JPH1075550A - オルタネータ冷却装置およびこれを用いた暖房装置 - Google Patents

オルタネータ冷却装置およびこれを用いた暖房装置

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JPH1075550A
JPH1075550A JP24899896A JP24899896A JPH1075550A JP H1075550 A JPH1075550 A JP H1075550A JP 24899896 A JP24899896 A JP 24899896A JP 24899896 A JP24899896 A JP 24899896A JP H1075550 A JPH1075550 A JP H1075550A
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JP
Japan
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refrigerant
alternator
housing
temperature
cooling device
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JP24899896A
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Inventor
Sadahisa Onimaru
貞久 鬼丸
Mitsuo Inagaki
稲垣  光夫
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Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オルタネータの発電機構を、その全体を十分
冷却するとともに装置をコンパクトにすることである。 【解決手段】 冷媒を高温高圧化するコンプレッサ11
2と冷媒を液化せしめるコンデンサと液化冷媒を膨張せ
しめて低温冷媒にする膨張弁とを具備する冷凍サイクル
を形成し、発電機構4が格納されるオルタネータ111
のハウジング2aを液密に構成するとともに、ハウジン
グ2aに上記冷凍サイクルでつくり出される低温冷媒を
ハウジング2a内に流入せしめる流入口204と、ハウ
ジング2a内に流入した低温冷媒をハウジング2a内か
ら流出せしめる流出口205とを形成することで、装置
の形状を大型化することなく低温冷媒により発電機構4
が全体的に冷却されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用のオルタネー
タを冷却する冷却装置およびこれを用いた暖房装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されるオルタネータは内燃機
関の動力を利用して発電を行い、車両の電気負荷への給
電およびバッテリの充電を行うものである。オルタネー
タは、発電時に発生する大量の熱による発電効率の低下
等を防止するため、発電機構を冷却するオルタネータ冷
却装置が設けられている。オルタネータ冷却装置とし
て、従来、送風ファンによる空冷式のものがある。しか
し十分な冷却能力を得るには送風ファンが大型化して占
有スペースが大きくなるという問題があった。また送風
ファンにより吹きつけられる外気により発電機構等が錆
びるおそれがあった。そこで特公平4−68851号公
報に記載の車両用交流発電機のように発電機構の冷却に
冷却液を用いたものがある。
【0003】図8は上記特公平4−68851号公報に
記載されているもので、車両用交流発電機はステータ9
11およびロータ912を備えた発電機構91を収納す
るハウジング92が内外二重のハウジング壁921,9
22で構成され、外側のハウジング壁921と内側のハ
ウジング壁922の間が冷却液の流れる冷却液流路93
としてある。冷却液流路93を流れる冷却液Wが内側の
ハウジング壁922を介してハウジング内部の熱を奪う
ようになっている。またハウジング92内部から奪った
熱により温度上昇した冷却液を車室内の暖房用に利用す
る暖房装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記特公
平4−68851号公報記載の車両用交流発電機では、
内側のハウジング壁922面に密着したステータ911
については十分に冷却が行われるが、ロータ912につ
いては熱伝導の悪い空気を介して間接的に奪熱が行われ
るため十分に冷却されない。また送風ファンは省略され
るが、ハウジング92が内外二重のハウジング壁92
1,922で構成されるので、ハウジング92が大型化
し装置の占有スペースがさほど小さくならない。
【0005】また冷却液を暖房用に利用するといって
も、乗員が十分な暖房感を得るためには冷却液の温度は
十分高くないといけないが、その結果、冷却効率が低下
し、良好な暖房感と高い冷却効率とが両立しない。
【0006】そこで本発明は、オルタネータの発電機構
を、その全体を十分冷却することができ、しかも小型の
オルタネータ冷却装置を提供することを目的とする。本
発明はまた、良好な暖房感と高い冷却効率とが両立し、
しかも暖房効率のよいオルタネータ冷却装置を用いた暖
房装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、コンプレッサとコンデンサと膨張弁とを具備する冷
凍サイクルを形成し、発電機構が格納されるオルタネー
タのハウジングを液密に構成するとともに、該ハウジン
グに冷凍サイクルでつくり出される低温冷媒をハウジン
グ内に流入せしめる流入口と、ハウジング内に流入した
低温冷媒をハウジング内から流出せしめる流出口とを形
成する。
【0008】ハウジング内の発電機構は、ハウジング内
に流入する低温冷媒と発電機構の表面において直接熱交
換するから発電機構がむらなく全体的に冷却される。し
かも冷凍サイクルでつくり出される低温冷媒の温度は冷
却液や走行風等に比べてはるかに低い温度となるから、
発電機構の高い冷却効率が得られ発電効率も向上する。
さらに低温冷媒がハウジング内を流通する構造のため装
置が小型化する。
【0009】請求項2記載の発明では、上記ハウジング
内より流出する冷媒の温度を検出する感温部を設け、冷
媒温度に応じて上記膨張弁の開度が増減するように設定
することにより、オルタネータの発熱量が変動しても過
冷却や冷却不足が生じることが防止される。
【0010】請求項3記載の発明では、上記コンプレッ
サのハウジングをオルタネータのハウジングと一体化す
るとともに、オルタネータのハウジングの上記流出口
と、コンプレッサの冷媒の吸入口とを、一体化した一体
ハウジングに形成した連通路により連通せしめることに
より、装置が一層小型化できる。
【0011】請求項4記載の発明では、暖房装置は上記
オルタネータ冷却装置の上記冷凍サイクルの上記膨張弁
の下流に、外気から吸熱して冷媒を加熱するエバポレー
タを設け、上記コンデンサにおいて空気を冷媒との熱交
換により加熱して、この加熱した空気を車室内の暖房用
に用いることにより、コンデンサにはコンプレッサで高
温となった冷媒が流入するから良好な暖房感が得られる
とともに、膨張弁で低温となった冷媒によりオルタネー
タの発電機構の冷却が行われて高い冷却効率が得られ
る。しかもエバポレータにおける吸熱量とともにオルタ
ネータの発電機構における冷媒の吸熱量すなわちオルタ
ネータにおける廃熱が有効に暖房に用いられるから、高
い暖房効率が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1に本発明のオルタネータ冷却装置
を示す。車両8のエンジンルーム82に格納される内燃
機関61には、オルタネータとコンプレッサを一体にし
たコンプレッサー一体型オルタネータ11が付設してあ
る。内燃機関61のクランク軸(図略)の一端に設けら
れたプーリー62にはベルト63がかけられており、こ
れに内燃機関61の動力がコンプレッサー一体型オルタ
ネータ11の後述する駆動軸に伝達されるようになって
いる。オルタネータとしてのコンプレッサー一体型オル
タネータ11は内燃機関61の動力により発電して車両
8の電気負荷73に給電するとともに、バッテリ74を
充電するようになっている。
【0013】コンプレッサー一体型オルタネータ11は
冷凍サイクル1の一部を構成している。冷凍サイクル1
はコンプレッサー一体型オルタネータ11、コンデンサ
12、レシーバ13、膨張弁14、エバポレータ15と
を備え、これらが冷媒配管16で接続されてこの順に冷
媒が循環するようになっている。冷媒は、導電性がなく
金属を錆びさせない材質のもの、例えばR134aフロ
ン等が用いられる。
【0014】コンプレッサとしてのコンプレッサー一体
型オルタネータ11は上記駆動軸より伝達される内燃機
関61の動力により、冷媒を圧縮し、高温、高圧化して
送出するようになっている。コンデンサ12は車両8の
フロントグリル83に面して設けられ、走行風を受ける
ようになっている。レシーバ13は冷媒を気液分離し、
余剰冷媒を蓄えるようになっている。膨張弁14はコン
プレッサー一体型オルタネータ11に設けた、後述する
感温筒と接続され開度が調整されるようになっている。
エバポレータ15は車室81内に開口するダクト71内
に設けてある。ダクト71には、上流側にモータ721
で作動する送風用のブロワファン72が設けられ、エバ
ポレータ15で放熱した低温の空気を効率よく車室81
内に供給するようになっており、冷凍サイクル1が車室
81の冷房システムとしても機能するようになってい
る。なお、車室81内の冷房が不要のときはエバポレー
タ15から図略のバイパス路に切り換えられ膨張弁14
からの冷媒はバイパス路を通ってコンプレッサー一体型
オルタネータ11に流入するようになっている。
【0015】図2はコンプレッサー一体型オルタネータ
11の断面図である。コンプレッサー一体型オルタネー
タ11のハウジング(以下、一体ハウジングという)2
はオルタネータ部111のハウジング2aとコンプレッ
サ部112のハウジング2bとを一体としたもので、ス
テー64により内燃機関61に固定してある。一体ハウ
ジング2は両端閉鎖の筒状体で、2つの隔壁24,25
で3つの空間部201,202,203に分割されオル
タネータ室201、コンプレッサ室202、アキュムレ
ータ室203としてある。
【0016】一体ハウジング2の周壁21には図の左上
位置に貫通穴204が形成され流入口204としてあ
る。流入口204にはエバポレータ15(図1)に達す
る冷媒配管16(図1)が接続される。周壁21には図
の下方位置に連通路207が形成してある。連通路20
7はその一端205がオルタネータ室201に開口し流
出口205としてあり、他端206が周壁21内周面よ
りコンプレッサ室202に開口し吸入口206としてあ
る。またコンプレッサ室202とアキュムレータ室20
3の隔壁25には略軸芯位置に貫通穴208が形成され
て吐出ポート208としてある。また底壁23に貫通穴
209が形成してあり吐出口209としてある。吐出口
209にはコンデンサ12(図1)に達する冷媒配管1
6(図1)が接続される。
【0017】一体ハウジング2には軸芯位置に底壁22
および隔壁24を貫通する駆動軸31が設けてある。駆
動軸31は底壁22および隔壁24にそれぞれ嵌設した
ベアリング33,34により一体ハウジング2に回転自
在に支持されるとともに、一端にはプーリー32が同軸
に設けてあり、プーリー32には内燃機関61の動力を
伝達するベルト63がかけられている。
【0018】オルタネータ室201には発電機構4が収
容される。発電機構4はロータ41が駆動軸31と一体
に設けてあり、駆動軸31を中心に回転するようになっ
ている。駆動軸31の周面には一対のスリップリング4
2が設けてあり、これへロータ41のロータコイル41
1の両端が引き出されている。スリップリング42に垂
直にブラシ43が設けてあり、その先端はスリップリン
グ42と接触導通している。ブラシ43の基端と一体ハ
ウジング2の周壁21内周面の間には、スプリング44
が設けてあり、ブラシ43をスリップリング42に押し
付けるようになっている。隔壁24面にはレギュレータ
45が固定してある。レギュレータ45はバッテリ74
(図1)からブラシ43を介してロータコイル411に
供給される電流を制御するようになっており、ロータコ
イル411にはロータコイル電流に応じた界磁磁束が発
生するようになっている。
【0019】ロータ41に同軸にこれを囲むようにステ
ータ46が設けてあり、内燃機関61の動力によりロー
タ41が回転すると交流電力を発生するようになってい
る。隔壁24面にはレクチファイヤ47が固定してあ
り、ステータ46で発生した交流電力を直流に整流する
ようになっている。整流された直流は電気負荷73およ
びバッテリ74(図1)に供給される。
【0020】コンプレッサ部112はスクロール方式の
もので、コンプレッサ室202には可動スクロール51
と固定スクロール54とを備えている。固定スクロール
54は隔壁25に、吐出ポート208を中心とする渦巻
き状のガイド541を形成したものである。一方、可動
スクロール51は略円盤状の円盤部511に固定スクロ
ール54と略同形のガイド512が形成されたもので、
隔壁25から固定スクロール54のガイド541の高さ
だけ間隔をおいて固定スクロール54と対向する位置に
設けてある。
【0021】可動スクロール51は従動クランク機構5
2を介して駆動軸31と接続してある。従動クランク機
構52は円形のクランク部522が駆動軸31に対して
偏心した位置に、カウンタウェイト521を介して駆動
軸31と接続してあり、駆動軸31の周りに公転運動す
るようになっている。クランク部522はベアリング5
23を介して可動スクロール51と接続してある。可動
スクロール51にはその自転を防止する自転防止機構5
3が設けてある。自転防止機構53は、筒状のスペーサ
532にこれよりもやや長寸のピン531が挿通せしめ
てあり、ピン531の一端は可動スクロール51に設け
られた穴部535に圧入され、他端は隔壁24に設けら
れた凹部534に遊嵌せしめている。可動スクロール5
1は従動クランク機構52および自転防止機構53によ
り、自転することなく一定の姿勢を保ちながら駆動軸3
1の周りを公転するようになっている。
【0022】可動スクロール51の公転運動により両ス
クロール51,54のガイド512,541間に形成さ
れる空間が縮小し、吸入口206より吸入された冷媒は
ガイド512,541に沿って圧縮されながら吐出ポー
ト208方向に送られ圧力が上昇するとともに温度が1
00°C以上に上昇するようになっている。
【0023】アキュムレータ室203には吐出ポート2
08位置に弁55が設けてあり、コンプレッサ室202
より圧縮されて吐き出される冷媒を一定の圧力に保つよ
うになっている。
【0024】また一体ハウジング2の周壁21には連通
路207に沿って感温部たる感温筒17が設けてあり、
連通路207を通る冷媒の温度に応じて感温筒17内の
気体圧力が変化するようになっている。気体圧力に応じ
て膨張弁14(図1)の開度が調整され連通路207を
通る冷媒の温度が一定、例えば5°Cに保たれるように
なっている。
【0025】上記オルタネータ冷却装置の作動を図1,
2,3により説明する。図3は冷凍サイクル1を循環す
る冷媒のモリエル線図である。図中、冷媒の飽和蒸気
線、飽和液線を破線で示した。
【0026】冷媒はコンプレッサ部112で内燃機関6
1の動力により圧縮され、高温、高圧(Pd )の冷媒と
なって(M1)コンデンサ12に流入する。コンデンサ
12に流入した冷媒は車外より供給される走行風等によ
り冷却され、低温の液化冷媒となって(M2)レシーバ
13を経て膨張弁14に流入し、ここでPd からPsに
減圧して低温低圧の気液混合状態となる(M3)。なお
レシーバ13には余剰冷媒が蓄えられる。
【0027】冷媒は膨張弁14からエバポレータ15に
流入する。ダクト71のブロワファン72から供給され
る空気はエバポレータ15で冷媒と熱交換し冷気となっ
て車室81内に供給される。一方、冷媒はブロワファン
72から供給される空気から吸熱し一部が気化する(M
4)。
【0028】冷媒はエバポレータ15を経てオルタネー
タ部111の流入口204からオルタネータ室201に
流入し、オルタネータ室201を通って流出口205よ
り連通路207に向かう。冷媒は、オルタネータ室20
1を通るとき、ロータ41やステータ46等の発電機構
4と、その表面において直接熱交換することにより液化
冷媒が気化し、さらに加熱されて過熱蒸気(M5)とな
る。一方発電機構4はこの熱交換により冷却する。
【0029】連通路207を通って吸入口206よりコ
ンプレッサ室202に流入した冷媒は再び圧縮され、高
温高圧の冷媒となって(M1)アキュムレータ室203
を経てコンデンサ12に流出する。
【0030】しかしてコンプレッサー一体型オルタネー
タ11の発電機構4はオルタネータ室201内の発電機
構4が全体的に冷却される。しかも低温(5°C)の冷
媒による冷却のため冷却液による冷却に比べて低い温度
まで冷却されるから、発電効率が高められる。
【0031】(第2実施形態)図4は本発明の第2の実
施形態を示すもので、図1の冷凍サイクル1においてレ
シーバ13を省略し、エバポレータ15とコンプレッサ
ー一体型オルタネータ11を接続する冷媒配管16の途
中にアキュムレータ13Aを設けたものである。図5は
この冷凍サイクル1Aを循環する冷媒のモリエル線図で
ある。図4および5中、同一番号を付したものは実質的
に同じ作用をするので第1実施形態との相違点を中心に
説明する。
【0032】この冷凍サイクル1Aではエバポレータ1
5からアキュムレータ13Aに流入した冷媒はここで気
液分離されて気化冷媒のみが取り出される(M4)。こ
の気化冷媒がオルタネータ部111のオルタネータ室2
01に流入し、オルタネータ室201において冷媒はオ
ルタネータ部111の発電機構4と潜熱ではなく顕熱の
みによる熱交換を行う(M5)。しかして本実施形態で
は、冷媒の発電機構4からの吸熱量がやや小さくなる。
したがって大きな冷却能力が必要のない小規模の電気容
量の車両に好適である。また本実施形態ではコンプレッ
サ室202に液化冷媒が吸入されないので感温筒17に
よる膨張弁14の開度調整が容易になる。
【0033】(第3実施形態)本発明のオルタネータ冷
却装置を用いた高効率の暖房装置の例を図6に示す。図
1の冷凍サイクル1において車両8のフロントグリル8
3に面してコンデンサ12に代えてエバポレータ15A
を設け、ダクト71内にはエバポレータ15に代えてコ
ンデンサ12Aを設けたもので、冷媒はコンプレッサー
一体型オルタネータ11、コンデンサ12A、レシーバ
13、膨張弁14、エバポレータ15Aの順に循環する
ようになっている。図6はこの冷凍サイクル1Bを循環
する冷媒のモリエル線図である。図6,7中、図1,3
と同一番号を付したものは実質的に同じ作用をするので
第1実施形態との相違点を中心に説明する。
【0034】冷媒はコンプレッサ部112で圧縮され、
高温、高圧の冷媒となって(M1)コンデンサ12Aに
流入する。コンデンサ12Aではブロワファン72から
供給される空気が冷媒と熱交換し温風となって車室81
内に供給され車室81内が暖房される。一方、冷媒はブ
ロワファン72から供給される空気ヘ放熱し液化する。
【0035】レシーバ13に流入した冷媒はここで気液
分離して、液化冷媒のみが取り出される(M2)。この
液化冷媒が膨張弁14に流入する。
【0036】膨張弁14では液化冷媒はPd からPs に
減圧して低温低圧の気液混合状態となり(M3)、エバ
ポレータ15Aに流入する。エバポレータ15Aに流入
した冷媒は車外よりフロントグリル83を通って供給さ
れる走行風により吸熱して気化冷媒が増加しエンタルピ
が上昇する(M4)。
【0037】冷媒はエバポレータ15Aを経てオルタネ
ータ部111の一体ハウジング2に形成された流入口2
04からオルタネータ室201に流入し、冷媒がオルタ
ネータ室201を通るとき、冷媒はロータ41やステー
タ46等の発電機構4とその表面において直接熱交換す
ることにより、液化冷媒が気化し、さらに加熱されて過
熱蒸気となる(M5)。一方発電機構4はこの熱交換に
より冷却する。これにより第1実施形態と同様に発電効
率が向上する。
【0038】気化冷媒は第1実施形態と同様に連通路2
07から再び回収される。
【0039】冷凍サイクル1Bにおいて、暖房に供され
る熱量はコンデンサ12Aの放熱量すなわち状態M1と
状態M2のエンタルピ差により行われるが、この差はオ
ルタネータ部111の冷却量すなわち状態M4と状態M
5のエンタルピ差だけ大きくなるから高い効率で暖房が
行われる。しかもコンプレッサ部112により高温にな
った冷媒との熱交換により暖房が行われるので乗員が良
好な暖房感が得られ、冷却効率との両立を図ることがで
きる。
【0040】なお上記各実施形態ではコンプレッサ部の
方式をスクロール型としたが、列型、斜板型、ワッフル
型、ベーン型、スクリュ型等の方式とし得る。
【0041】オルタネータとコンプレッサとを一体とし
たが、必ずしもこれに限定されるものではなく別体とし
てもよい。この場合、オルタネータのハウジングに形成
される流出口と、コンプレッサのハウジングの吸入口と
を冷媒配管で接続し、これを連通路とすればよい。
【0042】膨張弁の開度の制御は感温筒の気体圧力で
行う構成としたが、感温筒に代えて連通路を流れる冷媒
の温度を検出する温度センサを設け、かつ温度センサの
出力信号に応じてモータにより膨張弁の開度を調整する
構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオルタネータ冷却装置の全体ブロック
図である。
【図2】本発明のオルタネータ冷却装置の要部の断面図
である。
【図3】本発明のオルタネータ冷却装置の作動を説明す
るグラフである。
【図4】本発明の別のオルタネータ冷却装置の全体ブロ
ック図である。
【図5】本発明の別のオルタネータ冷却装置の作動を説
明するグラフである。
【図6】本発明のオルタネータ冷却装置を用いた暖房装
置の全体ブロック図である。
【図7】本発明のオルタネータ冷却装置を用いた暖房装
置の作動を説明するグラフである。
【図8】従来のオルタネータ冷却装置の要部の断面図で
ある。
【符号の説明】
1,1A,1B 冷凍サイクル 11 コンプレッサ一体型オルタネータ 111 オルタネータ部(オルタネータ) 112 コンプレッサ部(コンプレッサ) 12,12A コンデンサ 14 膨張弁 15,15A エバポレータ 17 感温筒(感温部) 2 一体ハウジング 2a,2b ハウジング 204 流入口 205 流出口 206 吸入口 207 連通路 4 発電機構 81 車室

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を高温高圧にするコンプレッサと、
    冷媒を液化せしめるコンデンサと、液化冷媒を膨張せし
    めて低温冷媒にする膨張弁とを具備する冷凍サイクルを
    形成し、冷凍サイクルでつくり出される低温冷媒により
    オルタネータを冷却するオルタネータの冷却装置であっ
    て、発電機構が格納されるオルタネータのハウジングを
    液密に構成するとともに、該ハウジングに低温冷媒をハ
    ウジング内に流入せしめる流入口と、ハウジング内に流
    入した低温冷媒をハウジング内から流出せしめる流出口
    とを形成したことを特徴とするオルタネータ冷却装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のオルタネータ冷却装置に
    おいて、上記ハウジング内より流出する冷媒の温度を検
    出する感温部を設け、上記膨張弁を、その開度が感温部
    で検出される冷媒温度に応じて増減するように設定した
    オルタネータ冷却装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2いずれか記載のオルタ
    ネータ冷却装置において、上記コンプレッサのハウジン
    グをオルタネータのハウジングと一体に構成し、これら
    ハウジングが一体化した一体ハウジングにオルタネータ
    のハウジングの上記流出口と、コンプレッサの冷媒の吸
    入口とを連通せしめる連通路を形成したオルタネータ冷
    却装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか記載のオルタ
    ネータ冷却装置を用いた暖房装置であって、上記冷凍サ
    イクルには上記膨張弁の下流に外気から吸熱して冷媒を
    加熱するエバポレータを具備せしめ、上記コンデンサに
    おいて冷媒との熱交換により加熱した空気を車室内に供
    給して車室内の暖房をする暖房装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003026103A1 (fr) * 2001-09-12 2003-03-27 Zexel Valeo Climate Control Corporation Generateur de puissance et climatiseur pour vehicule
KR100471283B1 (ko) * 2002-11-25 2005-03-08 현대자동차주식회사 차량용 알터네이터 냉각 시스템
JP2013169029A (ja) * 2012-02-14 2013-08-29 Kobe Steel Ltd 発電装置

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