JPH1075602A - 根菜類の掘取装置 - Google Patents

根菜類の掘取装置

Info

Publication number
JPH1075602A
JPH1075602A JP15155897A JP15155897A JPH1075602A JP H1075602 A JPH1075602 A JP H1075602A JP 15155897 A JP15155897 A JP 15155897A JP 15155897 A JP15155897 A JP 15155897A JP H1075602 A JPH1075602 A JP H1075602A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shank
plows
plow
machine frame
root
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15155897A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2926095B2 (ja
Inventor
Hisao Kawabe
久男 川辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAWABE NOKEN SANGYO
KAWABE NOUKEN SANGYO KK
Original Assignee
KAWABE NOKEN SANGYO
KAWABE NOUKEN SANGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAWABE NOKEN SANGYO, KAWABE NOUKEN SANGYO KK filed Critical KAWABE NOKEN SANGYO
Priority to JP15155897A priority Critical patent/JP2926095B2/ja
Publication of JPH1075602A publication Critical patent/JPH1075602A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2926095B2 publication Critical patent/JP2926095B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ごぼう等の長い根菜類の収穫において、根菜
類を抜き取り易くする収穫手段の改良に関する。 【解決手段】 一対の犂体P・Pをシャンク20・20
に対し連結軸y・y中心に前端側および後端側が上下に
回動するよう支架し、それら犂体P・Pの前記連結軸y
・yの近くでそれら連結軸y・yの後方部位に第2の連
結軸zを設け、その連結軸zを連結部材5により機枠a
側に支持せしめ、振動機構dによりシャンク20・20
と共に犂体P・Pが上下に振動し、犂体P・Pの後端側
が、後端に向うに従い第2の連結軸z・z中心に、シャ
ンク20・20の振動の方向と反対方向に次第に大きく
揺動するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ごぼうなどの長い根菜
類を収穫する根菜類の収穫手段に関する。一層具体的に
いうと、牽引車または作業車の機体に設けた機枠に、振
動機構により上下に振動する可動の機枠を支架して、そ
の可動の機枠に、前面視において左右に一対に対向する
上下に長いシャンクを一体的に取付け、それらシャンク
の各下端側に、前縁に設けたシェヤーと前後に長いモー
ルドボードとを具備する犂体の前端部を連結し、かつ、
その犂体を、前面視において逆ハ字状に対向する姿勢に
連結して構成し、その左右に一対の犂体を、収穫しよう
とする根菜類の栽培条列の左右の土中に作用させて、牽
引車または作業車の機体の進行により、栽培条列に沿い
進行させながら振動機構の作動でシャンクおよび犂体を
上下に振動させることによって、土壌を切削するシャン
クおよび地中を通す犂体の牽引抵抗を低減させながら根
菜類の根際の土を、逆ハ字状に対向する一対の犂体で左
右から抱え込んで上昇させ、そのときの土の移動で、根
菜類を浮き上がらせるようにして、根菜類を抜き取り易
くする形態の根菜類の収穫手段についての改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上述の形態の根菜類の収穫機Aは、トラ
クタTの機体の後面側に、三点リンクヒッチを介して装
着する形態のものについて説明すると、図1にあるよう
にトラクタTの機体の後面側に、左右のロアリンク10
・10(図面上一方は省略してある)とトップリンク1
1よりなる三点リンクヒッチによりそのトラクタTの機
体に対し、所望の高さ位置において固定状態となるよう
機枠aを装架して、この機枠aに、連結軸w中心に上下
回動することで、上下に自在に振動する可動の機枠bを
支架して、この可動の機枠bと前記機枠aとの間に、振
動巾を略一定の範囲に規制するとともに振動の作動が一
定のバネ負荷のもとで行なわすショックアブソーバー様
の規制部材cを渡架し、可動の機枠bの後端側に、上下
に長い平板状に形成したシャンク20・20を、前面視
において左右に並列して垂下するように一対に対向させ
て取付け、それらシャンク20・20の各下端部に、前
縁に刃部を設けたシェヤー30とそのシェヤー30から
後方に長く延出するモールドボード31とからなる犂体
Pの前端側を取付け、かつ、このとき、一対の犂体P・
Pのモールドボード31・31が前面視において逆ハ字
状に対向し、側面視において、図1に示しているように
シャンク20・20の下端部から後方の上方に向けて延
出する状態にする。
【0003】そして、上下に可動の機枠bには、それを
上下に振動させる振動機構dを組付け、その振動機構d
の駆動軸を、トラクタTの機体に設けてあるPTO軸1
2にユニバーサルジョイント軸13を介して伝導するこ
とで駆動するようにしてある。
【0004】そして、これにより、図3にあるように、
ごぼう等の根菜類R…の栽培条列の両側に一対の犂体P
・Pが位置するように配位して、その犂体P・Pを図4
にあるよう、その根菜類R…の栽培条列の左右の根際の
地中に通し、根菜類R…をそれが植生している土Sごと
抱きかかえながら地表に向けて移動させて浮き上がら
せ、その後での根菜類の抜き取りが容易に行なえるよう
にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の形態の根菜類の
収穫機Aを用いて行なう根菜類の収穫手段は、振動機構
dの作動で、シャンク20・20と犂体P・Pとが一体
的に上下に振動することから、根菜類R…の栽培条列の
左右の根際の地中に一対の犂体P・Pを通して、根菜類
Rを土ごと地表に浮き上がらせるときに、シャンク20
・20および犂体P・Pの牽引抵抗が振動により半減さ
れるようにはなるが、その根菜類R…が周囲の土に保持
された状態でその土Sと一緒に持上げられることで、根
菜類R…の土から受ける圧縮により、土との結合が強
く、粘性の高い土では、犂体P・Pが通過するときに行
なわれる犂体P・Pの振動による土の破砕・崩落が充分
でないことから、犂体P・Pモールドボード31・31
の通過により土Sは持ち上げられたときの状態のまま、
根菜類Rと共に落下するようになって、根菜類Rと土S
とが分離していないことにより根菜類Rを切損するよう
になり、かつ、収穫作業の際に引抜きにくく、収穫労力
の軽減ができないことや根菜類の品質を大巾に低下させ
るなどの問題がある。
【0006】本発明は、従来手段に生じているこの問題
を解消せしめるためになされたものであって、収穫機の
一対の犂体を根菜類の根際の地中に通して、根菜類を地
表に浮き上がらせるときの、牽引抵抗を半減させる利益
を保持せしめながら、根菜類R…を保持せしめた状態で
抱え持ち上げた土Sを効果的に振動させて、土の崩落を
促進し、犂体が通過して、抱え上げた土が落下したとき
に、根菜類が崩落した土により沈下しないようにし、か
つ、これにより地表に浮き上がらせた根菜類を地中から
抜き上げる作業が、楽に、かつ、手早く行なえるように
する新たな手段を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そして、本発明において
は、上述の目的を達成するための手段として、牽引車ま
たは作業車の機体に設けた機枠aに、振動機構dにより
上下に振動する可動の機枠bを支架し、その可動の機枠
bに前面視において左右に一対に対向する上下に長いシ
ャンク20・20を一体的に組付け、それらシャンク2
0・20の各下端側に、シェヤー30と前後に長いモー
ルドボード31とを具備する犂体Pの前端部をそれぞれ
連結して、前面視において逆ハ字状に対向する姿勢に組
付け、それら犂体P・Pを振動機構dによりシャンク2
0・20と共に振動させながら、根菜類R…の栽培条列
の根際の左右の両側における地中に通して、根菜類Rを
それの周面の土Sと共に一対の犂体P・Pで抱え上げて
持ち上げ根菜類Rの頭部を地表から浮き上がらせる根菜
類の掘取装置において、一対の犂体P・Pをシャンク2
0・20に対し連結軸y・y中心に前端側および後端側
が上下に回動するよう支架し、それら犂体P・Pの前記
連結軸y・yの近くでそれら連結軸y・yの後方部位に
第2の連結軸zを設け、その連結軸zを連結部材5によ
り機枠a側に支持せしめ、振動機構dによりシャンク2
0・20と共に犂体P・Pが上下に振動し、犂体P・P
の後端側が、後端に向うに従い第2の連結軸z・z中心
に、シャンク20・20の振動の方向と反対方向に次第
に大きく揺動するようにしたことを特徴とする根菜類の
掘取装置を提起するものである。
【0008】
【発明実施の態様】本発明手段は、牽引車または作業車
の機体に設けた機枠aに、振動機構dにより上下に振動
する可動の機枠bを支架して、これに上下に長いシャン
ク20・20を左右に一対に対向するように配位して一
体的に組付け、この一対のシャンク20・20の各下端
側に、それぞれ前後に長く形成した犂体P・Pの前端部
を連結するとともに、それらを前面視において逆ハ字状
に対向するように組付けて、根菜類の掘取装置を構成す
ることについては従前手段と変わりないが、各犂体Pと
シャンク20との連結は、連結軸yにより行なってい
る。
【0009】そして、この犂体Pには、連結軸yの近傍
でそれの後方による部位に、別の連結軸zを設けて、こ
れに、連結部材5の下端側を回動自在に連結し、その連
結部材5の上端側を、機枠a側に回動自在に連結してお
いて、この連結軸zが機枠a側に対し、上下方向に固定
した固定の支点軸となるようにしておく。そして、これ
により、振動装置dにより犂体Pがシャンク20と共に
上下に動いたときに、その犂体Pの前端側と後端側とが
固定の支点軸となっている連結軸zを中心に、てこのよ
うにそれぞれ逆に上下に往復回動し、そのとき、シャン
ク20に連結する連結軸yと固定の支点軸となる連結軸
zとの間の距離に対しその連結軸zから犂体Pの後端部
までの距離を長くしていることで、犂体Pのモールドボ
ード31後端側が、シャンク20の上下の動き量に対し
て、次第により大きく上下に動くようにする。
【0010】これによって、一対の犂体P・Pにより抱
え上げられる土Sは、機体の進行によって犂体P・P上
を通過していくときに、その犂体P・P(モールドボー
ド31・31)との接触位置が後方に順次移動していく
に従い、次第により大きく上下に揺動するようになっ
て、それにより崩落が激しく行なわれるようになる。
【0011】このため、一対の犂体P・Pにより根菜類
Rと共に抱え持ち上げられた土Sは、犂体P・Pの進行
により、シャンク20・20の通過直後の位置にくる
と、抱え持ち上げられた土の上面(上方)から崩落がは
じまり、犂体P・Pのモールドボード31・31のそれ
ぞれ右または左の外側部から落下し、犂体P・Pの通過
で下面側に発生した空洞Mを埋めていき、引き上げられ
た根菜類Rの周囲が崩落した土で次第に支えられるよう
になり、犂体P・Pが通過し終え、根菜類Rを抱えた土
がそのモールドボード31・31の後端から離れて降下
する時は、崩落した土によって空洞Mがほぼ地表面迄埋
めつくされ、根菜類Rが頭部を大きく地表から浮き上が
らせた状態で安定的に保持されるようになって、地中に
沈下することがないようになる。従って、根菜類Rの抜
き取りが拾うが如く引抜くことで行なえるようになり、
作業の省力化と収穫能率が大巾に向上する。
【0012】
【実施例】次に実施例を図面に従い詳述する。なお、図
面符号は、従前手段のものと同効の構成部材については
同一の符号を用いるものとする。
【0013】図5は本発明の実施に用いる根菜類の収穫
機Aの側面図、図6は同上の平面図、図7は同上の後面
図で、同図において、aはトラクタTの機体の後面に設
けられるロアリンク10・10およびトップリンク11
よりなる三点リンクヒッチにより、そのトラクタTの機
体後面に連結装着される機枠、bはこの機枠aに支点軸
w中心に上下に揺動するよう支架した可動の機枠、dは
その可動の機枠bを上下に往復揺動させて振動させるよ
う前記機枠aに組付け支架した振動機構、20・20は
可動の機枠bの左右の両端部位にそれぞれ上端側を連結
した左右に一対のシャンク、Pは各シャンク20・20
の下端部にそれぞれ連結軸yを介して連結した犂体、3
0はその犂体Pのシェヤー、31はそのシェヤー30の
後端側に連結するモールドボード、zは犂体Pの連結軸
yの後方部位に設けた第2の連結軸、5はその連結軸z
を機枠aに支持させる連結部材を示す。
【0014】機枠aは、トラクタTまたは作業車の機体
に、その機体と一体的に固定して装架される部材で、こ
の例においては、トラクタTの機体の後面に設けるロア
リンク10・10とトップリンク11とからなる三点リ
ンクヒッチにより連結装架され、ロアリンク10・10
と連繋する油圧作動のリフトアーム14の作動で、昇降
するようにしてある。
【0015】該機枠aは、前述の三点リンクヒッチと連
結するマスト40と、これに、前端側が連結軸41を介
して連結し、中間部が斜めの支持梁42を介してマスト
40に連結するメインフレーム43とからなり、マスト
40の下端側の左右の両側部位に装設せる前述の左右の
ロアリンク10・10との連結部44・44は、左右方
向に伸縮作動するピストン状に形成してあって、それの
出入作動により左右のロアリンク10・10に対する拡
縮調節が油圧式、または手動式等の適宜の手段により行
なえるようにしてある。
【0016】この機枠aに上下に揺動自在に支架する可
動の機枠bは、それの前端側が支点軸wを介し上下に回
動自在に機枠aに連結していて、その支点軸w中心に後
端側が上下に揺動する。
【0017】この可動の機枠bの後端側には、それの左
右の両側部位に、上下に長く形成したシャンク20・2
0のそれぞれの上端部が、上下方向の長さが調節自在に
取付けられる。
【0018】これらシャンク20・20は、前面視にお
いて、図7にあるよう、左右に一対に対向するように配
設され、前縁側にはエッジ21が形設してある。
【0019】この左右に一対のシャンク20・20の各
下端部にそれぞれ連結する犂体Pは、前縁に刃部300
を設けたシェヤー30と、それの後縁に連結して後方に
延出するモールドボード31(せり上げボード)とから
なり、そのモールドボード31のせり上げ面31aが、
図7にあるように、前面視において、逆ハ字状に対向す
るように連結装着される。
【0020】この犂体Pとシャンク20の下端部との連
結は、連結軸yにより行なうが、その連結軸yにより自
在に回動する連結とする。
【0021】そして、この犂体Pの前記連結軸yの近傍
でそれよりも後方に寄る部位には、別に、第2の連結軸
zを設けて、この連結軸zを前述の機枠aのメインフレ
ーム43の後端部に、連結部材5により支架する。
【0022】これにより、可動の機枠bが、機枠aに設
けた振動機構dの作動で上下に振動し、その可動の機枠
bに一体的に支架したシャンク20の上下の振動で、シ
ャンク20の下端部に設けた犂体Pが上下に往復動する
ときに、機枠aに連結部材5により支持せしめた第2の
連結軸zの位置が変動しないことで、犂体Pがこの第2
の連結軸zを中心に上下に回動したとき、連結軸yと第
2の連結軸zとの距離に対し第2の連結軸zと犂体Pの
後端までの距離が遥かに大きいことで、その犂体Pの後
端側のモールドボード31が次第により大きく上下に動
くようにしてある。
【0023】即ち、振動機構dの作動で、シャンク20
が下降して犂体Pとの連結部位である連結軸yを押し下
げると、それにより犂体Pが第2の連結軸z中心として
図5において反時計方向に回動すると、犂体Pの後端側
が、図5において鎖線に示している如く、上方に大きく
動くようにしてある。
【0024】そしてこれにより、一対の犂体P・Pを振
動機構dにより振動させながら根菜類R…の栽培条列の
根際の左右の両側の地中に通して、根菜類R…をその一
対の犂体P・Pにより土と共に抱きかかえて持ち上げて
いくときに、その土を、機体の進行により犂体P・Pが
通過していくに従い、犂体P・Pを構成するモールドボ
ード31の後端側に移行するに従い、次第に大きく上下
に揺り動かすようになるので、抱え持ち上げられた土は
上面側からモールドボード31の左右の両側を経て崩落
して空洞M内に落下し、土と共に持ち上げられている根
菜類R…の周囲を、下方から次第に上方迄埋めつくし、
機体の進行によりモールドボード31から根菜類R…を
保持する土が離れたときは、根菜類R…が空洞M内に崩
落した土によって周囲から軟らかく保持された状態とな
って、土中に沈下することなく頭部を図8に示す如く地
表から浮き上がった状態で安定するようになる。
【0025】そして、この連結部材5は、メインフレー
ム43の後端部と連結軸zとの間に渡架する長さが、セ
ットボルトを挿通するボルト穴の選択により伸縮調節自
在としてあり、その調節により、犂体Pのモールドボー
ド31の後方の上方に向うせり上げ角度が変更調節され
るようにしてある。
【0026】振動機構dは、可動の機枠bを支点軸w中
心に上下に振動させるようになればよく、従前手段の振
動機構のように、一対に対向する偏心重錘を回転させる
形態のもの等、従来公知のものを利用してよいものであ
るが、この例においては、メインフレーム43に、トラ
クタTのPTO軸12とユニバーサルジョイント軸13
を介し伝導して駆動回転する前後方向の駆動軸60を軸
支し、それの後端部に偏心カム61を設け、その偏心カ
ム61の外周に嵌合するリング62に下方に延出する往
復動杆63を設け、その往復動杆63の下端側を、前述
の駆動軸60に平行させて可動の機枠bに軸支した連結
ピン64に軸着連結することで、駆動軸60の回転によ
る偏心カム61の回動作動により往復動杆63が上下に
往復動することで、可動の機枠bを支点軸w中心に上下
に振動させるようにしてある。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明手段は、前
面視において逆ハ字状に対向する一対の犂体P・Pを、
振動機構dの作動により振動させながら、根菜類R…の
栽培条列の根際の左右の両側における地中に通して、根
菜類Rをそれの周囲の土Sと共に一対の犂体P・Pによ
り持ち上げて浮き上がらせていくとき、犂体P・Pがシ
ャンク20・20の上下の振動により第2の連結軸z中
心に上下に往復回動することで、犂体P・Pのモールド
ボード(せり上げボード)31・31の後端側が、後端
に寄るに従い次第に大きく上下に揺動するようになるこ
とから、一対の犂体P・Pに抱えられて持ち上げられた
土が、粘性の高い土であっても、犂体P・Pの進行に伴
いモールドボード31が次第に大きくゆすられて崩落が
促され、その抱え上げられた土の上面側から次第に崩れ
落ちてモールドボード31・31の左右両側から犂体P
・Pの通過で地中に形成された空洞Mを埋めるように落
下するので、抱え持ち上げられた土により抜き上げられ
た根菜類R…の下半側の周囲が崩落した土により下方か
ら次第に保持されるようになり、抱え持ち上げた土がモ
ールドボード31の後端から離れるときは、根菜類Rは
崩落した土によって周囲が完全に保持されて沈下するこ
となく頭部を地表から浮き上がらせた状態となって安定
するようになる。
【0028】従って、収穫機Aを通した後の根菜類R…
の抜き取り作業が楽に、かつ、手早く行なえるようにす
る。しかも、シャンク20・20および犂体P・Pを上
下に振動させることによる牽引抵抗を低減させる利益が
そのまま得られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従前の根菜類の収穫機のトラクタに装架した状
態の全体の側面図である。
【図2】同上の収穫機の前面図である。
【図3】同上の収穫機の平面図である。
【図4】同上の収穫機の作業状態時の説明図である。
【図5】本発明の実施に用いる根菜類の収穫機の側面図
である。
【図6】同上収穫機の平面図である。
【図7】同上収穫機の前面図である。
【図8】本発明手段の作用の説明図である。
【符号の説明】
A…収穫機、T…トラクタ、P…犂体、S…土、R…根
菜類、M…空所、a…機枠、b…可動の機枠、c…規制
部材、d…振動機構、w…支点軸、y…連結軸、z…第
2の連結軸、10…ロアリンク、11…トップリンク、
12…PTO軸、13…ユニバーサルジョイント軸、1
4…リフトアーム、20…シャンク、21…エッジ、3
0…シェヤー、31…モールドボード、31a…せり上
げ面、300…刃部、40…マスト、41…連結軸、4
2…支持梁、43…メインフレーム、5…連結部材、6
0…連結軸、61…偏心カム、62…リング、63…往
復動杆、64…連結ピン。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 牽引車または作業車の機体に設けた機枠
    aに、振動機構dにより上下に振動する可動の機枠bを
    支架し、その可動の機枠bに前面視において左右に一対
    に対向する上下に長いシャンク20・20を一体的に組
    付け、それらシャンク20・20の各下端側に、シェヤ
    ー30と前後に長いモールドボード31とを具備する犂
    体Pの前端部をそれぞれ連結して、前面視において逆ハ
    字状に対向する姿勢に組付け、それら犂体P・Pを振動
    機構dによりシャンク20・20と共に振動させなが
    ら、根菜類R…の栽培条列の根際の左右の両側における
    地中に通して、根菜類Rをそれの周面の土Sと共に一対
    の犂体P・Pで抱え上げて持ち上げ根菜類Rの頭部を地
    表から浮き上がらせる根菜類の掘取装置において、一対
    の犂体P・Pをシャンク20・20に対し連結軸y・y
    中心に前端側および後端側が上下に回動するよう支架
    し、それら犂体P・Pの前記連結軸y・yの近くでそれ
    ら連結軸y・yの後方部位に第2の連結軸zを設け、そ
    の連結軸zを連結部材5により機枠a側に支持せしめ、
    振動機構dによりシャンク20・20と共に犂体P・P
    が上下に振動し、犂体P・Pの後端側が、後端に向うに
    従い第2の連結軸z・z中心に、シャンク20・20の
    振動の方向と反対方向に次第に大きく揺動するようにし
    たことを特徴とする根菜類の掘取装置。
JP15155897A 1997-05-26 1997-05-26 根菜類の収穫機 Expired - Fee Related JP2926095B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15155897A JP2926095B2 (ja) 1997-05-26 1997-05-26 根菜類の収穫機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15155897A JP2926095B2 (ja) 1997-05-26 1997-05-26 根菜類の収穫機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8238592A Division JPH1056841A (ja) 1996-08-21 1996-08-21 根菜類の収穫方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1075602A true JPH1075602A (ja) 1998-03-24
JP2926095B2 JP2926095B2 (ja) 1999-07-28

Family

ID=15521157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15155897A Expired - Fee Related JP2926095B2 (ja) 1997-05-26 1997-05-26 根菜類の収穫機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2926095B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103444342A (zh) * 2012-05-30 2013-12-18 张�浩 根茎类作物起收机
JP2014082969A (ja) * 2012-10-22 2014-05-12 Sasaki Corporation 根菜収穫機
JP2014082968A (ja) * 2012-10-22 2014-05-12 Sasaki Corporation 根菜収穫機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103444342A (zh) * 2012-05-30 2013-12-18 张�浩 根茎类作物起收机
JP2014082969A (ja) * 2012-10-22 2014-05-12 Sasaki Corporation 根菜収穫機
JP2014082968A (ja) * 2012-10-22 2014-05-12 Sasaki Corporation 根菜収穫機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2926095B2 (ja) 1999-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR200353996Y1 (ko) 마늘 수확기
KR101663868B1 (ko) 땅속 작물 수확기
JP2926095B2 (ja) 根菜類の収穫機
JP2609144B2 (ja) 共振駆動型土移動機械
CN206713650U (zh) 一种核桃苗起苗机
JP3034945U (ja) 根菜類の収穫機
JPH1056841A (ja) 根菜類の収穫方法
JP2000092906A (ja) 水田除草装置
JPS5936978Y2 (ja) 掘取装置
JP2002034306A (ja) 水田除草機の水平・昇降制御装置
JP2002034425A (ja) 水田除草機
JP3060064B2 (ja) 豆類などの刈倒装置
JP3389206B2 (ja) 長根根菜類の収穫機
JPH0142982Y2 (ja)
KR0115759Y1 (ko) 트렉터용 구근류 수확기
JP4570258B2 (ja) ネギ堀機
CN213368687U (zh) 一种大蒜收获装置
JPH04144602A (ja) 芝生の更新機
RU2204233C2 (ru) Рабочий орган для выкапывания корнеплодов сахарной свеклы
JPH0835A (ja) 根菜類収穫機
CN2199672Y (zh) 一种作物根块收获机械
CN201107901Y (zh) 一种花生收获机
JPH0144012Y2 (ja)
JP3188261B2 (ja) 根菜類の収穫機
JPH0622602A (ja) 重心を低くできるリバーシブルプラウおよびプラウ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090514

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090514

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100514

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100514

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110514

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110514

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120514

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees