JPH1076609A - 遮熱構造を備えた樹脂成形品 - Google Patents

遮熱構造を備えた樹脂成形品

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JPH1076609A
JPH1076609A JP8250899A JP25089996A JPH1076609A JP H1076609 A JPH1076609 A JP H1076609A JP 8250899 A JP8250899 A JP 8250899A JP 25089996 A JP25089996 A JP 25089996A JP H1076609 A JPH1076609 A JP H1076609A
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JP
Japan
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resin layer
composite resin
heat shielding
metal powder
layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP8250899A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Takeda
充弘 武田
Shigeru Kato
茂 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamakawa Industrial Co Ltd
Original Assignee
Yamakawa Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Yamakawa Industrial Co Ltd filed Critical Yamakawa Industrial Co Ltd
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Publication of JPH1076609A publication Critical patent/JPH1076609A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数や組付けの工数がかからず、重量の
軽い樹脂成形品の遮熱構造を提供する。 【解決手段】 単味樹脂層11と金属粉12aを練り込
んだ複合樹脂層12とをラミネートして2層構造材10
を形成し、この2層構造材10を、一体成形してエンジ
ンアンダーカバー1を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のエンジンア
ンダーカバー等の遮熱構造を備えた樹脂成形品に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】以下に従来の遮熱構造を備えた樹脂成形
品について説明する。
【0003】図8は遮熱構造を備えた樹脂成形品である
自動車用エンジンアンダーカバー1の斜視図である。従
来、この種のエンジンアンダーカバー1ではエキゾース
トパイプ2からの熱を遮断するために、図9に示すよう
に遮熱板3としてアルミ板やアルミナイズド鋼板をリベ
ット4で取付ける方法がとられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の方法では、遮熱板3やリベット4などの部品点数が
増えると共に、遮熱板3の組付けの工数が多くかかると
いう問題点を有していた。また、遮熱板3がアルミ板や
アルミナイズド鋼板であるため製品全体として重くな
り、熱を吸収した際に、遮熱板3の重量によりエンジン
アンダーカバー1が変形し易いという欠点があった。
【0005】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、部品点数や組付けの工数がかからず、重量の軽い遮
熱構造を備えた樹脂成形品を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の遮熱構造を備えた樹脂成形品は、単味樹脂層
と金属粉を練り込んだ複合樹脂層とをラミネートして形
成されたシート遮熱材を成形した構成を有している。
【0007】また好ましくは本発明の樹脂成形品の遮熱
構造は、単味樹脂層及び複合樹脂層を構成する樹脂が、
ポリプロピレンである構成を有している。
【0008】また好ましくは本発明の樹脂成形品の遮熱
構造は、複合樹脂層に練り込まれた金属粉が、アルミニ
ウム粉である構成を有している。
【0009】更に、前記単味樹脂層表面の一部に前記複
合樹脂層をラミネートしたことも考えられる。
【0010】この構成によって、複合樹脂層の遮熱効果
によって樹脂成形品全体の外部熱源からの遮熱が効率よ
く達成される。また、樹脂成形品の部品点数、組付け工
数が低減すると共に、単味樹脂層と金属粉を練り込んだ
複合樹脂層とで構成するため、従来の遮熱板に比して製
品重量が軽くなり、遮熱板の自重により製品が変形する
ことがない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0012】図1は遮熱構造を備えた樹脂成形品である
自動車用エンジンアンダーカバー1の斜視図、図2は図
1のA−A断面図である。
【0013】エンジンアンダーカバー1は、図3に詳細
に示すように、単味樹脂層11と金属粉12aを練り込
んだ複合樹脂層12をラミネートして構成する2層構造
材10を成形して形成したもので、複合樹脂層12側が
エンジン(不図示)側に表出している。
【0014】複合樹脂層12は、例えばポリプロピレン
に金属粉12aを練り込んで形成するもので、練り込む
金属粉12aは、例えば、アルミニウム粉、ステンレス
粉或いはスチール粉などを用いる。また、単味樹脂層1
1は、例えばポリプロピレンである。
【0015】この2層構造材10のラミネート方法とし
ては、図4に示すように、例えば、押出し成形法を用い
て行う。すなわち、押出し機17を介して、Tダイス1
3側から、一対の引出ローラー14によって、単味樹脂
層11を引き出し、これと共に、巻取ローラー15よ
り、予め金属粉12aが練り込まれた複合樹脂層12を
引出して、一対の積層用ローラー16で押しつけ、両者
をラミネートする。このラミネート時、単味樹脂層11
の保有熱により複合樹脂層12が溶着されることにな
る。尚、複合樹脂層12を予熱しておくことは更に望ま
しい。
【0016】エンジンアンダーカバー1の成形方法とし
ては、図5に示すように、予めラミネートして製作した
2層構造材10を、下型7に位置決めして載置しておき
(図5(a)の状態)、上型6と下型7とを型締めし
て、樹脂8を2層構造材を成形し(図5(b)の状
態)、その後、型開きして(図5(c)の状態)、エン
ジンアンダーカバー1が得られる。
【0017】また他の成形方法としては真空成形なども
考えられる。
【0018】なお、2層構造体10のラミネート方法と
しては、押出し成形法の他に、例えば、2層押出し法な
ども考えられる。
【0019】上記の2層構造体10の各種サンプルにつ
いて、図6に示す実験装置20を用いて加熱時間に対す
る温度上昇を測定してそれぞれの遮熱効果を比較した。
【0020】即ち、治具21上に150mm×150m
m×2.5mmのサンプルSを置き、サンプルS上の1
70mmの位置に50mmの間隙をおいて設けた2個の
500ワット電球22によってサンプルSを加熱し、サ
ンプルS裏面B点における温度を測定した。この測定結
果を図7示す。
【0021】この図から、サンプルSは加熱時間約10
分間で温度が緩やかに上昇し、その後は略平行に推移す
る。しかし、単味樹脂層のみ場合体は、この間に温度が
急上昇してサンプルSとの温度差Tが顕著に現れ、この
温度差TがサンプルSの遮熱効果となる。
【0022】以上の方法は自動車用エンジンアンダーカ
バーに限らず、他の分野で樹脂部品に遮熱効果を設けた
い場合に応用することができる。また、複合樹脂層12
は、単味樹脂層11の全体にラミネートしたが、例え
ば、自動車用エンジンの場合には、エキゾースパイプ部
に対向する部分のみ、単味樹脂層11に複合樹脂層12
をラミネートすることも考えられる。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明は、単味樹脂層と金
属粉を練り込んだ複合樹脂層とをラミネートして形成さ
れたシート遮熱材を成形して構成したことにより、樹脂
成形品の外部熱源からの遮熱が達成される。また、遮熱
材取付リベットなどの部品点数、組付け工数が低減する
と共に、単味樹脂層にラミネートする複合樹脂層が、金
属粉を練り込んで構成するために、従来の遮熱板に比し
て製品重量が軽くなり、遮熱板の自重により製品が垂れ
下がり変形することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における樹脂成形品の遮熱構造
を備えた自動車用エンジンアンダーカバーの斜視図であ
る。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】本発明による2層構造材の断面図である。
【図4】同2層構造材の製造方法を示す説明図である。
【図5】同自動車用エンジンアンダーカバーを成形する
工程説明図であり、(a)同自動車用エンジンアンダー
カバーの成形前の工程説明図、(b)同自動車用エンジ
ンアンダーカバーの加圧中の工程説明図、(c)同自動
車用エンジンアンダーカバーの成形後の工程説明図、で
ある。
【図6】同2層構造材の実験装置の概要図である。
【図7】同2層構造材の加熱時間と温度上昇との関係を
示す図である。
【図8】従来の樹脂成形品の遮熱構造を備えた自動車用
エンジンアンダーカバーの斜視図である。
【図9】図8のB−B線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 自動車用エンジンアンダーカバー(樹脂成形品) 10 2層構造材 11 単味樹脂層 12 複合樹脂層 12a 金属粉

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単味樹脂層と金属粉を練り込んだ複合樹
    脂層とをラミネートして形成された2層構造材を成形し
    て構成したことを特徴とする遮熱構造を備えた樹脂成形
    品。
  2. 【請求項2】 前記シート状遮熱材の単味樹脂層及び複
    合樹脂層を構成する樹脂が、ポリプロピレンである請求
    項1記載の遮熱構造を備えた樹脂成形品。
  3. 【請求項3】 前記複合樹脂層に練り込まれた金属粉
    が、アルミニウム粉である請求項1記載の遮熱構造を備
    えた樹脂成形品。
  4. 【請求項4】 前記単味樹脂層表面の一部に前記複合樹
    脂層をラミネートしたことを特徴とする請求項1乃至3
    記載の遮熱構造を備えた樹脂成形品。
JP8250899A 1996-09-03 1996-09-03 遮熱構造を備えた樹脂成形品 Pending JPH1076609A (ja)

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JP8250899A JPH1076609A (ja) 1996-09-03 1996-09-03 遮熱構造を備えた樹脂成形品

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JP8250899A JPH1076609A (ja) 1996-09-03 1996-09-03 遮熱構造を備えた樹脂成形品

Publications (1)

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JPH1076609A true JPH1076609A (ja) 1998-03-24

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ID=17214692

Family Applications (1)

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JP8250899A Pending JPH1076609A (ja) 1996-09-03 1996-09-03 遮熱構造を備えた樹脂成形品

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JP (1) JPH1076609A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012086622A (ja) * 2010-10-18 2012-05-10 Toyota Motor Corp 車両床下構造

Cited By (1)

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