JPH1077114A - 物品の多列振り分け方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 列状の物品を所定列数の物品列に振り分ける
に際し、列切替時において被振り分け物品を装置内に停
止させることなく、連続して振り分け動作を行い、もっ
て効率のよい振り分け作業を行うことができる方法およ
び装置を提供する。 【解決手段】 振り分け装置１０には、物品を列状態で
保持しつつコンベアＣの進行方向に前後動する可動ガイ
ド部材５０が設けられていて、一の列への所定個数の物
品Ｂ１をコンベアＣ上に送り出した後、後退位置にある
前記可動ガイド部材を次列位置へ横移動するとともに前
進させ、次列への移動完了後、当該次列位置で所定個数
の物品Ｂ２をコンベアＣ上に送り出しつつ前進位置にあ
る前記可動ガイド部材を後退させ、以下同様に、前記動
作を繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、コンベア上を移
動する容器などの物品を、所定列数の物品列に振り分け
る、物品の多列振り分け方法および装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば包装用びんあるいはペットボトル
などの容器は、容器製造後、移送や保管のために所定個
数ずつ所定の多列に整列して包装される。この整列に際
して、前記容器は、コンベアの幅方向に横移動する振り
分け装置により、所定列数の物品列に振り分けられる。

【０００３】従来のこの種振り分け手段としては、例え
ば図６に示すような振り分け装置９０が用いられてい
る。この振り分け装置９０は、コンベアＣの搬入部Ｃ１
で列状態（通常は一列）に配置された物品Ｂを配列部Ｃ
２で所定個数の所定列数（ここでは１０個の４列）に振
り分けるもので、コンベアＣの幅方向に設けられた機台
９１に沿って所定の順序に従って横移動するトラバーサ
９２を含む。トラバーサ９２は被振り分け物品Ｂのため
のガイド部材９３を備えていて、ガイド部材９３の後部
９４は、前記搬入部Ｃ１と常時接続されるように当該搬
入部Ｃ１との連結位置に枢支されている。ガイド部材９
３の前側の先端部９５には開閉自在なストッパ９６が設
けられている。ストッパ９６は、開いた状態で物品Ｂを
コンベアＣ上に送り出し、所定個数の物品Ｂの送り出し
た後閉じる。そして、ストッパ９６を閉じた状態でトラ
バーサ９２が横移動するようになっている。

【０００４】この振り分け装置６０によれば、図６の
（６Ａ）のトラバーサ９２位置で、ガイド部材９３のス
トッパ９６を開けて物品列Ｌ１のための物品Ｂ１をコン
ベアＣ上に送り出す。そして、図示しないカウンタによ
って当該列の所定個数（１０個）の物品Ｂ１の送り出し
が完了すると、ガイド部材９３のストッパ９６が閉じら
れ、図６（６Ｂ）に示すように、トラバーサ９２が次列
Ｌ２位置に移動する。この間に、列Ｌ１として送り出さ
れた物品Ｂ１は、図６（６Ｃ）のように、コンベアＣに
よってその配列部Ｃ２に送り込まれて列状に保持され
る。

【０００５】トラバーサ９２が次列Ｌ２位置に移動する
際には、図６（６Ｂ）および（６Ｃ）のように、次列の
物品Ｂ２がそのガイド部材９３に保持されて移動する。
そして、トラバーサ９２が次列Ｌ２位置に移動を完了す
ると、図６（６Ｄ）に示すように、ストッパ９６が開い
て次列Ｌ２のための所定個数の物品Ｂ２コンベアＣ上に
送り出す。列Ｌ２を構成する所定個数の物品Ｂ２の送り
出し後、ガイド部材９３のストッパ９６が閉じて、次々
列に対して前記と同じ動作が繰り返される。

【０００６】上記したように、この従来の振り分け装置
９０にあっては、トラバーサ９２が一の列Ｌ１から次の
列Ｌ２へ横移動する間に、図６の（６Ｂ）および（６
Ｃ）のように、ガイド部材９３のストッパ９６が閉じて
次列の物品Ｂ２がガイド部材９３内に止められる。その
ために、コンベアＣの搬入部Ｃ１からの物品の搬入も停
止される。つまり、この従来装置９０では列切替（移
動）中は物品Ｂの搬入動作が停止することになり、振り
分け動作に要する時間が長くなって効率的な作業ができ
ないという問題があった。このような列切替中の時間ロ
スを改善するために、コンベア速度を速くするなどの対
策が講じられているが、しかしながら、コンベア速度を
速めると物品同士の衝突や倒れなどの不具合を生じる率
が高くなる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点に鑑みて提案されたものであって、列状の物品を所
定列数の物品列に振り分けるに際し、列切替時において
被振り分け物品を装置内に停止させることなく、連続し
て振り分け動作を行い、もって効率のよい振り分け作業
を行うことができる方法および装置を提供しようとする
ものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】すなわち、請求項１の発
明は、コンベア上を列状態で移動する物品を、コンベア
の幅方向に所定の順序に従って横移動する振り分け装置
によって、所定列数の物品列に振り分けるに際し、前記
振り分け装置には、物品を列状態で保持しつつコンベア
の進行方向に前後動する可動ガイド部材が設けられてい
て、一の列位置で所定個数の物品をコンベア上に送り出
した後、後退位置にある前記可動ガイド部材を次列位置
へ横移動するとともに前進させ、次列位置への移動完了
後、当該次列位置で所定個数の物品をコンベア上に送り
出しつつ前進位置にある前記可動ガイド部材を後退さ
せ、以下同様に、前記動作を所定列順に繰り返すことを
特徴とする物品の多列振り分け方法に係る。

【０００９】そして、請求項２の発明は、請求項１の発
明において、前記可動ガイド部材の先端部に開閉自在な
ストッパを有する物品の多列振り分け方法に係る。

【００１０】請求項３の発明は、請求項１の発明におい
て、前記可動ガイド部材の前進速度がコンベアの前進速
度と略同じである物品の多列振り分け方法に係る。

【００１１】また、請求項４の発明は、前記物品の多列
振り分け方法を実施する装置に関し、コンベア上の搬入
部で列状態に配置された物品を所定列数の物品列に振り
分ける装置であって、機台と、前記機台に設けられ、コ
ンベアの幅方向に所定の順序に従って横移動するトラバ
ーサ本体と、前記トラバーサ本体にコンベアの進行方向
に設けられ物品を列状態に保持する固定ガイド部材と、
前記搬入部と前記トラバーサ本体の間に設けられ、前記
搬入部の物品を列状態で前記固定ガイド部材へ導く導入
ガイド部材と、前記トラバーサ本体に設けられ、物品を
列状態で保持しつつコンベアの進行方向に対して前後動
する可動ガイド部材とを含むことを特徴とする物品の多
列振り分け装置。

【００１２】請求項５の発明は、請求項４の装置におい
て、前記可動ガイド部材の先端部に開閉自在なストッパ
を有する物品の多列振り分け装置に係る。

【００１３】さらに、請求項６の発明は、請求項４の装
置において、前記固定ガイド部材および可動ガイド部材
のための幅調節機構を備えた物品の多列振り分け装置に
係る。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図１はこの発明の物品の振り分け方
法の一例を段階的に表した振り分け装置の平面図、図２
は振り分け装置の全体側面図、図３は振り分け装置の要
部の概略斜視図、図４は振り分け装置のコンベアの幅方
向に切断した縦断面図、図５はトラバーサ本体および可
動ガイド部材の動きを矢印で順に示した概略平面図であ
る。

【００１５】まず、この請求項１の物品の多列振り分け
方法について説明すると、この方法は、コンベア上を列
状態で移動する物品を、コンベアの幅方向に所定の順序
に従って横移動する振り分け装置によって、所定列数の
物品列に振り分ける方法に係る。なお、以下の説明にお
いては、１列状態の物品を多列に振り分ける場合につい
て説明するが、複数列状態の物品（例えば２列の物品）
を多列に振り分けることもできる。（例えば、２列状態
の物品を４列に振り分けると全体として８列の整列がで
きる。）

【００１６】そして、この発明では、前記振り分け装置
に、物品を列状態で保持しつつコンベアの進行方向に前
後動する可動ガイド部材が設けられていて、一の列位置
で所定個数の物品をコンベア上に送り出した後、後退位
置にある前記可動ガイド部材を次列位置へ横移動すると
ともに前進させ、次列位置への移動完了後、当該次列位
置で所定個数の物品をコンベア上に送り出しつつ前進位
置にある前記可動ガイド部材を後退させ、以下同様に、
前記動作を所定列順に繰り返すことを特徴とする。

【００１７】この発明方法では、振り分け装置にコンベ
アの進行方向に前後動する可動ガイド部材を設けて、次
列への横移動とともに前記可動ガイド部材を前進させ、
該当列での物品の送り出し時には該可動ガイド部材を後
退させることによって、列切替時において被振り分け物
品を装置内に停止させることなく、連続して振り分け動
作を行い、もって効率のよい振り分け作業を行うもので
ある。

【００１８】この方法において、請求項３のように、前
記可動ガイド部材の先端部に開閉自在なストッパを設け
て、物品のコンベア上の送り出しを開閉制御すれば、よ
り安全な振り分け作業を行うことができる。なお、この
発明方法では、可動ガイド部材がコンベアの進行方向に
前後動するものであるから、必ずしもストッパを設けな
くても連続動作を行うことができるものである。

【００１９】また、この方法において、請求項３のよう
に、前記可動ガイド部材の前進速度をコンベアの前進速
度と略同じとすれば、被振り分け物品の搬入をほとんど
間断なく行うことができ、しかもコンベア上における物
品の移動がスムーズに行われぶれや転倒を防ぐことがで
きる。以下、図に従って、この発明方法を請求項４の装
置とともに、詳細かつ具体的に説明する。

【００２０】請求項４の発明は、上記物品の多列振り分
け方法を実現する装置で、図１に図示したように、コン
ベアＣ上の搬入部Ｃ１で列状態（この例では１列である
が、複数列でもよいことは前記した通りである。）に配
置された物品ＢをコンベアＣの配列部Ｃ２で所定列数の
物品列（実施例では各列１０個の４列）に振り分ける装
置１０に係る。この振り分け装置１０は、機台１１と、
トラバーサ本体２０と、固定ガイド部材３０と、導入ガ
イド部材４０と、可動ガイド部材５０の各部を含み、コ
ンベアＣ上の搬入部Ｃ１で１列状態に配置された物品Ｂ
を、コンベアＣの配列部Ｃ２で各列１０個の４列の物品
列Ｌ１，Ｌ２，…となるように振り分ける。

【００２１】機台１１は、コンベアＣの搬入部Ｃ１と配
列部Ｃ２の間に、図４に示すように、該コンベアＣを跨
ぐようにその幅方向に架設される。図の符号１２は側部
フレーム、１３は上部フレームである。なお、図４に示
すように、コンベアＣはこの例では物品列に対応して複
数（４本）並設されている。

【００２２】トラバーサ本体２０は、コンベアＣの搬入
部Ｃ１から搬入される物品Ｂを、所定個数ずつコンベア
Ｃの配列部Ｃ２上の所定の列位置に振り分けるもので、
前記機台１１の上部フレーム１３に沿って所定の順序に
従いコンベアＣの幅方向に横移動する。すなわち、図４
からよく理解されるように、機台１１には横移動用のモ
ータ（サーボモータ）２１が設けられていて、上部フレ
ーム１３に設置されたプーリ２２，２３間に張設された
歯付きベルト２４の移動によってトラバーサ本体２０が
所定の順序に従って移動する。符号２５はトラバーサ本
体２０と歯付きベルト２４との連結部である。なお、ト
ラバーサ本体２０の横移動の順序は前記モータ２１の制
御部（図示せず）によって予め定められていて、その一
例が後述する図５に図示されている。

【００２３】実施例のトラバーサ本体２０は、図３およ
び図４から明らかなように、後述する幅調節機構７０と
の関係で、コンベアＣの進行方向と平行に並設された２
つの本体部材２０Ａと２０Ｂとこれらを幅調節自在に連
結するねじ棒７２およびナット部材７３より構成されて
いる。符号７１はねじ棒７２を回動する幅調節ハンドル
である。トラバーサ本体２１には次に述べる固定ガイド
部材３０、導入ガイド部材４０および可動ガイド部材５
０が設けられる。

【００２４】固定ガイド部材３０は、図３および図４に
示すように、前記トラバーサ本体２０の本体部材２０
Ａ，２０Ｂのそれぞれにフレーム３１，３１を介して固
設されたガイドバー３２を有する。ガイドバー３２は被
振り分け物品Ｂの両側部を列状にガイドするもので、コ
ンベアＣの進行方向と平行に設けられることはいうまで
もない。なお、複数列状態の物品を多列に振り分ける場
合には、図示しないが、中間のガイドバーが設置される
（以下の導入ガイド部材および可動ガイド部材について
も同様）。

【００２５】導入ガイド部材４０は、図１から理解され
るように、コンベアＣの搬入部Ｃ１とトラバーサ本体２
０との間に設けられ、搬入部Ｃ１の物品Ｂをトラバーサ
２０に固設された固定ガイド部材３０へ導くものであ
る。この導入ガイド部材４０はトラバーサ本体２０とと
もに横移動するものであるから、図２に図示のように、
トラバーサ本体２０にピン４１等を介して軸連結され、
また搬入部Ｃ１側もピン４２等によって枢支されてい
る。図の符号４３は連結部材、４４はブラケット、４５
はガイドバーである。

【００２６】可動ガイド部材５０は、トラバーサ本体２
０に設けられ、先端部に開閉自在なストッパ６５を備え
かつコンベアの進行方向に対して前後動する。すなわ
ち、図３からよく理解されるように、可動ガイド部材５
０はトラバーサ本体２０の本体部材２０Ａ，２０Ｂのそ
れぞれに設けられた摺動溝部材５１，５１に沿って摺動
するレール部材５２，５２を有していて、トラバーサ本
体２０に取り付けられている前後動用のモータ（サーボ
モータ）５３、プーリ５４，５５および歯付きベルト５
６によって前記モータ５３の制御装置（図示せず）によ
って予め定められた前後動をする。符号５７はレール部
材５２と歯付きベルト５６との連結部である。

【００２７】図３において、符号５８は可動ガイド部材
５０のブラケット、５９はガイドバーである。また、符
号６０は左右のレール部材５２，５２を一体動するため
の連結部材で、図２のように前後に２ケ設けられてい
る。この連結部材６０は、幅調節機構７０との関係で外
筒部６１および内筒部６２からなる伸縮自在構造となっ
ている。なお、可動ガイド部材５０のガイドバー５９は
図示のように固定ガイド部材３０のガイドバー３２と上
下方向に並ぶように配置され、両ガイドバー５９および
３２の内側面は面一になるように構成されている。

【００２８】なお、可動ガイド部材５０の先端に設置さ
れるストッパ６５は従来公知のもので、図示しないカウ
ンタによる所定個数の物品の通過を確認あるいはトラバ
ーサ本体の横移動位置の確認などによってその開閉制御
がなされるようになっている。

【００２９】ここで、固定ガイド部材３０および可動ガ
イド部材５０のための幅調節機構７０について説明す
る。被振り分け物品である、例えばびん容器やペットボ
トルはその大きさによって径が変化するが、このような
場合に固定ガイド部材３０および可動ガイド部材５０の
幅がワンタッチで調節できることは極めて便宜である。
そこで、図示したような幅調節機構７０が設けられる。
すなわち、前記したように、トラバーサ本体２０はコン
ベアＣの進行方向と平行に並設された本体部材２０Ａお
よび２０Ｂを有し、この本体部材２０Ａおよび２０Ｂに
固定ガイド部材３０および可動ガイド部材５０が取り付
けられている。従って、この本体部材２０Ａおよび２０
ＢのコンベアＣの幅方向の間隔を変えれば、固定ガイド
部材３０および可動ガイド部材５０の幅を同時にかつ簡
単に変えることができる。

【００３０】この例では、前記したように、トラバーサ
本体２０の一方の本体部材２０Ａにハンドル７１によっ
て回動されるねじ棒７２を設け、他方の本体部材２０Ｂ
には前記ねじ棒７２が螺着するナット部材７３を設け、
ハンドル７１によるねじ棒７２の回動によって他方の本
体部材２０Ｂを一方の本体部材２０Ａに接近、離間して
両者の幅間隔が調節される。なお、前記したように、可
動部材５０の連結部材６０は幅調節に対応できるように
伸縮自在な構造となっている。

【００３１】次に、この振り分け装置１０を用いた物品
の振り分け方法を図１とともに説明する。まず、図１
（１Ａ）に示すように、所定個数の物品Ｂ１がコンベア
Ｃ上に列Ｌ１として送り出された後、ストッパ６５が閉
じられる。このとき可動ガイド部材５０は後退位置にあ
り、トラバーサ２０の固定ガイド部材３０および可動ガ
イド部材５０内には、導入ガイド部材４０を介して、次
列Ｌ２のための物品Ｂ２が導入され保持されている。

【００３２】ストッパ６５が閉じた後（なお、ストッパ
を備えない場合は、所定個数の物品Ｂ１が列Ｌ１として
送り出された後、ただちに）、図１の（１Ｂ）のよう
に、トラバーサ本体２０を所定順序に従って次列Ｌ２位
置に向かって横移動させる。と同時に、可動ガイド部材
５０を前進させる。可動部材５０の前進速度をコンベア
Ｃ２の速度と略同じとすることによって、可動ガイド部
材５０内の次列Ｌ２のための物品Ｂ２がコンベアと同調
して前進するので、物品の搬入を間断なく行うことがで
き、スムーズでしかも隙のない配列が可能となる。一
方、先に送り出された物品Ｂ１は列Ｌ１としてコンベア
Ｃの配列部Ｃ２に前進する。

【００３３】図１（１Ｃ）に示すように、トラバーサ本
体２０が次列Ｌ２位置まで達すると可動ガイド部材５０
のストッパ６５が開放される。ストッパ６５の開放によ
って（なお、ストッパを備えない場合は、そのままの状
態で）、可動ガイド部材５０とともに前進していた物品
Ｂ２がコンベアＣ上に列Ｌ２として送り出される。この
とき、次列Ｌ２のための物品Ｂ２は可動ガイド部材５０
とともに前進した位置にあるので、物品Ｂ２を列Ｌ２と
して送り出す時間が大幅に短縮される。

【００３４】前記前進位置にある可動ガイド部材５０
は、物品Ｂ２のコンベアＣ上の送り出しと同時に、図１
（１Ｄ）に示すように、トラバーサ本体２０側へ後退す
る。そして、この後退位置で所定個数の物品Ｂ２を列Ｌ
２としてコンベア上に送り出す。（図示しない）カウン
タ等によって所定個数の物品Ｂ２を送り出した後は、再
び（ストッパ６５を閉じて）図１の（１Ａ）に戻って、
前記動作を繰り返す。なお、図１の符号Ｓは配列部Ｃ２
に収納された各物品列の前後部を開閉する扉部材であ
る。

【００３５】図５はこの実施例におけるトラバーサ本体
２０および可動部材５０の動きを矢印で順に示した図で
ある。同図のように、この装置では、（１）可動部材後
退、（２）可動部材を前進しつつトラバーサ本体の右方
移動、（３）可動部材後退、（４）可動部材を前進しつ
つトラバーサ本体の右方移動、（５）可動部材後退、
（６）可動部材を前進しつつトラバーサ本体の左方移
動、（７）可動部材後退、（８）可動部材を前進しつつ
トラバーサ本体の左方移動という順に作動される。これ
らの動作は、トラバーサ本体２０および可動部材５０の
制御部によってなされる。

【００３６】

【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
物品の多列振り分け方法によれば、列と列との間を装置
が横移動する間にも物品の搬送が行なわれるので、物品
の所定列への振り分けを速やかに行なうことができる。
しかも、物品の振り分けは、導入ガイド部材を経て固定
ガイド部材および可動ガイド部材により、保持されなが
ら行なわれるので、コンベア上での物品の転倒衝突など
が少なく作業を能率的に行なうことができる。また、こ
の発明によれば、適正なコンベア速度を維持できるの
で、コンベア上での物品の転倒や衝突などの不具合を大
幅に抑えることが能率的な作業をすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の物品の振り分け方法の一例を段階的
に表した振り分け装置の平面図である。

【図２】振り分け装置の全体側面図である。

【図３】振り分け装置の要部の概略斜視図である。

【図４】振り分け装置のコンベアの幅方向に切断した縦
断面図である。

【図５】トラバーサ本体および可動ガイド部材の動きを
矢印で順に示した概略平面図である。

【図６】従来の振り分け方法の一例を段階的に表した振
り分け装置の平面図である。

【符号の説明】

１０ 機台 ２０ トラバーサ本体 ３０ 固定ガイド部材 ４０ 導入ガイド部材 ５０ 可動ガイド部材 ６５ ストッパ ７０ 幅調整機構 Ｃ コンベア Ｃ１ 搬入部 Ｃ２ 配列部 Ｂ，Ｂ１，Ｂ２ 被振り分け物品

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンベア上を列状態で移動する物品を、
   コンベアの幅方向に所定の順序に従って横移動する振り
   分け装置によって、所定列数の物品列に振り分けるに際
   し、 前記振り分け装置には、物品を列状態で保持しつつコン
   ベアの進行方向に前後動する可動ガイド部材が設けられ
   ていて、一の列位置で所定個数の物品をコンベア上に送
   り出した後、後退位置にある前記可動ガイド部材を次列
   位置へ横移動するとともに前進させ、次列位置への移動
   完了後、当該次列位置で所定個数の物品をコンベア上に
   送り出しつつ前進位置にある前記可動ガイド部材を後退
   させ、以下同様に、前記動作を所定列順に繰り返すこと
   を特徴とする物品の多列振り分け方法。
2. 【請求項２】 請求項１において、前記可動ガイド部材
   の先端部に開閉自在なストッパを有する物品の多列振り
   分け方法。
3. 【請求項３】 請求項１において、前記可動ガイド部材
   の前進速度がコンベアの前進速度と略同じである物品の
   多列振り分け方法。
4. 【請求項４】 コンベア上の搬入部で列状態に配置され
   た物品を所定列数の物品列に振り分ける装置であって、 機台と、 前記機台に設けられ、コンベアの幅方向に所定の順序に
   従って横移動するトラバーサ本体と、 前記トラバーサ本体にコンベアの進行方向に設けられ物
   品を列状態に保持する固定ガイド部材と、 前記搬入部と前記トラバーサ本体の間に設けられ、前記
   搬入部の物品を列状態で前記固定ガイド部材へ導く導入
   ガイド部材と、 前記トラバーサ本体に設けられ、物品を列状態で保持し
   つつコンベアの進行方向に対して前後動する可動ガイド
   部材とを含むことを特徴とする物品の多列振り分け装
   置。
5. 【請求項５】 請求項４において、前記可動ガイド部材
   の先端部に開閉自在なストッパを有する物品の多列振り
   分け装置。
6. 【請求項６】 請求項４において、前記固定ガイド部材
   および可動ガイド部材のための幅調節機構を備えた物品
   の多列振り分け装置。