JPH1080902A - 長尺木材の自動搬送装置 - Google Patents

長尺木材の自動搬送装置

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JPH1080902A
JPH1080902A JP23907196A JP23907196A JPH1080902A JP H1080902 A JPH1080902 A JP H1080902A JP 23907196 A JP23907196 A JP 23907196A JP 23907196 A JP23907196 A JP 23907196A JP H1080902 A JPH1080902 A JP H1080902A
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long wood
cutting
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Kanichi Ito
寛一 井藤
Kazuaki Ogita
和明 荻田
Yoshikazu Nagai
慶和 永井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率よく長尺木材を搬送する。 【解決手段】 搬送手段は、環状に移動して長尺木材W
を押圧可能な少なくとも1つの押圧部27a,27bを
備え、少なくとも2以上並設してそれぞれ別個に駆動す
る環状駆動部14a,14bで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、集成材等の長尺木
材を、その搬入方向と直交する方向に搬送するための自
動搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】長尺木材の自動搬送装置として、例え
ば、次のような構成のものが公知である(例えば、特開
平6−179201号公報参照)。この自動搬送装置
は、長尺木材の搬入位置を横断するように、搬送面より
も下方に搬送ベルトを配設し、この搬送ベルトに、長尺
木材を押圧して搬入方向と直交する方向に搬送するドグ
を設けた構成である。このドグは、搬送効率を上げるた
めに搬送ベルトの複数箇所にそれぞれ設けられ、ある長
尺木材の移動中又は切断中にも順次次の長尺木材の搬送
を行うことができるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記自
動搬送装置では、長尺木材の切断面の仕上がり状態をよ
くするため、切断中の長尺木材の移動速度を所定値以上
とすることができない。このため、他の部分での長尺木
材の移動速度も所定値以上にできず、搬送効率が悪いと
いう問題がある。すなわち、図6に示すように、各ドグ
51,…,56は、同一の搬送ベルト57に設けられて
いるため、同一速度で移動する。したがって、長尺木材
W2が搬入されても、その時点で既に先行する長尺木材
W1がドグ51によって押圧され、カッター58により
切断中であれば、ドグ52による搬送速度のみを高速に
することができないというものである。
【0004】そこで、本発明は、効率よく長尺木材を搬
送することのできる長尺木材の自動搬送装置を提供する
ことを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するた
め、本発明では、長尺木材をその長手方向に沿って所定
位置まで搬入する搬入手段と、搬入された長尺木材をそ
の長手方向と直交する方向に搬送する搬送手段とを備え
た長尺木材の自動搬送装置において、前記搬送手段を、
環状に移動して長尺木材を押圧可能な少なくとも1つの
押圧部を備えた環状駆動部で構成すると共に、該環状駆
動部を少なくとも2以上並設してそれぞれ別個に駆動す
るようにしたものである。
【0006】前記搬送手段によって搬送される方向に、
前記押圧部が通過する位置の近傍で長尺木材を切断する
切断手段を備えたものに適用するのが好ましい。
【0007】前記搬送手段により、長尺木材を、切断中
は一定速度で搬送させ、切断中以外では、該一定速度よ
りも速い所定速度で搬送させる制御手段を設けるように
するのが好ましい。
【0008】前記制御手段は、搬入手段により、各長尺
木材を所定の時間間隔で搬入させ、搬送手段により、今
回搬入した長尺木材を、次の長尺木材に干渉しない位置
まで高速で搬送させるものとするのがさらに好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。
【0010】図1に、本発明に係る長尺木材の自動搬送
装置の平面図を示す。この自動搬送装置は、大略、測長
センサ10と、基台11と、固定台12aと、複数の移
動台12bと、搬入手段である複数の搬入ローラ13
と、搬送手段である一対の環状駆動部14a,14b
と、切断手段である一対のカッター15a,15bと、
パンタグラフ機構16と、制御装置17と、第1載置台
18とから構成されている。
【0011】前記測長センサ10は長尺木材Wの搬送方
向(図1中矢印A,A′方向で示す)の上流側に設けら
れ、長尺木材Wの全長を測定する。
【0012】前記基台11には矢印A,A′方向に沿っ
て所定間隔で一対のレール19が設けられている。
【0013】前記固定台12aは基台11の一端側、す
なわち長尺木材Wの搬入側に、この搬入方向と直角に固
定されている。
【0014】前記移動台12bは前記基台11のレール
19上に前記固定台12aと平行に摺動自在に設けられ
ている。
【0015】前記各搬入ローラ13は前記固定台12a
及び各移動台12bの一端側にそれぞれ固定されてい
る。各搬入ローラ13は内蔵されたモータ20(図4参
照)によって同期して回転駆動するようになっている。
最下流に位置する移動台(以下、終端移動台という)1
2bの搬入ローラ13aの下流近傍にはストッパ21が
設けられている。このストッパ21はエアシリンダ22
a,22bの駆動により昇降して長尺木材Wの下流側端
面の中間部に当接すると共に、進退して長尺木材Wの搬
入位置を調整できるようになっている。通常、この進退
位置は、ストッパ21とカッター15aとの間隔が端切
り寸法となるように調整されている。但し、長尺木材W
が非常に長い場合には、搬入されてきた長尺木材Wが干
渉することなく通過するように、前記ストッパ21は降
下するようになっている。なお、前記終端移動台12b
に設けた搬入モータ13aの上流近傍には第1検出セン
サ23が設けられている。
【0016】前記環状駆動部14a,14bは、図2及
び図3に示すように構成されている。すなわち、前記固
定台12a及び移動台12bからはガイド板26がそれ
ぞれ立設されている。各ガイド板26の先端にはローラ
24a,24bが取り付けられ、そこには搬送ベルト2
5が巻回されている。各環状駆動部14a,14bの一
端側は前記搬入ローラ13を横断して配設されると共
に、その上面は搬入ローラ13,13,…で構成される
搬送面よりも若干下方に位置している。また、各搬送ベ
ルト25には押圧部であるドグ27a,27bがそれぞ
れ設けられている。各環状駆動部14a,14bのロー
ラ24a,24bは、それぞれに直結して設けたモータ
28a,28bの駆動によりそれぞれ正転及び逆転して
長尺木材Wを搬入ローラ13から幅方向(図1中矢印
B,B′方向で示す)に搬送するようになっている。ま
た、この搬送速度は、後述するように切断時とそれ以外
の時とで変更されるようになっている。なお、前記環状
駆動部14a,14bの両側には、長尺木材Wを下記す
る第1及び第2載置台18,38にスムーズに搬送する
ことができるように、複数の小径ローラからなる補助ロ
ーラ14cが設けられている。
【0017】前記カッター15a,15bは、両側に位
置する環状駆動部14a,14bの外方で前記各ガイド
板26に設けられ、モータ29の駆動により、図2中矢
印C方向に回転することにより長尺木材Wを切断するよ
うになっている。この回転方向のために、長尺木材Wは
押さえ付けられながら切断され、切り粉は下方に飛散し
て排出ダクト30を介して1箇所に集められるようにな
っている。切断された切れ端は基台11の側方下部に設
けた排出ベルト31によって排出されるようになってい
る。なお、32はけびき用カッターで、モータ33の駆
動により長尺木材Wの下面を所定寸法削り、前記カッタ
ー15a,15bによる切断をスムーズに行うことがで
きるようにしている。また、32aは、長尺木材Wをけ
びき用カッター32に至る前に検出するための第2検出
センサである。
【0018】前記パンタグラフ機構16は、一端側が前
記固定台12aに固定され、一側部の連結軸34が所定
ピッチ毎に前記各移動台12bに連結されている。前記
基台11の一側部にはラック35が配設されており、こ
のラック35には終端移動台12bに回転自在に設けた
ピニオン36が噛合している。そして、このピニオン3
6がモータ37の駆動で回転することにより、前記パン
タグラフ機構16を介して各移動台12bは等間隔で矢
印A,A′方向に伸長する。
【0019】前記制御装置17は、図4に示すように、
測長センサ10、第1検出センサ23及び第2検出セン
サ32aから検出信号がそれぞれ入力され、各モータ2
0、28a,28b、29、33、37及びエアシリン
ダ22a,22bに制御信号を出力するものである。
【0020】前記第1載置台18は長尺木材Wを次工程
に搬送するために一時的にプールしておくためのもので
ある。
【0021】なお、38は前記長尺木材Wを前工程に戻
すために一時的にプールしておくための第2載置台であ
る。
【0022】以下、前記制御装置17による制御方法
を、図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
【0023】まず、長尺木材Wを搬入可能であるか否か
を判断する(ステップS1)。この判断は、第1検出セ
ンサ23により搬入位置で長尺木材Wを検出するか否か
により行う。搬入可能であれば、搬入ローラ13を回転
駆動する(ステップS2)。このとき、搬入ローラ13
の回転速度を、その上流側に配設される図示しない搬送
ローラの回転速度よりも大きくするか、あるいは、この
搬送ローラを停止しておく。これにより、長尺木材Wを
所定の時間間隔で搬入することができる。また、測長セ
ンサ10からの検出信号を取り入れ、長尺木材Wの全長
を測定する(ステップS3)。そして、その測定結果に
基づいて前記モータ37に制御信号を発し、ラック3
5,ピニオン36及びパンタグラフ機構16を介して各
移動台12bを等間隔で伸縮させる(ステップS4)。
なお、各移動台12bの間隔は、現在搬入しようとして
いる長尺木材Wの測定中の寸法に応じて随時伸縮させる
ようにすればよい。こうして、各移動台12bの位置が
確定し、第1検出センサ23により長尺木材Wが検出さ
れれば(ステップS5)、各搬入ローラ13を減速,停
止する(ステップS6)。
【0024】次に、モータ29,33を駆動してカッタ
ー15a,15b及びけびき用カッター32を回転させ
る(ステップS7)。そして、一方の環状駆動部14a
のドグ27aを使用中であるか否かを判断する(ステッ
プS8)。ドグ27aが使用中でなければ、環状駆動部
14aのモータ28aを駆動することにより、搬送ベル
ト25を介してドグ27aを矢印B方向に高速で移動さ
せる(ステップS9)。一方、ドグ27aを使用中であ
れば(既に他の長尺木材Wを切断中あるいは他の位置を
移動中であれば)、他方の環状駆動部14bのモータ2
8bを駆動することにより、同様にしてドグ27bを矢
印B方向に高速で移動させる(ステップS10)。この
とき、ドグ27a又は27bを、少なくとも次に搬入す
る長尺木材Wが、今回搬送中の長尺木材Wに干渉しない
位置まで搬送できる速度で移動させる。これにより、長
尺木材Wを連続的に搬送する場合でも、無駄な時間を排
除して最短時間で行うことが可能となる。
【0025】ここで、長尺木材Wが切断位置に至ったか
否かを判断する(ステップS11)。この判断は、長尺
木材Wをけびき用カッター32に至る前に検出する第2
検出センサ32aにより行う。そして、この第2検出セ
ンサ32aから検出信号が入力されれば、ドグ27a又
は27bの移動速度を抑えることにより、切断開始後は
切断面に良好な仕上がり状態を得られるような速度(一
定)とする(ステップS12)。また、切断終了後は、
モータ28a又は28bを高速回転させることにより、
ドグ27a又は27bを初期位置(搬入された長尺木材
Wの搬送をすぐに開始できる位置)に移動させておく。
【0026】以下、同様にして長尺木材Wの搬入、搬送
及び切断作業を行うが、前述のように、先の長尺木材W
が切断中等で、ドグ27aの移動速度が小さく抑えられ
ている場合であっても、次の長尺木材Wを他方の環状駆
動部14bによって搬送することができるので、搬送時
間が余分にかかることがなく、搬送効率がよい。
【0027】なお、前記実施の形態では、一対の環状駆
動部14a,14bにより長尺木材Wを搬送するように
したが、スペースに余裕があり、さらにその数を増やす
ことができるのであれば、さらに搬送効率を向上するこ
とが可能である。
【0028】また、前記実施の形態では、各ローラ24
a,24bを駆動するモータ28a,28bは、各ロー
ラ24a,24bの回転軸に直結するようにしたが、図
中、2点鎖線で示すように、ベルトを介して下方位置に
配設するようにしてもよい。これによれば、パンタグラ
フ機構16により各環状駆動部14a,14bを接近さ
せる場合、モータ28a,28bを互いに干渉しない位
置に配設することができるので、長尺木材Wの寸法がそ
れ程長くなくても対処することが可能である。
【0029】さらに、前記実施の形態では、環状駆動部
14a,14bとして、ローラ24a,24b及び搬送
ベルト25を使用したが、これに代えて、スプロケット
及びチェーン等で構成してもよく、要は、ドグ27a,
27bを環状に移動させることができる構成であればよ
い。
【0030】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る長尺木材の自動搬送装置によれば、環状駆動部を
並設して別個独立に長尺木材を搬送可能としたので、そ
の搬送速度を状況に応じて最も適切な値に設定すること
ができ、搬送効率を向上することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例に係る長尺木材の自動搬送装置の平
面図である。
【図2】 図1の正面図である。
【図3】 図2の搬送装置を示す側面図である。
【図4】 図1の制御装置のブロック図である。
【図5】 図1に示す自動搬送装置での切断制御を示す
フローチャート図である。
【図6】 従来例に係る自動搬送装置による長尺木材の
搬送状態を示す概略図である。
【符号の説明】
14a,14b 環状駆動部 15a,15b カッター(切断手段) 24 搬送ベルト 24a,24b ローラ 27a,27b ドグ(押圧部) 32 けびき用カッター(切断手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺木材をその長手方向に沿って所定位
    置まで搬入する搬入手段と、搬入された長尺木材をその
    長手方向と直交する方向に搬送する搬送手段とを備えた
    長尺木材の自動搬送装置において、 前記搬送手段を、環状に移動して長尺木材を押圧可能な
    少なくとも1つの押圧部を備えた環状駆動部で構成する
    と共に、該環状駆動部を少なくとも2以上並設してそれ
    ぞれ別個に駆動するようにしたことを特徴とする長尺木
    材の自動搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段によって搬送される方向
    に、前記押圧部が通過する位置の近傍で長尺木材を切断
    する切断手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載
    の長尺木材の自動搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送手段により、長尺木材を、切断
    中は一定速度で搬送させ、切断中以外では、該一定速度
    よりも速い所定速度で搬送させる制御手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の長尺木材の自動搬
    送装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、搬入手段により、各長
    尺木材を所定の時間間隔で搬入させ、搬送手段により、
    今回搬入した長尺木材が、次の長尺木材に干渉しない位
    置まで高速で搬送させるものであることを特徴とする請
    求項3に記載の自動搬送装置。
JP23907196A 1996-09-10 1996-09-10 長尺木材の自動搬送装置 Expired - Lifetime JP2859588B2 (ja)

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