JPH1075959A - 超音波治療装置 - Google Patents

超音波治療装置

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JPH1075959A
JPH1075959A JP8233389A JP23338996A JPH1075959A JP H1075959 A JPH1075959 A JP H1075959A JP 8233389 A JP8233389 A JP 8233389A JP 23338996 A JP23338996 A JP 23338996A JP H1075959 A JPH1075959 A JP H1075959A
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Japan
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ultrasonic
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probe
unit
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Application number
JP8233389A
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English (en)
Inventor
Hideki Kosaku
秀樹 小作
Yasuyuki Etsu
泰行 鉞
Satoru Nomura
哲 野村
Shoichi Yamanaka
昭一 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH1075959A publication Critical patent/JPH1075959A/ja
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B8/00Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
    • A61B8/42Details of probe positioning or probe attachment to the patient
    • A61B8/4209Details of probe positioning or probe attachment to the patient by using holders, e.g. positioning frames

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、治療部位に正確に超音波を送信す
ることが可能な超音波治療装置を提供することを目的と
する。 【解決手段】 被検体を治療するために超音波を照射す
る振動子15と、この振動子15によって超音波が照射
される部位を含む被検体の画像情報を取得する超音波プ
ローブ31と、この超音波プローブ31を切換える切換
部9とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波を生体内の
結石や腫瘍等の病変部に照射することにより、前記病変
部の治療を行う超音波治療装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、超音波を集束させて体外から照射
することにより、開腹することなく無侵襲的に結石や腫
瘍等の病変部の治療を行う超音波治療装置が種々提案さ
れている。
【0003】このような超音波治療装置では、病変部
(治療部位)を観察するためと、治療部位と集束された
超音波の焦点部位とが一致することを確認するため、確
認手段として超音波を利用した超音波診断装置やX線を
利用したX線診断(映像)装置が画像撮影装置として用
いられている。
【0004】超音波診断装置で断層像を得るために走査
手段や走査形式等の組み合わせで種々の方法が開発され
ており、診断目的や診断部位に応じて使い分けられてい
る。また、リアルタイム表示を行う場合は、1秒間30
フレーム程度の画像を得る必要があり、これを行う走査
手段としては機械走査と電子走査がある。
【0005】機械走査は超音波プローブを高速走査する
もので、超音波プローブを直線的に走査するリニア走
査、超音波プローブを中心に扇状に走査するセクタ走
査、超音波プローブを円弧状(アーク状)に走査するア
ーク走査、超音波プローブを回転走査するラジアル走査
等がある。
【0006】電子走査は多数の微細な振動子を並べた配
列形振動子を用いて電子的コントロールにより超音波ビ
ームを走査するものである。電子走査は機械走査に比べ
稼働部分が無いため信頼性が高く、一般に超音波プロー
ブが小型、軽量で操作性が優れているため、前記画像撮
影装置として用いる場合は電子走査が用いられる。
【0007】電子走査には基本的な走査としてリニア電
子走査とコンベックス走査とセクタ電子走査がある。リ
ニア電子走査は、複数の振動子を直線上に配列した配列
振動子を電子スイッチで順次切り換えて超音波ビームを
直線的に移動するものである。このリニア電子走査に
は、リニアプローブが使用される。
【0008】コンベックス走査は、基本的にはリニア電
子走査と同じであるが、配列振動子が凸状に並べられて
いる。このコンベックス走査の視野範囲は、近距離では
セクタ電子走査に比べて広く、深部ではセクタ電子走査
に近く、リニア走査より広い視野が得られる。このコン
ベックス走査にはコンベックスプローブが用いられる。
【0009】セクタ電子走査は、体表の一点から扇形状
に生体内に超音波ビームを電子的に走査するものであ
る。このセクタ電子走査には、セクタプローブが使用さ
れる。このセクタ走査は、肋骨、肺等の影響を避け、小
さな音響的窓から生体内の断層像をえるために用いられ
る。体表接触部は小さく、超音波プローブ自体も小型、
軽量で、かつ深部で広い視野が得られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】第1に、従来の超音波
治療装置において、確認手段として例えば超音波プロー
ブによる超音波診断装置を用いた場合、所定の分解能を
維持できる深さ方向の範囲は超音波の周波数と振動子の
形状によって決まるが、従来、超音波治療装置では所定
の周波数の超音波を送信する超音波プローブ1つのみ、
例えばセクタプローブ1つのみを使用しているので、所
定の分解能を維持できる深さ方向の範囲が1つに決まっ
てしまう。このため、従来の超音波治療装置では、所定
の分解能を維持できる深さ方向の範囲を体内の中央部分
に設定しており、治療部位が極端に深い時や極端に浅い
時は鮮明な画像情報が得られないという問題があった。
【0011】また、超音波治療装置で超音波プローブを
被検体の観察用として使用する場合、は、鮮明な画像を
得るために超音波プローブを被検体にできるだけ近づけ
た状態に配置することが望まれるが、被検体に接近し過
ぎると治療用超音波の照射領域に内に観察用の超音波プ
ローブが入ってしまい、治療効率が悪くなる。これをふ
せぐために観察用の超音波プローブを被検体表面より離
さなければならず、被検体表面に対して垂直方向に超音
波プローブを移動可能に構成する。このため、超音波プ
ローブの外形が円筒状のものでなければ使用できなかっ
た。超音波診断装置に付属しているハンドプローブは外
形が円筒状では無いために超音波治療装置において観察
用として用いる超音波プローブとしては使用することが
できなかった。
【0012】第2に、確認手段として例えば超音波プロ
ーブによる超音波診断装置を用いた場合、超音波プロー
ブを超音波送信方向に移動させる手段を有しない時に
は、超音波プローブは治療用超音波を遮ることがないよ
うに被検体の表面から所定の距離離して設置されるの
で、鮮明な超音波画像信号を得ることができず、治療部
位が不明瞭となり、位置決めの操作性と位置決め精度が
悪くなるという問題があった。また、超音波プローブを
超音波送信方向に移動させる手段を有する時には、超音
波プローブの位置によって治療用超音波を遮る可能性が
有り、この場合、治療能力の低下や超音波プローブの耐
久性に悪影響を与える可能性があった。このため、治療
時は超音波プローブを移動して治療用超音波を遮らない
ように退避させるようにしたものも提案されているが、
超音波プローブの位置が治療時と位置決め時とで異な
り、治療時は治療部位が不明瞭となるという問題があっ
た。
【0013】第3に、確認手段として例えばX線診断装
置を用いた場合、治療時に超音波発生源と被検体間に介
在される音響カプラ材によってX線が遮られ、X線画像
中に音響カプラ材による像が表示される可能性が有っ
た。特に、治療部位と音響カプラ材による像とが重なっ
た場合は、治療部位を確認することが難しくなるという
問題が有った。
【0014】第4に、超音波治療装置により治療してい
る際、疼痛や発作等により、被検体が動いた場合、操作
者がそれを確認して超音波送信を停止することによって
治療部位以外に超音波が送信されるのを防止していたの
で、操作者に負担が掛かるという問題があった。
【0015】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、治療部位に正確に超音波を送信することが可能な超
音波治療装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明は、被検体内に超音波を照射し集束
点を形成する超音波照射手段と、前記集束点を含む被検
体の画像情報を取得する複数の画像情報取得手段と、こ
れら複数の画像情報取得手段を治療目的または治療部位
に応じて切り換える切換手段とを有することを要旨とす
る。
【0017】請求項1記載の超音波治療装置にあって
は、超音波が照射される部位を含む被検体の画像情報を
取得する複数の画像情報取得手段を治療目的または治療
部位に応じて切換手段により切り換えるようにしてい
る。これにより、被検体の鮮明な画像情報を得ることが
でき、治療部位に正確に超音波を送信することが可能と
なる。
【0018】また、請求項2記載の発明は、被検体内に
超音波を照射し集束点を形成する超音波照射手段と、前
記集束点を含む被検体の画像情報を取得する画像情報取
得手段と、前記超音波照射手段により超音波を照射して
いる間は、前記画像情報取得手段を超音波照射領域外に
移動させ、前記超音波照射手段により超音波を照射して
いる間を除いては、前記画像情報取得手段を超音波照射
領域内に移動させる移動手段とを有することを要旨とす
る。
【0019】請求項2記載の超音波治療装置にあって
は、超音波照射手段により超音波を照射している間は、
被検体の画像情報を取得する画像情報取得手段を移動手
段により超音波照射領域外に移動させ、前記超音波照射
手段により超音波を照射している間を除いては、前記画
像情報取得手段を移動手段により超音波照射領域内に移
動させるようにしている。これにより、被検体の鮮明な
画像情報を得ることができ、治療部位に正確に超音波を
送信することが可能となる。
【0020】さらに、請求項3記載の発明は、前記請求
項1記載の超音波照射手段により超音波を照射している
間は前記画像情報取得手段を超音波照射領域外に移動さ
せ、前記超音波照射手段により超音波を照射している間
を除いては前記画像情報取得手段を超音波照射領域内に
移動させる移動手段とを有することを要旨とする。
【0021】請求項3記載の超音波治療装置にあって
は、超音波が照射される部位を含む被検体の画像情報を
取得する複数の画像情報取得手段のうち使用するものを
移動手段により切り換え、さらに、前記超音波照射手段
により超音波を照射している間、移動手段は、前記画像
情報取得手段を超音波照射領域外に移動させ、前記超音
波照射手段により超音波を照射している間を除いては、
前記画像情報取得手段を超音波照射領域内に移動させる
ようにしている。これにより被検体の鮮明な画像情報を
得ることができ、治療部位に正確に超音波を送信するこ
とが可能となる。
【0022】さらに、請求項6記載の発明は、被検体内
に超音波を照射し集束点を形成する超音波照射手段と、
被検体と前記超音波照射手段との間に配置され超音波伝
搬物質を収容する音響カプラ材と、前記集束点を含む被
検体のX線画像情報を取得するX線装置と、このX線装
置により撮影方向、撮影位置、撮影深さのうち少なくと
も1つを変えて取得される前記音響カプラ材を含む複数
種類の画像情報を記憶する記憶手段と、前記X線装置に
より取得される被検体のX線画像情報と、前記記憶手段
に記憶されている画像情報との差分を求め、被検体のX
線画像情報上に表示される前記音響カプラ材による画像
情報を除去する演算手段とを有することを要旨とする。
【0023】請求項6記載の超音波治療装置において
は、超音波を照射する超音波照射手段と被検体との間に
配置され超音波伝搬物質を収容する音響カプラ材の画像
情報を、X線装置により撮影方向、撮影位置、撮影深さ
のうち少なくとも1つを変えて複数種類取得して記憶手
段に記憶させ、X線装置により取得される被検体のX線
画像情報と、前記記憶手段に記憶されている画像情報と
の差分を求め、被検体のX線画像情報上に表示される前
記音響カプラ材による画像情報を除去するようにしてい
る。これにより、被検体の鮮明な画像情報を得ることが
でき、治療部位に正確に超音波を送信することが可能と
なる。
【0024】さらに、請求項8記載の発明は、被検体内
に超音波を照射し集束点を形成する超音波照射手段と、
被検体の動きを検出する検出手段と、この検出手段によ
り検出された被検体の動きが所定の範囲を越えた場合、
前記超音波照射手段による超音波照射を停止させる超音
波照射制御手段とを有することを要旨とする。
【0025】請求項8記載の超音波治療装置にあって
は、検出手段により被検体の動きを検出させ、この検出
手段により検出された被検体の動きが所定の範囲を越え
た場合、超音波照射手段による超音波照射を停止させる
ようにしている。これにより、治療部位に正確に超音波
を送信することが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図面を参照して説明する。まず、本発明に係る超音波治
療装置の第1実施形態を説明する。第1実施形態の超音
波治療装置は、被検体に対し、超音波を送信すると共
に、その反射波信号を受信する超音波プローブを複数種
類、切換部によって切換えできるように構成したもので
ある。
【0027】図1は、第1実施形態の超音波治療装置1
の構成を示したブロック図である。図1に示すように第
1実施形態の超音波治療装置1は、操作部3と、操作部
3と接続されるシステムコントローラ5と、システムコ
ントローラ5に接続される超音波診断部7と、超音波診
断部7に接続される切換手段としての切換部9と、切換
部本体11と、システムコントローラ5に接続されるパ
ルスコントローラ13と、パルスコントローラ13に接
続される超音波照射手段としても振動子15と、表示部
17と、切換部9に格納される画像情報取得手段として
の超音波プローブ31とを有する。
【0028】操作部3は、治療部位選択ボタンと超音波
プローブ選択ボタンを有するキーボード(図示せず)を
備える。操作部3は、操作者によりこのキーボードを用
いて入力される超音波プローブ31の種類、駆動周波
数、固定位置、適用部位等のデータをシステムコントロ
ーラ5に入力する。
【0029】システムコントローラ5は、操作部3から
入力される超音波プローブ31の種類、駆動周波数、固
定位置、適用部位を記憶する。また、システムコントロ
ーラ5は、操作部3の治療部位選択ボタンを用いて選択
された治療部位に対応する超音波プローブもしくは超音
波プローブ選択ボタンを用いて選択された超音波プロー
ブ31を使用するための選択信号を切換部9に対して出
力する。さらに、システムコントローラ5は、超音波プ
ローブ31を下降させるための操作部3のキーが押され
た場合、それに対応させて下降制御信号を切換部9に対
して出力し、超音波プローブ31を上昇させるための操
作部3のキーが押された場合、それに対応させて上昇制
御信号を切換部9に対して出力する。さらに、システム
コントローラ5は、観察用超音波の送信命令が操作部3
を用いて出された場合、これを認識し、超音波プローブ
31から観察用超音波を送信させるために治療用超音波
送信信号を超音波診断部7に対して出力する。さらに、
システムコントローラ5は、治療用超音波の送信命令が
操作部3を用いて出された場合、これを認識し、振動子
15から治療用の超音波を送信させるために治療用超音
波送信信号をパルスコントローラ13に対して出力す
る。さらに、システムコントローラ5は、超音波診断部
7から供給される超音波画像信号を表示部17に対して
供給する。
【0030】超音波診断部7は、システムコントローラ
5から出力される観察用超音波送信信号に従って、観察
用超音波を送信するためのパルス電圧を発生する。ま
た、超音波診断部7は、切換部9から供給される反射波
信号を超音波画像信号に変換する。
【0031】切換部9は、使用する超音波プローブ31
を切換部本体11により切換える。また、切換部9は、
この切り換えられた超音波プローブ31にパルス電圧を
供給すると共に、この切り換えられた超音波プローブ3
1から送信される反射波信号を超音波診断部7に供給す
る。
【0032】切換部本体11は、図2に示すように上面
が開口された円柱状の筐体であり、下面に振動子15を
固定している。また、切換部本体11の前記開口内に
は、円柱状のプロープホルダ19が挿入される。このプ
ロープホルダ19には、超音波プロープ31が挿入され
る4つの孔21が設けられ、さらに、この孔21内に
は、超音波プロープ31を固定し、かつ孔21内を昇降
するスライダが設けられている。また、振動子15の中
心部には、前記スライダが挿入される孔が設けられてお
り、超音波プロープ31を用いて診断を行う際は、図3
に示すように、振動子15からスライダ23が下方に突
出する。この切換部本体11により超音波プロープ31
を切り換える場合、まず、使用する超音波プロープ31
をスライダ23に固定しておく。そして、プロープホル
ダ19を回転させ、所望の超音波プロープ31を固定し
ているスライダ23を振動子15の中心部に設けられた
前記孔上に位置させる。これにより、所望の超音波プロ
ープ31に切り換えることができる。
【0033】パルスコントローラ13は、システムコン
トローラ5からの治療用超音波送信信号を基に、治療用
超音波を送信するための高電圧を発生する。
【0034】振動子15は、パルスコントローラ13に
より発生された治療用超音波を送信するための高電圧に
よって治療用超音波を送信する。
【0035】表示部17は、超音波診断部7により変換
され、システムコントローラ5を介して供給される超音
波画像信号をモニタ上に表示する。また、表示部17
は、操作部3から入力されたデータを表示する。
【0036】超音波プローブ31は、超音波診断部7か
ら供給される観察用超音波を送信するためのパルス電圧
を基に観察用超音波を送信すると共にこの観察用超音波
の反射波を受信する。
【0037】次に、図4に示す断面図と図5に示す上面
図を参照して切換部9の構成について説明する。図4に
示すように、切換部9は、上面が開口された円柱状の筐
体である切換部本体11と、この切換部本体11内を回
転する円柱状のプローブホルダ19と、プローブホルダ
19に設けられた孔21に挿入される4つのスライダ2
3とを有し、スライダ23に固定される超音波プローブ
31をプローブホルダ19を回転することにより切換え
る。
【0038】また、切換部本体11の底部11aには、
スライダ23が貫通される孔11bが設けられている。
尚、この孔11bには樹脂シールド25が施され、切換
部本体11内への水の浸入を防止している。
【0039】また、この切換部本体11に挿入されるプ
ローブホルダ19の周囲部の上側には、ギア27が設け
られている。このギア27と噛合されるギア29とこの
ギア29を回転させる図示しないプローブホルダ用モー
タによってプローブホルダ19は回転される。
【0040】また、このプローブホルダ19に設けられ
た孔21に挿入される筒状のスライダ23内に、超音波
プローブ31が固定部33によって固定されている。
【0041】このスライダ23の側面には、ラック35
が設けらている。このラック35と噛合されるピニオン
37を回転させることにより、スライダ23は上下す
る。尚、ピニオン37は、2つのベベルギア37a,3
7bを介して図示しないプローブホルダ用モータにより
回転される。また、切換部本体11とプローブホルダ1
9との間の所定位置に溝を設け、その溝にベアリング3
9を入れてプローブホルダ19のを回転性を向上させて
いる。
【0042】次に、図6に示す断面図と図7に示す上面
図とを参照して固定部33について説明する。固定部3
3は、図6,図7に示すように、一方がスライダ23内
面に接続され、かつ交差した2つのアーム41a,41
bの他方と、一方が固定ブロック43に接続され、かつ
交差した2つのアーム45a,45bの他方とを2つの
軸47a,47bによって接続し、これらをスライダ2
3内で対向させて2組設けたものである。この固定ブロ
ック43と固定ブロック43の間に超音波プローブ31
が挿入され、2つの固定ブロック43,43で挟み込ま
れて固定される。
【0043】ここでは図6,図7に示すように、前記の
アーム41a,41bと固定ブロック43とアーム45
a,45bとを並列させて2組設け、これら2組を軸4
7a,47bによって接続し、この軸47a,47bに
螺杆49を通してこの螺杆49を回転させることによっ
て軸47a,47b間距離を変えて固定ブロック43を
移動させている。
【0044】次に、第1実施形態の超音波治療装置1の
動作を図4を参照して説明する。まず、操作者は各スラ
イダ23に超音波プローブ31を固定する。例えば、腎
臓、尿管結石や胆嚢結石を治療する場合、胆嚢結石は腹
部から照射するのが主であるためコンベックスプローブ
を使用する。腎臓結石は背部からの照射が主で肋間から
観察する場合があるのでセクタプローブを使用する。ま
た、下部尿管、膀胱結石は胆嚢結石よりも深い部位で、
腹部から観察する場合があるので低周波駆動のコンベッ
クスプローブを使用する。これらより、スライダ23に
は、例えばコンベックスプローブと、低周波駆動のコン
ベックスプローブと、セクタプローブを固定するように
する。また、X線装置による画像取得を求められる場合
があるので1つは空洞にして、この空洞部分からX線を
曝謝させるようにするのが良い。
【0045】次いで、操作者はスライダ23に固定した
超音波プローブ31の種類、駆動周波数、固定位置、適
用部位を操作部3のキーボードから入力してシステムコ
ントローラ5に記憶させる。このとき、超音波プローブ
31の種類、駆動周波数、固定位置、適用部位は、それ
ぞれの超音波プローブ31が持つプローブIDを読取る
ことによりシステムコントローラ5に認識させて記憶さ
せるようににしても良い。
【0046】次いで、操作者は深度が既知である超音波
観察用対象をファントムとし、固定した超音波プローブ
31でこのファントムを観察し、固定した超音波プロー
ブ31とスライダ23との相対位置をシステムコントロ
ーラ5に認識させる。この相対位置は、超音波プローブ
31を固定した際に認識させておけば、スライダ23に
固定する超音波プローブ31を変更しない限り求める必
要はない。
【0047】この状態で操作者は、超音波プローブ31
を診断部位の種類、診断部位の深さによらず鮮明な画像
を取得する等、診断目的に対応するものに変換するた
め、即ち、診断部位の深さにおいて良好な分解能が得ら
れる超音波プローブ31を選択するため、治療する部位
を操作部3の治療部位選択ボタンを用いて選択もしくは
使用する超音波プローブ31を操作部3の超音波プロー
ブ選択ボタンを用いて選択する。
【0048】治療する部位もしくは使用する超音波プロ
ーブ31が選択されると、システムコントローラ5は、
選択された治療部位に対応する超音波プローブ31もし
くは直接選択された超音波プローブ31を用いるための
選択信号を切換部9に対して出力する。
【0049】システムコントローラ5から前記選択信号
が出力されると切換部9は、この選択信号に対応させて
前記プローブホルダ用モータを回転させることによって
プローブホルダ19を回転させ、選択された超音波プロ
ーブ31を固定しているホルダ19を孔11b上にセッ
トする。
【0050】この状態で超音波プローブ31を被検体側
に下降させるため、操作者は下降に対応する操作部3の
キーを押す。下降に対応するキーが押されると、システ
ムコントローラ5は、切換部9に対して前記キーに対応
する下降制御信号を切換部9に出力する。前記制御信号
が送信されると切換部9は、この下降制御信号に対応さ
せて前記プローブホルダ用モータを回転させることによ
ってピニオン37を回転させる。これにより、スライダ
23と共に超音波プローブ31が下降する。
【0051】また、超音波プローブ31を上昇させたい
場合は、上昇に対応する操作部3のキーを押す。これに
より、システムコントローラ5から切換部9に上昇制御
信号が出力され、前記下降の動作と同様にしてスライダ
23と共に超音波プローブ31が上昇する。
【0052】そして操作者から観察用超音波の送信命令
が操作部3を用いて出されると、システムコントローラ
5はこれを認識し、超音波プローブ31から観察用の超
音波を送信させるために観察用超音波送信信号を超音波
診断部7に出力する。超音波診断部7は観察用超音波送
信信号がシステムコントローラ5から出力されると、そ
れを基に観察用超音波を送信するためのパルス電圧を超
音波プローブ31に対して供給する。
【0053】これにより、超音波プローブ31は、観察
用超音波を送信すると共に、その反射波を受信する。そ
してこの反射波は、超音波診断部7に反射波信号として
供給され、超音波画像信号に変換されてシステムコント
ローラ5を介して表示部17のモニタ上に表示される。
【0054】また、使用する超音波プローブ31を変更
したい場合は、所望の超音波プローブ31に対応する超
音波プローブ選択ボタンを押す。超音波プローブ31選
択ボタンが押されるとシステムコントローラ5は、選択
された超音波プローブ31を用いるための選択信号を切
換部9に対して送信する。
【0055】システムコントローラ5から前記選択信号
が送信されると切換部9は、現在使用されている超音波
プローブ31を固定しているスライダ23を上昇させて
プローブホルダ23内に格納した後、前記プローブホル
ダ用モータを回転させることによってプローブホルダ1
9を回転させ、選択された超音波プローブ31を固定し
ているホルダ19を孔11b上にセットする。
【0056】一方、表示部17に超音波画像が表示され
ると操作者は、この超音波画像を基に診断を行うと共
に、治療部位の位置決めを行う。尚、この位置決めは、
超音波画像上に表示され、治療用の超音波の焦点位置を
示すマーカを、画像上で治療部位に一致させることによ
り行う。
【0057】次いで操作者は、超音波治療を行うために
超音波の周波数、超音波の照射タイミング等の超音波治
療条件を操作部3を用いて入力した後、治療用超音波の
送信命令を操作部3を用いてシステムコントローラ5に
入力する。これにより、システムコントローラ5から治
療用超音波送信信号がパルスコントローラ13に対して
出力される。
【0058】治療用超音波送信信号がシステムコントロ
ーラから供給されると、パルスコントローラ13は、こ
の治療用超音波送信信号に従って高電圧を発生し、これ
を振動子15に供給する。これにより、振動子15から
治療用超音波が送信される。
【0059】こうして、超音波治療装置1により、目的
に対応した超音波プローブ31に切換えられ、この超音
波プローブ31により得られた超音波画像による診断
と、超音波治療のための位置決めが行われ、超音波治療
が開始される。
【0060】また、操作者は、治療中も前述の治療部位
の位置決めの場合と同様に、超音波プローブ31から観
察用超音波を送信させて、治療中の被検体の状態を表示
部17のモニタ上に表示させる。これにより、治療中の
被検体の状態を観察することができる。
【0061】また、例えばリニアプローブとセクタプロ
ーブを比べた場合、生体表面の視野はリニアプローブの
方が広いが、生体深部の視野はセクタプローブの方が広
い。さらにコンベックスプローブは、生体深部の視野は
セクタプローブと同等に広いが生態表面の視野はリニア
プローブより狭い。しかしながら、第1実施形態の超音
波治療装置1では、これらを使い分けることができ、い
ずれの位置でも広い範囲の視野がえられ、治療部位の位
置に拘らず、超音波焦点の位置決めがし易くなる。
【0062】さらに、周波数が高いと分解能は向上する
が、周波数が高くなると超音波の減衰率が高くなり深部
の撮影ができない。しかしながら、第1実施形態の超音
波治療装置1では、周波数体の異なるプローブを使い分
けることができ、治療部位の深度に合わせて周波数を変
える(超音波プローブ31を変える)ことにより、最適
な分解能で画像を得ることができる。
【0063】このように、第1実施形態の超音波治療装
置1では、焦点距離、分解能が異なる複数種の超音波プ
ローブ31をスライダ23に備え、診断部位の深さに応
じて切換部9により目的の超音波プローブ31を切換え
て超音波画像を取得するようにしているので、被検体の
鮮明な超音波画像信号を得ることができ、このため、治
療部位に正確に治療用超音波を送信することが可能とな
る。
【0064】尚、第1実施形態の超音波治療装置1で
は、超音波プローブ31を画像情報取得手段として用い
たが、X線装置を画像情報取得手段として用いても良
い。この場合、図8に示すように、振動子15が設けら
れているアプリケータ61内にX線管63を設け、ま
た、このX線管63から曝射されるX線ビームを検出し
て光学像に変換するイメージインテンシファイア65
を、アプリケータ61を保持するスタンド67に設け
る。この時、X線は水に対して非透過性であるので、超
音波プローブ31を固定していない(切換部9に超音波
プローブ31を挿入(存在)しない空の)スライダ23
を設け、このスライダ23を図8に示すように、音響カ
プラ材である水袋15a内に通すようにする。これによ
りX線透視像を得ることができる。
【0065】また、第1実施形態の超音波治療装置1で
は、スライダ23に挿入される4種類の超音波プローブ
31(コンベックスプローブ、セクタプローブ、リニタ
プローブ、複合プローブ、ペンシルプローブ、マイクロ
術中プローブ等のうちから4つ)の切換えが可能である
が、スライダ23に挿入される超音波プローブ31を交
換することにより、前記4つ以外の超音波プローブ31
にも切換えることが可能となる。
【0066】さらに、第1実施形態の超音波治療装置1
では、治療部位選択ボタンにより選択された治療部位に
対応する超音波プローブ31もしくは超音波プローブ選
択ボタンにより選択された超音波プローブ31が選択さ
れるが、選択される超音波プローブに対応させて、照射
条件、モニタ表示内容等の設定も同時に行える用に構成
しても良い。
【0067】さらに、第1実施形態の超音波治療装置1
では、スライダ23を4つ設けたが、この数はこれに限
定されるものではない。
【0068】次に、本発明に係る超音波治療装置の第2
実施形態を説明する。第2実施形態の超音波治療装置
は、超音波治療を行っている間は、超音波プローブを超
音波照射領域外に移動させ、超音波治療を行っていない
ときのみ、超音波プローブを被検体に密着させて超音波
画像信号を得るようにしたものである。
【0069】図9は、第2実施形態の超音波治療装置8
0の構成を示したブロック図である。図9に示すよう
に、第2実施形態の超音波治療装置80は、操作部81
と、操作部81と接続されるシステムコントローラ83
と、システムコントローラ83に接続される超音波診断
部85と、超音波診断部85に接続され、画像情報取得
手段としての超音波プローブ87と、システムコントロ
ーラ83に接続され、移動手段としての昇降装置89
と、システムコントローラ83に接続されるパルスコン
トローラ91と、治療用超音波照射手段としての振動子
93と、システムコントローラに接続される表示部95
とを有する。
【0070】操作部81は、キーボード(図示せず)を
備え、操作者によりこのキーボードを用いて入力される
データをシステムコントローラ83に対して出力する。
尚、操作部81の前記キーボードには、超音波プローブ
87を上下に移動させるための上下動作用キーが設けら
れている。
【0071】システムコントローラ83は、操作部81
の超音波診断開始命令用のキーが押されたとき、超音波
診断を行わせるための制御信号を超音波診断部85に対
して出力する。また、システムコントローラ83は、操
作部81の上下動作用キーが押されたとき、超音波プロ
ーブ87を上下動作させるための制御信号を昇降装置8
9に対して出力する。さらに、システムコントローラ8
3は、操作部81から治療条件が入力されたとき、この
治療条件に対応させ、治療用超音波照射を示す照射トリ
ガをパルスコントローラ91に対して出力する。さら
に、システムコントローラ83は、超音波治療を行って
いる間は超音波プローブ87を昇降装置89により振動
子93側(図9中、上側)に移動させて治療用超音波通
過領域から退避させ、超音波治療停止時のみ超音波プロ
ーブ87を昇降装置89により被検体側(図9中、下
側)に移動させ、被検体に密着させて超音波の送受信を
行わせる。
【0072】超音波診断部85は、システムコントロー
ラ83からの診断制御信号に従って、超音波診断用の高
電圧を発生する。また、超音波診断部85は、超音波プ
ローブ87から供給される反射波信号を超音波画像信号
に変換する。
【0073】超音波プローブ87は、超音波診断部85
から供給される超音波診断用の高電圧を基に超音波を送
信すると共にこの超音波の反射波を受信する。
【0074】昇降装置89は、システムコントローラ8
3からの制御信号に従って超音波プローブ87を上下
(昇降)させる。昇降装置89としては、例えば超音波
プローブ87自体を捩子状にし、この超音波プローブ8
7を回転させることにより超音波プローブ87を上下さ
せるものや、超音波プローブ87を保持させるホルダを
設け、ホルダ自体を捩子状にし、このホルダを回転させ
ることにより超音波プローブ87を上下させるものや、
図1に示す第1実施形態の超音波治療装置1の切換部9
と同一の構成にしたもの等がある。
【0075】パルスコントローラ91は、システムコン
トローラ83からの制御信号を基に、超音波治療用の高
電圧を発生する。
【0076】振動子93は、パルスコントローラ91に
より発生された超音波治療用の高電圧により超音波を照
射する。尚、振動子93の中心部分には超音波プローブ
87を保持する超音波プローブ保持部93aが設けられ
ている。
【0077】表示部95は、超音波診断部85により変
換された超音波画像信号をモニタ上に表示する。また、
表示部95は、操作部81から入力されたデータをシス
テムコントローラ83を介して表示する。
【0078】次に、第2実施形態の超音波治療装置80
の動作を図10と図11を参照して説明する。まず、操
作者は操作部81の上下動作用キーを用いて超音波プロ
ーブ87を被検体側に移動させるための制御信号をシス
テムコントローラ83から昇降装置89に対して出力さ
せる。
【0079】超音波プローブ87を被検体側に移動させ
るための制御信号が出力されると昇降装置89は、この
制御信号に対応させて超音波プローブ87を被検体側に
移動させる。そして操作者は、図10(a)に示すよう
に、超音波プローブ87が被検体と密着した時、超音波
プローブ87の移動を停止させる。
【0080】この状態で操作者は、操作部81の超音波
診断開始命令用のキーを押す。超音波診断開始命令用の
キーが押されるとシステムコントローラ83は超音波診
断を行わせるための制御信号を超音波診断部85に対し
て出力する。この制御信号が出力されると超音波診断部
85は、超音波診断用の高電圧を超音波プローブ87に
供給し、超音波プローブ87による診断を開始させる。
これにより超音波プローブ87は超音波を送信すると共
にその反射波を受信する。この反射波は、超音波診断部
85に反射波信号として供給され、超音波画像信号に変
換される。そして、この超音波画像信号は、表示部95
のモニタ上に表示される。
【0081】操作者は、この表示された超音波画像信号
を確認して治療部位を位置決めすると共に、操作部81
から超音波照射レート等の治療条件を入力する。尚、超
音波プローブ87の被検体への密着時間はこの照射レー
ト毎に設定されている。
【0082】治療条件が入力されるとシステムコントロ
ーラ83は、この治療条件に対応させ、超音波照射を示
す照射トリガ(図11上段参照)をパルスコントローラ
91に出力する。パルスコントローラ91はこの照射ト
リガに対応させて超音波治療用の高電圧を発生する。こ
れにより、振動子93から超音波が照射される。
【0083】このとき、超音波プローブ87を被検体に
密着させることを示す密着トリガ(図11中段参照)は
昇降装置89に出力されていない。このため、超音波プ
ローブ87は図10(b)に示すように、振動子93側
に移動されて超音波通過領域から退避される。このと
き、超音波画像表示部95のモニタ上にフリーズさせた
ときの超音波画像が表示されたままとなる。
【0084】そして、システムコントローラ83は、図
11に示すように照射トリガを5回出力した後、時刻t
1 で照射トリガを停止し、密着トリガを昇降装置89に
出力する。これにより、超音波プローブ87は図10
(a)に示すように、被検体に密着し、超音波を送信す
ると共に、その反射波を受信する。そしてこの反射波は
超音波診断部85に反射波信号として供給され、超音波
画像信号に変換される。そして、この超音波画像信号
は、表示部95のモニタ上に表示される。その後、時刻
t2 (図11参照)でフリーズトリガが表示部95に出
力される。これにより表示部95は、表示している超音
波画像信号をフリーズする。
【0085】次いで、システムコントローラ83は、時
刻t3 で密着トリガを停止する。これにより、超音波プ
ローブ87は図10(b)に示すように、振動子93側
に移動されて超音波通過領域から退避される。
【0086】このとき、超音波プローブ87を退避させ
る位置として理想的には超音波プローブ87が超音波通
過パス内に存在しない状態で最も被検体に近い位置が良
い。具体的には、超音波の焦点領域に例えば直径30
(mm)の結石を置いた場合、振動子93の端部と結石表
面とを結ぶ直線が超音波通過パスの側面を示すと考えら
れるため、この側面を超音波プローブ87が遮らない位
置とする。
【0087】この後、システムコントローラ83は時刻
t4 (図11参照)で再び照射トリガをパルスコントロ
ーラ91に対して出力する。パルスコントローラ91は
この照射トリガに対応させて超音波治療用の高電圧を発
生する。これにより、振動子93から超音波が照射され
る。以後、この動作を繰り返して超音波治療と超音波診
断を行う。
【0088】こうして、超音波治療装置80により、超
音波照射領域を超音波プローブ87で遮ること無く超音
波治療と超音波診断が行われる。
【0089】このように、第2実施形態の超音波治療装
置80は、超音波治療を行っている間は超音波プローブ
87を超音波通過領域から退避させ、それより前に得た
超音波画像信号をフリーズさせ、超音波治療停止時のみ
超音波プローブ87を被検体に密着させて超音波画像信
号を得るようにしているので、治療時も鮮明な超音波画
像信号を得ることができ、このため、治療部位に正確に
治療用超音波を送信することができる。
【0090】次に、本発明に係る超音波治療装置の第3
実施形態を説明する。図12は、第3実施形態の超音波
治療装置100を示したブロック図である。図12に示
すように第3実施形態の超音波治療装置100は、操作
部101と、操作部101と接続されるシステムコント
ローラ103と、システムコントローラ103に接続さ
れる超音波診断部105と、超音波診断部105に接続
される超音波プローブ107と、システムコントローラ
103に接続され、X線装置としてのX線診断部109
と、記憶手段としての画像メモリ111と、システムコ
ントローラ103に接続されると共に画像メモリ111
が接続され、演算手段としての画像処理部113と、シ
ステムコントローラ103に接続されるパルスコントロ
ーラ115と、超音波照射手段としての振動子117
と、システムコントローラ103に接続される表示部1
19とを有する。
【0091】X線診断部109と超音波診断部105と
を併用する場合において、超音波送受信の効率を上げる
ために図13に示すようにアプリケータの先端に設けら
れる音響カプラ材である水袋がX線管から曝射されるX
線ビームを遮る場合が生じる。この時、X線画像信号を
表示部119にモニタ上に表示させると図14に示すよ
うに、治療部位と共に水袋による画像も表示され、診断
の障害となる。このため、第3実施形態の超音波治療装
置100では、前記水袋による像を除去するようにした
ものである。
【0092】操作部101は、キーボード(図示せず)
を備え、操作者によりこのキーボードを用いて入力され
るデータをシステムコントローラ103に対して出力す
る。
【0093】システムコントローラ103は、操作部1
01の超音波診断開始命令用のキーが押されたとき、超
音波診断を行わせるための制御信号を超音波診断部10
5に対して出力する。また、システムコントローラ10
3は、X線画像取得命令用のキーが押されたとき、X線
画像を取得するための制御信号をX線診断部109に対
して出力する。さらに、システムコントローラ103
は、除去用画像信号を表示させるための操作部101の
キーが押されたとき、除去用画像信号を表示させるため
の制御信号を画像処理部113に対して出力する。さら
に、システムコントローラ103は、操作部101から
治療条件が入力されたとき、この治療条件に対応する高
電圧発生のための制御信号をパルスコントローラ115
に対して出力する。
【0094】超音波診断部105は、システムコントロ
ーラ103からの制御信号に従って、超音波診断用の高
電圧を発生する。また、超音波診断部105は、超音波
プローブ107から供給される反射波信号を超音波画像
信号に変換する。
【0095】超音波プローブ107は、超音波診断部1
05から供給される超音波診断用の高電圧を基に超音波
を送信すると共にこの超音波の反射波を受信する。
【0096】X線診断部109は、振動子117を保持
するアプリケータ内に設けられ、X線ビームを曝射する
X線管と、アプリケータを保持するスタンド内に設けら
れ、前記X線管から曝射されたX線ビームを検出して光
学像に変換するイメージインテンシファイアと、前記ス
タンド内に設けられ、前記イメージインテンシファイア
により変換された光学像をX線画像信号に変換する変換
部(いずれも図示せず)とを有する。尚、前記X線管と
前記イメージインテンシファイアは、図8に示すX線管
63とイメージインテンシファイア65と同様にしてそ
れぞれ設けられている。
【0097】画像メモリ111は、X線診断部109に
より得られたX線画像信号の内、水袋の見え方が異なる
複数種類のX線画像信号を除去用画像信号として記憶す
る。
【0098】画像処理部113は、画像メモリ111に
記憶された除去用画像信号のうちの1つと、X線診断部
109により得られた被検体のX線画像信号とのサブト
ラクションを演算してサブトラクション画像信号を得
る。
【0099】パルスコントローラ115は、システムコ
ントローラ103からの制御信号を基に、超音波治療用
の高電圧を発生する。
【0100】振動子117は、パルスコントローラ11
5により発生された超音波治療用の高電圧により超音波
を照射する。
【0101】表示部119は、X線診断部109により
得られたX線画像信号と除去用画像信号と、画像処理部
113により演算されたサブトラクション画像信号と、
超音波診断部105により変換された超音波画像信号と
をモニタ上に表示する。また、表示部119は、操作部
101から入力されたデータをシステムコントローラ1
03を介して表示する。
【0102】次に、第3実施形態の超音波治療装置10
0の動作を図14〜図17を参照して説明する。
【0103】まず、超音波治療装置100製造時に被検
体の代わりに、アクリル樹脂やゼラチンやポリエチレン
グリコール等から成る均質なファントムを置き、水袋の
位置、水袋の設置角度等を変えることにより、撮影方
向、撮影位置、撮影深さを変え、図15(a),(b)
に示すように水袋の見え方が異なる複数の除去用画像信
号をX線診断部109により取得させて画像メモリ11
1に記憶させる。尚、超音波治療装置100製造時に予
め準備した除去用画像信号では網羅できないような特殊
な治療を行う場合は、操作者が除去用画像信号を画像メ
モリ111に記憶させる。
【0104】この状態で操作者は、操作部101の超音
波診断開始命令用のキーを押す。超音波診断開始命令用
のキーが押されるとシステムコントローラ103は超音
波診断を行わせるための制御信号を超音波診断部105
に対して出力する。この制御信号が出力されると超音波
診断部105は、超音波診断用の高電圧を超音波プロー
ブ107に供給し、超音波プローブ107による診断を
開始させる。これにより超音波プローブ107は超音波
を送信すると共にその反射波を受信する。この反射波
は、超音波診断部105に反射波信号として供給され、
超音波画像信号に変換される。そして、この超音波画像
信号は、表示部95のモニタ上に表示される。
【0105】操作者は、この表示された超音波画像信号
を確認して治療部位を位置決めすると共に、操作部10
1から治療条件を入力する。
【0106】治療条件が入力されるとシステムコントロ
ーラ103は、この治療条件に対応する制御信号をパル
スコントローラ115に対して出力する。パルスコント
ローラ115はこの制御信号に対応させて超音波治療用
の高電圧を発生する。これにより、振動子117から超
音波が照射されて超音波治療が開始される。
【0107】ここで、治療状態をX線画像信号上で確認
したい場合、操作者は、操作部101のX線画像取得命
令用のキーを押す。X線画像取得命令用のキーが押され
るとシステムコントローラ103はX線画像を取得する
ための制御信号をX線診断部109に対して出力する。
X線画像を取得するための制御信号が出力されるとX線
診断部109は、被検体のX線画像信号を取得する。こ
の取得されたX線画像信号は、画像処理部113に一時
保存されると共に表示部119に供給される。これによ
り被検体のX線画像信号が表示部119のモニタ上に表
示される。
【0108】この時、図14に示すように水袋による像
が治療部位に隣接して診断の障害となる場合、操作者
は、画像メモリ111に記憶されている除去用画像信号
を表示させるための命令を操作部101を用いてシステ
ムコントローラ103に入力する。これによりシステム
コントローラ103は、画像処理部113に対して除去
用画像信号を表示させるための制御信号を出力する。除
去用画像信号を表示させるための制御信号が出力される
と画像処理部113は、画像メモリ111に記憶されて
いる除去用画像信号を読み出して表示部119のモニタ
上に表示させる。尚、この時、画面を分割してX線画像
信号と除去用画像信号を同一画面上に表示させても良い
し、それぞれ独立に表示させるようにしても良い。
【0109】次いで、操作者は表示部119に表示され
た除去用画像信号の中から所望のものを選択する。所望
の除去用画像信号が選択されると画像処理部113は、
その選択された除去用画像信号と、前記一時保存してい
るた被検体のX線画像信号とのサブトラクションを演算
してサブトラクション画像信号を得る。そして、このサ
ブトラクション画像信号は、表示部119のモニタ上に
表示される。
【0110】ここで、図16に示すように、水袋による
像の残りが表示される場合は、除去用画像信号を変える
ことで、図17に示すような水袋による像の無いX線画
像信号を表示させることができる。
【0111】このように、第3実施形態の超音波治療装
置100では、水袋による像が診断の障害となる場合、
予め画像メモリ111に記憶されている除去用画像信号
と、そのX線画像信号とのサブトラクションを演算して
水袋による像を除去するようにしているので、容易に治
療部位の確認ができるようになり、治療部位に正確に超
音波を送信することができる。
【0112】次に、本発明に係る超音波治療装置の第4
実施形態を説明する。第4実施形態の超音波治療装置
は、被検体の動きを超音波の送受信時間を基に検出し、
被検体が動いた場合は超音波治療を停止するようにした
ものである。
【0113】図18は、第4実施形態の超音波治療装置
130を示したブロック図である。図18に示すよう
に、第4実施形態の超音波治療装置130は、操作部1
31と、操作部131と接続され、超音波照射制御手段
としてのシステムコントローラ133と、システムコン
トローラ133と接続される超音波診断部135と、超
音波診断部135に接続される超音波プローブ137
と、システムコントローラ133に接続されるパルスコ
ントローラ139と、超音波照射手段としての振動子1
41と、システムコントローラに接続される超音波発生
部143と、超音波受信部145と、システムコントロ
ーラ133に接続される検出手段としての比較部147
と、システムコントローラに接続される表示部147と
を有する。
【0114】操作部131は、キーボード(図示せず)
を備え、操作者によりこのキーボードを用いて入力され
るデータをシステムコントローラ133に入力する。
【0115】システムコントローラ133は、操作部1
31の超音波診断開始命令用のキーが押されたとき、超
音波診断を行わせるための制御信号を超音波診断部13
5に対して出力する。また、システムコントローラ13
3は、操作部131から治療条件が入力されたとき、こ
の治療条件に対応する高電圧発生のための制御信号をパ
ルスコントローラ139に対して出力する。さらに、シ
ステムコントローラ133は、超音波治療が開始されと
き、被検体の動き検出用超音波を送信させるための制御
信号を超音波発生部143に対して出力する。さらに、
システムコントローラ133は、比較部147から被検
体移動確認信号が出力された時、パルスコントローラ1
39に対して超音波治療を停止させる制御信号を出力す
る。
【0116】超音波診断部135は、システムコントロ
ーラ133からの制御信号に従って、超音波診断用の高
電圧を発生する。また、超音波診断部135は、超音波
プローブ137から供給される反射波信号を超音波画像
信号に変換する。
【0117】超音波プローブ137は、超音波診断部1
35により発生される超音波診断用の高電圧を基に超音
波を送信すると共にその反射波を受信する。
【0118】パルスコントローラ139は、システムコ
ントローラ133からの制御信号を基に、超音波治療用
の高電圧を発生する。また、パルスコントローラ139
は、システムコントローラ133から超音波治療を停止
させる制御信号が出力されると、超音波治療用の高電圧
の発生を停止する。
【0119】振動子141は、パルスコントローラ13
9により発生された超音波治療用の高電圧により超音波
を照射する。
【0120】超音波発生部143は、被検体の動きを検
出するため、被検体に対して超音波を送信する。
【0121】超音波受信部145は、被検体の動きを検
出するため、超音波発生部143により送信された超音
波を受信する。
【0122】比較部147は、超音波発生部143から
超音波が送信されてからその反射波が超音波受信部14
5により受信されるまでの時間から被検体の移動量を検
出し、その移動量が予め記憶している基準範囲を越えた
場合、被検体が動いたとして被検体移動確認信号をシス
テムコントローラ133に対して出力する。
【0123】表示部149は、超音波診断部135によ
り変換された超音波画像信号をモニタ上に表示する。ま
た、表示部149は、被検体が動いたことによって超音
波治療を停止したことを示す文字情報をモニタ上に表示
する。
【0124】次に、第4実施形態の超音波治療装置13
0の動作を図18を参照して説明する。
【0125】まず、操作者は、操作部131の超音波診
断開始命令用のキーを押す。超音波診断開始命令用のキ
ーが押されるとシステムコントローラ133は超音波診
断を行わせるための制御信号を超音波診断部135に対
して出力する。この制御信号が出力されると超音波診断
部135は、超音波診断用の高電圧を超音波プローブ1
37に供給し、超音波プローブ137による診断を開始
させる。これにより超音波プローブ137は超音波を送
信すると共にその反射波を受信する。この反射波は、超
音波診断部135に反射波信号として供給され、超音波
画像信号に変換される。そして、この超音波画像信号
は、表示部149のモニタ上に表示される。
【0126】操作者は、この表示された超音波画像信号
を確認して治療部位を位置決めすると共に、操作部13
1から治療条件を入力する。
【0127】治療条件が入力されるとシステムコントロ
ーラ133は、この治療条件に対応する制御信号をパル
スコントローラ139に出力すると共に、超音波送受信
制御信号を超音波発生部143に出力する。パルスコン
トローラ139はこの制御信号に対応させて超音波治療
用の高電圧を発生する。これにより、振動子141から
超音波が照射されて超音波治療が開始される。
【0128】また、超音波発生部143は、超音波治療
が開始され、システムコントローラ133から被検体の
動き検出用超音波を送信させるための制御信号が出力さ
れると、被検体に対し超音波を送信する。そして超音波
発生部143により超音波が送信されると超音波受信部
145はその反射波を受信する。
【0129】そして比較部147は、超音波発生部14
3から超音波が送信されてからその反射波を超音波受信
部145が受信されるまでの時間から被検体の移動量を
検出し、この被検体の移動量が予め記憶している基準範
囲を越えた場合、被検体が動いたとして被検体移動確認
信号をシステムコントローラ133に対して出力する。
尚、呼吸により被検体は5(mm)程度は移動する物と考
えられるので、前記基準範囲の上限は通常5〜10(m
m)の間とする。しかしながら、呼吸による移動が10
(mm)を越えるような被検体の場合、治療が行われなく
なるので、この基準範囲の上限は変更可能とする。
【0130】被検体移動確認信号が出力されるとシステ
ムコントローラ133は、パルスコントローラ139に
対し超音波治療を停止させる制御信号を出力する。これ
によりパルスコントローラ139は、治療用高電圧の発
生を停止し、超音波治療を停止させる。また、システム
コントローラ133は、被検体が動いたことによって超
音波治療を停止したことを示す文字情報を表示部149
のモニタ上に表示させる。これにより、操作者被検体が
動いたことにより超音波治療が停止されたことを知るこ
とができる。
【0131】このように、第4実施形態の超音波治療装
置130は、被検体の動きを超音波の送受信時間を基に
検出し、被検体が動いた場合は超音波治療を停止するよ
うにしているので、治療部位以外に超音波が送信される
ことを防止することができる。
【0132】尚、第4実施形態の超音波治療装置130
では、超音波を用いて被検体の動きを検出するようにし
ているが、電磁波やレーザを用いて被検体の動きを検出
するようにしても良い。
【0133】また、第1実施形態の超音波治療装置1、
第2実施形態の超音波治療装置80および第3実施形態
の超音波治療装置100に第4実施形態の超音波発生部
143、超音波受信部145および比較部147を設け
て被検体の動きを検出し、被検体が動いた場合は、超音
波治療を停止させるようにしても良い。
【0134】さらに、第1乃至第4実施形態では、治療
手段として治療部位に超音波を集束させて治療を行うピ
エゾ方式と呼ばれる方式を採用したが、スパークギャッ
プ方式、電磁誘導方式を用いても良い。
【0135】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、超音波が照射される部位を含む被検体の画像
情報を取得する複数の画像情報取得手段を治療目的また
は治療部位に応じて切り換えるようにしているので、被
検体の鮮明な画像情報を得ることができ、このため、治
療部位に正確に超音波を送信することが可能となる。
【0136】また、請求項2記載の発明によれば、超音
波を照射している間は、被検体の画像情報を取得する画
像情報取得手段を超音波照射領域外に移動させ、前記超
音波照射手段により超音波を照射している間を除いて
は、前記画像情報取得手段を超音波照射領域内に移動さ
せるようにしているので、被検体の鮮明な画像情報を得
ることができ、治療部位に正確に超音波を送信すること
が可能となる。
【0137】さらに、請求項3記載の発明によれば、超
音波が照射される部位を含む被検体の画像情報を取得す
る複数の画像情報取得手段を治療目的または治療部位に
応じて切り換え、さらに、前記超音波照射手段により超
音波を照射している間、前記画像情報取得手段を超音波
照射領域外に移動させ、前記超音波照射手段により超音
波を照射している間を除いては、前記画像情報取得手段
を超音波照射領域内に移動させるようにしているので、
被検体の鮮明な画像情報を得ることができ、治療部位に
正確に超音波を送信することが可能となる。
【0138】さらに、請求項6記載の発明は、超音波を
照射する超音波照射手段と被検体との間に配置され、超
音波伝搬物質を収容する音響カプラ材の画像情報を、X
線装置により撮影方向、撮影位置、撮影深さのうち少な
くとも1つを変えて複数種類取得して記憶手段に記憶さ
せ、X線装置により取得される被検体のX線画像情報
と、前記記憶手段に記憶されている画像情報との差分を
求め、被検体のX線画像情報上に表示される前記音響カ
プラ材による画像情報を除去するようにしているので、
被検体の鮮明な画像情報を得ることができ、治療部位に
正確に超音波を送信することが可能となる。
【0139】さらに、請求項8記載の発明は、検出手段
により被検体の動きを検出させ、この検出手段により検
出された被検体の動きが所定の範囲を越えた場合、超音
波照射手段による超音波照射を停止させるようにしてい
るので、治療部位に正確に超音波を送信することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波治療装置の第1実施形態を
示したブロック図。
【図2】図1に示した超音波治療装置の切換部本体と回
転部と振動子を示した斜視図。
【図3】図2に示した切換部本体と回転部と振動子の側
面図。
【図4】図1に示した超音波治療装置の切換部本体と回
転部の断面図。
【図5】図1に示した超音波治療装置の切換部本体と回
転部の上面図。
【図6】図1に示した超音波治療装置の固定部の断面
図。
【図7】図6に示した固定部の上面図。
【図8】X線装置を画像情報取得手段として用いた場合
の超音波治療装置の概略的な構成を示した図。
【図9】本発明に係る超音波治療装置の第2実施形態を
示したブロック図。
【図10】図9に示した超音波治療装置の超音波プロー
ブにより被検体内を診断する時の超音波プローブと振動
子と超音波通過領域の断面図(a)と、図9に示した超
音波治療装置の振動子93から被検体に対して治療用超
音波を照射する時の超音波プローブと振動子と超音波通
過領域の断面図(b)。
【図11】治療用超音波照射トリガと、超音波プローブ
密着トリガと、フリーズトリガのタイミングを示すタイ
ミングチャートである。
【図12】本発明に係る超音波治療装置の第3実施形態
を示したブロック図。
【図13】水袋がX線管から曝射されるX線ビームの一
部を遮る場合の例を示した図。
【図14】被検体を撮像したX線透視像中に表示された
水袋による像を示した図。
【図15】水袋を、方向、位置および焦点深さを変えて
取得したX線透視像を示した図。
【図16】被検体のX線透視像と、水袋を、方向、位置
および焦点深さを変えて取得したX線透視像のうち1つ
とサブトラクションしても水袋による像が残っている場
合の例を示した図。
【図17】被検体のX線透視像と、水袋を、方向、位置
および焦点深さを変えて取得したX線透視像のうち1つ
とサブトラクションして水袋による像が削除された場合
の例を示した図。
【図18】本発明に係る超音波治療装置の第4実施形態
を示したブロック図。
【符号の説明】
1,80,100,130 超音波治療装置 3,81,101,131 操作部 5,83,103,133 システムコントローラ 7,85,105,135 超音波診断部 9 切換部 11 切換部本体 11b 孔 13,91,115,139 パルスコントローラ 15,93,117,141 振動子 17,95,119,147 表示部 19 プローブホルダ 21 孔 23 スライダ 25 樹脂シールド 27,29 ギア 31,87,107,137 超音波プローブ 33 固定部 35 ラック 37 ピニオン 41a,41b,45a,45b アーム 43 固定ブロック 47a,47b 軸 61 アプリケータ 63 X線管 65 I.I. 67 スタンド 69 寝台 69a 天板 89 昇降装置 93a 超音波プローブ保持部 111 画像メモリ 113 画像処理部 143 超音波発生部 145 超音波受信部 147 比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山中 昭一 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体内に超音波を照射し集束点を形成
    する超音波照射手段と、 前記集束点を含む被検体の画像情報を取得する複数の画
    像情報取得手段と、 これら複数の画像情報取得手段を治療目的または治療部
    位に応じて切り換える切換手段と、 を有することを特徴とする超音波治療装置。
  2. 【請求項2】 被検体内に超音波を照射し集束点を形成
    する超音波照射手段と、 前記集束点を含む被検体の画像情報を取得する画像情報
    取得手段と、 前記超音波照射手段により超音波を照射している間は、
    前記画像情報取得手段を超音波照射領域外に移動させ、
    前記超音波照射手段により超音波を照射している間を除
    いては、前記画像情報取得手段を超音波照射領域内に移
    動させる移動手段と、 を有することを特徴とする超音波治療装置。
  3. 【請求項3】 前記超音波照射手段により超音波を照射
    している間は前記画像情報取得手段を超音波照射領域外
    に移動させ、前記超音波照射手段により超音波を照射し
    ている間を除いては前記画像情報取得手段を超音波照射
    領域内に移動させる移動手段を有することを特徴とする
    請求項1記載の超音波治療装置。
  4. 【請求項4】 前記画像情報取得手段は、超音波を被検
    体に照射し、この反射波を画像情報として取得するもの
    であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    か一項記載の超音波治療装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の画像情報取得手段のうち少な
    くとも1つは、被検体にX線を照射し、被検体を透過し
    たX線を画像情報として取得するものであることを特徴
    とする請求項1または請求項3のいずれか一項記載の超
    音波治療装置。
  6. 【請求項6】 被検体内に超音波を照射し集束点を形成
    する超音波照射手段と、 被検体と前記超音波照射手段との間に配置され、超音波
    伝搬物質を収容する音響カプラ材と、 前記集束点を含む被検体のX線画像情報を取得するX線
    装置と、 このX線装置により、撮影方向、撮影位置、撮影深さの
    うち少なくとも1つを変えて取得される前記音響カプラ
    材を含む複数種類の画像情報を記憶する記憶手段と、 前記X線装置により取得される被検体のX線画像情報
    と、前記記憶手段に記憶されている画像情報との差分を
    求め、被検体のX線画像情報上に表示される前記音響カ
    プラ材による画像情報を除去する演算手段と、 を有することを特徴とする超音波治療装置。
  7. 【請求項7】 前記演算手段は、前記記憶手段に記憶さ
    れている画像情報の中から差分を行う画像情報を選択す
    る選択手段を有する請求項6記載の超音波治療装置。
  8. 【請求項8】 被検体内に超音波を照射し集束点を形成
    する超音波照射手段と、 被検体の動きを検出する検出手段と、 この検出手段により検出された被検体の動きが所定の範
    囲を越えた場合、前記超音波照射手段による超音波照射
    を停止させる超音波照射制御手段と、 を有することを特徴とする超音波治療装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004503344A (ja) * 2000-07-17 2004-02-05 ウルトラゾニックス ディーエヌティー アクチボラゲット 椎間板疾患を非侵襲超音波治療するための装置
JP2004503345A (ja) * 2000-07-17 2004-02-05 ウルトラゾニックス ディーエヌティー アクチボラゲット 椎間板疾患を極小侵襲超音波治療するための装置
CN105919632A (zh) * 2016-06-21 2016-09-07 深圳市慧康精密仪器有限公司 一种中置b超定位的体外心脏冲击波治疗头
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