JPH1078412A - 表面傷の探傷方法および探傷装置 - Google Patents

表面傷の探傷方法および探傷装置

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JPH1078412A
JPH1078412A JP25226696A JP25226696A JPH1078412A JP H1078412 A JPH1078412 A JP H1078412A JP 25226696 A JP25226696 A JP 25226696A JP 25226696 A JP25226696 A JP 25226696A JP H1078412 A JPH1078412 A JP H1078412A
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flaw
flaw detection
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eddy current
leakage magnetic
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JP25226696A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Kojima
勝洋 小島
Shinichiro Ishida
慎一郎 石田
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Daido Steel Co Ltd
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Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線状きず、へげきずなどの表面傷を効率的に
探傷し得る探傷方法および探傷装置を提供する。 【解決手段】 探傷に際し漏洩磁束探傷をなす装置と渦
流探傷をなす装置とを組合せ、一回の探傷で漏洩磁束探
傷と渦流探傷の両方を行い、線状きずおよびへげきずの
両方を精度よく探傷するもである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性材の表面傷の
探傷方法および探傷装置に関する。さらに詳しくは、漏
洩磁束探傷法と渦流探傷法とを組合せることにより、一
回の探傷で磁性材と非磁性材の両者における表面傷が精
度よく探傷し得る探傷方法および探傷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、図15〜図18に示すような
磁性材の表面傷の探傷方法として、磁粉探傷法や、漏洩
磁束探傷法、渦流探傷法などが知られている。このうち
磁粉探傷法は、線状きず、へげきずなどの探傷に用いら
れるが、線状きずにあっては、図16に示すようにきず
の幅が広いと磁粉の付きが悪く、それにより傷の見逃し
が発生するという問題があり、またへげきずにあっては
磁束と同じ方向のきずの場合、その探傷が困難であると
いう問題がある。
【0003】漏洩磁束探傷法は、磁粉探傷法と同様に、
線状きず、へげきずなどの探傷に用いられるが、線状き
ずにあっては、図16に示すようにきずの幅が広いと漏
洩磁束が少なくなり、それにより傷の見逃しが発生する
という問題がある。
【0004】渦流探傷法には、貫通コイルを用いたもの
と探傷プローブとを用いたものがあるが、貫通コイルを
用いたものにあっては、線状きずが探傷できないという
問題や、図18に示すような細長いへげきずの探傷精度
が劣るという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、線状きず、へげ
きずなどの表面傷を効率的に探傷し得る探傷方法および
探傷装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の表面傷の探傷方
法は、漏洩磁束探傷法と渦流探傷法とを組合せて探傷を
行うことを特徴とする。
【0007】本発明の表面傷の探傷方法においては、漏
洩磁束探傷において、浸透深さの異なる2種類の周波数
により励磁コイルを励磁し、浸透深さが深い励磁コイル
に関する探傷信号から浸透深さが浅い励磁コイルに関す
る探傷信号を減算処理した信号により漏洩磁束探傷をな
すのが好ましく、また渦流探傷が、渦流探傷プローブと
貫通コイルを組合せてなされるのも好ましい。
【0008】一方、本発明の表面傷の探傷装置は、漏洩
磁束探傷装置と渦流探傷装置とを組合せてなることを特
徴とする。
【0009】本発明の表面傷の探傷装置においては、漏
洩磁束探傷プローブが、浸透深さの異なる励磁周波数に
より励磁される第1励磁コイルと第2励磁コイルとを有
し、浸透厚さが深い励磁コイルに関する探傷信号から浸
透深さが浅い励磁コイルに関する探傷信号を減算処理し
た信号により漏洩磁束探傷がなされるのが好ましく、ま
た漏洩磁束探傷用励磁コイルがLC並列共振構造とされ
てなるのが好ましく、さらに渦流探傷装置が渦流探傷プ
ローブと貫通コイルとを備えてなるのが好ましい。
【0010】ここで、前記貫通コイルが分割体により構
成されてなるのがさらに好ましい。
【0011】
【作用】本発明の探傷方法および探傷装置は、前記のご
とく構成されているので、線状きずにあっては漏洩磁束
探傷法により探傷がなし得、またへげきずにあっては渦
流探傷法によって探傷がなし得る。つまり、一回の探傷
で線状きずおよびへげきずの両方の探傷がなし得る。そ
の結果、探傷効率が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明はかか
る実施の形態のみに限定されるものではない。
【0013】実施の形態1 本発明の実施の形態1の探傷装置のブロック図を図1に
示し、この探傷装置A1は、渦流探傷プローブ11と漏
洩磁束探傷プローブ12とを交互に配置してなる探傷部
10と、この探傷部10からの探傷信号により表面傷の
有無を判断する探傷手段20と、この探傷手段20に電
源周波数などの探傷条件を入力する入力手段30と、探
傷手段20からの探傷結果を出力する出力手段40とを
主要構成要素として備えてなる。
【0014】探傷手段20は、図1に示すように、渦流
探傷プローブ11からの探傷信号により表面傷の有無を
判定する渦流探傷部21と、漏洩磁束探傷プローブ12
からの探傷信号により表面傷の有無を判定する漏洩磁束
探傷部23と、渦流探傷プローブ11を探傷対象の鋼材
の周囲に沿って回転させる渦流探傷プローブ駆動手段2
5と、漏洩磁束探傷プローブ12を探傷対象の鋼材の周
囲に沿って回転させる漏洩磁束探傷プローブ駆動手段2
7とを主要構成要素として有している。なお、図1に
は、渦流探傷プローブ11および漏洩磁束探傷プローブ
12はそれぞれ4個とされ、それらが縦列状に配列され
ているが、各プローブ数はこれに限定されるものではな
く、適宜増減されてもよい。また、このプローブ11,
12には図示はされていないが、増幅器が設けられてい
てプローブ11,12により検出された信号が増幅され
て探傷手段20に送出される。
【0015】入力手段30は、例えばキーボードとされ
るが、これに限定されるものではなく、従来より渦流探
傷装置や漏洩磁束探傷装置に用いられている各種の入力
手段とされてもよい。また、出力手段40は、例えばレ
ーザプリンタとされるが、これに限定されるものではな
く、従来より渦流探傷装置や漏洩磁束探傷装置に用いら
れている各種の出力手段とされてもよい。
【0016】次に、かかる構成とされている探傷装置A
1による表面傷の探傷について、丸棒鋼材(以下、単に
鋼材という)を探傷する場合を例に採り説明する。
【0017】(1)探傷部10の渦流探傷プローブ11
および漏洩磁束探傷プローブ12を鋼材に対して所定位
置にセットする。
【0018】(2)渦流探傷プローブ11の励磁コイル
(明瞭には図示されていない)に順次通電し、鋼材表面
に順次渦電流を生成する。
【0019】(3)鋼材表面に生成された渦電流による
磁界が検出コイル(明瞭には図示されていない)により
順次探傷され、その探傷信号が探傷手段20の渦流探傷
部21に順次送出される。
【0020】(4)渦流探傷部21は、渦流探傷プロー
ブ11からの探傷信号に基づいて表面傷の有無を判定す
る。この判定において、例えば探傷信号が所定の閾値を
超えていれば傷があると判定される。また、この渦流探
傷部21では、主として線状きずのうちで幅の広い傷お
よびへげきずが探傷される。
【0021】(5)各渦流探傷プローブ11による探傷
が終了すると、渦流探傷プローブ駆動手段25により各
渦流探傷プローブ11が所定量回転される。
【0022】(6)(2)〜(5)が繰り返されて鋼材
の全周にわたる渦流探傷がなされる。
【0023】(7)漏洩磁束探傷プローブ12の励磁コ
イル(明瞭には図示されていない)に順次通電し、鋼材
表面を磁化する。
【0024】(8)鋼材表面からの漏洩磁束が磁気セン
サ(明瞭には図示されていない)により順次探傷され、
その探傷信号が探傷手段20の漏洩磁束探傷部23に順
次送出される。
【0025】(9)漏洩磁束探傷部23は、漏洩磁束探
傷プローブ12からの探傷信号に基づいて表面傷の有無
を判定する。この判定において、例えば探傷信号が所定
の閾値を超えていれば傷があると判定される。また、こ
の漏洩磁束探傷部23では、主として線状きずのうち幅
の狭いものが探傷される。
【0026】(10)各漏洩磁束探傷プローブ12によ
る探傷が終了すると、漏洩磁束探傷プローブ駆動手段2
7により各漏洩磁束探傷プローブ12が所定量回転され
る。
【0027】(11)(7)〜(10)が繰り返されて
鋼材の全周にわたる漏洩磁束探傷がなされる。
【0028】そして、当該部分について渦流探傷および
漏洩磁束探傷がなされると、被検査対象である鋼材は所
定量送られ、前記(2)〜(11)が繰り返されてその
部分について探傷がなされる。これを鋼材の全長にわた
り繰り返すことにより、鋼材の全表面の探傷がなされ
る。
【0029】このように、この実施の形態1による探傷
装置A1によれば、渦流探傷と漏洩磁束探傷が一度にな
されるので、一回の探傷で線状きずおよびへげきずの両
方が漏れなく探傷される。そのため、探傷効率が向上す
る。
【0030】なお、この実施の形態1では渦流探傷プロ
ーブ11を渦流探傷プローブ駆動手段25により回転さ
せ、漏洩磁束探傷プローブ12を漏洩磁束探傷プローブ
駆動手段27により回転させるようにしたが、両駆動手
段を一体化してもよい。その場合、渦流探傷および漏洩
磁束探傷がなされた後に、駆動手段により渦流探傷プロ
ーブ11および漏洩磁束探傷プローブ12が所定量回転
させられる。また、渦流探傷プローブ11および漏洩磁
束探傷プローブ12を回転させる代わりに、渦流探傷プ
ローブ11および漏洩磁束探傷プローブ12を所定ピッ
チで鋼材の周囲に配置してもよい。
【0031】実施の形態2 本発明の実施の形態2の探傷装置A2を図2に示し、こ
の実施の形態2は実施の形態1を改変したものであっ
て、渦流探傷プローブと漏洩磁束探傷プローブを一体的
に構成して探傷用プローブ13となし、そしてそれを所
定ピッチで配置するとともに、探傷用プローブ駆動手段
26により探傷用プローブ13を鋼材の周囲に沿って回
転させるようにしてなるものである。なお、その余の構
成については実施の形態1と同様とされている。また、
図2に示す例においては探傷用プローブ13は4個とさ
れ、それらが縦列状に配置されているが、探傷用プロー
ブ13の数はこれに限定されるものではなく、適宜増減
されてもよい。
【0032】次に、かかる構成とされている探傷装置A
2による表面傷の探傷について、鋼材を探傷する場合を
例に採り説明する。
【0033】(1)探傷部10の探傷用プローブ13を
鋼材に対して所定位置にセットする。
【0034】(2)探傷用プローブ13の渦流探傷用励
磁コイル(明瞭には図示されていない)に順次通電し、
鋼材表面に順次渦電流を生成する。
【0035】(3)鋼材表面に生成された渦電流による
磁界が渦流探傷用検出コイル(明瞭には図示されていな
い)により順次探傷され、その探傷信号が探傷手段20
の渦流探傷部21に順次送出される。
【0036】(4)渦流探傷部21は、探傷用プローブ
11からの探傷信号に基づいて表面傷の有無を判定す
る。
【0037】(5)探傷用プローブ13の漏洩磁束探傷
用励磁コイル(明瞭には図示されていない)に順次通電
し、鋼材表面を磁化する。
【0038】(6)鋼材表面からの漏洩磁束が漏洩磁束
探傷用磁気センサ(明瞭には図示されていない)により
順次探傷され、その探傷信号が探傷手段20の漏洩磁束
探傷部23に順次送出される。
【0039】(7)漏洩磁束探傷部23は、漏洩磁束探
傷プローブ12からの探傷信号に基づいて表面傷の有無
を判定する。
【0040】(8)各漏洩磁束探傷プローブ12による
探傷が終了すると、探傷用プローブ駆動手段23により
探傷用プローブ13が所定量回転される。
【0041】(9)(2)〜(8)が繰り返されて鋼材
の全周にわたる漏洩磁束探傷がなされる。
【0042】そして、当該部分について渦流探傷および
漏洩磁束探傷がなされると、被検査対象である鋼材は所
定量送られ、前記(2)〜(9)が繰り返されてその部
分について探傷がなされる。これを鋼材の全長にわたり
繰り返すことにより、鋼材の全表面の探傷がなされる。
なお、探傷用プローブ13を回転させる代わりに、探傷
用プローブ13を所定ピッチで鋼材の周囲に配置しても
よい。
【0043】このように、この実施の形態2の探傷装置
A2においても実施の形態1と同様に、線状きずおよび
へげきずの両方を一回の探傷で漏れなく探傷できるので
効率的な探傷がなし得る。
【0044】実施の形態3 本発明の実施の形態3の探傷装置に用いられている励磁
コイル50の概略図を図3に示し、この実施の形態3は
実施の形態1を改変したものであって、漏洩磁束探傷プ
ローブ12の励磁コイル50を第1励磁コイル51と第
2励磁コイル52とにより構成してなるものである。そ
して、第1励磁コイル51の周波数f1は、探傷範囲の
全厚さをカバーできる低周波数、例えば6kHzとさ
れ、第2励磁コイル52の周波数f2は、表面層の特定
範囲までしか浸透できない高周波数、例えば20kHz
〜120kHz、好ましくは100kHz〜120kH
zとされる。なお、図中、符号53は磁極を示す。
【0045】励磁コイル50をこのように第1励磁コイ
ル51と第2励磁コイル52とにより構成するととも
に、第1励磁コイル51および第2励磁コイル52の周
波数f1,f2を前記のように選定し、さらにその測定
の際に両者のノイズレベルを等しくすることにより、第
2励磁コイル52に関する探傷信号のうち、その浸透厚
さを超える部分はノイズと判断されるので、探傷手段2
0において第1励磁コイル51に関する探傷信号から第
2励磁コイル52に関する探傷信号を引き算することに
より、第1励磁コイル51に関する探傷信号からノイズ
が除去されて第1励磁コイル51の探傷信号のS/N比
が改善される(図4参照)。
【0046】なお、この実施の形態3のその余の構成に
ついては、実施の形態1と同様とされている。
【0047】実施の形態4 本発明の実施の形態4の探傷装置の励磁コイル50Aの
等価回路図を図5に示し、この実施の形態4は実施の形
態3を改変したものであって、第1励磁コイル51およ
び第2励磁コイル52の各々に共振用のコンデンサ5
4,55を並列に接続してLC並列共振させてなるもの
である。このように、各励磁コイル51,52にコンデ
ンサ54,55を並列に接続してLC並列共振とするこ
とにより、少ない巻数で大きな磁化力を得ることができ
るとともに、回転トランスを用いている場合、回転トラ
ンスとの伝達率を向上できるという効果が得られる。
【0048】なお、実施の形態4のその余の構成および
作用・効果については実施の形態3と同様である。
【0049】実施の形態5 本発明の実施の形態5の探傷装置A5を図6に示し、こ
の実施の形態5は実施の形態2を改変したものであっ
て、探傷用プローブ13の下流側に渦流探傷用の貫通コ
イル14を隣接させて配置するとともに、探傷手段20
の渦流探傷部21に探傷用プローブ13からの渦流探傷
信号に基づいて探傷をなす第1渦流探傷部211と貫通
コイル14からの渦流探傷信号に基づいて探傷をなす第
2渦流探傷部212とを設けてなるものである。かかる
構成を採ることにより、図17に示すような丸いへげき
ずの探傷精度が向上する。
【0050】実施の形態6 本発明の実施の形態6の探傷装置に用いられる貫通コイ
ル15を図7および図8に示し、この実施の形態6は実
施の形態5を改変したものであって、貫通コイル15を
分割体15A,15B,15C,15Dにより構成する
とともに、各分割体15A,15B,15C,15Dを
進退自在としてなるものである。図7および図8に示す
例においては貫通コイル15は4分割とされ、それらが
対向して配置されている。この場合、電流の生成をよく
するために、各コイル分割体15A,15B,15C,
15Dは、図7に示すように、4分の1よりは若干大き
くされている。そのため、各コイル分割体15A,15
B,15C,15Dの配置は、図8に示すように互い違
いに配置されている。なお、図中の矢符はコイル分割体
15A,15B,15C,15Dの進退方向を示す。
【0051】貫通コイル15をかかる分割体15A,1
5B,15C,15Dにより構成するとともに、各分割
体15A,15B,15C,15Dを進退自在とするこ
とにより、直径の異なった材料への適用が容易になると
ともに、先頭部に突出物等がある部材の適用についても
容易となる。すなわち、突出物のために大きくなってい
る先端部を通過させる時には各コイル分割体15A,1
5B,15C,15Dを後退させておき、その部分を通
過させた後に所定の隙間、例えば1〜3mm程度の隙間
にコイル分割体15A,15B,15C,15Dをセッ
トして探傷をなすことができる。
【0052】なお、この実施の形態6のその余の構成お
よび作用・効果は実施の形態5と同様である。
【0053】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明する。
【0054】実施例1〜2 本発明の実施の形態1による探傷装置により、図9およ
び図12に示すへげきずについて渦流探傷および漏洩磁
束探傷の両方を実行し、その結果を渦流探傷については
図10および図13に示し、漏洩磁束探傷については図
11および図14に示す。
【0055】実施例1に関する図10および図11か
ら、図9に示すへげきずに対する漏洩磁束探傷における
S/N比が3.3程度と低いのに対し、渦流探傷におけ
るS/N比が16.7程度であることから、漏洩磁束探
傷では探傷が困難な円周方向のへげきずのような表面傷
については渦流探傷により探傷がなし得るのがわかる。
【0056】また、実施例2に関する図13および図1
4から、図12に示すへげきずに対する漏洩磁束探傷に
おけるS/N比が1.9程度と低いのに対し、渦流探傷
におけるS/N比が7.9程度であることから、漏洩磁
束探傷では探傷が困難な軸線方向のへげきずのような表
面傷については渦流探傷により探傷がなし得るのがわか
る。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明において
は、漏洩磁束探傷法と渦流探傷法とを組合せて探傷する
ようにしているので、磁性材および非磁性材の両者にお
ける線状きずおよびへげきずの両方を一回の探傷で精度
よく探傷できるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の探傷装置のブロック図
である。
【図2】本発明の実施の形態2の探傷装置のブロック図
である。
【図3】本発明の実施の形態3の漏洩磁束探傷プローブ
に用いられている励磁コイルの概略図である。
【図4】同励磁コイルによる探傷信号の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態4の漏洩磁束探傷プローブ
に用いられている励磁コイルの等価回路図である。
【図6】本発明の実施の形態5の探傷装置のブロック図
である。
【図7】本発明の実施の形態6に渦流探傷部に用いられ
ている貫通コイルの正面図である。
【図8】同貫通コイルの側面図である。
【図9】実施例1における探傷対象のへげきずの模式図
である。
【図10】同へげきずの渦流探傷結果を示すグラフであ
る。
【図11】同へげきずの漏洩磁束探傷結果を示すグラフ
である。
【図12】実施例2における探傷対象のへげきずの模式
図である。
【図13】同へげきずの渦流探傷結果を示すグラフであ
る。
【図14】同へげきずの漏洩磁束探傷結果を示すグラフ
である。
【図15】表面傷の模式図であって、幅の狭い線状きず
を示す。
【図16】表面傷の模式図であって、幅の広い線状きず
を示す。
【図17】表面傷の模式図であって、へげきずを示す。
【図18】表面傷の模式図であって、細長いへげきずを
示す。
【符号の説明】
10 探傷部 11 渦流探傷プローブ 12 漏洩磁束探傷プローブ 13 探傷用プローブ 14,15 貫通コイル 20 探傷手段 21 渦流探傷部 23 漏洩磁束探傷部 25 渦流探傷プローブ駆動手段 26 探傷用プローブ駆動手段 27 漏洩磁束探傷プローブ駆動手段 30 入力手段 40 出力手段 50 励磁コイル 51 第1励磁コイル 52 第2励磁コイル 53 磁極 54,55 共振用コンデンサ A 探傷装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 漏洩磁束探傷法と渦流探傷法とを組合せ
    て探傷を行うことを特徴とする表面傷の探傷方法。
  2. 【請求項2】 漏洩磁束探傷において、浸透深さの異な
    る2種類の周波数により励磁コイルを励磁し、浸透深さ
    が深い励磁コイルに関する探傷信号から浸透深さが浅い
    励磁コイルに関する探傷信号を減算処理した信号により
    漏洩磁束探傷をなすことを特徴とする請求項1記載の表
    面傷の探傷方法。
  3. 【請求項3】 前記渦流探傷が渦流探傷プローブと貫通
    コイルを組合せてなされることを特徴とする請求項1記
    載の表面傷の探傷方法。
  4. 【請求項4】 漏洩磁束探傷装置と渦流探傷装置とを組
    合せてなることを特徴とする表面傷の探傷装置。
  5. 【請求項5】 漏洩磁束探傷プローブが、浸透深さの異
    なる励磁周波数により励磁される第1励磁コイルと第2
    励磁コイルとを有し、浸透深さが深い励磁コイルに関す
    る探傷信号から浸透深さが浅い励磁コイルに関する探傷
    信号を減算処理した信号により漏洩磁束探傷がなされる
    ことを特徴とする請求項4記載の表面傷の探傷装置。
  6. 【請求項6】 漏洩磁束探傷用励磁コイルがLC並列共
    振構造とされてなることを特徴とする請求項4または5
    記載の表面傷の探傷装置。
  7. 【請求項7】 渦流探傷装置が渦流探傷プローブと貫通
    コイルとを備えてなることを特徴とする請求項4記載の
    表面傷の探傷装置。
  8. 【請求項8】 前記貫通コイルが分割体により構成され
    てなることを特徴とする請求項7記載の表面傷の探傷装
    置。
JP25226696A 1996-09-02 1996-09-02 表面傷の探傷方法および探傷装置 Withdrawn JPH1078412A (ja)

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