JPH1078493A - 原子燃料棒のヘリウム漏洩検査方法及びその装置 - Google Patents
原子燃料棒のヘリウム漏洩検査方法及びその装置Info
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Abstract
上とともに、真空チャンバに一度に装填する原子燃料棒
の数量を増やすことにより低下しがちな検査結果に対す
る信頼性を向上させ、検査効率の向上を図る。 【解決手段】 原子燃料集合体に組み立てる前の原子燃
料棒1を複数段に積載したトレイごと真空チャンバ12
に装填し、真空チャンバ12内を真空に保持し、原子燃
料棒単位に漏出するヘリウムガスを検出する原子燃料棒
のヘリウム漏洩検査方法であって、複数本の原子燃料棒
1を原子燃料棒積載治具30上に所定の間隔で整列させ
て並置し、これを複数段積載したトレイ16ごと真空チ
ャンバ16に装填する。
Description
ウム漏洩検査方法およびその装置に係り、特に、原子燃
料棒を真空チャンバに装填する際の搬送方式を改良した
原子燃料棒のヘリウム漏洩検査方法およびその装置に関
する。
素を占めることから、その規格が高度化され、厳重な品
質管理のもとで数多くの項目について検査が行なわれて
いる。
入されており、端栓の溶接部および被覆管に欠陥による
ヘリウムガスの漏れがあるかどうかが検査されている。
を真空容器内に装填した後、この真空容器内を高真空に
保持し、漏れ検出装置によって漏出ヘリウムを検出す
る。
洩検査の従来方式には、(イ)原子燃料集合体単位によ
る方式、(ロ)原子燃料棒を1段に並べた状態で積載し
たパレット単位による方式、(ハ)原子燃料棒を2、3
段重ねに積載したトレイ単位による方式がある。
位による方式を示す図である。2は、多数の原子燃料棒
を束ねて組み上げた原子燃料集合体であり、3が縦形の
真空チャンバである。原子燃料集合体2に収容する場
合、天井クレーンなどの搬送設備によって吊りながら真
空チャンバ3の真上まで搬送し、上部の入口から装填
し、ヘリウム漏洩検査を行なっている。
ト単位に原子燃料棒をヘリウム漏洩検査する場合、数本
から数十本の原子燃料棒1をパレット4に1段に整列さ
せて並置しておき、このパレット4をレールトラックや
コンベアといった搬送機構を用いて移送し、横型の真空
チャンバにパレット4ごと装填している。
検査する場合の原子燃料棒の積載状態を示す図で、この
場合、底の深いトレイ5に原子燃料棒1を多段重ねに積
載しておき、パレット4の場合と同じようにして、レー
ルトラックやコンベアといった搬送機構を用いて横型真
空チャンバに装填している。
単位による方式では、大重量の原子燃料集合体を天井ク
レーンによって吊り上げながらの作業であり、真空チャ
ンバへの装填に多くの時間と作業員を要するという問題
があった。
クやコンベアによる搬送であるため、搬送の効率は向上
するが、1つのパレットに積み込むことのできる原子燃
料棒の本数が少ないため、検査効率が悪く、また、専用
のパレットへの移し換え作業に手間が掛かるという問題
が指摘されている。
様に、レールトラックやコンベア等を利用して、トレイ
ごと原子燃料棒を真空チャンバに装填する方式であり、
また、2〜3段に原子燃料棒を重ねてパレットに積載す
るため、搬送時の操作性は良く、原子燃料棒の積載本数
も増える利点はある。
料棒が全長に渡って接触し合うために、真空チャンバ内
の真空排気過程及びヘリウム検出過程でのコンダクタン
スが小さくなり、その結果、原子燃料棒内部に封入され
ているヘリウムガスがピンホール等の欠陥部があっても
そこから漏出しにくくなり、検出され難いという問題が
あった。
有する問題点を解消し、原子燃料棒の搬送時の操作性お
よび効率の向上とともに、真空チャンバに一度に装填す
る原子燃料棒の数量を増やすことにより低下しがちな検
査結果に対する信頼性を向上させ、検査効率の向上を達
成できるようにした原子燃料棒のヘリウム漏洩検査方法
およびその装置を提供することにある。
めに、本発明によるヘリウム漏洩検査方法は、原子燃料
集合体に組み立てる前の原子燃料棒を複数段に積載した
トレイごと真空チャンバに装填し、前記真空チャンバ内
を真空に保持し、原子燃料棒単位に漏出するヘリウムガ
スを検出する原子燃料棒のヘリウム漏洩検査方法におい
て、複数本の原子燃料棒を原子燃料棒積載治具上に所定
の間隔で原子燃料棒を整列させて並置し、これを複数段
積載したトレイごと真空チャンバに装填することを特徴
とするものである。
装置は、原子燃料集合体に組み立てる前の原子燃料棒を
複数段に積載したトレイごと真空チャンバに装填し、前
記真空チャンバ内を真空に保持し、原子燃料棒単位に漏
出するヘリウムガスを検出する原子燃料棒のヘリウム漏
洩検査装置において、原子燃料棒の載置面に一定のピッ
チで設けられた整列手段を有する原子燃料棒積載治具
と、原子燃料棒の配列一段につき複数並置した前記原子
燃料棒積載治具上に積載した複数本の原子燃料棒を複数
段重ねて収容可能なトレイとを備えることを特徴とす
る。
空チャンバに一度に装填する数量を増すために、多段に
重ねてトレイに積載する場合であっても、原子燃料棒積
載治具によって、隣り合う原子燃料棒同士が所定の一定
間隔に保たれる結果、排気過程でのコンダクタンスが増
大し、原子燃料棒にピンホール等の欠陥があれすばそこ
からヘリウムガスが漏出し易くなり、検査の信頼性は向
上する。
燃料棒積載治具の載置面には、真空排気に要する時間を
左右する原子燃料棒積載治具表面から発生する放出ガス
が少なく、また、直接接触しても原子燃料棒を傷つけな
い無極性高分子プラスチックがコーティングされている
ことが好ましい。
検査方法の一実施形態について添付の図面を参照しなが
ら説明する。
態によるヘリウム漏洩検査装置の全体を示す。11は架
台で、12はこの架台11上に横向きに支持されている
細長い円筒状の真空チャンバである。
鎖端部13として、他方の端部が原子燃料棒をトレイ積
載単位で搬出入および装填するための出入口となってい
る開放端部14として構成されている圧力容器である。
開放端部14は、ゲートバルブ15により開閉され、ゲ
ートバルブ15によって閉鎖されたときには、真空チャ
ンバ12の内部は気密に保持されるようになっている。
であり、このトレイ16は、駆動ローラ18と固定ロー
ラ19とを直結してなる搬送コンベア装置17の上に載
って移送される。この場合、駆動ローラ18は、ゲート
バルブ15に検査員が挟まれる事故を防止するため、開
放端部14の入口で架台11上をシリンダ21によって
前後に進退可能に配設されるもので、他方、固定ローラ
19は真空チャンバ12の内部に取り付けられている。
ときには、シリンダ21によって駆動ローラ18が真空
チャンバ12内に前進し、トレイ16の搬入が終了する
と駆動ローラ18の後退とともにゲートバルブが閉り、
真空チャンバ12を密封する。
して真空度を高める真空ポンプであり、その排気過程
は、真空計23により監視されており、所定の設定され
た圧力に到達すると、真空ポンプ22は停止し排気を終
了する。そして、真空度を保ったまま、標準試料により
校正されたヘリウム検出装置24によりトレイ16に積
載された原子燃料棒の内部から漏出するヘリウムガスの
検出が行なわれるようになっている。
機能を有し、測定値の信頼性を確保している。また、検
出データは、ヘリウム検出装置24からコンピュータ
(図示せず)に送信され、その検出データに基づいて合
否の自動判定が行なわれるようになっている。
を大気圧にリークさせ、その後ゲートバルブ15が開い
て、搬入動作とは逆転する駆動ローラ18によって真空
チャンバ12内からトレイ16が搬出されて、検査は終
了する。
果、不合格と判定されると、真空チャンバ12内を大気
圧にリークさせてから、真空ポンプ22を運転して再び
排気する。再測定に際しては、ヘリウム検査装置24
は、自動校正機能により校正される。
積載するのに使用する積載治具30を示し、図3にトレ
イ16を詳細に示す。トレイ16は原子燃料棒1の長さ
に対応した細長い有底框体状のトレイであり、積載治具
30は、このトレイ16の幅に対応した寸法の平底状の
ステンレスを材質とする板部材である。治具本体31の
左右両側には、トレイ16の両側に係止できる肩部32
a、32bが形成されている。また、治具本体31の上
面が載置面になっており、この載置面は、原子燃料棒1
に直接接触するため、原子燃料棒1の表面を傷つけない
無極性高分子のプラスチックコーティングが施されてい
る。このプラスチックコーティングは、排気過程におい
て、載置面から発生し真空排気に要する時間を左右する
原因となる放出ガスを少なくする利点もある。
定のピッチで凸条33が形成されており、この凸条3
3、33の間の凹部にトレイが載置され、これにより、
一定の間隔で原子燃料棒1、1、…が整列されるように
なっている。
は、原子燃料棒1の一段の配列について一定の間隔でト
レイ16の長さ方向に沿って複数個並置されて使用され
る。図4は、各段の載置治具30に原子燃料棒1を載せ
たものを複数段に積み重ねて、トレイ16内に収容した
状態を示している。
用いて多段に積載されているので、隣り合う原子燃料棒
1、1、…同士がある一定の間隔に保たれる。従って、
トレイ単位で多数本の原子燃料棒1、1、…を一度に真
空チャンバ12に装填した場合でも、排気過程でのコン
ダクタンスが増大し、原子燃料棒1に欠陥部があった場
合にヘリウムガスが漏洩し易いようにすることができ
る。
によれば、真空チャンバに一度に装填する数量を増すた
めに多段に重ねてトレイに積載して効率的に搬送、装填
の操作を行なえるとともに、原子燃料棒積載治具によっ
て、隣り合う原子燃料棒同士が所定の一定間隔に保たれ
る結果、排気過程でのコンダクタンスが増大し、原子燃
料棒にピンホール等の欠陥があればそこからヘリウムガ
スが漏出し易くなり検査の信頼性が向上する。
を示す側面図。
をトレイに積載した状態を示す断面図。
洩検査での燃料棒の装填方式を示す説明図。
検査での燃料棒の装填方式を示す説明図。
査での燃料棒の装填方式を示す説明図。
Claims (3)
- 【請求項1】原子燃料集合体に組み立てる前の原子燃料
棒を複数段に積載したトレイごと真空チャンバに装填
し、前記真空チャンバ内を真空に保持し、原子燃料棒単
位に漏出するヘリウムガスを検出する原子燃料棒のヘリ
ウム漏洩検査方法において、 複数本の原子燃料棒を原子燃料棒積載治具上に所定の間
隔で原子燃料棒を整列させて並置し、これを複数段積載
したトレイごと真空チャンバに装填することを特徴とす
る原子燃料棒のヘリウム漏洩検査方法。 - 【請求項2】原子燃料集合体に組み立てる前の原子燃料
棒を複数段に積載したトレイごと真空チャンバに装填
し、前記真空チャンバ内を真空に保持し、原子燃料棒単
位に漏出するヘリウムガスを検出する原子燃料棒のヘリ
ウム漏洩検査装置において、 原子燃料棒の載置面に一定のピッチで設けられた整列手
段を有する原子燃料棒積載治具と、 原子燃料棒の配列一段につき複数並置した前記原子燃料
棒積載治具上に積載した複数本の原子燃料棒を複数段重
ねて収容可能なトレイとを、備えることを特徴とする原
子燃料棒のヘリウム漏洩検査装置。 - 【請求項3】前記原子燃料棒積載治具の載置面には、無
極性高分子プラスチックがコーティングされていること
を特徴とする請求項2に記載の原子燃料棒のヘリウム漏
洩検査装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP8232931A JP2915356B2 (ja) | 1996-09-03 | 1996-09-03 | 原子燃料棒のヘリウム漏洩検査方法及びその装置 |
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Publications (2)
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JP8232931A Expired - Fee Related JP2915356B2 (ja) | 1996-09-03 | 1996-09-03 | 原子燃料棒のヘリウム漏洩検査方法及びその装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101434933B1 (ko) * | 2013-01-08 | 2014-08-29 | 한전원자력연료 주식회사 | 핵연료집합체 제조를 위한 연료봉 검사장치 |
JP2021143965A (ja) * | 2020-03-12 | 2021-09-24 | 株式会社オートインスペクト | 管材自動検査装置 |
CN118130509A (zh) * | 2024-05-10 | 2024-06-04 | 山西赛安自动控制有限公司 | 一种钢丝绳损伤检测装置 |
-
1996
- 1996-09-03 JP JP8232931A patent/JP2915356B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2915356B2 (ja) | 1999-07-05 |
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