JPH1080295A - 無細胞タンパク合成系によるタンパクの合成方法及び装置 - Google Patents

無細胞タンパク合成系によるタンパクの合成方法及び装置

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JPH1080295A
JPH1080295A JP9068597A JP9068597A JPH1080295A JP H1080295 A JPH1080295 A JP H1080295A JP 9068597 A JP9068597 A JP 9068597A JP 9068597 A JP9068597 A JP 9068597A JP H1080295 A JPH1080295 A JP H1080295A
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Tsuneo Yamane
恒夫 山根
Hideo Nakano
秀雄 中野
Tadaaki Tanaka
忠明 田中
Satoru Sekiguchi
哲 関口
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Nippon Flour Mills Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定かつ簡便に十分な量のタンパクを合成さ
せることのできる、無細胞タンパク合成系を用いたタン
パクの合成方法、及びタンパクの合成装置を提供するこ
と。 【解決手段】 無細胞抽出液を含む無細胞タンパク合成
系を用いたタンパクの合成方法において、無細胞抽出液
及び低分子基質を含有する合成反応液と、低分子基質溶
液とを膜を介して接触させ、分子拡散によって低分子基
質溶液中の低分子基質を合成反応液中に移行させること
により、合成反応液中の低分子基質濃度をほぼ一定に維
持するとともに、合成反応液中の低分子副産物を低分子
基質溶液中に排出させることを特徴とするタンパクの合
成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無細胞タンパク合
成系を用いたタンパクの合成方法及びタンパクの合成装
置に関する。ここで無細胞タンパク合成系とは、mRN
Aの情報を読み取ってタンパクやポリペプチドを合成す
る無細胞翻訳系、並びにDNAを鋳型としてRNAを合
成する無細胞転写系と無細胞翻訳系の両者を含む系の何
れをも意味するものとする。
【0002】
【従来の技術】無細胞タンパク合成系を用いたタンパク
やポリペプチドの製造方法として、小麦胚芽、ウサギ網
状赤血球、大腸菌等の抽出液を用いる方法が知られてい
る。しかしながら、それらの抽出液を用いて量的に十分
なタンパクを合成することは難しく、タンパクの合成量
を増加させる為の種々の工夫がなされてきた。その一つ
として、特開平1−50311号公報には、mRNA、
ATP、GTP及びアミノ酸を基質として含んでいるリ
ボソームの無細胞タンパク合成系において、最終副産物
であるAMP、GDP、ピロりん酸塩、無機りん酸及び
合成された主生産物のポリペプチドを含んでいる翻訳生
成物を限外濾過膜を介して反応系から取り出し、それと
同時にアミノ酸、ATP及びGTPの形態の基質を、そ
れらの初期濃度を維持するために反応系へ供給するポリ
ペプチドの製造方法が記載されている。この方法によれ
ば、従来の方法では1時間程度でポリペプチドの合成が
停止してしまうものが、40時間以上に渡って反応が継
続し、合成されるポリペプチドの収量も大きく増加する
ことが示されている。
【0003】また、この改良法として、特開平4−20
0390号公報には、基質の送液系や反応系中の気相の
介在を最小限に制御することにより、反応槽内の圧力の
変動を減らして基質の送液を安定化して、ポリペプチド
を合成する方法が記載されている。更に、反応系より反
応生成物を取り出す限外濾過膜を反応系の側面もしくは
上面に置くことにより、下面に置くのに比べて膜の目詰
りが軽減されることも合わせて記載されている。しかし
ながら、これらの方法は、高価な機器と厳密な送液条件
を必要とし、また、限外濾過膜の目詰りが避けられない
といった問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、上記の従来技術の問題点を解決し、安定かつ簡便に
十分な量のタンパクを合成させることのできる、無細胞
タンパク合成系を用いたタンパクの合成方法、及びタン
パクの合成装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明者らは鋭意研究を重ね、無細胞タンパク合
成に必要な低分子基質、例えばタンパクの合成材料であ
るアミノ酸や合成反応に必要なエネルギー源であるAT
P、GTP等の濃度を、膜を通した分子拡散によって初
期濃度に維持することができることを見出し、本発明を
完成させるに至った。本発明は、無細胞抽出液を含む無
細胞タンパク合成系を用いたタンパクの製造方法におい
て、無細胞抽出液及び低分子基質を含有する合成反応液
と、低分子基質溶液とを膜を介して接触させ、分子拡散
によって低分子基質溶液中の低分子基質を合成反応液中
に移行させることにより、合成反応液中の低分子基質濃
度をほぼ一定に維持するとともに、合成反応液中の低分
子副産物を低分子基質溶液中に排出させることを特徴と
するタンパクの合成方法を提供するものである。
【0006】本発明はさらに、無細胞抽出液を含む無細
胞タンパク合成系を用いたタンパクの合成装置におい
て、無細胞抽出液及び低分子基質を含有する合成反応液
の収容室と、低分子基質溶液の収容室を、膜を介して接
触させ、分子拡散によって低分子基質溶液中の低分子基
質を合成反応液中に移行させ、且つ、合成反応液中の低
分子副産物を低分子基質溶液中に排出させるようにした
ことを特徴とするタンパクの合成装置を提供するもので
ある。
【0007】本発明はまた、基質溶液を収容する密閉基
質容器と;キャピラリー膜を有し、入口部を上記密閉基
質容器に連通したバイオリアクターと;吸入側を上記バ
イオリアクターの出口部に連通し、排出側を上記密閉基
質容器に連通したペリスタルチックポンプとを有し;上
記バイオリアクターにおいて、上記キャピラリー膜の一
方の側に収容されたタンパク合成反応液と他方の側に収
容された上記基質溶液とを上記キャピラリー膜を介して
接触させることを特徴とするタンパク合成装置を提供す
るものである。本発明はさらに、バイオリアクターにキ
ャピラリー膜を介して接する二つの画室を形成し、一方
の画室にタンパク合成反応液を収容し、他方の画室に基
質溶液を収容し、タンパク合成反応液と基質溶液とを上
記キャピラリー膜を介して接触させることを特徴とする
タンパク合成装置を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に使用する無細胞抽
出液の調製から無細胞タンパク合成系におけるタンパク
合成活性の測定までの各段階について詳細に説明する。
本発明に使用する無細胞抽出液としては、例えば、小麦
胚芽抽出液及び大腸菌細胞抽出液等があげられる。この
明細書において、タンパク合成活性は、合成された酵素
タンパクの酵素量(1unit:1分間に1μmol の基質を
変化させる酵素量) で表す。 i無細胞抽出液の調製と抽出液の濃縮 無細胞抽出液の調製は、用いる材料に応じて異なるが、
通常のいかなる方法を用いても良い。また、抽出液の濃
縮は、特開平6−225783号公報に記載された方法
等、いかなる方法を用いても良い。 ii無細胞タンパク合成反応 反応液には、無細胞抽出液の他、目的とするタンパクを
コードするDNA、mRNA、RNAポリメラーゼ、タ
ンパクの構成アミノ酸、緩衝剤、ATP、GTP等のエ
ネルギー源、クレアチンホスフェート、クレアチンホス
フォキナーゼ、ホスフォエノールピルビン酸、ピルビン
酸キナーゼ等のATP再生系、ジチオスレイトール(D
TT)、スペルミン、スペルミジン等の安定化剤、RNas
e 阻害剤等を適量加える。反応は、用いる無細胞抽出液
及び目的とするタンパクの種類等により最適の温度で行
われ、一般に20〜40℃が適当である。
【0009】合成反応液中の各成分の濃度は特に制限さ
れないが、通常、以下の濃度範囲が適当である。 無細胞抽出液:10〜90重量% 目的とするタンパクをコードするDNA:1〜20ng
/μl 目的とするタンパクをコードするmRNA:10〜20
0ng/μl タンパクの構成アミノ酸:50〜300μM ATP:0.5〜5mM GTP:0.05〜0.5mM クレアチンホスフェート:10〜100mM クレアチンホスフォキナーゼ:0.02〜5μg/μl ホスフォエノールピルビン酸:1〜20mM ピルビン酸キナーゼ:0.01〜1μg /μl ジチオスレイトール(DTT):1〜10mM スペルミジン:0.1〜5mM スペルミン:0.01〜0.5mM
【0010】本発明者らの研究により、タンパク合成反
応に必要なアミノ酸や基質エネルギー物質には至適濃度
があり、その濃度を一定に保つことが重要であること、
また最終副産物であるAMP、GDP、ピロリン酸塩、
無機リン酸塩等が蓄積すると合成反応が阻害されること
が見出されている。これらを解決する方法として先に説
明したように特開平1−50311号公報に示されたい
わゆる連続系が用いられている。しかし、この方法は高
価な装置と厳密な送液条件を必要とし、限外濾過膜の目
詰りが生じる等、必ずしも満足できる方法ではない。そ
こで、タンパク合成反応液中の種々の基質濃度を、簡便
かつ安定に維持する方法を確立するため研究を進めた。
その結果、合成反応液と、低分子基質溶液とを膜を介し
て接触させ、分子拡散させることによって、低分子基質
溶液中の低分子基質を合成反応液中に移行させ、合成反
応液中の低分子基質濃度をほぼ一定に維持するととも
に、合成反応液中で生産された反応阻害性の低分子副産
物(AMP、GDP、ピロリン酸塩、無機リン酸塩等)
を低分子基質溶液中に排出させることができ、その結
果、反応の至適条件が維持され、タンパク合成活性が高
まることが確認された。
【0011】このように本発明においてタンパク合成活
性が高くなる主な理由は、合成反応液と低分子基質溶液
が膜を介して接触し、低分子物質が膜を介して分子拡散
するために、合成反応液中の基質濃度が低下すると膜を
介して低分子基質が合成反応液中に拡散してその至適濃
度が維持され、また合成反応液中で生成した反応阻害性
の低分子副産物が膜を介して効率良く反応系から排出除
去されるためであると考えられる。従って、合成反応液
の量と低分子基質溶液の容量比は、1:1〜1:10
0、好ましくは1:10〜1:20程度とするのが適当
である。また、低分子基質溶液中の低分子基質は、合成
反応液中に移行し、同時に合成反応液からは副生した低
分子物質が低分子基質溶液中に排出されるため、低分子
基質溶液は新鮮なものを使用することが望ましい。この
ため、低分子基質溶液は一定時間後に新しいものと交換
するか、常に新しいものを循環させることが望ましい。
【0012】本発明に使用される膜の例としては、通
常、高分子物質と低分子物質の分離に使用されるいわゆ
る透析膜、限外濾過膜、セラミック膜、半透膜、中空子
膜等、いかなる材質の膜でも良い。しかし、タンパク合
成反応に必要な低分子基質及び反応により生成した反応
阻害性の低分子副産物を効率よく透過させ、かつ主生産
物であるタンパク、タンパク合成に必要なリボソーム、
mRNA等の高分子物質を透過させないために、分画分
子量が500以上10万以下である膜が望ましい。この
ような膜の具体例としては、中空糸膜(HC膜:旭化成工
業社製、H1P10-20:アミコン社製)、分画分子量10,0
00の透析膜(Spectrum Por7 :Spectrum社製、UC8-32
-25 :三光純薬社製)等が挙げられる。
【0013】本発明のタンパク合成装置の具体例を図1
に示す。この図では、膜として円筒形の中空子膜(キャ
ピラリー膜)を使用し、円筒形キャピラリー膜の内側を
基質溶液流路とし、円筒形キャピラリー膜の外側にタン
パク合成反応液を収容している。これとは逆に、円筒形
キャピラリー膜の外側を基質溶液流路とし、円筒形キャ
ピラリー膜の内側にタンパク合成反応液を収容してもよ
い。また、キャピラリー膜は平面状であっても差し支え
ない。
【0014】以下、比較例及び実施例によって本発明を
具体的に説明する。
【実施例1及び比較例1】 小麦胚芽抽出液の調製と抽出液の濃縮 Andersonらの方法(Methods in Enzymology 101 巻、63
5-644 項、1983年)に従って小麦胚芽抽出液の調製をお
こなった。得られた抽出液6mlに50%ポリエチレング
リコール6000水溶液4mlを添加し、氷冷下10分間
スターラーを用いて攪拌し、その後15,000×gで5
分間遠心分離し沈殿を得た。この沈殿に緩衝液1:20
mM HEPES buffer(KOH にてpH 8.0に調整)、120 mM
酢酸カリウム、5 mM 酢酸マグネシウム、1mM DTT、7
20μl に懸濁溶解し濃縮液を得た。
【0015】無細胞タンパク合成反応 比較例1の反応液は、60mM HEPES buffer(KOH にてpH
7.6に調整)、3mM ATP、100μM GTP 、8mM DTT、
45 mM クレアチンりん酸、1μg/μl クレアチンホ
スホキナーゼ、0.5 mMスペルミジン、0.02 mM スペルミ
ン、160μMアミノ酸、1.0U/μl RNase 阻害剤、0.5
μg/μl tRNA 、45ng/μl DHFR(ジヒドロフォ
レートレダクターゼ)mRNA、2.5mM Mg++、小麦胚芽抽出
液5μlの組成からなり、全量を15μl とした。反応
は26℃で所定の時間行った。実施例1の反応液は、上
記比較例1と同組成の反応液200μl を分画分子量1
3,000の中空糸膜(HC膜、旭化成工業社製)の外側部
分に注入した。一方、中空糸膜の内側には、比較例1の
組成からmRNA RNase 阻害剤、クレアチンホスキナ
ーゼを除き、小麦胚芽抽出液の代わりに緩衝液1を35
%添加した組成の溶液10mlをペリスタルチックポンプ
(ATTO社製)にて0.7ml/min の速度で循環させた。
反応システム全体の概略を図1に示す。反応液量に対す
る膜面積は33cm2/mlであった。一定時間毎に反応液よ
り10μl をとり、次の反応条件にてDHFRの活性を
測定した。50mMりん酸ナトリウム緩衝液(pH 7.0)、
500μMジヒドロフォレート、60μM β−NAD
PH、18mM 2−メルカプトエタノール。37℃にお
いて反応液中の340nm吸光度の減少を測定した。結果
を図2に示す。比較例1では2時間後には反応が飽和
し、DHFR活性が増大しないのに対して、実施例1で
は4時間後もDHFR活性が増大していることがわか
る。
【0016】
【試験例1】無細胞タンパク合成反応が、通常1〜2時
間で停止してしまう主要な原因は、反応液中のエネルギ
ー基質(ATP、GTP)濃度の急激な低下であること
が、Biosci.Biotech.Biochem.,58巻、1911頁、1994年に
明らかにされている。そこで実施例1の反応液中のAT
P、GTP濃度をJ.Apppl.Biochem., 5巻、330 頁、19
83年に従い、HPLC法で定量した。結果を図3に示
す。実施例1の反応液中のエネルギー基質(ATP、G
TP)濃度は、反応開始時から4時間後までほぼ一定に
保持されていることがわかる。このことは、実施例1に
おいて長時間に渡ってDHFR活性が増大しているの
は、反応液中にエネルギー基質が適切に供給されたため
であることを示している。
【0017】
【実施例2及び比較例2】 小麦胚芽抽出液の調製 実施例1と同様の方法で小麦胚芽抽出液の調製を行っ
た。 無細胞タンパク合成反応 比較例2の反応液は、60mM HEPES buffer(KOH にてpH
7.6に調整)、1mM ATP、100μM GTP 、2mM DTT、
12 mM クレアチンりん酸、40μg/mlクレアチンホ
スホキナーゼ、0.1mM スペルミジン、0.01 mM スペルミ
ン、160μMアミノ酸、1.0U/μl RNase 阻害剤、1
1ng/μl DHFR(ジヒドロフォレートレダクターゼ)mR
NA、2.8mM Mg++、小麦胚芽抽出液5μl の組成からな
り、全量を15μl とした。ただし、K+ 、Mg++濃度
は、小麦胚芽抽出液からの持ち込みも合わせた値で表し
た。反応は30℃で2時間行った。実施例2の反応液
は、上記比較例2と同組成の反応液135μl を分画分
子量10,000の透析膜(Spectrum Por7 、Spectrum社
製)に封入し、比較例2の組成からmRNA RNase 阻
害剤を除き、小麦胚芽抽出液の代わりに緩衝液1を添加
した組成の溶液30ml中に沈め、溶液全体をスターラー
で攪拌しながら30℃で2時間反応させた。反応終了後
の反応液より5.5μl をとり、次の反応条件にてDHF
Rの活性を測定した。50mMりん酸ナトリウム緩衝液
(pH 7.0)、500μMジヒドロフォレート、60μM
β−NADPH、18mM 2−メルカプトエタノー
ル。37℃において反応液中の340nm吸光度の減少を
測定した。結果を図4に示す。実施例2では比較例2よ
り反応生成物の収量が約40%高いことがわかる。
【0018】
【発明の効果】本発明方法では、高価な機器と厳密な送
液条件を必要とせずに、合成反応液中のタンパク合成反
応に必要な低分子基質の濃度を一定に保つことができ、
同時に低分子の副産物が効率よく反応系外へ排出され
る。更に分子拡散であるため、濾過膜の目詰りといった
問題も生じない。これらのため、タンパク合成量を顕著
に高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に使用した反応システムの概略
を示す図面である。
【図2】実施例1及び比較例1のDHFRの生産量の経
時変化を示すグラフである。
【図3】実施例1における合成反応液中のATP及びG
TPの濃度の経時変化を示すグラフである。
【図4】実施例2及び比較例2のDHFRの生産量の経
時変化を示すグラフである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無細胞抽出液を含む無細胞タンパク合成
    系を用いたタンパクの合成方法において、無細胞抽出液
    及び低分子基質を含有する合成反応液と、低分子基質溶
    液とを膜を介して接触させ、分子拡散によって低分子基
    質溶液中の低分子基質を合成反応液中に移行させること
    により、合成反応液中の低分子基質濃度をほぼ一定に維
    持するとともに、合成反応液中の低分子副産物を低分子
    基質溶液中に排出させることを特徴とするタンパクの合
    成方法。
  2. 【請求項2】 無細胞抽出液が小麦胚芽抽出液である請
    求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 無細胞抽出液を含む無細胞タンパク合成
    系を用いたタンパクの合成装置において、無細胞抽出液
    及び低分子基質を含有する合成反応液の収容室と、低分
    子基質溶液の収容室を、膜を介して接触させ、分子拡散
    によって低分子基質溶液中の低分子基質を合成反応液中
    に移行させ、且つ、合成反応液中の低分子副産物を低分
    子基質溶液中に排出させるようにしたことを特徴とする
    タンパクの合成装置。
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