JPH1075121A - ダイレクト・デジタル・シンセサイザ - Google Patents

ダイレクト・デジタル・シンセサイザ

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JPH1075121A
JPH1075121A JP9087217A JP8721797A JPH1075121A JP H1075121 A JPH1075121 A JP H1075121A JP 9087217 A JP9087217 A JP 9087217A JP 8721797 A JP8721797 A JP 8721797A JP H1075121 A JPH1075121 A JP H1075121A
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JP
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output
pulse
input
circuit
data
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Application number
JP9087217A
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Inventor
Hideyuki Nosaka
秀之 野坂
Tadao Nakagawa
匡夫 中川
Akihiro Yamagishi
明洋 山岸
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ROMを用いずに、周期的な周波数変動がな
く、クロック周波数のN/M倍(N、Mは整数)の周波
数を出力するダイレクト・デジタル・シンセサイザを提
供する。 【解決手段】 N<M/2(Mは整数)を満たす周波数
設定データN及びクロック(クロック周期T)を入力と
し、クロックパルスが前記整数M個入力される時間内に
前記N個のパルスを出力するデジタルパルス発生回路
(101)と、このデジタルパルス発生回路(101)
の出力パルスとパルス数が等しく等時間間隔に並ぶ仮想
的なパルス列と、前記デジタルパルス発生回路の出力パ
ルスとの、立ち上がり時間の差に比例した整数Xを、前
記整数Mと前記デジタルパルス発生回路の内部データか
ら得るデータ変換回路(102)と、前記デジタルパル
ス発生回路の出力パルスを入力してから、前記整数X、
前記整数Mに従って(X/M)・Tで表される時間経過
後にパルスを発生する分数設定型遅延回路(103)
と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ある基準周波数か
ら任意の周波数を得ることができる、ダイレクト・デジ
タル・シンセサイザに関し、特に、10進数を基本とす
る出力周波数が得られ、消費電力が少なく、高周波を得
ることができる周波数シンセサイザに係わる。
【0002】
【従来の技術】「V. Reinhardt, K. Gould, K. McNab a
nd M. Bustamante, "A Short Surveyof Frequency Synt
hesizer Techniques," in Proc. 40th Annual Frequenc
y Control Symp., 1986, pp. 355-365.」には、従来の
ダイレクト・デジタル・シンセサイザの例が記載されて
いる。従来のダイレクト・デジタル・シンセサイザの構
成例を図12に示す。この図において、数字符号49は
アキュムレータ、50はROM(リード・オンリー・メ
モリー)、51はD/A変換器(DAC)、52はロー
パスフィルタ、8はデータ入力端子、9はクロック入力
端子、10は出力端子を表している。
【0003】アキュムレータ49はクロック信号9の入
力ごとに設定値を累積加算する。アキュムレータ49の
ビット数をnとすると、アキュムレータ49の累算値が
nを越えると、その超過分を初期値として累算動作を
継続する。
【0004】このアキュムレータ49の累算値をROM
50のアドレス指定に用いる。ROM50には正弦波の
デジタル・データが書き込まれており、アドレス指定に
応じた正弦波データを出力する。
【0005】この正弦波データはDAC51によりアナ
ログ信号に変換される。
【0006】このアナログ信号はクロック周波数で変化
する階段波形であり、ローパスフィルタ52により平滑
化してシンセサイザ出力を得る。クロック周波数をf
CLK 、入力データをNとすると出力周波数fOUT は次の
ようになる。 fOUT =(N/2n )・fCLK
【0007】このようなダイレクト・デジタル・シンセ
サイザは、PLL(位相同期ループ)のようにフィード
バックを用いないため、周波数分解能を高くでき、ま
た、出力周波数を高速で切り替えることが出来る。
【0008】従来の他のダイレクト・デジタル・シンセ
サイザの例としては、アキュムレータの最上位ビット
(MSB)から出力を取り出す構成のものがある。クロ
ック周波数をfCLK 、入力データをNとすると出力周波
数fOUT は次のようになる。 fOUT =(N/2n )・fCLK
【0009】このように得られた出力は方形波であり、
これを正弦波に変換するにはローパスフィルタが用いら
れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のROM
を用いるダイレクト・デジタル・シンセサイザでは、R
OMのデータのアクセスに時間がかかり、これがシンセ
サイザの高周波化の妨げになるという問題があった。ま
た、回路規模も大きく、消費電力が大きいという問題
や、得られる周波数はクロック周波数のN/2n (N、
nは整数)倍に限られるという問題もあった。
【0011】一方、アキュムレータの最上位ビットから
出力を取り出すダイレクト・デジタル・シンセサイザで
は、周波数設定データNが2m (mは整数)以外の時に
は、出力パルス幅が周期的に変わり、原理的に大きなス
プリアス(不要波)が発生するという問題や、得られる
周波数はクロック周波数のN/2n (N、nは整数)倍
に限られるという問題があった。
【0012】本発明は、このような従来の問題を解消す
るためになされたもので、ROMを用いることなく、周
期的な周波数変動を原理的に0にする事ができ、低消費
電力で、より任意性の高い出力周波数を得ることができ
るダイレクト・デジタル・シンセサイザを提供すること
を目的としている。出力周波数として、クロック周波数
のN/M(N、Mは整数)倍の周波数を得ることができ
るシンセサイザを実現すれば、例えば、10進数を基本
とする周波数のクロックから10進数を基本とする出力
周波数を得ることが可能になる。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の特徴は、
従来のダイレクト・デジタル・シンセサイザにおいてク
ロック入力段に使用されるアキュムレータの代わりに、
カウンタの組み合わせによる分周回路を用いることにあ
り、従来のダイレクト・デジタル・シンセサイザよりも
より任意性の高い周波数設定が可能で、周波数変動のな
い出力信号を得ることができることを最も主要な特徴と
する。
【0014】また、従来技術で使われていたアキュムレ
ータの代わりに分周回路を用いること、従来技術で使わ
れていたROMを用いないことにより、より高い周波数
での動作が可能で、低消費電力化が可能である。
【0015】本発明の別の特徴は、アキュムレータのオ
ーバーフロー信号の周期的な変動を、所定の遅延により
キャンセルすることにある。
【0016】
【発明の実施の形態1】図1Aは本発明の基本構成を示
す図である。この図において数字符号101はデジタル
パルス発生回路、102はデータ変換回路、103は分
数設定型遅延回路、104はクロック入力端子、105
はデータ入力端子、106は出力端子を表している。本
発明の周波数シンセサイザは、ある整数をMとしたと
き、N<M/2を満たす周波数設定データN及びクロッ
クfCLK =(1/T)を入力し、次式で表される出力信
号を得ることができる。 fOUT =(N/M)・fCLK ここで整数Mは出力信号の設定可能な周波数分解能を決
定する意味を持つ。
【0017】デジタルパルス発生回路は、クロックパル
スが前記整数M個入力される時間内に前記N個のパルス
を出力する働きをする。デジタルパルス発生回路として
nビットのアキュムレータを用いた場合、整数Mはハー
ドで固有の値を持ち、M=2n と決められる。一方、デ
ジタルパルス発生回路として分数比分周器などを用いれ
ば、整数Mを外部から設定可能である。デジタルパルス
発生回路は、クロックパルスが前記整数M個入力される
時間内に前記N個のパルスを出力するので、この出力の
平均の周波数は上記式で表されるが、これらは必ずしも
時間的に等間隔に並ばない。
【0018】データ変換回路は、デジタルパルス発生回
路の出力パルスとパルス数が等しく等時間間隔に並ぶ仮
想的なパルス列と、前記デジタルパルス発生回路の出力
パルスとの、立ち上がり時間の差に比例した整数Xを、
前記整数Mと前記デジタルパルス発生回路の内部データ
から得る。
【0019】分数設定型遅延回路は、デジタルパルス発
生回路の出力パルスを入力してからら、前記整数X、前
記整数Mに従って(X/M)・Tで表される時間経過後
にパルスを発生する。
【0020】分数設定型遅延回路の出力パルスは時間的
に等間隔に立ち上がる。すなわち、分数設定型遅延回路
の出力パルスは平均周波数、瞬時周波数ともに上記式で
表される信号となる。従って原理的には本発明のダイレ
クト・デジタル・シンセサイザは、位相ジッタを含まな
い低スプリアスな出力信号を出力することができる。ま
た、ROMを用いない構成であるので、低消費電力で高
いクロック周波数での動作が可能である。
【0021】なお、分数設定型遅延回路の出力をT・F
Fに入力すると、周波数が上記式の半分でデューティ比
50%の方形波を得ることも可能である。
【0022】図1Bは本発明の第一の実施例を示す図で
ある。この図において、数字符号53は分周回路、63
はデータ変換制御回路、4はパルス除去回路、5はデジ
タル制御の遅延回路、8は周波数設定データの入力端
子、9はクロックの入力端子、10は出力端子を表して
いる。
【0023】本実施例のダイレクト・デジタル・シンセ
サイザは、クロックの周波数をfCL K とすると、(N/
M)・fCLK で表される出力信号を得ることを目的とす
る。ここで、周波数設定データN、Mは、N<M/2を
満たす正の整数が設定可能である。この周波数設定デー
タの条件は、回路内で用いる1クロック周期のパルス幅
を持つパルス同士がつながらないためのものである。M
をNで割ったときの商をA、余りをUとすると、次式が
成り立つ。 M=A・N+U (1)
【0024】分周回路53は、クロックをA分周して出
力するが、クロックパルスがM個入力されたところでリ
セットされ、初期状態に一度戻ってから再びクロックを
A分周する動作を繰り返す。結果として分周回路53は
クロックパルスがM個入力される時間内に[M/A]個
のパルスを出力する。ここで、[]はガウス記号であ
り、[x]はxを超えない最大の整数を意味する。
【0025】最終的に(N/M)・fCLK で表される出
力信号を得るためには、クロックパルスがM個入力され
る時間内にN個のパルスを含む信号を得る必要があり、
このためにはクロックパルスがM個入力される時間内
に、分周回路53の出力パルスから[M/A]−N個の
パルスを除去すればよい。ここで、 [M/A]−N=[(A・N+U)/A]−N=[N+U/A]−N=[U/ A] (2) という関係が成り立つ。従って、クロックパルスがM個
入力される時間内に、分周回路53の出力の[M/A]
個のパルスから[U/A]個のパルスを除去することに
より、N個のパルスが残ることになる。パルス除去回路
4はクロックパルスがM個入力される時間内に[U/
A]個のパルスの除去を行う。
【0026】パルス除去回路4の出力には、クロックパ
ルスがM個入力される時間内にN個のパルスが含まれる
が、これらのパルスは、クロックを最小時間単位として
時間軸が量子化されており、特別な周波数設定データの
場合以外は時間軸上に等間隔には並ばず、スプリアス
(不要波)を含む。そこで遅延回路5は、パルス除去回
路4の出力パルスが等間隔に並ぶように各パルスを遅延
して出力する。データ変換制御回路63は分周回路53
とパルス除去回路4と遅延回路5に設定するデータを出
力する。なお、データ変換制御回路63は、データ変換
回路、制御回路に機能を分離することも可能である。以
上により、周波数(N/M)・fCLK のスプリアスを含
まないシンセサイザ出力が得られる。
【0027】図2は本発明の第一の実施例の詳細を示す
図である。この図において、数字符号53は分周回路、
3は制御回路、4はパルス除去回路、5はデジタル制御
の遅延回路、7はデータ変換回路、8は周波数設定デー
タの入力端子、9はクロックの入力端子、10は出力端
子を表している。
【0028】本実施例のダイレクト・デジタル・シンセ
サイザは、クロックの周波数をfCL K とすると、(N/
M)・fCLK で表される出力信号を得ることを目的とす
る。ここで、周波数設定データN、Mは、N<M/2を
満たす正の整数が設定可能である。MをNで割ったとき
の商をA、余りをUとし、MをAで割った時に割り切れ
るときにF=0、割り切れないときにF=1とし、A、
U、A・N、−A・N、Fの各値を入力データM、Nか
らデータ変換回路7で得る。データ変換回路7の構成方
法は、論理ゲートにより直接計算する方法や、あらかじ
めデータをROMに書き込んでおき、M、Nをアドレス
として必要なデータを読み出す方法が考えられる。ま
た、すべてのデータを外部から入力してもよい。
【0029】(N/M)・fCLK で表される出力信号を
得るために、分周回路53はクロックパルスがM個入力
される時間内に[M/A]個のパルスを出力する。分周
回路53に続くパルス除去回路4は、クロックパルスが
M個入力される時間内に分周回路53出力の[M/A]
個のパルスから[U/A]個のパルスを除去する。[M
/A]個のパルスから[U/A]個のパルスを除去する
ことにより、N個のパルスが残ることになる。
【0030】パルス除去回路4の出力には、クロックパ
ルスがM個入力される時間内にN個のパルスが含まれる
が、これらのパルスは、クロックを最小時間単位として
時間軸が量子化されており、特別な周波数設定データの
場合以外は時間軸上に等間隔には並ばず、スプリアス
(不要波)を含む。そこで遅延回路5は、パルス除去回
路4の出力パルスが等間隔に並ぶように各パルスを遅延
して出力する。以上により、周波数(N/M)・fCLK
のスプリアスを含まないシンセサイザ出力が得られる。
【0031】次に各部の構成例と、タイミングチャート
による動作例を示す。図3は分周回路53の構成例、図
4は制御回路3の構成例、図5はパルス除去回路4の構
成例、図6は遅延回路5の構成例をそれぞれ示してい
る。また図7には第一の実施例の動作を示すタイミング
チャートを周波数設定データがN=6、M=17の場合
について示す。その他のデータはA=2、U=5、A・
N=12、−A・N=−12、F=1と計算される。こ
こで負の数は2進数において2の補数で表すものとす
る。
【0032】図3は分周回路53の構成例を示す図であ
る。この図において、数字符号1はAカウンタ、2はM
カウンタ、54はDラッチ、55はインバータ、56は
ANDゲート、61はマルチプレクサを表している。分
周回路53は、Aカウンタ及びMカウンタの二つのカウ
ンタから構成され、クロックパルスがM個入力される時
間内に[M/A]個のパルスを含む信号CAと、クロッ
クパルスがM個入力される時間内にひとつのパルスを含
む信号CMの2信号を出力する。
【0033】Mカウンタ2はクロックパルスがM個入力
される時間内にひとつのパルスを出力する。このMカウ
ンタ2の出力を分周回路53のCM信号出力とする。C
M信号をタイミングチャート図7(c)に示す。A<M
であるので、Aカウンタ1はMカウンタ2よりも頻繁に
パルスを出力する。クロックパルスM個分の周期の動作
を行わせるために、Aカウンタ1をMカウンタ2の出力
信号でリセットする。ここで、Aカウンタ1はリセット
信号を受け取った状態、すなわち初期状態でパルスを出
力するものとする。
【0034】設定されるM、Aが、MをAで割ったとき
に割り切れる場合(F=0)には、Mカウンタ2がパル
スを出力する時点でAカウンタ1もパルスを出力するべ
きタイミングになっているので、Aカウンタ1はMカウ
ンタ2出力によるリセットで何ら影響を受けない。しか
しながら、MがAで割り切れない場合(F=1)には、
Mカウンタ2がパルスを出力する時点ではAカウンタ1
はパルスを出力するタイミングにはなっていないにもか
かわらず、Mカウンタ2出力によるリセットによりAカ
ウンタ1は初期状態に戻ることになり、パルスを出力す
る事になる。そこで、F=1の場合、Mカウンタ2と同
時に発生するAカウンタ1の出力パルスを除去する回路
を付加している。
【0035】Dラッチ54、インバータ55、及びAN
Dゲート56から構成される回路は、Mカウンタ2と同
時に発生するAカウンタ1のパルスを、Aカウンタ1出
力から除去する働きをする。Mカウンタ2が論理レベル
ハイのパルスを出力しない場合、インバータ55はハイ
を出力しているのでAカウンタ1の出力パルスはそのま
まANDゲート56の出力に現れる。一方で、Mカウン
タ2がパルスを出力すると、この信号がAカウンタ1の
リセット入力(RES)へ送出され、Aカウンタ1は初
期状態に戻りパルスを出力する。この場合、インバータ
55はローを出力するので、ANDゲート56の出力は
ローとなり、Aカウンタ1の出力パルスは反映されなく
なる。すなわち、ANDゲート56の出力は、Aカウン
タ1の出力信号から、Mカウンタ2の出力信号が原因で
発生したAカウンタ1のパルスを除去した信号になる。
Dラッチ54はMカウンタ2の出力パルス幅を1クロッ
ク周期に延ばす働きをし、上記のパルス除去を確実に行
わせるために挿入されている。
【0036】マルチプレクサ61は、F=0の場合にA
カウンタ1の出力を選択し、F=1の場合にAカウンタ
から前述のパルスを除去した信号を選択する。以上の構
成により、マルチプレクサ61の出力はクロックパルス
がM個入力される時間内に[M/A]個のパルス含む信
号となるので、これを分周回路53のCA信号出力とす
る。CA信号をタイミングチャート図7(b)に示す。
図7はM=17、A=2の場合について示されており、
CA信号にはクロックパルスM=17個が入力される時
間内に[M/A]=8個のパルスが、CM信号にはクロ
ックパルスM=17個が入力される時間内にひとつのパ
ルスがそれぞれ含まれ、分周回路53全体としてはM=
17周期の動作を繰り返す。
【0037】図4は制御回路3の構成例を示す図であ
る。この図において、数字符号11はDラッチ、12は
D・FF、13はANDゲート、14はマルチプレク
サ、15はコンパレータ、16は全加算器、17はD・
FFを表している。
【0038】制御回路3は、次に述べるパルス除去回路
4がパルスを除去するタイミングを与える。全加算器1
6及びD・FF17はアキュムレータ(数字符号62)
の構成になっており、CA信号をクロックとしてマルチ
プレクサ14の出力(Uあるいは−A・N)を累積加算
する。図7(d)にアキュムレータ62の内容Rを示
す。アキュムレータ62の内容はnビットの出力を2進
に重み付けして得られる。アキュムレータ62はその出
力RがA・N=12以上になるまでU=5を累積加算し
た後、−A・N=−12を加算し、さらに出力RがA・
N=12以上になるまでU=5を累積加算する動作を繰
り返す。さらにアキュムレータ62は前記CM信号の1
クロック遅延された信号(ANDゲート13出力)によ
りクリアされる。
【0039】コンパレータ15は、D・FF17の出力
Rと、データ変換回路7により与えられるA・Nを比較
し、R≧A・Nの場合およびR<A・Nの場合で異なっ
た信号を出力する。図7(e)にこのコンパレータ15
の出力Cを示す。R≧A・Nの場合に出力がローとし
た。
【0040】マルチプレクサ14は、データ変換回路7
から与えられるU及び−A・Nのデジタル信号をコンパ
レータ15の出力Cによって切り換えて出力する。コン
パレータ15の入力がR<A・NのときにUを選択し、
R≧A・Nのときに−A・Nを選択する。全加算器16
はこの選択された出力とDラッチ17の出力を加算する
ことになる。
【0041】この制御回路3のC出力は図7(e)に示
すように、クロックパルスがM個入力される時間内に
[U/A]=2個のパルスを含む。
【0042】なお、Dラッチ11、D・FF12、AN
Dゲート13は、CM信号から1クロック遅れかつパル
ス幅がクロックと同じパルスを発生させる回路である。
Dラッチ11はCM信号のパルス幅を1クロック周期分
の長さにするために挿入されている。
【0043】図5はパルス除去回路4の構成例を示す図
である。この図において、数字符号18はDラッチ、1
9、20はD・FF、21はANDゲートを表してい
る。パルス除去回路4は、制御回路3のC出力をタイミ
ングとして、CA信号から[U/A]個のパルスを除去
する働きをする。
【0044】Dラッチ18及びD・FF19はCA信号
を1クロック分遅延させ、一方D・FF20は制御回路
3のC出力をCA信号一周期分遅延させる(図7
(f))。Dラッチ18は、CA信号のパルス幅を1ク
ロック周期分の長さにするために挿入されている。
【0045】図7(f)に示すD・FF20の出力パル
ス(論理レベルがロー)が立ち下がった1クロック後
に、必ずD・FF19の出力パルス(論理レベルがハ
イ)が立ち上がる。従って、D・FF19の出力とD・
FF20の出力の論理積をとれば、D・FF20の出力
パルスがひとつ出力されるごとに、D・FF19の出力
からパルスひとつを除去できることになる。ANDゲー
ト21は、D・FF19出力とD・FF20出力の論理
積をとるが、これは結果としてD・FF19出力(クロ
ックM個分の時間内に[M/A]=8個のパルスを含
む)からD・FF20出力(クロックM個分の時間内に
[U/A]=2個のパルスを含む)と同数のパルスを除
去することになる(図7(g))。結果としてパルス除
去回路4は、クロックM周期分の時間内にN=6個のパ
ルスを出力することになる。
【0046】図6は遅延回路5の構成例を示す図であ
る。図6において、数字符号22はD・FF、23はD
・FF、24、26は同一の時定数を持つ積分器、25
はT・FF、27はピーク検出器、28、29は入力電
圧をそれぞれN/2p 、Ri /2p (pは整数)に分圧
する分圧器、30は分圧器28出力と分圧器29出力の
電圧比較をするコンパレータ、31はUの値が0のとき
にトリガ入力を選択しUの値が0以外のときにコンパレ
ータ30出力を選択するマルチプレクサを表している。
ここで、Ri はパルス除去回路4出力のパルスの立ち上
がりの時点での制御回路3のR出力の値である。
【0047】遅延回路5はデジタル制御の遅延回路であ
り、パルス除去回路4出力のパルスの立ち上がりから、
(Ri /N)・T後に立ち上がるパルスを発生する(図
7(h))。ここで、Tはクロックの周期、Nは周波数
設定データである。この(Ri /N)・Tの値は、パル
ス除去回路4の出力パルスとパルス数が等しく等時間間
隔に並ぶ仮想的なパルスと、パルス除去回路4の出力パ
ルスとの、立ち上がり時間の差に等しい。従って、遅延
回路5の出力パルスは正確に等間隔(図では(17/
6)・T間隔)になる。
【0048】以下に遅延回路5の各部の構成とタイミン
グチャートによる動作例を述べる。図8には積分器2
4、26の構成例と動作例を、図10には分圧器28、
29の構成例をそれぞれ示す。また、図9には遅延回路
5の動作を示すタイミングチャートを周波数設定データ
がN=6、M=17の場合について示す。
【0049】遅延回路5はトリガ信号が入力されてから
(Ri /N)・T後にパルスを発生させるが、ここに示
す遅延回路5の構成例の動作原理は次の通りである。上
記のタイミングを発生するのは、2種の電圧の発生と、
これらの電圧比較のプロセスで行われる。すなわち、ラ
ンプ波と閾値電圧を発生させ、両者の電圧が一致するタ
イミングでパルスを発生させる。ランプ波は積分器を使
って発生させる。積分器の出力電圧と、基準とする電圧
をそれぞれデジタル制御の分圧器で分圧してから電圧比
較することにより、所望のタイミングを得る。
【0050】図8(a)には、積分器24と積分器26
の構成例を示す。32はオペアンプ、33はスイッチ、
34は抵抗器、35はコンデンサである。積分器24と
積分器26の動作例を図8(b)に示す。入力がハイの
ときスイッチ33はオフであり、出力電圧は時間に比例
して増加する。入力がローのときスイッチ33はオンで
あり、出力電圧はゼロにリセットされる。
【0051】図9は遅延回路5の構成例(図6)の動作
を示すタイムチャートである。周波数設定データは図7
と同じN=6、M=17である。以下に構成例図6とタ
イミングチャート図9の両者を用いて遅延回路5の動作
の説明を行う。
【0052】T・FF25はクロックを1/2分周す
る。図9(b)はT・FF25の出力を示している。
【0053】積分器26にはT・FF25の出力が入力
されるので、その出力は図9(c)に示す鋸歯状波とな
る。点線はピーク検出器27の出力波形を示す。
【0054】一方D・FF23はトリガ(すなわちパル
ス除去回路4出力)の立ち上がりによってセットされ、
積分器24はこのタイミングで積分を開始する。また、
この時点での制御回路3のR出力及び周波数設定データ
NがD・FF22によって保持される。D・FF22に
入力されるRに対応する出力がRi である。
【0055】積分器24出力及びピーク検出器27出力
はそれぞれ分圧器28、分圧器29によってN/2p
i /2p 分圧される。図10には分圧器28、29の
例として4ビット(p=4)のR−2Rラダー抵抗型分
圧器を示す。36〜39はデジタル信号で制御されるス
イッチ、40〜44は抵抗2r0 の抵抗器、45〜47
は抵抗r0 の抵抗器である。入力端子s0 、s1 、・・
・sp-1 で表される2進数(但し、それぞれが制御する
スイッチがVin側の場合を1、接地側の場合を0とす
る)をsとすると、入力電圧Vinと出力電圧Vout の関
係はVout =(s/2p )・Vin(s=0、1、・・、
p −1)と表される。
【0056】いま、N=6であるので、分圧器28の出
力波形(図9(e))のうち、時間に比例して電圧が増
加している部分の傾きは、積分器26出力(図9
(c))における電圧が増加している部分の傾きのN/
p =6/16倍になっている。また、分圧器29の出
力波形図9(e)は、ピーク検出器27の出力電圧図9
(c)のRi /2p 倍になっている。
【0057】コンパレータ30は、分圧器28の出力電
圧と分圧器29の出力電圧を比較し、その大小によって
出力を切り換える。図9では分圧器28の出力電圧が分
圧器29の出力電圧を超えた場合に出力がハイになって
いる図9(f)。トリガ入力が立ち上がってからコンパ
レータ30が立ち上がるまでの時間差は、クロックの周
期をTとすると(Ri /N)・Tで表される。
【0058】マルチプレクサ31は、Uの値が0以外の
ときに前記コンパレータ30出力を選択して出力する。
Uの値が0の場合には、常にR=Ri =0となりAカウ
ンタ1出力に位相ずれは含まれず、各パルスの遅延は不
要であるので、マルチプレクサ31はトリガ入力を選択
してこれをそのまま出力する。
【0059】以上に示した通り、図7に示す遅延回路5
は、入力されたデジタル信号R、Nに基づき、トリガの
立ち上がりから、(Ri /N)・T後に立ち上がるパル
スを発生する遅延回路になっている。この遅延回路5の
構成例は、高速動作が可能であり、入力データN、Rと
して2p 未満の任意の整数が設定できる特徴がある。
【0060】遅延回路5の出力は本発明第一の実施例の
ダイレクト・デジタル・シンセサイザの出力であり、入
力クロックをfCLK とすると、周波数成分は(N/M)
・fCLK の周波数の基本波と、その高調波のみからな
り、そのほかのスプリアスは含まない。
【0061】図11は本発明の第二の実施例を示す図で
ある。この図において、数字符号1はAカウンタ、2は
Mカウンタ、3はパルス除去回路、4は制御回路、5は
遅延回路、6はT・FF、7はデータ変換回路、8は周
波数設定データの入力端子、9はクロックの入力端子、
10は出力端子を表している。
【0062】T・FF6は、遅延回路5の出力パルスの
立ち上がり毎にハイ、ローが反転する信号を出力する。
T・FF6の出力はデューティ比50%の方形波であ
り、周波数成分は(N/2M)・fCLK の周波数の基本
波と、その奇数次高調波のみからなり、そのほかのスプ
リアスは含まない。
【0063】
【発明の実施の形態2】次に図13−図23により本発
明の別の実施の形態を説明する。本発明においては、周
波数変動を含むアキュムレータのオーバーフロー信号の
各パルスを、周波数の変動分を打ち消すように遅延をさ
せることにより、周波数変動のないパルスを出力させ
る。この際各パルスの周波数の変動分は、周波数設定用
データ及びアキュムレータのデータ出力から減算器によ
り計算する。さらに、遅延を行う目的のためにオーバー
フロー信号の各パルスの発生と同時に積分器により時間
積分を開始し、積分器出力が基準電圧を超えると同時に
パルスを出力させる。積分器の出力電圧、あるいは積分
器の出力電圧と基準電圧両者を減算器の出力データに基
づいて可変分圧器で分圧することにより、遅延時間をパ
ルスごとにコントロールする。
【0064】この構成により、従来のようにROMやD
/A変換器を用いることなく任意の周波数を発生するこ
とができ、かつ周期的な周波数変動を原理的に0にする
ことができる。
【0065】図13は本発明の実施例を示す図である。
この図において、数字符号1はアキュムレータ、2は遅
延時間を計算するための減算回路、3はワンショット・
マルチバイブレータ、4は積分器、5、6は分圧比が可
変である分圧器、7はコンパレータ、8はトグル・フリ
ップフロップ(T・FF)、9は周波数設定用データの
入力端子、10はクロック用の入力端子、11は分圧器
6への基準電圧の入力端子、12は出力端子を表してい
る。
【0066】図14はこの実施例を示すタイミングチャ
ートである。アキュムレータのビット数nを3とすると
オーバーフローはM=2n =8で起こる。周波数設定用
データKを3とすると、クロックの入力ごとにアキュム
レータ1の内容Dは3、6と累算される。次のクロック
入力でD=9となるが、オーバーフローを起こし8から
の超過分1をDとし、オーバーフロー(O/F)信号を
1にセットする。次のクロック入力では累積動作が継続
されD=4となると同時にO/F信号が0にリセットさ
れる。
【0067】このアキュムレータ1の内容Dは図14
(a)に示す階段波形となる。ここで横軸は時間であ
り、その刻みはクロックの周期T(T=fCLK )になっ
ている。また、縦軸は2進数のアキュムレータの内容D
を10進数で表している。
【0068】O/F信号の時間変化は図14(b)に示
すようにパルス状となり、その平均周期は(M/K)・
T(この例では(8/3)・T)となっていることが分
かる。すなわち、アキュムレータの入力データKとMを
設定することにより、平均周波数(K/M)・fCLK
O/F信号が得られる。KとMとしてMがKの倍数でな
い値を設定した場合、O/F信号にはM・Tの周期で平
均周波数(K/M)・fCLK からの位相のずれが発生
し、このずれのためにO/F信号には平均周波数以外に
大きなスプリアス(不要波)成分が含まれる。
【0069】O/F信号における各パルスの平均周波数
からの周期的な位相のずれをなくすために、本発明では
次に述べる手段を用いる。すなわち、O/F信号を、パ
ルスが入力された後((K−D)/K)・T経過した時
点でパルスを発生する遅延回路に入力する。この遅延回
路の出力信号は図14(c)に示されている。例えば時
間0においてO/F信号が立ち上がった後、((3−
0)/3)・T、すなわちT経過した時点でパルスを出
力する。O/F信号の各パルスについてそれぞれ((K
−D)/K)・Tで与えられる遅延を行うことにより、
その出力はO/F信号の平均周期(M/K)・Tに正確
に一致する。
【0070】この過程を実現するために、アキュムレー
タのO/F信号の立ち上がりと同時に、積分器4の時間
積分を開始する。図15(a)には積分器4の構成例を
示す。20はデジタル信号入力1でオフ、0でオン状態
に制御されるスイッチ、21はオペアンプ、22は可変
抵抗器、23はコンデンサである。入力が1の場合に積
分動作を行い、0の場合に出力電圧は0にリセットされ
る。図15(b)にはその動作例を示す。アキュムレー
タのO/F出力はワンショット・マルチバイブレータ3
を通して積分器4に入力される。ワンショット・マルチ
バイブレータはパルス幅1クロック(T)のO/F信号
を、1クロック以上2クロック未満の任意のパルス幅に
変更する。図15(b)ではパルス幅を1.5クロック
としている。積分器出力はO/F信号の立ち上がりすな
わちワンショット・マルチバイブレータの立ち上がりと
同時に0から時間に比例して増加し始め、1.5クロッ
ク(1.5T)経過後のワンショット・マルチバイブレ
ータの立ち下がりと同時に0にリセットされる動作を繰
り返す。
【0071】一方、図16には分圧器5、6の例として
4ビット(p=4)のR−2Rラダー抵抗型分圧器を示
す。24〜27はデジタル信号で制御されるスイッチ、
28〜32は抵抗2r0 の抵抗器、33〜35は抵抗r
0 の抵抗器である。入力端子s0 、s1 、・・・sp-1
で表される2進数(但し、それぞれが制御するスイッチ
がVin側の場合を1、接地側の場合を0とする)をSと
すると、入力電圧Vinと出力電圧Vout の関係はVout
=S/2p ・Vin(S=0、1、・・・2p −1)と表
される。
【0072】((K−D)/K)・Tのタイミングを作
り出すために分圧器5にKを設定し、分圧器6に(K−
D)を設定する。ここで、Kは周波数設定を変えるごと
に、Dはアキュムレータの内容が変化するごとに変わ
る。
【0073】図17において、分圧器5出力(b)の直
線の傾きは分圧器5の設定によって時々刻々変化し、分
圧器6出力(c)の電圧も分圧器6の設定によって時々
刻々変化するので、(b)と(c)が交差するまでの時
間((K−D)/K)・Tを変化させることができる。
すなわち、分圧器の設定データ(KとK−D)が、直接
((K−D)/K)・Tのタイミングを決定する。
【0074】図17に、積分器4及び分圧器5、6の出
力の時間変化を示す。積分器4の出力電圧(a)は分圧
器5によりK/2p に分圧され、(b)で表される時間
変化となる。一方、基準電圧11には、積分を開始して
から時間T経過後の積分器4の電圧Vsを印加してお
く。基準電圧11は分圧器6により(K−D)/2p
分圧され、(c)で表される電圧値をとる。
【0075】図17から明らかなように、時間積分の開
始から((K−D)/K)・T経過後、分圧器5の出力
電圧(b)は分圧器6の出力電圧(c)に一致する。従
ってこの両者の電圧を電圧コンパレータ7で比較するこ
とにより、((K−D)/K)・Tのタイミングを発生
させることができる。
【0076】分圧器5の出力電圧が分圧器6の出力電圧
を超えた場合にコンパレータ7の出力が1になるとする
と、コンパレータ7の立ち上がりの周波数は(K/M)
・fCLK になっている。この場合、T・FF8を立ち上
がり動作とすれば、この出力はデューティ比50%の方
形波であり、周波数成分は(K/2M)・fCLK の周波
数の基本波と、その奇数次高調波のみからなり、そのほ
かのスプリアスは含まない。
【0077】なお、減算回路の計算時間がクロック信号
に比べて無視できないほど大きい場合には、O/F信号
を1クロック遅延させ、その遅延時間の間に減算を行わ
せればよい。
【0078】また、T・FF8はワンショット・マルチ
バイブレータであってもよい。
【0079】図18は本発明の別の実施例を示す図であ
る。この図において、数字符号1はアキュムレータ、6
1は遅延時間を計算するための演算回路、3はワンショ
ット・マルチバイブレータ、4は積分器、7はコンパレ
ータ、8はトグル・フリップフロップ(T・FF)、9
は周波数設定用データの入力端子、10はクロック用の
入力端子、11はコンパレータ7への基準電圧の入力端
子、12は出力端子、13は分圧比として分子分母の両
者が設定可能な分圧器を表している。
【0080】この実施例では第一の実施例と、((K−
D)/K)・Tの遅延の発生の方法が異なる。アキュム
レータのO/F信号の立ち上がりと同時に、積分器4の
時間積分を開始する。積分器4の出力電圧の時間変化を
図19(a)に示す。積分の開始から時間T経過後の積
分器の電圧をVsと定義し、基準電圧11には電圧Vs
/2p を印加しておく(c)。図20には分圧比として
分子分母の両者が設定可能な分圧器13の構成例を示
す。36〜47はデジタル信号入力1でオフ、0でオン
状態に制御されるスイッチ、48〜55は抵抗2m0
(m=0、1・・・2p−1)の抵抗器、56〜59は
抵抗2n0 (n=0、1・・・p−1)の抵抗器であ
る。抵抗アレイaが2pビット、抵抗アレイbがpビッ
ト(図20ではp=4)で構成され、入力a0 、a1
・・・a2p-1で表される2進数をa、入力b0 、b1
・・・bp-1 で表される2進数をbとすると、分圧比は
b/(a+b)で表される。aとして2p (K−D)−
Kを演算回路61により計算して与え、bとしてKを設
定すれば、図19に示す通り積分の開始から時間T経過
後の分圧器13の出力電圧は(K/(K−D))・Vs
/2p となり、時間積分の開始から((K−D)/K)
・T経過後、分圧器13の出力電圧(b)は基準電圧
(c)に一致する。従って分圧器13の出力電圧(b)
と基準電圧(c)の電圧を電圧コンパレータ7で比較す
ることにより、((K−D)/K)・Tのタイミングを
発生させることができる。
【0081】分圧器13の出力電圧が基準電圧11を超
えた場合にコンパレータ7の出力が1になるとすると、
コンパレータ7の立ち上がりの周波数は(K/M)・f
CLKになっている。この場合、T・FF8を立ち上がり
動作とすれば、この出力はデューティ比50%の方形波
であり、周波数成分は(K/2M)・fCLK の周波数の
基本波と、その奇数次高調波のみからなり、そのほかの
スプリアスは含まない。
【0082】なお、減算回路の計算時間がクロック信号
に比べて無視できないほど大きい場合には、O/F信号
を1クロック遅延させ、その遅延時間の間に減算を行わ
せればよい。
【0083】また、T・FF8はワンショット・マルチ
バイブレータであってもよい。
【0084】本実施例では、コンパレート電圧の片方を
固定することができるため、第一の実施例に比べ高周波
化が実現できる。
【0085】図21は本発明の更に別の実施例を示す図
である。この図において、数字符号1はアキュムレー
タ、2は遅延時間を計算するための減算回路、3はワン
ショット・マルチバイブレータ、4、15は積分器、
5、6は分圧比が可変である分圧器、7はコンパレー
タ、8、14はトグル・フリップフロップ(T・F
F)、9は周波数設定用データの入力端子、10はクロ
ック用の入力端子、12は出力端子、16はそれまでに
入力された電圧の最大値を出力するピーク検出器を表し
ている。
【0086】本発明の図13の実施例では、基準電圧1
1を時間T経過後の積分器4の電圧Vsに一致させる
か、あるいは基準電圧11にVsを一致させるように積
分器4の時定数を調整しておく必要がある。本発明の図
21の実施例は、図13の実施例において基準電圧とし
て自動的にVsを与える回路を付加し、基準電圧の設定
を省略できる構成である。付加回路はT・FF14、積
分器15、ピーク検出器16から構成される。
【0087】図22はVsを自動的に与える付加回路の
動作を示すタイムチャートである。図22(a)で示す
クロック入力9はT・FF14で1/2分周され、
(b)で示す周期が2Tでデューティ比50%の方形波
となる。この信号は積分器4と同じ時定数を持つ積分器
15により積分され、最大電圧がVsの鋸歯波形(c)
になる。この信号を、入力信号の最大電圧を保つピーク
検出器16に入力することで、積分の開始から時間T経
過後の積分器4の電圧Vsと同じ電圧(d)が得られ
る。
【0088】図23にはピーク検出器16の構成例を示
す。この図において、数字符号21はオペアンプ、60
はダイオード、61はコンデンサを表している。入力V
inに入力される信号の最大の電圧がVout に出力され
る。
【0089】
【発明の実施の形態3】次に図24−図41により本発
明の別の実施の形態を説明する。本実施形態において
は、周波数変動を含む全加算器のオーバーフロー信号
(あるいはMSB)の各パルスを、周波数の変動分を打
ち消すように遅延をさせることにより、周波数変動のな
いパルスを出力させる。この際各パルスの周波数の変動
分は、Dラッチの出力からデータ変換回路により求め
る。さらに、遅延を行う目的のためにオーバーフロー信
号(あるいはMSB)の各パルスの立ち上がりまたは立
ち下がりと同時に積分器において時間積分を開始し、積
分器出力が基準電圧を超えると同時にパルスを出力させ
る。積分器出力の時間係数と基準電圧両者を周波数設定
データとデータ変換回路の出力に基づいて変化させるこ
とにより、遅延時間をパルス毎にコントロールする。
【0090】この構成により、従来のようにROMやD
/A変換器を用いることなく任意の周波数を発生するこ
とができ、かつ周期的な周波数変動を原理的に0にする
ことができる。
【0091】図24は本発明の実施例を示す図である。
この図において、数字符号1は全加算器、2はDラッ
チ、3はパルス幅変換回路、4はデータ変換回路、5は
積分器、6は基準電圧発生器、7はコンパレータ、8は
トグル・フリップフロップ(T・FF)、9はクロック
用の入力端子、10は周波数設定データの入力端子、1
1は出力端子、27は遅延回路を表している。
【0092】図25はこの実施例の動作を示すタイミン
グチャートである。全加算器1およびDラッチ2のビッ
ト数nを3とすると、全加算器1は出力がM=2n =8
以上になるとオーバーフローを起こす。周波数設定デー
タKは2n-1 以下の任意の整数を設定することができ
る。K=3とすると、クロックの入力ごとにDラッチ2
の出力Dは3、6と累算される。Dラッチ2の出力が6
のとき、全加算器1の出力は9となるのでオーバーフロ
ー(O/F)信号が出力される。次のクロック入力でD
=9となるが、Dラッチはいま3ビットであり、8から
の超過分1を出力する。このとき全加算器1の出力は4
となるので、O/F信号はリセットされる。
【0093】このDラッチ2の出力データDは図25
(a)に示す階段波形となる。ここで横軸は時間であ
り、その刻みはクロックの周期T(T=1/fCLK )に
なっている。また、縦軸は2進数のDラッチ2の出力を
10進数で表している。
【0094】O/F信号の時間変化は図25(b)に示
すようにパルス状となり、その平均周期は(M/K)・
T(この例では(8/3)・T)となっていることが分
かる。すなわち、入力データKを設定することにより、
平均周波数(K/M)・fCL K のO/F信号が得られ
る。MがKの倍数でない場合、O/F信号にはM・Tの
周期で平均周波数(K/M)・fCLK からの位相のずれ
が発生し、このずれのためにO/F信号には平均周波数
以外に大きなスプリアス(不要波)成分が含まれる。
【0095】O/F信号における各パルスの平均周波数
からの周期的な位相のずれをなくすために、本発明では
次に述べる手段を用いる。すなわち、O/F信号を、パ
ルスが入力された後((X1 −D)/K)・T経過した
時点でパルスを発生する遅延回路27に入力する。Aを
n /Kを超えない最大の整数とすると、X1 は2n
上2n +(A−1)K未満の任意整数である。X1 =2
n としたときの遅延回路27の出力信号を図25(c)
に示す。例えば時間2TにおいてO/F信号が立ち上が
った後、((8−6)/3)・T、すなわち(2/3)
・T経過した時点でパルスを出力する。O/F信号の各
パルスについてそれぞれ((X1 −D)/K)・Tで与
えられる遅延を行うことにより、その出力はO/F信号
の平均周期(M/K)・Tに正確に一致する。
【0096】この過程を実現するために、全加算器1の
O/F信号の立ち上がりに同期してパルス幅変換回路4
の出力が立ち上がり、これと同時に、積分器5の時間積
分を開始するようにする。図26には積分器5の構成例
を示す。この図において、数字符号12は入力Kの数だ
けONになる電流スイッチ・アレイ、13はスイッチ、
14はコンデンサを表している。
【0097】電流スイッチ・アレイ12は複数の電流ス
イッチが並列接続された構成になっており、入力Kに比
例した電流が出力される。単位電流(ひとつの電流スイ
ッチから流れ出る電流)をIとすると、電流スイッチ・
アレイ12から流れ出る電流はKIである。スイッチ1
3は、パルス幅変換回路3出力により制御される。パル
ス幅変換回路3は、全加算器1のO/F信号の立ち上が
りに同期して立ち上がり、その状態を1+(X1 −2
n )/Kクロック(T)を超えAクロック未満分の適当
な時間保つ働きをする。すなわち、パルス幅1クロック
(T)のO/F信号を、1+(X1 −2n )/Kクロッ
クを超えAクロック未満の任意のパルス幅に変更する。
パルス幅変換回路3として、例えばワンショット・マル
チバイブレータを用いることができる。スイッチ13の
制御信号入力にはパルス幅変換回路3の出力が入力され
る。スイッチ13はパルス幅変換回路がパルスを出力し
ているときにa側を選択しそれ以外のときにはb側を選
択する。パルス幅変換回路3がオフの状態では、コンデ
ンサ14の電荷は放電され、出力は0となる。パルス幅
変換回路3が立ち上がると、スイッチ13がa側に切り
替わり、コンデンサ14の充電が開始される。コンデン
サ14の容量をCとすると、パルス幅変換回路3の立ち
上がりから時間t経過後の出力電圧は、KIt/Cと表
される。
【0098】図28(a)には積分器4の出力電圧の時
間変化を示す。ここで、横軸はパルス幅変換回路3の立
ち上がりからの時間、すなわち積分開始からの時間tで
ある。
【0099】データ変換回路4はDラッチ2の出力Dか
らX1 −Dを求める。この計算には全減算器を使うこと
もできるが、X1 として2の倍数を選ぶともっと簡単な
回路で構成することが出来る。例えばX1 =2n とする
と、2n がDよりも大きい2の倍数であることから、X
1 −Dは、Dの2進数nビット表示の2の補数として得
られる。2の補数は、全ビットを反転し、それに1を加
算することで得られる。例えば、n=3、D=6の場合
を考えると、Dの2進数表示(110)の2の補数は
(010)であり、2n −D=8−6=2と一致する。
【0100】図29にデータ変換回路4の構成例を示
す。この図において、数字符号17〜19はインバー
タ、20〜22は半加算器を表している。半加算器20
において、端子a0、b0は入力、s0は出力、c0は
桁上げを示す。データ変換回路の入力は下位からD0、
D1、D2、出力は下位からD0’、D1’、D2’で
表した。最下位ビットの半加算器20には、常に1を入
力する。このように、2の補数を求める回路は、1ビッ
トあたり、インバータ1個と、半加算器1個で構成でき
るので、全減算器よりも少ないゲート数でデータ変換回
路を構成することができる。なお、Dラッチ2に反転出
力が設けられたものを使用すれば、インバータ17〜1
9は不要になる。
【0101】図27には基準電圧発生器6の構成例を示
す。この図において、数字符号15は入力2n −Dの数
だけONになる電流スイッチ・アレイ、16は抵抗器を
表している。
【0102】電流スイッチ・アレイ15からは、単位電
流をIとすると、(X1 −D)・Iの電流が流れ出す。
抵抗器16の抵抗をRとすると、電圧降下により(X1
−D)・IRの電圧が出力に発生する。
【0103】図28から明らかなように、積分の開始か
ら((X1 −D)/K)・CR経過後、積分器5の出力
電圧(a)は基準電圧発生器6の出力電圧(b)に一致
する。CR=Tとなるように、コンデンサ14の容量C
および抵抗器16の抵抗Rを決め、この両者の電圧を電
圧コンパレータ7で比較することにより、((X1
D)/K)・Tのタイミングを発生させることができ
る。
【0104】積分器5の出力電圧が基準電圧発生器6の
出力電圧を超えた場合にコンパレータ7の出力が1にな
るとすると、コンパレータ7の立ち上がりの周波数は
(K/M)・fCLK になっている。この場合、T・FF
8を立ち上がり動作とすれば、この出力はデューティ比
50%の方形波であり、周波数成分は(K/2M)・f
CLK の周波数の基本波と、その奇数次高調波のみからな
り、そのほかのスプリアスは含まない。
【0105】なお、T・FF8は、入力パルスの立ち上
がり、または、立ち下がりごとに出力信号の極性を反転
させる2安定マルチバイブレータ(T・FF)を例示す
るが、入力パルスの立ち上がり、または、立ち下がりご
とに一定時間幅のパルスを出力する1安定マルチバイブ
レータ(ワンショット・マルチバイブレータ)とするこ
とも可能である。
【0106】図30は本発明の別の実施例を示す図であ
る。この図において、数字符号1は全加算器、2はDラ
ッチ、28はデータ変換回路、5は積分器、6は基準電
圧発生器、7はコンパレータ、8はトグル・フリップフ
ロップ(T・FF)、9はクロック用の入力端子、10
は周波数設定データの入力端子、11は出力端子、29
は遅延回路を表している。
【0107】図24の実施例ではO/F信号を遅延させ
ることによりスプリアスのないシンセサイザ出力を得る
が、全加算器1出力の最上位ビット(MSB)のパルス
の立ち上がりを((X2 −D)/K)・T(ここでX2
は2n-1 以上の適当な整数)遅延させることによっても
同様なシンセサイザ出力を得ることができる。
【0108】図31はこの実施例の動作を示すタイミン
グチャートである。(a)はK=3、n=3のときのD
ラッチ2の出力データDの時間変化を、(b)は全加算
器1のMSB出力をそれぞれ示している。(c)にはX
2 =2n-1 としたときの遅延回路29の出力を示す。遅
延回路29は、MSB信号を入力とし、パルスが入力さ
れた後((X2 −D)/K)・T経過した時点でパルス
を発生する。例えば、時間TにおいてMSBが立ち上が
った後、((23-1 −3)/3)・T、すなわち(1/
3)・T経過した時点で立ち上がるパルスを出力する。
MSBの各パルスについてそれぞれ((2n-1 −D)/
K)・Tで与えられる遅延を行うことにより、その出力
は正確に(M/K)・T周期になる。従ってT・FF8
の出力はデューティ比50%の方形波であり、周波数成
分は(K/2M)・fCLK の周波数の基本波と、その奇
数次高調波のみからなり、そのほかのスプリアスは含ま
ない。
【0109】図24の実施例ではデータ変換回路4によ
りX1 −Dを得るが、図30の実施例ではデータ変換回
路28によりX2 −Dを得る。また、第二の実施例で
は、MSBの各パルスが長いパルス幅を持つことから、
図24の実施例で必要だったパルス幅変換回路3は不要
である。ただし、パルス幅変換回路がない場合、X2
任意性はなくなり、X2 =2n-1 でなければならない。
図24の実施例と同様に全加算器1と積分器5の間にパ
ルス幅変換回路を挿入し、パルス幅を1+(X2−2n-1
)/Kクロックを超えAクロック未満とすれば、X2
を2n-1 以上2n- 1 +(A−1)K未満の任意整数とす
ることができる。
【0110】図32は本発明の別の実施例を示す図であ
る。この図において、数字符号1は全加算器、2はDラ
ッチ、30はデータ変換回路、5は積分器、6は基準電
圧発生器、7はコンパレータ、8はトグル・フリップフ
ロップ(T・FF)、9はクロック用の入力端子、10
は周波数設定データの入力端子、11は出力端子、31
は遅延回路を表している。
【0111】本実施例では全加算器1のO/F信号のパ
ルスの立ち下がりを((X3 −D)/K)・T(ここで
3 は周波数設定データK以上の適当な整数)遅延させ
ることによってスプリアスのないシンセサイザ出力を得
る。これを実現するために、データ変換回路30はX3
及びその時点でのDラッチ2出力DからX3 −Dを出力
する。
【0112】図33はこの実施例の動作を示すタイミン
グチャートである。(a)はK=3、n=3のときのD
ラッチ2の出力データDの時間変化を、(b)は全加算
器1のO/F信号出力をそれぞれ示している。(c)に
はX3 =Kとしたときの遅延回路31の出力を示す。遅
延回路31は、O/F信号を入力とし、パルスの立ち下
がり後((X3 −D)/K)・T経過した時点でパルス
を発生する。例えば、時間3TにおいてO/Fが立ち下
がった後、((3−1)/3)・T、すなわち(2/
3)・T経過した時点で立ち上がるパルスを出力する。
O/Fの各パルスについてそれぞれ((X3 −D)/
K)・Tで与えられる遅延を行うことにより、その出力
は正確に(M/K)・T周期になる。従ってT・FF8
の出力はデューティ比50%の方形波であり、周波数成
分は(K/2M)・fCLK の周波数の基本波と、その奇
数次高調波のみからなり、そのほかのスプリアスは含ま
ない。
【0113】図32の実施例では、図24、図30の実
施例とは異なり、遅延回路は入力の立ち下がりで遅延を
開始する。従って積分器5は入力の立ち下がりで時間積
分を開始する必要があり、図26のスイッチ13は、制
御信号入力が0の場合にa側が選択されるものを使用す
る。図32の実施例においても、図24の実施例で必要
であったパルス幅変換回路3は不要である。ただし、パ
ルス幅変換回路がない場合、X3 の任意性はなくなり、
3 =Kでなければならない。図24の実施例と同様に
全加算器1と積分器5の間にパルス幅変換回路を挿入
し、パルス幅を1+(X3 −K)/Kクロックを超えA
クロック未満とすれば、X3 をK以上K+(A−1)K
未満の任意整数とすることができる。
【0114】図34は本発明の別の実施例を示す図であ
る。この図において、数字符号1は全加算器、2はDラ
ッチ、32はデータ変換回路、5は積分器、6は基準電
圧発生器、7はコンパレータ、8はトグル・フリップフ
ロップ(T・FF)、9はクロック用の入力端子、10
は周波数設定データの入力端子、11は出力端子、33
は遅延回路を表している。
【0115】本実施例は全加算器1のMSB信号のパル
スの立ち下がりを((X4 −D)/K)・T(ここでX
4 は2n 以上の適当な整数)遅延させることによってス
プリアスのないシンセサイザ出力を得る構成になってい
る。これを実現するために、データ変換回路32はX4
及びその時点でのDラッチ2出力DからX4 −Dを出力
する。
【0116】図35はこの実施例の動作を示すタイミン
グチャートである。(a)はK=3、n=3のときのD
ラッチ2の出力データDの時間変化を、(b)は全加算
器1のMSB信号出力をそれぞれ示している。(c)に
はX4 =2n としたときの遅延回路33の出力を示す。
遅延回路33は、MSB信号を入力とし、パルスの立ち
下がり後((X4 −D)/K)・T経過した時点でパル
スを発生する。例えば、時間2TにおいてMSBが立ち
下がった後、((8−6)/3)・T、すなわち(2/
3)・T経過した時点で立ち上がるパルスを出力する。
MSBの各パルスについてそれぞれ((X4 −D)/
K)・Tで与えられる遅延を行うことにより、その出力
は正確に(M/K)・T周期になる。従ってT・FF8
の出力はデューティ比50%の方形波であり、周波数成
分は(K/2M)・fCLK の周波数の基本波と、その奇
数次高調波のみからなり、そのほかのスプリアスは含ま
ない。
【0117】図34の実施例においても、図24の実施
例で必要だったパルス幅変換回路3は不要である。ただ
し、パルス幅変換回路がない場合、X4 の任意性はなく
なり、X4 =2n でなければならない。図24の実施例
と同様に全加算器1と積分器5の間にパルス幅変換回路
を挿入し、パルス幅を1+(X4 −2n )/Kクロック
を超えAクロック未満とすれば、X4 を2n 以上2n
(A−1)K未満の任意整数とすることができる。
【0118】図36は本発明の別の実施例を示す図であ
る。この図において、数字符号1は全加算器、2はDラ
ッチ、3はパルス幅変換回路、4はデータ変換回路、5
は積分器、6は基準電圧発生器、7はコンパレータ、2
3はワンショット・マルチバイブレータ、9はクロック
用の入力端子、10は周波数設定データの入力端子、1
1は出力端子、27は遅延回路を表している。
【0119】本実施例は図24の実施例におけるT・F
F8を、ワンショット・マルチバイブレータ23に置き
換えたもので、入力クロックをfCLK とすると、出力周
波数はfOUT =(K/M)・fCLK で表される。
【0120】なお、図30、図32、図34の実施例に
おいても、上記と同様にワンショット・マルチバイブレ
ータの利用が可能である。
【0121】図37は本発明の別の実施例を示す図であ
る。この図において、数字符号1は全加算器、2はDラ
ッチ、3はパルス幅変換回路、4はデータ変換回路、5
は積分器、6は基準電圧発生器、7はコンパレータ、8
はトグル・フリップフロップ(T・FF)、9はクロッ
ク用の入力端子、10は周波数設定データの入力端子、
11は出力端子、35は遅延回路、34はD・FFを表
している。
【0122】本実施例は図24の実施例における全加算
器1のオーバーフロー信号(O/F)とパルス幅変換回
路3の入力の間にD・FF34を挿入した構成であり、
基準電圧の発生のタイミングよりも積分の発生のタイミ
ングを遅らせることで、基準電圧発生器6の出力電圧が
十分に安定してから積分器5の出力電圧と比較動作を行
うことを目的としている。
【0123】図38はこの実施例の動作を示すタイミン
グチャートである。(a)はK=3、n=3のときのD
ラッチ2の出力データDの時間変化を、(b)は全加算
器1のオーバーフロー信号を、(c)は積分器5の出力
電圧及び基準電圧発生器6の出力電圧を、(d)はX1
=2n としたときの遅延回路35の出力信号を示してい
る。
【0124】図38(c)に示すとおり、基準電圧発生
から1クロック周期経過後に積分を開始することによ
り、基準電圧が確実に安定してから比較動作を行うこと
になるので、基準電圧発生と積分開始のタイミングが同
じ場合に比べて良好な遅延回路の直線性が得られ、結果
としてスプリアス特性の良好なシンセサイザ出力が得ら
れる。
【0125】なお、図30〜図36の実施例において
も、上記と同様に積分開始と基準電圧発生のタイミング
をずらすことが可能である。
【0126】図39は本発明の別の実施例を示す図であ
る。この図において、数字符号1は全加算器、2はDラ
ッチ、3はパルス幅変換回路、4はデータ変換回路、5
は積分器、6は基準電圧発生器、7はコンパレータ、8
はトグル・フリップフロップ(T・FF)、9はクロッ
ク用の入力端子、10は周波数設定データの入力端子、
11は出力端子、34はD・FF、37は遅延回路を表
している。
【0127】本実施例は第一の実施例における基準電圧
発生器6を積分器5と同じ回路構成の積分器により構成
することにより、積分器5と基準電圧発生回路6のパラ
メータを無調整とすることを目的としている。
【0128】本実施例の積分器5の構成例を図40に、
基準電圧発生器6の構成例を図41に示す。図40にお
いて、数字符号12は電流スイッチアレイ、14はコン
デンサ、38はスイッチを示している。また、図41に
おいて、数字符号15は電流スイッチアレイ、14はコ
ンデンサ、39はスイッチを示している。図41に示す
基準電圧発生器6の出力は入力インピーダンスの高いコ
ンパレータ7の入力に接続されるので、基準電圧発生器
6において電流スイッチアレイ15及びスイッチ39す
べてがOFF状態の場合、コンデンサ14の両端の電圧
は保持される。すなわち、コンデンサ14に電流スイッ
チ15から電流を流し込み、所望の電圧にした後、すべ
てのスイッチをOFFにすることで、この所望の電圧が
保持されることになる。スイッチ39にリセット信号を
入力する(スイッチ39をONにする)ことにより、コ
ンデンサ14の両端の電圧はゼロにリセットされる。
【0129】図42はこの実施例の動作を示すタイミン
グチャートである。(a)はK=3、n=3のときのD
ラッチ2の出力データDの時間変化を、(b)は全加算
器1のオーバーフロー信号を、(c)は積分器5の出力
電圧及び基準電圧発生器6の出力電圧を、(d)はX1
=2n としたときの遅延回路37の出力信号を示してい
る。
【0130】図42(b)に示すオーバーフロー信号が
1である期間、基準電圧発生器6は積分を継続する。す
なわちオーバーフロー信号が1である期間には、基準電
圧発生器6にX1 −Dのデータが設定され、コンデンサ
14の両端の電圧はX1 −Dに比例した傾きで増加し、
オーバーフロー信号が0に戻ると同時に、基準電圧発生
器6のすべてのスイッチをOFFにし、コンデンサ14
の両端の電圧を保持する。さらに積分器5はオーバーフ
ロー信号が0に戻ると同時に積分を開始する。積分器5
を構成するコンデンサ14の両端の電圧はKに比例した
傾きで増加するので、この電圧が基準電圧発生器6の出
力電圧と一致するまでの時間は((X1−D)/K)・
Tで表される。従って、コンパレータ7の出力信号の立
ち上がりは正確に等間隔に並ぶことになる。
【0131】本実施例では、積分器5と基準電圧発生器
6を同じ構成で実現できるので、集積化した場合、両者
が発生する電圧の相対誤差を微小にすることが可能であ
り、無調整で精度が良い遅延回路が実現できる利点があ
る。なお、図30−図36の実施例においても、上記と
同様に基準電圧発生器6を積分器5と同じ構成で実現す
ることが可能である。
【0132】
【発明の効果】本発明は、従来のダイレクト・デジタル
・シンセサイザで使われていたクロック入力部のアキュ
ムレータのかわりに分周回路を用いることまたは、アキ
ュムレータの出力に所定の遅延を加えることで、従来の
ダイレクト・デジタル・シンセサイザより設定できる周
波数の任意性が高く、より低消費電力、より高周波での
シンセサイザ動作が可能である。また、従来技術で必要
であったROMを用いないことも、シンセサイザの低消
費電力、高周波化に効果がある。さらに、シンセサイザ
出力の周期的な周波数変動は原理的に0であり、これに
起因するスプリアスが存在しない利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本発明の基本構成を示す図である。
【図1B】本発明の第一の実施例を示す図である。
【図2】本発明の第一の実施例の詳細を示す図である。
【図3】分周回路53の構成例を示す図である。
【図4】制御回路3の構成例を示す図である。
【図5】パルス除去回路4の構成例を示す図である。
【図6】遅延回路5の構成例を示す図である。
【図7】第一の実施例の動作を示すタイミングチャート
である。
【図8】積分器24、26の構成例及び動作例を示す図
である。
【図9】遅延回路5の構成例(図5)の動作を示すタイ
ミングチャートである。
【図10】分圧器28、29の構成例を示す図である。
【図11】本発明第二の実施例を示す図である。
【図12】従来のダイレクト・デジタル・シンセサイザ
の構成を示す図である。
【図13】本発明の別の実施例を示す図である。
【図14】本発明の上記の実施例の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図15】積分器4の構成例及び動作例を示す図であ
る。
【図16】分圧器5、6の構成例を示す図である。
【図17】本発明の上記の実施例の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図18】本発明の別の実施例を示す図である。
【図19】本発明の上記の実施例の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図20】分圧器13(分子分母設定型)の構成例を示
す図である。
【図21】本発明の別の実施例を示す図である。
【図22】本発明の上記の実施例の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図23】ピーク検出器の構成例を示す図である。
【図24】本発明の更に別の実施例を示す図である。
【図25】本発明の上記の実施例の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図26】積分器5の構成例を示す図である。
【図27】基準電圧発生器6の構成例を示す図である。
【図28】積分器5および基準電圧発生器6の動作を示
すタイムチャートである。
【図29】データ変換回路4の構成例を示す図である。
【図30】本発明の更に別の実施例を示す図である。
【図31】本発明の上記の実施例の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図32】本発明の上記の実施例を示す図である。
【図33】本発明の上記の実施例の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図34】本発明の更に別の実施例を示す図である。
【図35】本発明の上記の実施例の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図36】本発明の更に別の実施例を示す図である。
【図37】本発明の更に別の実施例を示す図である。
【図38】図37の実施例の動作タイムチャートであ
る。
【図39】本発明の更に別の実施例を示す図である。
【図40】図39における積分器を示す。
【図41】図39における基準電圧発生器を示す。
【図42】図39の実施例の動作タイムチャートを示
す。
【符号の説明】
1 Aカウンタ 2 Mカウンタ 3 制御回路 4 パルス除去回路 5 遅延回路 6 T・FF 7 データ変換回路 8 データ入力端子 9 クロック入力端子 10 出力端子 11、18、54 Dラッチ 12、19、20 D・FF 13、21、56 ANDゲート 14 マルチプレクサ 15 コンパレータ(デジタル数値比較) 16 全加算器 17、22 D・FF 23 D・FF 24、26 積分器 25 T・FF 27 ピーク検出器 28、29 分圧器 30 コンパレータ(電圧比較) 31 マルチプレクサ 32 オペアンプ 33 スイッチ 34 抵抗器 35 コンデンサ 36〜39 スイッチ 40〜44 抵抗器 45〜47 抵抗器 48 ワンショット・マルチバイブレータ 49 アキュムレータ 50 ROM 51 DAC 52 ローパスフィルタ 53 分周回路 55 インバータ 61 マルチプレクサ 62 アキュムレータ 63 データ変換制御回路 101 デジタパルス発生回路 102 データ変換回路 103 分数設定型遅延回路

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N<M/2(M、Nは整数)を満たす周
    波数設定データN及びクロック(クロック周期T)を入
    力とし、 クロックパルスが前記整数M個入力される時間内に前記
    N個のパルスを出力するデジタルパルス発生回路と、 このデジタルパルス発生回路の出力パルスとパルス数が
    等しく等時間間隔に並ぶ仮想的なパルス列と、前記デジ
    タルパルス発生回路の出力パルスとの、立ち上がり時間
    の差に比例した整数Xを、前記整数Mと前記デジタルパ
    ルス発生回路の内部データから得るデータ変換回路と、 前記デジタルパルス発生回路の出力パルスを入力してか
    ら、前記整数X、前記整数Mに従って(X/M)・Tで
    表される時間経過後にパルスを発生する分数設定型遅延
    回路と、を備えることを特徴とするダイレクト・デジタ
    ル・シンセサイザ。
  2. 【請求項2】 第一の周波数設定データをN、第二の周
    波数設定データをM(N<M/2,M、Nは整数)と
    し、MをNで割ったときの商をA、余りをUとしたと
    き、 クロックを分周比Aで分周し、クロックパルスがM個入
    力される毎にリセットされる分周回路と、 この分周回路の出力を入力とし、クロックパルスがM個
    入力される時間内にN個のパルスを出力するパルス除去
    回路と、 このパルス除去回路出力の各パルスをパルス毎に遅延を
    施し、遅延後の各パルスを等間隔にする遅延回路と、 前記分周回路と前記パルス除去回路と前記遅延回路に設
    定するデータを出力するデータ変換制御回路と、を備え
    ることを特徴とするダイレクト・デジタル・シンセサイ
    ザ。
  3. 【請求項3】 第一の周波数設定データをN、第二の周
    波数設定データをM(N<M/2,M、Nは整数)と
    し、MをNで割ったときの商をA、余りをUとしたと
    き、 前記第一の周波数設定データN及び前記第二の周波数設
    定データMからA、U、A・N、及び−A・Nを得るデ
    ータ変換回路と、 前記データA、Mとクロックを入力し、クロックパルス
    がM個入力される時間内に、[M/A]個のパルスを含
    む信号CA、及びクロックパルスがM個入力される時間
    内にひとつのパルスを含む信号CM、を出力する分周回
    路と、 この分周回路のCA信号を入力し、この信号からクロッ
    クパルスがM個入力される時間内に[U/A]個のパル
    スを除去するパルス除去回路と、 前記CA、CM、U、A・N、−A・N、及びクロック
    を入力し、内部データRを記憶する手段を持ち、CAパ
    ルスの入力毎にR<A・Nの場合にR=R+Uを計算し
    て出力し、R≧A・Nの場合にR=R−A・Nを計算し
    て出力し、R<A・Nの場合とR≧A・Nの場合とで逆
    のレベルの信号Cを出力し、さらに前記CM信号が入力
    された場合Rを0にリセットすることにより、前記パル
    ス除去回路の出力パルスとパルス数が等しく等時間間隔
    に並ぶ仮想的なパルス列と、前記パルス除去回路の出力
    パルスとの、立ち上がり時間の差に比例した値Rを計算
    し出力する制御回路と、 前記パルス除去回路の出力信号をトリガとし、前記第一
    の周波数設定データN及び前記制御回路の出力Rに基づ
    き、クロック周期をTとしたとき(R/N)Tの時間経
    過後にパルスを発生する遅延回路と、を備えることを特
    徴とする請求項2記載のダイレクト・デジタル・シンセ
    サイザ。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載のダイレクト・
    デジタル・シンセサイザにおいて、 前記遅延回路出力の立ち上がり、または、立ち下がりご
    とに出力信号の論理レベルを変える2安定マルチバイブ
    レータ(T・FF)を備えることを特徴とするダイレク
    ト・デジタル・シンセサイザ。
  5. 【請求項5】 入力された周波数設定用データKをクロ
    ックの入力ごとに累積加算するアキュムレータと、 該アキュムレータのオーバーフロー信号によりトリガさ
    れ所定のパルス幅の出力を発生するワンショット・マル
    チバイブレータと、 該ワンショット・マルチバイブレータ出力に同期して時
    間的な積分を行う積分器と、 該積分器の出力をK/2p (pは整数)の割合で分圧す
    る第1の分圧器と、 前記アキュムレータの内容Dと前記周波数設定用データ
    KからK−Dを計算する減算回路と、 Dを前記アキュムレータの内容としたときに基準電圧を
    (K−D)/2p の割合で分圧する第2の分圧器と、 第1の分圧器の出力と第2の分圧器の出力を比較するコ
    ンパレータと、 該コンパレータの立ち上がりまたは立ち下がりのどちら
    かでパルスを発生するパルス発生器とを備えることを特
    徴とするダイレクト・デジタル・シンセサイザ。
  6. 【請求項6】 入力された周波数設定用データKをクロ
    ックの入力ごとに累積加算するアキュムレータと、 該アキュムレータのオーバーフロー信号のパルスを適当
    なパルス幅にするワンショット・マルチバイブレータ
    と、 該ワンショット・マルチバイブレータ出力に同期して時
    間的な積分を行う積分器と、 Dを前記アキュムレータの内容としたときに前記積分器
    の出力をK/(2p (K−D))(pは整数)に分圧す
    る分圧器と、 前記アキュムレータの内容Dと前記周波数設定用データ
    Kから前記分圧器の設定データを計算する演算回路と、 該分圧器の出力を外部から設定される基準電圧と比較す
    るコンパレータと、 該コンパレータの立ち上がりまたは立ち下がりのどちら
    かでパルスを発生するパルス発生器とを備えることを特
    徴とするダイレクト・デジタル・シンセサイザ。
  7. 【請求項7】 第2の分圧器の入力として、 クロックの入力を1/2分周するT・FFと、 該T・FFの出力を積分する積分器と、 それまでに入力された最大電圧を出力するピーク検出器
    を接続した請求項5記載のダイレクト・デジタル・シン
    セサイザ。
  8. 【請求項8】 前記パルス発生器は、入力パルスの立ち
    上がり、または、立ち下がりごとに出力信号の極性を反
    転させる2安定マルチバイブレータ(T・FF)である
    請求項5〜7のいずれか1項に記載のダイレクト・デジ
    タル・シンセサイザ。
  9. 【請求項9】 前記パルス発生器は、入力パルスの立ち
    上がり、または、立ち下がりごとに一定時間幅のパルス
    を出力する1安定マルチバイブレータである請求項5〜
    7のいずれか1項に記載のダイレクト・デジタル・シン
    セサイザ。
  10. 【請求項10】 入力された周波数設定データKを一方
    の入力とするnビット全加算器と、 この全加算器の出力を入力データとしクロック入力に従
    ってラッチ動作を行った出力データDを前記全加算器の
    他方の入力に与えるnビットDラッチと、 前記全加算器のオーバーフロー信号のパルスを適当なパ
    ルス幅にするパルス幅変換回路と、 前記Dラッチの出力データDと2n 以上2n +(A−
    1)K未満(Aは2n /Kを超えない最大の整数)の適
    当な整数X1 からX1 −Dを出力するデータ変換回路
    と、 前記パルス幅変換回路出力の始端に同期して入力された
    周波数設定データKの時間的な積分を開始する積分器
    と、 前記データ変換回路の出力X1 −Dに比例した電圧を出
    力する基準電圧発生器と、 前記積分器の出力と基準電圧発生器の出力を比較するコ
    ンパレータと、 このコンパレータの出力の始端または終端のどちらかで
    パルスを発生するパルス発生器とを備えることを特徴と
    するダイレクト・デジタル・シンセサイザ。
  11. 【請求項11】 入力された周波数設定データKを一方
    の入力とするnビット全加算器と、 この全加算器の出力を入力データとしクロック入力に従
    ってラッチ動作を行った出力データDを前記全加算器の
    他方の入力に与えるnビットDラッチと、 前記Dラッチの出力データDと2n-1 以上2n-1 +(A
    −1)K未満(Aは2n /Kを超えない最大の整数)の
    適当な整数X2 からX2 −Dを出力するデータ変換回路
    と、 前記全加算器出力の最上位ビット(MSB)の始端に同
    期して入力された周波数設定データKの時間的な積分を
    開始する積分器と、 前記データ変換回路の出力X2 −Dに比例した電圧を出
    力する基準電圧発生器と、 前記積分器の出力と基準電圧発生器の出力を比較するコ
    ンパレータと、 このコンパレータの出力の始端または終端のどちらかで
    パルスを発生するパルス発生器とを備えることを特徴と
    するダイレクト・デジタル・シンセサイザ。
  12. 【請求項12】 入力された周波数設定データKを一方
    の入力とするnビット全加算器と、 この全加算器の出力を入力データとしクロック入力に従
    ってラッチ動作を行った出力データDを前記全加算器の
    他方の入力に与えるnビットDラッチと、 前記Dラッチの出力データDと周波数設定データK以上
    K+(A−1)K未満(Aは2n /Kを超えない最大の
    整数)の適当な整数X3 からX3 −Dを出力するデータ
    変換回路と、 前記全加算器出力のオーバーフロー信号の終端に同期し
    て入力された周波数設定データKの時間的な積分を開始
    する積分器と、 前記データ変換回路の出力X3 −Dに比例した電圧を出
    力する基準電圧発生器と、 前記積分器の出力と基準電圧発生器の出力を比較するコ
    ンパレータと、 このコンパレータの出力の始端または終端のどちらかで
    パルスを発生するパルス発生器とを備えることを特徴と
    するダイレクト・デジタル・シンセサイザ。
  13. 【請求項13】 入力された周波数設定データKを一方
    の入力とするnビット全加算器と、 この全加算器の出力を入力データとしクロック入力に従
    ってラッチ動作を行った出力データDを前記全加算器の
    他方の入力に与えるnビットDラッチと、 前記Dラッチの出力データDと2n 以上2n +(A−
    1)K未満(Aは2n /Kを超えない最大の整数)の適
    当な整数X4 からX4 −Dを出力するデータ変換回路
    と、 前記全加算器出力の最上位ビット(MSB)の終端に同
    期して入力された周波数設定データKの時間的な積分を
    開始する積分器と、 前記データ変換回路の出力X4 −Dに比例した電圧を出
    力する基準電圧発生器と、 前記積分器の出力と基準電圧発生器の出力を比較するコ
    ンパレータと、 このコンパレータの出力の始端または終端のどちらかで
    パルスを発生するパルス発生器とを備えることを特徴と
    するダイレクト・デジタル・シンセサイザ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7079573B2 (en) 2002-05-08 2006-07-18 Oki Electric Industry Co., Ltd Apparatus and method for receiving and transmitting serial data
JP2009231899A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Nec Corp クロック信号分周回路および方法

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