JPH1075655A - オウトウの栽培法 - Google Patents

オウトウの栽培法

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JPH1075655A
JPH1075655A JP8253814A JP25381496A JPH1075655A JP H1075655 A JPH1075655 A JP H1075655A JP 8253814 A JP8253814 A JP 8253814A JP 25381496 A JP25381496 A JP 25381496A JP H1075655 A JPH1075655 A JP H1075655A
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cherry
ultraviolet absorber
wavelength
film
fluorescent dye
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Kazukiyo Segi
一清 世儀
Masami Kawahara
正見 川原
Hiroshi Takahashi
弘 高橋
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Nippon Soda Co Ltd
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Nippon Soda Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】収穫時期を遅らせ、高品質の果実を収穫するこ
とのできるオウトウの栽培方法を提供する。 【解決手段】360nm以下の紫外線を減衰させる紫外
線吸収剤及び/又は発光極大波長が540〜700nm
にある蛍光色素を含有する資材で被覆するオウトウの栽
培法により解決できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオウトウの栽培法に
関する。
【0002】
【従来の技術】オウトウが初めて栽培されてから110
年近くになる。これまでは生果用よりはむしろ缶詰用の
加工向けとして輸入品種である’ナポレオン’が市場の
8割近くを占めていたが、現在では流通の改善により遠
距離への短時間での輸送が可能となったこと、また’佐
藤錦’の出現により生果用が中心に栽培されている。し
かしながら、露地栽培、施設栽培のものを含めて出荷時
期が6月上旬〜7月上旬の一ヵ月に集中してしまう。こ
のため安定した価格を維持するのが難しい。また、オウ
トウは一般に樹高が高いため、きつい労働を強いられ、
収穫時期が集中してしまうので、労働力の確保が難しい
などの問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、紫外線ない
し可視光線の透過光量を制御することにより収穫時期を
遅らせると共に品質を向上させることができるオウトウ
の栽培法を提供すること目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)360
nm以下の紫外線を減衰させる紫外線吸収剤及び/又は
発光極大が540〜700nmにある蛍光色素を含有す
る資材で被覆することを特徴とするオウトウの栽培法、
(2)360nm以下の紫外線を減衰させる紫外線吸収
剤及び/又は発光極大波長が540〜700nmにある
蛍光色素を含有する資材で被覆することにより収穫時期
を遅らせることを特徴とするオウトウの栽培方法および
(3)360nm以下の紫外線を減衰させる紫外線吸収
剤及び/又は発光極大波長が540〜700nmにある
蛍光色素を含有する資材で被覆することにより品質を向
上させることを特徴とするオウトウの栽培法である。
【0005】
【発明の実施の形態】360nm以下の紫外線を現実的
にカットする紫外線吸収剤としては、例えば、エチル−
2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート,2−エ
チルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリ
レート等のシアノアクリレート誘導体、2−エチル−
5′−t−ブチル−2′−エトキシ−N,N′−ジフェ
ニロキサルアミド,2−エチル−2′−エトキシ−N,
N′−ジフェニロキサルアミド,4−ドデシル−2′−
エトキシ−N,N′−ジフェニロキサルアミド等のシュ
ウ酸アミド誘導体、2−(2′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール,2−(2′−ヒドロキシ−5′−t−オク
チルフェニル)ベンゾトリアゾール,2−(2′−ヒド
ロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチルフェニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール,2−(2′−ヒドロキ
シ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール,2−
(2′−ヒドロキシ−5′−t−ブチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール,2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′
−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール,2−
(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′−メチル
フェニル)ベンゾトリアゾール,2−(2′−ヒドロキ
シ−3′,5′−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリ
アゾール,2−(2′−ヒドロキシ−4′−オクトキシ
フェニル)ベンゾトリアゾール,2−(2′−ヒドロキ
シ−3′−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミ
ドメチル)−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル,2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジノニルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール誘
導体、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、
2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ
−4−ドデシルオキシベンゾフェノン,2,2′−ジヒ
ドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン,2,2′−ジ
ヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノン,2
−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノ
ン等のベンゾフェノン誘導体、フェニルサリチレート,
4−t−ブチルフェニルサリチレート,4−n−オクチ
ルフェニルサリチレート,2−エチルヘキシルサリチレ
ート,ホモメシチルサリチレート等のサリチル酸エステ
ル誘導体などを挙げることができる。
【0006】発光極大が540〜700nmにある蛍光
色素としては、例えば、ルモゲンFRed300などの
ベリレン系、ルミノールRed、Violet 635
Pなどのアントラキノン系、テオインジゴBright
Pink G、チオインジコScariet Rなど
のチオインジゴ系、ルミノールBright Oran
ge575PT、
【0007】
【化1】
【0008】などのナフタル酸系、ローダミン、アクリ
ジンRedなどのキサンテン系、
【0009】
【化2】
【0010】などのクマリン系、
【0011】
【化3】
【0012】などのナフトイレン系、WO93/096
64号、特願平5−342746号公報に記載される、
【0013】
【化4】
【0014】〔式中R1 、R2 、R3 、R4 は同一又は
相異なって水素、置換基を有してもよいアルキル基、置
換基を有してもよいアルケニル基、置換基を有してもよ
いアルキニル基、またR1 とR2 又は/およびR3 とR
4 が一緒になって、−CH2 −Z−CH2 −(Zは置換
基を有してもよいアルキレン又は置換基を有しても良い
芳香族炭化水素を示す)を形成しても良く、さらにR1
とR2 又は/およびR3とR4 が一緒になって、=CH
Nr1 2 (r1 、r2 は同一又は相異なってアルキル
基を示す)又は=Sr3 4 (r3 、r4 は同一又は相
異なって、アルキル基、アリール基を示す)なる基を形
成しても良い。ただしR1 、R2 、R3 、R4 がすべて
水素である化合物及びすべて置換基を有してもよいアル
キニル基である化合物は除く〕で表わされるシアノピラ
ジン誘導体、WO93/096664号に記載される、
【0015】
【化5】
【0016】〔式中R5 、R6 、R7 、R8 はそれぞれ
水素、置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有し
てもよいアルケニル基、置換基を有してもよいアルキニ
ル基又は置換基を有してもよいアリール基を示し、
9 、R10は水素原子、ハロゲン、アルキル基、アルコ
キシ基、モノもしくはジアルキルアミノ基、又はアルキ
ルチオ基を示し、R11は置換基を有してもよいアルキル
基、置換基を有してもよいアルケニル基又は置換基を有
してもよいアルキニル基を示す。〕で表わされるベンゾ
プテリジン誘導体などが挙げられる。また特願平6−2
49914号公報に記載されているように、蛍光色素は
重合していてもよい。
【0017】更に、本発明に用いる資材は、WO93/
09664号、特願平5−342746号公報に示され
ているような、発光極大が540〜700nmにある蛍
光色素にさらに発光極大が380〜520nmにある蛍
光色素を含有している資材でもよい。
【0018】本発明において資材としては、例えば単層
又は積層フィルム,板,ネット,織布,不織布,反射フ
ィルム,反射板などであり、それらの材料は、例えば、
(軟質、半硬質、硬質)PVC,ポリエチレン,ポリプ
ロピレン,ポリビニルアルコール,ポリメチルアクリレ
ート,ポリメチルメタクリレート,ポリ塩化ビニリデ
ン,ポリアクリルニトリル,ポリブタジエン,ポリスチ
レン,エチレン−メチルメタクリレート共重合体,エチ
レン−酢酸ビニル共重合体,塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体,PET,PBTなどのポリエステル、ポリアリ
レート,ポリカーボネート,ポリエステルカーボネー
ト,ナイロン6,ナイロン6/6,ナイロン11,ナイ
ロン12,MXD6ナイロンなどのポリアミド、ポリジ
メチルシロキサン,ポリトリメチルシリルプロピレン,
ポリウレタン,アイオノマー類,セロファン,ポリエチ
レンセロファン,セルロースアセテート,セルロースプ
ロピオネート,エチルセルロース,ニトロセルロースな
どの合成樹脂類、セルロースなどの天然繊維類等であ
る。
【0019】例えば、フィルムの場合、その製造法は特
に制約はなく、樹脂の溶融特性、溶剤溶解性、蛍光色素
の熱特性などに応じて押出し成形(単層又は積層)、イ
ンフレーション成形(単層又は積層)、カレンダー成形
などによって製造するか前記樹脂を溶解したワニスを織
布、不織布、紙、樹脂ベースフィルム、樹脂板などに含
浸又はコーティングすることにより製造することができ
る。織布、不織布、ネットの場合は染色してもよい。紫
外線吸収剤及び蛍光色素を含むフィルムの厚さは成形フ
ィルム、コーティング層ともに10〜300μm、好ま
しくは30〜150μmにするのがよい。また、特願平
6−73350号公報にあるように蛍光色素をポリマー
ビーズに含有させ、このビーズをフィルムに含有させて
もよい。
【0020】資材に対する紫外線吸収剤の量は360n
m以下の紫外線の透過率が0〜50%、好ましくは0〜
10%となるように一種又は複数種配合される。資材に
対する蛍光色素の混合比は夫々0.01〜2.0%、好
ましくは0.05〜0.5%である。0.01%より小
さいと発光機能が十分でなくまた2.0%より大きいと
光の吸収割合が大きく蛍光性化合物の特徴である濃度消
光の効果が表われて発光効率が低下する。
【0021】紫外線吸収剤を配合すると蛍光色素は安定
化される。また、栽培用資材としての他の諸条件を満た
すため本発明の目的を損なわない種類及び量の酸化防止
剤、一重酸素クエンチャー、ヒンダードアミン系光安定
剤、その他の安定化剤、滑剤、防曇剤、流滴剤などを配
合してもよい。オウトウ樹への被覆は発芽と同時に行い
もよく、又、収穫の2〜3ケ月前に行なってもよい。被
覆は収穫直前まで行なうのが好ましい。
【0022】資材がフィルムの場合、紫外線吸収剤及び
/又は蛍光色素を溶解した合成樹脂フィルムは合成樹脂
の屈折率によって異なるが発光光のうち60〜80%が
空気との界面で全反射され、フィルム内に伝わって行
く。閉じ込められた光は多くの場合吸収スペクトルが発
光スペクトルと重なっているため一部の光は再び吸収、
発光をくり返す。この時発光は一定の変換効率を乗じた
量で行なわれるのでエネルギーロスは無視出来ない大き
さになる。この様なエネルギーロスを回避し発光光を有
効にフィルム内面から放射することが出来る様にフィル
ムの内面に規則的な、又は不規則な凹凸を設ける粗面化
加工をするのが好ましい。粗面化はワイヤーブラシ、サ
ンドブラスト、エンボシングなど通常実施されている方
法で行なうことができる。
【0023】資材は果実の袋がけ、ベタガケ、枝ガケ、
トンネル、全体に本資材を用いたハウス、上部だけに本
資材を用いた雨よけ等として用いる。また蛍光色素は、
本発明の効果を損わない範囲で素材の一部分に偏在して
もよい。
【0024】本発明の付加的効果として、赤色光による
害虫の防除効果が挙げられる。橙色から赤色の光には、
コスカシバ、クワカイガラムシ、オウトウショウジョウ
バエ,オウトウハマダラミバエ,ウチスケオウトウハバ
チ,ナミハダニ,オウトウハダニなどの害虫がこれを忌
避する作用があるため施設内の農薬使用料を減らすこと
ができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳述する。実
施例中「部」は重量部を表わす。
【0026】参考例1 一般式(1)で示される化合物の製造
【0027】
【化6】
【0028】〔式中、R1 、R2 、R3 、R4 は、前記
と同じ意味を示す。〕 3、6−ジアミノ−2,5−ピラジンジカルボニトリル
を出発原料とし、(A),(B),(C)および(D)
の化合物を経由する方法で製造した化合物(E)を製造
した。
【0029】(i)一般式(1)で、R1 =COC6
5 ,R2 =R3 =R4 =Hである化合物(A)の合成
【0030】
【化7】
【0031】3,6−ジアミノ−2,5−ピラジンジカ
ルボニトリル3.52gをピリジン60mlに溶解し氷冷
下、ベンゾイルクロライド5.06gを30分で滴下し、
同温度で4時間反応を行った。反応液を濾過、濃縮し、
酢酸エチル60ml,0.5MHCl水溶液60mlを加
え、析出した結晶を濾取し、水、酢酸エチルで洗浄後乾
燥して、黄色結晶2.26gを得た。収率45%、DSC
測定値 270℃(吸熱ピーク)。
【0032】(ii)一般式(1)で、R1 =COC6
5 ,R2 =R3 =R4 =CH3 である化合物(B)の
合成
【0033】
【化8】
【0034】化合物(A)1.98g、ジメチルアセトア
ミド30ml、ヨウ化メチル9.77g、無水炭酸カリウ
ム4.15gを混合し、60〜70℃で4時間反応を行っ
た。反応液に水60mlを加え、ジクロロメタン60m
lで抽出し、水洗、乾燥、濃縮を行い、酢酸エチル/n
−ヘキサンから再沈殿させて黄色結晶(B)1.38gを
得た。収率60%、融点159〜159.5℃。
【0035】(iii)一般式(1)で、R1 =H,R
2 =R3 =R4 =CH3 である化合物(C)の合成
【0036】
【化9】
【0037】化合物(B)1.38g、メチルアルコール
50ml、10%HCl水溶液27mlを混合し、80
〜90℃で20時間反応を行った。反応液を冷却して析
出した結晶を濾取、水洗、乾燥して暗赤色結晶(C)0.
25gを得た。収率60%、融点209〜209.5℃。
【0038】(iv)一般式(1)で、R1 =(CH2)
6 I,R2 =R3 =R4 =CH3 である化合物(D)の
合成
【0039】
【化10】
【0040】化合物(C)3gと1,6−ジヨードヘキ
サン9.7gのジメチルアセトアミド100ml溶液に攪
拌しながら、炭酸セシウム6.3gを加え、室温で30時
間反応を行った。反応液に水200mlを加え、不溶物
を濾取し、エーテルで抽出した。エーテル層を水洗し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後減圧濃縮し、シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(流出溶媒:ベンゼン)で精
製した。更にヘキサンで再結晶することにより、赤色結
晶の目的物3.0gを得た。収率49%、融点55℃。1 H−NMR(200MHz,CDCl3) δppm
1.2-1.3(8H,m),3.1-3.3(11H,m),3.4-3.6(2H,t)
【0041】(v)一般式(1)で、R1 =(CH2)6
OCOC(CH3)=CH2,R2 =R3 =R4 =CH3
ある化合物(E)の合成
【0042】
【化11】
【0043】化合物(D)2.57gとメタクリル酸0.8
gのアセトニトリル31mlに攪拌しながら、DBU1.
14gを滴下し、加熱還流下4時間反応を行った。放冷
後、水を加え、エーテルで抽出し、エーテル層を水洗、
次いで無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧濃縮して赤
色オイル状の目的物2.2gを得た。収率 95%。1
−NMR(200MHz,CDCl3) δppm 1.2-
1.8(8H,m),1.95(3H,s),3.15(3H,s),3.16(6H,s),3.51(2
H,t),4.15(2H,t),5.55(1H,m),6.1(1H,s) 可視・赤外吸収スペクトル(CHCl3) λmax: 241,
300, 509 nm 蛍光スペクトル(CHCl3) λem: 592(λex 500nm)
【0044】参考例2 一般式(1)で示される化合物の架橋重合体(F)の製
造 参考例1に記載した化合物(E)0.05g、メチルメタ
クリレート1.35g、トリメチロールプロパントリメタ
クリレート0.12g、アゾビスイソブチロニトリル49
mgを混合した。得られた均一な溶液を窒素置換後封印
し、70℃の湯浴中で3時間重合硬化させた。得られた
重合体をクロロホルムに浸したが、重合体は溶解しなか
った。更に20時間クロロホルムに浸し、砕いた後、濾
過し、クロロホルムで洗浄した。クロロホルムで若干膨
潤した重合体を減圧乾燥した。得られた重合体は前記重
合体と同様に赤い蛍光色を呈していた。収量1.2g(収
率78%)。
【0045】参考例3 一般式(1)で示される化合物の重合体を含有するマス
ターバッチ(MAB)の製造 LDPE(ジェイレックスLD F22N、日本ポリオ
レフィン(株)製)を70重量%、前記架橋重合体
(F)を30重量%となるように配合し、二軸押出機を
用い、押出し温度180℃にてペレット化しマスターバ
ッチ(MAB)とした。
【0046】参考例4 一般式(1)で示される化合物またはその重合体を含有
するポリオレフィン系樹脂組成物フィルムの製造 LDPE F22Nを90部、架橋重合体(F)を30
%、ミカホワイト−ATN(ナフタルイミド系、三井東
圧(株)製、LDPE中の発光波長407nm、吸収波
長377nm)を0.3%含有するマスターバッチ(MA
B)を10部、ヒンダードアミン化合物(HALS:4
−ヒドロキシ2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペ
リジンエタノールとコハク酸とのポリエステル、商品
名;T−622(チバガイギー(株)製)を10部、お
よびUV吸収剤(2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシ
ベンゾフェノン、商品名;V−130(共同薬品(株)
製)を0.5部を配合してヘンシェルミキサーでペレット
を作製した。
【0047】参考例5 下記の成形条件で,中間層に参考例4のペレットを使用
し、外層をUV吸収剤(V−130)0.1重量部含有L
LDPE(ジェイレックスLL(日本ポリオレフィン
(株)製)、他の外層を防曇剤(グリセリンモノステア
レート)0.1重量部含有LLDPEとして下記の条件で
3層インフレーションフィルム成形により厚み構成を2
5μm/中間層50μm/内層25μmの3層フィルム
を成形した。 <多層インフレーションフィルム成形条件>3層インフ
レーション成形装置、外層、中間層、内層各40mmφ
押出機を使用し、ダイス径100mm、成形温度160
〜200℃、ブローアップ比1.9にて成形し3層フィル
ムを得た。
【0048】実施例1 上記参考例5の3層フィルムの防曇剤含有フィルム面を
内側にして、オウトウに被覆し、果実の着色状況を観察
した。 1)試験方法 実施場所 山形県寒河江市 供試品種 ナポレオン 試験の規模 1区1枝、2反復 試験開始 平成8年6月8日 枝全体をフィルムで覆い、果実の着色経過を観察した。 調査月日、方法 平成8年6月14日、6月21日、6月28日 果実の着色程度を達観で調査した。 2)試験成績 表1に示した。
【0049】
【表1】
【0050】
【発明の効果】
(1)本発明の栽培法は、オウトウの収穫時期を遅ら
せ、出荷時期の調節、労働力の分散を図ることができ
る。 (2)本発明の栽培法により、オウトウ樹の樹勢を良好
に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例4で製造した赤色フィルムの励起および
発光スペクトル。
【符号の説明】 (ハ)ミカホワイトATNの407nm発光に対する励
起スペクトル。 (ニ)ミカホワイトATNの377nmの励起による発
光スペクトル。 (x)ミカホワイトATN自体の発光ピーク。 (y)ミカホワイトATNの励起エネルギーが架橋重合
体(F)にエネルギー移動した結果発光するピーク。 (ホ)架橋重合体(F)の592nm発光に対する励起
スペクトル。 (ヘ)架橋重合体(F)の500nmの励起による発光
スペクトル。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 360nm以下の紫外線を減衰させる紫
    外線吸収剤及び/又は発光極大波長が540〜700n
    mにある蛍光色素を含有する資材で被覆することを特徴
    とするオウトウの栽培法。
  2. 【請求項2】 360nm以下の紫外線を減衰させる紫
    外線吸収剤及び/又は発光極大波長が540〜700n
    mにある蛍光色素を含有する資材で被覆することにより
    収穫時期を遅らせることを特徴とするオウトウの栽培
    法。
  3. 【請求項3】 360nm以下の紫外線を減衰させる紫
    外線吸収剤及び/又は発光極大波長が540〜700n
    mにある蛍光色素を含有する資材で被覆することにより
    品質を向上させることを特徴とするオウトウの栽培法。
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