JP3216888B2 - ホトマスク及びその製造方法並びに露光方法 - Google Patents
ホトマスク及びその製造方法並びに露光方法Info
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- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
Description
はプリント板等の基板を微小ギャップ離して露光するプ
ロキシミティ露光法等において、高解像性能を得るため
のホトマスク及びその製造方法並びに露光方法に関す
る。
またはプリント板等の基板上に転写する露光方法は、投
影露光方法、密着露光法、プロキシミティ露光方法の3
つに大きく分けることができる。各露光方法の性能を評
価する基準として解像度、歩留まり、露光速度、装置価
格を考える。解像度は、より細かいパターンを転写でき
るほどよく、歩留まりは、パターン転写欠陥の起こる確
率が小さいほど良い。
は、解像度や歩留まりはよいが、装置構成が複雑なため
高価格であり、ホトマスクや基板を移動させるため比較
的露光速度は遅い。ホトマスクと基板を密着させて露光
する密着露光方式は、解像度はよく露光速度も速く装置
も低価格であるが、接触によりホトマスクや基板の損傷
が起こり、歩留まりが低い。
光するプロキシミティ露光方式は、装置は低価格で露光
速度も速く、ホトマスクと基板の接触による損傷はない
ため歩留まりはよいが、微小ギャップあけるために光が
回折し、高解像度は得られない。
25号公報が知られている。即ち、この従来技術には、
「リソグラフィ用マスクがリソグラフィの分解能よりも
小さな複数の透明要素及び不透明要素(ハーフトーン)
を含むリソグラフィ方法」により、解像度が向上するこ
とが示されている。また、透過光の位相をシフトさせる
位相シフトを併用し、有限段数の位相シフタとハーフト
ーンにより任意の複素振幅透過率分布を実現することが
示されている。
ミティ露光方法で用いられたホトマスクは、光の回折に
より解像度が低下するという課題があった。この課題に
ついて、図2、図5を用いて説明する。図2は、孤立遮
光パターンを露光するための従来のホトマスクの断面図
であり、ホトマスク11上には遮光パターン12が形成
されている。横軸xは基板13上の位置を示す座標であ
り、x1、x2は遮光パターン12境界の座標である。g
は、ホトマスクと基板間のギャップである。このホトマ
スク11に露光照明光10を照射して露光をおこなうと
きの基板13上の光強度Iの分布を図5に示す。ポジレ
ジストを基板上に塗布して露光および現像をするとき、
基板上の光強度Iがあるしきい値以下の部分にパターン
が残ることになる。実線31は照明光10が平行コヒー
レント光であるとき(視角ゼロのとき)の光強度分布で
あり、回折光の影響でパターン中心部で光強度が大きく
なる。光強度しきい値をどのようにとっても、解像パタ
ーンの境界をx1とx2にとることはできない。一点鎖線
30は図9の視角57を大きくするときの光強度分布
で、パターン中心部の光強度が小さくなってx1とx2を
境界にもつ所望のパターンが得られるが、解像する光強
度しきい値付近の光強度分布の勾配が非常に小さくなっ
ている。この勾配が小さいと、露光量のばらつきやプロ
セスばらつきに対するパターン線幅の変化が大きくな
り、安定な解像パターン線幅が得られないという課題を
有していた。
形遮光パターン35が形成されているときの被露光基板
上の光強度の等高線分布を示す図である。長方形の短辺
の長さは、1次元の場合のパターン幅dと同じであり、
35は長方形の境界も示す。図7(a)は視角ゼロの場
合で、光強度しきい値をどのようにとっても、回路パタ
ーン形状は大きく変化してしまい、しきい値0.4のと
きのレジストパターンは斜線に示すようになる。図7
(b)は1次元の場合と同じく視角を大きくする場合で
あるが、やはり所望の回路パターン形状は得られないと
いう課題を有するものである。
波面を逆に再生し、基板上で結像させて、プロキシミテ
ィ露光の解像度を向上させようとする課題については、
考慮されていない。
プロキシミティ露光方式等では解像できなかった微小パ
ターンを正確に解像し、しかもパターン寸法の変化を小
さくして露光できるようにしたホトマスク及びその製造
方法並びに露光方法を提供することにある。
記目的を達成するために、基板上で望ましい光強度分布
が得られるようなホトマスクを設計する。その設計方法
の1つは以下のとおりである。照明光波長をλ、露光時
のホトマスクと基板との間のギャップをgとする。所望
の転写パターンが波長λの平行コヒーレント光によって
照射されるときの回路パターンから光軸方向にz離れた
仮想平面上での光の複素振幅分布を、光の回折の式等を
用いて計算機により計算して求める。なお、光の回折の
式を用いる場合には、フレネル回折やフラウンホーファ
回折の近似式によるのがよい。そしてこの複素振幅分布
の複素共役に等しい位相分布および振幅透過率分布を透
過光に与えるようなホトマスクを形成すればよい。すな
わち、透過光の位相と実効的な光振幅透過率の両方が連
続的または離散的に変化するようなホトマスクを用い
る。実際の露光では、図9に示す露光系を用いて、波長
λを主な波長成分とする照明光をこのホトマスクに照射
して基板上にパターンを転写する。
10(a)は、所望の転写パターンを有するホトマスク
60に平行コヒーレント光を照射するときの光の波面の
伝播状況を表している。図10(b)は本発明によるホ
トマスク62に平行コヒーレント光を照射して露光する
ときの光の波面の伝播状況を表している。図10(a)
のホトマスク60と基板61の間隔と、図10(b)の
ホトマスク62と基板63間の間隔は同じである。70
から74および80から84は位相の等しい波面を表し
ており、線の太さは光の振幅の大きさを表す。例えば、
図10(a)の透過直後の波面71は、遮光部の振幅が
ゼロで透過部の振幅、位相が等しいことを示し、波面7
2はパターン部の位相が大きく遅れていて振幅が小さい
ことを表している。伝播するにつれ、波面74のように
パターン部にあたる部分の振幅が大きくなり、位相の遅
れが小さくなっていく。ホトマスク透過直後の波面81
が、波面74の振幅と同一で位相を反転した波面となる
ようにホトマスク62を形成する。ホトマスク62と基
板63間で波面が(a)の場合と逆に伝播し、波面8
2、83はそれぞれ波面73、72と振幅が等しく位相
を反転した波面になる。基板63面上の波面84は、元
のホトマスク60透過直後の波面71の再生になる。す
なわち基板63上では、遮光部に対応する部分の光の振
幅がゼロとなり透過部では一様な振幅、位相になる。波
面81が波面74の反転そのものであるような理想的な
場合には、ホトマスクと基板の間のギャップがいかに大
きくても元のホトマスク60透過直後の光の強度分布が
再現できる。
ティ露光の実施例を図1を用いて説明する。図1は本発
明によるホトマスクの一実現方法(実施例)を表す断面
図である。1は平行なコヒーレント光、2はホトマス
ク、3はホトマスク上に形成された微小なクロムの細線
パターン、4は位相シフタ、5は基板である。このホト
マスクは、以下のようにして得られる。図2に示す所望
のパターン12を有するホトマスク11への露光照明光
10を平行コヒーレント光とする。このときホトマスク
透過直後の光の振幅分布は図3(a)に示す分布15を
もつ。ギャップgだけホトマスク11から離れた基板1
3上の回折光の複素振幅分布を求め、その複素共役をと
ると図3(b)に示す実線の振幅分布16と図3(c)
に示す実線の位相分布18になる。基板上の位置を示す
x軸を十分細かい間隔で分割し、各領域で振幅分布16
を3段階に離散化すると点線で示す振幅分布17が得ら
れる。透過度1/3の部分は図3(d)のように開口部
と遮光部の比を1対2に、2/3の部分は図3(e)の
ように2対1にして図1に示す細線パターン3を得る。
この細線パターンが解像しないようにx軸の分割間隔を
選んでおく。この細線パターン3は、クロム等を用いて
通常の露光、現像、エッチングプロセスにより形成でき
る。また、位相分布18も同様に離散化して点線で示す
位相分布19をえる。この分布を実現するには、空気に
対してある屈折率差をもつ透明な材料からなる位相シフ
タを設ける。位相シフタのある開口部の位相が遅れるこ
とになる。位相シフタ材料としては、SiO2やホトレ
ジスト材料が考えられる。先の位相分布の離散化単位の
遅れを透過光に与える位相シフタ厚さを計算し、位相シ
フタをその厚さを単位として3層に重ね、図1に示す位
相シフタ4を形成する。図4に、このホトマスクに平行
コヒーレント光を照射して露光を行うときの基板5上の
光強度分布25を示す。遮光パターンに対応する中心部
分での光強度はほぼゼロで、点線に示すようにもとのパ
ターン境界のx1、x2を境界にもつ解像パターンが得ら
れる。また、解像する光強度しきい値付近での光強度分
布は急勾配をもち、露光量の変動や現像プロセスのばら
つきに対する解像パターン幅の変化が小さい。一方、本
実施例で用いたような細線パターン3は回折格子として
働き、図4では示されていないさらに外側の基板上の光
強度分布に、高空間周波数成分からなるノイズが生じる
ことがある。しかし、照明系の視角57を増やすことで
ノイズを打ち消すことができる。図には示さないが、ノ
イズが打ち消される程度に視角を増やしても図4の光強
度分布はほとんど変わらない。
ティ露光に用いるホトマスクの計算方法は、以上の1通
りだけではない。図6を用いて説明する。これまでは、
所望のパターン透過直後の光は振幅位相とも一様として
微小ギャップ離れた基板面上の光の振幅および位相分布
を計算した。よりコントラストのよい光強度分布を得る
ための方法は、所望のパターン透過直後の光の振幅分布
が図3(a)の振幅分布15ではなく、図6のような遮
光パターンエッジx1、x2付近のコントラストを大きく
した振幅分布33であると仮定して、基板面上の光の複
素振幅分布を計算することである。こうして計算したホ
トマスクを用いて露光を行うと、解像する光強度しきい
値付近の勾配のより大きい光強度分布となり、パターン
線幅の変動が小さくなる。また、露光時の基板上の光強
度分布だけが所望の分布になればよく、その位相は問わ
れない。前の実施例では、所望のパターンに照射する光
の位相は一様として基板上の光の振幅および位相分布を
計算したが、任意の位相分布を与えても良いことは明ら
かである。位相分布をうまく与えることにより、ホトマ
スクの形成をより簡単にしたり、露光時の基板上の光強
度分布をより望ましくすることができる。
ミティ露光の実施例を図8を用いて説明する。図8
(a)に示すように、所望の長方形パターン41の形成
されたホトマスク42と、そのホトマスクから露光ギャ
ップg離れており、かつ格子上に区切られた仮想面43
を考える。このホトマスク42に平行コヒーレント光4
0を照射するときの仮想面43上の各格子内での光の振
幅分布と位相分布を計算する。その振幅分布を3段階に
離散化し、透過率ゼロの格子はすべて遮光部とし、透過
率1/3の格子は図8(b)のような斜線で示す遮光部
と空白の透過部の比率が2対1のパターンに置き換え、
2/3の格子は図8(c)のように遮光部と透過部の比
率が1対2のパターンに置き換え、透過率が1の格子は
すべて開口とする。これらのパターンが解像しない程度
に微小となるように格子の大きさをあらかじめ決めてお
く。図8(d)は、その結果得られたホトマスク上の細
線パターン44を上方から見た図である。図8(d)、
(e)、(f)とも点線は図8(a)の元の長方形遮光
パターン41の境界を示す。一方、位相分布は正負逆に
したのちある離散化単位で離散化し、位相を遅らせる格
子ほど厚い位相シフタに置き換える。そのときの位相シ
フタ配置図をホトマスク上方から見たものを図8図
(e)に示す。45はシフタのない部分、46、47、
48はそれぞれ単位シフタ厚さの1倍、2倍、3倍の厚
さの領域を表している。この細線パターン44と位相シ
フタ配置を有するホトマスクに平行コヒーレント光を照
射して露光するときのギャップg離れた基板上の光強度
の等高線分布を図8(f)に示す。図7(b)と同様に
斜線部は、光強度が解像光強度しきい値より小さい部分
であり、元のパターンに近いレジストパターンが得られ
ている。さらに解像する光強度しきい値付近での等高線
密度が大きく光強度分布の勾配が大きいため、線幅ばら
つきが小さくなっている。なお、この場合も細線に垂直
な方向に光が回折して光強度分布に高周波のノイズが生
じるため、視角を少し増す必要がある。
幅透過率分布や位相分布を実現する他の実施例について
図11を用いて説明する。まず振幅透過率の場合は、図
11に示すように露光量により現像後に光の透過率のか
わる感光材料91、たとえば銀塩感光材料やフォトポリ
マーをホトマスク90に塗布した後、この感光材料91
に図に示すように適当な露光量分布をもつ露光をして現
像する。露光量分布は、たとえばレーザー直描で場所に
より照射量を変えることで実現すればよい。位相分布に
ついても同様に、露光量により現像後の光の屈折率のか
わる感光材料を塗布した後、同様に露光、現像すればよ
い。本実施例によれば、振幅透過率や位相変調度の分布
を露光量に置き換えるため、連続的な分布が実現しやす
いという効果がある。
幅透過率分布を実現する他の実施例について図12を用
いて説明する。図12は、数層に重ねた半透明フィルム
93を有するホトマスク92の断面図であり、半透明フ
ィルムを重ねることによって光透過率の分布を実現する
こともできる。フィルム厚さによる位相遅れの影響がで
るときは、それを考慮して位相シフタ厚さを計算すれば
よい。
り説明する。図9において、高圧水銀灯光源50からの
光を反射ミラー51によりロッドレンズ群52に集め、
各ロッドレンズからの出射光をコリメーターレンズ54
により平行光としてホトマスク55に照射する。ロッド
レンズ群直後の絞り53により光を出射するロッドレン
ズの数を制限して、視角と呼ばれる照射光の最大傾き角
57を変える。絞り53の径を小さくすると、光の分布
はホトマスクに垂直な平行光だけになり、視角ゼロのコ
ヒーレントな照明となる。
る。即ち、図10(b)に示すように、ホトマスク2
(62)と基板5(63)間で波面が図10(a)の場
合と逆に伝播し、波面82、83はそれぞれ波面73、
72と振幅が等しく位相を反転した波面になる。基板5
(63)面上の波面84は、元のホトマスク60透過直
後の波面71の再生になる。すなわち基板5(63)上
では、遮光部に対応する部分の光の振幅がゼロとなり透
過部では一様な振幅、位相になる。波面81が波面74
の反転そのものであるような理想的な場合には、ホトマ
スクと基板の間のギャップがいかに大きくても元のホト
マスク60透過直後の光の強度分布を再現することがで
きる。このように、転写パターンが細かくなっても、回
折の影響を受けることなく、高解像度でもって転写露光
することができる。
に転写する場合の実施例を図13を用いて説明する。図
13は大型の本発明によるホトマスク100を用いて基
板103上にパターン転写する場合を示す。ホトマスク
100自体が重力によりたわむため、中央部102のギ
ャップg1は端部101のギャップg2より小さくなる
が、このギャップの分布は計算で求めることができる。
そこで、所望のパターンを有するホトマスクに平行コヒ
ーレント光を照射すると仮定して仮想面上での光の複素
振幅を計算するときの、ホトマスクと仮想面のギャップ
をホトマスク上の位置によって変えればよい。本実施例
のように計算したホトマスクを用いて露光すると、ホト
マスクのたわみに影響されることなく全基板面上で所望
の光強度分布が実現できる効果がある。
に適用する実施例を図14を用いて説明する。図14
は、ホトマスク110に露光照明光113を照射して所
望パターンを入射瞳115と投影レンズ114からなる
投影露光系により段差のある基板面上に転写する場合を
示す断面図である。段差の上面111に焦点が合ってい
るとすると、従来のホトマスクを用いて露光すれば段差
の下面112はデフォーカスとなる。そこで、面112
上に結像するときの面111上での光の複素振幅分布を
計算する。段差の高さgをプロキシミティギャップとみ
なし、本発明で用いた方法により導く。面111上での
この光の複素振幅分布を実現するようなホトマスク透過
直後の光の複素振幅分布を、投影レンズ系の伝達関数か
ら逆計算し、本発明によるホトマスク110を用いて投
影露光を行う。本実施例によれば、段差による焦点ずれ
の影響を排除した露光が可能になるという効果がある。
を用いて説明する。即ち、図15(a)は、所望の1次
元遮光パターン12(以下所望パターン)に波長λの平
行コヒーレント光70を照射すると仮定するときの光の
波面の伝播状況を表している。図15(b)は本発明に
よるホトマスク(以下結像性マスクと称す。)62
(2)に同じ波長λの平行コヒーレント光1を逆向きに
露光するときの光の波面の伝播状況を表している。図1
5(a)の所望パターン形成面60と仮想面61の間隔
は、図15(b)の結像性マスク62(2)と被露光基
板63の間隔と同じでgである。図15(a)に示すよ
うに所望パターン形成面60上に位置座標xo、仮想面
61上に位置座標xiをとり、所望パターンの両端の座
標をx1、x2とする。71から74および81から84
は位相の等しい波面を表しており、線の太さは光の振幅
の大きさを表す。例えば図15(a)の所望パターン1
2透過直後の波面71は、遮光部の振幅がゼロで透過部
の振幅位相が一様であることを示し、波面72は中心部
の位相が大きく遅れていて振幅が小さいことを表してい
る。伝播につれ、波面74のように中心部分の振幅が大
きくなり、位相の遅れが小さくなっていく。
幅は、仮想面上の複素振幅の位相を反転したものである
ように形成されている。74では中央部の位相が遅れて
いるので、位相反転すると81の中央部の位相は進む。
光の伝播方向が反対であるため、図15(a)の遅れと
図15(b)の進みは図中で対応し、液面74は液面8
1と同一形状になる。従って、結像性マスク5を透過し
た光の波面は(a)の場合と逆に伝播し、被露光基板6
3面上の波面84は、所望パターン12透過直後の波面
71を再生する。すなわち被露光基板63上では、遮光
部に対応する部分の光の振幅がゼロで、透過部に対応す
る部分で一様な複素振幅になる。こうして結像性マスク
を用いると回折の影響をなくすことができ、所望パター
ン透過直後の光の強度分布が再現できる。
次元遮光パターンを転写するプロキシミティ露光につい
て、更に具体的に図15から図18を用いて説明する。
ギャップg、パターン幅d=x2−x1は、従来のホトマ
スクを用いた図5の場合と同じであるが波長λは図1の
場合と少し異なっている。結像性マスク62(2)上に
は、微小な遮光パターン3と位相シフタ4が形成されて
いる。この結像性マスクの製造方法を図16に基いて説
明する。
ターン12)に波長λの平行コヒーレント光を照射する
ときのパターン透過直後の複素振幅分布uo(xo)、波
長λ、ギャップgを入力データ161とし、ギャップg
離れた仮想面61上の光の複素振幅分布を計算機162
により計算する。光の進行方向に位相の正方向をとる。
パターン寸法dは数1で表されるプロキシミティ露光の
解像限界R以下であり、通常フレネル近似が成り立つ。
波長をλ、マスクと基板の間隔をgとすると数1で表さ
れる。
i)は1次元のフレネル回折の式を用いて数2で表され
る。
プ、波長、パターン寸法によってはフラウンホーファ回
折の式を用いてもよい。計算した複素振幅ui(xi)の
複素共役をとり、結像マスク上の位置を表す座標をxm
として結像性マスク透過光の複素振幅分布um(xm)が
得られる。um(xm)とui(xi)の振幅は等しく、位
相の符号が反転することになる。um(xm)の振幅をa
(xm)、位相をφ(xm)とすると、図15に示す所望
パターン12の場合、図17(a)の実線の振幅分布1
6と図17(b)に示す実線の位相分布18が得られ
る。透過光にこのように連続的に変化する分布を与える
結像性マスクを形成するのは困難なため、近似を行う。
まずxm軸を十分細かい間隔pで分割する。分割された
各領域で振幅分布16および位相分布18をサンプリン
グする。次に振幅分布を3段階に量子化すると点線で示
す振幅分布17が得られ、位相分布も同様にπ/6を単
位角度として量子化すると点線で示す位相分布19が得
られる。さらに、振幅透過率は微小な遮光パターン3を
用いて開口率分布に置き換える。透過率ゼロの部分は遮
光部3とし、透過率1/3の部分は図17(c)の26
のような遮光部と透過部の比率が2対1のパターンに置
き換え、2/3の部分は27のような遮光部と透過部の
比率が1対2のパターンに置き換え、透過率が1の部分
はすべて開口とする。これらのパターンが解像しない程
度に微小となるように分割の大きさpを選んでおく。図
17(c)の3に示すような遮光パターン分布が得られ
る。
ではなく、最大9程度で十分正確に近似することができ
る。
に、空気に対してある屈折率差をもつ透明な材料からな
る位相シフタ4により実現する。位相シフタ4が厚いほ
ど透過光の位相が遅れることになる。先の位相分布の量
子化単位π/6の遅れを透過光に与える位相シフタ厚さ
を計算し、その厚さを段差とする位相シフタパターンを
形成すると、図17(c)の位相シフタ4となる。28
aは透過光の位相をπ/6進ませる部分、29は位相変
化を与えない部分、28bはπ/6遅らせる部分であ
る。
のでなく、π/12(以上)からπ/4(以下)の範囲
であればよい。
より得られた微小遮光パターンと位相シフタパターンか
らなる結像性マスクデータ163をホトマスク作成部1
64に入力する。
トマスク作成部164において、微小遮光パターン3に
ついては、クロム等を用いて通常の電子線描画、現像、
エッチングプロセスにより形成し、位相シフトパターン
4については、空気に対してある屈折率差をもつ透明な
材料からなる位相シフタ(厚さを変化させること)より
実現する。なお位相シフタ材料としては、SiO2やホ
トレジスト材料が考えられる。多段階の位相シフタを形
成するには、ホトマスク基板上に塗布したレジストに、
位相分布に対応する露光量分布を与えて露光後現像して
厚さの分布を得る方法がある。また、単位厚さの位相シ
フタを重ねて形成してもよい。
2(2)を製造することができる。
(62)を図9に示すプロキシミティ露光装置に設置
し、結像性マスク2(62)と被露光基板5間にギャッ
プgを設け、波長λの照明光を結像性マスク2に照射
し、正規の回路パターンが高解像度で被露光用基板5に
転写露光される。
分布は、図18に示す32になる。中心部分での光強度
はほぼゼロであり、解像光強度しきい値Ith=0.25
のとき、点線に示すようにx1、x2を境界にもつ解像パ
ターンを得ることができる。x1、x2付近での光強度分
布は急勾配をもち、高コントラストが得られる。なお、
本実施例の結像性マスク2(62)は微小遮光パターン
3により高次回折光を生じ、図18では示されていない
さらに外側の基板上の光強度分布に高空間周波数成分か
らなるノイズがでる。しかしながら、パターン残りを生
じる大きさではなく解像に影響はない。このノイズは図
9に示す視角57を増すと打ち消される。このときも図
18の光強度分布はほとんど変わらない。
様に設計できる。図7で示したのと同じ長方形遮光パタ
ーン35を転写するための結像性マスクについて、更に
具体的に図19、図20、図21に基いて説明する。図
19に示すように、所望長方形パターン41に波長λの
平行コヒーレント光40を照射するときのギャップg離
れた仮想面43上の光の振幅分布と位相分布を計算機1
62により計算する。即ち、所望パターン形成面42上
の座標を(xo、yo)、所望パターン形成面42透過直
後の光の複素振幅をuo(xo、yo)、仮想面43上の
座標を(xi、yi)、仮想面43上の複素振幅をui
(xi、yi)とする。フレネル近似を用いるときの2次
元のフレネル回折式は数3で表される。
隔pで分割し、各格子の中心点で複素振幅分布ui(x
i、yi)を計算機162で計算し、位相の符号を反転す
ることにより複素共役をとって結像性マスク透過光の複
素振幅分布um(xm、ym)を得る。更に計算機162
は、1次元と同様に振幅分布と位相分布を量子化し、微
小パターンと位相シフタパターンを計算して図20
(a)に示す微小遮光パターン44aと図20(b)に
示す位相シフタパターンが得られる。図20中の長方形
46aは図7の元の長方形遮光パターン35の境界を示
す。図20(b)において47aはシフタの最も薄い部
分で図17(c)の28aに対応し、48a、49aは
それぞれ29、28bに対応する。この結像性マスク2
(62)に波長λの平行コヒーレント光を露光するとき
のg離れた被露光基板5上での光強度の等高線分布を図
21に示す。長方形46aは元の長方形遮光パターン3
5の境界である。光強度しきい値を0.3とするときの
レジストパターンを斜線部で示す。パターンは角部で丸
みを帯び、多少うねりが残るが図7(b)と比べるとパ
ターンの再現性の向上は明かである。また解像光強度し
きい値付近での等高線密度が大きく、高コントラストが
得られている。この場合も細線に垂直な方向に光が回折
して光強度分布に高周波のノイズが生じるが、視角をわ
ずかに大きくすることで打ち消される。
た長方形パターン46bを転写するための結像性マスク
の微小遮光パターン44bを図22(a)に、位相シフ
タパターンを図22(b)に示す。長方形短辺の寸法は
図20の場合の長方形の短辺の寸法と同じである。図2
2(a)の微小遮光パターンの長手方向は、図20
(a)とは直交している。図22(b)に示す長方形の
位相シフタパターンの47b、48b、49bはそれぞ
れ図17の28a、29、28bに対応している。この
マスクを用いて露光するときの基板上光強度等高線図
(視角はゼロ)を図23(b)に示す。比較用に従来の
ホトマスクを用いる場合(視角は図7(b)の場合と同
じ)を図23(a)に示す。図23(a)で斜線で示し
たレジストパターンは光強度しきい値0.4の場合であ
り、図のように所望パターンとは全く異なる3つのパタ
ーンが残る。図23(b)では図7と同様に角部が欠け
て丸みを帯び、中央部にふくらみが見られるが、ほぼ所
望パターンが再現し、解像光強度しきい値付近の等高線
密度が大きく高コントラストが得られている。
05nm、ギャップg=120μm、パターン幅d=
4.5μm、ピッチp=1.5μmの場合である。この
ときの視角は0.5°程度がよい。別の波長やギャップ
でも相似則を用いると同じ結像性マスクパターンが使え
ることを示す。1次元フレネル回折の数2の座標を√
(gλ)で無次元化し、無次元化寸法Xo=xo/√(g
λ)、Xi=xi/√(gλ)とする。さらにUo(x
o)、Ui(xi)を数4、数5で定義する。
き換えると、数6の関係が成り立つ。
過率の複素共役を表すUi(xi)はUo(xo)のみに依
存し、ギャップg、波長λに依存しない。従って、無次
元化した所望パターン形状が同じ場合は結像性マスクの
微小遮光パターンと位相シフタパターンも相似になり、
数5より寸法のみ√(gλ)倍すればよい。また無次元
視角Θ=(√(g/λ))・θとおけるので、露光時の
視角を無次元視角Θが等しくなるように選べば相似な基
板上光強度分布が得られる。
クの計算方法は前述の方法に限らない。前記実施例で
は、所望のパターン透過直後の光の複素振幅について、
透過部の振幅と位相は一様として仮想面上の光の複素振
幅分布を計算した。この振幅、位相分布にある変化を与
えてもよい。たとえば1次元遮光パターンの場合、より
コントラストのよい光強度分布を得るため、所望のパタ
ーン透過直後の光の振幅分布を図24のように遮光パタ
ーンエッジ付近のコントラストを大きくする。こうして
計算した結像性マスクを用いて露光すると、光強度分布
の解像光強度しきい値付近の勾配がより大きくなり、高
コントラストが得られる。また、近似を行うために露光
後に得られるパターン寸法に誤差を生じることがある。
このときは、計算に用いる元パターン寸法を修正する方
法がある。たとえばレジストパターン寸法が所望より小
さくなるときは、元パターン寸法を大きく修正して計算
を行うとよい。さらにまた、元パターン透過直後の光の
位相が一様でないとして、任意の位相分布を与えて計算
してもよいことは明らかである。位相分布をうまく与え
ることにより、ホトマスクの形成をより簡単にしたり、
露光時の基板上の光強度分布をより望ましくすることが
できる。
定としたが、可変にして計算効率をよくする方法もあ
る。たとえば、結像性マスクの複素振幅透過率の変化が
大きい部分(たとえば角部など)でのサンプリング間隔
を小さくして変化の小さい部分でのサンプリング間隔を
大きくするとよい。また、以上の実施例では振幅の量子
化段数を3、位相の量子化単位角をπ/6としたが、段
数を増やすほどまた単位角を小さくするほど近似精度は
向上すると考えられる。ただし、段数を増やすことは微
小遮光パターンの寸法を小さくすることになり、単位角
を小さくすることは位相シフタの段数を増やすことにな
るため、マスクの製造はより困難になる。さらに特公平
1−51825号公報に示されたように、有限段数の位
相シフタを用い、複素振幅のベクトル和により任意の複
素振幅透過率の近似をする方法もある。
と位相シフタだけとは限らない。振幅透過率の分布を実
現するには、図25に示すように、露光量により現像後
に光の透過率のかわる感光材料91たとえば銀塩感光材
料やフォトポリマーをマスク基板90に塗布した後、こ
の感光材料91に図に示すような適当な分布をもつ照明
光を露光して現像する。露光量分布は、たとえば電子線
やレーザーの直描で場所により照射量を変えることで実
現すればよい。位相変調率分布についても同様に、露光
量により現像後の光の屈折率がかわる感光材料を塗布し
た後、同様に露光、現像すればよい。本実施例によれ
ば、振幅透過率や位相変調度の分布を露光量に置き換え
るため、連続的な分布が実現しやすいという効果があ
る。また、図26はマスク基板92に半透明膜93a,
93bを重ねて形成して光の振幅透過率分布を実現する
場合を示す。膜厚による位相遅れの影響がでるときは、
それを考慮して位相シフタ厚さを計算すればよい。半透
明膜の形成は、最も厚い厚さの膜から一層ずつエッチン
グしてもよいし、リフトオフ法などを用いてスパッタや
CVDによる薄膜を一層ずつ重ねてもよい。
マスクと被露光用基板間のギャップが一様でない場合も
全面で合焦点露光ができることがある。予想される露光
時のギャップ変化を考慮して、光の回折計算のギャップ
gを場所によって変える。たとえば大面積を一度に、テ
ーブル104上に載置された被露光用基板103(5)
に転写する場合、図27(a)のように結像性マスク1
00自体が重力によりたわむため、中央部のギャップg
1は端部のギャップg2より小さくなる。このギャップの
分布は、予め測定手段による測定または計算によって求
めることができる。こうして結像性マスク100のたわ
みによる影響をなくすことができる。また、図27
(b)のように基板103(5)に段差がある場合も同
様に、g3、g4を用いて仮想面上の光の複素振幅分布を
求めればよい。
6上にパターンを転写するときも同様の方法が応用でき
る。図28は、結像レンズ114と瞳115からなる結
像系により結像性マスク110の回路パターンを、段差
のある基板116に転写する場合を示す。従来のホトマ
スクを用いると、面111に焦点が合っているとき、面
112はgのデフォーカスとなる。この場合は、面11
2上で結像する面111上の光の複素振幅分布を計算す
る。段差の高さgをギャップとみなし、前述の方法によ
り111上の複素振幅分布um(xm、ym)を計算す
る。この複素振幅分布の座標を結像系の倍率の逆数倍で
スケーリングして、結像性マスク110透過光の複素振
幅分布が得られる。ただし、112上で結像させるため
には照明光の視角はある程度小さくせねばならず、コヒ
ーレント性の高い照明系が必要になる。こうして、段差
によるデフォーカスの影響を排除できる。
ように構成できるので、従来のプロキシミティ露光装置
の照明系のコヒーレント性を少し変えるだけで、従来の
ホトマスクによるプロキシミティ露光の解像限界以下の
微小回路パターンの転写が、再現性よく、高コントラス
トに行なうことができる効果を奏する。また、段差のあ
る基板上への転写も可能になる効果を奏する。
クを設計して製造することが可能になる効果を奏する。
た所望の微小レジストパターンが、コヒーレントに近い
照明系を用いるだけで、正確にしかもパターン線幅のば
らつきが小さく形成できる効果を奏する。
の接触が問題となった密着露光と同様の解像性能がプロ
キシミティ露光で実現することができ、高スループッ
ト、低価格、高歩留まり、そして高解像度が得られる露
光を実現できる効果を奏する。
露光する一実施例を示す断面図である。
る。
ンを示す図である。
の等高線分布を示す図である。
ヒーレント光を照射する図、(b)、(c)は格子内の
細線パターンを示す図、(d)はホトマスク細線パター
ンの平面図、(e)は位相シフタ配置の平面図、(f)
は基板上の光強度分布の等高線分布を示す図である。
図である。
めの図である。
示す断面図である。
スクを示す断面図である。
面図である。
る。
ある。
施例を示す図である。
の説明図である。
露光用基板上の光強度分布を表す図である。
スクを設計するための説明図である。
スクの遮光パターンと位相シフタパターンの一実施例を
示す図である。
露光用基板上での光強度の等高線分布を表す図である。
クの遮光パターンと位相シフタパターンの一実施例を示
す図である。
強度の等高線分布と本発明の隣接パターン転写用結像性
マスクの同じく等高線分布とを表す図である。
透過光の振幅を表す図である。
結像性マスクを製造する方法を説明するための断面図で
ある。
を得て結像性マスクを製造する方法を説明するための断
面図である。
ロキシミティ露光を説明するための図である。
光をする場合について説明するための図である。
性マスク)、3…クロム細線パターン(遮光パター
ン)、4…位相シフタ、5,63…被露光用基板、12
…所望パターン、60…所望パターン形成面、61…仮
想面、71〜74…計算時の等位相面、81〜84…露
光時の等位相面。
Claims (13)
- 【請求項1】光の振幅と位相とを2次元的に変調する複
素透過率分布を持つ2次元光変調部を有するプロキシミ
テイ露光用のホトマスクであって、前記2次元光変調部
を透過した単波長コヒーレント光の複素振幅分布が、プ
ロキシミテイ露光時のギャップに相当する距離だけ前記
ホトマスクから離れた面上に形成された所望のパターン
に単波長コヒーレント光を照射したときに前記ホトマス
クの面上で得られる複素振幅分布の複素共役分布、また
はそれを離散化した分布、または離散化した後振幅もし
くは位相もしくはその両方をある単位で有限段数に量子
化した分布の何れかとほぼ同じであるように前記2次元
光変調部が形成されていることを特徴とするホトマス
ク。 - 【請求項2】前記複素共役分布を、光の回折の式を用い
て求めたことを特徴とする請求項1記載のホトマスク。 - 【請求項3】前記ホトマスクの複素透過係数分布の位相
分布がπ/12以上でπ/4以下の単位で変化すること
を特徴とする請求項1記載のホトマスク。 - 【請求項4】 単波長コヒーレント光を被照射部に照射す
ることにより、前記被照射部を透過したほぼ全ての光ま
たは反射したほぼ全ての光が、前記被照射部から所望の
ギャップ離れた面であって前記被照射部と光学的に共役
な位置関係にない面上に所望の転写パターンを形成する
ように、前記単波長コヒーレント光の振幅と位相とを2
次元変調する2次元変調部分を上記被照射部に形成した
ことを特徴とするホトマスク。 - 【請求項5】 光の振幅と位相を2次元的に変調する2次
元光変調部を有するホトマスクの製造方法であって、所
望の転写パターンを仮想マスクとして該所望の転写パタ
ーンに短波長コヒーレント光を照射したときに該所望の
転写パターンから所望のギャップ離れた面上で得られる
複素振幅分布の複素共役分布、またはそれを離散化した
分布、または離散化した後振幅もしくは位相もしくはそ
の両方をある単位で有限段数に量子化した分布を算出
し、該算出した複素振幅分布の複素共役分布、またはそ
れを離散化した分布、または離散化した後振幅もしくは
位相もしくはその両方をある単位で有限段数に量子化し
た分布を複素透過係数分布として持つ2次元光変調部を
有するマスクパターンを形成することを特徴とするホト
マスクの製造方法。 - 【請求項6】 前記単波長コヒーレント光が、単波長平行
コヒーレント光であることを特徴とする請求項5記載の
ホトマスクの製造方法。 - 【請求項7】 前記複素共役分布を、光の回折の式を用い
て求めたことを特徴とする請求項5記載のホトマスクの
製造方法。 - 【請求項8】 前記ホトマスクの複素透過係数分布の位相
分布がπ/12以上でπ/4以下の単位で変化すること
を特徴とする請求項4記載のホトマスクの製造方法。 - 【請求項9】 光の振幅と位相を2次元的に変調する2次
元光変調部を有するホトマスクに露光光を照射して基板
表面に塗布したレジストに所望のパターンを露光する露
光方法であって、所望の転写パターンを仮想マスクとし
て該所望の転写パターンに短波長コヒーレント光を照射
したときに該所望の転写パターンから所望のギャップ離
れた面上で得られる複素振幅分布の複素共役分布、また
はそれを離散化した分布、または離散化した後振幅もし
くは位相もしくはその両方をある単位で有限段数に量子
化した分布を算出し、該算出した複素振幅分布の複素共
役分布、またはそれを離散化した分布、または離散化し
た後振幅もしくは位相もしくはその両方をある単位で有
限段数に量子化した分布を複素透過係数分布として持つ
2次元光変調部を有するマスクパターンを形成し、該マ
スクパターンに短波長コヒーレント光を照射して基板表
面に塗布したレジストに所望のパターンを露光すること
を特徴とする露光方法。 - 【請求項10】 上記所望のギャップ離れた面に上記基板
表面に塗布したレジストの表面を設置することを特徴と
する請求項9記載の露光方法。 - 【請求項11】 上記ホトマスクと上記所望のギャップ離
れた面に位置づけられた基板上の塗布レジスト表面とを
共役関係で結ぶ結像光学系を介さずに、所望の転写パタ
ーンを形成し、露光することことを特徴とする請求項1
0記載の露光方法。 - 【請求項12】 上記ホトマスクと上記所望のギャップ離
れた面に位置づけられた基板上の塗布レジスト表面との
間には結像光学系が存在し、該ホトマスクの面又は該ホ
トマスクの該結像光学系による像形成面と該塗布レジス
ト表面とは互いに共役関係にないことを特徴とする請求
項9記載の露光方法。 - 【請求項13】 該ホトマスクの面又はホトマスクの該結
像光学系による像形成面と該塗布レジスト表面との距離
は上記所望のギャップに相当することを特徴とする請求
項12記載の露光方法。
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