JPH1078503A - 回折格子の作製方法 - Google Patents

回折格子の作製方法

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JPH1078503A
JPH1078503A JP25395396A JP25395396A JPH1078503A JP H1078503 A JPH1078503 A JP H1078503A JP 25395396 A JP25395396 A JP 25395396A JP 25395396 A JP25395396 A JP 25395396A JP H1078503 A JPH1078503 A JP H1078503A
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Hideo Maeda
英男 前田
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピッチの異なる高密度格子領域を備えた領域
分割回折格子を容易に作製することが可能な回折格子の
作製方法を提供する。 【解決手段】 光源からの光を二光束に分離して、干渉
縞を発生させ、該干渉縞をフォトレジスト23に露光す
る二光束干渉露光を行い、露光されたフォトレジスト2
3を現像処理して回折格子を作製する回折格子の作製方
法において、フォトレジスト23の露光面の一部に透過
領域25aを設定するフォトマスク25により、干渉縞
を部分的に遮光してフォトレジスト23に干渉縞の露光
領域を設定し、且つフォトマスク25とフォトレジスト
23間に、空気よりも大きな屈折率の屈折物質35が充
填され、二光束が大きく屈折して二光束干渉露光が行わ
れ、透過領域の周辺部での光の回り込みによりる不良格
子部分が減少し、格子面にピッチの異なる回折格子の領
域を備えた領域分割回折格子を簡単に作製することが可
能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回折格子の作製方
法、特に格子面にピッチの異なる回折格子の領域が割り
付けられた回折格子の作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】回折格子を作製する方法としては、ステ
ッパによる一般的なマスク露光法、電子ビームによる直
接描画法、レーザビームによる直接描画法、二光束干渉
露光法などが採用されている。
【0003】近年、回折格子としてピッチが波長と同程
度、若しくはそれ以下の高密度回折格子が使用されるよ
うになっているが、一般に回折格子の回折効率はピッチ
と溝の深さに依存することが知られている。この場合、
溝の深さは回折効率に影響を与え、ピッチは回折効率の
偏光依存性を支配し、ピッチが波長に比して大きい時に
は、回折効率の偏光依存性は少ないが、ピッチが波長よ
りも小さくなると、偏光依存性が大きくなることが知ら
れている。このために、実際には、レーザダイオードの
波長が0.6μm〜0.8μmの時には、ピッチは0.
3μm〜0.6μmが最適であると言われている。
【0004】回折格子では、ラインとスペースでピッチ
の半分となるので、ピッチが0.3μm〜0.6μmの
回折格子を作製するには、0.15μm〜0.3μmの
解像度が必要となり、ステッパによるマスク露光では、
0.15μmという解像度は得られない。電子ビームに
よる直接描画では、0.15μm〜0.3μmという解
像度は得られるが、装置の製造コストが高くて回折格子
の作製コストの面で問題がある。また、レーザビームに
よる直接描画では、0.15μm〜0.3μmの解像度
を得ることはできない。
【0005】そこで、二光束干渉露光法について検討す
ることにする。図17は二光束干渉露光法を実行する二
光束干渉露光装置の構成を示し試料基板1としては、フ
ォトレジストが使用され、この試料基板1が回転微動ス
テージ11に搭載され、レーザとしては、フォトレジス
トの感光波長に対応する波長で、可干渉性のよいArや
He−Crのレーザ2が使用される。
【0006】レーザ2からのレーザ光は、シャッタ3を
介してミラー4で反射され、可変アッテネータ5で光量
が調整された後に、ビームスプリッタ6で二光束に分離
され、一方の光束がミラー7、拡大レンズ12a、空間
フィルタ12b、コリメーションレンズ9を介して試料
基板1であるフォトレジストに入射され、他方の光束が
ミラー8、拡大レンズ13a、空間フィルタ13b、コ
リメーションレンズ10を介して試料基板1であるフォ
トレジストに入射され、発生した干渉縞がフォトレジス
トに形成される。
【0007】図18(a)に示すように、それぞれの光
束が入射角θ1、θ2で入射した場合に生じる干渉縞の
ピッチΛは、光源の波長をλとして次式で示される。 Λ=λ/(sinθ1+sinθ2) (1) このように、二光束干渉露光されたフォトレジストを現
像すると、図18(b)に示すように、フォトレジスト
の表面にレリーフ像に対応する回折格子が作製される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
装置などでは、回折格子に異なる光学部品の機能を集約
することにより、装置の小型軽量化が実現されている。
例えば、ディスク上のピットにより変調を受けた反射光
を、格子周期の異なる第1の領域及び第2の領域を備え
た回折格子により回折し、検出部D1〜D5に5分割さ
れたフォトダイオードに導き、情報信号読出用の主ビー
ムの反射光の内で、第1の領域に入射した光を、フォト
ダイオードの検出部D2、D3の分割線上に、第2の領
域に入射した光をフォトダイオードの検出部D4上に集
光させ、トラッキング用の二つの副ビームの反射光を、
それぞれ検出部D1、D5上に集光させ、各検出部D1
〜D5からの出力に基づいて、フォーカス誤差信号、ト
ラッキング誤差信号、記録信号を演算する光ピックアッ
プ装置が使用されている。
【0009】前述のように、二光束干渉露光によると、
例えば0.15μm〜0.3μmの解像度が充分に得ら
れ、高密度回折格子を作製することができるが、ピッチ
の異なる格子領域を備えた領域分割回折格子を作製する
ことができない。
【0010】本発明は、前述したような回折格子作製の
現状に鑑みてなされたものであり、その目的は、ピッチ
の異なる高密度格子領域を備えた領域分割回折格子を容
易に作製することが可能な回折格子の作製方法を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、光源からの光を二光束に分
離して干渉縞を発生させ、該干渉縞を感光媒質に露光す
る二光束干渉露光を行い、該二光束干渉露光された前記
感光媒質を現像処理することにより回折格子を作製する
回折格子の作製方法であり、前記感光媒質の露光面の一
部に透過領域を設定するフォトマスクにより、前記干渉
縞を部分的に遮光することにより、前記感光媒質に干渉
縞の露光領域を設定して前記二光束干渉露光を行うこと
を特徴とするものである。
【0012】同様に前記目的を達成するために、請求項
2記載の発明は、請求項1記載の発明に対して、前記フ
ォトマスクと前記感光媒質との間において、前記二光束
を空気よりも大きく屈折させる屈折ステップが設けられ
ていることを特徴とするものである。
【0013】同様に前記目的を達成するために、請求項
3記載の発明は、請求項1記載の発明に対して、前記フ
ォトマスクで設定される光透過領域と光遮断領域の境界
領域において、前記二光束の一方を選択的に透過させる
選択透過ステップが設けられていることを特徴とするも
のである。
【0014】同様に前記目的を達成するために、請求項
4記載の発明は、請求項1記載の発明に対して、前記フ
ォトマスクで設定される光透過領域と光遮断領域の境界
領域において、前記二光束を一部透過する一部透過ステ
ップが設けられていることを特徴とするものである。
【0015】同様に前記目的を達成するために、請求項
5記載の発明は、請求項1記載の発明に対して、前記フ
ォトマスクで設定される光透過領域と光遮断領域の境界
領域において、前記二光束の遮光特性を連続的に変化さ
せる透光度変更ステップが設けられていることを特徴と
するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]本発明の第1の実施の形態を、図
1ないし図4を参照して説明する。図1は本実施の形態
の二光束干渉露光の説明図、図2は本実施の形態のマス
ク移動の説明図、図3は本実施の形態に使用するフォト
マスクの構成を示す説明図、図4は本実施の形態で作製
される領域分割回折格子の説明図である。
【0017】本実施の形態では、図3に示すようにほぼ
正方形板状のフォトマスク20を、すでに図17で説明
した二光束干渉露光装置に使用することにより、フォト
レジストにピッチの異なる高密度格子領域を備えた領域
分割回折格子が作製される。このフォトマスク20は、
試料基板1であるフォトレジストを完全に覆うように、
充分に大きなサイズを有し、フォトレジストを構成する
ガラス板上のクロム皮膜をエッチングしてパターニング
することにより、同一形状の長方形の2個の透過領域2
1a、21bが、長辺をフォトマスク20の長辺に平行
な同一線上に一致させ、互いに所定間隔を保持してフォ
トマスク20のほぼ中央位置に形成されている。
【0018】本実施の形態では、図1に示すように、前
述のフォトマスク20が、フォトレジスト23の全面を
覆って配設され、図17の二光束干渉露光装置によっ
て、透過領域21aに、ピッチΛ1に対応する二光束の
入射角θ1、θ2を(1)式に基づいて設定し、この露
光条件下で透過領域21aに対する二光束干渉露光が行
われ、フォトレジスト23にピッチΛ1の露光領域23
aが形成される。
【0019】次いで、図2(a)の状態から同図(b)
に示すように、フォトマスク20をフォトレジスト23
に沿って移動させ、透過領域21bが、形成された露光
領域23aに上下方向で隣接するように位置させる。そ
して、二光束干渉露光装置によって、透過領域21b
に、ピッチΛ2に対応する二光束の入射角θ1、θ2を
(1)式に基づいて設定し、この露光条件下で透過領域
21bに対する二光束干渉露光が行われ、フォトレジス
ト23にピッチΛ2の露光領域23bが形成される。
【0020】このような二光束干渉露光後に、フォトレ
ジスト23を現像することにより、図4に示すように、
フォトレジスト23には、ピッチΛ1の高密度格子領域
24aと、ピッチΛ2の高密度格子領域24bとのピッ
チの異なる二つの高密度格子領域を備えた領域分割回折
格子が作製される。
【0021】このように、本実施の形態によると、同一
形状の長方形の透過領域21a、21bが、長辺をフォ
トマスク20の長辺に平行な同一線上に一致させ、互い
に所定間隔を保持して形成されたフォトマスク20を、
フォトレジスト23の全面を覆って配設し、透過領域2
1aに、ピッチΛ1に対応する二光束の入射角θ1、θ
2を(1)式に基づいて設定して、透過領域21aに対
する二光束干渉露光が行われ、フォトマスク20をフォ
トレジスト23に沿って移動させ、透過領域21bを、
形成された露光領域23aに上下方向で隣接するように
位置させて、二光束干渉露光装置により、透過領域21
bに、ピッチΛ2に対応する二光束の入射角θ1、θ2
を設定し、透過領域21bに対する二光束干渉露光が行
われ、現像処理によって、フォトレジスト23にピッチ
Λ1、Λ2の異なるピッチの高密度格子領域を備えた領
域分割回折格子を簡単に作製することが可能になる。
【0022】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
の形態を、図5ないし図9を参照して説明する。図5は
本実施の形態の二光束干渉露光の説明図、図6は本実施
の形態のフォトマスクの透過領域周辺の露光の説明図、
図7は本実施の形態に使用するフォトマスクの構成を示
す説明図、図8は本実施の形態で作製される領域分割回
折格子の説明図、図9は本実施の形態で作製される回折
格子の細部の説明図である。
【0023】本実施の形態では、図7に示すように、ほ
ぼ正方形板状のフォトマスク25を、すでに図17で説
明した二光束干渉露光装置に使用することにより、ピッ
チの異なる高密度格子領域を備えた領域分割回折格子が
作製される。このフォトマスク25は、試料基板1であ
るフォトレジストを完全に覆うように、充分に大きなサ
イズを有し、ガラス板上のクロム皮膜をエッチングして
パターニングすることにより、長方形の透過領域25a
が、フォトマスク20のほぼ中央位置に中心から偏位し
て形成されている。
【0024】本実施の形態では、図5に示すように、前
述のフォトマスク25が、フォトレジスト23の全面を
覆って配設され、図17の二光束干渉露光装置によっ
て、透過領域25aに、ピッチΛ1に対応する二光束の
入射角θ1、θ2を(1)式に基づいて設定し、この露
光条件下で透過領域25aに対する二光束干渉露光が行
われ、フォトレジスト23にピッチΛ1の露光領域23
aが形成される。
【0025】次いで、図5(b)に示すように、フォト
マスク25をフォトレジスト23に沿って移動させ、透
過領域25aが、形成された露光領域23aに、フォト
レジスト23の移動方向で隣接するように位置される。
そして、二光束干渉露光装置によって、移動された透過
領域25aに、ピッチΛ2に対応する二光束の入射角θ
1、θ2を(1)式に基づいて設定し、この露光条件下
で透過領域25aに対する二光束干渉露光が行われ、フ
ォトレジスト23にピッチΛ2の露光領域23bが形成
される。
【0026】このような二光束干渉露光後に、フォトレ
ジスト23を現像することにより、図8に示すように、
フォトレジスト23には、ピッチΛ1の高密度格子領域
26aと、ピッチΛ2の高密度格子領域26bとのピッ
チの異なる二つの高密度格子領域を備えた領域分割回折
格子が作製される。
【0027】本実施の形態では、二光束の交わる断面内
でフォトマスク25が移動され、且つフォトレジスト2
3の破損を防止するために、フォトマスク25とフォン
レジスト23間には1μm程度の間隔が設定されている
ので、図6に示すように、透過領域25aからフォトマ
スク25を出射した光が、透過領域25aの近傍では、
フォトレジスト23に到達するまでに、二光束に分離さ
れて干渉縞が発生しない非干渉領域27、28が生じる
ので、図9に示すように、本実施の形態で作製される領
域分割回折格子30には、ピッチΛ1の高密度格子領域
26aで説明すれば、その両外縁部に無格子領域31、
32が形成される。
【0028】このように、本実施の形態によると、長方
形の透過領域25aが、ほぼ中央に偏位して形成された
フォトマスク25を、フォトレジスト23の全面を覆っ
て配設し、透過領域25aに、ピッチΛ1に対応する二
光束の入射角θ1、θ2を(1)式に基づいて設定し
て、透過領域25aに対する二光束干渉露光が行われ、
次いで、フォトマスク25をフォトレジスト23に沿っ
て移動させ、透過領域25aを、形成された露光領域2
3aに移動方向で隣接するように位置させて、二光束干
渉露光装置により、透過領域25aに、ピッチΛ2に対
応する二光束の入射角θ1、θ2を設定し、移動した透
過領域25aに対する二光束干渉露光が行われ、現像処
理によって、フォトレジスト23にピッチΛ1、Λ2の
異なるピッチの高密度格子領域を備えた領域分割回折格
子を簡単に作製することが可能になる。
【0029】[第3の実施の形態]本発明の第3の実施
の形態を、図10を参照して説明する。図10は本実施
の形態の二光束干渉露光の説明図で、すでに説明した図
6と同一部分には同一符号が付されている。
【0030】本実施の形態に使用する二光束干渉露光装
置では、図10に示すように、フォトマスク25とフォ
トレジスト23との間に、空気の屈折率n0よりも大き
い屈折率n1の屈折物質35として、マッチングオイ
ル、油などが充填されている。
【0031】本実施の形態に使用する二光束干渉露光装
置のその他の部分の構成は、すでに説明した第2の実施
の形態に使用する二光束干渉露光装置と同一なので、重
複する説明は行わない。
【0032】本実施の形態では、図10に示すように、
フォトマスク25への光の入射角をθ0とすると、フォ
トマスク25からの出射角θ3は、次式で与えられる。 sinθ3=sinθ0/n1 (2) n1>1(空気の屈折率はほぼ1)なので、θ3<θ0
となり、フォトマスク25を出射した光が回り込む部分
が減少し、ピッチΛ1の高密度格子領域26aと、ピッ
チΛ2の高密度格子領域26bとの両外縁部に形成され
る無格子領域31、32を減少させることが可能にな
る。
【0033】本実施の形態のその他の動作及び効果は、
すでに説明した第2の実施の形態と同一である。
【0034】[第4の実施の形態]本発明の第4の実施
の形態を、図11を参照して説明する。図11は本実施
の形態に使用する二光束干渉露光装置の説明図である。
【0035】本実施の形態に使用する二光束干渉露光装
置では、図11に示すように、フォトマスク25の透過
領域25aと非透過領域の境界部分に、斜め蒸着などで
形成した角度選択性のある誘電体多層膜36a、36b
が設けられており、誘電体多層膜36aは二光束の内、
光b2は透過させるが光b1は透過させない層であり、
誘電体多層膜36bは光b1は透過させるが光b2は透
過させない層となっている。
【0036】本実施の形態に使用する二光束干渉露光装
置のその他の部分の構成は、すでに説明した第2の実施
の形態に使用する二光束干渉露光装置と同一なので、重
複する説明は行わない。
【0037】本実施の形態によると、誘電体多層膜36
aを透過する光b2が、第2の実施例では非干渉領域2
8となる領域28Aにも入射するので、領域28Aで二
光束干渉が生じて、フォトレジスト23には干渉縞が露
光され、誘電体多層膜36bを透過する光b1が、第2
の実施例では非干渉領域27となる領域27Aにも入射
するので、領域27Aで二光束干渉が生じて、フォトレ
ジスト23には干渉縞が露光され、ピッチΛ1の高密度
格子領域26aと、ピッチΛ2の高密度格子領域26b
(図8参照)との両外縁部に形成される無格子領域3
1、32を無くすることが可能になる。
【0038】本実施の形態のその他の動作及び効果は、
すでに説明した第2の実施の形態と同一である。
【0039】[第5の実施の形態]本発明の第5の実施
の形態を、図12を参照して説明する。図12は本実施
の形態の二光束干渉露光の説明図である。
【0040】本実施の形態に使用する二光束干渉露光装
置では、図12に示すように、すでに図11を参照して
説明した第4の実施の形態の誘電体多層膜36a、36
bに代えて、それぞれ光b1を遮蔽する遮蔽板37a、
光b2を遮蔽する遮蔽板37bが設けられている。
【0041】本実施の形態に使用する二光束干渉露光装
置のその他の部分の構成は、すでに説明した第4の実施
の形態に使用する二光束干渉露光装置と同一なので、重
複する説明は行わない。
【0042】本実施の形態では、フォトマスク25の透
過領域25aと非透過領域の境界部分において、遮蔽板
37a、37bによって、光b1、b2がそれぞれ遮断
され、透過領域25aから出射する光は全て二光束干渉
を起こし、フォトレジスト23の露光面には、全面に二
光束が干渉して生じた干渉縞が露光され、ピッチΛ1の
高密度格子領域26aと、ピッチΛ2の高密度格子領域
26bとの両外縁部に形成される無格子領域31、32
(図9参照)を無くすることが可能になる。
【0043】本実施の形態のその他の動作及び効果は、
すでに説明した第4の実施の形態と同一である。
【0044】[第6の実施の形態]本発明の第6の実施
の形態を、図13を参照して説明する。図13は本実施
の形態の二光束干渉露光の説明図である。
【0045】本実施の形態に使用する二光束干渉露光装
置では、図13に示すように、すでに図12を参照して
説明した第5の実施の形態では、フォトマスク25の外
部に設けられていた遮蔽板37a、37bが、フォトマ
スク25の透過領域25aと非透過領域の境界部分にお
いて、フォトマスク25に埋め込まれている。
【0046】本実施の形態に使用する二光束干渉露光装
置のその他の部分の構成は、すでに説明した第5の実施
の形態に使用する二光束干渉露光装置と同一なので、重
複する説明は行わない。
【0047】本実施の形態では、フォトマスク25の透
過領域25aと非透過領域の境界部分において、遮蔽板
37a、37bによって、光b1、b2がそれぞれ遮断
され、透過領域25aから出射する光は全て二光束干渉
を起こし、フォトレジスト23の露光面には、全面に二
光束が干渉して生じた干渉縞が露光され、ピッチΛ1の
高密度格子領域26aと、ピッチΛ2の高密度格子領域
26bとの両外縁部に形成される無格子領域31、32
(図9参照)を無くすることが可能になると共に、遮蔽
板37a、37bをフォトマスク25内に埋め込んで、
突出部分のないコンパクトな構造にすることが可能にな
る。
【0048】[第7の実施の形態]本発明の第7の実施
の形態を、図14を参照して説明する。図14は本実施
の形態の二光束干渉露光の説明図である。
【0049】本実施の形態に使用する二光束干渉露光装
置では、図14に示すように、すでに図5を参照して説
明した第2の実施の形態に使用する二光束干渉露光装置
に対して、マスクパターン38の透過領域25aとの境
界端部40a、40bが、フォトマスク25に近付く方
向で開口を広めるように傾斜して形成されている。
【0050】本実施の形態に使用する二光束干渉露光装
置のその他の部分の構成は、すでに説明した第2の実施
の形態に使用する二光束干渉露光装置と同一なので、重
複する説明は行わない。
【0051】本実施の形態では、フォトマスク25の透
過領域25aと非透過領域の境界部分において、境界端
部40a、40bによって、光b1、b2がそれぞれ遮
断され、光の回り込みによって二光束干渉が生じなくな
る部分を減少させ、フォトマスク25を出射した光の内
で、回り込みによって二光束干渉が生じなくなる部分を
減少して、ピッチΛ1の高密度格子領域26aと、ピッ
チΛ2の高密度格子領域26bとの両外縁部に形成され
る無格子領域31、32(図9参照)を減少させること
が可能になる。
【0052】[第8の実施の形態]本発明の第8の実施
の形態を、図15を参照して説明する。図15は本実施
の形態の二光束干渉露光の説明図である。
【0053】本実施の形態に使用する二光束干渉露光装
置では、図15に示すように、フォトマスク25の透過
領域25aと非透過領域の境界部分に、マスクの遮光部
分のクロム皮膜を薄く形成した半透明領域43a、43
bが形成されている。
【0054】本実施の形態に使用する二光束干渉露光装
置のその他の部分の構成は、すでに説明した第2の実施
の形態に使用する二光束干渉露光装置と同一なので、重
複する説明は行わない。
【0055】本実施の形態では、図15に示すように、
光の回り込みにより干渉縞が発生しない非干渉領域44
a、44bが第2の実施の形態の非干渉領域27、28
(図6参照)よりも暗くなり、フォトレジストでの感光
度が低下し、現像後もエッチングされにくくなり、浅い
段部になるだけである。また、図15に示すように、光
b2の半透明領域43aの透過光と光b1の干渉縞の露
光部分45aと、光b1の半透明領域43bの透過光と
光b2の干渉縞の露光部分45bとが、本来の干渉によ
る露光部分46の両側に形成され、これらの露光部分4
4a、44bは、露光部分46よりも浅い回折格子にな
るが、回折格子としての機能は充分に発揮される。
【0056】このように、本実施の形態によると、フォ
トマスク25の透過領域25aと非透過領域の境界部分
に設けられ、マスクの遮光部分のクロム皮膜を薄く形成
した半透明領域43a、43bを透過する光束によっ
て、本来の干渉による露光部分46の両側の露光部分4
4a、44bに浅い回折格子が形成され、露光部分44
a、44bの両側に非干渉領域44a、44bが浅い段
部で形成されるので、ピッチΛ1の高密度格子領域26
aと、ピッチΛ2の高密度格子領域26bとの外縁部に
形成される無格子領域の悪影響を減少させることが可能
になる。
【0057】[第9の実施の形態]本発明の第9の実施
の形態を、図16を参照して説明する。図16は本実施
の形態の二光束干渉露光の説明図である。
【0058】本実施の形態に使用する二光束干渉露光装
置では、図16に示すように、フォトマスク25の透過
領域25aと非透過領域の境界部分に、マスクの遮光部
分のクロム皮膜が、先端方向で薄くなるように連続的に
傾斜形成された傾斜遮光領域50a、50bが形成され
ている。
【0059】本実施の形態に使用する二光束干渉露光装
置のその他の部分の構成は、すでに説明した第8の実施
の形態に使用する二光束干渉露光装置と同一なので、重
複する説明は行わない。
【0060】本実施の形態では、光の回り込みにより干
渉縞が発生しない非干渉領域44a、44bが第8の実
施の形態と同様に浅い段部として形成され、また、図1
6に示すように、本来の干渉による露光部分46の両側
において、光b2の傾斜遮光領域50aの透過光と光b
1の干渉縞の露光部分47aと、光b1の傾斜遮光領域
50bの透過光と光b2の干渉縞の露光部分47bと
が、回折格子の深さが連続的に変化して形成され、これ
らの露光部分47a、47bは、露光部分46よりも浅
い回折格子になるが、回折格子としての機能は充分に発
揮される。
【0061】このように、本実施の形態によると、フォ
トマスク25の透過領域25aと非透過領域の境界部分
に設けられ、マスクの遮光部分のクロム皮膜が連続的に
次第に薄くなるように形成された傾斜遮光領域50a、
50bを透過する光束によって、本来の干渉による露光
部分46の両側の露光部分47a、47bに深さが連続
的に変化する浅い回折格子が形成され、露光部分47
a、47bの両側に非干渉領域44a、44bが浅い段
部で形成されるので、ピッチΛ1の高密度格子領域26
aと、ピッチΛ2の高密度格子領域26bとの両外縁部
に形成される無格子領域の悪影響を減少させることが可
能になる。
【0062】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、光源から
の光を二光束に分離して干渉縞を発生させ、該干渉縞を
感光媒質に露光する二光束干渉露光を行い、該二光束干
渉露光された感光媒質を現像処理することにより回折格
子を作製する回折格子の作製方法において、感光媒質の
露光面の一部に透過領域を設定するフォトマスクによっ
て、干渉縞を部分的に遮光することにより、感光媒質に
干渉縞の露光領域を設定して二光束干渉露光が行われる
ので、格子面にピッチの異なる回折格子の領域が割り付
けられた領域分割回折格子を簡単に作製することが可能
になる。
【0063】請求項2記載の発明によると、請求項1記
載の発明で得られる効果に加えて、フォトマスクと感光
媒質との間において、二光束が空気よりも大きな屈折率
で屈折されるので、フォトマスクにより設定される透過
領域の周辺部での光の回り込みにより生じる不良格子部
分を減少することが可能になる。
【0064】請求項3記載の発明によると、請求項1記
載の発明で得られる効果に加えて、フォトマスクで設定
される光透過領域と光遮断領域の境界領域において、二
光束の一方が選択的に透過されるので、感光媒質の表面
で光が交わり、フォトマスクにより設定される透過領域
の周辺部での光の回り込みがなくなり、不良格子部分が
作製されない。
【0065】請求項4記載の発明によると、請求項1記
載の発明で得られる効果に加えて、フォトマスクで設定
される光透過領域と光遮断領域の境界領域において、二
光束の一部が透過されるので、フォトマスクにより設定
される透過領域の周辺部での光の回り込みにより生じる
不良格子部分を減少させることが可能になる。
【0066】請求項5記載の発明によると、請求項1記
載の発明で得られる効果に加えて、フォトマスクで設定
される光透過領域と光遮断領域の境界領域において、二
光束の遮光特性が連続的に変化されるので、フォトマス
クにより設定される透過領域の周辺部での光の回り込み
により生じる不良格子部分を減少させることが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の二光束干渉露光の
説明図である。
【図2】■同実施の形態のフォトマスク移動の説明図で
ある。
【図3】同実施の形態に使用するフォトマスクの構成を
示す説明図である。
【図4】同実施の形態で作製される領域分割回折格子の
説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の二光束干渉露光の
説明図である。
【図6】同実施の形態のフォトマスクの透過領域周辺の
露光の説明図である。
【図7】同実施の形態に使用するフォトマスクの構成を
示す説明図である。
【図8】同実施の形態で作製される領域分割回折格子の
説明図である。
【図9】同実施の形態で作製される回折格子の細部の説
明図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態の二光束干渉露光
の説明図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態の二光束干渉露光
の説明図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態の二光束干渉露光
の説明図である。
【図13】本発明の第6の実施の形態の二光束干渉露光
の説明図である。
【図14】本発明の第7の実施の形態の二光束干渉露光
の説明図である。
【図15】本発明の第8の実施の形態の二光束干渉露光
の説明図である。
【図16】本発明の第9の実施の形態の二光束干渉露光
の説明図である。
【図17】二光束干渉露光装置の構成を示す説明図であ
る。
【図18】二光束干渉露光法の説明図である。
【符号の説明】
20 フォトマスク 21a 透過領域 21b 透過領域 23 フォトレジスト 24a 高密度格子領域 24b 高密度格子領域 25 フォトマスク 25a 透過領域 26a 透過領域 27 非干渉領域 28 非干渉領域 30 領域分割回折格子 31 無格子領域 32 無格子領域 35 屈折物質 36a 誘電体多層膜 36b 誘電体多層膜 37a 遮蔽板 37b 遮蔽板 40a 境界端部 40b 境界端部 43a 半透明領域 43b 半透明領域 44a 非干渉領域 44b 非干渉領域 45a 露光部分 45b 露光部分 46 露光部分 47a 露光部分 47b 露光部分 50a 傾斜遮光領域 50b 傾斜遮光領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光を二光束に分離して干渉縞
    を発生させ、該干渉縞を感光媒質に露光する二光束干渉
    露光を行い、該二光束干渉露光された前記感光媒質を現
    像処理することにより回折格子を作製する回折格子の作
    製方法であり、 前記感光媒質の露光面の一部に透過領域を設定するフォ
    トマスクにより、前記干渉縞を部分的に遮光することに
    より、前記感光媒質に干渉縞の露光領域を設定して前記
    二光束干渉露光を行うことを特徴とする回折格子の作製
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回折格子の作製方法に対
    して、前記フォトマスクと前記感光媒質との間におい
    て、前記二光束を空気よりも大きく屈折させる屈折ステ
    ップが設けられていることを特徴とする回折格子の作製
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の回折格子の作製方法に対
    して、前記フォトマスクで設定される光透過領域と光遮
    断領域の境界領域において、前記二光束の一方を選択的
    に透過させる選択透過ステップが設けられていることを
    特徴とする回折格子の作製方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の回折格子の作製方法に対
    して、前記フォトマスクで設定される光透過領域と光遮
    断領域の境界領域において、前記二光束を一部透過する
    一部透過ステップが設けられていることを特徴とする回
    折格子の作製方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の回折格子の作製方法に対
    して、前記フォトマスクで設定される光透過領域と光遮
    断領域の境界領域において、前記二光束の遮光特性を連
    続的に変化させる透光度変更ステップが設けられている
    ことを特徴とする回折格子の作製方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20170261847A1 (en) * 2015-09-24 2017-09-14 Ushio Denki Kabushiki Kaisha Exposure method, method of fabricating periodic microstructure, method of fabricating grid polarizing element and exposure apparatus
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CN113970803A (zh) * 2021-10-22 2022-01-25 福州高意光学有限公司 一种制作不同线密度光栅组合件的方法

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