、分岐部が合流した後に冷熱利用機器40に接続している。冷熱利用機器40は、冷凍機器、冷房機器等であり、冷熱利用機器40において使用後の冷熱出力用媒体を冷熱出力用媒体ライン18に送り込む機能をも有する。従つて、冷熱出力用媒体は、冷熱出力用媒体側バルブ13b,14b,15b,16bの開放により、冷熱出力用媒体ライン18、MH容器3,4,5,6及び冷熱利用機器40を循環することができる。
冷熱出力用媒体ライン18から各MH容器3,4,5,6に流入する冷熱出力用媒体は、各水素吸蔵合金MHの水素放出時の吸熱反応に伴う冷熱を回収するための液体からなる媒体であり、取り出される媒体温度が1℃以上のときは水、それ以下、特に0℃以下のときは不凍液を使用する。各MH容器3,4,5,6から流出する冷熱出力用媒体は、予めタンクに貯留させ、タンクから冷熱利用機器40に供給することもできる。
なお、各MH容器3,4,5,6において、ガス放出側バルブ13,14,15,16は、それぞれの符号に対応してbを付した冷熱出力用媒体側バルブ13b,14b,15b,16bと連動し、個々のMH容器3,4,5,6に付属する開閉バルブである両バルブ13b,13、14b,14、15b,15、16b、16の開閉状態は共に同じに制御する。
次に、図2〜図7を参照して作用について説明する。
当初、第1〜第4MH容器3〜6の水素吸蔵合金MHからは水素が十分に放出されている。この状態から、図2〜図5に斜線を付して示す第1〜第4のMH容器3〜6に次々に水素を吸蔵させる。このとき、白抜きで示すように各MH容器3〜6に付属するガス流入側バルブ9〜12及び温熱出力用媒体側バルブ9a〜12aを次々に開く。これにより、水素ガスライン19からの水素ガスがMH容器3〜6に次々に流入し、発熱反応を生じながら、水素吸蔵合金に水素が吸蔵され、水素吸蔵に伴う発熱は、温熱出力用媒体ライン17からの冷却媒体との熱交換によつて吸収される。
MH容器3〜6で熱交換に供された温熱出力用媒体ライン17からの冷却媒体は、熱交換器2に導かれ、水素分離膜1によつて分離後の高温水素ガスの冷却及び熱回収を行い、自らは昇温する。これにより、温熱出力用媒体ライン17からの冷却媒体は、発熱反応を行う水素吸蔵合金MHとの熱交換及び二次側水素ガスライン19を流れる高温水素ガスとの熱交換の両者によつて昇温し、温熱の回収が行われ、これを温熱利用機器33に導入し暖房、温水供給に活用する。従つて、水素吸蔵合金MHから回収された熱と二次側水素ガスライン19を流れる高温水素ガスから回収された熱との両方が、暖房や温水として熱回収・供給される。
一方、第1〜第4MH容器3〜6の水素吸蔵合金MHに水素が適当に吸蔵されたなら、図4〜図7に白抜きで示すように各ガス放出側バルブ13〜16及び冷熱出力用媒体側バルブ13b〜16bを次々に開き、かつ、対応するガス流入側バルブ9〜12及び温熱出力用媒体側バルブ9a〜12aを閉じると共に、コンプレッサ7を駆動する。
これにより、冷熱出力用媒体ライン18を流れる冷熱出力用媒体が水素吸蔵合金MHを加熱しながら自らは冷却され、水素吸蔵合金MHから放出される水素は水素機器8に強制的に送り込まれて水素供給が行われると共に、水素吸蔵合金MHの水素放出時の吸熱反応による冷熱の回収・出力が行われる。冷熱を回収した冷熱出力用媒体は、冷熱利用機器40に供給され、冷凍、冷房等に供され、使用後の冷熱出力用媒体は冷熱出力用媒体ライン18に再度送り込まれて循環する。
いま、第1〜第4MH容器3〜6の水素吸蔵合金MHからは水素が十分に放出されているものとする。また、水素含有ガス雰囲気中に設置した水素分離膜1は、流入路31から流入する一次側の水素含有ガス中の水素を低圧力状態にある二次側に選択的に透過し、高純度の水素ガスのみを取り出すように動作する。水素減ガスは、流出路32から外部に流出する。水素分離膜1を透過した高純度の水素ガスは、二次側水素ガスライン19に流入し、熱回収用熱交換器2を経て二次側の温熱出力用媒体ライン17と熱交換して冷却された後、後段のMH容器3〜6に流入させることが可能である。
この状態で、図2に斜線を付して示す第1のMH容器3に水素を吸蔵させる。このとき、白抜きで示すように第1のMH容器3に付属するガス流入側バルブ9を開き、また、該バルブ9と連動させて温熱出力用媒体側バルブ9aを開く。これにより、水素ガスライン19からの水素ガスがMH容器3に流入し、発熱反応を生じながら、水素吸蔵合金に水素が吸蔵され、水素吸蔵に伴う発熱は、温熱出力用媒体ライン17からの冷却媒体との熱交換によつて吸収される。
第1のMH容器3で熱交換に供された温熱出力用媒体ライン17からの冷却媒体は、熱交換器2に導かれ、水素分離膜1によつて分離後の高温水素ガスの冷却及び熱回収を行い、自らは昇温する。これにより、温熱出力用媒体ライン17からの冷却媒体は、発熱反応を行う水素吸蔵合金MHとの熱交換及び二次側水素ガスライン19を流れる高温水素ガスとの熱交換の両者によつて昇温し、温熱の回収が行われ、これを温熱利用機器33に導入し暖房、温水供給に活用する。
このようにして、第1のMH容器3の水素吸蔵合金MHの水素吸蔵量が吸蔵限界のほぼ半分に達したところで、図3に示すように第2のMH容器4に付属するガス流入側バルブ10及び温熱出力用媒体側バルブ10aを開き、第2のMH容器4への水素吸蔵を開始させる。これにより、第2のMH容器4を使用して、第1のMH容器3と同様に、水素吸蔵合金の水素吸蔵に伴う発熱反応を抑制しつつ、温熱の回収・供給が行われる。
次に、第2のMH容器4の水素吸蔵量が吸蔵限界のほぼ半分に達したところで、図4に示すように第3のMH容器5に付属するガス流入側バルブ11及び温熱出力用媒体側バルブ11aを開き、次のMH容器5に水素を吸蔵させる。これにより、第3のMH容器5を使用して、第2のMH容器4と同様に、水素吸蔵合金の水素吸蔵に伴う発熱反応を抑制しつつ、温熱の回収・供給が行われる。
第3のMH容器5に付属するガス流入側バルブ11及び温熱出力用媒体側バルブ11aの開放と同時に、水素吸蔵量がほぼ吸蔵限界に達した第1のMH容器3では、MH容器3につながるガス流入側バルブ9及び温熱出力用媒体側バルブ9aを黒塗りで示すように閉じ、白抜きで示すようにガス放出側バルブ13及び冷熱出力用媒体側バルブ13bを開くと共にコンプレッサ7を駆動する。
これにより、冷熱出力用媒体ライン18を流れる冷熱出力用媒体が第1のMH容器3の水素吸蔵合金MHを加熱しながら自らは冷却され、水素吸蔵合金MHから放出される水素を水素機器8に強制的に送り込んで水素供給が行われると共に、水素吸蔵合金MHの水素放出時の吸熱反応による冷熱の回収・出力が行われる。冷熱を回収した冷熱出力用媒体は、冷熱利用機器40に供給され、冷凍、冷房等に供される。
このように、MH容器3,4,5,6で熱交換に供された温熱出力用媒体ライン17からの冷却媒体は、熱交換器2に導かれ、水素分離膜1によつて分離後の高温水素ガスの冷却及び熱回収を行い、冷却された水素ガスがMH容器3,4,5,6に流入するため、水素吸蔵時には温熱出力用媒体ライン17からの冷却媒体によつて水素吸蔵合金MHが冷却されることとも相まつて、水素吸蔵合金MHを比較的低温に維持しながら水素を吸蔵させることが可能になる。これにより、水素吸蔵合金MHによる水素放出を低温で行わせることが容易になり、MH容器を直列接続することなく、冷熱を回収した冷熱出力用媒体を冷凍、冷房等に供することが容易になる。
また、コンプレッサ7の駆動により、MH容器3,4,5,6の内部が減圧されるので、水素吸蔵合金MHからの水素の放出が促される。これによつても、水素吸蔵合金MHからの水素放出を低温で行わせることが容易になり、MH容器を直列接続することなく、冷熱を回収した冷熱出力用媒体を冷凍、冷房等に供することが容易になる。
次に、第3のMH容器5の水素吸蔵量が吸蔵限界のほぼ半分に達したところで、図5に示すように、第4のMH容器6に水素を吸蔵させるために、MH容器6に付属するガス流入側バルブ12及び温熱出力用媒体側バルブ12aを開く。これにより、第4のMH容器6を使用して、第3のMH容器5と同様に、水素吸蔵合金の水素吸蔵に伴う発熱反応を抑制しつつ、温熱の回収・供給が行われる。
また、第4のMH容器6に付属するガス流入側バルブ12及び温熱出力用媒体側バルブ12aの開放と同時に、水素吸蔵量がほぼ吸蔵限界に達した第2のMH容器4につながるガス流入側バルブ10及び温熱出力用媒体側バルブ10aを黒塗りで示すように閉じ、白抜きで示すようにガス放出側バルブ14及び冷熱出力用媒体側バルブ14bを開く。これにより、第1のMH容器3と共に第2のMH容器4からの水素供給と水素吸蔵合金の水素放出時の吸熱反応による冷熱の回収・出力を行う。
引き続き、第4のMH容器6の水素吸蔵量が吸蔵限界のほぼ半分に達したところで、図6に示すように、吸蔵水素のほぼ全量が放出された第1のMH容器3に水素を吸蔵させるために、ガス放出側バルブ13及び冷熱出力用媒体側バルブ13bを閉じると共に、ガス流入側バルブ9及び温熱出力用媒体側バルブ9aを開く。これにより、第1のMH容器3を使用して、第4のMH容器6と同様に、水素吸蔵合金の水素吸蔵に伴う発熱反応を抑制しつつ、温熱の回収・供給が行われる。
また、第1のMH容器3のガス流入側バルブ9及び温熱出力用媒体側バルブ9aの開放と同時に、水素吸蔵量がほぼ吸蔵限界に達した第3のMH容器5につながるガス流入側バルブ11及び温熱出力用媒体側バルブ11aを黒塗りで示すように閉じ、白抜きで示すようにガス放出側バルブ15及び冷熱出力用媒体側バルブ15bを開く。これにより、第3のMH容器5を使用して、第2のMH容器4と同様に、水素供給と水素吸蔵合金の水素放出時の吸熱反応による冷熱の回収・出力を行う。
次に、第1のMH容器3の水素吸蔵量が吸蔵限界のほぼ半分に達したところで、図7に示すように、吸蔵水素のほぼ全量が放出された第2のMH容器4に水素を吸蔵させるために、ガス放出側バルブ14及び冷熱出力用媒体側バルブ14bを閉じると共に、ガス流入側バルブ10及び温熱出力用媒体側バルブ10aを開く。これにより、第2のMH容器4を使用して、第1のMH容器3と同様に、水素吸蔵合金の水素吸蔵に伴う発熱反応を抑制しつつ、温熱の回収・供給が行われる。
また、第2のMH容器4に付属するガス流入側バルブ10及び温熱出力用媒体側バルブ10aの開放と同時に、水素吸蔵量がほぼ吸蔵限界に達した第4のMH容器6につながるガス流入側バルブ12及び温熱出力用媒体側バルブ12aを黒塗りで示すように閉じ、白抜きで示すようにガス放出側バルブ16及び冷熱出力用媒体側バルブ16bを開く。これにより、第4のMH容器6を使用して、第3のMH容器5と同様に、水素供給と水素吸蔵合金の水素放出時の吸熱反応による冷熱の回収・出力を行う。
このように、水素分離膜1と水素機器8との間に複数のMH容器3〜6を並列配置し、これらのMH容器3〜6を順次に切り替えて行う一連のサイクルを繰り返すことにより、連続的に水素の吸放出ができるのみならず、温熱及び冷熱の回収及び出力を連続的に行うことが可能である。MH容器3〜6は、いずれか1個の装備によつて温熱及び冷熱を共に回収・出力することは可能であるが、連続的な出力を得るためには、2個以上のMH容器を用いることが望まれる。
特に、水素吸蔵合金は、水素吸蔵から水素吸放出への状態変化に数秒ないし1分程度の時間が必要なことから、常時、少なくとも1個のMH容器3〜6に水素の吸蔵を行わせ、かつ、少なくとも1個のMH容器3〜6に水素の放出を行わせるるためには、4個以上のMH容器3〜6を使用することが望ましい。すなわち、4個以上のMH容器3〜6を使用すれば、水素吸蔵から水素吸放出への切り換えに時間差を生じても、水素吸蔵を行う容器と水素放出を行う容器とが常に1個以上存在する状態にすることができ、水素の吸蔵・放出ひいては冷・温熱出力を連続して得ることが可能になる。殊に、安定した温度での冷熱の連続出力が可能になる。
本発明の1実施の形態に係る水素供給装置を示す図。 同じく作用説明図。 同じく作用説明図。 同じく作用説明図。 同じく作用説明図。 同じく作用説明図。 同じく作用説明図。 従来の水素供給装置を示す図。 従来の水素供給装置を示す図。
符号の説明
1:水素分離膜
2:熱交換器
3:第1のMH容器(MH容器)
4:第2のMH容器(MH容器)
5:第3のMH容器(MH容器)
6:第4のMH容器(MH容器)
7:コンプレッサ
8:水素機器
9,10,11,12:ガス流入側バルブ
9a,10a,11a,12a:温熱出力用媒体側バルブ
13,14,15,16:ガス放出側バルブ
13b,14b,15b,16b:冷熱出力用媒体側バルブ
17:温熱出力用媒体ライン
18:冷熱出力用媒体ライン
19:二次側水素ガスライン
20:水素供給ライン
30:流路部
31:流入路
32:流出路
33:温熱利用機器
40:冷熱利用機器

Claims (5)

  1. 水素含有ガス雰囲気下に設置され、水素を選択的に分離して二次側水素ガスライン(19)に流す水素分離膜(1)と、水素分離膜(1)に二次側水素ガスライン(19)を介して切換え可能に並列接続され、同一種類の水素吸蔵合金を収容する複数のMH容器(3〜6)と、各MH容器(3〜6)が切換え可能に接続され、水素を貯留又は使用する水素機器(8)とを備え、
    水素分離膜(1)によつて分離された水素を前記MH容器(3〜6)の水素吸蔵合金に次々に吸蔵させながら、他のMH容器(3〜6)の水素吸蔵合金に吸蔵させた水素を次々に放出させ、水素を水素機器(8)に供給する水素供給装置であつて、
    各MH容器(3〜6)に冷熱出力用媒体ライン(18)が切換え可能かつ熱交換可能に接続され、冷熱出力用媒体ライン(18)に流す冷熱出力用媒体によつて前記MH容器(3〜6)の水素吸蔵合金を次々に加熱しながら水素吸蔵合金から放出される水素を水素機器(8)に供給すると共に、
    各MH容器(3〜6)の水素吸蔵合金を加熱して温度低下した冷熱出力用媒体を冷凍機器及び冷房機器の内の少なくとも一方からなる冷熱利用機器(40)に導き、冷凍又は冷房を行うことを特徴とする水素供給装置。
  2. 前記MH容器(3〜6)を4個以上装備させ、かつ、各水素吸蔵合金による水素の吸蔵及び放出の時期を異ならせることにより、常時、少なくとも1個のMH容器(3〜6)に水素の吸蔵を行わせ、かつ、少なくとも1個のMH容器(3〜6)に水素の放出を行わせることを特徴とする請求項1の水素供給装置。
  3. 前記MH容器(3〜6)と水素機器(8)との間にコンプレッサ(7)が介在され、MH容器(3〜6)の水素吸蔵合金から放出される水素を水素機器(8)に強制的に供給することを特徴とする請求項1又は2の水素供給装置。
  4. 水素含有ガス雰囲気下に設置され、水素を選択的に分離して二次側水素ガスライン(19)に流す水素分離膜(1)と、水素分離膜(1)に二次側水素ガスライン(19)を介して切換え可能に並列接続され、同一種類の水素吸蔵合金を収容する複数のMH容器(3〜6)と、各MH容器(3〜6)が切換え可能に接続され、水素を貯留又は使用する水素機器(8)とを備え、
    水素分離膜(1)によつて分離された水素を前記MH容器(3〜6)の水素吸蔵合金に次々に吸蔵させながら、他のMH容器(3〜6)の水素吸蔵合金に吸蔵させた水素を次々に放出させ、水素を水素機器(8)に供給する水素供給装置であつて、
    各MH容器(3〜6)に温熱出力用媒体ライン(17)が切換え可能かつ熱交換可能に接続され、かつ、二次側水素ガスライン(19)に熱交換器(2)が配置され、
    温熱出力用媒体ライン(17)に流す冷却媒体によつて前記MH容器(3〜6)の水素吸蔵合金を次々に冷却しながら水素分離膜(1)によつて分離された水素を二次側水素ガスライン(19)を通して水素吸蔵合金に吸蔵させると共に、該熱交換器(2)に前記各MH容器(3〜6)の水素吸蔵合金の冷却に供した後の冷却媒体を流して二次側水素ガスライン(19)を流れる水素を冷却し、昇温した該冷却媒体を温熱利用機器(33)に導入し暖房及び温水の内の少なくとも1方に利用することを特徴とする水素供給装置。
  5. 水素含有ガス雰囲気下に設置され、水素を選択的に分離して二次側水素ガスライン(19)に流す水素分離膜(1)と、水素分離膜(1)に二次側水素ガスライン(19)を介して切換え可能に並列接続され、同一種類の水素吸蔵合金を収容する複数のMH容器(3〜6)と、各MH容器(3〜6)が切換え可能に接続され、水素を貯留又は使用する水素機器(8)とを備え、
    水素分離膜(1)によつて分離された水素を前記MH容器(3〜6)の水素吸蔵合金に次々に吸蔵させながら、他のMH容器(3〜6)の水素吸蔵合金に吸蔵させた水素を次々に放出させ、水素を水素機器(8)に供給する水素供給装置であつて、
    各MH容器(3〜6)に、温熱出力用媒体ライン(17)及び冷熱出力用媒体ライン(18)がそれぞれ切換え可能かつ熱交換可能に接続され、かつ、水素分離膜(1)の二次側水素ガスライン(19)に熱交換器(2)が配置され、
    前記温熱出力用媒体ライン(17)に流す冷却媒体によつて前記MH容器(3〜6)の水素吸蔵合金を次々に冷却しながら水素分離膜(1)によつて分離された水素を水素吸蔵合金に吸蔵させ、かつ、前記MH容器(3〜6)の水素吸蔵合金の冷却に供した後の冷却媒体を該熱交換器(2)に流して二次側水素ガスライン(19)を流れる水素を冷却し、昇温した該冷却媒体を温熱利用機器(33)に導入し暖房及び温水の内の少なくとも1方に利用すると共に、
    前記冷熱出力用媒体ライン(18)に流す冷熱出力用媒体によつて前記MH容器(3〜6)の水素吸蔵合金を次々に加熱しながら水素吸蔵合金から放出される水素を水素機器(8)に供給し、かつ、前記MH容器(3〜6)の水素吸蔵合金を加熱して温度低下した冷熱出力用媒体を冷凍機器及び冷房機器の内の少なくとも一方からなる冷熱利用機器(40)に導き、冷凍又は冷房を行うことを特徴とする水素供給装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009071959A (ja) * 2007-09-12 2009-04-02 Takasago Thermal Eng Co Ltd 電力供給システム
JP2015227745A (ja) * 2014-05-30 2015-12-17 株式会社豊田中央研究所 水素吸蔵型ヒートポンプ及び水素吸蔵型ヒートポンプシステム
WO2023026767A1 (ja) * 2021-08-24 2023-03-02 三菱重工業株式会社 水素製造システム

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