JPH107667A - 1,5−ベンゾチアゼピン誘導体の製法 - Google Patents
1,5−ベンゾチアゼピン誘導体の製法Info
- Publication number
- JPH107667A JPH107667A JP9062592A JP6259297A JPH107667A JP H107667 A JPH107667 A JP H107667A JP 9062592 A JP9062592 A JP 9062592A JP 6259297 A JP6259297 A JP 6259297A JP H107667 A JPH107667 A JP H107667A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carboxylic acid
- amount
- derivative
- acid
- propionic acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D281/00—Heterocyclic compounds containing rings of more than six members having one nitrogen atom and one sulfur atom as the only ring hetero atoms
- C07D281/02—Seven-membered rings
- C07D281/04—Seven-membered rings having the hetero atoms in positions 1 and 4
- C07D281/08—Seven-membered rings having the hetero atoms in positions 1 and 4 condensed with carbocyclic rings or ring systems
- C07D281/10—Seven-membered rings having the hetero atoms in positions 1 and 4 condensed with carbocyclic rings or ring systems condensed with one six-membered ring
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Nitrogen- Or Sulfur-Containing Heterocyclic Ring Compounds With Rings Of Six Or More Members (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 1,5−ベンゾチアゼピン誘導体又はその塩
の製法 【解決手段】 式2のプロピオン酸誘導体を、非ハロゲ
ン化溶剤中、カルボン酸の存在下に、分子内環化反応さ
せる場合に、カルボン酸として、α−塩素化カルボン酸
を使用する。
の製法 【解決手段】 式2のプロピオン酸誘導体を、非ハロゲ
ン化溶剤中、カルボン酸の存在下に、分子内環化反応さ
せる場合に、カルボン酸として、α−塩素化カルボン酸
を使用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、式2:
【0002】
【化3】
【0003】[式中、R1及びR2は、前記と同様に定義
され、かつR3は、H又はアルキル基を表す]のプロピオ
ン酸誘導体を、非ハロゲン化溶剤中、カルボン酸の存在
下に分子内環化反応させることによる、式1:
され、かつR3は、H又はアルキル基を表す]のプロピオ
ン酸誘導体を、非ハロゲン化溶剤中、カルボン酸の存在
下に分子内環化反応させることによる、式1:
【0004】
【化4】
【0005】[式中、R1は、H、アルキル基又はアルコ
キシ基を表し、かつR2は、H又はハロゲンを表わす]の
1,5−ベンゾチアゼピン誘導体又はその塩の製法に関
する。
キシ基を表し、かつR2は、H又はハロゲンを表わす]の
1,5−ベンゾチアゼピン誘導体又はその塩の製法に関
する。
【0006】
【従来の技術】同様の方法は、Chem. Pharm. Bull. 19,
2028-2037(1970)から公知であり、そこには、殊に、酢
酸が、このようなプロピオン酸誘導体を環化するための
触媒として挙げられている。
2028-2037(1970)から公知であり、そこには、殊に、酢
酸が、このようなプロピオン酸誘導体を環化するための
触媒として挙げられている。
【0007】公知の方法の欠点は、収率が非常に低いこ
と、更に、比較的長い反応時間である。
と、更に、比較的長い反応時間である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、短時
間に、高い収率で、前記のプロピオン酸誘導体の環化を
可能にする方法を提供することである。
間に、高い収率で、前記のプロピオン酸誘導体の環化を
可能にする方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】これは、本発明により、
α−塩素化カルボン酸を、カルボン酸として使用するこ
とにより達成された。
α−塩素化カルボン酸を、カルボン酸として使用するこ
とにより達成された。
【0010】適当なα−塩素化カルボン酸の例は、一般
式:R−C(Cl)n−COOH[式中、Rは、Cl、アル
キル基又はアリール基を表し、かつnは、1又は2であ
ってよい]の酸である。R中に含まれるC原子の数は、
厳密ではないが、実際には、0〜20、殊に、0〜3で
あるのが有利である。nは、2に等しいのが有利であ
る。トリクロロ酢酸を用いると、最も良い結果が得られ
る。
式:R−C(Cl)n−COOH[式中、Rは、Cl、アル
キル基又はアリール基を表し、かつnは、1又は2であ
ってよい]の酸である。R中に含まれるC原子の数は、
厳密ではないが、実際には、0〜20、殊に、0〜3で
あるのが有利である。nは、2に等しいのが有利であ
る。トリクロロ酢酸を用いると、最も良い結果が得られ
る。
【0011】通常使用されるα−塩素化カルボン酸の量
は、使用されるプロピオン酸誘導体の量に対して算出し
て、α−塩素化カルボン酸0.1〜100モル%であ
る。プロピオン酸誘導体の酸を、環化反応の出発材料と
して使用する場合には、プロピオン酸誘導体の量に対し
て算出して0.1〜10モル%、殊に、2〜6モル%の
α−塩素化カルボン酸を使用するのが有利であり;エス
テルを、プロピオン酸誘導体として使用する場合には、
プロピオン酸誘導体の量に対して算出して、10〜80
モル%、殊に、20〜60モル%のα−塩素化カルボン
酸を使用するのが有利である。
は、使用されるプロピオン酸誘導体の量に対して算出し
て、α−塩素化カルボン酸0.1〜100モル%であ
る。プロピオン酸誘導体の酸を、環化反応の出発材料と
して使用する場合には、プロピオン酸誘導体の量に対し
て算出して0.1〜10モル%、殊に、2〜6モル%の
α−塩素化カルボン酸を使用するのが有利であり;エス
テルを、プロピオン酸誘導体として使用する場合には、
プロピオン酸誘導体の量に対して算出して、10〜80
モル%、殊に、20〜60モル%のα−塩素化カルボン
酸を使用するのが有利である。
【0012】適当な出発化合物は、式中のR1が、H、
アルキル基又はアルコキシ基、殊に、1〜20個のC原
子、有利に、1〜5個のC原子を有するアルキル基又は
アルコキシ基を表し;R2が、H又はハロゲン、殊に、
Clを表し、かつR3が、H又はアルキル基、殊に、1
から20個のC原子、有利に、1〜5個のC原子を有す
るアルキル基を表す式2のプロピオン酸誘導体である。
アルキル基又はアルコキシ基、殊に、1〜20個のC原
子、有利に、1〜5個のC原子を有するアルキル基又は
アルコキシ基を表し;R2が、H又はハロゲン、殊に、
Clを表し、かつR3が、H又はアルキル基、殊に、1
から20個のC原子、有利に、1〜5個のC原子を有す
るアルキル基を表す式2のプロピオン酸誘導体である。
【0013】本発明の方法に使用される非ハロゲン化溶
剤の選択は、特に厳密ではない。適当な溶剤の例は、炭
化水素、殊に、芳香族炭化水素、例えば、ベンゼン、キ
シレン、トルエン又は脂肪族炭化水素、例えば、n−ヘ
キサン、n−ヘプタン、n−オクタン又はシクロヘキサ
ン;又はエーテル、例えば、プロピルエーテルである。
キシレン又はトルエンを使用するのが、有利である。
剤の選択は、特に厳密ではない。適当な溶剤の例は、炭
化水素、殊に、芳香族炭化水素、例えば、ベンゼン、キ
シレン、トルエン又は脂肪族炭化水素、例えば、n−ヘ
キサン、n−ヘプタン、n−オクタン又はシクロヘキサ
ン;又はエーテル、例えば、プロピルエーテルである。
キシレン又はトルエンを使用するのが、有利である。
【0014】環化を本発明により行う際の温度も、特に
厳密ではない。実際には、50〜200、特に、100
〜170℃の温度が、有利である。
厳密ではない。実際には、50〜200、特に、100
〜170℃の温度が、有利である。
【0015】出発材料として使用されるプロピオン酸誘
導体は、当業者に公知の方法で、例えば、アミノチオフ
ェノールとフェニルグリシド酸の相応する誘導体との結
合により製造することができる。所望の場合には、プロ
ピオン酸誘導体が生じるこの結合反応及び後続のそのプ
ロピオン酸誘導体の環化を、プロピオン酸誘導体をその
間、単離することなく実施することができる。
導体は、当業者に公知の方法で、例えば、アミノチオフ
ェノールとフェニルグリシド酸の相応する誘導体との結
合により製造することができる。所望の場合には、プロ
ピオン酸誘導体が生じるこの結合反応及び後続のそのプ
ロピオン酸誘導体の環化を、プロピオン酸誘導体をその
間、単離することなく実施することができる。
【0016】続いて、得られた1,5−ベンゾチアゼピ
ンを、公知の薬剤学的化合物、例えば、ジルチアゼム
に、当業者に公知の技術で、例えば、アルキル化及びア
シル化により変換することができる。ジルチアゼムは、
(+)−(2S,3S)−2−(4−メトキシフェニル)−3
−アセチルオキシ−5−[2−(ジメチルアミノ)エチル]
−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4
(5H)−オンの一般名称であり、かつ例えば、米国特許
(US−A)第3562257号明細書中に記載されて
いる。
ンを、公知の薬剤学的化合物、例えば、ジルチアゼム
に、当業者に公知の技術で、例えば、アルキル化及びア
シル化により変換することができる。ジルチアゼムは、
(+)−(2S,3S)−2−(4−メトキシフェニル)−3
−アセチルオキシ−5−[2−(ジメチルアミノ)エチル]
−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4
(5H)−オンの一般名称であり、かつ例えば、米国特許
(US−A)第3562257号明細書中に記載されて
いる。
【0017】
【実施例】さて、本発明を、例により詳述するが、本発
明は、これにより制限されるものではない。
明は、これにより制限されるものではない。
【0018】例I トリクロロ酢酸を用いての(+)−(2S,3S)−2−ヒ
ドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)−3−(2−ア
ミノフェニルチオ)プロピオン酸メチルエステルの環
化。
ドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)−3−(2−ア
ミノフェニルチオ)プロピオン酸メチルエステルの環
化。
【0019】トリクロロ酢酸820mgを、o−キシレ
ン30ml中の(+)−(2S,3S)−2−ヒドロキシ−
3−(4−メトキシフェニル)−3−(2−アミノフェニ
ルチオ)プロピオン酸メチルエステル3.3gの溶液
に、窒素雰囲気下、90℃で添加した。続いて、この溶
液を、還流温度に加熱した。生じたメタノールを、共沸
蒸留により除去した。1時間後に、溶液を、15℃に冷
却し、かつ撹拌を、この温度で1時間継続した。生じた
沈殿物を濾別し、かつ初め、o−キシレンで、ついで、
氷水で洗浄した。乾燥の後に、(+)−(2S,3S)−2
−(4−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2,3−
ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン
の収量は、2.4g(81%)であった。
ン30ml中の(+)−(2S,3S)−2−ヒドロキシ−
3−(4−メトキシフェニル)−3−(2−アミノフェニ
ルチオ)プロピオン酸メチルエステル3.3gの溶液
に、窒素雰囲気下、90℃で添加した。続いて、この溶
液を、還流温度に加熱した。生じたメタノールを、共沸
蒸留により除去した。1時間後に、溶液を、15℃に冷
却し、かつ撹拌を、この温度で1時間継続した。生じた
沈殿物を濾別し、かつ初め、o−キシレンで、ついで、
氷水で洗浄した。乾燥の後に、(+)−(2S,3S)−2
−(4−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2,3−
ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オン
の収量は、2.4g(81%)であった。
【0020】純度:>98%(1H−NMR) 融点=203℃ [α]D 20=+115℃(c=0.4;MeOH)。
【0021】例II トリクロロ酢酸を用いての(+)−(2S,3S)−2−ヒ
ドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)−3−(2−ア
ミノフェニルチオ)プロピオン酸メチルエステルの環
化。
ドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)−3−(2−ア
ミノフェニルチオ)プロピオン酸メチルエステルの環
化。
【0022】トリクロロ酢酸320mgを、o−キシレ
ン30ml中の(+)−(2S,3S)−2−ヒドロキシ−
3−(4−メトキシフェニル)−3−(2−アミノフェニ
ルチオ)プロピオン酸メチルエステル3.3gの溶液
に、窒素雰囲気下に、90℃で添加した。続いて、この
溶液を、還流温度に加熱した。生じたメタノールを、共
沸蒸留により除去した。1時間後、トリクロロ酢酸の第
2の量320mgを添加した。2時間の全反応時間の後
に、溶液を15℃に冷却し、かつ撹拌を、この温度で、
1時間継続した。生じた沈殿物を濾別し、かつ初めにo
−キシレンで、次いで氷水で洗浄した。乾燥の後に、
(+)−(2S,3S)−2−(4−メトキシフェニル)−3
−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチア
ゼピン−4(5H)−オンの収量は、2.5g(84%)
であった。
ン30ml中の(+)−(2S,3S)−2−ヒドロキシ−
3−(4−メトキシフェニル)−3−(2−アミノフェニ
ルチオ)プロピオン酸メチルエステル3.3gの溶液
に、窒素雰囲気下に、90℃で添加した。続いて、この
溶液を、還流温度に加熱した。生じたメタノールを、共
沸蒸留により除去した。1時間後、トリクロロ酢酸の第
2の量320mgを添加した。2時間の全反応時間の後
に、溶液を15℃に冷却し、かつ撹拌を、この温度で、
1時間継続した。生じた沈殿物を濾別し、かつ初めにo
−キシレンで、次いで氷水で洗浄した。乾燥の後に、
(+)−(2S,3S)−2−(4−メトキシフェニル)−3
−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチア
ゼピン−4(5H)−オンの収量は、2.5g(84%)
であった。
【0023】純度:>98%(1H−NMR) 例III 2,2−ジクロロオクタデカン酸を用いての(+)−(2
S,3S)−2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニ
ル)−3−(2−アミノフェニルチオ)プロピオン酸メチ
ルエステルの環化。
S,3S)−2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニ
ル)−3−(2−アミノフェニルチオ)プロピオン酸メチ
ルエステルの環化。
【0024】2,2−ジクロロオクタデカン酸177m
gを、o−キシレン30ml中の(+)−(2S,3S)−
2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)−3−
(2−アミノフェニルチオ)プロピオン酸メチルエステル
3.3gの溶液に、窒素雰囲気下に、90℃で添加し
た。続いて、この溶液を、還流温度に加熱した。生じた
メタノールを、共沸蒸留により除去した。1時間後、
2,2−ジクロロオクタデカン酸の第2の量177mg
を添加した。2,2−ジクロロオクタデカン酸の第3の
量707mgを、再び、1時間後に添加した。3時間の
全反応時間の後に、溶液を15℃に冷却し、かつ撹拌
を、この温度で、1時間継続した。生じた沈殿物を濾別
し、かつ初めにo−キシレンで、ついで氷水で洗浄し
た。乾燥の後に、(+)−(2S,3S)−2−(4−メト
キシフェニル)−3−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−
1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンの収量は、
2.2g(73%)であった。
gを、o−キシレン30ml中の(+)−(2S,3S)−
2−ヒドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)−3−
(2−アミノフェニルチオ)プロピオン酸メチルエステル
3.3gの溶液に、窒素雰囲気下に、90℃で添加し
た。続いて、この溶液を、還流温度に加熱した。生じた
メタノールを、共沸蒸留により除去した。1時間後、
2,2−ジクロロオクタデカン酸の第2の量177mg
を添加した。2,2−ジクロロオクタデカン酸の第3の
量707mgを、再び、1時間後に添加した。3時間の
全反応時間の後に、溶液を15℃に冷却し、かつ撹拌
を、この温度で、1時間継続した。生じた沈殿物を濾別
し、かつ初めにo−キシレンで、ついで氷水で洗浄し
た。乾燥の後に、(+)−(2S,3S)−2−(4−メト
キシフェニル)−3−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−
1,5−ベンゾチアゼピン−4(5H)−オンの収量は、
2.2g(73%)であった。
【0025】純度:>98%(1H−NMR) 例IV トリクロロ酢酸を用いての(+)−(2S,3S)−2−ヒ
ドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)−3−(2−ア
ミノフェニルチオ)プロピオン酸の環化。
ドロキシ−3−(4−メトキシフェニル)−3−(2−ア
ミノフェニルチオ)プロピオン酸の環化。
【0026】トリクロロ酢酸34mgを、o−キシレン
20ml中の(+)−(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3
−(4−メトキシフェニル)−3−(2−アミノフェニル
チオ)プロピオン酸1.36gの溶液に、窒素雰囲気下
に、110℃で添加した。続いて、この溶液を、還流温
度に加熱した。生じた水を、共沸蒸留により除去した。
2時間後、溶液を15℃に冷却し、かつ撹拌を、この温
度で1時間継続した。生じた沈殿物を濾別し、かつ初め
にo−キシレンで、ついで氷水で洗浄した。乾燥の後
に、(+)−(2S,3S)−2−(4−メトキシフェニル)
−3−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾ
チアゼピン−4(5H)−オンの収量は、1.01g(8
1%)であった。
20ml中の(+)−(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3
−(4−メトキシフェニル)−3−(2−アミノフェニル
チオ)プロピオン酸1.36gの溶液に、窒素雰囲気下
に、110℃で添加した。続いて、この溶液を、還流温
度に加熱した。生じた水を、共沸蒸留により除去した。
2時間後、溶液を15℃に冷却し、かつ撹拌を、この温
度で1時間継続した。生じた沈殿物を濾別し、かつ初め
にo−キシレンで、ついで氷水で洗浄した。乾燥の後
に、(+)−(2S,3S)−2−(4−メトキシフェニル)
−3−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾ
チアゼピン−4(5H)−オンの収量は、1.01g(8
1%)であった。
【0027】純度:>98%(1H−NMR)。
【0028】例V (2R,3S)−2,3−エポキシ−3−(4−メトキシ
フェニル)プロピオン酸メチルエステルからの(+)−(2
S,3S)−2−(4−メトキシフェニル)−3−ヒドロ
キシ−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−
4(5H)−オンの合成。
フェニル)プロピオン酸メチルエステルからの(+)−(2
S,3S)−2−(4−メトキシフェニル)−3−ヒドロ
キシ−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン−
4(5H)−オンの合成。
【0029】(2R,3S)−2,3−エポキシ−3−
(4−メトキシフェニル)プロピオン酸メチルエステル1
0.4gとトリエチルアミン150μmとの溶液を、窒
素雰囲気下に、120℃に加熱した。この温度で、2−
アミノチオフェノール6.9gを、30分かけて滴加し
た。120℃での1.5時間の撹拌の後に、トリクロロ
酢酸2.05gを添加した。生じたメタノールを、共沸
蒸留により除去した。1時間後に、トリクロロ酢酸の第
2の量2.05gを添加した。2時間の全反応時間の後
に、溶液を15℃に冷却し、かつ撹拌を、この温度で1
時間継続した。生じた沈殿物を濾別し、かつ初め、o−
キシレンで、次いで、氷水で洗浄した。乾燥の後に、
(+)−(2S,3S)−2−(4−メトキシフェニル)−3
−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチア
ゼピン−4(5H)−オンの収量は、10.6g(71
%)であった。
(4−メトキシフェニル)プロピオン酸メチルエステル1
0.4gとトリエチルアミン150μmとの溶液を、窒
素雰囲気下に、120℃に加熱した。この温度で、2−
アミノチオフェノール6.9gを、30分かけて滴加し
た。120℃での1.5時間の撹拌の後に、トリクロロ
酢酸2.05gを添加した。生じたメタノールを、共沸
蒸留により除去した。1時間後に、トリクロロ酢酸の第
2の量2.05gを添加した。2時間の全反応時間の後
に、溶液を15℃に冷却し、かつ撹拌を、この温度で1
時間継続した。生じた沈殿物を濾別し、かつ初め、o−
キシレンで、次いで、氷水で洗浄した。乾燥の後に、
(+)−(2S,3S)−2−(4−メトキシフェニル)−3
−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1,5−ベンゾチア
ゼピン−4(5H)−オンの収量は、10.6g(71
%)であった。
【0030】純度:>98%(1H−NMR)。
Claims (13)
- 【請求項1】 式1: 【化1】 [式中、R1は、H、アルキル基又はアルコキシ基を表
し、かつR2は、H又はハロゲンを表わす]の1,5−ベ
ンゾチアゼピン誘導体又はその塩の製法において、式
2: 【化2】 [式中、R1及びR2は、前記と同様に定義され、かつR3
は、H又はアルキル基を表す]のプロピオン酸誘導体
を、非ハロゲン化溶剤中、カルボン酸の存在下に、分子
内環化反応させる場合に、カルボン酸として、α−塩素
化カルボン酸を使用することを特徴とする、1,5−ベ
ンゾチアゼピン誘導体又はその塩の製法。 - 【請求項2】 ハロゲン化カルボン酸の量は、プロピオ
ン酸誘導体の量に対して算出して、α−塩素化カルボン
酸0.1〜100モル%である、請求項1に記載の方
法。 - 【請求項3】 R2がHであり、かつR1がOCH3であ
る、請求項1又は2に記載の方法。 - 【請求項4】 α−位に、少なくとも2つのCl置換基
を有するカルボン酸を使用する、請求項1から3のいず
れかに記載の方法。 - 【請求項5】 トリクロロ酢酸を、α−塩素化カルボン
酸として使用する、請求項4に記載の方法。 - 【請求項6】 R3が、Hである、請求項1から5のい
ずれかに記載の方法。 - 【請求項7】 α−塩素化カルボン酸の量が、プロピオ
ン酸誘導体の量に対して算出して、2〜6モル%であ
る、請求項6に記載の方法。 - 【請求項8】 R3が、アルキル基を表す、請求項1か
ら5のいずれかに記載の方法。 - 【請求項9】 R3が、1〜5個のC原子を有するアル
キル基を表す、請求項8に記載の方法。 - 【請求項10】 α−塩素化カルボン酸の量は、プロピ
オン酸誘導体の量に対して算出して、20〜60モル%
である、請求項8また9に記載の方法。 - 【請求項11】 o−キシレンを、溶剤として使用す
る、請求項1から10のいずれかに記載の方法。 - 【請求項12】 環化で得られたベンゾチアゼピンを、
アルキル化反応及び/又はアシル化反応させる、請求項
1から11のいずれかに記載の方法。 - 【請求項13】 ジルチアゼムを製造する、請求項12
に記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
NL1002687 | 1996-03-22 | ||
NL1002687A NL1002687C2 (nl) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | Werkwijze voor de bereiding van een benzothiazepine. |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH107667A true JPH107667A (ja) | 1998-01-13 |
Family
ID=19762546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9062592A Pending JPH107667A (ja) | 1996-03-22 | 1997-03-17 | 1,5−ベンゾチアゼピン誘導体の製法 |
Country Status (13)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5859241A (ja) |
EP (1) | EP0796853B1 (ja) |
JP (1) | JPH107667A (ja) |
KR (1) | KR970065530A (ja) |
AT (1) | ATE188963T1 (ja) |
CA (1) | CA2200537A1 (ja) |
DE (1) | DE69701160T2 (ja) |
DK (1) | DK0796853T3 (ja) |
ES (1) | ES2143282T3 (ja) |
IL (1) | IL120502A (ja) |
NL (1) | NL1002687C2 (ja) |
PT (1) | PT796853E (ja) |
TW (1) | TW360644B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004011429A1 (ja) * | 2002-07-26 | 2004-02-05 | Nihon Nohyaku Co., Ltd. | 新規なハロアルキルスルホンアニリド誘導体及び除草剤並びにその使用方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3562257A (en) * | 1967-10-28 | 1971-02-09 | Tanabe Seiyaku Co | Benzothiazepine derivatives |
JPS57122065A (en) * | 1981-01-23 | 1982-07-29 | Ihara Chem Ind Co Ltd | Dichloromaleimide derivative and fungicide containing the same |
FR2641535B1 (fr) * | 1989-01-11 | 1991-03-15 | Synthelabo | Procede de preparation de (+) - (2s, 3s)-hydroxy-3 (methoxy-4 phenyl)-2 dihydro-2,3 5h-benzothiazepine-1,5 one-4 |
USRE34935E (en) * | 1989-01-11 | 1995-05-09 | Synthelabo | Method for preparing (+)-(2S,3S)-3-hydroxy-2-(4-methoxyphenyl)-2,3-dihydro-5H-1,5-benzothiazepine-4-one and chlorinated derivatives thereof |
ES2069003T3 (es) * | 1989-04-28 | 1995-05-01 | Tanabe Seiyaku Co | Procedimiento para preparar derivados de 1,5-benzotiazepina. |
JPH0798813B2 (ja) * | 1989-04-28 | 1995-10-25 | 田辺製薬株式会社 | 1,5―ベンゾチアゼピン誘導体の製法 |
US5128469A (en) * | 1989-04-28 | 1992-07-07 | Tanabe Seiyaku Co., Ltd. | Process for preparing 1,5-benzothiazepine derivatives |
JPH085869B2 (ja) * | 1990-03-08 | 1996-01-24 | 田辺製薬株式会社 | 1,5−ベンゾチアゼピン誘導体の製法 |
-
1996
- 1996-03-22 NL NL1002687A patent/NL1002687C2/nl not_active IP Right Cessation
-
1997
- 1997-02-27 TW TW086102634A patent/TW360644B/zh active
- 1997-03-17 PT PT97200797T patent/PT796853E/pt unknown
- 1997-03-17 DK DK97200797T patent/DK0796853T3/da active
- 1997-03-17 ES ES97200797T patent/ES2143282T3/es not_active Expired - Lifetime
- 1997-03-17 EP EP97200797A patent/EP0796853B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1997-03-17 JP JP9062592A patent/JPH107667A/ja active Pending
- 1997-03-17 DE DE69701160T patent/DE69701160T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1997-03-17 AT AT97200797T patent/ATE188963T1/de not_active IP Right Cessation
- 1997-03-20 CA CA002200537A patent/CA2200537A1/en not_active Abandoned
- 1997-03-20 KR KR1019970010775A patent/KR970065530A/ko not_active Application Discontinuation
- 1997-03-20 IL IL12050297A patent/IL120502A/xx not_active IP Right Cessation
- 1997-03-21 US US08/821,519 patent/US5859241A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004011429A1 (ja) * | 2002-07-26 | 2004-02-05 | Nihon Nohyaku Co., Ltd. | 新規なハロアルキルスルホンアニリド誘導体及び除草剤並びにその使用方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
ES2143282T3 (es) | 2000-05-01 |
DE69701160T2 (de) | 2000-09-14 |
IL120502A (en) | 2000-06-29 |
EP0796853A1 (en) | 1997-09-24 |
IL120502A0 (en) | 1997-07-13 |
PT796853E (pt) | 2000-06-30 |
KR970065530A (ko) | 1997-10-13 |
DK0796853T3 (da) | 2000-06-26 |
US5859241A (en) | 1999-01-12 |
CA2200537A1 (en) | 1997-09-22 |
EP0796853B1 (en) | 2000-01-19 |
TW360644B (en) | 1999-06-11 |
DE69701160D1 (de) | 2000-02-24 |
ATE188963T1 (de) | 2000-02-15 |
NL1002687C2 (nl) | 1997-09-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU675419B2 (en) | Hypolipidaemic benzothiazepine compounds | |
NZ334111A (en) | Process for preparing intermediates to florfenicol | |
RU2000105271A (ru) | Кристаллическое производное дибензотиазепина и его использование в качестве средства для борьбы с психозами | |
JPH085869B2 (ja) | 1,5−ベンゾチアゼピン誘導体の製法 | |
JPH107667A (ja) | 1,5−ベンゾチアゼピン誘導体の製法 | |
HU203883B (en) | New process for producing 1,5-benzothiazepine derivatives | |
KR970002466B1 (ko) | 1,5-벤조티아제핀 유도체의 제조방법 | |
RU2141957C1 (ru) | Способ получения 3-гидрокси-5-[2-(диметиламино)-этил]-2,3-дигидро-4-(метоксифенил)-1,5-бенз отиазепин-4(5н)-она, способ получения производных бензотиазепина, способ получения цис-(+)-3-ацетокси-5-[2-(диметиламино)-этил]-2,3-дигидро-2-(4-метоксифенил )-1,5-бензотиазепин-4(5н)-она | |
NL194275C (nl) | Werkwijze voor de bereiding van benzothiazepinen door cyclisatie met fosfonzuren. | |
US5128469A (en) | Process for preparing 1,5-benzothiazepine derivatives | |
EP0598765B1 (fr) | Derive de l'amino-2 naphtyridine, sa preparation et son emploi | |
JPH04221376A (ja) | 1,5−ベンゾチアゼピン誘導体の製法及び新規1,5−ベンゾチアゼピン誘導体 | |
JP2551375B2 (ja) | 1,5−ベンゾチアゼピン誘導体の製法 | |
JP2646521B2 (ja) | 不斉還元法による光学活性ベンゾチアゼピン類の製法 | |
KR910002879B1 (ko) | 1,5-벤조티아제핀 유도체의 제조방법 | |
JP2001520219A (ja) | ジルチアゼム合成における目的外生成物のリサイクル方法 | |
JP3287258B2 (ja) | 1,5−ベンゾチアゼピン誘導体の製法 | |
FI77843B (fi) | Foerfarande foer aendring av konfigurationen av optiskt aktiv 1-(2-cyklopentylfenoxi)-3-tert-butylamino-2-propanol och vid foerfarandet som mellanprodukt anvaend 1-tert-butylamino-4- (2-cyklopentylfenoximetyl)oxazoliniumhalogenid. | |
JP2658779B2 (ja) | 1,5−ベンゾチアゼピン誘導体及びその合成中間体 | |
RU96104371A (ru) | Фармакологически активные энантиомеры | |
IE61200B1 (en) | Process for preparing 1,5-benzothiazepine derivatives | |
JPH01128974A (ja) | 1,5−ベンゾチアゼピン誘導体の製法 | |
JPH0560833B2 (ja) | ||
EP0522972A1 (fr) | Procédé de préparation d'un isomère dextrogyre d'un dérivé de l'isoindolinone | |
JPH06298751A (ja) | 塩酸ジルチアゼムの製造法 |