JPH1079697A - 相対運動をしている衛星システムの信号間干渉を緩和するためのトラヒック管理法 - Google Patents

相対運動をしている衛星システムの信号間干渉を緩和するためのトラヒック管理法

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JPH1079697A JP9192971A JP19297197A JPH1079697A JP H1079697 A JPH1079697 A JP H1079697A JP 9192971 A JP9192971 A JP 9192971A JP 19297197 A JP19297197 A JP 19297197A JP H1079697 A JPH1079697 A JP H1079697A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衛星ネットワーク間の干渉を軽減する。 【解決手段】 帯域/チャネル周波数の一部を共有し、
少なくとも一方のシステムが非干渉専用帯域/チャネル
を持つ競合衛星システムにおいて、二つのシステムの共
有帯域/チャネルの間の干渉は、添付の特許請求の範囲
に記載する方法により緩和され、干渉の確率は、適合し
なければならない干渉基準に基づいて決定される。干渉
は、最初専用チャネルにチャネル割当を行い、トラヒッ
ク制御に従って共有チャネルを割り当てることにより最
少限度にまで軽減され、干渉基準に違反しないように制
限の設定が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛星ネットワーク
・トラヒック管理法に関し、特にある共通のチャネルま
たは周波数の一部を共有している衛星ネットワーク間の
干渉を軽減する方法に関する。また本発明は、特に静止
衛星を使用する衛星ネットワークと、非静止衛星を使用
する衛星ネットワークとの間、または二つの非静止衛星
ネットワーク間の共有周波数干渉に関する。
【0002】
【従来の技術、及び、発明が解決しようとする課題】多
くの独占通信ネットワークは、隣接しているチャネル周
波数を使用し、ある場合には、他の通信ネットワークと
共通の周波数帯またはチャネルを共有している。異なる
通信システムのいくつかの衛星が相互に相対運動をして
いる、衛星通信を使用している無線通信システムの場合
には、共有または共通チャネル周波数間の干渉は、二つ
またはそれ以上の電波を発するチャネル間の地理的距離
が接近したとき、異なるシステムの各衛星間の相対運動
によって起こる場合がある。このような干渉は、一方の
システムが静止衛星を使用し、共有周波数を使用する他
のシステムが非静止衛星を使用している場合によく起こ
る。また、上記干渉は、それぞれが非静止衛星を使用し
ている二つのシステムの間でも起こる場合がある。これ
ら二つのシステムの間の干渉は、その間に望ましくない
干渉を生じる疑似ランダム事象である。
【0003】このような干渉は顧客サービスの質を低下
させる。上記質の低下の限界は、干渉対ノイズ比および
この干渉対ノイズ比を超えた時間の百分率でよく表され
る。ITU(すなわち、国際電気通信連盟)の後援のも
とで、一組の上記限界の設定が行われている。顧客を満
足させるためにも、上記干渉を制限している規格に適合
するためにも、上記干渉を起こさないことが望ましい。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、帯域/
チャネル周波数の一部を共有し、少なくとも一方のシス
テムが非干渉専用帯域/チャネルを持つ競合衛星システ
ムの場合、(すなわち、一方のシステムが静止衛星また
は非静止衛星を使用し、他方のシステムが非静止衛星を
使用している場合)、二つのシステムの共有帯域/チャ
ネルの間の干渉は、添付の特許請求の範囲に記載する方
法により緩和することができる。
【0005】本発明の例示としての実施形態の場合に
は、干渉の確率が決定される。ITUのような管理団体
が定めたこのような確率および干渉基準に基づいて、共
有チャネルのネットワーク使用制限が作成されている。
少なくとも一つのシステムにおいて、最初に、専用チャ
ネルにチャネル割当を行い、干渉基準に触れないように
共有チャネルを割り当てれば、このような使用制限によ
り、干渉の制限が最少限度にまで軽減される。
【0006】当業者にとっては周知の、アップリンク帯
域だけに干渉が起こるカスケード・リンク帯域を使用す
る特定の用途の場合には、ダウンリンクEIRP(実効
放射電力:最大送信電力およびアンテナ利得)は最大と
なり、アップリンク/ダウンリンク帯域の一部だけが使
用されている場合には、アップリンク干渉が緩和され
る。
【0007】カスケード・ノイズ分析の場合には、(ア
ップリンク信号およびダウンリンク信号の間に信号の再
生がない場合には)、アップリンクおよびダウンリンク
のノイズ効果は付加的なものである。全リンク性能は、
これら効果の合計を一定の定数以下に抑えることにより
達成される。ユーザが使用できるダウンリンク電力を増
大することによって、ダウンリンクに対するノイズ効果
を減らすことができる。ノイズ効果の合計はある定数以
下でなければならないので、ダウンリンクのノイズ効果
を減少させると、同じ特定の全体の性能に対するアップ
リンク・ノイズ効果が増大することになる。このこと
は、他のシステムへの干渉の程度を減らせば、(アップ
リンクノイズ効果を増大し)アップリンクTX電力を減
らすことができることを意味する。利用することができ
るダウンリンクを常にユーザの数で割ることにより、
(すなわち、ユーザ当たりのダウンリンク電力を最大に
することにより)、トラヒックがピーク時以外の期間中
の干渉を大幅に減らすことができる。アップリンク電力
「u」およびダウンリンク電力「d」比の合計と、規制
電力、「reg」電力との間の関係は下記式により表さ
れる。
【0008】
【数1】 必要な場合には、使用できる加入者からの呼出を制限す
ることによって、さらに干渉を緩和することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、二台の無線通信システム
の略図であり、一方のシステムは静止接続衛星101を
含み、他方のシステムは非静止接続衛星111を含む。
静止衛星101は、二つの地上局102および103を
相互に接続している。非静止衛星111は、二つの地上
局112および113を接続している。矢印120で示
すように、衛星111は、衛星101に対して相対運動
をしている。この相対運動により、二つのシステムの空
中のエア・インターフェース・パスの幾何学的距離が影
響を受ける。少なくとも一つのシステムは専用のエア・
インターフェース・チャネルを持ち、二つのシステムが
いくつかのチャネルを共有している。上記相対運動のた
めに、共有チャネル相互間の干渉は変化する。上記干渉
の限度は、ITUおよび他の機関がすでに定めた規格に
より制限されている。共有チャネルの使用を、上記規格
に適合するような方法で制限する必要がある。図には特
定のシステムが示してあるが、本発明の原理は、異なる
システムの衛星が相互に相対運動をしている、すべての
システムに適用することができることを理解されたい。
【0010】図2の計算環境を使用すれば、トラヒック
・パターンを査定し、そのパターンを、チャネルの割当
を制御するためのマスクに変換することができる。プロ
グラム内蔵記憶装置201は、チャネル割当およびその
割当のために作成された制限を定めるマスクを処理する
ために、バス205に接続している。バス205は、チ
ャネルが割り当てられるシステムの、トラヒック統計を
含むメモリ202に接続している。上記統計は、マスク
を指定する制限を指定し、そのマスクに従ってチャネル
を割り当てるために、プロセッサ203により処理され
る。指定された割当は、バスを通して、チャネル割当コ
ントローラ204に送られ、このコントローラは、五感
で識別できる形、またはチャネル割当を自動的に制御す
るための形で情報を出力する。
【0011】図3のフローチャートは、上記制限および
マスクを指定するプロセスを示す。以下の説明中の技術
用語は、ITUが定めたものであり、当業者なら周知の
ものである。プロセスはスタート301で始まり、ブロ
ック303で二つのシステムの干渉が始まる。関連機関
が定める干渉基準は、ブロック305で適用される。専
用および共有チャネルを識別する二つのシステムの周波
数割当は、ブロック307で行われる。二つのシステム
のトラヒック統計は、ブロック309で決定される。最
初のトラヒック・マスクは、ブロック311のトラヒッ
ク・パターンに基づいて作成される。周波数計画は、時
変的な性格を持っている場合があるが、その場合、常に
トラヒック・マスクを更新するために、このプロセスを
リアルタイムで実行することができる。
【0012】ブロック313に、干渉基準から見た許容
干渉/ノイズ比を示し、干渉基準に適合しているかどう
かを判断するために、ブロック313でこれらチャネル
に対する期待干渉値の百分率を計算する。判断ブロック
315では、干渉を緩和する必要があるかどうかについ
ての判断を行い、干渉の緩和が必要な場合には、ブロッ
ク311で作成した最初のトラヒック・マスクを修正す
ることにより、ブロック317で干渉緩和を達成するた
めの制限を決定する。上記制限は、容量および入力に対
する衝撃を最も小さくする一方、干渉基準に適合するよ
うに、ブロック311で緩和中の最初のトラヒック・マ
スクを小さくすることにより達成することができる。こ
のための一つの方法としては、干渉基準に適合するよう
に、最も小さな百分率だけマスクのすべての部分を小さ
くするという方法がある。干渉を緩和するために、ブロ
ック317でトラヒック・マスクの修正が行われる。チ
ャネルの閉鎖を命じる制御トラヒック・マスクが、ブロ
ック319で出力される。このプロセスはエンド端末3
21で終了する。
【0013】図4は、チャネル割当制御プロセスのフロ
ーチャートである。スタート端末401からスタートし
た後、ブロック403でトラヒック・マスクがダウンロ
ードされ、チャネル割合はブロック405でロードされ
る。干渉を起こしてもよいかどうかを判断するために、
ブロック407で干渉の評価が行われる。干渉が起こっ
てもよい場合、すなわち、答が(イエス)である場合に
は、干渉要件に適合させるために、ブロック409でト
ラヒックの再割当が行われるか、トラヒックがクリアさ
れる。干渉が起きては困る場合、すなわち、答が(ノ
ー)である場合には、流れはブロック411へ行き、そ
ここでシステムのチャネル割当に対する要求に対して応
答が行われる。チャネル割当要求を受け取った場合に
は、判断ブロック411での判断に従って、ブロック4
13において専用チャネルが使用できるかどうかについ
ての判断が行われる。チャネル要求を受け取らない場
合、すなわち、(ノー)の場合には、流れはブロック4
07へ戻る。専用チャネルが使用できる(イエスの)場
合には、ブロック423でチャネルの割当が行われる。
チャネル割当が行われた後で、流れはブロック407へ
と戻る。使用できる専用チャネルがない場合、すなわ
ち、(ノー)の場合には、ブロック415で最もトラヒ
ックの少ない共有チャネルを探しだし、ブロック417
でトラヒック・チャネル(ノー)のマスクに適している
かどうかを判断するために、割り当てた場合そのチャネ
ルを使用することができるかどうかの試験が行われ、ブ
ロック423で一つのチャネルが割り当てられる。マス
クを超えている場合、すなわち、(イエス)の場合に
は、ブロック417で要求は拒絶され、ブロック419
で、この場合干渉を起こしてもよいかどうかについての
判断が行われる。干渉を起こしてもよい場合、すなわ
ち、答が(イエス)の場合には、ブロック423で一つ
のチャネルが割り当てられ、答が(ノー)の場合には、
ブロック421でチャネル割当要求が拒絶される。流れ
は判断ブロック407の入力に戻る。
【0014】チャネル割当が時間の経過と共に変化する
場合には、図3のプロセスを反復して実行することによ
り、このプロセスを適応させるせることができ、ブロッ
ク409およびブロック415から、点線424を通っ
て図4のブロック403へ戻る。
【0015】また、このプロセスは、衛星の天体データ
および干渉の状況を取り入れることにより改善すること
ができる。干渉が絶対に起こらないことが分かっている
場合には、干渉が再び起こる恐れが生じる時まで、トラ
ヒック・マスク制限を解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】それぞれが相対運動をしている衛星を使用し、
両システムのチャネル間で干渉を起こす恐れがある、二
つの独立通信システムの略図である。
【図2】干渉基準を決定するために使用するプログラム
内蔵プロセッサの略ブロック図である。
【図3】干渉基準によるチャネル割当に対する制限を決
定するためのプロセスのフローチャートである。
【図4】干渉基準による制限によるチャネル割当を制御
するためのフローチャートである。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つの無線システム間のトラヒック干渉
    を緩和する方法であって、第一のシステムが静止衛星通
    信を行い、第二の衛星システムが非静止衛星通信を行
    い、上記二つのシステムが相互に相対運動をしていて、
    第一のシステムが、第二のシステムのチャネルと干渉を
    起こさない専用チャネルと、第二のシステムのチャネル
    と干渉を起こす共有チャネルを備え、 少なくとも第一のシステムのトラヒック統計を作成する
    ステップと、 全部の専用チャネルへの加入が行われるまで、最初に、
    専用チャネルに対して第一のシステムのチャネル要求を
    割り当てるステップと、 適応可能な干渉基準を決定するステップと、 接続の閉鎖の制限を最低限に少なくするために、共有帯
    域へのチャネル要求の割当を制限し、干渉が起こる確率
    が高い間、加入者としてのユーザ割当チャネル要求の数
    を制限することにより、トラヒック統計および干渉基準
    を収容するために、全部の専用チャネルへの加入が行わ
    れた後で、共有帯域内でのチャネル割当を制限するステ
    ップとを含む方法。
  2. 【請求項2】 二つの無線システム間のトラヒック干渉
    を緩和する方法であって、第一のシステムが静止衛星通
    信を行い、第二の衛星システムが非静止衛星通信を行
    い、上記二つのシステムが相互に相対運動をしていて、
    第一のシステムが、第二のシステムのチャネルと干渉を
    起こさない専用チャネルと、第二のシステムのチャネル
    と干渉を起こす共有チャネルを備え、 少なくとも第一のシステムのトラヒック統計を作成する
    ステップと、 適用可能な干渉基準を確定するステップと、 上記トラヒック統計および干渉基準に基づいて、チャネ
    ル割当に対する制限を設定するステップと、 設定した制限に従ってチャネルを割り当てるステップと
    を含む方法。
  3. 【請求項3】 トラヒック統計を作成するステップが、 プロセスへのトラヒック・パターンと周波数計画の導入
    と、 プロセスへの干渉/ノイズ比の導入とを含む請求項2に
    記載の方法。
  4. 【請求項4】 緩和の必要性を確立し、トラヒック・マ
    スクを作成する請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 チャネル割当が、最初に、専用チャネル
    へチャネルを割り当てる請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 専用チャネルを持たず、トラヒック・マ
    スクの容量を超えていない場合だけに、共有チャネルに
    チャネルを割り当てる請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 二つの無線システム間のトラヒック干渉
    を緩和する方法であって、発信および受信のタ−ミナル
    間で衛星通信が行われ、衛星同志が相互に相対運動を当
    該方法が、 二つのシステムの中の少なくとも選択したシステムのト
    ラヒック統計を作成するステップと、 全部の専用チャネルへの加入が行われるまで、専用チャ
    ネルに対して、最初に、二つのシステムの中の選択した
    システムのチャネル要求を割り当てるステップと、 許容できる干渉基準を決定するステップと、 接続の閉鎖の制限を最低限に少なくするために、共有帯
    域へのチャネル要求の割当を制限し、干渉が起こる確率
    が高い間、加入者としてのユーザ割当チャネル要求の数
    を制限することにより、トラヒック統計および干渉基準
    を収容するために、全部の専用チャネルへの加入が行わ
    れた後で、共有帯域内でのチャネル割当を制限するステ
    ップとを含む方法。
  8. 【請求項8】 トラヒック統計を生成するステップが、 二つのシステムのトラヒック・パターンを決定するステ
    ップと、 二つのシステムの周波数割当計画を決定するステップ
    と、 許容できるI/N比を決定するステップとを含む請求項
    7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 チャネル割当を制御するために、トラヒ
    ック・マスクを作成する請求項8に記載の方法。
JP19297197A 1996-07-19 1997-07-18 相対運動をしている衛星システムの信号間干渉を緩和するためのトラヒック管理法 Expired - Lifetime JP4094703B2 (ja)

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US08/684647 1996-07-19
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KR (1) KR100263108B1 (ja)
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