JPH1075085A - 携帯無線通信端末 - Google Patents

携帯無線通信端末

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JPH1075085A
JPH1075085A JP8297393A JP29739396A JPH1075085A JP H1075085 A JPH1075085 A JP H1075085A JP 8297393 A JP8297393 A JP 8297393A JP 29739396 A JP29739396 A JP 29739396A JP H1075085 A JPH1075085 A JP H1075085A
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JP
Japan
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communication terminal
wireless communication
magnetic material
portable wireless
composite magnetic
Prior art date
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Pending
Application number
JP8297393A
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English (en)
Inventor
Mitsuharu Sato
光晴 佐藤
Eikichi Yoshida
栄吉 吉田
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Publication date
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  • Transceivers (AREA)
  • Structure Of Receivers (AREA)
  • Telephone Set Structure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯無線通信端末内での放射及び反射ノイズ
を防止し、シールド板が不要になり、部品点数も減り、
工数及びコストが削減でき、小型、軽量化でき、内外部
に対しても充分シールドがなされるような安価な携帯無
線通信端末を提供すること。 【解決手段】 筐体2が軟磁性体粉末と有機結合剤から
なる複合磁性体層9又は導電体層10で構成されている
携帯無線通信端末。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話、PH
S、トランシーバ等の高周波で使用される携帯無線通信
端末に関し、特に、それに用いられる筐体の構成に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、これら携帯無線通信端末の筐体
は、ABS等に代表される樹脂によって形成される。樹
脂製の前記筐体は、成形性に優れ、軽量であるため、多
用されてきている。
【0003】近年、電磁波の及ぼす影響が問題となって
きている。携帯無線通信端末も例外ではない。
【0004】携帯無線通信端末の及ぼす影響としては、
次のような問題がある。
【0005】それは、他の電子機器等に与える影響で、
特に医療機器の場合、問題は深刻である。携帯電話が発
する電磁波により、医療機器が誤動作したり、ペースメ
ーカーに異常が生じる。
【0006】いずれも一般に問題とされるのは、特に通
信に使用される電磁波による影響ではあるが、携帯無線
通信端末に搭載された各種デバイスから発生する電磁
波、即ち、放射及び反射ノイズをできるだけ小さくする
ことが望ましく、電磁波の発生侵入を防止するため、使
用機器のシールドは不可欠である。このため、無線端末
内にシールド板を用いている。
【0007】しかし、シールド板を使用することによ
り、部品点数も多くなり、高くなる欠点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このシールドの問題に
対しては、図5に示すように、樹脂製の筐体2の内部に
金属製のシールド板3を設けることが一般的で、シール
ド板3で搭載デバイス4全体を被い、その外側に樹脂製
の筐体2が被せられ、これによって、内外部に対する、
上記の問題に対するノイズの対策は、充分可能である。
しかしながら、デバイスと近接してシールド板が設置さ
れているため、反射による2次放射が生じ、あるいは、
伝導ノイズがシールド板をアンテナとして放射ノイズと
なってしまい、携帯無線通信端末自体でノイズによる誤
動作等の問題が生ずる。
【0009】本発明の課題は、携帯無線通信端末内での
前記放射ノイズ、又は反射ノイズを防止し、シールド板
が不要になり、部品点数もへり、実装の工数及びコスト
が削減でき、小型、軽量化でき、内外部に対しても充分
シールドがなされるような筐体を用いた安価な携帯無線
通信端末を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、電磁波を外
部に透過させず、かつ、内部に反射させない材料によっ
て筐体を構成することで、課題の解決を図った。この
時、現在、携帯無線通信を高い周波数帯域で行い、反射
及び放射ノイズを防止できる材料を前記筐体に用い、高
速・高周波化されている各種デバイスから発するノイズ
のみならず、端末内で無線部を構成している高周波デバ
イスから漏洩するノイズをも吸収する携帯無線通信端末
を提供するものである。
【0011】本発明は、筐体と、キーパット部と、デ
ィスプレイと、シールド板と、複数のデバイスを搭載し
た基板と、電源とからなり、数百〜数千MHz帯域で使
用される携帯無線通信端末において、軟磁性体粉末と有
機結合剤からなる複合磁性体で構成された筐体を用いる
ことを特徴とする携帯無線通信端末である。
【0012】又、本発明は、前記複合磁性体と導電体
層との多層構造をなし、かつ、表層は前記導電体層を設
けない筐体を用いることを特徴とする上記携帯無線通信
端末である。
【0013】又、本発明は、前記軟磁性体粉末が表面
に酸化皮膜を有する金属磁性体粉末からなり、表面抵抗
が103Ω以上である前記複合磁性体を用いることを特
徴とする上記携帯無線通信端末である。
【0014】又、本発明は、互いに異なる大きさの異
方性磁界によってもたらされる磁気共鳴を少なくとも二
つ有する前記複合磁性体を用いることを特徴とする上記
携帯無線通信端末である。
【0015】
【実施例】本発明の携帯無線通信端末の実施例を図面を
用いて説明する。携帯無線通信端末の携帯電話を例に説
明する。
【0016】本発明の携帯電話1は、図1に示すよう
に、表面に酸化皮膜を有する金属磁性体粉末を用いた軟
磁性体粉末と有機結合剤からなる複合磁性体によって作
られた筐体2と、キーパット部6、ディスプレイ7と、
デバイス4を搭載した基板5と、電池8とから構成され
る。
【0017】本発明の携帯電話の筐体に用いた前記軟磁
性体粉末と有機結合剤について、表1に示す。
【0018】
【0019】軟磁性体粉末は、酸素分圧20%の窒素−
酸素混合ガス雰囲気中で気相酸化し、表面に酸化皮膜を
形成する。これらを加熱混練、加圧成形して成形体を得
る。この複合磁性体の表面抵抗を測定した結果、1×1
6Ωであった。なお、種々、複合磁性体の表面抵抗を
検討したところ、図4に示すような表面抵抗と透過減衰
レベルと結合レベルとの関係が得られた。図4より、電
磁波を外部に透過させず、かつ、内部に反射させないた
めには、複合磁性体の表面抵抗は、103Ω以上あれば
よいとわかった。Aは結合レベル、Bは透過減衰レベル
のグラフを示す。
【0020】又、図2は、上記複合磁性体のμ−f特性
を測定した結果である。実線がアニール処理後のμ特
性、破線がアニール処理前のμ特性を示す。アニール処
理前の複合磁性体は、図2に示すように、磁気共鳴に伴
うμ”のピークが現れており、磁気共鳴が2箇所で起こ
っていることが伺える。これをアニール処理すると、
μ”が広い範囲で高い値を示し、μ’も高い周波数で大
きな値を示すようになる。
【0021】(実施例1)前記複合磁性体で平均肉厚が
1.2mmの筐体を形成した。
【0022】(実施例2)図1(b)に示すように、前
記複合磁性体9を2層として中間に導電体層10として
ニッケルメッシュを挟み込み、多層構造とし、トータル
の平均肉厚が1.2mmの筐体2を形成した。ニッケル
メッシュは100メッシュで、t=0.1mmのものを
用いた。
【0023】評価は、実施例の筐体の平均肉厚と同じ厚
さ1.2mmの評価試料20を用いて、それぞれ透過減
衰レベル及び結合レベルを測定した。
【0024】測定装置は、図6(a)、図6(b)に示
すように、電磁界波源用発信器21と電磁界強度測定器
(受信用素子)22と、それぞれループ径2mm以下の
電磁界送信用微小ループアンテナ23、及び電磁界受信
用微小ループアンテナ24を接続した装置を用いた。
【0025】透過減衰レベルの測定は、図6(a)に示
すように、電磁界送信用微小ループアンテナ23と電磁
界受信用微小ループアンテナ24との間に試料を位置さ
せた。
【0026】結合レベルの測定では、図6(b)のよう
に、試料の一面と電磁界送信用微小ループアンテナ23
及び電磁界受信用微小ループアンテナ24とを対向させ
た。
【0027】電磁界強度測定器22には、図示しないス
ペクトラムアナライザが接続されており、試料が存在し
ない状態での電磁界強度を基準として測定を行った。
【0028】前述の方法で測定した透過減衰レベルを図
3(a)に、結合レベルを図3(b)に示す。実施例1
をに、実施例2をに、比較例は、金属製のシールド
板としてt=0.3mmのステンレス板を使用したもの
をで示す。
【0029】図3より、実施例1では、透過減衰レベ
ル、結合レベルは共に減少している。又、実施例2で
は、透過減衰レベルがいっそう減少し、遮蔽吸収効果が
高まっていることが分かる。結合レベルは、実施例1ほ
どではないが、これも減少していることが分かる。これ
に対して、比較例では、透過減衰レベルは、非常に減少
しているが、結合レベルが高くなっているのが分かる。
以上の結果から、本発明の携帯電話に用いた筐体は、反
射による2次放射ノイズを引き起こすことなく、効果的
に放射ノイズを除去することができる。
【0030】本実施例では、ニッケルメッシュを挟み込
むことで導電体層を設けたが、金属箔の挟み込みや無電
解めっきや蒸着による導電体膜を形成し、更に、複合磁
性体の成形体を重ねる方法、導電体粉末と有機結合剤を
混練して導電体を作り、複合磁性体層との多層構造を実
現する方法等、導電体層との多層化の方法は、さまざま
あり、表層に導電体層を設けるのでなければ、どのよう
な方法を採ってもよい。又、層数も実施例の3層に限定
するものではない。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、従来の樹脂筐体を高周
波帯域でも電磁吸収性能を維持できる複合磁性体からな
る筐体に置き換えることによって、樹脂の成形性の良さ
を損なうことなく、2次放射を招くことなく、高周波の
放射及び反射ノイズを防止することができ、シールド板
が不要になる分、部品点数が減り、実装の工数及びコス
トが削減できる上に、小型・軽量化も達成できる携帯無
通信端末を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯無線通信端末の実施例を示す説明
図。図1(a)は斜視図。図1(b)は2層の複合磁性
体の間に導電体層を挟み込んだ多層化した多層構造の筐
体の部分拡大断面図。図1(c)は概略分解斜視図。
【図2】本発明の実施例に用いた複合磁性体のμ−f特
性図。
【図3】本発明の実施例1,2及び比較例の透過減衰レ
ベル及び結合レベルを示す図。図3(a)は透過減衰レ
ベルを示す図。図3(b)は結合レベルを示す図。
【図4】本発明の携帯無線通信端末に用いる複合磁性体
の表面抵抗と透過減衰レベルと結合レベルとの関係を示
す図。
【図5】従来の携帯無通信端末の分解斜視図。
【図6】透過減衰レベル及び結合レベルを測定した測定
方法を示す説明図。図6(a)は透過減衰レベルの測定
方法を示す説明図。図6(b)は結合レベルの測定方法
を示す説明図。
【符号の説明】
1 携帯電話 2 筐体 3 シールド板 4 デバイス 5 基板 6 キーパット部 7 ディスプレイ 8 電池 9 複合磁体層 10 導電体層 20 評価資料 21 電磁界波源用発信器 22 電磁界強度測定器 23 電磁界送信用微小ループアンテナ 24 電磁界受信用微小ループアンテナ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体と、キーパット部と、ディスプレイ
    と、シールド板と、複数のデバイスを搭載した基板と、
    電源とからなり、数百〜数千MHz帯域で使用される携
    帯無線通信端末において、軟磁性体粉末と有機結合剤か
    らなる複合磁性体で構成された筐体を用いることを特徴
    とする携帯無線通信端末。
  2. 【請求項2】 前記複合磁性体と導電体層との多層構造
    をなし、かつ、表層は前記導電体層を設けない筐体を用
    いることを特徴とする請求項1記載の携帯無線通信端
    末。
  3. 【請求項3】 前記軟磁性体粉末が表面に酸化皮膜を有
    する金属磁性体粉末からなり、表面抵抗が103Ω以上
    である前記複合磁性体を用いることを特徴とする請求項
    1または2のいずれかに記載の携帯無線通信端末。
  4. 【請求項4】 互いに異なる大きさの異方性磁界によっ
    てもたらされる磁気共鳴を少なくとも二つ有する前記複
    合磁性体を用いることを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれかに記載の携帯無線通信端末。
JP8297393A 1996-06-25 1996-10-18 携帯無線通信端末 Pending JPH1075085A (ja)

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JP8297393A JPH1075085A (ja) 1996-06-25 1996-10-18 携帯無線通信端末

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18545196 1996-06-25
JP8-185451 1996-06-25
JP8297393A JPH1075085A (ja) 1996-06-25 1996-10-18 携帯無線通信端末

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ID=26503106

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