JPH1081439A

JPH1081439A - 印刷物の鉛直スタッキング装置

Info

Publication number: JPH1081439A
Application number: JP9134205A
Authority: JP
Inventors: Ralf-Peter Schubart; シュバルトラルフ−ペーター; Karlheinz Hiemer; ハイマーカールハインツ
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1996-05-29
Filing date: 1997-05-26
Publication date: 1998-03-31
Also published as: ATE221023T1; EP0810174A2; EP0810174B1; DE19621564A1; DE59707771D1; US6106218A; EP0810174A3

Abstract

(57)【要約】（修正有）【課題】コンパクトな構成によって高速且つ信頼性のあ
る動作形態を保証する印刷物の鉛直スタッキング装置を
提供することである。【解決手段】印刷物を鉛直方向にスタッキングする装
置は、収集シャフト１８と事前収集サポート１７とを備
えた事前収集装置４を有し、少なくとも２つのスタッキ
ングバスケット７がカルーセルの上に配置されている。
装置には、事前収集装置４の領域に第１押さえ込み装置
５０，５２が設けられ、カルーセルの上に第２押さえ込
み装置６０，６２が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、印刷物をほぼ鉛直
方向にスタッキングする（すなわち、積み重ねる。以下
同様。）装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】折曲された印刷物のパイルスタッカ（pi
le stacker）は、ドイツ国特許公開公報３１２６８０７
号により周知であり、かかるドイツ国特許公開公報３１
２６８０７号において、印刷物は搬送路の端部において
プレスタッキング装置へと降ろされる。ここに、エンド
プレートを貯える装置が設けられている。スタック、す
なわち、いわゆる「パイル（pile）」が形成される下方
領域において、下降ユニットが上下動自在であり、プレ
ス装置及びバインディング装置手段もこの位置に設けら
れている。

【０００３】パッキングマシンは、アメリカ特許第３，
１１５，０９０号により周知であり、かかるパッキング
マシンは、下方からロードされたりアンロードされる回
転テーブルを使用する。予めスタックされたパーシャル
スタックが、プレスタッキング装置からリフティングテ
ーブルへと押し出され、このリフティングテーブルは、
プレスタックを上方に回転テーブルへと搬送する。所定
数のパーシャルスタックが得られた後、テーブルは回転
し、空の収集シャフトが充填位置に来る。充填された収
集シャフトはプレスステーションへと回転され、プレス
ステーションにおいて、手動や自動のバインディングが
行われる。

【０００４】鉛直スタッカは、ドイツ国特許公開公報３
１２５３７０号により周知である。ドイツ国特許公開公
報３１２５３７０号において、プレスタッキング装置
は、カルーセルとして形成されている。ここで、スタッ
キングバスケットのベースは、水圧で上昇したり下降す
るリフティングテーブルの形に形成されている。

【０００５】

【発明の目的】本発明の目的は、コンパクトな構成によ
って高速且つ信頼性のある動作形態を保証する印刷物の
鉛直スタッキング装置を提供することである。

【０００６】

【発明の概要】本発明の目的は、 − 収集シャフト及び事前収集サポートを備えた事前収
集装置と、 − カルーセルに配置された少なくとも２つのスタッキ
ングバスケットと、 − 周縁部に据え付けられて配置されたプレスフォーク
と、 − 事前収集装置の領域に配置された第１押さえ付け装
置と、 − カルーセルに配置された第２押さえ付け装置と、からなる印刷物の鉛直スタッキング装置によって達成さ
れる。

【０００７】スタック、いわゆるパイルの連続形成は、
カルーセルに配置されたスタッキングバスケットによっ
て最高速で行うことができる。パイルの完成後、カルー
セルは回転されて、充填されたスタッキングバスケット
が、周縁部に据え付けられて配置されたプレスフォーク
の下方に置かれ、故に、プレスフォークの下方に置かれ
たパイルが圧縮される。同時に、空のスタッキングバス
ケットが、事前収集装置の下方に置かれて充填される。
このように、本発明により、プレスが、事前収集装置の
領域ではなく、そこから分離して形成されたプレスステ
ーションで行われる。

【０００８】事前収集装置の領域内やカルーセルの上に
設けられた２つの押さえ付け装置によって、互いに積層
されたパイル、すなわち印刷物の直線的なアライメント
を、本発明により行うことができる。本発明の装置は、
スタックすべき印刷物を交差させないので、「上部湾曲
（upward bending）」が互いに積層された印刷物の所定
数から生じる。これは、特に、パイルの上方サイドが上
から保持されなければ、折曲の結果として折曲のある印
刷物で生じる。事前収集装置による収集シャフトの充填
中に、この押さえ付け機能は、連続する次の印刷物によ
って実行される。しかしながら、事前収集装置へと入る
印刷物の流れが不規則になるとき、例えば、所望の高さ
のパイルが得られたために、シンクを形成したパイルに
さらなる印刷物が上から続かないために、充填圧が減少
する。この点でのスタックの上方領域の上方への折曲を
防ぐために、すなわち、パイルやスタックの表面を平坦
に維持するために、本発明による第１押さえ込み装置が
設けられて、この点でパイルの上部サイドに作用して、
最上位の印刷物を押さえ込む。第２押さえ込み装置が設
けられているので、第１押さえ込み装置の積極的な動作
が、プレスステーションへのスタックの搬送中に損なわ
れない。第２押さえ込み装置が、カルーセルの上に置か
れて、形成されたスタックやパイルのプレスステーショ
ンへの搬送中の押さえ込みを継続する。このように、ス
タックされたパイルは、出発点からプレス動作や次のバ
ンド処理までの任意の箇所にてバラバラになったり、折
られることができず、故に、完全にまっすぐなパイルが
形成され、後のさらなる処理の間に少しも無駄を生じな
い。

【０００９】本発明の有効な実施例を、従属する請求項
と発明の詳細な説明と図面とに記載する。このように、
第１押さえ込み装置は、収集シャフトの別々のサイドに
配置された複数の押さえ込み部材を有する。このよう
に、パイルの上部サイドは、均一に押さえ込まれる。何
となれば、押さえ込み部材が、収集シャフトの様々なサ
イドのパイルの上部サイドへと押圧されるからである。
同じように、第２押さえ込み装置は、スタッキングバス
ケットの別々のサイドに配置された複数の押さえ込み部
材を有する。これによって、パイルの上部サイドの絶対
的な平坦さ、すなわち、水平方向のアライメントが得ら
れ、よって、全体に亘って、パイルの直線的且つ同一面
内のアライメントが得られる。

【００１０】さらなる有効な実施例により、第１押さえ
込み装置は、収集シャフトの領域において軸方向に可動
であり、収集シャフトを越えて下方に可動である。この
ように、スタックが収集シャフトや事前収集装置を既に
出ているときに、収集シャフト内に形成されるプレスタ
ックは、未だに押さえ込まれている。第１押さえ込み装
置が印刷物サプライの上方の位置へと可動であるとき、
このことは効果的である。何となれば、形成されるべき
パイルの最上位の印刷物を押さえ込むために、この押さ
え込み装置を高速で下降させることができるからであ
る。

【００１１】本発明のさらなる実施例により、第２押さ
え込み装置は、軸方向に可動であり、その軸方向の移動
路は、第１押さえ込み装置の軸方向の移動路と重畳す
る。このように、形成されるパイルの上部サイドを、事
前収集装置の領域において、さらに事前収集装置を出た
後で、カルーセルの上でのさらなる搬送中に、連続して
押さえ込むことができる。何となれば、２つの押さえ込
み装置が交差するからである。この点に関して、据え付
けの第１押さえ込み装置は、パイルが事前収集装置を出
るまで、有効である。これに続いて、カルーセル上で可
動である第２押さえ込み装置が活動状態になり、第１押
さえ込み装置の活動が停止される。

【００１２】これは、この構成において、第２押さえ込
み装置の軸方向移動路がスタッキングバスケットの上部
端部を越えて存在するとき、特に有効である。何となれ
ば、２つの押さえ込み装置の重畳領域が、事前収集装置
とスタッキングバスケットとの間の中間の空間に形成さ
れるからである。本発明のさらなる実施例により、エン
ドプレートサプライが設けられて、第１押さえ込み装置
の下方端部上方に、好ましくは、第２押さえ込み装置の
上方端部の上方に配置される。このように置かれたエン
ドプレートサプライによって、上方のエンドプレートが
供給されて、完全に下降した上方の押さえ込み装置の上
に置かれる。これに続いて、第２押さえ込み装置が起動
されて、上方のエンドプレートを押さえ込む。これに続
いて、第１押さえ込み装置の活動が停止されて、すなわ
ち、関連する押さえ込み部材がパイルから除去されて、
パイルが、第２押さえ込み装置によってのみ押さえ込ま
れる。しかし、この第２押さえ込み装置は、印刷物の上
面とは接触せず、エンドプレートの上面と接触するので
ある。

【００１３】押さえ込み装置は、押さえ込み部材とし
て、少なくとも１つの側方回動自在プレートと、少なく
とも１つの回動自在フックとを有する。側方回動自在プ
レートは、スタックが大きすぎない内部力を生成しない
スタックの位置で、例えば、折曲とは反対側のサイドで
有効に使用される。逆に、回動自在フックは、印刷物の
折曲されたサイドで有効に使用される。何となれば、生
じた力が大きく、レバーの比の結果として回動自在フッ
クによってより良く補償されるからである。

【００１４】エンドプレートを供給する手段が、充填位
置のカルーセルに置かれたスタッキングバスケットと事
前収集装置との間に置かれたエンドプレート配布装置を
有するとき、さらなる有効な実施例が存在する。この特
別な構成によって、エンドプレートの非常に簡単な導入
が可能になる。何となれば、空のスタッキングバスケッ
トを位置へ運ぶために、また、下降装置をその受け入れ
位置まで移動させるために、十分な時間が、事前収集装
置での事前収集中にあるからである。エンドプレート配
布装置は、下降装置の上方待機位置のレベルに効率良く
配置され、故に、収集シャフトに配置された事前収集サ
ポートの下方に位置する。故に、エンドプレートは、下
降装置の上に乱されずに積層されるが、既に形成された
部分スタックは、事前収集装置の事前収集サポートによ
って保持されている。

【００１５】本発明のさらなる実施例により、接触圧バ
ンドが設けられて、事前収集装置の上方に配置される。
これによって、収集シャフトでの印刷物の特に優れたア
ライメントが保証される。何となれば、各印刷物は、単
に収集シャフトへ「落下」するわけではなく、接触圧バ
ンドの助けによりコンベアトラックから引き出されて事
前収集シャフトの内壁まで移動するからである。

【００１６】充填されたスタッキングバスケットが充填
位置から出た直後に、下降装置が受け取り位置まで上方
に向けて移動する動作形態が有効であり、空のスタッキ
ングバスケットが充填位置に達すると同時にまたはその
直前に、下降装置は受け取り位置を取る。この構成で
は、スタッキングバスケットが、回転方向に前方の側壁
の上方領域に下降フォークの側方通過に対する切り抜き
を有するとき、有効である。この種の構成によって、ス
タッキングバスケットの高速充填サイクルが可能にな
る。チェーンドライブにより上下動する下降フォークの
下降速度は、印刷物流の速度と、事前収集サポートの動
作シーケンスとに依存して、有効に変化し且つ制御自在
である。

【００１７】

【好ましい実施例の記載】次に、本発明を、例示によっ
て、さらに効果的な実施例及び添付図面を参照しながら
説明し、本発明の特徴のそれぞれが、互いに依存しあう
こと無く有効であることを指摘する。図１に、オーバラ
ップ流１４で配布される印刷物をスタックする装置を示
す。この装置は、ランイン（run-in）装置２を有し、こ
の装置に続いて、若干下方に事前収集手段４が配置され
ている。ランイン装置２の前に、遅延装置１３が配置さ
れ、この装置は、シーケンス制御による印刷物のオーバ
ラップ構成に不規則さを生成している。

【００１８】事前収集手段４には、レイキ１７の形を採
る鉛直方向に可動な事前収集サポートが備えられ、この
レイキは、オーバラッピング流へと移動でき、最下位に
達した後では事前収集手段４のドロップシャフト１８か
ら引き抜くことができる。事前収集シャフト１８の上方
領域には、層揺動装置５が配置され、この揺動装置は、
装置を通過してきた事前収集スタックの領域をアライメ
ントする。

【００１９】図１に示すスタッキング装置は、さらに、
カルーセルに配置された２つのスタッキングバスケット
７を有する。記載される実施例において、スタッキング
バスケット７は、直径方向に互いに対向するように配置
されている。下降手段４６は、充填位置に置かれた（図
面右側の）スタッキングバスケット７と協働し、上下動
自在な下降フォーク２４を有する。下降フォーク２４
は、スタッキング処理中にスタッキングバスケット７の
シャフトへと突出し、スタッキングバスケットの対応し
て設計されたベース４０を経て下方に移動することがで
きる。

【００２０】充填位置の反対側では、スタッキングバス
ケット７はプレス位置に置かれ、この位置でプレスユニ
ット１０と協働する。プレスユニット１０と関連して、
バインディングユニット、すなわちバンド付け処理ユニ
ット１１が存在し、このバイディングユニット１０によ
って、圧縮後に（左側の）スタッキングバスケット７に
置かれた印刷物スタックの周囲にパッケージングバンド
やテープが巻回される。

【００２１】下降装置４６、プレスユニット１０、バイ
ンディングユニット１１は、周辺に、衛星のように、カ
ルーセル６の外側で、スタッキングバスケット７の移動
路の端部に、設けられている。図１は、さらに、エンド
プレートリフト装置９を示し、この装置は、固定された
位置にあり、エンドプレートを積み重ねる装置の重要素
子を表している。エンドプレートリフトは、数珠状に設
計され、下降装置４６の後方に放射状に配置されてい
る。この点について、エンドプレートリフトは、スタッ
キングバスケット７の高さに亘って側部が実質的に延在
している。

【００２２】エンドプレートの供給装置は、プレートリ
フト９の上方に配置される。システム全体との関係にお
いて、この装置１２は、充填位置のカルーセル装置６に
置かれたスタッキングバスケット７と事前収集装置４と
の間に位置する。この装置において、エンドプレート供
給装置１２は、下降フォーク２４の上方位置のレベル
で、且つプレートリフト９の待機位置のレベルに配置さ
れている。エンドプレート供給装置１２は、コンベアベ
ルト装置を有し、このコンベアベルト装置は、プレート
リフト９から、下降機構を亘ってスタッキングバスケッ
ト７のシャフトまで延在する。コンベアベルト装置は、
鋸歯状ベルトによってエンドプレート２３を搬送し、こ
のエンドプレート２３は、下方から鋸歯状ベルトに対し
て押し付けられる。エンドプレートの搬送は、フォロワ
による後方係合によって、または、摩擦係合による側方
で対向するプレートスタックの対応する構成によって、
レールガイドに亘って下降フォーク２４へと行われる。
なお、下降フォーク２４は、既にスタッキングバスケッ
ト７の待機位置にレールガイドと同じレベルに置かれて
いる。

【００２３】図２に、カルーセル装置６に位置するスタ
ッキングバスケットの平面図を示す。１つのスタッキン
グバスケットは、この構成では、固定ベース４０と調整
可能な後方壁３８と調整自在または外方に回動自在な側
壁３９を備えたシャフトとして形成されている。すなわ
ち、スタックは、スタッキングバスケットにおいて全て
の側部で案内される。側壁３９は、バイディング（バン
ド付け処理）が行われた後で、スタッキングバスケット
から側方へパイルを押し出すために、側方且つ外側に向
けて回動自在に作製されている。

【００２４】壁３８，３９の調整用に、手動または動力
駆動の組合せ鋸歯状ベルト・ラック及びピニオンドライ
ブまたは線条トランスミッション３８’，３９’が、い
ずれの場合も設けられている。２つのスタッキングバス
ケット７の各後方壁３８の調整、または、スタッキング
バスケットの互いに関係する側壁３９の調整は、対応す
るドライブが作動するときに両後方壁３８が同時に変位
するように、いずれの場合も同時に生じる。側壁３９
は、同じように、対応する位置決めドライブの動作時に
バスケットの両側壁が同時にセットされるように動作す
る。

【００２５】スタッキングバスケット７のベース４０
は、下降フォーク２４のために貫通開口４１を有する。
貫通開口４１は、パイルの周囲に位置すべきバイディン
グテープ用にパッキング位置において十分な空間が存在
するように、この構成では寸法が決められている。シー
ト金属スライドが、ベース４０の上に巻き付けられ、シ
ート金属スライドによって、パイルをバスケットから容
易に押し出すことができる。スライドトラックがベース
４０の下方に取り付けられ、装置のガイド部材と協働し
て、カルーセルの回転を可能にしている。

【００２６】図２に示すように、パッケージングまたは
バイディングテープ用のガイドチャネル４２は、後方壁
の領域に独立ユニットとして形成され、後方壁が変位し
ても、ガイドチャネルはその位置を変化させずに保つ。
このようにして、バインディング装置１１が簡単な構造
のままでいることを保証している。何となれば、バイン
ディング装置１１は、印刷物のサイズの変化に適応する
必要が無いからである。

【００２７】下降フォーク２４は、充填位置でスタッキ
ングバスケット７と協働し、自身のチェーンドライブに
よって上下方向に可動となっている。変形例において、
側壁の切り抜き及び後部壁の切り抜きが設けられて、下
降フォーク２４が既に上方の待機位置に位置するときに
充填状態のスタッキングバスケットを回転可能にしてい
る。なお、スタッキングバスケット７の上部領域の残り
の構成は、対応する形態が採られている。

【００２８】下降フォーク２４の下降速度は、オーバラ
ッピング流の速度に依存して制御自在であり、プレスタ
ッキングレーキの機能的シーケンスも、シーケンス制御
に含まれている。図１に示すように、バインディングユ
ニット１１は、プレス装置１０の領域に置かれ、バイデ
ィングチャネル４９が設けられている。バインディング
ユニット１１は、可動であり、そのバインディングチャ
ネルは、スタッキングバスケットの後部壁にてガイドチ
ャネル４２と係合することができる。バインディングチ
ャネル４９は、ほぼＣ字形状のガイドトラックを有し、
バインディング位置に到達した後、ガイドチャネル４２
によって終了せしめられて、実質的に閉じたＯ字形状の
トラックを形成する。パッケージングテープ４１’は、
ローラ装置によってＯ字形状のトラックに導入される。
他の実施例において、パッケージングテープ４１’を、
圧縮空気によってバインディングユニットのＯ字形状の
トラックへと吹き飛ばすことができる。

【００２９】本発明による押さえ込み装置を、図１乃至
図３を参照しながら説明する。印刷物を鉛直方向にスタ
ッキングする図示の装置は、事前収集装置４の領域に第
１の押さえ込み装置を有し、スタッキングバスケット７
の領域のカルーセル６に配置された第２の押さえ込み装
置を有する。図３に示すように、第１の押さえ込み装置
は、収集シャフト１８の別々のサイドに配置された全体
で４つの押さえ込み部材からなる。図４は、収集シャフ
ト１８に置かれた印刷物スタックや収集シャフト１８に
対するこれら４つの押さえ込み部材の配置を示す。この
点について、印刷物の特定のサイズが図４に一例として
示されている。しかしながら、この印刷物のサイズは変
化する。何となれば、収集シャフト１８の壁は調節自在
であり、この壁によって、押さえ込み部材５０，５２も
調節されるからである。押さえ込み部材５０は、図４の
印刷物の左側、すなわち、図３の収集シャフト１８の左
側に中心線に対して対称に配置され、一方、２つの押さ
え込み部材５２も、押さえ込み部材５０から最大の間隙
を採るように２つの狭いサイドに配置されている。

【００３０】図３に示すように、印刷物の折曲されたサ
イドでの押さえ込み部材５０は、それぞれＬ字形状のフ
ックからなり、フックの鉛直上方照準サイドは平坦に作
られ、フックの鉛直下方照準サイドは湾曲形状に作られ
ている。フック５０は、位置決めシリンダ５４の助けに
より回動軸を中心に回動自在であり、図３に示す位置か
らスタッキング領域から回動することができる。フック
状の押さえ込み部材５０の両方が、レール装置５６に固
定され、レール装置５６と接して鉛直方向に、すなわ
ち、収集シャフトの軸方向に可動である。故に、移動路
は、図３に実線で示す下方位置から、点線で示す上方位
置まで延在する。

【００３１】押さえ込み部材５２の各々は、水平面内で
回動自在なプレートからなり、同様に、図３に実線で示
す最下位位置から、押さえ込み部材５０と平行なレール
装置５８に接して破線で示す上方位置へと鉛直方向に、
すなわち軸方向に可動である。図３から分かるように、
第１押さえ込み装置の押さえ込み部材５０，５２は、収
集シャフト１８の外側で且つ事前収集装置４の外側の下
方位置に配置されている。さらに、これらの押さえ込み
装置は、エンドプレートサプライ１２の下方に位置す
る。なお、このエンドプレートサプライ１２は、エンド
プレート２３，２３’をプレートリフト９からスタッキ
ング領域へと搬送するものである。図３に破線で示す上
部位置において、第１押さえ込み装置の押さえ込み部材
５０，５２は、コンベアベルト１５や接触圧ベルト１６
の領域の印刷物サプライ２の上方に位置する。２つのプ
レート状の押さえ込み部材５２は、図４に相当する位置
から水平面内で回動自在であり、故に、下部領域のスタ
ッキング領域から回動することができる。さらに、押さ
え込み部材５０，５２は、スタッキングバスケット７の
壁と一緒に移動することができる。

【００３２】第２の押さえ込み装置は、カルーセルの上
に配置され、両方のスタッキングバスケット７に対して
同じ構成を採り、それぞれ、２つのフック状押さえ込み
部材６０と、２つのプレート状押さえ込み部材６２とか
らなる。これらの押さえ込み部材は、第１押さえ込み装
置の押さえ込み部材に対して若干変位するが、基本的に
は、図４に示すように同様に配置されている。押さえ込
み部材６０，６２の構成は、押さえ込み部材５０，５２
のものと類似し、すなわち、押さえ込み部材６０も、位
置決めシリンダ６４を介してスタッキング領域から回動
自在であり、図３に示す位置から鉛直方向下方に、図示
せぬレール装置の助けにより移動することができる。押
さえ込み部材６２も、スタッキング領域から側方に回動
することができる。しかしながら、第２押さえ込み装置
のフック状押さえ込み部材６０は、第１押さえ込み装置
の押さえ込み部材５０に対して鏡面対称に配置され、す
なわち、押さえ込み部材６０の平坦なサイドは、スタッ
クやプレート２３’の頂部と接触するようになる。な
お、押さえ込み部材６０，６２とその変位自在且つ回動
自在な取り付けとは、両スタッキングバスケット７にて
同じ構造となっている。図３に示すように、第２押さえ
込み装置、すなわち押さえ込み部材６０，６２の軸方向
の移動路は、スタッキングバスケット７の上部リムを越
えて延在し、第１押さえ込み装置、すなわち押さえ込み
部材５０，５２の移動路と重畳する。

【００３３】上記装置の動作形態を説明する。図１に示
すように、印刷物は、オーバラッピング流１４の形を採
って、水平方向に、または少なくともほぼ水平方向に配
布されて、遅延装置１３を通過する。遅延装置の後、流
れは、ランイン装置２において事前収集装置４へとコン
ベアベルト１５の助けにより搬送される。事前収集装置
４において、遅延装置１３によってオーバラッピング流
１４に生じる不規則さへと移動するために、図１及び図
３の点線で示す上部動作位置にレーキ１７が用意され
る。この瞬間から、印刷物の流れがプレスタッキングバ
スケット４へと自由に落下しなくなり、接触圧バンド１
６によってスタッキングバスケットへと引き出されるま
で、レーキ１７の上方且つ接触圧バンド１６の下方の自
由スタッキング空間は、充填される。同時に、レーキ１
７は、センサの制御により下降され、故に、接触圧ベル
ト１６がさらなる印刷物をプレスタックの上に押し出
す。このように、レーキの下降が制御されて、最小の圧
力が、乱れ（smearing）を防止するためにプレスタック
に作用される。この全体の充填処理の間に、事前収集装
置の上方領域に設けられた振動装置５が動作する。接触
圧バンド１６が弾性により吊設されているので、事前収
集装置４が充填中でありながらも、バンドを鉛直方向に
若干持ち上げることができる。しかしながら、基本的に
は、印刷物の層状化構成が収集シャフト１８や事前収集
装置４の内部である圧力により生じるように、制御が行
われている。しかしながら、この圧力は、制御によって
最小にされ、故に、印刷物は、印刷物の上に水平に確実
に置かれるが、プレスはされない。

【００３４】このように、位置センサとして形成された
センサは、上方の印刷物の位置を検出し、印刷物流の搬
送速度に依存して、レーキ１７の下降と、下方下降フォ
ーク２４との下降とを制御する。すなわち、レーキ１７
が、図１及び図３に連続線で示す下方位置に達したと
き、レーキ１７は（図面左側に）戻されて、下方下降フ
ォーク２４に対してプレスタックを引き渡す。なお、下
方下降フォーク２４は、図１に点線で示す位置に位置す
る。この前に、エンドプレート２３がエンドプレート配
布装置１２によって下降フォーク２４の上に置かれる。

【００３５】レーキ１７は、空気装置の助けにより再び
上方に移動し、パイル組立処理はこの間に連続的に進行
し、下降フォーク２４は連続的に下方に移動する。ここ
で、パイルの各印刷物は、他の印刷物の上に水平に置か
れた位置的に制御された状態で、最小のプレス圧が維持
されるように、下降が生じる。所望数の印刷物の後、遅
延装置１３（図１）は、印刷物の流れ１４の遮断や不規
則さを生成するために、印刷物流１４に作用する。接触
圧バンド１６が形成すべきパイルの最後の印刷物を収集
シャフトへと搬送し終えると、これは位置検出システム
によって検出され、第１押さえ込み装置が起動されて、
押さえ込み部材５０，５２が、図３に点線で示す上部位
置から、上部にある印刷物と接触するまで下降して印刷
物を平らな水平状態に保持する。押さえ込み部材５０，
５２が、上部に位置するレーキ１７を通過すると、レー
キ１７は、次の印刷物を収集するために、収集シャフト
１８へと移動する。同時に、下降フォーク２４は、図１
及び図３に実線で示す位置に達するまで、第１押さえ込
み装置と同期して下降する。この点について、上部でス
タックが歪むようになる状況が、第１押さえ込み装置に
よって回避される。

【００３６】形成されるパイルが図３に示す位置に置か
れると、エンドプレート２３’がエンドプレートサプラ
イ装置１２によってスタッキング領域へと案内されて、
図３に示すように、押さえ込み部材５０，５２の上に置
かれる。これに直接続いて、対応するスタッキングバス
ケット７の第２押さえ込み装置が起動されて、押さえ込
み部材６０，６２がエンドプレート２３’の上部に位置
するようになる。スタックやパイルがスタッキングバス
ケット７の内部に完全に置かれるまで、押さえ込み部材
５０，５２は、スタッキング領域から回動して、下方下
降フォーク２４は第２の押さえ込み装置と同期して下降
することができる。この位置において、下方下降フォー
ク２４は、カルーセルから下方に除去される（図１参
照）。しかしながら、第２の押さえ込み装置の押さえ込
み部材６０，６２は、起動したままである。

【００３７】次のステップにて、カルーセルは高速で回
転され、故に、空のスタッキングバスケット７は充填位
置を取る。しかし、この回動移動の間、スタッキングバ
スケット７の中のパイルは、形が極度に安定したままで
ある。何となれば、パイルは、全てのサイドによって案
内され、さらに第２の押さえ込み装置によって上部が保
持されているからである。空のスタッキングバスケット
７が充填状態に入る（且つ、充填されたスタッキングバ
スケットがプレスステーションに置かれる）と直ちに、
エンドプレート２３が置かれた後の待機位置においてプ
レスタックを受け取るために、空のバスケット７の下降
フォーク２４が、再び上方に移動する。次に、説明した
処理が連続して繰り返される。

【００３８】プレス及びパッケージング状態でスタッキ
ングバスケット７に置かれたパイルは、プレスフォーク
４７の下降によって一緒にプレスされる。この構成で
は、プレス力は、第２の押し込み装置によって作用され
る保持力よりも高い６０００Ｎのオーダの大きさを有す
る。プレスフォーク４７の下降中、スタッキングバスケ
ット７の押さえ込み部材６０，６２の活動が停止され、
すなわち、スタッキング領域から揺動されて、図１に示
す右側のスタッキングバスケット内の位置を取る。下降
動作に続いて、または下降動作と同時に、バインディン
グ装置１１は、動作位置に移動し、この位置において、
パッケージングテープ４１’用のガイドチャネルは、ス
タッキングバスケットの後方壁でガイドチャネル４２と
アライメントされる。パッケージングテープがパイルの
周囲に圧縮状態で置かれ、端部が互いに締結される。バ
ンド処理の後、プレスフォーク４７は、上方に移動し、
故にパイルを解放する。側壁３９は、側方へ離れるよう
に回動し、故に、押し出し装置が、スタッキングバスケ
ットからバンドが付されたパイルを追い出す。バインデ
ィング装置は戻り、他のバスケットが充填された後、空
のスタッキングバスケットが回転して充填位置に戻る。

【００３９】シーケンスの他の実施例において、上方に
移動する下降フォーク２４の待機位置に相当する高さ範
囲で除去すべきスタッキングバスケットの上方領域に、
側壁、後部壁、他の部品を設けることができる。かかる
装置において、充填されたスタッキングバスケットが充
填位置を去った後で、下降フォーク２４を直接上方に移
動させることができ、故に、空のスタッキングバスケッ
トが充填位置に到達する以前に下降フォーク２４は待機
位置に到達する。

【００４０】本発明の装置の助けにより、絶対的に直線
状にアライメントされてさらなる処理中に無駄を生じな
い問題の無いパイルが、形成される。パイルが直線的に
形成されて、最小の圧力によって印刷物が他の印刷物の
上部に平らに存在するので、印刷物の事前収集装置への
導入中に、印刷インクによる汚れが回避される。スタッ
クの実際のプレスが、最初にプレスステーションで生
じ、プレスステーションにおいて、スタックは既にアラ
イメントされて整頓された状態に保持されているので、
正しいスタック構成が好まれる。さらに、高周期速度
が、スタックがその形を変えずに、収集位置からプレス
ステーションまでの搬送中に、カルーセルの全サイドか
らスタックのガイダンスによって、さらにスタックの押
さえ込みによって可能になる。最後に、高い動作の安全
性が保証される。何となれば、この装置は、完全に包囲
されて、人による干渉が不可能であり不要であるからで
ある。これによって、傷害の危険性が低減される。

【図面の簡単な説明】

【図１】印刷物を鉛直方向にスタックする装置を示す図
である。

【図２】スタッキングバスケットを備えたカルーセルの
平面図である。

【図３】事前収集装置の拡大図である。

【図４】印刷物のスタック上での押さえ込み部材の位置
を説明する図である。

【符号の説明】

４事前収集装置６カルーセル７スタッキングバスケット１７事前収集サポート１８収集シャフト４７プレスフォーク

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】印刷物を鉛直方向にスタッキングする装
置であって、 −収集シャフト（１８）及び事前収集サポート（１７）
を備えた事前収集装置（４）と、 −カルーセル（６）に配置された少なくとも２つのスタ
ッキングバスケット（７）と、 −周縁部に据え付けられて配置されたプレスフォーク
（４７）と、 −事前収集装置（４）の領域に配置された第１押さえ込
み装置と、 −カルーセル（６）に配置された第２押さえ込み装置
と、からなることを特徴とする装置。
【請求項２】第１押さえ込み装置は、収集シャフト
（１８）の別々のサイドに配置された複数の押さえ込み
部材（５０，５２）を有することを特徴とする請求項１
記載の装置。
【請求項３】第２押さえ込み装置は、スタッキングバ
スケット（７）の別々のサイドに配置された複数の押さ
え込み部材（６０，６２）を有することを特徴とする請
求項１記載の装置。
【請求項４】第１押さえ込み装置は、収集シャフト
（１８）の領域内で少なくとも軸方向に可動であり、好
ましくは、収集シャフト（１８）を越えて下方に軸方向
に可動であることを特徴とする請求項１記載の装置。
【請求項５】第１押さえ込み装置は、印刷物供給装置
（２）の上方の位置へと移動できることを特徴とする請
求項１記載の装置。
【請求項６】第２押さえ込み装置は、軸方向に可動で
あり、その移動路は、好ましくは、第１押さえ込み装置
の軸方向の移動路と重複することを特徴とする請求項１
記載の装置。
【請求項７】第２押さえ込み装置の軸方向の移動路
は、スタッキングバスケット（７）の上端部を越えて存
在することを特徴とする請求項６記載の装置。
【請求項８】エンドプレートサプライ（１２）が設け
られて、第１押さえ込み装置の下方端部の上方に、好ま
しくは、第２押さえ込み装置の上方端部の上方に配置さ
れることを特徴とする請求項４記載の装置。
【請求項９】第１及び第２押さえ込み装置の軸方向の
移動路は、エンドプレート（２３，２３’）の少なくと
も厚み分だけ重畳することを特徴とする請求項８記載の
装置。
【請求項１０】各押さえ込み装置は、少なくとも１つ
の側方に回動自在なプレート（５２）と少なくとも１つ
の回動自在なフック（５０）とを押さえ込み部材として
有することを特徴とする請求項１記載の装置。
【請求項１１】スタックが所望の高さに達したとき、
または収集シャフト（１８）のスタック圧が減少したと
きに、第１押さえ込み装置を収集シャフト（１８）へと
導入する制御が設けられていることを特徴とする請求項
１記載の装置。
【請求項１２】第２押さえ込み装置が起動されると、
好ましくは、エンドプレート（２３’）が第１押さえ込
み装置の上に置かれた後、前記制御は第１押さえ込み装
置の活動を停止せしめることを特徴とする請求項１１記
載の装置。