JPH1080452A - 移動式手摺装置 - Google Patents
移動式手摺装置Info
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- JPH1080452A JPH1080452A JP8261371A JP26137196A JPH1080452A JP H1080452 A JPH1080452 A JP H1080452A JP 8261371 A JP8261371 A JP 8261371A JP 26137196 A JP26137196 A JP 26137196A JP H1080452 A JPH1080452 A JP H1080452A
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- JP
- Japan
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- handrail
- guide rail
- moving body
- moving
- movable
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- Toilet Supplies (AREA)
- Bathtubs, Showers, And Their Attachments (AREA)
- Steps, Ramps, And Handrails (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 必要に応じ手摺を軽快な移動操作により、所
定位置で自動的に仮止めでき、これを簡潔な操作で強固
に固定可能となし、不使用時に手摺が邪魔にならないよ
うにした移動式手摺装置を提供する。 【解決手段】 移動ブロック9と走行体21とからなる
移動体1に、手摺3の先端を揺動自在に枢着し、手摺3
はパイプ3aと、バスリム4a等に設けた手摺固定用受
座5の孔5gへ嵌脱自在な基端のダボ3fと、パイプ3
aの基端に摺動自在なるよう嵌合した取手3bと、パイ
プ3a内に挿通して取手3bと連結した連結ロッド3c
とにより伸縮自在に形成する。手摺3をその手摺固定用
受座5と対応する位置に停止させる仮止め機構15と、
この仮止め位置に手摺3を固定するための手摺ロック機
構17とを、夫々移動体1の走行体21とガイドレール
2および連結ロッド3cとガイドレール2とにわたって
装備する。
定位置で自動的に仮止めでき、これを簡潔な操作で強固
に固定可能となし、不使用時に手摺が邪魔にならないよ
うにした移動式手摺装置を提供する。 【解決手段】 移動ブロック9と走行体21とからなる
移動体1に、手摺3の先端を揺動自在に枢着し、手摺3
はパイプ3aと、バスリム4a等に設けた手摺固定用受
座5の孔5gへ嵌脱自在な基端のダボ3fと、パイプ3
aの基端に摺動自在なるよう嵌合した取手3bと、パイ
プ3a内に挿通して取手3bと連結した連結ロッド3c
とにより伸縮自在に形成する。手摺3をその手摺固定用
受座5と対応する位置に停止させる仮止め機構15と、
この仮止め位置に手摺3を固定するための手摺ロック機
構17とを、夫々移動体1の走行体21とガイドレール
2および連結ロッド3cとガイドレール2とにわたって
装備する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室、便所等に装
備して用いることのできる移動式手摺装置に関し、より
詳しくは、ガイドレールに取り付けられた手摺を、使用
時と不使用時とに応じて、夫々ガイドレールにおける固
定位置を随時変更することのできる移動式手摺装置に関
する。
備して用いることのできる移動式手摺装置に関し、より
詳しくは、ガイドレールに取り付けられた手摺を、使用
時と不使用時とに応じて、夫々ガイドレールにおける固
定位置を随時変更することのできる移動式手摺装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】本来手摺は、電車やバス等の揺れる乗り
物の中とか、階段や坂道の脇、椅子等の肘掛け部分に設
けられて、身体を支えたり、立ち上る際の支えなどとし
て利用するものであるから、その設置箇所は特定され、
また力が加えられるので、しっかりと固定されていなけ
ればならない。
物の中とか、階段や坂道の脇、椅子等の肘掛け部分に設
けられて、身体を支えたり、立ち上る際の支えなどとし
て利用するものであるから、その設置箇所は特定され、
また力が加えられるので、しっかりと固定されていなけ
ればならない。
【0003】従って、浴室にあって、身体障害者や高齢
者等が入浴する際、バスタブの中やバスリム等に手摺が
あれば、入浴し易くなって便利であるものの、入浴中や
健常者が入浴する場合、または掃除の時には邪魔となる
ことから、このような使い勝手に適応できる手摺が要求
されることになる。
者等が入浴する際、バスタブの中やバスリム等に手摺が
あれば、入浴し易くなって便利であるものの、入浴中や
健常者が入浴する場合、または掃除の時には邪魔となる
ことから、このような使い勝手に適応できる手摺が要求
されることになる。
【0004】そこで、上記の如き身体不自由者を対象と
して、浴室や便所の壁面に取り付けられる手摺に関し、
既に不使用時には収納でき、使用時には随時取り出すこ
とのできるように配慮したものが提案されている。
して、浴室や便所の壁面に取り付けられる手摺に関し、
既に不使用時には収納でき、使用時には随時取り出すこ
とのできるように配慮したものが提案されている。
【0005】上記の手摺装置としては、横振り式(水平
回転式)と跳ね上げ式(垂直回転式)の各タイプのもの
が知られており、横振り式のものによるときは、手摺を
水平状態のまま壁面方向へ回動させることで壁面沿いに
収納することができ、跳ね上げ式の手摺装置によるとき
は、壁面と直交する方向へ突出した水平状態の手摺を、
垂直状態となるよう跳ね起こすことで、壁面側へ起立状
態となるよう収納自在に構成されている。
回転式)と跳ね上げ式(垂直回転式)の各タイプのもの
が知られており、横振り式のものによるときは、手摺を
水平状態のまま壁面方向へ回動させることで壁面沿いに
収納することができ、跳ね上げ式の手摺装置によるとき
は、壁面と直交する方向へ突出した水平状態の手摺を、
垂直状態となるよう跳ね起こすことで、壁面側へ起立状
態となるよう収納自在に構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た横振り式や跳ね上げ式の手摺にあっては、取り付け箇
所が壁面に限定されてしまうと共に、上記収納や取り出
しに際して手摺を回動操作しなければならないから、身
体障害者、高齢者等が直接使用するものとしては適切で
ないばかりか、前方へ取り出した使用状態が定位置であ
ることから、バスタブに対する出入り時や入浴中にあっ
て、より好適な位置へ手摺を変移することができない。
た横振り式や跳ね上げ式の手摺にあっては、取り付け箇
所が壁面に限定されてしまうと共に、上記収納や取り出
しに際して手摺を回動操作しなければならないから、身
体障害者、高齢者等が直接使用するものとしては適切で
ないばかりか、前方へ取り出した使用状態が定位置であ
ることから、バスタブに対する出入り時や入浴中にあっ
て、より好適な位置へ手摺を変移することができない。
【0007】本発明は、上記した如き従来における技術
が有している各種の課題について精査し、これにつき検
討を加えた結果、請求項1にあっては、手摺の使用時と
不使用時に対応して、所定位置に変移でき、しかも、随
時最も使用し易い位置に手摺を簡易な操作によって変移
することのできる移動式手摺装置を提供しようとするの
がその目的である。
が有している各種の課題について精査し、これにつき検
討を加えた結果、請求項1にあっては、手摺の使用時と
不使用時に対応して、所定位置に変移でき、しかも、随
時最も使用し易い位置に手摺を簡易な操作によって変移
することのできる移動式手摺装置を提供しようとするの
がその目的である。
【0008】さらに、請求項2にあっては、上記請求項
1におけるガイドレールを走行自在であり、かつ手摺が
連枢垂設された移動体につき、これを係脱自在な移動ブ
ロックと走行体との二部材により構成することによっ
て、手摺をガイドレールに対して走行自在なるよう取り
付けたり、取り外したりすることができるようにして、
手摺不要のときは、これを外して浴室等以外の場所に収
納しておくことができるようにするのが、その目的であ
る。
1におけるガイドレールを走行自在であり、かつ手摺が
連枢垂設された移動体につき、これを係脱自在な移動ブ
ロックと走行体との二部材により構成することによっ
て、手摺をガイドレールに対して走行自在なるよう取り
付けたり、取り外したりすることができるようにして、
手摺不要のときは、これを外して浴室等以外の場所に収
納しておくことができるようにするのが、その目的であ
る。
【0009】請求項3の場合には、上記請求項1または
請求項2にあって、前記移動体における走行体を、ガイ
ドレールに対しローラーを用いて走行させたり、スライ
ド脚部により走行させるようにし、これによって、手摺
の操作に対する需要者の各種要望に対応できるようにし
ている。
請求項2にあって、前記移動体における走行体を、ガイ
ドレールに対しローラーを用いて走行させたり、スライ
ド脚部により走行させるようにし、これによって、手摺
の操作に対する需要者の各種要望に対応できるようにし
ている。
【0010】さらに請求項4にあっては、上記の請求項
1ないし請求項3において、移動体に対する手摺の枢着
機構を選択することで、当該手摺が所定の一軸方向だけ
に揺動できるようにしたり、全方向への揺動を可能にす
ることで、これまた需要者の要請に応じた対処ができる
ように配慮されている。
1ないし請求項3において、移動体に対する手摺の枢着
機構を選択することで、当該手摺が所定の一軸方向だけ
に揺動できるようにしたり、全方向への揺動を可能にす
ることで、これまた需要者の要請に応じた対処ができる
ように配慮されている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る移動式手摺
装置は上記の目的を達成するため移動体は、移動ブロッ
クと走行体とからなり、ガイドレールは、上記移動体の
走行体を係嵌して当該移動体を一軸方向へ移動自在なる
よう支持すると共に、手摺の先端が移動体の上記移動ブ
ロックに揺動自在なるよう枢着され、上記の手摺は、そ
の先端を上記のようにして移動ブロックに枢着している
パイプと、その基端にあって、ガイドレールと平行なバ
スリム等の所定箇所に固設した手摺固定用受座の孔に、
嵌脱自在としたダボを有し、かつ上記パイプの基端に軸
方向へ摺動自在なるよう嵌合されている取手と、当該パ
イプ内にあって軸方向へ移動自在に挿通配置されて、基
端が取手に連結されている連結ロッドとを具有して軸方
向へ伸縮自在なるよう形成され、手摺をその手摺固定用
受座と対応する位置に位置決めするための手摺仮止め機
構と、当該仮止め位置に手摺を固定するための手摺ロッ
ク機構とが、夫々移動体の走行体とガイドレール、連結
ロッドとガイドレールとにわたって装備されていること
を特徴とする移動式手摺装置を提供しようとしている。
装置は上記の目的を達成するため移動体は、移動ブロッ
クと走行体とからなり、ガイドレールは、上記移動体の
走行体を係嵌して当該移動体を一軸方向へ移動自在なる
よう支持すると共に、手摺の先端が移動体の上記移動ブ
ロックに揺動自在なるよう枢着され、上記の手摺は、そ
の先端を上記のようにして移動ブロックに枢着している
パイプと、その基端にあって、ガイドレールと平行なバ
スリム等の所定箇所に固設した手摺固定用受座の孔に、
嵌脱自在としたダボを有し、かつ上記パイプの基端に軸
方向へ摺動自在なるよう嵌合されている取手と、当該パ
イプ内にあって軸方向へ移動自在に挿通配置されて、基
端が取手に連結されている連結ロッドとを具有して軸方
向へ伸縮自在なるよう形成され、手摺をその手摺固定用
受座と対応する位置に位置決めするための手摺仮止め機
構と、当該仮止め位置に手摺を固定するための手摺ロッ
ク機構とが、夫々移動体の走行体とガイドレール、連結
ロッドとガイドレールとにわたって装備されていること
を特徴とする移動式手摺装置を提供しようとしている。
【0012】請求項2にあっては、請求項1の構成にあ
って、移動体が移動ブロックと走行体とからなっている
のに対し、互いに係脱自在なるよう嵌合連結した移動ブ
ロックと走行体とにより移動体を構成するようにした点
で相違している。
って、移動体が移動ブロックと走行体とからなっている
のに対し、互いに係脱自在なるよう嵌合連結した移動ブ
ロックと走行体とにより移動体を構成するようにした点
で相違している。
【0013】請求項3では、請求項1または請求項2に
おける移動体の走行体が、ガイドレールに転動するロー
ラーの軸装か、当該ガイドレールを摺動するスライド脚
部の設定により形成されていることを、その内容として
いる。
おける移動体の走行体が、ガイドレールに転動するロー
ラーの軸装か、当該ガイドレールを摺動するスライド脚
部の設定により形成されていることを、その内容として
いる。
【0014】請求項4の場合には、請求項1ないし請求
項3のうち、いずれか1項について、手摺の先端が移動
体の移動ブロックに揺動自在なるよう枢着されることに
より、当該移動体の移動方向とほぼ直角方向または、ユ
ニバーサルジョイントによる全方向へ揺動可能となるよ
う支持されていることを内容としている。
項3のうち、いずれか1項について、手摺の先端が移動
体の移動ブロックに揺動自在なるよう枢着されることに
より、当該移動体の移動方向とほぼ直角方向または、ユ
ニバーサルジョイントによる全方向へ揺動可能となるよ
う支持されていることを内容としている。
【0015】請求項1では、上記のように構成され、こ
れを手摺の必要な場所の取付面(天井や壁面等)に装備
して使用することになるが、例えば浴室にあっては、ガ
イドレールは水平にして、かつバスタブのバスリムと併
行に取り付けられる。このガイドレールに走行により移
動自在なるよう組み込まれる移動体に対して、先端を枢
着して取り付けられた手摺は、当該取付状態において、
所定の間隔をおいて手摺固定用受座が複数個固設された
バスリム等の長さ方向であるガイドレールに沿って移動
させることができる。この際、バスリム等の各手摺固定
用受座と対応して、ガイドレールと移動体とにわたり装
備されている仮止め機構により、手摺はガイドレールの
所定位置に達することで自動的に仮止めされるが、当該
仮止め時には、これに基づく振動が手に感触として伝わ
ってくることにより、目視することなしに、これを即時
確認することができる。
れを手摺の必要な場所の取付面(天井や壁面等)に装備
して使用することになるが、例えば浴室にあっては、ガ
イドレールは水平にして、かつバスタブのバスリムと併
行に取り付けられる。このガイドレールに走行により移
動自在なるよう組み込まれる移動体に対して、先端を枢
着して取り付けられた手摺は、当該取付状態において、
所定の間隔をおいて手摺固定用受座が複数個固設された
バスリム等の長さ方向であるガイドレールに沿って移動
させることができる。この際、バスリム等の各手摺固定
用受座と対応して、ガイドレールと移動体とにわたり装
備されている仮止め機構により、手摺はガイドレールの
所定位置に達することで自動的に仮止めされるが、当該
仮止め時には、これに基づく振動が手に感触として伝わ
ってくることにより、目視することなしに、これを即時
確認することができる。
【0016】上述したガイドレールにおける手摺の仮止
め状態において、手摺基端の取手を手摺固定用受座側へ
スライドさせて、その先端のダボを手摺固定用受座の孔
に係嵌すると、手摺の連結ロッドを介して手摺ロック機
構が操作され、そのロック部材が上動し、ガイドレール
のロック用孔に係嵌され、これにより移動体がガイドレ
ールに仮止め状態ではなしに固定されることになる。す
なわち、手摺は、その先端に枢着された移動体が、ガイ
ドレールに走行不能状態にてロックされ、基端の取手が
バスリム等における手摺固定用受座に係嵌されることに
よって所望位置に固定されることになる。
め状態において、手摺基端の取手を手摺固定用受座側へ
スライドさせて、その先端のダボを手摺固定用受座の孔
に係嵌すると、手摺の連結ロッドを介して手摺ロック機
構が操作され、そのロック部材が上動し、ガイドレール
のロック用孔に係嵌され、これにより移動体がガイドレ
ールに仮止め状態ではなしに固定されることになる。す
なわち、手摺は、その先端に枢着された移動体が、ガイ
ドレールに走行不能状態にてロックされ、基端の取手が
バスリム等における手摺固定用受座に係嵌されることに
よって所望位置に固定されることになる。
【0017】従って、ガイドレールの上記仮止め位置お
よびロック位置と、これに対応するバスリム等の手摺固
定用受座を複数個、手摺の移動方向へ所定の間隔をおい
て対設しておくことで、当該手摺を使用に便利な位置に
装備させることができる。また、手摺におけるパイプに
対して、その基端の取手を長さ方向へ摺動させるだけの
簡易な操作によって手摺を軽快に固定したり、当該固定
の解除を行うことができる。また手摺が不必要であると
きは浴室等の壁面方向などへ移動させてしまい、これ
を、健常者の入浴などに邪魔とならない壁面沿いなどに
移行することもできる。
よびロック位置と、これに対応するバスリム等の手摺固
定用受座を複数個、手摺の移動方向へ所定の間隔をおい
て対設しておくことで、当該手摺を使用に便利な位置に
装備させることができる。また、手摺におけるパイプに
対して、その基端の取手を長さ方向へ摺動させるだけの
簡易な操作によって手摺を軽快に固定したり、当該固定
の解除を行うことができる。また手摺が不必要であると
きは浴室等の壁面方向などへ移動させてしまい、これ
を、健常者の入浴などに邪魔とならない壁面沿いなどに
移行することもできる。
【0018】そして、請求項2によるときは、上記請求
項1の作用に加えて、取付体が、分離された移動ブロッ
クと走行体とにより着脱自在となっていることから、走
行体だけを予め走行レールに、走行自在なるよう係嵌し
ておけば、当該走行体に対して、必要に応じ手摺に枢着
された移動ブロックを嵌合するだけで、手摺を垂下状態
とすることができ、また手摺が不要であるときは、走行
体から移動ブロックを随時取り外して、手摺を取り外し
てしまうことができる。
項1の作用に加えて、取付体が、分離された移動ブロッ
クと走行体とにより着脱自在となっていることから、走
行体だけを予め走行レールに、走行自在なるよう係嵌し
ておけば、当該走行体に対して、必要に応じ手摺に枢着
された移動ブロックを嵌合するだけで、手摺を垂下状態
とすることができ、また手摺が不要であるときは、走行
体から移動ブロックを随時取り外して、手摺を取り外し
てしまうことができる。
【0019】請求項3の場合にあっては、走行体に前記
の如くローラーを採択することで、走行レールに対する
円滑にして軽快な走行を期待でき、スライド脚部を採択
することで、手摺の垂下状態において静止させた際、不
本意に、手摺が走行してしまうといったことを阻止する
ことができる。
の如くローラーを採択することで、走行レールに対する
円滑にして軽快な走行を期待でき、スライド脚部を採択
することで、手摺の垂下状態において静止させた際、不
本意に、手摺が走行してしまうといったことを阻止する
ことができる。
【0020】さらに請求項4によるときは、手摺を移動
ブロックに対して、選定した一軸により枢着すれば、他
方へ手摺が移動することなく、手擦りの移動操作が行い
易くなり、ユニバーサルジョイントによる枢着であれ
ば、あらゆる方向への揺動が可能となり、浴室等におけ
る手摺の固定位置に関し、各種の取付け条件に順応させ
ることが可能となる。
ブロックに対して、選定した一軸により枢着すれば、他
方へ手摺が移動することなく、手擦りの移動操作が行い
易くなり、ユニバーサルジョイントによる枢着であれ
ば、あらゆる方向への揺動が可能となり、浴室等におけ
る手摺の固定位置に関し、各種の取付け条件に順応させ
ることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】本願に係る移動式手摺装置につ
き、説明の都合上、先ず請求項2から図1と図2そして
図3と図4により説示すると、1は移動体、2はガイド
レール、3は手摺を各々示し、図1および図4並びに図
5において、4はバスタブ、5は手摺固定用受座を夫々
示している。
き、説明の都合上、先ず請求項2から図1と図2そして
図3と図4により説示すると、1は移動体、2はガイド
レール、3は手摺を各々示し、図1および図4並びに図
5において、4はバスタブ、5は手摺固定用受座を夫々
示している。
【0022】請求項1に係る移動体1は、図1および図
2に明示の通り、二つの構成部材からなり、その第1構
成部材が、基端が支持される手摺3の上端をガイドレー
ル2に取り付けるためのもので、横断面略逆向き凸字形
状にして、内部中央に上向きに開口の凹溝条6を有し、
当該凹溝条6の上部開口縁の左右に、内向きに開口する
凹溝条7、7が対設され、さらに中央部の下位に、正面
略下向きコ字形状の手摺取り付け用金具8が固設され
て、左右方向へ長い移動ブロック9である。そして、第
2構成部材は、左右における前後両端部にローラー1
0、10、11、11が軸支されているローラー取付体
12と、当該ローラー取付体12の中央下部にブロック
状の連結体13を介して、肉厚の係合板14を上記ロー
ラー取付体12と併行に固設してあり、さらに、ローラ
ー取付体12の略中央部一側に、後述する図1の手摺仮
止め機構15を構成するためのキャッチ16が装備さ
れ、上記ローラー取付体12、連結体13、係合板14
内に、後述する図1における手摺3の手摺ロック機構1
7を構成するためのジョイント18と、図1に示されて
いる連動アーム19、そしてロック部材20が各々配設
されてなる走行体21である。
2に明示の通り、二つの構成部材からなり、その第1構
成部材が、基端が支持される手摺3の上端をガイドレー
ル2に取り付けるためのもので、横断面略逆向き凸字形
状にして、内部中央に上向きに開口の凹溝条6を有し、
当該凹溝条6の上部開口縁の左右に、内向きに開口する
凹溝条7、7が対設され、さらに中央部の下位に、正面
略下向きコ字形状の手摺取り付け用金具8が固設され
て、左右方向へ長い移動ブロック9である。そして、第
2構成部材は、左右における前後両端部にローラー1
0、10、11、11が軸支されているローラー取付体
12と、当該ローラー取付体12の中央下部にブロック
状の連結体13を介して、肉厚の係合板14を上記ロー
ラー取付体12と併行に固設してあり、さらに、ローラ
ー取付体12の略中央部一側に、後述する図1の手摺仮
止め機構15を構成するためのキャッチ16が装備さ
れ、上記ローラー取付体12、連結体13、係合板14
内に、後述する図1における手摺3の手摺ロック機構1
7を構成するためのジョイント18と、図1に示されて
いる連動アーム19、そしてロック部材20が各々配設
されてなる走行体21である。
【0023】すなわち、上記移動体1は、走行体21の
係合板14を、移動ブロック9の凹溝条7、7へ係嵌
し、図2に示した通り移動ブロック9の一側にあって、
上記凹溝条7と連通して形成した切欠凹部22内に揺動
自在なるよう枢着したロックレバー23の上部を、上記
係合板14の一側に凹設した係合凹部24に係嵌させる
ことで、移動ブロック9と走行体21とを合体すること
で構成されることになる。
係合板14を、移動ブロック9の凹溝条7、7へ係嵌
し、図2に示した通り移動ブロック9の一側にあって、
上記凹溝条7と連通して形成した切欠凹部22内に揺動
自在なるよう枢着したロックレバー23の上部を、上記
係合板14の一側に凹設した係合凹部24に係嵌させる
ことで、移動ブロック9と走行体21とを合体すること
で構成されることになる。
【0024】上記ロックレバー23には、図示しないバ
ネにて上記係合凹部24に係嵌される方向への回転力が
付勢され、これによって、移動ブロック9と走行体21
は分離されることなく一体化されることになるが、ロッ
クレバー23をバネ力に抗して軸ピン23aを中心とし
て押圧回動させれば、上記係合凹部24との係合を解除
することができ、これによって移動ブロック9と走行体
21とが分離自在である。さらに、上記移動ブロック9
には、その凹溝条6の底部にあって、前記ジョイント1
8の挿通される開口部6aが前後方向へ長く形成されて
いる。
ネにて上記係合凹部24に係嵌される方向への回転力が
付勢され、これによって、移動ブロック9と走行体21
は分離されることなく一体化されることになるが、ロッ
クレバー23をバネ力に抗して軸ピン23aを中心とし
て押圧回動させれば、上記係合凹部24との係合を解除
することができ、これによって移動ブロック9と走行体
21とが分離自在である。さらに、上記移動ブロック9
には、その凹溝条6の底部にあって、前記ジョイント1
8の挿通される開口部6aが前後方向へ長く形成されて
いる。
【0025】次に、前掲ガイドレール2は、図2に明示
した如く頂壁2aと、前後の側壁2b、2bと、その各
下端から各々内側へ屈曲した底壁2c、2cと、この各
底壁2c、2cの対向端を各々上方へ直角に屈曲した各
側片2d、2dとにより形成され、当該底壁2c、2c
と側片2d、2dとで、横断面略U型のレール部2e、
2eが前後方向へ所定の間隔aをおいて左右方向へ長く
併設されている。そして、このガイドレール2には、そ
の長さ方向の一端から左右の両レール部2e、2eに、
前記した走行体21の図示例ではローラー10、11、
10、11を夫々係合載置することで、上述した移動体
1が長さ方向である左右へ往復動自在なるよう係嵌され
る。
した如く頂壁2aと、前後の側壁2b、2bと、その各
下端から各々内側へ屈曲した底壁2c、2cと、この各
底壁2c、2cの対向端を各々上方へ直角に屈曲した各
側片2d、2dとにより形成され、当該底壁2c、2c
と側片2d、2dとで、横断面略U型のレール部2e、
2eが前後方向へ所定の間隔aをおいて左右方向へ長く
併設されている。そして、このガイドレール2には、そ
の長さ方向の一端から左右の両レール部2e、2eに、
前記した走行体21の図示例ではローラー10、11、
10、11を夫々係合載置することで、上述した移動体
1が長さ方向である左右へ往復動自在なるよう係嵌され
る。
【0026】さらに、手摺3は図1および図2に示した
ように、パイプ3aと、当該パイプ3aの基端に、長さ
方向へ摺動自在に外装した取手3bと、パイプ3a内に
挿通して基端ネジ部3dを、上記取手3bのネジ孔3e
に螺合した連結ロッド3cとによって、取手3bを含む
全長が伸縮自在となるよう形成されている。
ように、パイプ3aと、当該パイプ3aの基端に、長さ
方向へ摺動自在に外装した取手3bと、パイプ3a内に
挿通して基端ネジ部3dを、上記取手3bのネジ孔3e
に螺合した連結ロッド3cとによって、取手3bを含む
全長が伸縮自在となるよう形成されている。
【0027】さらに手摺3は、パイプ3aの上端内部に
詰め物26が固定され、これには、前述した移動体1の
手摺取付用金具8にビス25、25や軸ピン等により、
当該図示例では移動体1の移動方向(ガイドレールの長
さ方向)と直角な前後方向へのみ図3に示した如く揺動
可能なるよう枢着されている。
詰め物26が固定され、これには、前述した移動体1の
手摺取付用金具8にビス25、25や軸ピン等により、
当該図示例では移動体1の移動方向(ガイドレールの長
さ方向)と直角な前後方向へのみ図3に示した如く揺動
可能なるよう枢着されている。
【0028】前記の手摺固定用受座5として図1に示し
たものは、バスリム4aにあって、その長さ方向へ所定
の間隔をおき複数個(3個)装備されており、略円筒形
状にして上端に外向きフランジ5bを突設し、内部下端
にネジ支持部材5cを螺合固定してなる受座本体5a
と、短筒形状のゴム、軟質合成樹脂等による弾性体5d
と、略カップ形状としたスライド締着部材5eおよび固
定ネジ5fとにより形成されている。
たものは、バスリム4aにあって、その長さ方向へ所定
の間隔をおき複数個(3個)装備されており、略円筒形
状にして上端に外向きフランジ5bを突設し、内部下端
にネジ支持部材5cを螺合固定してなる受座本体5a
と、短筒形状のゴム、軟質合成樹脂等による弾性体5d
と、略カップ形状としたスライド締着部材5eおよび固
定ネジ5fとにより形成されている。
【0029】上記手摺固定用受座5は、その受座本体5
aをバスリム4aに開設した取付孔4bへ上方から挿入
して、フランジ5bをバスリム4a上面に重積し、バス
リム4a裏側から上記受座本体5aに弾性体5d、スラ
イド締着部材5eを順次外装させた後、受座本体5aの
孔5gへ上方から固定ネジ5fを挿入してネジ支持部材
5cの中心孔5hへ挿通し、先端をスライド締着部材5
eの底壁に貫設したネジ孔5iへねじ込むことで、スラ
イド締着部材5eは受座本体5aに沿って引き上げら
れ、これにより弾性体5dをバスリム4aの裏面との間
に圧着することで、手摺固定用受座5は、バスリム4a
に弛むことなく固定することができ、この際、上記固定
ネジ5fは、受座本体5aの孔5gへ図示しない工具
(ドライバー)を挿入することで螺回することになる。
aをバスリム4aに開設した取付孔4bへ上方から挿入
して、フランジ5bをバスリム4a上面に重積し、バス
リム4a裏側から上記受座本体5aに弾性体5d、スラ
イド締着部材5eを順次外装させた後、受座本体5aの
孔5gへ上方から固定ネジ5fを挿入してネジ支持部材
5cの中心孔5hへ挿通し、先端をスライド締着部材5
eの底壁に貫設したネジ孔5iへねじ込むことで、スラ
イド締着部材5eは受座本体5aに沿って引き上げら
れ、これにより弾性体5dをバスリム4aの裏面との間
に圧着することで、手摺固定用受座5は、バスリム4a
に弛むことなく固定することができ、この際、上記固定
ネジ5fは、受座本体5aの孔5gへ図示しない工具
(ドライバー)を挿入することで螺回することになる。
【0030】上述した手摺3の基端は、図1に示したよ
うに、取手3bを図において下方へスライドさせ、この
ことで当該手摺3を軸方へ伸長すれば、取手3bの下端
から突設したダボ3fを、受座本体5aの孔5gへ係嵌
することができ、これによりバスリム4aに固定するこ
とができる。また、連結ロッド3Cの上端は、上述した
手摺3の詰め物26を貫通して上方へ延出され、当該上
端には、図1に示し、後に詳記するように、フック27
が固定されて上方まで延出されている。
うに、取手3bを図において下方へスライドさせ、この
ことで当該手摺3を軸方へ伸長すれば、取手3bの下端
から突設したダボ3fを、受座本体5aの孔5gへ係嵌
することができ、これによりバスリム4aに固定するこ
とができる。また、連結ロッド3Cの上端は、上述した
手摺3の詰め物26を貫通して上方へ延出され、当該上
端には、図1に示し、後に詳記するように、フック27
が固定されて上方まで延出されている。
【0031】前記の手摺仮止め機構15は、図1および
図2に示したように、移動体1の一構成部材である走行
体21にあって、そのローラー取付体12における略中
央部一側に、平面略コ字形状の取付金具28が固定さ
れ、さらに、アーム29の先端にローラ30を軸支して
なる前述したキャッチ16が、上下方向へ回動自在なる
ようピン31にて上記の取付金具28に枢着されてい
る。このピン31には、図1の如く一端を上記キャッチ
16に、他端を上記取付金具28に各々掛止して介設し
たバネ32を外装することで、キャッチ16のローラー
30側が上方へ回転する方向のバネ力を付勢させてあ
り、上記ローラー30が当該バネ力により、またバネ力
に抗して係脱自在とした係合孔33を、上述したガイド
レール2の頂壁2aにあって、上述した手摺固定用受座
5と対応する位置に夫々開設することで構成されてい
る。
図2に示したように、移動体1の一構成部材である走行
体21にあって、そのローラー取付体12における略中
央部一側に、平面略コ字形状の取付金具28が固定さ
れ、さらに、アーム29の先端にローラ30を軸支して
なる前述したキャッチ16が、上下方向へ回動自在なる
ようピン31にて上記の取付金具28に枢着されてい
る。このピン31には、図1の如く一端を上記キャッチ
16に、他端を上記取付金具28に各々掛止して介設し
たバネ32を外装することで、キャッチ16のローラー
30側が上方へ回転する方向のバネ力を付勢させてあ
り、上記ローラー30が当該バネ力により、またバネ力
に抗して係脱自在とした係合孔33を、上述したガイド
レール2の頂壁2aにあって、上述した手摺固定用受座
5と対応する位置に夫々開設することで構成されてい
る。
【0032】上記した仮止め機構15によるときは、手
摺3を図1に二点鎖線で示した如く、縮小した状態に
て、ガイドレール2に沿って移動させて行くと、ローラ
ー30はバネ32によるバネ力に抗して押し下げられた
状態でガイドレール2における頂壁2aの裏面を転動
し、ローラー30が係合孔33の位置まで来ると、上記
のバネ力にて押し上げられて係合孔33へ係合される。
これによって、手摺3は手摺固定用受座5に合致した位
置で仮止めされる。また、ローラー30が当該バネ力に
よって係合孔33へ係合される際の、衝当による振動
が、手摺3を移動させている者の手に伝達されるので、
目で確認することなしに所定位置での位置決めが確認で
きることとなる。
摺3を図1に二点鎖線で示した如く、縮小した状態に
て、ガイドレール2に沿って移動させて行くと、ローラ
ー30はバネ32によるバネ力に抗して押し下げられた
状態でガイドレール2における頂壁2aの裏面を転動
し、ローラー30が係合孔33の位置まで来ると、上記
のバネ力にて押し上げられて係合孔33へ係合される。
これによって、手摺3は手摺固定用受座5に合致した位
置で仮止めされる。また、ローラー30が当該バネ力に
よって係合孔33へ係合される際の、衝当による振動
が、手摺3を移動させている者の手に伝達されるので、
目で確認することなしに所定位置での位置決めが確認で
きることとなる。
【0033】次に、前記手摺ロック機構17につき説示
すると、図1および図2に示した通り、既述の連動アー
ム19を、上記走行体21におけるローラー取付体12
内にあって、その中央部をピン34にて揺動自在に枢着
し、当該連動アーム19の一端に枢着した前記ジョイン
ト18における係当部18aと前記したフック27のフ
ック部27aとを、係当自在なるよう連結し、連動アー
ム19の他端にロック部材20を枢着し、当該ロック部
材20は、図2に示した如く上記ローラー取付体12に
開口した孔35に、上下方向へ摺動自在なるよう挿通し
て上方へ突出させてある。さらに前記の仮止め機構15
によって手摺3が所定の位置に仮止めされた位置におい
て、上記ロック部材20と対向するよう、上述したガイ
ドレール2の頂壁2aにロック用孔36が開設されてお
り、また、上記連動アーム19はピン34に外装したバ
ネ37により、図1において反時計回り方向、すなわ
ち、上記ロック部材20が下降される方向で回転力が付
勢されている。
すると、図1および図2に示した通り、既述の連動アー
ム19を、上記走行体21におけるローラー取付体12
内にあって、その中央部をピン34にて揺動自在に枢着
し、当該連動アーム19の一端に枢着した前記ジョイン
ト18における係当部18aと前記したフック27のフ
ック部27aとを、係当自在なるよう連結し、連動アー
ム19の他端にロック部材20を枢着し、当該ロック部
材20は、図2に示した如く上記ローラー取付体12に
開口した孔35に、上下方向へ摺動自在なるよう挿通し
て上方へ突出させてある。さらに前記の仮止め機構15
によって手摺3が所定の位置に仮止めされた位置におい
て、上記ロック部材20と対向するよう、上述したガイ
ドレール2の頂壁2aにロック用孔36が開設されてお
り、また、上記連動アーム19はピン34に外装したバ
ネ37により、図1において反時計回り方向、すなわ
ち、上記ロック部材20が下降される方向で回転力が付
勢されている。
【0034】従って、上述手摺ロック機構17は、図1
に二点鎖線で示した如く、手摺3が縮小されている移動
時においては、取手3b、連結ロッド3c、フック27
を介してジョイント18が押し上げられていることで、
連動アーム19は反時計回り方向へ開動され、これによ
りロック部材20は下降し、ロック用孔36から外れた
状態に保持されており、かつ、ジョイント18の係当部
18aとフック27のフック部27aとは離間状態にあ
るが、図1に実線で示した通り、手摺3が仮止めされた
後、前記の如く取手3bを下方へスライド操作して伸長
させ、先端を手摺固定用受座5に固定させると、上記フ
ック部27aが係当部18aに係当して連結ロッド3
c、フック27そしてジョイント18が引き下げられ、
これにより連動アーム19が図において時計回り方向へ
開動されることで、ロック部材20は上動されてロック
用孔36に係嵌し、手摺3は仮止めの状態から固定状態
とすることができ、もちろん、バネ37のバネ力により
手摺3が引き上げられることはない。
に二点鎖線で示した如く、手摺3が縮小されている移動
時においては、取手3b、連結ロッド3c、フック27
を介してジョイント18が押し上げられていることで、
連動アーム19は反時計回り方向へ開動され、これによ
りロック部材20は下降し、ロック用孔36から外れた
状態に保持されており、かつ、ジョイント18の係当部
18aとフック27のフック部27aとは離間状態にあ
るが、図1に実線で示した通り、手摺3が仮止めされた
後、前記の如く取手3bを下方へスライド操作して伸長
させ、先端を手摺固定用受座5に固定させると、上記フ
ック部27aが係当部18aに係当して連結ロッド3
c、フック27そしてジョイント18が引き下げられ、
これにより連動アーム19が図において時計回り方向へ
開動されることで、ロック部材20は上動されてロック
用孔36に係嵌し、手摺3は仮止めの状態から固定状態
とすることができ、もちろん、バネ37のバネ力により
手摺3が引き上げられることはない。
【0035】上述の如き構成とした移動式手摺装置を、
浴室にあって用いるには、図4および図5により例示し
たように装備させることとなる。すなわち、図4では、
受座5が複数個装備されたバスリム4aと平行に、ガイ
ドレール2が図示しない天井等に固定され、これに手摺
3を垂直状態に吊持して、その状態でバスリム4aの長
さ方向へ移動させ、上述したようにして当該手摺3を垂
直に固定するようにした場合を示している。
浴室にあって用いるには、図4および図5により例示し
たように装備させることとなる。すなわち、図4では、
受座5が複数個装備されたバスリム4aと平行に、ガイ
ドレール2が図示しない天井等に固定され、これに手摺
3を垂直状態に吊持して、その状態でバスリム4aの長
さ方向へ移動させ、上述したようにして当該手摺3を垂
直に固定するようにした場合を示している。
【0036】図5にあっては、ガイドレール2が、手摺
固定用受座5を設けたバスリム4aと対向する他側のバ
スリム4bが沿設されている壁面38に、当該バスリム
4bの長さ方向へ水平状態となるよう固定されており、
従って、当該ガイドレール2に沿って手摺3は水平に移
動でき、また水平状態にて固定できるようにした場合を
示している。この場合、手摺3は、その基端側を下方へ
ほぼ直角に屈曲して、L字形状に曲成したものが使用さ
れる。
固定用受座5を設けたバスリム4aと対向する他側のバ
スリム4bが沿設されている壁面38に、当該バスリム
4bの長さ方向へ水平状態となるよう固定されており、
従って、当該ガイドレール2に沿って手摺3は水平に移
動でき、また水平状態にて固定できるようにした場合を
示している。この場合、手摺3は、その基端側を下方へ
ほぼ直角に屈曲して、L字形状に曲成したものが使用さ
れる。
【0037】尚、図4、図5において、夫々ガイドレー
ル2およびバスリム4aにおける壁面39寄りのところ
に、各手摺に対応して、夫々ガイドレール2にあっては
上述した手摺仮止め機構15、手摺ロック機構17を設
け、バスリム4aにあっては対応する手摺固定用受座5
を夫々設けておくようにすれば、、手摺不要時にあって
は当該手摺3を壁面39寄りに固定状態で収納保持させ
ておくこともできる。
ル2およびバスリム4aにおける壁面39寄りのところ
に、各手摺に対応して、夫々ガイドレール2にあっては
上述した手摺仮止め機構15、手摺ロック機構17を設
け、バスリム4aにあっては対応する手摺固定用受座5
を夫々設けておくようにすれば、、手摺不要時にあって
は当該手摺3を壁面39寄りに固定状態で収納保持させ
ておくこともできる。
【0038】次に、図3の実施態様によって、請求項1
と請求項3および請求項4の技術内容につき説示する
と、同図にあってガイドレール2は全く前記のものと同
じであるが、移動体1が前掲請求項2の場合と違って、
移動ブロック9と走行体21とが分離可能に構成されて
いるのではなく、請求項1につき前記の如く、移動ブロ
ック9Aと走行体21Aとが、一体に形成されているの
である。
と請求項3および請求項4の技術内容につき説示する
と、同図にあってガイドレール2は全く前記のものと同
じであるが、移動体1が前掲請求項2の場合と違って、
移動ブロック9と走行体21とが分離可能に構成されて
いるのではなく、請求項1につき前記の如く、移動ブロ
ック9Aと走行体21Aとが、一体に形成されているの
である。
【0039】すなわち、移動ブロック9Aは、端面が基
部9aと上部9bとによって逆T字状に形成された連設
部9cと、図3に開示の例では、ユニバーサルジョイン
ト9dを介して連枢した手摺取り付け金具8aとにより
構成され、上記の走行体21Aが、連枢部9cにおける
上部9bの上位に連枢されている。
部9aと上部9bとによって逆T字状に形成された連設
部9cと、図3に開示の例では、ユニバーサルジョイン
ト9dを介して連枢した手摺取り付け金具8aとにより
構成され、上記の走行体21Aが、連枢部9cにおける
上部9bの上位に連枢されている。
【0040】そして、移動ブロック9Aには、上記の正
面略下向きコ字状である手摺取り付け用金具8aの下部
8b内に、ビス25aや軸ピン等により、手摺3が図2
の場合と同じく、移動体1の移動方向と直角な前後方向
へ揺動可能なるよう枢着されている。さらに、手摺取り
付け用金具8aの上部8c内に嵌装された前記基部9a
が、前記したビス25aの軸線と直交する軸線方向のビ
ス25bや軸ピン等により枢着されることで、移動ブロ
ック9Aは移動方向へ揺動自在なるよう枢着され、かく
して、ビス25a、25bに基づき構成された前掲ユニ
バーサルジョイント9dによって、手摺3は移動体1に
おける移動ブロック9Aに対し、前掲請求項4として示
した通り、全方向に対して揺動自在となっている。
面略下向きコ字状である手摺取り付け用金具8aの下部
8b内に、ビス25aや軸ピン等により、手摺3が図2
の場合と同じく、移動体1の移動方向と直角な前後方向
へ揺動可能なるよう枢着されている。さらに、手摺取り
付け用金具8aの上部8c内に嵌装された前記基部9a
が、前記したビス25aの軸線と直交する軸線方向のビ
ス25bや軸ピン等により枢着されることで、移動ブロ
ック9Aは移動方向へ揺動自在なるよう枢着され、かく
して、ビス25a、25bに基づき構成された前掲ユニ
バーサルジョイント9dによって、手摺3は移動体1に
おける移動ブロック9Aに対し、前掲請求項4として示
した通り、全方向に対して揺動自在となっている。
【0041】上記の走行体21Aとして図3に開示のも
のに関し、図2に示した走行体21と相違している点
は、もちろん係合体14等を具備していないだけでな
く、ローラー10、10、11、11を用いることなし
に、前後一対のスライド脚部21a、21a、21b、
21bがガイドレール2のレール部2e、2eに、走行
自在なるよう係嵌されて、前掲請求項3につき明示の如
く構成されていることである。従って、図3の場合には
スライド脚部21a、21a、21b、21bが、レー
ル部2e、2eと揺動することでガイドレール2内を走
行し、かつ静止状態にあっても、ローラー10、10、
11、11の場合に比し、不本意な転動により走行して
しまうといったことが抑制される。
のに関し、図2に示した走行体21と相違している点
は、もちろん係合体14等を具備していないだけでな
く、ローラー10、10、11、11を用いることなし
に、前後一対のスライド脚部21a、21a、21b、
21bがガイドレール2のレール部2e、2eに、走行
自在なるよう係嵌されて、前掲請求項3につき明示の如
く構成されていることである。従って、図3の場合には
スライド脚部21a、21a、21b、21bが、レー
ル部2e、2eと揺動することでガイドレール2内を走
行し、かつ静止状態にあっても、ローラー10、10、
11、11の場合に比し、不本意な転動により走行して
しまうといったことが抑制される。
【0042】
【発明の効果】本発明に係る移動式手摺装置は、以上説
明したように構成されているので、請求項1によるとき
は、ガイドレールに沿って手摺を簡易、かつ軽快に移動
操作することができると共に、所定位置まで移動される
と手摺は仮止め機構によって自動的に停止され、当該手
摺の移動完了は、手に感触として伝わってくる振動によ
り確認できることから、手摺を目測で停止させたり、停
止を目で確認するといった面倒な作業を回避することが
できる。
明したように構成されているので、請求項1によるとき
は、ガイドレールに沿って手摺を簡易、かつ軽快に移動
操作することができると共に、所定位置まで移動される
と手摺は仮止め機構によって自動的に停止され、当該手
摺の移動完了は、手に感触として伝わってくる振動によ
り確認できることから、手摺を目測で停止させたり、停
止を目で確認するといった面倒な作業を回避することが
できる。
【0043】また、手摺は、その両端がガイドレールと
手摺固定用受座により固定されるので、移動式でありな
がら強固な保持が可能となり、使用時の不本意な揺動が
ないことから、身体障害者、高齢者等の身体不自由者に
不安感を与えることなく、また、取手をスライドするだ
けの容易な操作によって、手摺の固定と、その解除を簡
易迅速に行うことができ、さらに、手摺は移動体に対し
て揺動自在に枢着されているから、移動時、移動方向と
異なる方向へ外力が加えられても、これと同一方向へ手
摺が揺動することによって外力が吸収され、当該手摺と
移動体との連結部材に無理な力が加えられることはない
から、当該連結部分が作業中に破損してしまうことな
く、長期間の使用に耐え得ることとなる。
手摺固定用受座により固定されるので、移動式でありな
がら強固な保持が可能となり、使用時の不本意な揺動が
ないことから、身体障害者、高齢者等の身体不自由者に
不安感を与えることなく、また、取手をスライドするだ
けの容易な操作によって、手摺の固定と、その解除を簡
易迅速に行うことができ、さらに、手摺は移動体に対し
て揺動自在に枢着されているから、移動時、移動方向と
異なる方向へ外力が加えられても、これと同一方向へ手
摺が揺動することによって外力が吸収され、当該手摺と
移動体との連結部材に無理な力が加えられることはない
から、当該連結部分が作業中に破損してしまうことな
く、長期間の使用に耐え得ることとなる。
【0044】そして、請求項2にあっては、請求項1に
おける移動体の如く一体形成とせず、移動ブロックと走
行体とを係脱自在なる二部材として構成したので、予め
走行体をガイドレールに係嵌しておけば、手摺は必要に
応じ移動ブロックを介して走行体に連結したり、取り外
したりすることができるようになり、手摺を必要としな
いときには、これを案内レールから外して別所に収納す
ることで、浴室等を健常者の使用にも全く支障のない状
態とすることが可能となる。
おける移動体の如く一体形成とせず、移動ブロックと走
行体とを係脱自在なる二部材として構成したので、予め
走行体をガイドレールに係嵌しておけば、手摺は必要に
応じ移動ブロックを介して走行体に連結したり、取り外
したりすることができるようになり、手摺を必要としな
いときには、これを案内レールから外して別所に収納す
ることで、浴室等を健常者の使用にも全く支障のない状
態とすることが可能となる。
【0045】また、請求項3では、走行体にローラーと
摺動脚部とを選択的に採用するようにしているので、需
要者の各種要求に対応でき、請求項4によるときは、手
摺の揺動方向を限定したり、当該限定を解除することも
できることから、これまた、需要者の要望に広く対処し
た製品を提供し得ることとなる。
摺動脚部とを選択的に採用するようにしているので、需
要者の各種要求に対応でき、請求項4によるときは、手
摺の揺動方向を限定したり、当該限定を解除することも
できることから、これまた、需要者の要望に広く対処し
た製品を提供し得ることとなる。
【図1】本発明に係る移動式手摺装置の請求項2に係る
一実施形態を、その使用状態において示した縦断正面図
である。
一実施形態を、その使用状態において示した縦断正面図
である。
【図2】同上移動式手摺装置を示した分解斜視図であ
る。
る。
【図3】請求項1と請求項3そして請求項4に係る移動
式手動装置を示した分解斜視図である。
式手動装置を示した分解斜視図である。
【図4】本発明に係る移動式手摺装置につき、その一使
用例を示した斜視説明図である。
用例を示した斜視説明図である。
【図5】本発明に係る移動式手摺装置につき、その他使
用例を示した斜視説明図である。
用例を示した斜視説明図である。
1 移動体 2 ガイドレール 3 手摺 3a パイプ 3b 取手 3c 連結ロッド 3f ダボ 4a バスリム 5 手摺固定用受座 5g 手摺固定用受座の孔 9 移動ブロック 9A 移動ブロック 9d ユニバーサルジョイント 15 手摺仮止め機構 17 手摺ロック機構 21 走行体 21A 走行体
Claims (4)
- 【請求項1】 移動体は、移動ブロックと走行体とから
なり、ガイドレールは、上記移動体の走行体を係嵌して
移動体を一軸方向へ移動自在なるよう支持すると共に、
手摺の先端が移動体の上記移動ブロックに揺動自在なる
よう枢着され、上記の手摺は、その先端を上記のように
して移動ブロックに枢着しているパイプと、その基端に
あって、ガイドレールと平行なバスリム等の所定箇所に
固設した手摺固定用受座の孔に、嵌脱自在としたダボを
有し、かつ上記パイプの基端に軸方向へ摺動自在なるよ
う嵌合されている取手と、当該パイプ内にあって軸方向
へ移動自在に挿通配置されて、基端が取手に連結されて
いる連結ロッドとを具有して軸方向へ伸縮自在なるよう
形成され、手摺をその手摺固定用受座と対応する位置に
位置決めするための手摺仮止め機構と、当該仮止め位置
に手摺を固定するための手摺ロック機構とが、夫々移動
体の走行体とガイドレール、連結ロッドとガイドレール
とにわたって装備されていることを特徴とする移動式手
摺装置。 - 【請求項2】 移動体は、互いに係脱自在なるよう係合
連結した移動ブロックと走行体とからなり、ガイドレー
ルは、上記移動体の走行体を係嵌して当該移動体を一軸
方向へ移動自在なるよう支持すると共に、手摺の先端が
移動体の上記移動ブロックに揺動自在なるよう枢着さ
れ、上記の手摺は、その先端を上記のようにして移動ブ
ロックに枢着しているパイプと、その基端にあって、ガ
イドレールと平行なバスリム等の所定箇所に固設した手
摺固定用受座の孔に、嵌脱自在としたダボを有し、かつ
上記パイプの基端に軸方向へ摺動自在なるよう嵌合され
ている取手と、当該パイプ内にあって軸方向へ移動自在
に挿通配置されて、基端が取手に連結されている連結ロ
ッドとを具有して軸方向へ伸縮自在なるよう形成され、
手摺をその手摺固定用受座と対応する位置に位置決めす
るための手摺仮止め機構と、当該仮止め位置に手摺を固
定するための手摺ロック機構とが、夫々移動体の走行体
とガイドレール、連結ロッドとガイドレールとにわたっ
て装備されていることを特徴とする移動式手摺装置。 - 【請求項3】 移動体における走行体には、ガイドレー
ルを転動するローラーが軸装されているか、当該ガイド
レールを摺動するスライド脚部が設けられている請求項
1または請求項2に記載の移動式手摺装置。 - 【請求項4】 手摺の先端が移動体の移動ブロックに揺
動自在なるよう枢着されることにより、当該移動体の移
動方向とほぼ直角方向または、ユニバーサルジョイント
による全方向へ揺動可能となるよう支持されている請求
項1または請求項3のうちいずれか1項に記載の移動式
手摺装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8261371A JPH1080452A (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | 移動式手摺装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8261371A JPH1080452A (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | 移動式手摺装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1080452A true JPH1080452A (ja) | 1998-03-31 |
Family
ID=17360918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8261371A Pending JPH1080452A (ja) | 1996-09-10 | 1996-09-10 | 移動式手摺装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1080452A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008073268A (ja) * | 2006-09-22 | 2008-04-03 | Sekisui Chem Co Ltd | 浴室用手摺 |
JP2008289806A (ja) * | 2007-05-28 | 2008-12-04 | Panasonic Electric Works Bath & Life Co Ltd | 浴室用握りバー |
-
1996
- 1996-09-10 JP JP8261371A patent/JPH1080452A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008073268A (ja) * | 2006-09-22 | 2008-04-03 | Sekisui Chem Co Ltd | 浴室用手摺 |
JP2008289806A (ja) * | 2007-05-28 | 2008-12-04 | Panasonic Electric Works Bath & Life Co Ltd | 浴室用握りバー |
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