JPH1076811A - 空気入りラジアルタイヤの製造方法とタイヤ及びタイヤ装着方法 - Google Patents
空気入りラジアルタイヤの製造方法とタイヤ及びタイヤ装着方法Info
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Abstract
イヤの製造方法、コニシティフォースを制御したラジア
ルタイヤ及び直進走行安定性などに優れたタイヤの装着
方法を提供する。 【解決手段】 トレッドゴム素材の凹部はそれと係合す
るリブが形成するトレッドゴムの溝に対しより小さな幅
方向凹面積及びより浅い底部のうち少なくとも何れか一
方の諸元を有し、各凹部と各リブとはそれぞれ互いの係
合位置にて、各凹部の最深底部と各リブの最先端部とを
同じトレッド幅方向にオフセットさせ、この状態にて未
加硫タイヤを内部から加圧して金型に押圧し、各リブを
トレッドゴム素材中に埋没させ、これにより各凹部に進
入する各リブが、トレッド幅方向の何れか一方向にトレ
ッドゴム素材を強制流動させる製造方法及びこの製造方
法に従い赤道面からオフセットしたベルトを備えるタイ
ヤ及びトゥイン、トゥアウト車両に対するベルトオフセ
ット装着方法。
Description
ルタイヤの製造方法とタイヤ及びタイヤ装着方法、より
詳細には上記製造方法により製造したタイヤ及びこのタ
イヤの車両への装着方法に関し、特にラジアルタイヤに
顕著に発生するコニシティフォース(Conisity Force、
COFと略記する)の向き及び大きさを正確に制御し得
る空気入りラジアルタイヤの製造方法と、この製造方法
に従いCOF発生方向とCOFの大きさとを制御したラ
ジアルタイヤと、このラジアルタイヤを、それに不可避
的に作用する荷重変動に基づく高速走行時における車両
のすわり安定感及び挙動の落着きを向上させ得るように
車両へ装着する装着方法とに関するものである。
いえばこの種のタイヤのこと)、それも特に高速走行の
機会が多い乗用車用タイヤの各種運動性能のうちユニフ
ォーミティ性能、換言すればノンユニフォーミティ特性
は単に振動乗り心地性に影響を及ぼすのみに止まらず、
しばしば操縦安定性の良否を左右する大きな要因となる
ことは良く知られた事実である。
したタイヤを転がり半径一定状態で直進、転動させたと
き、荷重の変動成分としてのラジアルフォースバリエイ
ション(RFV)、横力の変動成分としてのラテラルフ
ォースバリエイション(LFV)、横力の直流成分とし
てのラテラルフォースデビエイション(LFD)などが
知られている。
その1種類はタイヤ上に座標をとった場合、コーナリン
グ試験機でいえばドラムの正逆回転の何れの回転でも同
方向の横力が発生する種類のLFDで、この種の横力が
コニシティフォース(以下COFと略記する)と呼ばれ
ている。
が発生したときと同様に、しかも一般には何れの向きに
発生するかはランダムで走行中の車両を旋回させようと
する横力として働くので、COF特性は高速で走行する
車両、主として乗用車の操縦安定性に大きな影響を及ぼ
し、このためユニフォーミティ性能のなかで最も重要な
特性である。
をゼロにとは言わず、ゼロに近い値に抑え込むことがで
きない。このことはとりもなおさずCOFの的確な制御
方法が存在しないということであり、それと言うのはC
OFが主としてタイヤ赤道面に対するベルトの幅中央の
「ずれ」により生じ、この「ずれ」発生は生産上不可避
的に発生するバラツキであり、今日の進んだ品質管理手
法を駆使しても或る値の偏差(±σ)をもつのは止むを
得ない。この「ずれ」のCOFに及ぼす影響度合いは、
例えば乗用車用空気入りラジアルタイヤでサイズが18
5/70SR14の場合、2層のスチールコード交差層
になるベルトの幅中央線がタイヤ赤道面から僅か1mm
偏ったときCOFは約3kgf に及ぶ程大きい。
き、たまたま、例えば前輪に装着した左右タイヤのCO
Fが同じ右向きに発生しては車両の直進走行性が損なわ
れる。
とし、車両装着前のタイヤのCOFの向きと大きさとを
測定するか、予め意図的にCOFを或る向きとして製造
するかして、少なくとも前輪の左右にはCOFの向きを
逆にしてタイヤを装着し、互いのCOFを相殺すること
で車両の直進走行安定性を改善することを、例えば特開
平3−239607号公報は開示している。この装着方
法を図6に簡略図解した平面の説明図として示す。
示すように、前輪の左右タイヤに発生するCOFを車両
の内側に向けると、トゥイン設定によりタイヤから発生
する(コーナリングパワー)×(トゥイン角度)=横力
(Fy)にCOFが加算され、例えば左右何れか一方の
タイヤに走行路面の長周期の凹凸などに因る荷重変動が
生じると、横力及びCOFには荷重変動に基づく変動分
が(Fy)+(COF)に加算又は減算される。結局の
ところ左右タイヤに生じる(Fy)+(COF)が大き
く異なる結果、高速走行における操縦安定性、細分する
と車両の安定感及び挙動の落着き、ハンドルの微小応答
性及び手応え感などの性能が劣化するとういう問題があ
る。このことはトゥアウト設定の場合も同じである。
目的とし、すでに特願平8−21120号に係わる明細
書にて、タイヤの負荷荷重の変動に基づくCOFの変動
量に対し、トゥ設定角度と上記負荷荷重の変動に起因す
るコーナリングパワーの変動量との積を減算し、減算値
の絶対値が負荷荷重の変動量の1.2%以下となるよう
に四輪車両の前後左右にタイヤを装着する方法を提案し
ている。
用タイヤのように生産量が極めて多量にのぼるタイヤの
1本毎につきCOFを測定するのは生産性の点で劣るこ
とは明らかである一方、未加硫タイヤ成形時にベルト部
材の張合せ位置を意図的に「ずらす」せば、「ずらし」
量の平均値に3倍以上の偏差σ(3σ)が加減され、過
大なCOFをもつタイヤが混在するのは不可避であり、
とてもCOF制御と呼べる方法ではなく、しかも心出
し、心合せを旨とする成形作業の基本動作にそぐわず、
これもまた実用性に欠ける。
した発明は、従来の未加硫タイヤの各部材を張合せる成
形方法を基本で踏襲し、しかも確実に高精度で幅方向に
所定量だけベルトを偏らせ、意図する方向に意図する大
きさのCOFを発生させ得る空気入りラジアルタイヤの
製造方法を提供することを目的その一とし、請求項4又
は5に記載した発明は、請求項1〜3に従って製造し、
所定方向に所定量のCOFを発生し得る空気入りラジア
ルタイヤを提供することを目的その二とし、請求項6〜
8に記載した発明は、車両、特に乗用車に代表される車
両の前後左右にタイヤを装着したとき、先に述べた本出
願人による特願平8−21120号に係わる明細書に記
載した効果を実際のものとすることが可能なタイヤ装着
方法を提供することを目的その三とする。
るためこの発明の請求項1に記載した発明は、加硫成形
によりタイヤのトレッドゴムに踏面円周に沿って延びる
複数本の直状溝を形成する複数個の直状リブを内周面に
備える金型に、加硫の際に金型の各リブと係合させる複
数本の凹部を予め表面全周にわたり形成したトレッドゴ
ム素材を備える未加硫タイヤを収容して、加硫成形する
にあたり、上記トレッドゴム素材の凹部は、該凹部と係
合するリブが形成するトレッドゴムの溝に対し、より小
さな幅方向凹面積及びより浅い底部のうち少なくとも何
れか一方の諸元を有し、各凹部と各リブとはそれぞれ互
いの係合位置にて、各凹部の最深底部と各リブの最先端
部とを同じトレッド幅方向にオフセットさせ、このオフ
セット状態にて未加硫タイヤを内部から加圧して金型に
押圧し、各リブをトレッドゴム素材中に埋没させ、これ
により各凹部に進入する各リブが、トレッド幅方向の何
れか一方向にトレッドゴム素材を強制流動させることを
特徴とする空気入りラジアルタイヤの製造方法である。
は加硫成形後の溝を指し、トレッドゴム素材凹部の幅方
向凹面積とは、金型に収容する前の未加硫タイヤにおけ
るトレッドゴム素材の凹部に直交する平面による断面に
あらわれる凹輪郭と、凹輪郭の外側両端をそれらに連な
る線の内挿線とで囲まれる面積を指す。そしてトレッド
ゴムの溝の同様幅方向面積に比し凹部の幅方向凹面積は
より小さいこと、トレッドゴムの溝深さに比し凹部深さ
はより浅いことの何れか一方を満たすか又は両者を同時
に満たすことが必要である。
と金型の各リブの最先端部と同じトレッド幅方向にオフ
セットさせるときのオフセットとは、凹部の最深底部が
幅を有するときはその中央位置とリブの最先端部との間
の片寄りを指し、同様にリブの最先端部が幅を有すると
きはその中央位置と凹部の最深底部との間の片寄りを指
し、また凹部の最深底部とリブの最先端部とが共に幅を
有するときはそれぞれの中央位置相互間の片寄りを指す
ものとする。
その内部加圧により金型に押圧すれば、各凹部に進入す
る各リブはトレッドゴム素材をトレッド幅方向の何れか
一方に強制的に流動させ、同時にこのゴム流動はトレッ
ドゴム素材の内側表面に張合せたベルト素材を同じ方向
に移動させる働きを行う。
わちベルト素材移動を有利に実施させるため、請求項2
に記載した発明のように、トレッドゴム素材の各凹部
は、その両壁面の一方を緩斜面とし、他方を急斜面とし
て形成し、上記各凹部と金型の各リブとを互いに係合さ
せるとき、金型の各リブの先端部を先ず凹部の緩斜面に
当てることが望ましい。なお金型の直状リブに直交する
断面形状は半径方向中央軸線に関し対称であっても、ま
た非対称であっても、この断面形状に合せて凹部幅、両
壁面の緩斜面及び急斜面の形状を適宜選択すればよい。
トレッドゴム素材の凹部緩斜面の傾斜角度は、未加硫タ
イヤを金型に押圧するとき、金型のタイヤ形成面を幅方
向に2分する平面と直交する平面に対し10〜45°の
範囲内にあり、急斜面の傾斜角度は同直交平面に対し3
0〜90°の範囲内にあることが上記リブ断面形状との
兼ね合いで実際上有利に適合する。
発明の請求項4に記載した発明は、トレッドゴムに複数
本の直状溝を有するトレッド部と、その両側に連なるサ
イドウォール部及びビード部とからなり、これら各部を
補強するラジアルカーカスと、該カーカスとトレッドゴ
ムとの間でトレッド部を強化するベルトとを備える空気
入りラジアルタイヤにおいて、請求項1、2又は3に記
載した製造方法に従い、金型の各リブによるトレッドゴ
ム素材のトレッド幅方向への強制流動により該素材の下
に位置するベルト素材をゴム素材の流動方向と同じ向き
に移動させて未加硫タイヤに加硫成形を施して成り、こ
れにより加硫成形終了後のタイヤにおけるベルトは、そ
の幅中央を連ねる線がタイヤ赤道面に関しオフセット配
置に成ることを特徴とする空気入りラジアルタイヤであ
る。
において、トレッドゴム素材をトレッド幅方向の何れか
一方に強制的に流動させれば、このゴム流動の伴いトレ
ッドゴム素材の内側表面に張合せたベルト素材はラジア
ルカーカス素材に対し同時に同じ方向に所定量移動する
ので、加硫成形後の空気入りラジアルタイヤにおけるベ
ルトはタイヤ赤道面から所定量オフセットした配置にな
り、その結果所定方向に所定量のCOFを発生させるこ
とができる。
ためには、請求項5に記載した発明のように、請求項
1、2又は3に記載した製造方法に従い、金型リブの断
面形状と、トレッドゴム素材凹部の断面形状と、そして
凹部とリブとの間のオフセット量とを制御することによ
り、加硫成形後タイヤのベルトの幅中央を連ねる線のタ
イヤ赤道面からのオフセット量を1〜5mmの範囲内に
収めるのが望ましい。
のは、タイヤ種(タイヤサイズ)により、タイヤ構造、
特にベルト構造により同じオフセット量でも発生するC
OFが異なるためであり、しかも後述するタイヤ装着車
種により適合するCOFレベルが異なることに対し対応
可能とさせるためである。
請求項6に記載した発明は、まず、請求項4又は5に記
載したタイヤを四輪車両の前後左右のそれぞれの位置に
装着する姿勢が、ベルトの幅中央線のタイヤ赤道面から
のオフセット側を、車両に付すトゥ設定がトゥインのと
きは外側とする一方、トゥアウトのときは内側とするこ
とを特徴とするタイヤの装着方法である。なおオフセッ
ト側は外観で、例えばトレッドパターンやセリアルなど
で識別できる。
は車両への装着姿勢で外側及び内側となる側を予め定め
た上で、車両に付すトゥ設定がトゥインのときはベルト
の幅中央線のタイヤ赤道面からのオフセット側を装着外
側とし、車両に付すトゥ設定がトゥアウトのときは、オ
フセット側を装着内側とすることを特徴とする請求項4
又は5に記載したタイヤの装着方法である。
となる側を予め定めたトレッドパターンを含む非対称構
成を有するタイヤは、車両に付すトゥ設定がトゥインの
とき、ベルトの幅中央線のタイヤ赤道面からのオフセッ
ト側を装着外側とし、車両に付すトゥ設定がトゥアウト
のときは、ベルトの幅中央線のタイヤ赤道面からのオフ
セット側を装着内側とすることを特徴とする請求項4又
は5に記載したタイヤの装着方法である。
に述べた本出願による特願平8−21120号に係わる
明細書に記載した、「タイヤの負荷荷重の変動に基づく
COFの変動量に対し、トゥ設定角度と、負荷荷重変動
に起因するコーナリングパワの変動量との積を減算し、
その減算値の絶対値が負荷荷重の変動量の1.2%以下
とする」ことを実現させることが可能となる。
最大の狙いであり、走行路面のうねりなどの長周期の凹
凸などにより、一本もしくは複数本のいずれのタイヤに
荷重変動が生じても、それによる横力の変動は殆ど生じ
ることなく、その結果車両の直進走行安定性、ハンドル
の微小応答性、手応え感などを顕著に向上させることが
できる。
記載した発明の実施の形態の一例を図1、図2に基づい
て詳細に説明する。図1は、未加硫タイヤ及び加硫金型
それぞれを線図で示す部分断面図であり、図2は、図1
に示す要部拡大図である。
加硫タイヤであり、未加硫タイヤ1はトレッドゴム素材
2と、ベルト素材の2層以上(図示例は2層)のコード
交差層素材3と、1プライ以上(図示例は1プライ)の
ラジアルカーカス素材4と、サイドウォールゴム素材5
と、そしてインナーライナゴム素材6とを有し、図示は
省略したがラジアルカーカス素材4は一対のビードコア
素材間にわたり延びてビードコアの周りをタイヤ内側か
ら外側に巻上げた折返しを有する。トレッドゴム素材2
には予め表面2t全周にわたり円周に沿って延びる(以
降、円周方向と略記する)複数本(図示例は2本)の直
状凹部7、8を形成するものとする。なお符号2tはト
レッドゴム素材2の外側表面で、加硫成形後には踏面と
なる。
0は従来型の二つ割り合せモールドも可とするが、現在
乗用車用〜トラック−バス用空気入りラジアルタイヤに
専ら多用されている割りモールド(いわゆるセグメント
モールド)が好適に適合し、図示の金型10は後者の割
りモールドである。
面を形成するための輪郭形状を有し、特に加硫後タイヤ
のウエット路面走行時の良好な排水性に大きく寄与する
直状溝をトレッドゴムに形成するためのリブ12、13
を内周面11sに複数個(図示例は2個)備える。上記
踏面の直状溝はタイヤの踏面円周に沿って延びるもの
で、従ってリブ12、13も同様に金型10の内周面1
1sの円周に沿って延びる配置になる。これらリブ1
2、13は金型10の内側表面11を幅方向に2分する
平面E、すなわちタイヤで言えば赤道面と同じ平面の両
側に位置し、勿論これらリブ12、13の他にもトレッ
ドゴムに溝を形成するリブが存在するが、これらの図示
は省略した。
容して、加硫成形を開始する直前のありさまを示し、加
硫成形開始時にはトレッドゴム素材2の凹部7と金型1
0のリブ12とが、凹部8とリブ13とがそれぞれ係合
する。以降は図2も合せ参照して、係合するとき、凹部
7、8の幅方向凹面積A7 、A8 とリブ12、13部分
の図示断面積A12、A13との関係及び凹部7、8の底部
深さD7 、D8 とリブ12、13の高さH12、H13との
関係は下記の条件を満たすものとする。ただし面積
A7 、A8 、A12、A13は図2に示すように凹部7、8
の外側表面2t及び内周面11sそれぞれの断面にあら
われた内挿線(二点鎖線で示す)で囲まれた面積であ
り、底部深さD7 、D8 は最深底部7Bm、8Bmから
上記内挿線までの深さであり、高さH12、H13も最先端
部12e、13eから上記内挿線までの高さである。
り小さい関係を有すること、又は底部深さD7 、D8 は
高さH12、H13より小さな値である関係を満たすことの
何れかであることが必要であり、もしくは両者の関係を
同時に満たすことが必要である。
型10のリブ12、13と係合直前に位置しているが、
この状態を保持してリブ12、13と凹部7、8とが係
合するものとしたとき、凹部7、8の最深底部7Bm、
8Bmとリブ12、13の最先端部12e、13eとは
同じトレッド幅方向(矢印X方向)に距離dだけオフセ
ットさせるものとする。図示例の凹部7、8の二点鎖線
を含む断面形状はほぼ三角形状をなすが、下記するよう
にこれにこだわる必要はない。
示のリブ12、13の最先端部12e、13eのように
或る幅を有するときは、その幅中央を通る内周面11s
の法線L12、L13と、図で点に近い状態の最深底部7B
m、8Bmを通るトレッドゴム素材2の外側表面2tの
法線L7 、L8 とのそれぞれの相互間距離dを用い、図
示を省略したが最深底部7Bm、8Bmがリブ12、1
3の最先端部12e、13eと同様に幅を有するときは
(例えば二点鎖線部分を底辺とする台形状の断面形状の
場合)、その幅中央を通る法線L7 、L8 を基準とす
る。
未加硫タイヤを既知の方法に従い高内圧ガス、例えば1
0〜20kgf/cm2 の蒸気を充てんした加硫ブラダーによ
り加圧して金型10に押圧し、リブ12、13をトレッ
ドゴム素材2中に埋没させる。これにより凹部7、8に
進入するリブ12、13が未加硫のトレッドゴム素材2
を矢印X方向に強制流動させる。このゴム素材流動はそ
の直下にあるベルト素材3をも同じ方向に強制移動させ
る作用を有する。
緩斜面W7 p 、W8 p 、他方を急斜面W7 q 、W8 q と
するのが良く、リブ12、13が凹部7、8と互いに係
合するとき、リブ12、13の最先端部12e、13e
が先に緩斜面W7 p 、W8 pに当る方法を採用するのが
好適である。これは未加硫タイヤ1を金型10に押圧す
るとき、トレッドゴム素材2が順調かつ円滑に矢印X方
向に流動し易くなるからである。
方向に2分する平面Eと直交する平面Fに対する緩斜面
W7 p 、W8 p の傾斜角度α(度)及び急斜面W7 q 、
W8q の傾斜角度β(度)につき、角度αは10〜45
°の範囲内に設定し、角度βは30〜90°の範囲内に
設定するのが望ましい。ここに角度αが10°未満では
トレッドゴム素材2の流動量が少なくなり過ぎ、角度α
が45°を超えると凹部7、8の底部深さD7 、D8 が
リブ12、13の高さH12、H13を超え、トレッドゴム
素材の加硫に支障を来すので望ましくない。何れにして
も壁面W7 p 、W7 q 及び壁面W8 p 、W8 q の傾斜角
度の関係は常にα<βを満たすのが良い。この関係の下
でトレッドゴム素材2は円滑に流動する。
明の実施の形態の一例を図3に基づいて説明する。図3
は、図1、2に基づいて説明した未加硫タイヤ1を金型
10により加硫成形したラジアルタイヤの回転軸心を含
む平面による線図的断面図である。
1は、トレッド部21tと、その両側に連なる一対のサ
イドウォール部21s及び一対のビード部21bとから
なり、これら各部21t、21s、21bをビード部2
1b内の埋設したビードコア29相互間にわたり1プラ
イ以上(図示例は1プライ)のラジアルカーカス24に
て補強する。該カーカス24のプライは有機繊維コー
ド、例えばポリエステルコードのラジアル配列になる。
トレッドゴム22とラジアルカーカス24の外周との間
にベルト23を配置し、トレッド部21tを強化する。
コード交差層からなり、少なくとも隣接する2層(図示
例は2層)のコードはタイヤ赤道面(以下赤道面と略
す)Eを挟む交差配列になり、ここでいうコード交差と
はこのことを指す。これらコードの赤道面Eに対する傾
斜角度は10〜30°の範囲内にある。ベルト23のコ
ードには通常スチールコードを適用するが、特別な場合
は強度、弾性率及び剛性の点でスチールコードに近い性
質をもつケブラー(芳香族ポリアミド繊維)コードを好
適に使用し得る。ベルト23のコード交差層の幅関係は
図示例では内側コード層の幅が外側コード層より広幅で
あるが、この逆とすることも可とする。
コード交差層の全幅全外周面を掩い該層の両端部を超え
る幅を有するキャップ層を備えることができる。このキ
ャップ層は赤道面Eと平行もしくは平行に近いコード配
列になるコード層で、この発明におけるキャップ層は1
本以上のコードを螺旋巻回したコード層とするのが有利
である。このキャップ層のコードには高熱収縮率特性を
有する有機繊維コード、例えば6,6−ナイロンコー
ド、6−ナイロンコードが一般的であり、特に高速使用
の場合上記ケブラーのような有機繊維コードの使用も有
効である。このキャップ層を備えるタイヤは特に高速耐
久性と高速操縦安定性とが格段に向上するので高速使用
に好適である。
をそれぞれ上記キャップ層と同様な螺旋巻回コード層で
覆う狭幅のレイヤも備えることができる。コード材料は
キャップ層のそれと同じでよい。この場合も高速耐久性
と高速操縦安定性とのそれぞれの性能向上に寄与する。
図1、図2を参照して、先の説明ではこれらキャップ層
及びレイヤを備えるベルト素材3に触れなかったが、キ
ャップ層及びレイヤを含めたベルト素材3はトレッドゴ
ム素材2の流動につれ所定方向(矢印X方向)に所定量
だけ移動することができる。
0の内周面11sはトレッド部21tの踏面21tを形
成し、そしてリブ12、13は、同図に示した凹部7、
8との連係動作にてトレッドゴム22における周方向溝
27、28を形成するとき、同時にベルト3を赤道面E
から図で左側に偏り量δだけオフセットさせている。よ
って赤道面Eからベルト23の2層の端縁までの距離
a、b、c、dにつき、内側コード層はd>c、外側コ
ード層ではb>aそれぞれの関係を満たすものである。
を定める基準平面Ebはベルト23の幅中央を連ねる
線、すなわち図示例では最大幅をもつ内側コード層の幅
中央を連ねる線を通る赤道面Eに平行な平面である。通
常は内外コード層間の赤道面Eからの偏り量に殆ど差が
ないので上記定義で実際上支障は生じないので、上記距
離a、bを用い、(b−a)=δとする。
に詳述した金型10のリブ12、13の断面形状と、凹
部7、8の断面形状及び加硫成形時のリブ12、13と
凹部7、8との間のオフセット距離dとを主たる対象と
して制御するのを基本とし、これにベルト23の構成、
未加硫トレッドゴム素材2の粘性、剪断抵抗特性などを
加味して特定することができる。そしてオフセットが何
れの側に存在するかをタイヤに、例えばサイドウォール
部21sに表示するのは勿論である。
はタイヤ構造、主としてベルト23の構造及び構成によ
り変化するため、またタイヤ装着車種によりCOFの適
正値が異なるため、少なくとも乗用車の使途に供するタ
イヤに関し、オフセット量δは1〜5mmの範囲内が適
合する。
た発明を図4、図5に基づき説明する。図4は、先に述
べたタイヤ21をトゥイン設定の四輪車両の前後左右に
装着した平面の説明図であり、図5はタイヤ21をトゥ
アウト設定の四輪車両の前後左右に装着した平面の説明
図である。各図では説明の便宜上先に述べたベルト23
の外側コード層を現して、多数本の斜め実線によるコー
ドにて示す。
ルト23の幅中央線、この場合は外側コード層における
平面Eb上の線の赤道面Eからのオフセット側を外側と
して、先に定義したベルト23の幅中央を連ねる線を含
む平面Ebがオフセット量δ=(b−a)/2だけ赤道
面Eより外側となるようにして各タイヤ21を前後左右
に装着したものである。COFは矢印で示すようにa<
bの関係をもつオフセット側(赤道面Eから見て平面E
b側)に向け、すなわち装着姿勢で外側に向け発生す
る。このトゥイン設定で直進走行するタイヤ21に発生
する横力Fy(トゥイン角度×コーナリングパワ)は図
6に示す場合と同様に装着姿勢内側に向け発生する。
は、オフセット側の平面Ebが赤道面Eより内側に位置
するようにタイヤ21を装着する。そのときCOFは上
記と逆方向の装着姿勢内側に向け発生し、トゥアウト設
定で直進走行するタイヤに生じる横力Fyは装着姿勢外
側に向け発生する。
1の負荷荷重Wの変動量をΔW、コーナリングパワの変
動量をΔCPとし、トゥ設定角度をトゥインにつき前輪
はθ FI、後輪はθRI、トゥアウトにつき前輪はθFO、後
輪はθROとしたとき、(1)トゥイン設定四輪車両で
は、トゥ設定角度と、負荷荷重変動量ΔWに起因するコ
ーナリングパワの変動量ΔCPとの積は、トゥイン設定
四輪車両にて、
の変動量は、
にほぼ比例することを実験により確かめている上、比
(ΔCP/ΔW)も特定することができ、かつCOFと
Fyとが互いに逆向きであることから、結局、(1)ト
ゥイン設定四輪車両における、
車両における、
全般に共通するが、回転方向を指定する必要がある構成
を有するタイヤ21の場合は、車両への装着姿勢で外側
及び内側となる側を予め定めた上で、トゥイン設定四輪
車両では、オフセット側の平面Ebが赤道面Eより外側
に位置するようにタイヤ21を装着し、トゥアウト設定
四輪車両では、オフセット側の平面Ebが赤道面Eより
内側に位置するようにタイヤ21を装着すればよい。
る側を予め定めたトレッドパターンを含む非対称構成を
有するタイヤ21は、上記同様にトゥイン設定四輪車両
では、オフセット側の平面Ebが赤道面Eより外側に位
置するようにタイヤ21を装着し、トゥアウト設定四輪
車両では、オフセット側の平面Ebが赤道面Eより内側
に位置するようにタイヤ21を装着する。
直進走行する車両に装着した一本もしくは複数本の何れ
のタイヤ21に負荷荷重変動が生じても、それに起因す
る横向き力の変動が殆ど生じることがなく、その結果高
速走行中の車両の直進安定性、ハンドルの微小応答性及
び手応え感などの性能が顕著に向上する。
95/65R14であり、実施例1〜4の構成は基本的
に図3に従い、ラジアルカーカス24(ラジアルカーカ
ス素材4)は1000D/2のポリエステルコードの2
プライからなり、ベルト23(ベルト素材3)は2層の
1×5×0.23mm構造のスチールコード交差層と、こ
の交差層の両側端部を掩う各1層の6,6−ナイロンコ
ードのレイヤとからなる。トレッド部21tの踏面22
tには赤道面Eを挟む両側近傍に周方向直状溝27、2
8を備える。
割りモールドであり、その赤道面E近傍の両側に周方向
直状溝27、28を形成するための周方向リブ12、1
3を備え、これに対し未加硫タイヤ1のトレッドゴム素
材2には図1に示す先太り周方向凹部7、8を予め形成
し、これら凹部7、8とリブ12、13との係合に際
し、リブ12、13の最先端部12e、13eと、凹部
7、8の最深底部7Bm、8Bmを通るトレッドゴム素
材2の外側表面2tの法線L7 、L8 とのそれぞれのオ
フセット距離dは後に掲げる表1に示した。なお数値の
前に付した+(プラス)は図1に示すオフセットの向き
をあらわす。
れ7.8mmであり、これに対し凹部7、8の底部深さ
D7 、D8 をそれぞれ3.5mmとした。凹部7、8の
トレッドゴム素材2の外側表面2tの開口幅と、緩斜面
W7 p 、W8 p の傾斜角度α(度)及び急斜面W7 q 、
W8 q の傾斜角度β(度)とは比較例を含め表1に示し
た。
き、内圧2.0kgf/cm2 、負荷荷重400kgの試験条件
下で、目標とするCOF(kgf)の値と実際のCOF(kg
f)の値とを測定し、その平均値を求めて目標値と対比
し、併せてCOF(kgf) 測定後のタイヤを解剖し、平面
Ebの赤道面Eからのオフセット量δ(mm)を測定
し、これらの結果を表1に示した。なお数値の前に付し
た+(プラス)は図3に示すオフセットδの向きを、−
(マイナス)はその逆向きをあらわす。
測COF(kgf) は目標値とほぼ一致し、しかも表の記載
は省略したが実測COF(kgf) の平均値からの偏りは±
1.0kgf 内に収まっていて、この偏りは実用上十分な
範囲内であることが確かめられた。
ない従来例1、2のタイヤも製造し、従来例1のタイ
ヤ、実施例1の回転方向無指定のタイヤ21及び比較例
タイヤの3例の供試タイヤにつき、また従来例2のタイ
ヤ、実施例3の回転方向指定のタイヤ21及び比較例タ
イヤの3例の供試タイヤにつき、それぞれ二つに分けた
実車テストによるフィーリングテストを実施した。車両
の前輪トゥイン設定角度は0.05°、後輪トゥイン設
定角度は0.1°であり、前輪荷重約400kg、後輪
荷重約300kgである。タイヤの内圧は2.0kgf/cm
2 とした。
均値は、従来例1が−1.3kgf 、実施例1が+3.2
kgf 、比較例が−6.2kgf であり、後者の3例のタイ
ヤ4本のCOF(kgf) 平均値は、従来例2が−0.3kg
f 、実施例3が+4.5kgf 、比較例が−3.9kgf で
あった。なお±の符号+が図4に示すCOFの矢印の向
きであり、符号−はその逆向きをあらわす。
き性とすわり安定性及び微小応答性とし、これら性能に
対する評価はゼロ点を標準とするプラス(+)、マイナ
ス(−)の評点付けを実施した。+点で値が大きいほど
優れた性能を示すことをあらわし、その結果は、前者3
例では、従来例1を基準として、実施例1が+2点、比
較例が−2点であった。後者3例では従来例1を基準と
して、実施例3が+3点、比較例が−2点であった。
によれば、従来の未加硫タイヤの各部材を張合せる成形
方法を基本で踏襲し、しかも確実に高精度で幅方向に所
定量だけベルトを偏らせ、意図する方向に意図する大き
さのCOFを発生させ得る空気入りラジアルタイヤの製
造方法を提供することが可能であり、この発明の請求項
4又は5に記載した発明によれば、所定方向に所定量の
COFを発生し得る空気入りラジアルタイヤを提供する
ことができ、この発明の請求項6〜8に記載した発明に
よれば、特に乗用車に代表される車両の前後左右にタイ
ヤを装着したとき、本出願人による特願平8−2112
0号に係わる明細書に記載した特徴要件の、走行中のタ
イヤへの負荷荷重の変動に基づくCOFの変動量に対
し、トゥ設定角度と、負荷荷重変動に起因するコーナリ
ングパワの変動量との積を減算し、その減算値の絶対値
が負荷荷重の変動量の1.2%以下とすることを実際上
可能とし、これにより車両の直進安定性、微小応答性、
手応感などの性能を飛躍的に向上させ得るタイヤ装着方
法を提供することが可能となる。
断面図である。
イヤの断面図である。
装着方法の一例を示す説明図である。
の装着方法の一例を示す説明図である。
一例を示す説明図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 加硫成形によりタイヤのトレッドゴムに
踏面円周に沿って延びる複数本の直状溝を形成する複数
個の直状リブを内周面に備える金型に、加硫の際に金型
の各リブと係合させる複数本の凹部を予め表面全周にわ
たり形成したトレッドゴム素材を備える未加硫タイヤを
収容して、加硫成形するにあたり、 上記トレッドゴム素材の凹部は、該凹部と係合するリブ
が形成するトレッドゴムの溝に対し、より小さな幅方向
凹面積及びより浅い底部のうち少なくとも何れか一方の
諸元を有し、 各凹部と各リブとはそれぞれ互いの係合位置にて、各凹
部の最深底部と各リブの最先端部とを同じトレッド幅方
向にオフセットさせ、このオフセット状態にて未加硫タ
イヤを内部から加圧して金型に押圧し、各リブをトレッ
ドゴム素材中に埋没させ、 これにより各凹部に進入する各リブが、トレッド幅方向
の何れか一方向にトレッドゴム素材を強制流動させるこ
とを特徴とする空気入りラジアルタイヤの製造方法。 - 【請求項2】 トレッドゴム素材の各凹部は、その両壁
面の一方を緩斜面とし、他方を急斜面として形成し、上
記各凹部と金型の各リブとを互いに係合させるとき、金
型の各リブの先端部を先ず凹部の緩斜面に当てることを
特徴とする請求項1に記載したタイヤの製造方法。 - 【請求項3】 トレッドゴム素材の凹部緩斜面の傾斜角
度は、未加硫タイヤを金型に押圧するとき、金型のタイ
ヤ形成面を幅方向に2分する平面と直交する平面に対し
10〜45°の範囲内にあり、急斜面の傾斜角度は同直
交平面に対し30〜90°の範囲内にあることを特徴と
する請求項2に記載した製造方法。 - 【請求項4】 トレッドゴムに複数本の直状溝を有する
トレッド部と、その両側に連なるサイドウォール部及び
ビード部とからなり、これら各部を補強するラジアルカ
ーカスと、該カーカスとトレッドゴムとの間でトレッド
部を強化するベルトとを備える空気入りラジアルタイヤ
において、 請求項1、2又は3に記載した製造方法に従い、金型の
各リブによるトレッドゴム素材のトレッド幅方向への強
制流動により該素材の下に位置するベルト素材をゴム素
材の流動方向と同じ向きに移動させて未加硫タイヤに加
硫成形を施して成り、 これにより加硫成形終了後のタイヤにおけるベルトは、
その幅中央を連ねる線がタイヤ赤道面に関しオフセット
配置に成ることを特徴とする空気入りラジアルタイヤ。 - 【請求項5】 請求項1、2又は3に記載した製造方法
に従い、金型リブの断面形状と、トレッドゴム素材凹部
の断面形状と、そして凹部とリブとの間のオフセット量
とを制御することにより、加硫成形後タイヤのベルトの
幅中央を連ねる線のタイヤ赤道面からのオフセット量を
1〜5mmの範囲内として成ることを特徴とする請求項
4に記載したタイヤ。 - 【請求項6】 請求項4又は5に記載したタイヤを四輪
車両の前後左右のそれぞれの位置に装着する姿勢が、ベ
ルトの幅中央線のタイヤ赤道面からのオフセット側を、
車両に付すトゥ設定がトゥインのときは外側とする一
方、トゥアウトのときは内側とすることを特徴とするタ
イヤの装着方法。 - 【請求項7】 回転方向指定の構成を有するタイヤは車
両への装着姿勢で外側及び内側となる側を予め定めた上
で、車両に付すトゥ設定がトゥインのときはベルトの幅
中央線のタイヤ赤道面からのオフセット側を装着外側と
し、車両に付すトゥ設定がトゥアウトのときは、オフセ
ット側を装着内側とすることを特徴とする請求項4又は
5に記載したタイヤの装着方法。 - 【請求項8】 車両への装着姿勢で外側及び内側となる
側を予め定めたトレッドパターンを含む非対称構成を有
するタイヤは、車両に付すトゥ設定がトゥインのとき、
ベルトの幅中央線のタイヤ赤道面からのオフセット側を
装着外側とし、車両に付すトゥ設定がトゥアウトのとき
は、ベルトの幅中央線のタイヤ赤道面からのオフセット
側を装着内側とすることを特徴とする請求項4又は5に
記載したタイヤの装着方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23515796A JP3869051B2 (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 空気入りラジアルタイヤの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23515796A JP3869051B2 (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 空気入りラジアルタイヤの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1076811A true JPH1076811A (ja) | 1998-03-24 |
JP3869051B2 JP3869051B2 (ja) | 2007-01-17 |
Family
ID=16981903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23515796A Expired - Fee Related JP3869051B2 (ja) | 1996-09-05 | 1996-09-05 | 空気入りラジアルタイヤの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3869051B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011037415A (ja) * | 2009-08-18 | 2011-02-24 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ及びその製造方法 |
JP2013103478A (ja) * | 2011-11-16 | 2013-05-30 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ローカバー |
KR101431587B1 (ko) * | 2013-07-22 | 2014-08-20 | 한국타이어 주식회사 | 타이어의 코니시티 개선을 위한 판별방법 |
JP2014213508A (ja) * | 2013-04-24 | 2014-11-17 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤの製造方法および空気入りタイヤ |
KR20210066575A (ko) * | 2019-11-28 | 2021-06-07 | 금호타이어 주식회사 | 공기입 타이어 |
-
1996
- 1996-09-05 JP JP23515796A patent/JP3869051B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR101431587B1 (ko) * | 2013-07-22 | 2014-08-20 | 한국타이어 주식회사 | 타이어의 코니시티 개선을 위한 판별방법 |
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