JPH1078134A - ガスケットの製造方法 - Google Patents
ガスケットの製造方法Info
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- JPH1078134A JPH1078134A JP23184496A JP23184496A JPH1078134A JP H1078134 A JPH1078134 A JP H1078134A JP 23184496 A JP23184496 A JP 23184496A JP 23184496 A JP23184496 A JP 23184496A JP H1078134 A JPH1078134 A JP H1078134A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ゴム材等の被覆層をマスキング治具を用いる
ことなく超高圧噴射装置により除去層を削除できるよう
にする製造方法である。 【解決手段】 ノズルを回転軸から偏心させて回転する
と共に、高圧液体を噴射して基板の除去層を削除する削
除工程を含む製造方法である。
ことなく超高圧噴射装置により除去層を削除できるよう
にする製造方法である。 【解決手段】 ノズルを回転軸から偏心させて回転する
と共に、高圧液体を噴射して基板の除去層を削除する削
除工程を含む製造方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板の表面被覆層
の一部不用な除去層を削除する製品の製造方法に関す
る。特に、表面被覆層を有する基板の不用な除去層を削
除してガスケットを得る製造方法に関するものである。
の一部不用な除去層を削除する製品の製造方法に関す
る。特に、表面被覆層を有する基板の不用な除去層を削
除してガスケットを得る製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明に関する先行技術として特開平1
−73156号公報に示すガスケットが存在する。
−73156号公報に示すガスケットが存在する。
【0003】図9は、このガスケット60をシリンダヘ
ッド51とシリンダブロック52との間に取付けた冷却
水孔部63を示す断面図である。
ッド51とシリンダブロック52との間に取付けた冷却
水孔部63を示す断面図である。
【0004】図9において、ガスケット60は、中間に
副板61を配置すると共に、この副板61の両側に主板
62、62を配置した構成のものである。このガスケッ
ト60には、冷却水孔64が設けられている。冷却水孔
64は、シリンダヘッド51の冷却孔53とシリンダブ
ロック52の冷却孔54より小径に形成されている。そ
れは、シリンダヘッド51およびシリンダブロック52
等を鋳造により製作する関係から冷却孔53、54を正
確に製作することが困難であると共に孔の径を変更でき
ないからである。
副板61を配置すると共に、この副板61の両側に主板
62、62を配置した構成のものである。このガスケッ
ト60には、冷却水孔64が設けられている。冷却水孔
64は、シリンダヘッド51の冷却孔53とシリンダブ
ロック52の冷却孔54より小径に形成されている。そ
れは、シリンダヘッド51およびシリンダブロック52
等を鋳造により製作する関係から冷却孔53、54を正
確に製作することが困難であると共に孔の径を変更でき
ないからである。
【0005】このため、冷却水孔64は、冷却孔53、
54を流れる流量を調節するため冷却孔53、54の径
より小径に形成されている。
54を流れる流量を調節するため冷却孔53、54の径
より小径に形成されている。
【0006】そして、ガスケット60は、シリンダヘッ
ド51とシリンダブロック52との間をシールするた
め、主板62の側面がゴム材製のコーテング層65によ
り被覆されている。
ド51とシリンダブロック52との間をシールするた
め、主板62の側面がゴム材製のコーテング層65によ
り被覆されている。
【0007】ところで、上述の構成は冷却水孔64の例
であるが、その他の例として潤滑油口の場合も同様に構
成される。その結果、ガスケット60のコーテング層6
5は水や油に接触するので劣化したり、膨潤して破損
し、一部が液体と共に流れ、他の装置に不具合を発生さ
せていた。
であるが、その他の例として潤滑油口の場合も同様に構
成される。その結果、ガスケット60のコーテング層6
5は水や油に接触するので劣化したり、膨潤して破損
し、一部が液体と共に流れ、他の装置に不具合を発生さ
せていた。
【0008】この不具合の発生を改善するため、同公報
に図10及び図11に示す製造方法が開示されている。
に図10及び図11に示す製造方法が開示されている。
【0009】図10および図11は、金属製ガスケット
60の表裏にゴムのコーテング層65を形成すると共
に、このコーテング層65の不用部分に超高圧水を噴射
して剥離する装置である。
60の表裏にゴムのコーテング層65を形成すると共
に、このコーテング層65の不用部分に超高圧水を噴射
して剥離する装置である。
【0010】図10において、ガスケット60は金属板
66にゴム材のコーテング層65を形成し、その後に、
所望の形状に打抜加工をして外形を形成する。
66にゴム材のコーテング層65を形成し、その後に、
所望の形状に打抜加工をして外形を形成する。
【0011】このガスケット60の取付孔60aをマス
キング治具70のベースプレート71に設けられたガイ
ドピン72aにより位置決める。そして、ガスケット6
0の上面に第1のマスクプレート73の取付孔67aを
同様にガイドピン72aにより位置決めする。この第1
のマスクプレート73には、ガスケット60におけるコ
ーテング層65の剥離する帯域67の外形に対応した切
欠部74が形成されている。
キング治具70のベースプレート71に設けられたガイ
ドピン72aにより位置決める。そして、ガスケット6
0の上面に第1のマスクプレート73の取付孔67aを
同様にガイドピン72aにより位置決めする。この第1
のマスクプレート73には、ガスケット60におけるコ
ーテング層65の剥離する帯域67の外形に対応した切
欠部74が形成されている。
【0012】また、第1のマスクプレート73の上方か
ら帯域67の内形に対応した外形77の第2のマスクプ
レート75を切欠部74内にガイドピン72bを利用し
て配置する。
ら帯域67の内形に対応した外形77の第2のマスクプ
レート75を切欠部74内にガイドピン72bを利用し
て配置する。
【0013】図11は、ガスケット60が上述のように
してマスキング治具70に取付けられた取付状態図であ
る。
してマスキング治具70に取付けられた取付状態図であ
る。
【0014】図11において、第1のマスクプレート7
3の切欠部74と第2のマスクプレート75の外形77
との間に帯域67に対応した面積の溝が形成されるか
ら、この溝に沿って超高圧水噴射装置80を移動しなが
ら超高圧噴射水71を噴射して帯域67のコーテング層
65を剥離する。
3の切欠部74と第2のマスクプレート75の外形77
との間に帯域67に対応した面積の溝が形成されるか
ら、この溝に沿って超高圧水噴射装置80を移動しなが
ら超高圧噴射水71を噴射して帯域67のコーテング層
65を剥離する。
【0015】次に、ガスケット60の裏面も、マスキン
グ治具70と超高圧水噴射装置により表面と同様な工程
により帯域67のコーテング層65を剥離する。
グ治具70と超高圧水噴射装置により表面と同様な工程
により帯域67のコーテング層65を剥離する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
製法においては、ガスケット60の帯域67に応じたマ
スキング治具70を製作しておかなければならずコスト
高になる。同時に、ガスケット60の表裏をマスキング
治具70にセットしなければならず、その取付作業が困
難である。
製法においては、ガスケット60の帯域67に応じたマ
スキング治具70を製作しておかなければならずコスト
高になる。同時に、ガスケット60の表裏をマスキング
治具70にセットしなければならず、その取付作業が困
難である。
【0017】また、ガスケット60はマスキング治具7
0で圧着されている状態で剥離するため、ガスケット6
0をマスキング治具70から取り出すと剥離した内外形
成面が正確に形成されない問題も惹起する。
0で圧着されている状態で剥離するため、ガスケット6
0をマスキング治具70から取り出すと剥離した内外形
成面が正確に形成されない問題も惹起する。
【0018】本発明は、上述のような問題点に鑑み成さ
れたものであって、その目的は、マスキング治具等を利
用することなくガスケット被覆層の不用な除去層を削除
する製造方法を得ることにある。また、除去層の削除周
面を正確に形成すると共に、被覆層に剥離を惹起させな
いようにして除去層を削除することにある。
れたものであって、その目的は、マスキング治具等を利
用することなくガスケット被覆層の不用な除去層を削除
する製造方法を得ることにある。また、除去層の削除周
面を正確に形成すると共に、被覆層に剥離を惹起させな
いようにして除去層を削除することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の技術的
課題を解決するために成されたものであって、その技術
的手段は、以下のように構成されている。すなわち、基
板の表面に被覆層を層状に接着する表面処理工程と前記
被覆層のうち不用な除去層を削除する除去工程とを含む
ガスケットの製造方法であって、前記除去工程が回転軸
の軸心から偏心した位置に配置されたノズルより高圧液
体を噴射するとともに前記回転軸を回転し前記除去層の
範囲を移動して前記除去層を削除するように成されてい
るものである。
課題を解決するために成されたものであって、その技術
的手段は、以下のように構成されている。すなわち、基
板の表面に被覆層を層状に接着する表面処理工程と前記
被覆層のうち不用な除去層を削除する除去工程とを含む
ガスケットの製造方法であって、前記除去工程が回転軸
の軸心から偏心した位置に配置されたノズルより高圧液
体を噴射するとともに前記回転軸を回転し前記除去層の
範囲を移動して前記除去層を削除するように成されてい
るものである。
【0020】
【作用】本発明の製造方法は、基板の表面に被覆層を一
体に形成し、その被覆層の一部不用な除去層の回転軸の
軸心から一定距離に取付けられたノズルから高圧液体を
噴射すると共に、回転軸を回転し、且つ除去層に沿って
回転軸を移動させて除去するものである。つまり、ノズ
ルが回転軸を中心として回転させられながら高圧液体を
噴射することにより、マスキング治具を利用することな
く、除去層を削除することが可能となるものである。
体に形成し、その被覆層の一部不用な除去層の回転軸の
軸心から一定距離に取付けられたノズルから高圧液体を
噴射すると共に、回転軸を回転し、且つ除去層に沿って
回転軸を移動させて除去するものである。つまり、ノズ
ルが回転軸を中心として回転させられながら高圧液体を
噴射することにより、マスキング治具を利用することな
く、除去層を削除することが可能となるものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0022】図1は、本発明に係るガスケットの被覆層
の除去工程を示す斜視図である。
の除去工程を示す斜視図である。
【0023】図1において、1はガスケットである。ガ
スケット1は、後述する方法で軟鋼板である基板2にゴ
ム材製の被覆層4が層状に接着されている。
スケット1は、後述する方法で軟鋼板である基板2にゴ
ム材製の被覆層4が層状に接着されている。
【0024】このガスケット1の被覆層4のうち不用で
ある除去層6を超高圧噴射装置15に設けられたノズル
21から超高圧水18(高圧液体)を噴射して削除する
ものである。このとき、ノズル21は回転軸20の軸芯
23を中心にして高速で回転させられる。このノズル2
1の回転する直径により除去層6の巾Aが削除されるこ
とになる。この除去層6の巾Aが削除されるが、除去層
6に長さBがある場合は、超高圧噴射装置15をロボッ
ト用アーム22により除去層6の長さに沿って移動する
ことにより除去層6全面積が除去することができる。こ
れが除去工程7である。
ある除去層6を超高圧噴射装置15に設けられたノズル
21から超高圧水18(高圧液体)を噴射して削除する
ものである。このとき、ノズル21は回転軸20の軸芯
23を中心にして高速で回転させられる。このノズル2
1の回転する直径により除去層6の巾Aが削除されるこ
とになる。この除去層6の巾Aが削除されるが、除去層
6に長さBがある場合は、超高圧噴射装置15をロボッ
ト用アーム22により除去層6の長さに沿って移動する
ことにより除去層6全面積が除去することができる。こ
れが除去工程7である。
【0025】次に、超高圧噴射装置15について詳述す
る。図2は、超高圧噴射装置15の斜視図である。ま
た、図3はノズル21側平面図である。超高圧噴射装置
15は、図3に示すように4個のノズル21が設けられ
ている。このノズル21は、図2では、垂直に噴射した
状態が示されているが、必要に応じ、噴射角度が変えら
れるようなノズル21の取付構造に構成されている。
る。図2は、超高圧噴射装置15の斜視図である。ま
た、図3はノズル21側平面図である。超高圧噴射装置
15は、図3に示すように4個のノズル21が設けられ
ている。このノズル21は、図2では、垂直に噴射した
状態が示されているが、必要に応じ、噴射角度が変えら
れるようなノズル21の取付構造に構成されている。
【0026】このノズル21の噴射角度を変えることに
より、被覆層4に達する位置が変わるから、回転軸20
を回転することにより除去層6の巾Aの範囲を自由に設
定することができる。
より、被覆層4に達する位置が変わるから、回転軸20
を回転することにより除去層6の巾Aの範囲を自由に設
定することができる。
【0027】ノズル21の超高圧噴射装置15に於ける
配置は、全数のノズル21を軸芯23を中心にして回転
することにより円形面積全面に噴射できるようにすると
作業能率が最大になる。なお、ノズル21は1個でも除
去層6を削除することができるが、この場合は、噴射す
る超高圧水18が円錐状に広がるようにする。
配置は、全数のノズル21を軸芯23を中心にして回転
することにより円形面積全面に噴射できるようにすると
作業能率が最大になる。なお、ノズル21は1個でも除
去層6を削除することができるが、この場合は、噴射す
る超高圧水18が円錐状に広がるようにする。
【0028】ノズル21は超高圧噴射装置15を介して
図示されていない超高圧ポンプへ配管17により接続さ
れている。
図示されていない超高圧ポンプへ配管17により接続さ
れている。
【0029】さらに、超高圧噴射装置15は、ロボット
用アーム22を介してXY座標移動自在な図示されてい
ないロボットに結合されている。このロボットは、超高
圧噴射装置15を除去層6の長手方向に沿って移動さ
せ、ノズル21から噴射される超高圧水18により除去
層6を削除する。
用アーム22を介してXY座標移動自在な図示されてい
ないロボットに結合されている。このロボットは、超高
圧噴射装置15を除去層6の長手方向に沿って移動さ
せ、ノズル21から噴射される超高圧水18により除去
層6を削除する。
【0030】また、超高圧噴射装置15は、回転軸20
に直結されており、図示されていないモータにより回転
軸20が高速回転するように成されている。
に直結されており、図示されていないモータにより回転
軸20が高速回転するように成されている。
【0031】上述のように構成された超高圧噴射装置1
5は、図1のXの位置にロボット用アーム22を介して
ロボットにより保持される。そして、配管17を介して
超高圧ポンプからノズル21へ超高圧水18が圧送され
る。
5は、図1のXの位置にロボット用アーム22を介して
ロボットにより保持される。そして、配管17を介して
超高圧ポンプからノズル21へ超高圧水18が圧送され
る。
【0032】一方、取付台16には、ガスケット1が配
置されており、このガスケット1の除去層6の一端上面
X位置の座標に超高圧噴射装置15のノズル21が配置
されている。そして、回転軸20がモータにより高速回
転すると共に、超高圧ポンプにより圧送された超高圧水
18がノズル21より噴射される。同時に、ロボットに
よりロボット用アーム22を介して保持されている超高
圧噴射装置はX位置の座標からY位置の座標へ除去層6
の帯域を移動しながら除去層6を削除する。
置されており、このガスケット1の除去層6の一端上面
X位置の座標に超高圧噴射装置15のノズル21が配置
されている。そして、回転軸20がモータにより高速回
転すると共に、超高圧ポンプにより圧送された超高圧水
18がノズル21より噴射される。同時に、ロボットに
よりロボット用アーム22を介して保持されている超高
圧噴射装置はX位置の座標からY位置の座標へ除去層6
の帯域を移動しながら除去層6を削除する。
【0033】図4は、本発明の他の実施の形態を示す斜
視図である。図4に示す超高圧噴射装置15は、図2に
示す超高圧噴射装置15と構成が略同一である。相違す
る点は、除去層6の外周面を形成するノズル21が小径
ノズルに形成されて超高圧水を直線状に噴射する。ま
た、中央に配置されたノズル21は大径に形成されて円
錐状に広がるように噴射する。そして、ノズル21の噴
射角度は微小に調節できるように成されている。
視図である。図4に示す超高圧噴射装置15は、図2に
示す超高圧噴射装置15と構成が略同一である。相違す
る点は、除去層6の外周面を形成するノズル21が小径
ノズルに形成されて超高圧水を直線状に噴射する。ま
た、中央に配置されたノズル21は大径に形成されて円
錐状に広がるように噴射する。そして、ノズル21の噴
射角度は微小に調節できるように成されている。
【0034】図5は、本発明の被覆層4を成形する表面
処理工程5を示すものである。図5において、軟鋼板を
コイル状に巻かれた巻出し36から軟鋼板である基板2
に接着剤コーテングをする。これを次の工程で乾燥室3
4に入れて乾燥する。乾燥が完了すると、次の工程でゴ
ム材をゴムコーテング30する。
処理工程5を示すものである。図5において、軟鋼板を
コイル状に巻かれた巻出し36から軟鋼板である基板2
に接着剤コーテングをする。これを次の工程で乾燥室3
4に入れて乾燥する。乾燥が完了すると、次の工程でゴ
ム材をゴムコーテング30する。
【0035】ゴムコーテング30したものは、次の工程
でロール等で圧縮しながら熱を加えて加硫を促進させ
る。
でロール等で圧縮しながら熱を加えて加硫を促進させ
る。
【0036】ゴムコーテング30が完了すると、ゴムコ
ーテング30面を保護するため、上面に樹脂またはグラ
ファイドの被覆状の表面コート層4bを形成する。この
表面コート層4bによりゴムコーテング30の粘着防止
および耐摩耗性を付与するものである。
ーテング30面を保護するため、上面に樹脂またはグラ
ファイドの被覆状の表面コート層4bを形成する。この
表面コート層4bによりゴムコーテング30の粘着防止
および耐摩耗性を付与するものである。
【0037】そして、コーテングした面の検査をする検
査35を経て巻取り37をする。
査35を経て巻取り37をする。
【0038】この巻取り37された素材38は、図6に
示すような断面になる。すなわち、軟鋼板である基板2
に接着剤4aを形成し、この接着剤4aにゴム材の被覆
層4をコーテングし、さらに、被覆層4の粘着等を防止
するために表面コート層4bを被覆する。これらの表面
処理工程を経てガスケット1の素材38が形成される。
示すような断面になる。すなわち、軟鋼板である基板2
に接着剤4aを形成し、この接着剤4aにゴム材の被覆
層4をコーテングし、さらに、被覆層4の粘着等を防止
するために表面コート層4bを被覆する。これらの表面
処理工程を経てガスケット1の素材38が形成される。
【0039】ガスケット1の素材は、所定の形状に打抜
加工40される。そして、ガスケット1の素材38のコ
ーテングした被覆層4で基板2面を露出させる個所また
は、基板2面を露出させて、他の部品を接着する個所を
必要とする場合には、除去工程7により除去層6を削除
するものである。
加工40される。そして、ガスケット1の素材38のコ
ーテングした被覆層4で基板2面を露出させる個所また
は、基板2面を露出させて、他の部品を接着する個所を
必要とする場合には、除去工程7により除去層6を削除
するものである。
【0040】図7は、本発明の製造方法により製作され
たガスケット1の平面図である。
たガスケット1の平面図である。
【0041】図7のガスケット1は、基板2に被覆層4
が両面に形成されている。そして、冷却水孔9の除去層
6は除去工程7により除去面6a、つまり基板2の露出
面に形成される。なお、ガスケット1には、シール性能
を向上させるこめの半円状に折曲げ突出されたビート1
3が形成されている。さらに、ガスケット1には、潤滑
通孔10、ボルト孔11およびシリンダ孔12が形成さ
れている。
が両面に形成されている。そして、冷却水孔9の除去層
6は除去工程7により除去面6a、つまり基板2の露出
面に形成される。なお、ガスケット1には、シール性能
を向上させるこめの半円状に折曲げ突出されたビート1
3が形成されている。さらに、ガスケット1には、潤滑
通孔10、ボルト孔11およびシリンダ孔12が形成さ
れている。
【0042】図8は、本発明の製造方法により形成され
た他の実施例のガスケット1の断面図である。
た他の実施例のガスケット1の断面図である。
【0043】このガスケット1は、中板14の両側に配
置されたものである。そして、一方側のガスケット1に
はビート13が形成されてシール能力を向上するように
成されている。また、除去層6を削除した削除周面8は
除去面6aに直角面を形成している。
置されたものである。そして、一方側のガスケット1に
はビート13が形成されてシール能力を向上するように
成されている。また、除去層6を削除した削除周面8は
除去面6aに直角面を形成している。
【0044】上述した実施の形態で、基板2は軟鋼板の
他に、ステンレス板、アルミ板等が用いられる。また、
非金属としては樹脂板等も必要に応じて採用される。
他に、ステンレス板、アルミ板等が用いられる。また、
非金属としては樹脂板等も必要に応じて採用される。
【0045】さらに、被覆層4は、ゴム材の他に樹脂材
等必要に応じ用いられる。
等必要に応じ用いられる。
【0046】さらに、基板2に被覆層4を成形する方法
として、吹付工程、付着工程等が用いられる。さらに
は、塗装面を一部削除してゴム等を焼付け接着する場合
にも本発明の除去層6を採用することができる。
として、吹付工程、付着工程等が用いられる。さらに
は、塗装面を一部削除してゴム等を焼付け接着する場合
にも本発明の除去層6を採用することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明の製造方法は、マスキング治具を
用いることなく、除去層を削除することができるから、
マスキング治具を除去層の形状に応じ多数個作成して製
造費を高めるのを効果的に防止できる。また、被覆層に
突出したビードを設ける場合には、マスキング治具を被
覆層に接合することが困難になるがマスキング治具を採
用しない本発明の除去工程は、ビート等があっても何の
問題もなく除去層を削除することができる。さらに、ノ
ズルを回転しながら、除去層を削除するので、除去層を
削除して形成される削除周面が正確に形成されると共
に、削除周面に近い被覆層の接着面に剥離が惹起しな
い。また、ノズルの角度を変えることにより除去層の形
状が複雑であっても容易に削除することができる(ノズ
ルの角度は高圧液体が回転軸の軸芯側に集中させること
も可能だからである)。
用いることなく、除去層を削除することができるから、
マスキング治具を除去層の形状に応じ多数個作成して製
造費を高めるのを効果的に防止できる。また、被覆層に
突出したビードを設ける場合には、マスキング治具を被
覆層に接合することが困難になるがマスキング治具を採
用しない本発明の除去工程は、ビート等があっても何の
問題もなく除去層を削除することができる。さらに、ノ
ズルを回転しながら、除去層を削除するので、除去層を
削除して形成される削除周面が正確に形成されると共
に、削除周面に近い被覆層の接着面に剥離が惹起しな
い。また、ノズルの角度を変えることにより除去層の形
状が複雑であっても容易に削除することができる(ノズ
ルの角度は高圧液体が回転軸の軸芯側に集中させること
も可能だからである)。
【図1】本発明に係る一実施に形態を示す除去層を削除
する超高圧噴射装置およびその除去工程の斜視図であ
る。
する超高圧噴射装置およびその除去工程の斜視図であ
る。
【図2】図1の超高圧噴射装置の斜視図である。
【図3】図2のノズル側の平面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す超高圧噴射装置
の斜視図である。
の斜視図である。
【図5】本発明の表面処理工程および除去工程の工程図
である。
である。
【図6】本発明の表面処理工程により得られた素材の斜
視図である。
視図である。
【図7】本発明の製造方法により製作されたガスケット
の平面図である。
の平面図である。
【図8】本発明の製造方法により製作された他のガスケ
ットの一部断面図である。
ットの一部断面図である。
【図9】従来例のガスケットの取付状態の断面図であ
る。
る。
【図10】従来例のマスキング治具にガスケット素材を
取付ける斜視図である。
取付ける斜視図である。
【図11】従来例のガスケット素材にマスキング治具を
取付けてコーテング層を剥離する工程の斜視図である。
取付けてコーテング層を剥離する工程の斜視図である。
1……ガスケット 2……基板 3……表面 4……被覆層 4a……接着剤 4b……表面コート層 5……表面処理工程 6……除去層 6a……除去面 7……除去工程 8……削除周面 9……冷却水孔 10……潤滑通孔 11……ボルト孔 12……シリンダ孔 13……ビート 14……中板 15……超高圧噴射装置 16……取付台 17……配管 18……高圧液体 20……回転軸 21……ノズル 22……ロボット用アーム 23……軸芯 30……ゴムコーテング 31……接着剤コーテング 32……表面コート材コーテング 33……連続加熱 34……乾燥室 35……検査 36……巻出し 37……巻取り 38……素材 40……打抜加工 51……シリンダヘッド 52……シリンダブロック 53……冷却孔 54……冷却孔 60……ガスケット 60a、67a……取付孔 61……副板 62……主板 63……冷却水孔部 64……冷却水孔 65……コーテング層 66……金属板 67……帯域 70……マスキング治具 71……ベースプレート 72a……ガイドピン 72b……ガイドピン 73……第1のマスクプレート 74……切欠部 75……第2のマスクプレート 76a……取付孔 76b……取付孔 77……外形
Claims (1)
- 【請求項1】 基板(2)の表面(3)に被覆層(4)
を層状に接着する表面処理工程(5)と前記被覆層
(4)のうち不用な除去層(6)を削除する除去工程
(7)とを含むガスケットの製造方法であって、前記除
去工程(7)が回転軸(20)の軸心から偏心した位置
に配置されたノズル(21)より高圧液体(18)を噴
射するとともに前記回転軸(20)を回転し前記除去層
(6)の範囲を移動して前記除去層(6)を削除するよ
うに成されていることを特徴とするガスケットの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23184496A JPH1078134A (ja) | 1996-09-02 | 1996-09-02 | ガスケットの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23184496A JPH1078134A (ja) | 1996-09-02 | 1996-09-02 | ガスケットの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1078134A true JPH1078134A (ja) | 1998-03-24 |
Family
ID=16929905
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23184496A Pending JPH1078134A (ja) | 1996-09-02 | 1996-09-02 | ガスケットの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1078134A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100834147B1 (ko) | 2006-09-30 | 2008-06-02 | 전익희 | 타발기능을 갖는 분사노즐 장치 |
KR100868434B1 (ko) | 2007-03-21 | 2008-11-11 | 주식회사 포스코 | 스트립의 도금층 제거장치 |
JP2011121035A (ja) * | 2009-12-14 | 2011-06-23 | Yamaichi Kagaku Kogyo Kk | 接合面の液状ガスケットパッキンの剥離方法及び剥離剤 |
CN103016730A (zh) * | 2012-12-10 | 2013-04-03 | 成都宇都密封制品有限公司 | 氟橡胶涂层钢板 |
-
1996
- 1996-09-02 JP JP23184496A patent/JPH1078134A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100834147B1 (ko) | 2006-09-30 | 2008-06-02 | 전익희 | 타발기능을 갖는 분사노즐 장치 |
KR100868434B1 (ko) | 2007-03-21 | 2008-11-11 | 주식회사 포스코 | 스트립의 도금층 제거장치 |
JP2011121035A (ja) * | 2009-12-14 | 2011-06-23 | Yamaichi Kagaku Kogyo Kk | 接合面の液状ガスケットパッキンの剥離方法及び剥離剤 |
CN103016730A (zh) * | 2012-12-10 | 2013-04-03 | 成都宇都密封制品有限公司 | 氟橡胶涂层钢板 |
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