JPH1079912A - デジタルカメラ - Google Patents

デジタルカメラ

Info

Publication number
JPH1079912A
JPH1079912A JP8233476A JP23347696A JPH1079912A JP H1079912 A JPH1079912 A JP H1079912A JP 8233476 A JP8233476 A JP 8233476A JP 23347696 A JP23347696 A JP 23347696A JP H1079912 A JPH1079912 A JP H1079912A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
switch
frame
display
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8233476A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3612881B2 (ja
Inventor
Koichi Yakura
弘一 矢倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP23347696A priority Critical patent/JP3612881B2/ja
Publication of JPH1079912A publication Critical patent/JPH1079912A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3612881B2 publication Critical patent/JP3612881B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体内の複数コマの撮像画像のLCD表
示部への表示におけるコマ送り時間を短縮し、各コマの
内容確認の迅速化を図る。 【解決手段】 カメラ本体部2にはLCD表示部10が
設けられ、ICカード18に記録された複数コマの画像
が再生表示可能になっている。ICカード18には各コ
マのサムネイル画像と圧縮画像とが記録されている。コ
マ送りスイッチSUP,SDOWNを所定の時間内の間隔で連
続操作して複数コマの再生が指示されると、ICカード
18内の指示されたコマのサムネイル画像が順次、LC
D表示部10に表示される。連続操作が解除されると、
最後のコマのサムネイル画像の表示が完了した後、IC
カード18内のそのコマの圧縮画像がLCD表示部10
に表示される。複数コマの連続表示では再生時間の短い
サムネイル画像のみを表示することでコマ送り時間を短
縮し、各コマの内容確認の迅速化を図った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静止した被写体光
像を画像信号に光電変換して取り込み、この画像信号を
半導体メモリ等の記録媒体に記録するデジタルカメラに
係り、特に記録媒体に記録された複数の画像を再生表示
する表示手段を備えたデジタルカメラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラにおいては、一般に、記
録媒体のメモリ容量の有効活用の観点から、撮像画像を
JPEG(Joint Photographic Coding Experts Grou
p)方式等の所定の圧縮方式により圧縮して記録媒体に
記録するようなっている。また、撮像画像の圧縮画像を
記録媒体に記録する際、記録媒体に記録された撮像画像
のインデックス画像として活用されるサムネイル画像を
生成し、圧縮画像とともに記録媒体に記録することが行
われている。このサムネイル画像は、撮像画像のデータ
数を間引いて生成された小サイズの非圧縮画像で、圧縮
画像に比して読出/再生を迅速に行なうことができるも
のである。
【0003】また、従来、電子ビューファインダとして
機能するLCD(Liquid Crystal Display)表示部を備
えたデジタルカメラが知られている。このデジタルカメ
ラでは、記録媒体に記録された複数コマの撮像画像のL
CD表示部への再生表示が可能で、カメラに設けられた
コマ送りスイッチでコマを指定して各コマの記録画像を
LCD表示部に再生し、確認することができるようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記デジタ
ルカメラにおいては、記録媒体に記録された各コマの撮
像画像をLCD表示部に再生して、記録内容を確認する
場合、コマ送りスイッチを連続的に操作して各コマの撮
像画像をLCD表示装置に再生する必要がある。この場
合、コマ送りスイッチによるコマ指定毎に各コマの圧縮
画像をLCD表示部に再生すると、圧縮画像の伸長処理
に長時間を要し、迅速に各コマの撮像画像を再生するこ
とは困難である。JPEG方式の圧縮画像をLCD表示
部に再生表示する場合、データ容量の圧縮釣にもよる
が、例えば画素数30万の画像信号を8ビットの画像デ
ータに変換し、1/8の圧縮率で圧縮した場合、圧縮画
像の再生に略2秒程度を要する。
【0005】このため、所望のコマ番号が現在のコマ番
号から離れている場合、そのコマの撮像画像を再生する
のに非常に長い時間を要し、単に画像内容を確認したい
場合は、非常に不便である。この問題を解消するため、
各コマの圧縮画像を全て再生することなく一定時間ごと
に順次、各コマの圧縮画像を再生する方法も考えられる
が、この方法では各コマの撮像画像の一部しか再生され
ず、内容確認の困難なコマが生じることがあり、実用的
でない。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、記録媒体に記録された複数コマの撮像画像のL
CD表示部での表示、確認を迅速に行なうことのできる
デジタルカメラを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像を表示す
る表示手段を有し、第1の画像とこの第1の画像よりも
上記表示手段への再生処理時間が長い第2の画像とによ
り構成された複数コマの撮像画像が記憶された記憶手段
から各コマの撮像画像を順次、読み出し、上記表示手段
に再生表示を行なうデジタルカメラであって、上記表示
手段に再生すべきコマを指示する指示手段と、上記指示
手段で再生すべきコマが所定の時間内の間隔で連続して
指示されたとき、前回指示されているコマの第1の画像
の上記表示手段への表示処理が完了した後、今回指示さ
れたコマの第1の画像を上記表示手段に再生表示する第
1の表示制御手段と、上記指示手段による再生すべきコ
マの連続指示が解除されたとき、連続指示で最後に指示
されたコマの第1の画像の上記表示手段への表示処理が
完了した後、そのコマの第2の画像を上記表示手段に再
生表示する第2の表示制御手段とを備えたものである。
【0008】上記構成によれば、記録手段に記録された
複数コマの撮像画像は、指示手段で再生すべきコマを指
定することにより表示手段に再生表示される。このと
き、指示手段で再生すべきコマが所定の時間内の間隔で
連続して指示されたとき、前回指示されているコマの第
1の画像の表示手段への表示処理が完了した後、今回指
示されたコマの第1の画像が表示手段に再生表示され
る。すなわち、各コマの再生処理時間の短い第1の画像
が連続的に表示手段に再生表示される。
【0009】一方、指示手段による再生すべきコマの連
続指示が解除されたとき、連続指示で最後に指示された
コマの第1の画像の表示手段への表示処理が完了した
後、そのコマの第2の画像が表示手段に再生表示され
る。すなわち、連続指定されたコマ分、各コマの第1の
画像が表示手段に連続表示された後、最後のコマの撮像
画像の第2の画像が表示手段に再生表示される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係るデジタルカメラにつ
いて、図を用いて説明する。図1は、本発明に係るデジ
タルカメラの正面図、図2は、同デジタルカメラの背面
図である。また、図3〜図5は、それぞれ同デジタルカ
メラの上面図、右側面図、底面図である。
【0011】デジタルカメラ1は、箱型のカメラ本体部
2と直方体状の撮像部3とから構成されている。撮像部
3は、正面から見てカメラ本体部2の右側面に着脱可
能、かつ、この右側面と平行な面内に回動可能に装着さ
れている。また、撮像部3は、後述するように、専用の
接続ケーブルを介してカメラ本体部2に接続することが
できるようになっている。
【0012】撮像部3は、レンズ窓が設けられた端面
(図1で上側の端面)を前端とすると、図4の仮想線で
示すように、前端がカメラ本体部2の上面と平行となる
位置(撮像方向が図4のA方向となる位置。以下、この
位置を回転基準位置という。)を基準として略±(90
+α)°の範囲で回動することができるようになってい
る。撮像部3がカメラ本体部2に直接、接続された状態
では、撮像部3の回転動作によりデジタルカメラ1のメ
イン電源のON/OFFが行なわれ、撮像部3が回転基
準位置にセットされると(図1〜図5の状態)、メイン
電源がOFFになるようになっている。これは、デジタ
ルカメラ1が最もコンパクトになる構成で、通常、この
状態でデジタルカメラ1の保管が行なわれるから、自動
的にメイン電源をOFFにすることによりメイン電源の
スイッチ操作の容易化を図るようにしたものである。
【0013】撮像部3は、マクロズームからなる撮影レ
ンズ及びCCD(Charge Coupled Device)等の光電変
換素子からなる撮像装置を有し、被写体の光学像を電気
信号からなる画像(CCDの各画素で光電変換された電
荷信号により構成される画像)に変換して取り込むもの
である。一方、カメラ本体部2は、LCD(Liquid Cry
stal Display)からなる表示部10、ICカード18の
装着部17(図8参照)及びパーソナルコンピュータが
外部接続される接続端子13を有し、主として上記撮像
部3で取り込まれた画像信号に所定の信号処理を施した
後、LCD表示部10への表示、ICカード18への記
録、パーソナルコンピュータへの転送等の処理を行なう
ものである。
【0014】撮像部3は、カメラ本体部2の高さ方向の
長さ寸法と略同一の長さ寸法を有し、かつ、カメラ本体
部2の幅寸法と略同一の寸法を有する縦長直方体状の撮
像部本体3Aを備え、この撮像部本体3Aの一方側面に
は撮像部3をカメラ本体部2に装着するための装着部3
Bが突設されている。撮像部3は、撮像部本体3Aを一
方向に長い直方体状とし、保管時にはカメラ本体部2の
側面に沿わせてセットできるようにしているので、デジ
タルカメラ1の幅寸法を大きくすることなく光軸方向に
長いズームレンズの採用が可能になっている。なお、装
着部3Bによる撮像部3のカメラ本体部2への装着機構
については後述する。
【0015】撮像部本体3Aの内部には、図6に示すよ
うに、マクロズームレンズ301が配設され、このマク
ロズームレンズ301の後方位置の適所にCCDカラー
エリアセンサ303を備えた撮像回路302が設けられ
ている。また、撮像部3内の適所にフラッシュ光の被写
体からの反射光を受光する調光センサ305を備えた調
光回路304が設けられている。調光センサ305は、
装着部3Bの前端面の適所に配置されている。
【0016】一方、撮像部本体3Aの外部には、図2に
示すように、カメラ本体部2の背面と平行な側面(撮像
部3を回転基準位置から+90°回転させたとき、上側
となる側面)に上記マクロズームレンズ301のズーム
比の変更及びズームとマクロとの切換を行なうためのズ
ームレバー306が設けられ、このズームレバー306
より右斜め前方位置に、撮像部3のカメラ本体部2から
の離脱を可能にするロック解除レバー307が設けられ
ている。
【0017】ズームレバー306は、横方向(撮像部3
の光軸に対して垂直方向)にスライド可能なレバーで、
このズームレバー306をズーム位置PZで横方向に左
右にスライドさせてマクロズームレンズ301のズーム
比が変更される。また、ズームレバー306を上記ズー
ム位置PZを越えて右方向にスライドさせ、マクロ位置
PMに設定すると、マクロズームレンズ301がマクロ
レンズに切り換えられる。マクロ位置PMでは、被写体
におよそ50cmまで近接して撮影することができる。
【0018】カメラ本体部2の前面には、図1に示すよ
うに、左端部の適所にグリップ部4が設けられ、右端部
の上部適所に内蔵フラッシュ5が設けられている。ま
た、カメラ本体部2の上面には、図3に示すように、略
中央に記録画像を再生する際のコマ送り用のスイッチ
6,7が設けられている。スイッチ6は、記録画像をコ
マ番号が増大する方向(撮影順の方向)にコマ送りする
ためのスイッチ(以下、UPスイッチという。)であ
り、スイッチ7は、記録画像をコマ番号が減少する方向
にコマ送りするためのスイッチ(以下、DOWNスイッ
チという。)である。また、背面側からみてDOWNス
イッチ7の左側にICカード18に記録された画像を消
去するための消去スイッチ8が設けられ、UPスイッチ
6の右上にシャッタボタン9が設けられている。
【0019】カメラ本体部2の背面には、図2に示すよ
うに、左端部の略中央に撮影画像のモニタ表示(ビュー
ファインダーに相当)及び記録画像の再生表示等を行な
うためのLCD表示部10が設けられている。また、L
CD表示部10の上方位置にフラッシュ発光に関するF
Lモード設定スイッチ11が設けられ、LCD表示部1
0の下方位置に、ICカード18に記録される画像デー
タの圧縮率Kを切換設定するための圧縮率設定スイッチ
12とパーソナルコンピュータが外部接続される接続端
子13とが設けられている。FLモード設定スイッチ1
1は、プッシュスイッチからなり、圧縮率設定スイッチ
12は、2接点のスライドスイッチからなる。
【0020】デジタルカメラ1には、フラッシュ発光に
関するモードとして被写体輝度に応じて自動的に内蔵フ
ラッシュ5を発光させる「自動発光モード」、被写体輝
度に関係なく内蔵フラッシュ5を強制的に発光させる
「強制発光モード」及び内蔵フラッシュ5の発光を禁止
する「発光禁止モード」が設けられ、上記FLモード設
定スイッチ11を押す毎に「自動発光」、「強制発光」
及び「発光禁止」の各モードがサイクリックに切り換わ
り、いずれかのモードが選択設定されるようになってい
る。また、デジタルカメラ1は、1/8と1/20の2
種類の圧縮率Kが選択設定可能になされ、例えば圧縮率
設定スイッチ12を右にスライドすると、圧縮率K=1
/8が設定され、左にスライドすると、圧縮率K=1/
20が設定される。なお、本実施の形態では、2種類の
圧縮率Kが選択設定できるようにしているが、3種類以
上の圧縮率Kを選択設定できるようにしてもよい。
【0021】更に、カメラ本体部2の背面の右端上部に
は、「撮影モード」と「再生モード」とを切換設定する
撮影/再生モード設定スイッチ14が設けられている。
撮影モードは、写真撮影を行なうモードであり、再生モ
ードは、ICカード18に記録された撮影画像をLCD
表示部10に再生表示するモードである。撮影/再生モ
ード設定スイッチ14も2接点のスライドスイッチから
なり、例えば右にスライドすると、再生モードが設定さ
れ、左にスライドすると、撮影モードが設定される。
【0022】カメラ本体部2の底面には、図8に示すよ
うに、電源電池Eの電池装填室16とICカード18の
カード装填室17とが設けられ、両装填室16,17の
装填口は、図7に示すように、クラムシェルタイプの蓋
15により閉塞されるようになっている。本実施の形態
におけるデジタルカメラ1は、4本の単三形乾電池E1
〜E4を直列接続してなる電源電池Eを駆動源としてお
り、カメラ本体部2の下部には、各電池E1〜E4が装
填される4個の円筒状の装填室を一列に配列してなる電
池装填室16が下面中央よりやや右側にずれた位置に横
方向に配設されている。また、電池装填室16より前面
側に電池装填室16と平行に帯状の装填口を有するカー
ド装填室17が配設されている。
【0023】蓋15の裏面(装填室16,17を臨む
面)の上記電池装填室16に対向する位置には、電池E
1,E2を接続する導電性の接続片15aと電池E3,
E4を接続する導電性の接続片15bとが設けられ、蓋
15を閉塞すると、接続片15a,15bと電池E1〜
E4とが接触して電源電池Eが構成されるようになって
いる。
【0024】本実施の形態に係るデジタルカメラ1で
は、上記のように、電池装填室16の蓋とカード装填室
17の蓋とを共通化しているので、両装填室の配置がコ
ンパクトになるとともに、装着脱時のICカード18の
保護が確実に行なえるようになっている。すなわち、I
Cカード18の装着時においては、ICカード装着後に
蓋15を閉塞することにより電源電池Eが内部回路に接
続され、ICカード18の脱着時においては、ICカー
ド脱着前に蓋15を開放することにより電源電池Eの内
部回路との接続が解除されるので、確実に、電源OFF
の状態でICカード18の装着脱を行なうことができ
る。
【0025】なお、電池装填室16及びカード装填室1
7の位置関係は、図8のように、カメラ本体2の幅方向
に並べたものに限定されるものではなく、例えば図9若
しくは図10に示すように、4個の円筒状の電池装填室
を二列に配列してなる電池装填室16′とカード装填室
17とを横方向に並べるようにしてもよい。この場合、
電池装填室16′がカード装填室17に対して右端側と
なる図9の例にするのが好ましい。カメラ本体2の右端
側ほど、蓋15の開度が大きくなるので、電池E1〜E
4の装着脱が容易となるからである。
【0026】電池装填室16の内壁の適所には、図11
及び図12に示すように、ゴム、樹脂等からなる摩擦部
材20が設けられている。この摩擦部材20は、カメラ
本体2の下面を下方向にして蓋15が開放された場合の
電池E1〜E4の落下を防止し、電池E1〜E4の取出
しを容易にするためのものである。なお、電池E1〜E
4の落下防止部材として摩擦部材20に換えて、図13
に示すように、バネ部材21を設けてもよく、図14に
示すように、摩擦ボール22によるストッパー機構を設
けてもよい。
【0027】なお、図14に示すストッパー機構は、電
池装填室16の開口が上向きのときは(同図(a))、
摩擦ボール22が円錐状のボール保持部16aの底部側
にあり、摩擦ボール22と電池E2との間に隙間が生じ
るので、電池E2を容易に引き出すことができるが、電
池装填室16の開口が下向きのときは(同図(b))、
摩擦ボール22がボール保持部16aの頭部側に移動
し、ボール保持部16aと電池E2との間に介在して電
池E2の落下を防止するものである。
【0028】次に、撮像部3のカメラ本体部2への装着
機構について説明する。正面から見てカメラ本体部2の
右側面には、図15に示すように、撮像部3が着脱可能
に装着される接続板23が、右側面と平行な平面内に回
動自在に設けられている。この接続板23の回動により
カメラ本体部2に取り付けられた撮像部3が回転基準位
置を基準として略±(90+α)°の範囲で回動する。
【0029】装着部3Bの装着面308には、図16に
示すように、周縁適所に4個の係合爪310a〜310
dが突設された長方形状の孔309が設けられ、この孔
309に上記接続板23を嵌入して撮像部3がカメラ本
体部2に装着されるようになっている。
【0030】また、図17に示すように、ロック解除レ
バー307の裏面には装着面308に装着された接続板
23をロックするキー部材311が突設されている。ロ
ック解除レバー307は、キー部材311を装着部3B
の側壁を貫通し、孔309側に臨ましめて装着部3Bに
取り付けられている。また、ロック解除レバー307
は、キー部材311が孔309の開口面に接離する方向
に移動可能に取り付けられている。ロック解除レバー3
07を操作することにより、キー部材311は、孔30
9の開口面側に設けられたロック位置と開口面より奥側
に設けられたロック解除位置とに移動可能になってい
る。ロック解除レバー307は、スプリング312によ
りロック位置に付勢されており、このスプリング312
の付勢力に抗してロック解除位置に移動させると、接続
板23を介してカメラ本体部2に装着された撮像部3を
離脱することができるようになっている。
【0031】上記接続板23の装着面には複数の接続端
子234が設けられる一方、上記装着部3Bの孔309
内に上記接続板23の装着面の接続端子234に対向し
て複数の接続端子(図略)が設けられており、接続板2
3を介して撮像部3をカメラ本体部2に取り付けると、
撮像部3とカメラ本体部2とが上記接続端子234を介
して電気的に接続されるようになっている。
【0032】接続板23には、両長辺の適所に長方形状
の凹部231a,231bが穿設され、接続端子234
が設けられていない面(以下、この面を裏面という。)
の一方の両隅部と上記凹部231a,231bに連続す
る位置に、それぞれ溝を形成して装着部3Bの係合爪3
10a〜310dがそれぞれ係合する係合部232a,
232b,232c,232dが設けられている。ま
た、接続端子234が設けられた面(以下、この面を表
面という。)には、凹部231aが穿設された長辺の適
所に溝を形成して装着部3Bのキー部材311が嵌入係
合される係合部233が設けられている。
【0033】撮像部3の装着部3Bは、以下の手順でカ
メラ本体部2の接続板23に取り付けられる。すなわ
ち、まず、孔309の係合爪310c,310dがそれ
ぞれ接続板23の凹部231a,231bに対向するよ
うに、装着部3Bの装着面308を接続板23と平行に
配置した後、装着部3Bを接続板23に押し当てる。こ
のとき、係合爪310c,310dがそれぞれ接続板2
3の凹部231a,231bに嵌入する一方、キー部材
311が接続板23の表面に押されてスプリング312
の付勢力に抗してロック解除位置に移動し、装着部3B
は、接続板23の裏面が装着部3Bの装着面308と同
一になるまで押し当てられる。この後、装着部3Bを後
端側(図16のB方向)に移動させると、装着部3Bの
係合爪310a〜310dがそれぞれ接続板23の係合
部232a〜232dに係合して装着部3Bが接続板2
3に離脱不能に装着されるとともに、キー部材311が
スプリング312の付勢力によりロック位置に移動して
係合部233に嵌入し、接続板23への撮像部3の取付
状態がロックされる。
【0034】なお、撮像部3の接続板23からの取外し
は、ロック解除レバー307を装着面308から離れる
方向(図17のC方向)に操作してキー部材311をロ
ック解除位置に移動させ、キー部材311と係合部23
3との係合を解除し、この状態で装着部3Bを接続板2
3に対してB方向と逆方向に相対移動させた後、装着部
3Bを接続板23から離隔する方向に移動させることに
より行なわれる。
【0035】次に、接続板23のカメラ本体部2への取
付構造を説明する。図18は、接続板ユニットの構造を
示す分解斜視図である。接続板ユニットは、接続板2
3、基板24、補強板25、摺動リング26、回転支持
部材27及びクリック部材28から構成されている。
【0036】接続板23の裏面には凹部235が設けら
れ、この凹部235内に接続端子234及びこの接続端
子234に接続される信号線路が形成された基板24が
収納されている。また、接続板23の裏面には、長手方
向の中心軸上の下方向に偏心した位置に、一部側面がカ
ットされ、中心軸上に雌ネジ(図略)が形成された柱状
の雌ネジ部236が突設されている。
【0037】雌ネジ部236の側面カット部分は、上記
信号線路をカメラ本体部2内に導くスペースを設けるた
めのものである。また、接続板23における雌ネジ部2
36の位置を中心より下方向に偏心させているのは、撮
像部3を回転基準位置から回転させた状態でデジタルカ
メラ1を机等に載置した場合にもカメラ姿勢の安定性を
確保するためである。
【0038】すなわち、図22において、撮像部3が回
転基準位置にあるとき、撮像部3及びカメラ本体の重心
位置がほぼカメラ本体部の縦方向の中心ラインM上にあ
るとすると、例えば撮像部3を回転基準位置から+90
°回転した位置(以下、この位置を正面撮像位置とい
う。)に回転すると、撮像部3の重心位置Gはカメラの
幅方向において中心ラインMよりカメラの前方に移動
し、これによりカメラ本体部2に対してカメラ本体部2
の底面を支点として前方に回転させるモーメントが作用
するようになる。
【0039】接続板23の雌ネジ部236は、カメラ本
体部2に接続された撮像部3の回転軸となるものであ
り、図23に示すように、この回転軸の位置N′を上記
モーメントの支点となるカメラ本体部2の底面に近づけ
るほど、モーメントは小さくなり、安定性が高くなるか
ら、本実施の形態では、接続板23の雌ネジ部236を
できるだけカメラ本体部2の右側面の長手方向の中心位
置Nより下方向にずらせるようにしている。
【0040】本実施の形態では、撮像部3を縦方向の直
方体状とし、光軸方向に長い撮像光学系を採用している
ので、光軸方向に短い撮像光学系を採用したものよりも
上記モーメントが大きくなる。従って、上記構成によ
り、撮像部3を正面撮像位置に設定した状態でデジタル
カメラ1を机等に載置して撮像する場合にもカメラ姿勢
を安定に保持することができるようにしている。
【0041】図18に戻り、補強板25は、基板24が
収納された接続板23の凹部235を封止するととも
に、接続板23を補強するものである。補強板25の適
所には接続板23の雌ネジ部236が貫通する貫通孔2
51が穿設され、この貫通孔251の下方位置の適所
に、摺動リング26の鍔部262に突設された係合突起
264が係合する係合孔252が穿設されている。
【0042】摺動リング26は、接続板23の回転動作
における回転角度を規制するものである。摺動リング2
6は、側面の一方端に段差を有する鍔部262が形成さ
れた円板状のリング部材からなる。摺動リング26の段
差のある側を表面とすると、摺動リング26の中央のリ
ング部261の表面側の適所には、図19に示すよう
に、切欠261Aが形成され、この切欠261Aを基準
として±(90+α)の角度に亘り、リング部261の
側面に沿って鍔部262にC字状の溝263が穿設され
ている。上記切欠261Aは、後述するクリック部材2
8に設けられた係合突起が係合されるものである。ま
た、上記溝263は、後述する回転支持部材27に設け
られたガイドピン275が遊嵌される案内溝である。
【0043】また、鍔部262の周縁部の表面には、上
記切欠261Aと同一方向に切欠262Aが形成される
とともに、+90°の方向に切欠262Aより中心O側
に位置をずらせて切欠262Bが形成されている。切欠
262Aは、接続板23に装着された撮像部3が回転基
準位置にセットされたことを検出してメイン電源をオフ
にするためのものであり、切欠262Bは、接続板23
に装着された撮像部3が正面撮像位置にセットされ、そ
の撮像(光軸)方向が内蔵フラッシュ5の発光(光軸)
方向と平行になっていることを検出するためのものであ
る。また、鍔部262の裏面の上記切欠261Aと反対
方向の適所に補強板25の係合孔252に係合する係合
突起264が突設されている。
【0044】回転支持部材27は、接続板23の回転を
支持するとともに、接続板ユニットをカメラ本体部2の
右側面に取り付けるための部材である。回転支持部材2
7は、円板状の支持部271の上下に矩形板状の取付部
272,272′を形成してなるもので、取付部27
2,272′の四隅をネジ止めして接続板ユニットがカ
メラ本体部2の右側面に取り付けられるようになってい
る。支持部271の中心を通る回転支持部材27の長手
方向の中心軸の上方向(図18のD方向)を基準方向と
すると、回転支持部材27は、基準方向をカメラ本体部
2に対する撮像部3の回転基準の方向(図4のA方向)
に一致させてカメラ本体部2に取り付けられる。
【0045】回転支持部材27の支持部271には摺動
リング26のリング部261が貫通する孔273が穿設
されている。支持部271のカメラ本体部2の内側に臨
む面(図18において左側の面。以下、内側面とい
う。)には、孔273の周りに環状の縁部274が突設
され、支持部271の外側に臨む面(以下、外側面とい
う。)には、摺動リング26の鍔部262が嵌合される
凹部(図18では見えていない)が形成されている。
【0046】上記縁部274の外周面の基準方向に対し
て±90°方向及び180°方向の位置にU字形の小溝
274a〜274cが形成されている。この小溝274
a〜274cは、接続板23に装着された撮像部3の回
転動作を回転基準位置と回転基準位置に対して±90°
回転した位置とに一時停止させるためのものである。
【0047】支持部271の内側面の基準方向の適所
に、接続板23が回転支持部材27と同一方向(接続板
23の長手方向の中心軸方向(図18のE方向)が回転
支持部材27のD方向と一致する方向)となる位置でメ
イン電源をオフにするスイッチ29と、接続板23が回
転支持部材27に対して+90°回転した位置にあるこ
とを検出するスイッチ30とが設けられている。接続板
23が回転支持部材27と同一方向となる位置は、接続
板23に装着された撮像部3が回転基準位置にセットさ
れる位置であり、接続板23が回転支持部材27に対し
て+90°回転した位置は、接続板23に装着された撮
像部3が正面撮像位置にセットされる位置である。
【0048】従って、スイッチ29は、撮像部3が回転
基準位置にセットされると、メイン電源をオフにし、撮
像部3が回転基準位置以外にセットされると、メイン電
源をオンにする。また、スイッチ30は、撮像部3が正
面撮像位置にセットされたことを検出するスイッチとな
っている。
【0049】また、支持部271の外側面に形成された
凹部の基準方向の適所に、摺動リング26の溝263に
遊嵌するガイドピン275が突設されている。
【0050】ここで、スイッチ29,30の位置検出動
作について簡単に説明する。図20は、スイッチ29の
位置検出状態を示す要部断面図であり、図21は、スイ
ッチ30の位置検出状態を示す要部断面図である。
【0051】スイッチ29,30はモメンタリープッシ
ュスイッチからなる。回転支持部材27の凹部に摺動リ
ング26が嵌合された状態においては、スイッチ29の
レバー29Aは摺動リング26の鍔部262の切欠26
2Aを通るトラック(図19のTR1参照)上に位置
し、スイッチ30のレバー30Aは摺動リング26の鍔
部262の切欠262Bを通るトラック(図19のTR
2参照)上に位置している。
【0052】スイッチ29は、接続板23が回転基準位
置以外にあるときは、鍔部262によりレバー29Aが
スイッチ本体29B内に没入され、オン状態となってい
るが(図21参照)、接続板23が回転基準位置に移動
すると、レバー29Aが切欠262Aに嵌入してスイッ
チ本体29Bから突出するので、オフ状態となる(図2
0参照)。スイッチ29は、メイン電源(電源電池E)
の供給線路上に設けられており、オン状態で給電線路を
開成して電源を供給し、オフ状態で給電線路を閉成して
給電を遮断する。
【0053】同様に、スイッチ30は、接続板23が正
面撮像位置以外にあるときは、鍔部262によりレバー
30Aがスイッチ本体30B内に没入され、オン状態と
なっているが(図20参照)、接続板23が正面撮像位
置に移動すると、レバー30Aが切欠262Bに嵌入し
てスイッチ本体30Bから突出するので、オフ状態とな
り(図21参照)、このオフ信号により接続板23が正
面撮像位置にあることが検出される。
【0054】なお、本実施の形態では、接続板23の正
面撮像位置の検出素子としてメカニカルスイッチを用い
ているが、光センサや磁気センサを用いて接続板23の
回転位置を検出するようにしてもよい。また、エンコー
ダにより接続板22の任意の回転位置を検出するように
してもよい。
【0055】図18に戻り、クリック部材28は、接続
板23及び摺動リング26を回転支持部材27の支持部
271に回転可能に支持するものである。クリック部材
28は筒状の部材からなり、一方端の周縁に摺動リング
26の切欠261Aに係合する係合突片281が設けら
れるとともに、この係合突片281の反対位置に、接続
板23が回転基準位置と正面撮像位置とに設定されたと
き、回転支持部材27の支持部271に設けられた小溝
274a〜274cに没入してクリック感を与える突部
282が設けられている。また、筒状体の上記突部28
2が設けられた側面に、断面コ字型の配線保持部283
が形成されている。この配線保持部283は、カメラ本
体部2から回転支持部材27の孔273、摺動リング2
6のリング部261及び補強板25の貫通孔251を通
して接続板23に配線される信号線路の案内と保持とを
行なうものである。
【0056】クリック部材28の貫通孔284には一方
端の近傍位置に段差284aが設けられ、貫通孔284
に嵌入されたネジ31を接続板23の雌ネジ部236に
螺合してクリック部材28と接続板23とが固着される
ようになっている。
【0057】上記構成において、凹部235に基板24
が配設され、補強板25が取り付けられた接続板23
は、リング部261に雌ネジ部236を貫通させ、か
つ、係合突起264を係合孔252に係合させて摺動リ
ング26が取り付けられ、更に、この状態で支持部27
1のガイドピン275が溝263を貫通するように摺動
リング26のリング部261を孔273に嵌入して、回
転支持部材27の外側面に取り付けられる。
【0058】そして、回転支持部材27の内側面に、係
合突片281を孔273を通して摺動リング26の切欠
261Aに係合するとともに、突部282を支持部27
1の縁部274の外周面に当接させ、この状態で、貫通
孔284にネジ31を挿入し、このネジ31を接続板2
3の雌ネジ部236に螺合してクリック部28と接続板
23とが回転支持部材27に対して一体回転可能に固着
され、これにより接続板ユニットが完成する。そして、
この接続板ユニットは、正面から見てカメラ本体部2の
右側面に、回転支持部材27の取付部272,272′
の両隅部をネジ止めして取り付けられる。
【0059】接続板ユニットをカメラ本体部2の右側面
に取り付けた状態で、接続板23が回転基準位置にある
ときは、上記のようにスイッチ29がオフ状態となるの
で、撮像部3を回転基準位置に設定することによりメイ
ン電源が自動的にオフになり、撮像部3を回転基準位置
以外に設定することによりメイン電源が自動的にオンに
なる。
【0060】撮像部3を回転基準位置から回転させる
と、接続板23、摺動リング26及びクリック部材28
が一体回転し、回転基準位置から±90°回転した位置
に至ると、クリック部材28の突部282が回転支持部
材27の小溝274a又は小溝274bに没入して撮像
部3がその位置に保持される。
【0061】このように、回転基準位置及び±90°回
転した位置では撮像部3の自由な回転を停止させ、その
停止状態を保持させるようにしているので、保管時や正
面撮像位置でのセルフタイマ撮影でデジタルカメラ1の
姿勢を安定に保つことができる。
【0062】また、撮像部3が正面撮像位置に回転した
ときは、上記のようにスイッチ30からオフ信号が出力
されるので、このオフ信号により撮像部3の撮像方向が
内蔵フラッシュ5の発光方向に一致していることが検出
される。スイッチ30からの出力信号は、後述するよう
に、デジタルカメラ1の内蔵フラッシュ5の発光制御に
使用され、スイッチ30からオフ信号が出力されると
(すなわち、撮像部3の撮像方向が内蔵フラッシュ5の
発光方向にセットされると)、内蔵フラッシュ5の発光
が許可され、オン信号が出力されると(すなわち、撮像
部3の撮像方向が内蔵フラッシュ5の発光方向と異なる
方向にセットされると)、内蔵フラッシュ5の発光が禁
止される。
【0063】撮像部3が正面撮像位置に設定されていな
いとき、内蔵フラッシュ5の発光を強制的に禁止するの
は、本実施の形態ではカメラ本体部2に内蔵フラッシュ
5がを設けられているので、撮像方向とフラッシュの発
光方向とが一致していないときは、撮像される範囲とフ
ラッシュが照射される範囲とがずれてしまうので、撮影
範囲内の被写体をむらなくフラッシュ光で照射すること
ができず、好適なフラッシュ撮影を行なうことができな
くなるからである。
【0064】撮像部3が回転基準位置から±90°を越
えて所定の角度α°回転されると、回転支持部材27の
ガイドピン275が摺動リング26の溝263の両端に
当接して接続板23の回転動作が規制され、これにより
撮像部3は回転基準位置±(90+α)°の範囲で回転
可能となる。
【0065】なお、本実施の形態では、撮像部3をカメ
ラ本体部2の右側面に取り付けているが、カメラ本体部
2の左側面に取り付けるようにしてもよい。
【0066】ところで、上述の説明は、撮像部3が直
接、カメラ本体部2に装着される場合の構成であった
が、撮像部3は、専用の接続ケーブルを介してカメラ本
体部2に接続することができる。
【0067】図24は、接続部3をカメラ本体部2に接
続するための接続ケーブルの外観図である。
【0068】接続ケーブル32は、1m乃至数mのケー
ブル長を有するケーブル321の一方端に接続板23と
同一の接続構造を有する接続部322が設けられ、他方
端に撮像部3の装着部3Bと同一の接続構造を有する接
続部323を設けられたものである。装着部3の装着部
3Bに接続される接続部322と接続板23に接続され
る接続部323の内部には、図25に示すように、撮像
信号の線路上に、それぞれバッファアンプ33と、例え
ばゲイン6dBの増幅回路34とが設けられている。バ
ッファアンプ33と増幅回路34とは、カメラ本体部2
から撮像部3に電源を供給するための電源ラインにより
駆動電源が供給されるようになっている。なお、抵抗R
1,R2は、インピーダンスマッチング用の抵抗であ
る。
【0069】バッファアンプ33は、撮像部3の出力の
インピーダンス変換を行なってケーブル321を伝送す
る間の撮像信号の波形歪みを低減するものであり、増幅
回路34は、インピーダンス整合による撮像信号の減衰
を補償するものである。すなわち、バッファアンプ33
を設けなかった場合、図26(a)(c)に示すよう
に、ケーブル321の出力端における撮像信号SG2は、
ケーブル321の入力端における撮像信号SG1に比して
著しく波形が歪み、減衰したものとなるが、バッファア
ンプ33及び増幅回路34を設けることにより、上記波
形歪みが低減されるとともに、レベル低下が補償される
ので、ケーブル321の出力端における撮像信号を、同
図(b)のSG2′のように改善することができる。これ
によりカメラ本体部2内における撮像信号のA/D変換
その他の信号処理を容易かつ正確にし、撮像画像の画質
低下を防止するようにしている。
【0070】なお、バッファアンプ33及び増幅回路3
4のいずれか一方若しくは両方をそれぞれ撮像部3とカ
メラ本体部2の内部に設けるようにしてもよいが、この
場合は、撮像部3及びカメラ本体部2内の回路構成が増
大するとともに、接続ケーブルの有無に関係なくバッフ
ァアンプ33及び増幅回路34に電源が供給され、不必
要に電力が消費されるので、好ましくは、本実施の形態
のように、接続ケーブル内に設けるほうがよい。
【0071】図27は、デジタルカメラ1のブロック図
である。同図は、カメラ本体部2と撮像部3とを接続ケ
ーブル32により接続した場合のブロック図である。同
図において、図1〜図8,図15に示した部材と同一部
材には同一の番号を付している。
【0072】撮像部3内のマクロズームレンズ301に
は開口量が固定された絞り部材(固定絞り)が設けられ
ている。また、信号処理回路313及びタイミングジェ
ネレータ(T・G)314は、上記撮像回路34の構成
要素である。CCDエリアセンサ303(以下、CCD
303と略称する。)は、CCDカラーエリアセンサか
らなる撮像素子で、マクロズームレンズ301により結
像された被写体の光像を、R(赤),G(緑),B
(青)の色成分の画像信号(各画素で受光された画素信
号の信号列からなる信号)に光電変換して出力する。タ
イミングジェネレータ314は、CCD303の駆動を
制御するための各種のタイミングパルスを生成するもの
である。
【0073】撮像部3における露出制御は、絞りが固定
絞りとなっているので、CCD303の露光量、すなわ
ち、シャッタスピードに相当するCCD303の電荷蓄
積時間を調節して行なわれる。被写体輝度が低輝度時に
適切なシャッタスピードが設定できない場合は、CCD
303から出力される画像信号のレベル調整を行なうこ
とにより露光不足による不適正露出が補正される。すな
わち、低輝度時は、シャッタスピードとゲイン調整とを
組み合わせて露出制御が行なわれる。画像信号のレベル
調整は、後述する信号処理回路313内のAGC回路の
ゲイン調整において行なわれる。
【0074】タイミングジェネレータ314は、カメラ
本体部2から接続ケーブル32若しくは接続板23を介
して送信される基準クロックCLK0に基づきCCD3
03の駆動制御信号を生成するものである。タイミング
ジェネレータ314は、例えば積分開始/終了(露出開
始/終了)のタイミング信号、各画素の受光信号の読出
制御信号(水平同期信号,垂直同期信号,転送信号等)
等のクロック信号を生成し、CCD303に出力する。
【0075】信号処理回路313は、CCD303から
出力される画像信号(アナログ信号)に所定のアナログ
信号処理を施すものである。信号処理回路313は、C
DS(相関二重サンプリング)回路とAGC(オートゲ
インコントロール)回路とを有し、CDS回路により画
像信号のノイズの低減を行ない、AGC回路のゲインを
調整することにより画像信号のレベル調整を行なう。な
お、AGC回路のゲインは、制御部211により接続ケ
ーブル32若しくは接続板23を介して自動設定され
る。
【0076】調光回路304は、フラッシュ撮影におけ
る内蔵フラッシュ5の発光量を制御部211により接続
ケーブル32若しくは接続板23を介して設定された所
定の発光量に制御するものである。フラッシュ撮影にお
いては、露出開始と同時に被写体からのフラッシュ光の
反射光が調光センサ305により受光され、この受光量
が所定の発光量に達すると、調光回路304から接続ケ
ーブル32若しくは接続板23を介してカメラ本体部2
内に設けられたFL制御回路214に発光停止信号ST
Pが出力される。FL制御回路214は、この発光停止
信号STPに応答して内蔵フラッシュ5の発光を強制的
に停止し、これにより内蔵フラッシュ5の発光量が所定
の発光量に制御される。
【0077】スイッチSMACROは、マクロズームレンズ
301がマクロレンズに切り換えられたことを検出する
スイッチである。スイッチSMACROは、ズームレバー3
06がマクロ位置PMに設定されると、オンになる。
【0078】スイッチSMAINは、デジタルカメラ1の電
源スイッチで、上記スイッチ29に相当するものであ
る。スイッチSMAINは、撮像部3が回転基準位置に設定
されているとき、オフになり、撮像部3が回転基準位置
以外の位置に設定されているとき、オンになる。
【0079】また、スイッチSCPOSは、撮像部3が正面
撮像位置に設定されていることを検出するスイッチで、
上記スイッチ30に相当するものである。スイッチS
CPOSは、撮像部3が正面撮像位置に設定されると、オン
になる。スイッチSMAIN,SMACRO,SCPOSの検出信号
は接続ケーブル32若しくは接続板23を介して制御部
211に入力される。
【0080】接続ケーブル32には、接地された接続端
子f1が設けられている。この接続端子f1は、制御部
211に接続ケーブル32の接続信号を入力するための
ものである。すなわち、制御部211の接続端子f1が
接続される端子dは、制御部211に電源が供給される
と、ハイレベルに設定されるようになされ、カメラ本体
部2に接続ケーブル32が接続されると、ローレベルの
接続信号が入力される。制御部211は端子dのローレ
ベル状態により接続ケーブル32の接続を識別する。
【0081】カメラ本体部2内において、A/D変換器
205は、撮像部3から接続ケーブル32を介して入力
された画像信号の各画素信号を10ビットのデジタル信
号に変換するものである。A/D変換器205は、A/
Dクロック発生回路203から入力されるA/D変換用
のクロックCLK2に基づいて各画素信号(アナログ信
号)を10ビットのデジタル信号に変換する。
【0082】カメラ本体部2内には、基準クロックCL
K0を発生する基準クロック発生回路201、タイミン
グジェネレータ314に対するクロックCLK1を生成
するT・Gクロック発生回路202及びA/D変換器2
05に対するクロックCLK2を生成するA/Dクロッ
ク発生回路203が設けられている。更に、A/Dクロ
ック発生回路203は内部に遅延回路204を備えてい
る。
【0083】基準クロック発生回路201、T・Gクロ
ック発生回路202及びA/Dクロック発生回路203
の駆動は、制御部211により制御される。T・Gクロ
ック発生回路202は、基準クロックCLK0に基づき
クロックCLK1を生成し、このクックCLK1を接続
板23若しくは接続ケーブル32を介して撮像部3内の
タイミングジェネレータ314に出力する。
【0084】また、A/Dクロック発生回路203は、
撮像部3が接続板23を介してカメラ本体部2に接続さ
れているときは、基準クロックCLK0に基づきA/D
変換用のクロックCLK2を生成し、このクロックCL
K2をA/D変換器205に出力し、撮像部3が接続ケ
ーブル32を介してカメラ本体部2に接続されていると
きは、A/Dクロック発生回路203により基準クロッ
クCLK0に基づきクロックCLK2より所定時間Δt
だけ遅延したクロックCLK2′を生成し、このクロッ
クCLK2′をA/D変換器205に出力する。接続ケ
ーブル32の有無の情報は、制御部211からA/Dク
ロック発生回路203に入力され、A/Dクロック発生
回路203は、この情報に基づきクロックCLK2又は
CLK2′のいずれかを生成する。
【0085】上記遅延時間Δtは、接続ケーブル32が
ない場合のA/D変換器205に入力される画像信号S
G2(撮像部3から出力される画像信号SG1と略同一の信
号)と接続ケーブル32がある場合のA/D変換器20
5に入力される画像信号SG2′と位相差に相当する時間
である。この遅延時間Δtは、接続ケーブル32の長さ
が一定であれば、一定であるので、遅延回路204に予
め設定されている。
【0086】従って、撮像部3が接続ケーブル32を介
してカメラ本体部2に接続されているとき、図28に示
すように、接続ケーブル32がない場合のA/D変換器
205に入力される画像信号SG2と接続ケーブル32が
ある場合のA/D変換器205に入力される画像信号S
G2′との間には位相差θが生じるが、クロックCLK
2′をクロックCLK2よりθだけ遅延させて画像信号
G2′の各画素信号に同期させるようにしているので、
画像信号SG2のA/D変換を正確かつ確実に行なうこと
ができるようなっている。
【0087】なお、図28において、g(i)(i=1,
2,…)は、画像信号を構成する各画像信号を示してい
る。また、A/D変換はクロックCLK2,CLK2′
の立上りタイミングで行なわれ、クロックCLK2,C
LK2′は、立上りタイミングが各画素信号g(i)の略
中央となるようにA/D変換器205に入力される。本
実施の形態は、ケーブル長が1種類の場合のものである
が、長さの異なる複数の接続ケーブル32が用意されて
いる場合は、各接続ケーブル32毎に位相差θが異なる
ので、各接続ケーブル32に対応する複数の遅延時間Δ
tを遅延回路204に記憶しておき、接続された接続ケ
ーブル32に応じて遅延回路204の遅延時間Δtを選
択的に設定するようにするとよい。この場合、各接続ケ
ーブル32に一部若しくは全てが接地された2個以上の
接続端子f1,f2,…を設け、接続端子f1,f2,
…の接地情報から接続された接続ケーブル32の種類を
識別し、遅延回路204の遅延時間Δtを接続された接
続ケーブル32に対応する所定の時間に自動設定するよ
うにするとよい。例えば2個の接続端子f1,f2を設
けた場合、接続端子(f1,f2)の接地側を「1」,
開放側を「0」で表すと、(f1,f2)=(1,
0)、(0,1)、(1,1)の3種類の組み合わせが
考えられるから、接続端子(f1,f2)の接地情報か
ら長さの異なる3種類の接続ケーブル32を識別し、接
続端子(f1,f2)の接地情報に基づき使用された接
続ケーブル32に対応する遅延時間Δtを自動設定する
ことができる。
【0088】また、本実施の形態では、クロックCLK
2を遅延してクロックCLK2′を生成するようにして
いたが、クロックCLK2の位相をシフトしてクロック
CLK2′を生成するようにしてもよく、基準クロック
CLK0の分周タイミングを制御してクロックCLK
2′を直接、生成するようにしてもよい。
【0089】黒レベル補正回路206は、A/D変換さ
れた画素信号(以下、画素データという。)の黒レベル
を基準の黒レベルに補正するものである。また、WB回
路207は、γ補正後にホワイトバランスも合わせて調
整されるように、R,G,Bの各色成分の画素データの
レベル変換を行なうものである。WB回路207は、制
御部211から入力されるレベル変換テーブルを用いて
R,G,Bの各色成分の画素データのレベルを変換す
る。なお、レベル変換テーブルの各色成分の変換係数
(特性の傾き)は制御部211により撮影画像毎に設定
される。
【0090】γ補正回路208は、画素データのγ特性
を補正するものである。γ補正回路208は、γ特性の
異なる6種類のγ補正テーブルを有し、撮影シーンや撮
影条件に応じて所定のγ補正テーブルにより画素データ
のγ補正を行なう。上記γ補正テーブルにはγ=0.4
5とγ=0.55のものが含まれ、γ補正回路208
は、レリーズ待機状態において、撮像画像がLCD表示
部10にモニタ表示されるときは、その撮像画像のγ補
正をγ=0.45のγ特性で行ない、レリーズ後の撮像
画像がICカード18に記録されるときは、その撮像画
像のγ補正をγ=0.55のγ特性で行なう。これはL
CD表示部10がγ=2.2のγ特性を有しているのに
対し、ICカード18の記録画像は、通常、γ=1.8
のγ特性を有するパーソナルコンピュータ19の表示装
置に再生表示されることが多いことから、撮像画像が再
生される表示装置に応じて好適な画質となるようにする
ためである。
【0091】なお、このγ補正処理において、10ビッ
トの画素データは、8ビット(256階調)の画素デー
タに変換される。γ補正処理前の画像データを10ビッ
トデータとしているのは、非線形性の強いγ特性でγ補
正を行なった場合の画質劣化を防止するためである。
【0092】また、R,G,Bの各色成分の画像データ
はWB回路207で所定のレベル変換が行なわれてお
り、これらの画像データをそれぞれ上記γ補正テーブル
でγ補正することによりγ補正とWB調整とが同時に行
なわれる。
【0093】また、R,G,Bの各色成分の画像データ
はWB回路207で所定のレベル変換が行なわれてお
り、これらの画像データをそれぞれ上記γ補正テーブル
でγ補正することによりγ補正とWB調整とが同時に行
なわれる。
【0094】画像メモリ209は、γ補正回路208か
ら出力される画素データを記憶するメモリである。画像
メモリ209は、1フレーム分の記憶容量を有してい
る。すなわち、画像メモリ209は、CCDC3がn行
m列の画素を有している場合、n×m画素分の画素デー
タの記憶容量を有し、各画素データG(i,j)(i=
1,2…n、1,2,…m)が対応する画素位置(i,
j)に記憶されるようになっている。
【0095】画像メモリ210は、LCD表示部10に
再生表示される画像データのバッファメモリである。画
像メモリ210は、LCD表示部10の画素数に対応し
た画像データの記憶容量を有している。
【0096】撮影待機状態においては、撮像部3により
1/30(秒)毎に撮像された画像の各画素データがA
/D変換器205〜γ補正回路208により所定の信号
処理を施された後、画像メモリ209に記憶されるとと
もに、制御部211を介して画像メモリ210に転送さ
れ、LCD表示部10に表示される。これにより撮影者
はLCD表示部10に表示された画像により被写体像を
視認することができる。また、再生モードにおいては、
ICカード18から読み出された画像が制御部211で
所定の信号処理が施された後、画像メモリ210に転送
され、LCD表示部10に再生表示される。
【0097】カードI/F212は、ICカード18へ
の画像データの書込み及び画像データの読出しを行なう
ためのインターフィースである。また、通信用I/F2
13は、パーソナルコンピュータ19を通信可能に外部
接続するための、例えばRS−232C規格に準拠した
インターフェースである。
【0098】FL制御回路214は、内蔵フラッシュ5
の発光を制御する回路である。FL制御回路214は、
制御部211の制御信号に基づき内蔵フラッシュ5の発
光の有無、発光量及び発光タイミング等を制御し、調光
回路304からケーブル32若しくは接続板23を介し
て入力される発光停止信号STPに基づき内蔵フラッシ
ュ5の発光量を制御する。
【0099】スイッチSUP、スイッチSDOWN及びスイッ
チSDELは、それぞれUPスイッチ6、DOWNスイッ
チ7、消去スイッチ8に相当するスイッチである。ま
た、スイッチSRELは、シャッタボタン9のレリーズ操
作を検出するスイッチであり、スイッチSFL、スイッチ
COMP及びスイッチSP/Rは、それぞれFLモード設定
スイッチ11、圧縮率設定スイッチ12、撮影/再生モ
ード設定スイッチ14に相当するスイッチである。
【0100】制御部211は、マイクロコンピュータか
らなり、上述した撮像部3内及びカメラ本体部2内の各
部材の駆動を有機的に制御してデジタルカメラ1の撮影
動作を統括制御するものである。
【0101】また、制御部211は、露出制御値(シャ
ッタスピード(SS))を設定するための輝度判定部2
11aとシャッタスピード設定部211bとを備えてい
る。輝度判定部211aは、撮影待機状態において、C
CD303により1/30(秒)毎に取り込まれる画像
を利用して被写体の明るさを判定するものである。すな
わち、輝度判定部211aは、画像メモリ209に更新
的に記憶される画像データを用いて被写体の明るさを判
定するものである。
【0102】輝度判定部211aは、画像メモリ209
の記憶エリアを9個のブロックに分割し、例えば各ブロ
ックBに含まれるG(緑)の色成分の画素データGR
平均値をそのブロックを代表する輝度データとして算出
する。そして、9個の輝度データを用いて被写体の明る
さを判定する。
【0103】なお、R,G,Bの各色成分の画素データ
R,GG,GBを用いて各ブロックを代表する輝度デー
タを算出するようにしてもよい。すなわち、各画素位置
(i,j)のR,G,Bの各色成分の画素データGR
G,GBを所定の比率(例えばGR:GG:GB=4:
5:1)で加算してその画素位置(i,j)の輝度デー
タBV(i,j)(=0.4GR+0.5GG+0.1G
B)を算出し、これらの輝度データBV(i,j)の平
均値を算出することにより各ブロックの輝度データを算
出するようにしてもよい。
【0104】シャッタスピード設定部211bは、輝度
判定部211aによる被写体の明るさの判定結果に基づ
いてシャッタスピード(CCD303の積分時間)を設
定するものである。シャッタスピード設定部211b
は、シャッタスピードSSのテーブルを有している。
【0105】シャッタスピードSSは、カメラ起動時に
所定値(例えば1/128(秒))に初期設定され、撮
影待機状態において、シャッタスピード設定部211b
は、輝度判定部211aによる被写体の明るさの判定結
果に応じて初期値から高速側若しくは低速側に1段ずつ
変更設定する。
【0106】この結果、最初、初期値のシャッタスピー
ドSSで撮像された画像に基づき判定された被写体の明
るさが、例えば明かる過ぎるときは、シャッタスピード
SSを1段分高速にして(例えば、1/144(秒)に
設定して)次の画像が撮像され、再度、この画像に基づ
き被写体の明るさが判定される。そして、この判定結果
が、例えば未だ明かる過ぎるときは、シャッタスピード
SSを更に1段分高速にして(例えば、1/161
(秒)に設定して)次の画像が撮像され、以下、被写体
の明るさ判定とシャッタスピードSSの再設定とが交互
に繰り返されてある時間経過後には適切なシャッタスピ
ードSSが設定される。
【0107】制御部211は、撮影モードにおいて、シ
ャッタボタン9により撮影が指示されると、撮影指示後
に画像メモリ209に取り込まれた画像のサムネイル画
像と圧縮率設定スイッチ12で設定された圧縮率Kによ
りJPEG(Joint Photographic Coding Experts Grou
p)方式により圧縮された圧縮画像とを生成し、撮影画
像に関するインデックス情報(コマ番号、露出値、シャ
ッタスピード、圧縮率K等の情報)とともに両画像をI
Cカード18に記憶する。
【0108】ICカード18の記憶領域は、図29に示
すように、主にTAGエリアAR1、サムネイル画像エ
リアAR2及び本画像エリアAR3の3つの領域に分割
されている。TAGエリアAR1、サムネイル画像エリ
アAR2及び本画像エリアAR3には、それぞれ各コマ
の撮影画像に関するインデックス情報とサムネイル画像
と圧縮画像とが記録される。
【0109】なお、サムネイル画像は、撮影画像の画素
データを間引いて分解能を粗くした小画像である。例え
ば撮影画像を構成する画素データの総数を480×64
0個とすると、サムネイル画像は、縦横両方に画素数を
1/8に削減して生成される。従って、サムネイル画像
を構成する画素数は、元の撮影画像の1/64となる。
なお、実際にICカード18に記録されるデータ数で
は、元の撮影画像が圧縮されるので、サムネイル画像の
データ数は、圧縮画像の1/64とはならない。例えば
圧縮率K=1/8の場合、サムネイル画像のデータ数
は、圧縮画像の1/8(=8/64)となり、圧縮率K
=1/20の場合、サムネイル画像のデータ数は、圧縮
画像の1/3.2(=20/64)となる。
【0110】制御部211は、上記撮影画像の記録処理
を行なうために、フィルタリング処理を行なうフィルタ
部211cとサムネイル画像及び圧縮画像を生成する記
録画像生成部211dとを備え、ICカード18に記録
された画像をLCD表示部10に再生するために、再生
画像を生成する再生画像生成部211eを備えている。
【0111】フィルタ部211cは、デジタルフィルタ
により記録すべき画像の高周波成分を補正して輪郭に関
する画質の補正を行なうものである。フィルタ部211
cは、圧縮率K=1/8,1/20のそれぞれについ
て、標準的な輪郭補正を行うデジタルフィルタと、この
標準的な輪郭補正に対して、輪郭を強める2種類のデジ
タルフィルタと輪郭を弱める2種類のデジタルフィルタ
の合計5種類のデジタルフィルタを備えている。
【0112】なお、圧縮率K=1/8,1/20のそれ
ぞれについて上記5種類のデジタルフィルタを用意して
いるのは、JPEG方式は非可逆変換のため、圧縮率k
=1/20の再生画像は圧縮率K=1/8の再生画像に
比して高周波成分が少なくなり、若干、ピンボケ状態の
画像となるので、同一のフィルタ係数を有するデジタル
フィルタでフィルタリングを行った場合、圧縮率k=1
/20の再生画像に縞模様が出るおそれがあるので、か
かる弊害を防止するためである。
【0113】記録画像生成部211dは、画像メモリ2
09から画素データを読み出してICカード18に記録
すべきサムネイル画像と圧縮画像とを生成する。記録画
像生成部211dは、画像メモリ209からラスタ走査
方向に走査しつつ、横方向と縦方向の両方向でそれぞれ
8画素毎に画素データを読み出し、順次、ICカード1
8のサムネイル画像エリアAR2に転送することで、サ
ムネイル画像を生成しつつICカード18に記録する。
【0114】また、記録画像生成部211dは、画像メ
モリ209から全画素データを読み出し、これらの画素
データに2次元DCT変換、ハフマン符号化等のJPE
G方式による所定の圧縮処理を施して圧縮画像の画像デ
ータを生成し、この圧縮画像データをICカード18の
本画像エリアAR3に記録する。なお、インデックス情
報は、図略のインデックス情報生成部により生成され、
サムネイル画像及び本画像の記録処理の前又は後にTA
GエリアAR1に記録される。
【0115】再生画像生成部211eは、ICカード1
8から画像データを読み出してLCD表示部10に再生
表示すべきサムネイル画像と本画像とを生成する。IC
カード18に記録された画像はモニタテレビ用のγ係数
(=0.55)でγ補正されているので、この記録画像
をそのままLCD表示部10に再生すると、上記γ係数
とLCD表示用のγ係数(=0.45)との不整合によ
りコントラストの強い堅調の画質となるため、再生画像
生成部211eは、サムネイル画像及び本画像の再生画
像を生成する際、再生画像のγ特性を再補正する。
【0116】すなわち、再生画像生成部211eは、I
Cカード18のサムネイル画像エリアAR2からラスタ
走査方向に走査しつつ読み出された画像データにγ=
0.82(=0.45/0.55)のγ特性でγ補正を
施した後、この画像データに基づいて横ライン単位で表
示用の画素データ(不足する画素データを補間した画素
データ)を生成し、順次、画像メモリ210に転送して
サムネイル画像のLCD表示部10への再生表示を行な
う。
【0117】また、再生画像生成部211eは、ICカ
ード18の本画像エリアAR3から読み出された圧縮画
像の画素データを横ライン単位で伸長して表示用の画素
データを生成し、この画素データにγ=0.82のγ特
性でγ補正を施した後、順次、画像メモリ210に転送
して本画像のLCD表示部10への再生表示を行なう。
【0118】次に、デジタルカメラ1の撮影/再生モー
ドにおける動作制御について、説明する。
【0119】図30は、デジタルカメラ1の動作制御の
メインル−チンである。メイン電源がオンになると、撮
影/再生モ−ド設定スイッチ14の状態、すなわちスイ
ッチSP/Rの状態を検出してモ−ド設定状態が判別され
(#2)、モ−ド設定状態が、再生モ−ドであれば(#
2でYES)、図31及び図32に示す「再生モ−ド」
のサブル−チンに従って再生モード処理が行なわれ、撮
影モ−ドであれば(#2でNO)、図35に示す「撮影
モ−ド」のサブル−チンに従って撮影モード処理が行な
われる。
【0120】再生モ−ドにおいては、まず、コマ数nを
カウントするカウンタの初期値が「1」に設定された後
(#10)、1コマ目のサムネイル画像がLCD表示部
10に表示される(#12〜#16)。すなわち、IC
カード18のサムネイル画像エリアAR2から1コマ目
のサムネイル画像を読み出し(#12)、このサムネイ
ル画像を、γ=0.82のγ特性でγ補正するととも
に、LCD表示部10の表示サイズに拡大処理した後
(#14)、画像メモリ210に転送してサムネイル画
像のLCD表示部10への表示が行なわれる(#1
6)。
【0121】その後、1コマ目のJPEG方式で圧縮さ
れた画像(以下、本画像という。)がLCD表示部10
に表示される。すなわち、ICカード18の本画像エリ
アAR3から1コマ目の本画像をライン単位で読み出し
(#18)、このライン画像を伸長するとともに、γ=
0.82のγ特性でγ補正した後(#20)、画像メモ
リ210に転送して本画像のLCD表示部10への表示
が行なわれる(#22)。
【0122】上記のように、本デジタルカメラ1は、各
コマの記録画像のLCD表示部10への再生表示は、サ
ムネイル画像を表示した後、本画像を表示するようにし
ている。このように、本画像の表示前にサムネイル画像
を表示するようにしているのは、本画像全体の表示処理
に2秒程度を要するのに対しサムネイル画像の表示処理
は、0.5秒程度で行なえることから、本画像全体が表
示されるまでの間にサムネイル画像を表示することによ
り再生処理におけるユーザーの待ち時間を軽減するもの
である。
【0123】また、本画像の表示をライン単位で行い、
図33に示すように、サムネイル画像をライン単位で本
画像に置き換えることによりユーザーに本画像の再生処
理の進行状態が分かるようにしている。
【0124】なお、同図において、(a)はサムネイル
画像が表示されている状態を示し、(b)はサムネイル
画像がライン単位で本画像に変更されている状態を示
し、(c)は本画像全体が表示された状態を示してい
る。また、各コマの記録画像は、コマ番号、タイトル、
撮影日等の情報とともに表示され、これらの情報は、L
CD表示部10の表示領域の上部に設けられた情報表示
領域40に表示されるようになっている。例えばコマ番
号は情報表示領域40の左端部に表示され、撮影日は情
報表示領域40の右端部に表示される。
【0125】続いて、UPスイッチ6、DOWNスイッ
チ7及び消去スイッチ8のオン・オフ状態が順次、判別
され(#24〜#28)、UPスイッチ6がオンであれ
ば(#24でYES)、コマ数nが1だけインクリメン
トされ(#32)、DOWNスイッチ7がオンであれば
(#26でYES)、コマ数nが1だけデクリメントさ
れて(#34)、#38に移行し、nコマ目のサムネイ
ル画像のLCD表示部10への表示が行なわれる(#3
8〜#42)。
【0126】一方、消去スイッチ8がオンであれば(#
28でYES)、図34に示す「画像消去」のサブルー
チンに従って表示されているコマ番号の画像データの消
去が行なわれ(#36)、UPスイッチ6、DOWNス
イッチ7及び消去スイッチ8のいずれもオフであれば
(#28でNO)、再生モードが保持されているか否か
(すなわち、撮影/再生モ−ド設定スイッチ14が操作
されているか否か)が判別され(#30)、再生モード
から撮影モードに切り換えられていると(#30でN
O)、再生モード処理を抜けるべく、リターンし、再生
モードが保持されていれば、#24に戻り、UPスイッ
チ6、DOWNスイッチ7及び消去スイッチ8のいずれ
かが操作されるまで、現コマ番号のLCD表示部10へ
の表示が継続される(#24〜#30のループ)。
【0127】#38〜#42では、1コマ目のサムネイ
ル画像と同様に、ICカード18のサムネイル画像エリ
アAR2からnコマ目のサムネイル画像の読出し(#3
8)、γ補正及び拡大処理(#40)が行なわれて、こ
のサムネイル画像のLCD表示部10への表示が行なわ
れる。
【0128】続いて、0.5秒の待ち時間の後(#4
3)、nコマ目のサムネイル画像の表示処理中にUPス
イッチ6又はDOWNスイッチ7のオン・オフ状態が順
次、判別され(#44,#46)、UPスイッチ6がオ
ンであれば(#44でYES)、コマ数nが1だけイン
クリメントされ(#48)、DOWNスイッチ7オンで
あれば(#46でYES)、コマ数nが1だけデクリメ
ントされて(#50)、#38に移行し、(n+1)コ
マ目又は(n−1)コマ目のサムネイル画像のLCD表
示部10への表示が行なわれる(#38〜#43)。
【0129】#38〜#50の処理は、本画像の表示が
行なわれる前にUPスイッチ6又はDOWNスイッチ7
が操作された場合の処理で、サムネイル画像の表示処理
には略0.5秒程度を要するので、連続的にUPスイッ
チ6又はDOWNスイッチ7が操作されると、各コマの
サムネイル画像が略1秒毎に表示されることになる。
【0130】nコマ目のサムネイル画像の表示処理中に
UPスイッチ6、DOWNスイッチ7のいずれも操作さ
れなければ(#46)、現在表示されているnコマ目の
本画像のLCD表示部10への表示処理が行なわれる
(#52〜#58)。
【0131】#52〜#58では、1コマ目のサムネイ
ル画像と同様に、ICカード18の本画像エリアAR3
からnコマ目の圧縮画像の読出し(#52)、伸長及び
γ補正の処理(#54)がライン単位で行なわれて、こ
の本画像のLCD表示部10への表示が行なわれる。
【0132】#58の判断は、ライン単位での本画像の
表示処理中にUPスイッチ6又はDOWNスイッチ7が
操作された場合の処理を行なうためのもので、本画像全
体がLCD表示部10に表示されていないときは(#5
8でNO)、#44に戻り、UPスイッチ6又はDOW
Nスイッチ7の操作状態を判別するものである。#44
〜#58のループによリ、ライン単位での本画像の表示
処理中にUPスイッチ6又はDOWNスイッチ7が操作
された場合は、本画像の表示処理を中止し、#38〜#
42で(n+1)コマ目又は(n−1)コマ目のサムネ
イル画像のLCD表示部10への表示が行なわれること
になる。
【0133】一方、本画像全体のLCD表示部10への
表示が完了しているときは(#58でYES)、#24
に戻り、UPスイッチ6、DOWNスイッチ7及び消去
スイッチ8の操作に応じて表示画像のコマ番号の更新若
しくは表示画像の消去処理が行なわれる。
【0134】次に、#36の画像消去の処理について、
図34のフローチャートに従って説明する。
【0135】まず、消去スイッチ8のオン・オフ状態が
判別される(#60)。消去スイッチ8がオンであれば
(#60でYES)、LCD表示部10の表示画像が上
から順番に1ラインづつ消去される(#62)。すなわ
ち、画像メモリ210に記憶された画像データが上から
1ライン単位で消去される。
【0136】続いて、LCD表示部10の表示画像が完
全に消去されたか否かが判別され(#66)、表示画像
の消去中であれは、#60に移行し、消去スイッチ8が
オフにならない限り、表示画像の消去処理が継続される
(#60〜#66のループ)。
【0137】一方、表示画像の消去処理中に消去スイッ
チ8がオフになると(#60でNO)、LCD表示部1
0の表示画像の消去を中止し、既に消去された部分の画
像がLCD表示部10に再表示されて(#64)、リタ
ーンする。
【0138】そして、LCD表示部10の表示画像が完
全に消去されると(#66でYES)、ICカード18
の本画像エリアAR3に記録されている現表示画像に対
応する画像デ−タが消去され(#68)、リターンす
る。
【0139】上記のように、消去スイッチ8により画像
データの消去が指示されたとき、LCD表示部10に表
示された画像を消去した後にICカード18内の画像デ
ータの消去を行うようにしているは、ユーザーの消去ス
イッチ8の操作ミスによりICカード18内の画像デー
タが誤って消去されないようするものである。
【0140】また、LCD表示部10の表示画像をライ
ン単位で消去するようにしているのは、上記操作ミスに
対する猶予時間を設けるとともに、この猶予時間を利用
して画像データの消去動作をユーザーに視覚的に報知す
るためである。ユーザーは、LCD表示部10の表示画
像のライン単位の消去状態により画像データの消去処理
が行なわれていることを確認することができるととも
に、操作ミスの場合は、消去スイッチ8をオフにするこ
とにより容易に画像データの誤消去を回避することがで
きる。
【0141】次に、#6の撮影モード処理について、図
35のフローチャートに従って説明する。
【0142】撮影モードにおいては、CCD303によ
り撮像が行なわれ(#70)、この撮像画像がカメラ本
体部2内で所定の画像処理が行なわれている間にスイッ
チ30からの検出信号に基づき撮像部3が正面撮像位置
に設定されている否かが判別される(#72)。撮像部
3が正面撮像位置に設定されていれば(#72でYE
S)、LCD表示部10に上記撮影画像が表示され(#
74)、撮像部3が正面撮像位置に設定されていなけれ
ば(#72でNO)、LCD表示部10に上記撮影画像
の表示と内蔵フラッシュ5の発光が禁止されていること
を示す警告表示とが行なわれる(#76)。
【0143】図36は、撮像部3が正面撮像位置に設定
されている場合のLCD表示部10の表示例を示し、図
37は、撮像部3が正面撮像位置に設定されていない場
合のLCD表示部10の表示例を示す図である。
【0144】LCD表示部10の表示領域の上部に設け
られた情報表示領域40にはコマ番号や撮影日時等の情
報が表示されるとともに、フラッシュ発光モードが発光
形矢印のシンボルマークで表示される。フラッシュ発光
モードは情報表示領域40の中央部に表示され、撮影日
時は情報表示領域40の右端部に表示されるが、撮影日
時の表示領域は、上記警告表示の領域にもなっている。
【0145】従って、撮像部3が正面撮像位置に設定さ
れていない場合は、図37に示すように、撮影日時の表
示領域に発光形矢印と「OFF」の文字を組み合わせた
「発光不可」のマークMが警告表示される。
【0146】なお、本実施の形態では、表示により警告
を行なうようしているが、ブザー等の警告音により警告
するようにしてもよく、音と表示の両方で警告するよう
にしてもよい。
【0147】続いて、レリーズスイッチSRELがオンに
なっているか否かが判別され(#78)、レリーズスイ
ッチSRELがオフ状態であれば(#78でNO)、#7
0に戻り、上記撮像画像又はフラッシュ発光禁止の警告
のLCD表示部10への表示が継続される(#70〜#
78のループ)。なお、この表示状態は撮影待機状態
で、LCD表示部10が電子ビューファインダーとして
動作している状態である。
【0148】撮影待機状態において、レリーズスイッチ
RELがオンになると(#78でYES)、フラッシュ
発光による撮影か否か、撮像部3が正面撮像位置に設定
されているか否かが順次、判別され(#80,#8
2)、フラッシュ発光を行なわない撮影である場合(#
80でNO)若しくは撮像部3が正面撮像位置に設定さ
れていない場合(#82でNO)は、内蔵フラッシュ5
を発光することなく撮像を行なわれ(#86)、フラッ
シュ発光による撮影で、かつ、撮像部3が正面撮像位置
に設定されていれば(#80,#82でYES)、内蔵
フラッシュ5を発光して撮像が行なわれる(#84)。
【0149】続いて、撮像画像はカメラ本体部2内で表
示用の所定の画像処理が行なわれた後、LCD表示部1
0に表示される一方(#88)、記録用の所定の画像処
理が行なわれた後、ICカード18に記録され(#9
0)、これにより1枚の撮影動作が終了する。そして、
次の画像を撮像すべく#70に戻る。
【0150】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1の画像とこの第1の画像よりも上記表示手段への再
生処理時間が長い第2の画像とにより構成された複数コ
マの撮像画像が記憶された記憶手段から各コマの撮像画
像を順次、読み出し、表示手段に再生表示を行なうデジ
タルカメラであって、指示手段で再生すべきコマが所定
の時間内の間隔で連続して指示されたときは、指定され
たコマの第1の画像を連続して表示手段に再生し、連続
指示が解除されると、最後に指定されたコマの第2の画
像を表示手段に再生するようにしたので、例えば各コマ
の撮像画像が高画質の圧縮画像と非圧縮のサムネイル画
像とで構成されている場合、再生コマが連続指示された
ときは、サムネイル画像を連続表示することにより各コ
マの撮像内容を迅速に確認することができるとともに、
所望のコマ位置まで迅速にコマ送りすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタルカメラの正面図である。
【図2】本発明に係るデジタルカメラの背面図である。
【図3】本発明に係るデジタルカメラの上面図である。
【図4】本発明に係るデジタルカメラの右側面図であ
る。
【図5】本発明に係るデジタルカメラの底面図である。
【図6】撮像部の内部光像を示す図である。
【図7】電源電池及びICカードの蓋を開放した状態を
示す図である。
【図8】電源電池及びICカードの各装填室の配置の第
1の例を示す図である。
【図9】電源電池及びICカードの装填室の配置の第2
の例を示す図である。
【図10】電源電池及びICカードの装填室の配置の第
3の例を示す図である。
【図11】電池の落下を防止する摩擦部材が設けられた
電池装填室の要部縦断面図である。
【図12】内部に摩擦部材が設けられた電池装填室の要
部横断面図である。
【図13】電池の落下を防止するバネ部材が設けられた
電池装填室の要部縦断面図である。
【図14】電池の落下を防止するための摩擦ボールによ
るストッパー機構が設けられた電池装填室の要部縦断面
図である。
【図15】カメラ本体部の斜視図である。
【図16】撮像部と接続板との接続機構を説明するため
の斜視図である。
【図17】ロック解除レバーの構造を示す要部断面図で
ある。
【図18】接続板ユニットの構造を示す分解斜視図であ
る。
【図19】摺動リングの平面図である。
【図20】接続板が回転基準位置にあることを検出して
メイン電源をオフにするスイッチの検出状態を示す要部
断面図である。
【図21】接続板が正面撮像位置にあることを検出する
スイッチの検出状態を示す要部断面図である。
【図22】カメラ本体に対する撮像部の回転軸の位置を
示す右側面図である。
【図23】カメラ本体に対する撮像部の回転軸の位置を
示す正面図である。
【図24】撮像部とカメラ本体とを接続する接続ケーブ
ルの外観図である。
【図25】接続ケーブルの撮像部内の回路構成を示す図
である。
【図26】画像信号の波形を示す図で、(a)は接続ケ
ーブルの入力端の画像信号の波形図、(b)はバッファ
回路を有する接続ケーブルの出力端の画像信号の波形
図、(c)はバッファ回路を有しない接続ケーブルの出
力端の画像信号の波形図である。
【図27】本発明に係るデジタルカメラのブロック図で
ある。
【図28】ケーブル接続時とケーブル非接続時における
A/D変換器に入力される画像信号とA/D変換用クロ
ックの波形図である。
【図29】ICカードの記憶領域の構成を示す図であ
る。
【図30】本発明に係るデジタルカメラの撮影/再生動
作の制御を示すメインフローチャートである。
【図31】再生モード処理の制御を示すフローチャート
である。
【図32】再生モード処理の制御を示すフローチャート
である。
【図33】記録画像をLCD表示部に再生表示する場合
の表示例を示すもので、(a)はサムネイル画像が表示
された状態を示す図、(b)はサムネイル画像をライン
単位で本画像に置換している状態を示す図、(c)はサ
ムネイル画像が表示された状態を示す図である。
【図34】画像消去処理の制御を示すフローチャートで
ある。
【図35】撮影モード処理の制御を示すフローチャート
である。
【図36】LCD表示部に被写体像がモニタ表示された
状態を示す図である。
【図37】lCD表示部にフラッシュの発光方向と撮像
方向との不一致に基づくフラッシュ発光禁止の警告が表
示された状態を示す図である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ 2 カメラ本体部 211 制御部(第1,第2の表示制御手段) 3 撮像部 4 グリップ部 5 内蔵フラッシュ 6 UPスイッチ(指示手段) 7 DOWNスイッチ(指示手段) 8 消去スイッチ 9 シャッタボタン 10 LCD表示部(表示手段) 11 FLモード設定スイッチ 12 圧縮率設定スイッチ 13 接続端子 14 撮影/再生モード設定スイッチ 15 蓋 16 電池装填室 17 カード装填室 18 ICカード(記憶手段) 19 パーソナルコンピュータ 23 接続板 29 スイッチ 30 スイッチ 32 専用ケーブル SMACRO,SMAIN,SCPOS スイッチ SREL,SP/R,SUP,SDOWN,SFL,SDEL,SCOMP
スイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を表示する表示手段を有し、第1の
    画像とこの第1の画像よりも上記表示手段への再生処理
    時間が長い第2の画像とにより構成された複数コマの撮
    像画像が記憶された記憶手段から各コマの撮像画像を順
    次、読み出し、上記表示手段に再生表示を行なうデジタ
    ルカメラであって、上記表示手段に再生すべきコマを指
    示する指示手段と、上記指示手段で再生すべきコマが所
    定の時間内の間隔で連続して指示されたとき、前回指示
    されているコマの第1の画像の上記表示手段への表示処
    理が完了した後、今回指示されたコマの第1の画像を上
    記表示手段に再生表示する第1の表示制御手段と、上記
    指示手段による再生すべきコマの連続指示が解除された
    とき、連続指示で最後に指示されたコマの第1の画像の
    上記表示手段への表示処理が完了した後、そのコマの第
    2の画像を上記表示手段に再生表示する第2の表示制御
    手段とを備えたことを特徴とするデジタルカメラ。
JP23347696A 1996-09-03 1996-09-03 デジタルカメラ Expired - Fee Related JP3612881B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23347696A JP3612881B2 (ja) 1996-09-03 1996-09-03 デジタルカメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23347696A JP3612881B2 (ja) 1996-09-03 1996-09-03 デジタルカメラ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1079912A true JPH1079912A (ja) 1998-03-24
JP3612881B2 JP3612881B2 (ja) 2005-01-19

Family

ID=16955619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23347696A Expired - Fee Related JP3612881B2 (ja) 1996-09-03 1996-09-03 デジタルカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3612881B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6734909B1 (en) 1998-10-27 2004-05-11 Olympus Corporation Electronic imaging device
JP2006042396A (ja) * 2001-06-12 2006-02-09 Lg Electronics Inc カメラ付の携帯電話機
EP1703323A1 (en) 2005-03-18 2006-09-20 Fuji Photo Film Co., Ltd. Photosensitive composition, image-recording material and image-recording method
US8237840B2 (en) 1997-04-16 2012-08-07 Seiko Epson Corporation High speed image selecting method and digital camera having high speed image selecting function

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8237840B2 (en) 1997-04-16 2012-08-07 Seiko Epson Corporation High speed image selecting method and digital camera having high speed image selecting function
US8339496B2 (en) 1997-04-16 2012-12-25 Seiko Epson Corporation Highspeed image selecting method and digital camera having highspeed image selecting function
US8350947B2 (en) 1997-04-16 2013-01-08 Seiko Epson Corporation High speed image selecting method digital camera having high speed image selecting function
US8917344B2 (en) 1997-04-16 2014-12-23 Seiko Epson Corporation Highspeed image selecting method digital camera having highspeed image selecting function
US6734909B1 (en) 1998-10-27 2004-05-11 Olympus Corporation Electronic imaging device
JP2006042396A (ja) * 2001-06-12 2006-02-09 Lg Electronics Inc カメラ付の携帯電話機
US7627342B2 (en) 2001-06-12 2009-12-01 Lg Electronics Inc. Portable phone with camera
EP1703323A1 (en) 2005-03-18 2006-09-20 Fuji Photo Film Co., Ltd. Photosensitive composition, image-recording material and image-recording method

Also Published As

Publication number Publication date
JP3612881B2 (ja) 2005-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7199830B1 (en) Image pickup apparatus including selective insertion of ND filter into taking lens optical path based on luminance of object to be imaged
JP2000050139A (ja) デジタルカメラ
JP2000050129A (ja) デジタルカメラ
JPH1079913A (ja) デジタルカメラ
JPH11308562A (ja) デジタルカメラシステム
KR20060042967A (ko) 촬상장치 및 그 제어방법
US5155584A (en) Image recording reproducing apparatus switching image sensor signals or reproduced signals to an A/D converter
JP3956431B2 (ja) 合成写真機能付き電子カメラ
JP3734069B2 (ja) デジタルカメラ及びそのシステム
JP3807007B2 (ja) デジタルカメラ用アクセサリー
JP4258098B2 (ja) 電子カメラ
JP2004364259A (ja) 圧縮方式を自動に設定する撮影装置及びその方法
JP3358456B2 (ja) デジタルカメラ
JP3612881B2 (ja) デジタルカメラ
JP3218986B2 (ja) デジタルカメラ
JP3409599B2 (ja) デジタルカメラ
JP3092522B2 (ja) デジタルカメラ
JP2000134525A (ja) デジタルカメラ
JPH1079909A (ja) デジタルカメラ
JPH1079874A (ja) デジタルカメラ
JP2000020176A (ja) パーソナルコンピュータの周辺機器
JP3216538B2 (ja) デジタルカメラ
JP2000039656A (ja) デジタルカメラ
KR100627070B1 (ko) 화상 음성 기록 장치 및 재생 장치
JPH1079858A (ja) デジタルカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041018

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071105

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081105

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081105

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091105

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091105

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101105

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111105

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121105

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121105

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131105

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees