JPH1078375A - 電装品検査装置 - Google Patents

電装品検査装置

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Publication number
JPH1078375A
JPH1078375A JP8233745A JP23374596A JPH1078375A JP H1078375 A JPH1078375 A JP H1078375A JP 8233745 A JP8233745 A JP 8233745A JP 23374596 A JP23374596 A JP 23374596A JP H1078375 A JPH1078375 A JP H1078375A
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JP
Japan
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electrical component
current
component
electrical
sound
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Withdrawn
Application number
JP8233745A
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English (en)
Inventor
Toshio Nakagawa
俊雄 中川
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の検査手順に従って検査作業を行うこと
により、検査作業に無駄が無く、検査作業に集中するこ
とが可能な電装品検査装置を提供する。 【解決手段】 電装品の作動に伴い発生する電流値を計
測する電装品チェッカー60と、電装品の作動に伴い発
生する作動音を検知する集音分析装置50と、電装品毎
の作動音データを記憶した部品判定用データメモリ72
と、検知した作動音を記憶した作動音データと比較する
ことにより、電装品の特定を行う電装品特定手段として
のコンピュータ70と、電装品の電流規格値データを記
憶した電流判定データ用メモリ73と、特定した各電装
品毎に、計測した電流値と記憶した電流規格値データと
を比較することにより、当該電装品が正常であるか異常
であるかを判定する電装品判定手段としてのコンピュー
タ70と、判定結果を出力する表示装置80及びブザー
90とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に搭載した
電装品の検査装置に係り、特に任意の順序で電装品の検
査を行えるようにした電装品検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電装品検査装置では、各
電装品を作動させた際に計測した電流値と、予め設定し
た基準の電流値とを比較して、当該電装品が正常である
か否かを検査していた。そして、このような従来の電装
品検査装置では、各電装品を検査する手順が、予めコン
ピュータに登録されていて、この操作手順に従って電装
品の検査を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の電装品検査装置では、各電装品を検査するための順序
は予め設定されていて、検査作業者は、CRT表示装置
等に表示された手順に従って各電装品の検査を行ってい
た。
【0004】このため、検査を行う作業者は、検査対象
となる電装品だけではなく、CRT表示装置の画面等も
注視しなくてはならず、電装品とCRT表示装置とを交
互に見比べるため動作に無駄が多く、検査作業に集中で
きないという問題点があった。
【0005】そこで、本発明は、上記した従来の技術の
有する問題点に鑑み提案されたもので、各請求項ごとに
以下の点を目的とする。
【0006】請求項1記載の発明は、検査順序を予め設
定することなく、検査対象となる電装品の作動音等に基
づいて検査対象を特定しながら、任意の検査手順に従っ
て検査作業を行うことにより、検査作業に無駄が無く、
検査作業に集中することが可能な電装品検査装置を提供
することを目的とする。
【0007】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の発明の目的に加えて、複数の作動回数を有する電
装品等の検査をより効率よく行うことが可能な電装品検
査装置を提供することを目的とする。
【0008】請求項3記載の発明は、上記した請求項1
または2記載の発明の目的に加えて、電装品を特定する
ために用いる作動音の検知時間を所定範囲とすることに
より、さらに正確に電装品の特定を行うことが可能な電
装品検査装置を提供することを目的とする。
【0009】請求項4記載の発明は、上記した請求項1
〜3のいずれかに記載の発明の目的に加えて、電装品が
正常であるか否かの判断に用いる電流値の計測時間を所
定範囲とすることにより、さらに正確に電装品の検査を
行うことが可能な電装品検査装置を提供することを目的
とする。
【0010】請求項5記載の発明は、上記した請求項1
〜4のいずれかに記載の発明の目的に加えて、同一の作
動音を発生する複数の電装品に対して、予め優先順位を
設定することにより、さらに一層正確に電装品の特定を
行うことが可能な電装品検査装置を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、以下にその内容を説明す
る。
【0012】請求項1記載の発明は、自動車に搭載され
る複数の電装品を検査するための装置であって、各電装
品の作動に伴い発生する電流値を計測する電流値計測手
段と、各電装品の作動に伴い発生する作動音を検知する
作動音検知手段と、各電装品毎の作動音データを記憶し
た作動音データ記憶部と、前記作動音検知手段により検
知した作動音を、前記作動音データ記憶部に記憶した作
動音データと比較することにより、電装品の特定を行う
電装品特定手段と、各電装品の電流規格値データを記憶
した電流規格値データ記憶部と、前記電装品特定手段に
より特定した各電装品毎に、前記電流値計測手段により
計測した電流値と、前記電流規格値データ記憶部に記憶
した電流規格値データとを比較することにより、当該電
装品が正常であるか否かを判定する電装品判定手段と、
前記電装品判定手段における判定結果を出力する出力手
段とを有することを特徴とする。
【0013】上記各手段を具体的に説明する。上記電流
値計測手段は、例えば、各電装品に直流電流を供給し、
各電流に負荷がかかった時の電流値の変化を測定して、
電装品に対する負荷電流を算定する装置により構成す
る。
【0014】上記作動音検知手段は、例えば、マイクロ
ホンにより集音した音声を加工して、周波数分析する装
置により構成する。
【0015】上記作動音データ記憶部、電流規格値デー
タ記憶部は、例えば、パーソナルコンピュータ等に接続
したRAM、ハードディスク記憶装置等の記憶装置によ
り構成する。
【0016】上記電装品特定手段、電装品判定手段は、
例えば、パーソナルコンピュータにより構成し、予め記
憶されたプログラムに基づきパーソナルコンピュータが
動作することにより、上記電装品特定手段、電装品判定
手段として機能する。上記出力手段は、例えば、CRT
表示装置、ブザーにより構成する。
【0017】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記電流規格値データ記憶
部には、電装品の作動回数のデータを有し、前記電装品
特定手段には、計時手段を有して、電装品の作動回数及
び作動の時間間隔を考慮して、電装品の特定を行うこと
を特徴とする。
【0018】請求項3記載の発明は、上記した請求項1
または2記載の発明の構成に加えて、前記電装品特定手
段には、計時手段を有し、前記作動音検知手段が検知し
た作動音のうち、電装品の作動開始の前後にわたって所
定の時間内に検知された作動音に基づいて、電装品の特
定を行うことを特徴とする。
【0019】請求項4記載の発明は、上記した請求項1
〜3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記電装
品判断手段には、計時手段を有し、前記電流値計測手段
により計測した電流値のうち、電装品の作動開始から所
定時間経過後の所定時間内に計測された電流値に基づい
て、電装品の特定を行うことを特徴とする。
【0020】請求項5記載の発明は、上記した請求項1
〜4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、電流規格
値データ記憶部には、一つの作動音データに該当する複
数の電装品に対して予め設定された優先順位データを有
し、前記電装品特定手段では、前記優先順位データに基
づいて、電装品の特定を行うことを特徴とする。
【0021】
【発明の効果】本発明は、上記した構成からなるので、
以下に説明するような効果を奏することができる。
【0022】請求項1記載の発明では、検査順序を予め
設定することなく、検査対象となる電装品の作動音等に
基づいて検査対象を特定しながら、任意の検査手順に従
って検査作業を行うことにより、検査作業に無駄が無
く、検査作業に集中することが可能な電装品検査装置を
提供することができる。
【0023】請求項2記載の発明では、上記した請求項
1記載の発明の効果に加えて、複数の作動回数を有する
電装品、例えばヘッドランプ、ターンシグナル等の検査
をより効率よく行うことが可能な電装品検査装置を提供
することができる。
【0024】請求項3記載の発明では、上記した請求項
1または2記載の発明の効果に加えて、電装品を特定す
るために用いる作動音の検知時間を所定範囲とすること
により、暗騒音による誤計測あるいは誤判定を防止し
て、さらに正確に電装品の特定を行うことが可能な電装
品検査装置を提供することができる。
【0025】請求項4記載の発明では、上記した請求項
1〜3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、電装品
が正常であるか否かの判断に用いる電流値の計測時間を
所定範囲とすることにより、電流値が安定した時点で計
測を行い、さらに正確に電装品の検査を行うことが可能
な電装品検査装置を提供することができる。
【0026】請求項5記載の発明は、上記した請求項1
〜4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、一の作動
音を発生する複数の電装品に対して、予め優先順位を設
定することにより、さらに一層正確に電装品の特定を行
うことが可能な電装品検査装置を提供することができ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態の一例を説明する。図1〜2は、本発明に係
る電装品検査装置を示したもので、図1は、自動車に取
り付けた状態の電装品検査装置の概略構成図であり、図
2は、電装品検査装置の概略構成を示したブロック図で
ある。
【0028】本発明に係る電装品検査装置10は、図1
に示すように、自動車20に搭載した複数の電装品(図
示せず)が正常であるか否かを検査するための装置であ
る。この電装品検査装置10で検査する電装品は、例え
ば、ヘッドランプ、ターンシグナル、ハザードランプ、
リアフォーデッガー、イグニッションスイッチ等であ
る。
【0029】この電装品検査装置10は、図1に示すよ
うに、電装品の作動音を収集するマイクロホン30と、
電装品に電源を供給するための電源供給端子41を有す
る電源供給ケーブル40と、マイクロホン30と接続さ
れた集音分析装置50と、電源供給ケーブル40と接続
された電装品チェッカー60と、集音分析装置50及び
電装品チェッカー60と接続されたコンピュータ70
と、コンピュータ70に接続された表示装置80及びブ
ザー90と、コンピュータ70を遠隔操作するコントロ
ールボックス100等を主な構成要素とする。
【0030】上記したマイクロホン30は、例えば、自
動車20内のコンソールパネル近傍に取り付けて使用さ
れる。尚、図1に示した例では、マイクロホン30を有
線で集音分析装置50と接続したワイヤードマイクロホ
ン30としたが、無線で集音分析装置50と接続するワ
イヤレスマイクロホンを用いても良い。
【0031】上記した集音分析装置50は、マイクロホ
ン30により収集した音声を加工して周波数分析するた
めの装置で、図2に示すように、アンプ51と、フィル
タ52と、周波数分析装置53とを備えていて、マイク
ロホン30で収集した音声をアンプ51により増幅する
とともに、フィルタ52により雑音成分を除去して加工
し、さらに周波数分析装置53により周波数を分析す
る。この集音分析装置50が、作動音検知手段として機
能する。
【0032】上記した電装品チェッカー60は、各電装
品に直流電流を供給し、各電流に負荷がかかった時の電
流値の変化を計測して負荷電流を算定するための装置
で、図2に示すように、各電装品に直流電流を供給する
ための電源61と、電流値の変化を計測する電流制御装
置62とを備えている。この電装品チェッカー60が、
電流値計測手段として機能する。
【0033】上記したコンピュータ70は、例えばパー
ソナルコンピュータにより構成され、データベースの登
録及び編集、電装品のチェック操作における集音分析装
置50や電装品チェッカー60等の動作制御、計測した
データの比較判定等を行うための装置で、図2に示すよ
うに、CPU(中央演算装置)71、部品判定データ用
メモリ72、電流判定データ用メモリ73、タイマ74
等を備えている。また、図示しないが、コンピュータ7
0は、プログラムデータを記憶したROM(リードオン
リメモリ)、データを記憶するRAM(ランダムアクセ
スメモリ)、入出力制御を行うためのI/O(入出力制
御装置)等を備えている。そして、このコンピュータ7
0が、ROM等に予め記憶されたプログラムに基づき動
作することにより、電装品特定手段、電装品判定手段と
して機能する。
【0034】また、上記した部品判定データ用メモリ7
2、電流判定データ用メモリ73は、RAMあるいはハ
ードディスク記憶装置等の記憶装置により構成され、部
品判定データ用メモリ72が、作動音データ記憶部とし
て機能し、電流判定データ用メモリ73が電流規格値デ
ータ記憶部として機能する。
【0035】上記した表示装置80及びブザー90は、
電装品の検査を行う作業者に指示を与えるための装置
で、表示装置80としては、例えばCRT表示装置が用
いられる。この表示装置80及びブザー90が、出力手
段として機能する。
【0036】また、上記したタイマ74は、遅延時間等
の計測を行うための装置で、電装品特定手段あるいは電
装品判断手段で用いるための計時手段として機能する。
【0037】次に、図3,4に基づいて、部品判定デー
タ用メモリ72、電流判定データ用メモリ73に記憶さ
れたデータ等について説明する。
【0038】図3は、部品判定データ用メモリ72、電
流判定データ用メモリ73により構築されるデータベー
スの概要を示した説明図であり、図3(a)は、車種毎
の各電装品テーブル、図3(b)は、各電装品の周波数
パターンと優先順位との関係を記憶したテーブル、図3
(c)は、検査条件テーブルをそれぞれ示す。また、図
4は、周波数パターンの説明図である。
【0039】図3(a)に示すように、部品判定データ
用メモリ72には、自動車の車種毎に搭載された複数の
電装品について、それぞれ、ナンバー、部品名、部品コ
ード、部品の機能等からなるテーブルが構築されてい
る。具体的には、例えば、No.1は、減光時に使用す
るディマーヘッドランプ(DIM)で、部品コードは、
1001となっている。
【0040】これらの電装品が作動した際には、それぞ
れ特有の周波数パターンからなる作動音が発生する。こ
の作動音の周波数パターンは、例えば、図4に示すよう
に、各電装品毎に、周波数と音量とが異なっている。し
たがって、マイクロホン30で集音し、集音分析装置5
0で分析した音声データの周波数パターンと、部品判定
データ用メモリ72に記憶した基準となる周波数パター
ンとを比較することにより、その作動音を発生した電装
品を特定することができる。この電装品の特定は、電装
品特定手段により行われる。
【0041】また、各電装品の周波数パターンが、互い
に一致する場合もある。この場合には、周波数パターン
が一致する各電装品に優先順位を設けて、各電装品の特
定を行う。例えば、電流判定データ用メモリ73には、
図3(b)に示すように、各電装品の周波数パターンナ
ンバー、部品コード、部品の機能、優先順位等からなる
テーブルが構築されている。具体的には、例えば、とも
に部品番号1001である減光時に使用するディマーヘ
ッドランプ(DIM)と、ハイビーム時に使用するメイ
ンヘッドランプ(MAI)とは、同一であるNo.1の
周波数パターンを有していて、ディマーヘッドランプ
(DIM)の優先順位が上位となって、電装品の特定が
行われる。
【0042】さらに、電流判定データ用メモリ73に
は、図3(c)に示すように、周波数パターン、検査部
品及び検査項目、周波数測定回数、集音計測取込み時
間、電流変化値、電流計測待ち時間、電流計測取込み時
間等からなる検査条件テーブルが構築されている。
【0043】上記した周波数パターンとは、各電装品毎
に特定される周波数パターンのことである。上記した検
査部品及び検査項目とは、検査する電装品の部品コード
及び部品の機能のことである。
【0044】上記した周波数測定回数とは、同一の周波
数パターンが複数存在する場合に、その周波数を測定す
る回数のことである。具体的には、例えば、周波数パタ
ーンがNo.1であるディマーヘッドランプ(DIM)
では、メインヘッドランプ(MAI)と同一周波数パタ
ーンであるため、周波数使用回数を2回に設定してい
る。
【0045】上記した集音計測取込み時間とは、電流値
の変化が発生して電装品の作動が開始したと判断した時
点を起点として、電装品の作動開始時の前後にわたって
音声を取り込むための時間のことで、タイマ74により
設定される。
【0046】上記した電流変化値とは、負荷電流を計測
するタイミングを決定する電流値のことで、設定した電
流値を超えた場合に、電装品の作動が開始したと判断し
て、計測データの取り込みを開始する。
【0047】上記した電流計測待ち時間とは、定常レベ
ルの負荷電流値を得るために、データ取り込みを待つた
めの時間のことで、タイマ74により設定される。上記
した電流計測取込み時間とは、負荷電流レベルのデータ
を取り込むための時間のことで、タイマ74により設定
される。
【0048】次に、図5〜7に基づいて、本発明に係る
電装品検査装置10を用いて、電装品の検査を行う手順
について説明する。
【0049】図5,6は、電装品検査装置10における電
装品の検査手順を示したフローチャートであり、図7
は、電装品の検査における負荷電流及び音波信号のタイ
ムチャートである。
【0050】自動車に搭載した電装品の検査を行うに
は、まず、図1に示すように、マイクロホン30をフロ
ントパネル近傍に配置するとともに、電源供給ケーブル
40の電源供給端子41を電装品の配線に接続する。そ
して、電装品の検査を行う作業者は、自動車内に乗り込
み、コントロールボックス100によりコンピュータ7
0を操作するとともに、各電装品を順次作動させる。
【0051】図5,6に示すように、電装品検査装置1
0において電装品の検査が開始されると、まず、電装品
チェッカー60から電装品に対して電源が投入されるの
を待つ(S1)。ここで、電源が投入されると、計測準
備を行い(S2)、コントロールボックス100によ
り、電装品の検査を行う車種情報を入力する(S3)。
次に、コントロールボックス100の計測開始ボタンが
操作されてONとなるのを待つ(S4)。ここで、計測
開始ボタンがONとなると、電流計測待ち時間、電流計
測取込み時間、集音計測取込み時間等を設定するための
各タイマ74を作動させる(S5)。
【0052】次に、CRT表示装置80に計測中である
旨を表示し(S6)、電装品の作動音の集音及び計測を
開始する(S7)。このときの作動音の集音及び計測
は、図7に示すように、タイマ74で設定された集音計
測取込み時間内に行われる。この集音計測取込み時間
(t1)は、図7に示すように、電装品のスイッチがO
Nとなって電流値が所定値を超えて変化した時点(負荷
電流の立ち上がり)を起点として、電流変化時以前の取
込み時間(tb)と電流変化時以後の取込み時間(t
a)とからなる。
【0053】そして、電流計測を開始し(S8)、電流
値が所定値(電流変化値)を超えて変化するのを待つ
(S9)。このように、電流値が所定値を超えて変化す
るのを待つのは、以下の理由による。すなわち、電装品
のスイッチをONとした場合及びOFFとした場合の双
方で作動音が発生し、作動音の発生を検知しただけで
は、電装品の作動を開始させたのか、あるいは作動を停
止させたのかを判断できない。したがって、電流値が変
化した時点、すなわち負荷電流の立ち上がりを検知する
ことにより、スイッチをONとした場合にのみ電装品の
検査を行い、スイッチをOFFとした場合には電装品の
検査を行わない。このため、スイッチをOFFとした場
合に、電装品の検査を行ってしまい、通電を検知できず
に故障であるとの誤判定を行うことを排除することがで
きる。
【0054】ここで、電流値が変化すると、タイマ74
で設定した電流計測待ち時間及び電流計測取込み時間が
経過するのを待つ(S10)。この電流値の計測におい
て、図7に示すように、電流計測待ち時間では、電流値
の計測を行わずに、電流計測待ち時間経過後に電流値が
安定した時点で、電流計測取込み時間内に電流値の取り
込みを行う。
【0055】ここで、電流計測待ち時間が経過すると、
音波計測を終了し(S11)、電流計測を終了する(S
12)。そして、収集した作動音の周波数パターンを解
析し(S13)、予め部品判定データ用メモリ72に記
憶した周波数パターンと比較し、電装品特定手段によ
り、作動音を発生した電装品を特定する(S14)。
【0056】電装品の特定が完了すると、電装品判定手
段により、計測した電流値が正常であるか否かの判定を
行う(S15)。次に、判定結果に基づいて(S1
6)、電流値が正常であれば、CRT表示装置80に電
装品が正常である旨の表示を行うとともに、ブザー90
から正常を告知する音声を発生する(S18)。
【0057】一方、電流値が異常であれば、CRT表示
装置80に電装品が異常である旨の表示を行うととも
に、ブザー90から異常を告知する音声を発生する(S
17)。そして、再測定を行うかどうかを判断し(S1
9)、コントロールボックス100により再測定を行う
旨の指示が出された場合には、計測中表示処理(S6)
に戻って、再測定を行う。
【0058】次に、電流値が正常であり正常表示処理を
行った場合(S18)、及び電流値が異常であっても再
測定を行わない場合に、未検査の電装品があるかどうか
を判断する(S20)。
【0059】ここで、未検査の電装品がある場合には、
計測中表示処理(S6)に戻って、再測定を行う。一
方、未検査の電装品がない場合には、計測準備処理(S
2)に戻って、次の自動車の電装品の検査を行う。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動車に取り付けた状態の電装品検査装置の
概略構成図である。
【図2】 電装品検査装置の概略構成を示したブロック
図である。
【図3】 部品判定データ用メモリ、電流判定データ用
メモリにより構築されるデータベースの概要を示した説
明図で、図3(a)は、車種毎の各電装品テーブル、図
3(b)は、各電装品の周波数パターンと優先順位との
関係を記憶したテーブル、図3(c)は、検査条件テー
ブルをそれぞれ示す。
【図4】 周波数パターンの説明図である。
【図5】 電装品検査装置における電装品の検査手順を
示したフローチャートである。
【図6】 電装品検査装置における電装品の検査手順を
示したフローチャートである。
【図7】 電装品の検査における負荷電流及び音波信号
のタイムチャートである。
【符号の説明】
10…電装品検査装置、 20…自動車、 30…マイクロホン、 40…電源供給ケーブル、 41…電源供給端子、 50…集音分析装置、 51…アンプ、 52…フィルタ、 53…周波数分析装置、 60…電装品チェッカー、 61…電源、 62…電流制御装置、 70…コンピュータ、 71…CPU、 72…部品判定データ用メモリ、 73…電流判定データ用メモリ、 74…タイマ、 80…表示装置、 90…ブザー、 100…コントロールボックス。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車に搭載される複数の電装品を検査
    するための装置であって、 各電装品の作動に伴い発生する電流値を計測する電流値
    計測手段と、 各電装品の作動に伴い発生する作動音を検知する作動音
    検知手段と、 各電装品毎の作動音データを記憶した作動音データ記憶
    部と、 前記作動音検知手段により検知した作動音を、前記作動
    音データ記憶部に記憶した作動音データと比較すること
    により、電装品の特定を行う電装品特定手段と、 各電装品の電流規格値データを記憶した電流規格値デー
    タ記憶部と、 前記電装品特定手段により特定した各電装品毎に、前記
    電流値計測手段により計測した電流値と、前記電流規格
    値データ記憶部に記憶した電流規格値データとを比較す
    ることにより、当該電装品が正常であるか否かを判定す
    る電装品判定手段と、 前記電装品判定手段における判定結果を出力する出力手
    段とを有することを特徴とする電装品検査装置。
  2. 【請求項2】 前記電流規格値データ記憶部には、電装
    品の作動回数のデータを有し、 前記電装品特定手段には、計時手段を有して、 電装品の作動回数及び作動の時間間隔を考慮して、電装
    品の特定を行うことを特徴とする請求項1記載の電装品
    検査装置。
  3. 【請求項3】 前記電装品特定手段には、計時手段を有
    し、 前記作動音検知手段が検知した作動音のうち、電装品の
    作動開始の前後にわたって所定の時間内に検知された作
    動音に基づいて、電装品の特定を行うことを特徴とする
    請求項1または2記載の電装品検査装置。
  4. 【請求項4】 前記電装品判断手段には、計時手段を有
    し、 前記電流値計測手段により計測した電流値のうち、電装
    品の作動開始から所定時間経過後の所定時間内に計測さ
    れた電流値に基づいて、電装品の特定を行うことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の電装品検査装
    置。
  5. 【請求項5】 電流規格値データ記憶部には、一つの作
    動音データに該当する複数の電装品に対して予め設定さ
    れた優先順位データを有し、 前記電装品特定手段では、前記優先順位データに基づい
    て、電装品の特定を行うことを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の電装品検査装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030047063A (ko) * 2001-12-07 2003-06-18 현대자동차주식회사 전기 자동차의 진단 시스템
KR100867543B1 (ko) 2006-09-26 2008-11-10 콘티넨탈 오토모티브 시스템 주식회사 자동차의 라인 단부 기능 시험 방법
US8245908B2 (en) 2009-09-16 2012-08-21 Hyundai Motor Company Teaching method of transmission control unit of vehicle
CN109116153A (zh) * 2018-08-16 2019-01-01 杭州容大智造科技有限公司 一种检测车辆外后视镜的设备及方法

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