JPH1080U - 使い捨てパンツ型おむつ - Google Patents
使い捨てパンツ型おむつInfo
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- JPH1080U JPH1080U JP924497U JP924497U JPH1080U JP H1080 U JPH1080 U JP H1080U JP 924497 U JP924497 U JP 924497U JP 924497 U JP924497 U JP 924497U JP H1080 U JPH1080 U JP H1080U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 使い捨てパンツ型おむつの腰周り側部の縦方
向への引き裂きを容易にする。 【解決手段】 前後身頃を腰周り側部で溶着部10によ
り接合してなる使い捨てパンツ型おむつにおいて、溶着
部10をおむつの横方向に実質的に向くほぼ円弧に形成
する。
向への引き裂きを容易にする。 【解決手段】 前後身頃を腰周り側部で溶着部10によ
り接合してなる使い捨てパンツ型おむつにおいて、溶着
部10をおむつの横方向に実質的に向くほぼ円弧に形成
する。
Description
【0001】
この考案は、使い捨てのパンツ型おむつに関する。
【0002】
従来、熱溶着性のシート材料からなる使い捨てパンツ型おむつにおいて、左右 の腰周り側部で前後身頃を熱溶着によってシールする技術は、公知である。例え ば、本出願人の出願に係る特開平5−15551号公報には、超音波技術を利用 してパンツ型おむつの腰周り側部にその周り方向に長辺を有する矩形の溶着部を 縦一列に間欠的に配置してシールする技術が開示してある。この技術を利用する と、シールした側部を引き裂くことによって着用したおむつを簡単に脱がせるこ とができる。また、間欠的に配置した溶着部間、すなわち非溶着部において、お むつ内外が連通し、通気性のよいおむつを得ることができる。
【0003】
このおむつを引き裂く場合に、表裏面のシート材料は、溶着部の周縁において 裂ける傾向にある。通常使用するシート材料は、坪量の小さい薄手の不織布やプ ラスチックフィルムであって、相対的に引き裂き強度が低く、シート材料を重ね 合わせて溶着すると、当該溶着部の強度が相対的に高くなり、非溶着部と溶着部 との境界に引き裂く力が集中するからである。そのために、このおむつでは、腰 周り方向にある矩形の長辺に沿ってシートが裂けるときに、裂け目がそのまま腰 周り方向、すなわち横方向へ進んで前身頃や後身頃まで裂けてしまい、おむつ縦 方向へ裂けない場合がある。表裏面シートに縦横で引き裂き強度に差があって、 横方向のそれが特に弱いとその現象が生じ易い。おむつは、縦方向へ裂けなけれ ば腰周り側部を引き裂いて速やかに脱がせることができず、所期の目的を達成し えないという問題が生ずる。
【0004】 この考案においては、おむつが斜め下方向へ容易に裂けるようにして、前記問 題を解決することを課題にしている。
【0005】
この考案が前記課題を解決するために手段とするところは、以下のとおりであ る。
【0006】 この考案においては、各々が熱溶着性である透液性表面シートと不透液性裏面 シートとの間に吸液性コアが介在し、前記コアの側縁から側方へ延出する前記表 裏面シートを腰周り側部で重ね合わせ縦方向に沿って位置する溶着部でそれらを シールすることにより前身頃と後身頃とを接合し、腰周り開口部と、脚周り開口 部とを形成し、前記各開口部の周り方向にはこれらに沿って互いに並列離間する それぞれ複数の腰周りおよび脚周り弾性部材を取付けてある使い捨てパンツ型お むつを前提とする。
【0007】 前記前提におけるこの考案の一つの構成態様においては、少なくとも前記腰周 り弾性部材と前記各脚周り弾性部材との間における前記溶着部は、前記おむつの 縦方向に互いに独立離間するとともに前記おむつの横方向に実質的に向かってほ ぼ円弧をなすことを特徴とする。
【0008】 前記前提におけるこの考案のもう一つの構成態様においては、前記溶着部は、 前記腰周り弾性部材間とその近傍とにあって、かつ、長辺が前記腰周り弾性部材 と並行する間欠的に配置された矩形をなす第1溶着パターンと、前記各脚周り弾 性部材間とその近傍とにあって、かつ、長辺が前記各脚周り弾性部材と並行する 間欠的に配置された矩形をなす第2溶着パターンと、前記腰周りおよび各脚周り 弾性部材間に配置してあって、前記おむつの縦方向に互いに独立離間するととも に前記おむつの横方向に実質的に向かってほぼ円弧をなす第3溶着パターンとか ら構成してあることを特徴とする。
【0009】
【実施例】 この考案に係る使い捨てパンツ型おむつの詳細を添付の図面を参照して説明す ると、以下のとおりである。
【0010】 図1は、着用状態にある使い捨てパンツ型おむつ1の斜視図である。
【0011】 図2は、図1のおむつ1を前後方向へ展開して得られるおむつ本体1Aの斜視 図である。
【0012】 図1、2において、おむつ1と本体1Aは、透液性表面シート2と不透液性裏 面シート3と、これら両シート2,3間に介在する吸液性コア4とからなり、前 身頃5と、後身頃6と、股下部7とを有する。表面シート2は、熱可塑性繊維か らなる不織布であり、裏面シート3は、熱可塑性プラスチックフィルムであって 、両シート2,3は互いに熱溶着可能である。図2において、本体1Aでは表裏 面シート2,3がコア4の周縁から延出し、その延出する部分は互いに間欠的に 接着剤(図示せず)により接合している。本体1Aをその長手方向を二分する中 心線X−Xに沿って内側へ折曲し、コア4の側縁から延出して重なり合う表裏面 シート2,3によって形成された前後身頃5,6の側縁部に縦方向へ並ぶ溶着部 10を設けてシールすることによりパンツ型おむつ1が得られる。おむつ1は、 腰周り開口部11と左右一対の脚周り開口部12とを有し、各開口部11,12 の周縁には互いに並行する複数の弾性部材13,14が伸長状態で取付けてある 。
【0013】 図3は、溶着部10の詳細を示すおむつ1の腰周り側部拡大図である。この側 部上方には腰周り弾性部材13があり、下方には脚周り弾性部材14がある。溶 着部10は、腰周り弾性部材13間とその近傍とにあって、かつ、長辺17Aが 部材13と並行する間欠的に配置された矩形をなす第1溶着パターン17と、脚 周り弾性部材14間とその近傍とにあって、かつ、長辺18Aが部材14と並行 する間欠的に配置された矩形をなす第2溶着パターン18と、部材13と14と の間に間欠的に配置され、おむつの縦方向に互いに独立離間するとともにおむつ の横方向に実質的に向かってほぼ円弧をなす第3溶着パターン19とによって構 成されている。各溶着パターン17,18,19は離隔距離d=0.5〜3mm を有し、各パターン間の非溶着域においておむつ1は内外が連通し、通気性を有 する。
【0014】 図1のおむつ1は、腰周り開口部11において前後身頃5,6の各々を矢印A ,B方向へ引張ることにより、溶着部10に沿って上から下へと縦に裂くことが でき、簡単に脱がせることができる。おむつ1の溶着部10は、表裏面シート2 ,3よりも高い引き裂き強度を一般に有するから、A,B方向へ引張ると表裏面 シート2,3は第1、2、3溶着パターン17,18,19の周縁で裂ける。し たがって、第1、2溶着パターン17,18では表裏面シート2,3が横方向へ 向かって裂け易く、第3溶着パターン19では、ほぼ円弧に裂けるとともに、そ れが連なることにより全体としてはジグザグに斜め下方向へ向かって裂け易い。 特に表面シート2や裏面シート3の繊維や高分子がおむつ1の横方向へ配向し、 横方向へ裂け易い性状である場合には、第1、2溶着パターン17,18に沿っ て裂けるときに前後身頃まで裂けてしまう危険性がある。しかし、このおむつ1 では、第1、2溶着パターン17,18を腰周り、脚周りの弾性部材13,14 近傍に限定して配置し、その危険性を最少限度にとどめ、腰周り側部の大部分は 第3溶着パターン19でシールして、表裏面シート2,3が縦方向へ裂け易く、 横方向へは容易に裂けることがないようにしてある。なお、おむつ1において第 1、2溶着パターン17,18を第3溶着パターン19に代えることは可能であ るが、弾性部材13や14の間隔が狭いとぼぼ円弧をなす溶着パターン19が弾 性部材13,14と交差してそれらの部材13,14を切断したり、弾性部材1 3,14が表裏面シート2,3の速やかな溶着を阻害したりすることがある。
【0015】 この考案において、第1、2、3溶着パターン17,18,19を得るには、 熱溶着性である表裏面シート2,3に熱エンボス加工や超音波溶着処理を施せば よい。表面シート2には、熱可塑性繊維からなる不織布の他に開孔を有する熱可 塑性プラスチックフィルムを使用することができ、裏面シート3には、熱可塑性 プラスチックフィルムの他に、不織布や不織布とプラスチックフィルムのラミネ ート品などを使用することができる。吸液性コア4には、当該分野の慣用素材を 使用すればよい。
【0016】
この考案に係る使い捨てパンツ型おむつでは、前後身頃が腰周り側部で溶着し てあり、その溶着はおむつの横方向に実質的に向かってほぼ円弧をなす溶着部に よってなされている。したがって、着用したおむつを腰周り側部で引き裂くこと によって脱がせるときに、表裏面シートは、ぼぼ円弧に沿って斜め下方向へ裂け 、腰周り方向へ裂けることがなく、不正常な引き裂きを招くことがない。しかも 前記溶着部はおむつの縦方向に互いに独立離間しているから、換言すると、各溶 着部の間に非溶着域が介在するから、そこでの通気性が得られるとともに、前記 引き裂きが容易である。
【0017】 腰周りおよび脚周り弾性部材のそれぞれ間とそれらの近傍とにあって、かつ、 長辺が腰周りおよび脚周り弾性部材と並行する間欠的に配置された矩形をなす溶 着パターンを設けた態様では、それら溶着パターンはぼぼ円弧をなす溶着パター ンに比較して前後身頃をその縦方向に沿って剥離させにくいから、おむつの着用 中、腰周りおよび脚周りにおける前後身頃が不用意に裂けるおそれがない。
【図1】パンツ型おむつの斜視図。
【図2】前後方向へ展開したパンツ型おむつの斜視図。
【図3】パンツ型おむつの部分拡大図。
1 おむつ 2 表面シート 3 裏面シート 4 吸液性コア 5 前身頃 6 後身頃 10 溶着部 11 腰周り開口部 12 脚周り開口部 13 腰周り弾性部材 14 脚周り弾性部材 17,18,19 溶着パターン 17A,18A 長辺
Claims (2)
- 【請求項1】 各々が熱溶着性である透液性表面シート
と不透液性裏面シートとの間に吸液性コアが介在し、前
記コアの側縁から側方へ延出する前記表裏面シートを腰
周り側部で重ね合わせ縦方向に沿って位置する溶着部で
それらをシールすることにより前身頃と後身頃とを接合
し、腰周り開口部と、脚周り開口部とを形成し、前記各
開口部の周り方向にはこれらに沿って互いに並列離間す
るそれぞれ複数の腰周りおよび脚周り弾性部材を取付け
てある使い捨てパンツ型おむつにおいて、 少なくとも前記腰周り弾性部材と前記各脚周り弾性部材
との間における前記溶着部は、前記おむつの縦方向に互
いに独立離間するとともに前記おむつの横方向に実質的
に向かってほぼ円弧をなすことを特徴とする前記おむ
つ。 - 【請求項2】 各々が熱溶着性である透液性表面シート
と不透液性裏面シートとの間に吸液性コアが介在し、前
記コアの側縁から側方へ延出する前記表裏面シートを腰
周り側部で重ね合わせ縦方向に沿って位置する溶着部で
それらをシールすることにより前身頃と後身頃とを接合
し、腰周り開口部と、脚周り開口部とを形成し、前記各
開口部の周り方向にはこれらに沿って互いに並列離間す
るそれぞれ複数の腰周り及び脚周り弾性部材を取付けて
ある使い捨てパンツ型おむつにおいて、 前記溶着部は、前記腰周り弾性部材間とその近傍とにあ
って、かつ、長辺が前記腰周り弾性部材と並行する間欠
的に配置された矩形をなす第1溶着パターンと、前記各
脚周り弾性部材間とその近傍とにあって、かつ、長辺が
前記各脚周り弾性部材と並行する間欠的に配置された矩
形をなす第2溶着パターンと、前記腰周りおよび各脚周
り弾性部材間に配置してあって、前記おむつの縦方向に
互いに独立離間するとともに前記おむつの横方向に実質
的に向かってほぼ円弧をなす第3溶着パターンとから構
成してあることを特徴とする前記おむつ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997009244U JP2588052Y2 (ja) | 1997-10-17 | 1997-10-17 | 使い捨てパンツ型おむつ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997009244U JP2588052Y2 (ja) | 1997-10-17 | 1997-10-17 | 使い捨てパンツ型おむつ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1080U true JPH1080U (ja) | 1998-03-31 |
JP2588052Y2 JP2588052Y2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=11715003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997009244U Expired - Lifetime JP2588052Y2 (ja) | 1997-10-17 | 1997-10-17 | 使い捨てパンツ型おむつ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2588052Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013042861A (ja) * | 2011-08-23 | 2013-03-04 | Kao Corp | パンツ型吸収性物品 |
JP2018000477A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | 日本製紙クレシア株式会社 | パンツタイプ吸収性物品 |
-
1997
- 1997-10-17 JP JP1997009244U patent/JP2588052Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013042861A (ja) * | 2011-08-23 | 2013-03-04 | Kao Corp | パンツ型吸収性物品 |
JP2018000477A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | 日本製紙クレシア株式会社 | パンツタイプ吸収性物品 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2588052Y2 (ja) | 1999-01-06 |
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Legal Events
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