JPH1075016A - 偏波変調可能な半導体レーザアレイ及びその製造方法 - Google Patents

偏波変調可能な半導体レーザアレイ及びその製造方法

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JPH1075016A
JPH1075016A JP8248702A JP24870296A JPH1075016A JP H1075016 A JPH1075016 A JP H1075016A JP 8248702 A JP8248702 A JP 8248702A JP 24870296 A JP24870296 A JP 24870296A JP H1075016 A JPH1075016 A JP H1075016A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】実質的に独立に最適化され得る2つの半導体レ
ーザアレイ構造を用いて構成され、偏波変調動作範囲の
広い偏波変調半導体レーザアレイである。 【解決手段】2個の異なる半導体レーザアレイ構造1、
2を導波方向に直列に配置した複合共振器型半導体レー
ザアレイである。複数の半導体レーザ構造から成る一方
の半導体レーザアレイ構造1が、一方の偏波モードの利
得が優位な共通の活性領域及びDFB共振器又はDBR
共振器を有する。複数の半導体レーザ構造から成る他方
の半導体レーザアレイ構造2が、他方の偏波モードの利
得が優位な共通の活性領域及びDFB共振器又はDBR
共振器又はファブリペロ型共振器を有する。DFB反射
器或はDBR反射器のブラッグ波長が半導体レーザアレ
イ構造の利得スペクトルのピーク波長近傍に設定してあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信及び光情報
処理等に用いられる偏波変調可能な半導体レーザアレイ
などの半導体光デバイス及びその製造方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザ等の光デバイスを用いた光
通信技術は今日多くの問題点を解決してきた。しかしな
がら、いわゆるチャーピングとよばれる、高速強度変調
時のキャリア不均一分布による屈折率変動が出力光の波
形を歪ませる現象は必ずしも解決に至っていない。これ
を解決するために現在用いられている主流の方法は、半
導体レーザをCW(連続動作)で駆動し、外部半導体光
変調器により強度変調を行うものである。しかし、この
方法でもチャーピングの低減に限界があることが近年の
研究で明らかになってきた。
【0003】一方、レーザ光の偏波面を信号に応じてス
イッチングさせる偏波変調レーザは、通常の強度変調レ
ーザに比べ、変調の際にも、共振器内の光密度とキャリ
ア密度を殆ど一定にすることが可能なため、チャーピン
グが小さく変調速度や伝送距離を向上させることができ
る。偏波変調レーザについては、たとえば、特公平5−
68111号公報に開示された半導体レーザ装置があ
る。この半導体レーザ装置は、直列又は並列に接続され
た2つの半導体レーザから成り、その一方は主として特
定の偏光状態(TE又はTM偏光)の波を発生又は増幅
し、他方は主として別の偏光状態(TM又はTE偏光)
の波を発生又は増幅する。そして、その際、両半導体レ
ーザの一方で増幅されるか発生した光波と他方の半導体
レーザで増幅されるか発生した光波が、互いに重ね合わ
せ可能であることを特徴とする。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては以下の問題点があった。 (1)従来例では、高速変調時の波長変動を制御する手
段については、工夫が成されていないので、伝送容量が
制限を受けるだけでなく、波長多重通信用光源としても
不適である。 (2)偏光方向の異なる2種の半導体レーザの具体的設
計指針および製造方法が示されていない。製造方法の一
例としてMOCVD法等を用いた選択成長方法を用い
て、同一基板上に作製する方法が考えられるが、それぞ
れの半導体レーザを独立に最適化することは非常に困難
である。 (3)アレイ化の為の製造方法が困難である。光通信、
特に、光インタコネクトや波長多重通信には半導体レー
ザのアレイ化が不可欠であるが、半導体レーザのアレイ
化について配慮されていない。
【0005】よって、本発明の目的は、従来の偏波変調
半導体レーザの構造上、製造上の問題点を解決し、実質
的に独立に最適化され得るTEモード用半導体レーザア
レイ構造とTM用半導体レーザアレイ構造を用いて、少
なくとも一方の発振モードについて波長制御がなされ
(波長安定性の確保)且つ偏波変調動作範囲の広い比較
的低コストな半導体レーザアレイ、その製造方法、該半
導体レーザアレイを用いた装置やシステム等を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】図1は、本発明
の代表例の原理を模式的に表している。図1中、1は複
数の第1の半導体レーザ構造が並列的に形成されて成る
第1の半導体レーザアレイ構造、2は複数の第2の半導
体レーザ構造が並列的に形成されて成る第2の半導体レ
ーザアレイ構造、3は両者の間に形成された空隙(間
隙)及び/又はその中に充填された充填材を表してい
る。半導体レーザアレイ構造1及び2は単体では、ぞれ
ぞれ、各半導体レーザ構造において、第1の共振器7で
TMモード(或はTEモード)が、第2の共振器8でT
Eモード(或はTMモード)が励起される。これに対
し、両者を光学的に結合したことにより、第1及び第2
の共振器の他に第3の共振器9を含めた複合共振器によ
り、TEモードもTMモードも励起される。そのために
は第1の半導体レーザアレイ構造1の第1の半導体レー
ザ構造のTMモードは第2の半導体レーザアレイ構造2
の第2の半導体レーザ構造のTMモードと結合するこ
と、同様に第2の半導体レーザアレイ構造2の第2の半
導体レーザ構造のTEモードが第1の半導体レーザアレ
イ構造1の第1の半導体レーザ構造のTEモードと結合
することが必要になる。このことは、各々対を成す第1
の半導体レーザ構造と第2の半導体レーザ構造に関し
て、TEモード同士及びTMモード同士の伝搬定数が、
それぞれ、ほぼ等しいことを意味する。これを実現する
ことは、技術的には困難なことではない。
【0007】本発明の重要な点は、第1、第2及び第3
の共振器からなる複合共振器で許容されるTEモードと
TMモードのしきい利得をTE用半導体レーザ構造およ
びTM用半導体レーザ構造に注入されるキャリアI1
2を制御することでほぼ等しくすることができる点に
ある。この状態が実現できれば、あとは変調電流或は電
圧で位相条件等を若干制御することで、しきい値の小さ
い方の偏波モードで発振が起こり偏波変調ができる。
【0008】以下、請求項に対応して、本発明の各構成
を述べる。上記目的を達成する為の第1の発明は、第1
の偏波モードで発振する第1の半導体レーザアレイ構造
と第2の偏波モードで発振する第2の半導体レーザアレ
イ構造を導波方向に直列に配置した複合共振器型半導体
レーザアレイであって、複数の第1の半導体レーザ構造
から成る第1の半導体レーザアレイ構造が、該第1の半
導体レーザ構造を導波方向に平行に同一基板上に複数個
配置して成り、第1の偏波モードに対する利得が第2の
偏波モードに対する利得よりも優位な共通の第1の活性
領域を有し、個々の第1の半導体レーザ構造に対し、分
布ブラッグ反射型反射器或は分布帰還型反射器を持たせ
ており、第1の半導体レーザ構造と同数の複数の第2の
半導体レーザ構造から成る第2の半導体レーザアレイ構
造が、該第2の半導体レーザ構造を前記第1の半導体レ
ーザ構造と同様に配置して成り、第2の偏波モードに対
する利得が第1の偏波モードに対する利得よりも優位な
共通の第2の活性領域を有し、個々の第2の半導体レー
ザ構造に対し、分布ブラッグ反射型反射器或は分布帰還
型反射器或はファブリペロ型反射器を持たせており、対
を成す前記第1の半導体レーザ構造と第2の半導体レー
ザ構造は、夫々、第1の偏波モード同士及び第2の偏波
モード同士の伝搬定数が夫々ほぼ等しい様に構成されて
おり、前記分布ブラッグ反射型反射器或は分布帰還型反
射器のブラッグ波長が前記半導体レーザアレイ構造の利
得スペクトルのピーク波長近傍に設定してあり、第1及
び第2の半導体レーザ構造の少なくとも一方に注入する
キャリアに変調をかけることで前記第1の偏波モードと
第2の偏波モードとの間で発振モードをスイッチングさ
せることを特徴とする偏波変調可能な半導体レーザアレ
イである(請求項1に対応)。
【0009】上記構成で、TEモードもTMモードとも
にDFB或はDBRモードとすれば、変調時にも波長を
安定にでき、両者が同時発振可能なしきい利得を投定で
きる。
【0010】また、一方はTEファブリペロモード、他
方はTMのDFB或はDBRモードとすれば、両者が同
時発振可能なしきい利得を設定でき、デバイス作製や実
装が更に容易になり、かつ複合共振器による偏波変調動
作範囲を更に広くできる。この場合、安定性のあるTM
モードだけを信号光として利用すればよい。第1の発明
によれば、この様に、、偏波変調可能な半導体レーザア
レイを実現するにあたり、半導体レーザ作製の制御性を
向上させ、偏波変調可能な動作範囲を向上させるための
設計指針が与えられる。
【0011】上記目的を達成する為の第2の発明は、前
記第1の半導体レーザアレイ構造と第2の半導体レーザ
アレイ構造は導波方向に間隙を置いて配置されているこ
とを特徴とする(請求項2に対応)。これにより、間隙
に充填材を充填するなどして(間隙のままでもよい)位
相を調整でき、複合共振器による偏波変調をより確実に
できる。
【0012】上記目的を達成する為の第3の発明は、前
記第1及び第2の半導体レーザアレイ構造が、夫々、基
板及びその上の積層構造が独立に形成された構造のもの
であって、導波方向に間隙を置いて支持台上に配置され
ていることを特徴とする(請求項3に対応)。
【0013】第3の発明によれば、TE用半導体レーザ
アレイ構造とTM用半導体レーザアレイ構造が独立に作
製できて、設計の自由度が更に大きくなる。また、確実
に両レーザアレイ構造間の光軸調整ができる。
【0014】上記目的を達成する為の第4の発明は、前
記第1及び第2の半導体レーザアレイ構造が、同一基板
上で少なくとも活性層と導波層が別個に形成された構造
のものであって、該同一基板上の積層構造が導波方向に
間隙を置いて配置されていることを特徴とする(請求項
4に対応)。
【0015】上記目的を達成する為の第5の発明は、前
記第1及び第2の半導体レーザアレイ構造間の間隙に充
填材が充填されて位相調整領域を成していることを特徴
とする(請求項5に対応)。これにより、位相を調整
し、複合共振器による偏波変調を更に確実にする。
【0016】上記目的を達成する為の第6の発明は、前
記間隙に充填された物質が電気的に屈折率を制御できる
材料であり、前記位相調整領域の光学長に変調をかける
為の光学長変調手段を設けていることを特徴とする(請
求項6に対応)。これにより、位相調整を可変とし、複
合共振器による偏波変調の動作範囲を更に広くできる。
【0017】上記目的を達成する為の第7の発明は、前
記第2の半導体レーザアレイ構造が、分布帰還型共振器
又は分布ブラッグ反射型共振器を有することを特徴とす
る(請求項7に対応)。
【0018】上記目的を達成する為の第8の発明は、前
記第1及び第2の半導体レーザアレイ構造の間隙を置い
て相い対する端面が導波方向に対して斜めに形成されて
いることを特徴とする(請求項8に対応)。これによ
り、両半導体レーザアレイ構造がDFB或はDBRレー
ザである場合において、端面反射の影響を押さえ、複合
共振器による偏波変調を確実にする。
【0019】上記目的を達成する為の第9の発明は、前
記第2の半導体レーザアレイ構造が、ファブリペロ型共
振器を有することを特徴とする(請求項9に対応)。
【0020】この構成では、ファブリペロ型共振器型で
ある第2の半導体レーザアレイ構造の構成を単純化する
ことが可能なことから、多波長半導体レーザ構造のアレ
イ化が容易になる。また、DFB或はDBR型である第
1の半導体レーザアレイ構造に合わせてファブリペロ型
である第2の半導体レーザアレイ構造を柔軟に設計で
き、多少第2の半導体レーザアレイ構造で優位なモード
の発振光の質を犠牲にしても、第1の半導体レーザアレ
イ構造で優位なモードの発振光を偏波変調動作で確実に
利用できる。
【0021】上記目的を達成する為の第10の発明は、
前記第1及び第2の半導体レーザアレイ構造の間隙を置
いて相い対する端面のうちDFB或はDBRレーザであ
る第1の半導体レーザアレイ構造の端面が導波方向に対
して斜めに形成されていることを特徴とする(請求項1
0に対応)。これにより、一方の半導体レーザアレイ構
造がDFB或はDBRレーザであり他方の半導体レーザ
アレイ構造がファブリペロ型である場合において、端面
反射の影響を押さえ、複合共振器による偏波変調を確実
にする。
【0022】上記目的を達成する為の第11の発明は、
前記第1及び第2の半導体レーザアレイ構造の向かい合
う端面が無反射になるように該端面にARコートが施さ
れていることを特徴とする(請求項11に対応)。これ
により、端面反射の影響を押さえ、複合共振器による偏
波変調を確実にする。また、半導体レーザアレイの端面
反射あるいは位相に起因する悪影響を抑えて、半導体レ
ーザアレイの特性を平均化し、歩留まりが向上する。
【0023】上記目的を達成する為の第12の発明は、
前記第1及び第2の半導体レーザアレイ構造の活性層の
少なくとも一方の活性層が量子井戸構造或は歪み量子井
戸構造から成ることを特徴とする(請求項12に対
応)。これにより、TEモードとTMモードのしきい利
得を拮抗させることが容易にできて、偏波変調動作を確
実に実現できる。
【0024】上記目的を達成する為の第13の発明は、
前記第1及び第2の半導体レーザアレイ構造の少なくと
も一方が、第1の偏波モードに対する利得ピークがキャ
リア注入量によって可変できる共通の活性領域を含み、
個々の半導体レーザ構造に対し、該異なる利得ピーク近
傍にブラッグ波長が設定された分布帰還型反射器或は分
布ブラッグ反射器を持たせていることを特徴とする(請
求項13)。これにより、多波長の半導体レーザアレイ
を比較的簡単な構成で実現できる。
【0025】上記目的を達成する為の第14の発明は、
上に記載の半導体レーザを作製する方法であって、第1
の半導体レーザアレイ構造を作製する工程と、この工程
とは独立に第2の半導体レーザアレイ構造を作製する工
程と、第1及び第2の半導体レーザアレイ構造を光学的
に結合するよう導波方向に直列に同一の支持台上に間隙
を置いて配置する工程と、を有することを特徴とする偏
波変調可能な半導体レーザアレイの製造方法である(請
求項14に対応)。
【0026】これによれば、TE用半導体レーザアレイ
構造とTM用半導体レーザアレイ構造が独立に作製で
き、確実に光軸調整ができる。また、偏波変調可能な半
導体レーザをアレイ実現するにあたり、より精度の高い
実装を行うための製造方法及び位相制御方法を提供でき
る。
【0027】上記目的を達成する為の第15の発明は、
前記第1及び第2の半導体レーザアレイ構造を光学的に
結合するよう導波方向に直列に同一の支持台上に間隙を
置いて配置する工程が、第1の半導体レーザアレイ構造
を支持台上に配置して固定した後、第2の半導体レーザ
アレイ構造の複数の第2の半導体レーザ構造のうち少な
くとも一部を発光させると同時に第1の半導体レーザア
レイ構造をフォトディテクタとして機能させて第2の半
導体レーザアレイ構造の光を受光させることで第2の半
導体レーザアレイ構造を位置決め及び固定する工程を含
むことを特徴とする(請求項15に対応)。これによ
り、より簡便に両半導体レーザアレイ構造をアライメン
トできる。
【0028】上記目的を達成する為の第16の発明は、
前記第1及び第2の半導体レーザアレイ構造を光学的に
結合するよう導波方向に直列に同一の支持台上に間隙を
置いて配置する工程が、支持台上に形成されたマーカー
と半導体レーザアレイ構造に形成されたマーカーを所望
の位置関係に調整して半導体レーザアレイ構造を配置し
て固定する工程を含むことを特徴とする(請求項16に
対応)。これにより、容易にアライメントでき、かつ確
実に光軸調整ができる。
【0029】上記目的を達成する為の第17の発明は、
前記第1及び第2の半導体レーザアレイ構造を光学的に
結合するよう導波方向に直列に同一の支持台上に間隙を
置いて配置する工程が、支持台に形成された半導体レー
ザ搭載面とは垂直に直立した平面へ該半導体レーザアレ
イ構造の側面を突き当てて半導体レーザアレイ構造を配
置する工程を含むことを特徴とする(請求項17に対
応)。これにより、簡便にアライメントできる。
【0030】上記目的を達成する為の第18の発明は、
前記間隙に所望の屈折率を有する物質を充填する工程を
更に有することを特徴とする(請求項18に対応)。両
半導体レーザアレイ構造間が空隙のままでも位相調整で
きるが、所望の屈折率を有する物質を充填すれば、より
柔軟に位相調整できる。
【0031】上記目的を達成する為の第19の発明は、
上に記載の半導体レーザアレイを作製する方法であっ
て、半導体基板上に第1の半導体レーザアレイ構造を作
製する工程と、該基板上に第2の半導体レーザアレイ構
造を作製する工程と、該第1及び第2の半導体レーザア
レイ構造の境界部分に間隙を形成する工程と、を有する
ことを特徴とする偏波変調可能な半導体レーザアレイの
製造方法である(請求項19に対応)。
【0032】これによれば、2つの半導体レーザアレイ
構造の境界部に製造上生じる異常構造物を除去し、そこ
に位相調整部になりうる間隙を設けることで、異常構造
物に起因する構造原理上と製造上の問題点を同時に解決
する。
【0033】上記目的を達成する為の第20の発明は、
前記第1の半導体レーザアレイ構造を作製する工程が、
前記半導体基板上の第1の半導体レーザアレイ構造の領
域のみに第1の活性層、第1の光導波層を積層する工程
と、該第1の光導波層に、該第1の活性層の利得ピーク
の近傍にブラッグ波長を持つようにピッチを制御した第
1のグレーテイングを少なくとも部分的に形成する工程
とを含み、前記第2の半導体レーザアレイ構造を作製す
る工程が、前記半導体基板上の第2の半導体レーザアレ
イ構造の領域のみに第2の活性層、第2の光導波層を積
層する工程とを含み、且つ前記第1の半導体レーザアレ
イ構造を作製する工程及び前記第2の半導体レーザアレ
イ構造を作製する工程が、共に前記光導波層全面に一括
して共通のクラッド層及びコンタクト層を積層する工程
を含むことを特徴とする(請求項20に対応)。
【0034】上記目的を達成する為の第21の発明は、
前記第1及び第2の半導体レーザアレイ構造の境界部分
に間隙を形成する工程が、該第1及び第2の半導体レー
ザアレイ構造の領域の境界部分にスリット状の間隙とリ
ッジ導波路を同時に形成する工程を含むことを特徴とす
る(請求項21に対応)。
【0035】上記目的を達成する為の第22の発明は、
前記間隙に所望の屈折率を有する物質を充填する工程を
更に有することを特徴とする(請求項22に対応)。
【0036】また、上記目的を達成する為の第23の発
明は、前記偏波変調半導体レーザアレイと該半導体レー
ザアレイの出力部に片方の偏波のみを選択し、出力する
為の偏光子などの偏光選択手段と該半導体レーザアレイ
の各々対を成す半導体レーザ構造の出力光の偏光状態を
入力信号に従って切り換える為の該半導体レーザアレイ
を制御、駆動する制御回路を備えた光送信装置であるこ
とを特徴とする(請求項23に対応)。この構成で、変
調電力が小さく占有波長幅が狭く消光比が大きい光信号
を出力する光送信機を実現できる。
【0037】上記目的を達成する為の第24の発明は、
上に記載の偏波変調可能な半導体レーザアレイと、該半
導体レーザアレイからの出力光のうち1つの偏波の光を
透過させる偏光選択手段と、該半導体レーザアレイの各
々対を成す半導体レーザ構造の出力光の偏光状態を入力
信号に従って切り換える為の該半導体レーザを制御、駆
動する制御回路と、入力信号を受信する受信手段とを有
する光送受信機であることを特徴とする(請求項24に
対応)。上記第23の発明の光送信機と同じ効果が奏さ
れる。
【0038】上記目的を達成する為の第25の発明は、
上に記載の偏波変調半導体レーザアレイと、該偏波変調
半導体レーザアレイから出射する光の内、TEとTMの
2つの偏波モードの一方の光のみを取り出す偏光選択手
段とを有する光源装置であることを特徴とする(請求項
25に対応)。上記第23の発明の光送信機と同じ効果
が奏される。
【0039】また、上記目的を達成する為の第26の発
明は、本発明の半導体レーザアレイを用いた送信機或は
送受信機を含むことを特徴とする光伝送システムないし
光通信システムである(請求項26に対応)。これによ
り、高速変調時等でも出力パワー変動が少なくチャーピ
ングの少ない強度変調信号が得られ、受信側は強度変調
信号を受信すればよいので従来の簡単な受信器が用いら
れる。
【0040】上記目的を達成する為の第27の発明は、
前記光送信機或は送受信機が複数の異なる波長の光信号
を送出することができ、波長多重型のネットワークを構
成することを特徴とする(請求項27に対応)。
【0041】上記目的を達成する為の第28の発明は、
上に記載の偏波変調半導体レーザアレイと、該偏波変調
半導体レーザアレイから出射する光の内、TEとTMの
2つの偏波モードの一方の光のみを取り出す偏光選択手
段とから成る光源装置を用い、所定のバイアス電流に送
信信号に応じて変調された電流を重畳して前記偏波変調
半導体レーザアレイに供給することによって、前記偏光
選択手段から送信信号に応じて強度変調された信号光を
取り出し、この信号光を光受信側に向けて送信する光通
信方法であることを特徴とする(請求項28に対応)。
【0042】
【発明の実施の形態】
(第1実施例)まず、同一特性を有する偏波変調レーザ
をアレイ化した場合の実施例を示す。図2は第1の実施
例の模式図であり、1は第1の半導体レーザアレイ、2
は第2の半導体レーザアレイ、3は空隙および/または
充填材、4はヒートシンク、5はマーカーである。ここ
では特に図示はしていないが、半導体レーザアレイはサ
ブキャリア上に配置されたヒートシンク4上に搭載され
る。サブキャリア上に直接配置されることもある。
【0043】まず、半導体レーザアレイの作製方法につ
いて述べる。図3は、第1の半導体レーザの発振軸を含
む方向の断面図であり、図4はその垂直方向の断面図で
ある。たとえば、n型(100)InP基板101上
に、MOCVD法(MetalOrganic Che
mical Vapor Deposition)やC
BE法(Chemical Beam Epitax
y)を用いて、n−InPクラッド層102、アンドー
プ活性層103、p−InGaAsP光ガイド層104
を積層する。活性層103(その上下両側にはSCH層
が形成されている)のバンドダイヤグラムを図5に示し
た。121は、引っ張り歪みInGaAs井戸層(歪み
率−0.9%、厚さ9nm)、122は無歪みInGa
AsP障壁層(バンドギャップ0.99eV、厚さ1n
m)であり、井戸数は3とした。
【0044】このあと、所望のピッチのグレーティング
108をウェハ全面に形成する。本実施例では、ピッチ
325nm、深さ50nmの位相シフトグレーティング
108を形成した。続いて、p−InPクラッド層10
5、p−InGaAsコンタクト層106を積層する。
115は端面反射を低減させる為の反射防止(AR)コ
ートであり、両端面に形成されている。
【0045】更に、図4に示す様に、横モード制御のた
め幅2.5μmのリッジ構造を、100μm間隔で作製
する。図4において、111aおよび111bはリッジ
型光導波路(実際には更に両側に同様な構造が続く)、
112はリッジ部以外に電流を流さないためのSiO2
膜等の絶縁膜である。また、109は基板表面側に形成
された正電極(正電極109は図3に示す様に、各半導
体レーザについて、共振方向に2電極109a、109
bに分離されている)、110は基板側の負電極であ
る。本実施例では正電極109a、109bを2分割し
た例(こうすれば、注入キャリア分布を調整できて、各
半導体レーザについて、偏波変調動作範囲を広げられ
る)を示したが、単電極でも差し支えない。図4におい
て、複数のリッジ型光導波路111の間の突出した積層
構造は、機能上必要とされるものではなく、リッジ型光
導波路111a、111b・・・を形成する為のエッチ
ングプロセスで結果的に形成されるものに過ぎない。
【0046】活性層103に引っ張り歪み多重量子構造
を適用し、かつその利得ピーク波長近傍にアレイ1の各
半導体レーザ構造のブラッグ波長を設定した結果(グレ
ーティング108のピッチなどの設定による)、TM利
得が常にTE利得を上回るため、常にTM偏光のDFB
モードで発振する。本実施例では、活性層103を成長
した後にグレーティング108を形成しているが、これ
は結晶成長の波長制御性よりも、グレーティングの作製
精度の方が現時点の技術では上回っていると考えられる
ためであり(即ち、活性層を成長してゲインピーク波長
が決まってから、それに合わせてグレーティングのピッ
チなどを決める方が良いから)、ともに高い精度で作製
できるのであれば、基板に直接グレーティングを形成し
てから、活性層等を成長してもよい。このことは、以下
の実施例でも同じである。
【0047】次に、第2の半導体レーザアレイ2の作製
方法について述べる。本実施例では、第2の半導体レー
ザアレイ2は、第1の半導体レーザアレイ1のTEモー
ドと伝搬定数をほぽ等しくするために、層厚および組成
を制御したが、基本的には活性層以外の構造は第1の半
導体アレイ1とほぼ同じでよい。第2の半導体レーザア
レイ2の横モード制御もリッジ構造を用いているが、そ
の幅は第1の半導体レーザアレイ1と必ずしも同じでな
くてよい。リッジ構造の幅が異なるときは、他の構造パ
ラメータもそれに合わせて変更して両レーザアレイ1、
2の伝搬定数が等しくなるようすればよい。ただし、リ
ッジのピッチは、第1の半導体レーザアレイ1のピッチ
に合うよう正確に100μmとした。こうして、第1の
半導体レーザアレイ1の各半導体レーザ構造と第2の半
導体レーザアレイ2の各半導体レーザ構造とが対を成し
て、夫々複数の半導体レーザを構成する。
【0048】第2の半導体レーザアレイ2の活性層のバ
ンドダイヤグラムを図6に示した(活性層の上下両側に
はSCH層が形成されている)。123は無歪みInG
aAs井戸層(厚さ7.5nm)、124は無歪みIn
GaAsP障壁層(バンドギャップ0.99eV、厚さ
10nm)であり、井戸数は5とした。この結果、重い
正孔と電子との遷移が支配的になるため、TE利得が常
にTM利得を上回り、かつTE利得のピーク波長近傍に
第2の半導体レーザアレイ2の各半導体レーザ構造のブ
ラッグ波長が設定されているため、常にTE偏光のDF
Bモードで発振する。
【0049】両レーザアレイ1、2の各々の第1の半導
体レーザと第2の半導体レーザで複合共振器を形成する
ためには、端面、特に向かい合う端面の反射率は、でき
るだけ低いことが望ましい。本実施例では全ての端面に
無反射コーティング(ARコ―卜)を施した。また、共
振器長によって偏波変調の動作範囲に差が出ることが予
想されるため、幾つかの共振器長の異なるアレイから所
望のものを選択することにした。このように、第1およ
び第2の半導体レーザアレイ1、2の構造を容易に独立
に制御できる。あるいは、できた複数のアレイから選別
できることが本発明の大きな特徴である。
【0050】次に、2つの半導体レーザアレイ1、2の
ヒートシンク4ヘの搭載方法について図2を用いて説明
する。例えば、第1の半導体レーザアレイ1をマーカー
5で示された所望の位置にエビサイドダウンあるいはエ
ピサイドアップでダイボンディングする(図2ではエピ
サイドアップの例を示している)。第2の半導体レーザ
アレイ2は、その一部或は全ての半導体レーザ構造をパ
ルス電流駆動で発光させながら、第1の半導体レーザア
レイ1の半導体レーザ構造を導波型のフォトディテクタ
として機能させることで、位置調整を行う。半導体レー
ザアレイの複数のポイントで位置合せすることになるた
め、単体の半導体レーザの場合よりも簡便にかつ正確に
位置調整ができる。第2の半導体レーザアレイ2の位置
調整が終了したら、ダイボンディングする前に、逆に第
1の半導体レーザアレイ1の半導体レーザ構造をパルス
駆動し、第2の半導体レーザアレイ2の半導体レーザ構
造をフォトディテクタとして動作させて受光可能である
ことを確認してから、ダイボンディングする。この結
果、2つの半導体レーザアレイ1、2の対を成す半導体
レーザ構造は、最適な光結合状態でヒートシンク4上に
固定される。光パワー結合効率が高くても、両半導体レ
ーザアレイ1、2間に生じた空隙3の大きさは制御困難
なため、位相がずれることから、偏波変調がかかりにく
い(TEモードかTMモードのどちらかでしか動作しな
い)ことが考えられる。この際、両半導体レーザアレイ
1、2の間に生じた空隙に、ゲルやポリマあるいは化合
物半導体など所望の屈折率を有する物質3を充填するこ
とで、競合する光波の位相(光学長)を調節し、歩留ま
り良く偏波変調をかけることが可能となる。個々の対を
成す半導体レーザ構造で位相整合条件が異なる場合、ゲ
ルやポリマの替わりに、空隙3に液晶を充填し、その上
に電極を形成し電圧を印加することで、その液晶の屈折
率あるいは透過率(透過率は表現を変えれば吸収率であ
り、複素屈折率の観点からは屈折率と透過率は同等であ
り、透過率の調整によっても歩留まり良く偏波変調をか
けることが可能となる)を制御することもできる。ある
いは、各半導体レーザ構造に位相整合領域を設け、キャ
リア注入量を調整することで位相を微調することもでき
る。
【0051】次に第1実施例の動作方法について説明す
る。図7は第1および第2の半導体レーザアレイ1、2
を構成する対を成す半導体レーザ構造のTM領域(第1
の半導体レーザアレイ1にある)とTE領域(第2の半
導体レーザアレイ2にある)に独立に電流(それぞれI
1およI2とする)を流した時の偏波モードの分布を表し
ている。その境界線A−BはTEモードとTMモードの
しきい利得がほぼ等しいことを示し、この線上をバイア
ス点(たとえば、点Mあるいは点N)として、変調信号
を重畳すれば、発振偏波モードがスイッチする、いわゆ
る偏波変調が実現する。たとえば、バイアス点Mの場合
には、I1だけに変調信号を載せた例を、バイアス点N
の場合には、I1およびI2に変調電流を逆相で載せた例
を示した。この時の、変調電流は高々1mAであるた
め、チャーピングが抑制されるだけでなく、各対を成す
半導体レーザ構造から構成された半導体レーザごとの発
振開始時間の遅れ(いわゆるスキュー)が極めて小さく
なる。半導体レーザアレイ1、2の半導体レーザ構造の
少なくとも一方の正電極が2分割されている場合には、
夫々の電極109a、109bに不均一にキャリアを注
入することで、位相の微調整が可能となり、偏波変調可
能領域を更に拡大することができる。
【0052】この第1実施例の利点をまとめると以下の
とおりである。 (1)TE用半導体レーザアレイとTM用半導体レーザ
アレイを独立に最適化できる。 (2)本構成を作り上げるのに、同種の複数の半導体レ
ーザアレイから適切な半導体レーザアレイを選別でき
る。 (3)どちらのモードも線幅等の点で良質であるので、
TEモード光もTMモード光も何れも光通信などに利用
できる。 (4)位相が合わないことがあっても、空隙の調整や充
填材の調整などで、位相相整が容易である。 (5)変調電流が小さいために、発振開始時間の遅れ
(スキュー)が極めて小さいので、変調速度および伝送
距離の改善が図れる。
【0053】本実施例では2つの半導体レーザアレイ
1、2の横モード制御は、リッジ構造で行っている。し
かし、横方向の閉じ込めはリッジ構造に限らず、従来の
半導体レーザで用いている埋め込み構造など他の構造で
もよい。
【0054】(第2実施例)次に、より製作方法が簡便
で、且つ各半導体レーザの発振波長が異なる多波長偏波
変調半導体レーザアレイについて述べる。図8はその模
式図であり、図12は平面図である。図12中、23は
TMモード用半導体レーザアレイ、24はTEモード用
半導体レーザアレイ、22はTMモード用半導体レーザ
アレイ23の各レーザ構造のDBR領域、21はTMモ
ード用半導体レーザアレイ23の各レーザ構造のTM利
得領域、3は空隙及び/又は充填材である。
【0055】この実施例は以下の点で第1の実施例とは
異なっている。 (1)第1の半導体アレイレーザ1として、分布ブラッ
グ反射型反射器(DBR)を有する発振波長の異なる半
導体レーザ構造からなるアレイを用いる。 (2)第2の半導体レーザアレイ2としてファブリペロ
共振器半導体レーザアレイを用いる。 (3)ヒートシンク(或はザブキャリアなどの支持台)
形状としてレーザ固定面に垂直な面10を有するヒート
シンク(或はザブキャリアなどの支持台)を使用する。
【0056】まず、第1の半導体レーザアレイ1の作製
方法について説明する。図9は第1の半導体レーザアレ
イ1の発振軸を含む方向の断面図である。垂直方向の断
面図は第1実施例と同じである(図4参照)。その製造
法は、たとえば、n型(100)InP基板131上の
DBR領域となるところに、ピッチ325nmから0.
4nm刻みで10本のグレーティング(深さ50nm)
領域138を10nm間隔で形成したあと、MOCVD
法やCBE法を用いて、n−InGaAsP光ガイド層
134、アンドープ活性層133を積層する。その後、
DBR領域となるところの活性層133を除去し、その
上に、p−InPクラッド層135、p−InGaAs
コンタクト層(キャップ層)136を積層する。
【0057】活性層133のバンドダイヤグラムを図1
0に示した。151は、引っ張り歪みInGaAsP第
1井戸層(歪み率−0.9%、厚さ9nm)、152は
無歪みInGaAsP障壁層(バンドギャップ0.99
eV、厚さ1nm)、153は引っ張り歪みInGaA
sP第2井戸層(歪み率−0.7%、バンドギャップ
0.75eV、厚さ10nm)である。
【0058】第1の実施例と同様、横モード制御のため
幅2.5μmのリッジ構造を100μm間隔で複数作製
した(図4参照)。139a、139bは正電極、14
0は負電極、142は両端面に形成されたARコートで
ある。
【0059】活性層133に図10のように非対称歪み
量子井戸構造を用いた結果、その利得スペクトルは通常
の無歪み多重量井戸活性層の場合と大きく異なる。第1
に、井戸層151、152に引っ張り歪みを導入したこ
とで、電子と軽い正孔遷移が支配的にとなり、ピーク波
長では常にTMモード利得の方がTEモード利得を上回
る。第2に、井戸層厚および組成が非対称になっている
ことから、基底準位が井戸層毎に異なり、キャリア注入
量により利得スペクトルが大きく変化する。図11は、
本実施例の第1の半導体レーザアレイ1の典型的なTM
モードの利得スペクトルを、注入キャリア密度をパラメ
ータにとって模式的に表したものである。キャリア注入
量に従って、ピークの大きさは大きくなると共に、ピー
ク位置が長波長側にシフトしていく。したがって、図1
1の矢印の位置に、第1の半導体レーザアレイ1の各半
導体レーザ構造のブラッグ波長を設定し(グレーティン
グ138の周期設定などによる)、損失の大きさを制御
することで、波長が異なり、波長安定度が高く、かつ常
にTMモードで発振するTM半導体レーザアレイ23を
得ることができる。損失の制御の方法は、本実施例で
は、しきい利得が大きいものほど、利得領域21を小さ
くする方法を用いた(図12参照)。本実施例では、通
常の利得のないDBR領域22を持つDBRレーザを用
いたが、作製の容易さから、DBR領域に活性層を含ん
だDBRレーザの構造を採用してもよい。利得領域21
とDBR領域22の電流量を制御することで、波長とし
きい利得両方を制御できる。
【0060】次に、第2の半導体レーザアレイ2の製造
方法について述べる。第2の半導体レーザアレイ2の発
振軸を含む断面図を図14に、その垂直な断面図を図1
5に示す。その製造方法は、たとえば、n型(100)
InP基板161上に、n−InPクラッド層162、
アンドープ活性層163、n−InGaAsP光ガイド
層164、p−InPクラッド層165およびp−In
Pコンタクト層166を積層する。活性層163の構造
はここでは第1実施例の第2の半導体レーザアレイと同
じとした(図6参照)。しかし、横モード制御は敢えて
行わない。たとえば、幅50μmの電極ストライプ16
9を100μmピッチで形成するのみである。この結
果、常にTEモードで発振するが、グレーティングがな
いことおよび横モード制御機構がないことから第1実施
例の場合とは異なり、常にTEのマルチファブリペロー
モードで発振する。170は基板側電極、172はAR
コートである。
【0061】次に、2つの半導体レーザアレイ1、2の
光結合について述べる。まず、第1および第2の半導体
レーザアレイ1、2の向かい合う端面同士は、できるだ
け低反射率であることが望ましい。その為に、図9及び
図14に示す様に、ARコート142、172がレーザ
両端面に形成されている。さらに、作製の際には第1お
よび第2の半導体レーザアレイの幅をほぼ等しくしてお
き、かつ側面は、ヒートシンク4の垂直面10に当てる
ので、へき開に近い面を出しておくことが望ましい。
【0062】図8において、ヒートシンク4には半導体
レーザ固定面に垂直な面10が形成され、半導体レーザ
アレイ1、2はチップ側面を前記垂直面10に突き当て
て位置決めされる。本実施例の場合は、第1実施例のよ
うなアクティブアライメント(発振させてディテクトす
る方法を用いるアライメント)を敢えて行う必要はな
い。ヒートシンク4およびレーザチップ1、2に予めマ
ーカー(不図示))を設置しておき、目あわせをおこな
う(パッシブアライメント)ことで十分構度がとれる。
すなわち、本実施例の場合、2つの半導体レーザアレイ
1、2の光導波路の位置合わせはへき開面と垂直な方向
の位置精度のみで行われる。これは、第2の半導体レー
ザアレイ2に広い電極ストライプ構造の半導体レーザ構
造を用いたことで横方向の光軸合わせの自由度が大きく
なったことによる。必要であれば、第1実施例と同じア
クティブアライメントを一部行ってもよい。
【0063】このように、TE用ファブリペロ半導体レ
ーザアレイ24を用いるので光軸調整は非常に容易にな
ることが、本実施例の大きな特徴である。
【0064】次に駆動方法について説明する。TM半導
体レーザアレイ23がTMモードで発振し、TE半導体
レーザアレイ24がTEモードで発振するのは第1実施
例と同じであるが、本実施例では、TEモードはファブ
リペロモードでかつマルチモードで発振するため、TM
モードとTEモードが同しきい利得になる条件は第1実
施例の場合より緩やかになる。このことは、偏波変調可
能な動作領域が広くなることを意味している(これにつ
いては第3実施例の説明も参照されたい)。
【0065】図13は第1及び第2の半導体レーザアレ
イ1および2の対を成すレーザ構造に独立に電流を流し
た時の偏波モードの分布を表している。その境界線A−
BはTEモードとTMモードのしきい利得がほぼ等しい
ことを示し、この線上をバイアス点(たとえば、点Mあ
るいは点N)として、変調信号を重畳すれば、偏波モー
ドがスイッチする、いわゆる偏波変調が実現する。第1
実施例に比べ、一方にファブリペロ半導体レーザアレイ
24を用いているので偏波変調可能なバイアス領域が広
いことが大きな特徴である。これは、光出力および発振
波長の制御範囲が広いことを意味する。
【0066】この第2実施例の利点は以下のとおりであ
る。 (1)たとえばTEモード用レーザは非常に単純な電極
ストライプレーザでよいので低コストである。 (2)多波長偏波変調可能な半導体レーザアレイが容易
に実現できる。 (3)一方にファブリペロ半導体レーザアレイを用いて
いるので、光軸合わせが簡単になる。 (4)位相が合わないことがあっても、空隙に屈折率を
制御できる充填材3を充填することなどで、位相制御が
容易である。 (5)ファブリペロ共振器半導体レーザは動作条件が厳
しくないので、偏波変調動作範囲が広い。
【0067】(第3実施例)次に、両半導体レーザアレ
イが共通の基板上に形成され、発振波長が異なる第3の
実施例である多波長偏波変調半導体レーザアレイについ
て述べる。全体の様子は図8及び図12と同じである。
【0068】この実施例の設計指針は以下の通りであ
る。 (1)第1の半導体レーザアレイ1は、TM利得が支配
的な共通の活性層と、異なるブラッグ波長を有する分布
ブラッグ反射器(DBR)とを有する。 (2)第2の半導体レーザアレイ2は、TE利得が支配
的な共通の活性層とファブリペロ共振器を有する。 (3)第1の半導体レーザアレイ1の個々のレーザのし
きい利得(共振器損失)を活性領域21とDBR領域2
2の大きさを変えることで調整する。 (4)第2の半導体レーザアレイの個々のレーザは同構
造で共通のしきい利得を持つ。
【0069】まず、第1の半導体レーザアレイ1の作製
方法について説明する。図16は第1及び第2の半導体
レーザアレイ1、2の発振軸を含む方向の断面図であ
る。垂直方向の断面図は第1実施例とほぼ同じである
(図4参照)。
【0070】この製造方法は、たとえば、n型(10
0)InP基板201上にn−InPクラッド層202
を積層した後、選択マスクを用いて第1の半導体レーザ
アレイ領域のみに、アンドープ活性層203a、p−I
nGaAsP光ガイド層204aを積層する。この時の
成長法は、MOCVD法やCBE法等が適当である。こ
の際、マスクエッジ部近傍は異常成長しやすいがそのま
まで構わない。活性層203aのバンドダイヤグラムを
図17に示した。271は、引っ張り歪みInGaAs
第1井戸層(歪み率−0.9%、厚さ9nm)、273
は無歪みInGaAsP障壁層(バンドギャップ0.9
9eV、厚さ10nm)、272は引っ張り歪InGa
AsP第2井戸層(歪み率−0.7%、バンドギャップ
0.8eV、厚さ10nm))である。
【0071】光ガイド層204a上のDBR領域となる
ところのみに、ピッチ325nmから0.4nm刻みで
10本のグレーティング(深さ50nm)領域207を
100μm間隔で横方向に形成した。本実施例ではTM
利得領域にはグレーティングは形成されていない。この
DBR領域とTM利得領域の共振方向の長さはアレイ上
で、図12に示す如く、徐々に異なっている。これは、
各半導体レーザのしきい利得に差を持たせるためであ
る。
【0072】次に、選択マスクを除去し、新たに選択マ
スクを第1の半導体レーザアレイ領域を覆うように形成
したあと、バッファ層としてわずかに形成されたn−I
nPクラッド層202上に、第2の活性層203b及び
第2の光ガイド層204bを選択的に成長する。この場
合もエッジ付近は異常成長しやすいが、このままでよ
い。第2の活性層203bの構造はTE利得が大きく利
得スペクトルが平坦なものが望ましい。ここではアンド
ープInGaAsP層(波長1.53μm、厚さ500
nm)を用いた。
【0073】選択マスクを除去した後、ウェハ全体にp
−InPクラッド層205およp−InGaAsコンタ
クト層206を積層する。
【0074】この後、2つの半導体レーザアレイ領域の
境界部分をスリット状に除去する。この時、深さはn−
InPクラッド層202に達するまでとし、ギャップパ
ターンは第1の半導体レーザアレイ1の端面側は導波方
向に対して斜めになるように、第2の半導体レーザアレ
イ2の端面側は導波方向に対して直角になるようにす
る。これは第1の半導体レーザアレイ1にとっては空隙
部分208での反射を極力避けるためであり、第2の半
導体レーザアレイ領域ではファブリペロ共振器が形成さ
れるようにするためにである。この工程は、通常のMO
CVD法とドライエッチングで行っても良いが、CBE
装置とRIBE装置が高真空結合された複合プロセス装
置等で大気に晒すことなく連続的に行うことで、さらに
信頼性が高まる。
【0075】図4に示す様に、横モード導波路を100
μm間隔で複数作製し、TM半導体レーザアレイ領域で
は幅10μmのリッジ導波路を複数作りつけた。第2の
半導体レーザアレイ2は全て同じしきい利得を持たせる
ため、幅10μmの電極ストライプ構造としてある。最
後に、DBR領域、TM利得領域、位相調整領域及びT
E利得領域に独立にキャリアを注入できるよう、電極2
09a〜209d及び210を設けた。2111はDB
Rレーザの端面に設けたAR膜である。
【0076】活性層203aに非対称歪み量子井戸構造
を用いた結果、その利得スペクトルは通常の無歪み多重
量井戸活性層の場合と大きく異なる。まず、2つの井戸
層271、272に引っ張り歪みを導入したことで、電
子と軽い正孔間遷移(e−lh)が支配的になり、ピー
ク波長では常にTMモード利得の方がTEモード利得を
上回る。第2に、井戸層厚及び組成が非対称になってい
ることから、基底準位が井戸層毎に異なり、キャリア注
入量により利得スペクトルが大きく変化する。図18は
本実施例の半導体レーザアレイの典型的なTMモードの
利得スペクトルを注入キャリア密度をパラメータにとっ
て模式的に表したものである。キャリア注入量に従っ
て、ピークの大きさは大きくなると共に、ピーク位置が
短波長側にシフトしていく。したがって、図18の矢印
の位置(λ1、λ2、λ3・・・)に、第1の半導体レー
ザアレイ1の各半導体レーザ構造のブラッグ波長を設定
し(グレーティング207の周期設定等による)、損失
の大きさを制御することで、波長が異なり、波長安定度
が高く、かつ常にTMモードで発振する半導体レーザア
レイ1を得ることができる。損失の制御の方法は、本実
施例では、しきい利得が大きいものほど、利得領域を小
さくする方法を用いた(図12参照)。本実施例はDB
R領域に活性層203aを含んでいるので純枠なDBR
レーザではないが、利得領域とDBR領域の電流量を制
御することで、波長としきい利得両方を制御できる。本
実施例では、作製の容易さからこの構造を採用したが、
通常の利得のないDBR領域を持つDBRレーザを用い
ても勿論よい。
【0077】一方、TEモード用半導体レーザアレイ2
はファブリペロ共振器と利得スペクトルの広いバルク活
性層203bを用いているので、ファブリペロモードで
かつマルチモードで発振する。したがって、TMモード
用DBRレーザアレイの波長範囲が極端に広くない限
り、常にそれぞれのTMモード用DBRレーザのTMモ
ードのしきい利得と等しいTE偏光のファブリペロモー
ドで発振させることができる。そして、そのための条件
は第1実施例の場合より緩やかになる。このことは偏波
変調可能な動作領域が広くなることを意味している。T
Mモード用DBRレーザアレイ1の波長範囲が広いとき
には、TEモード用ファブリペロ半導体レーザアレイ2
の活性層に非対称圧縮歪み量子井戸構造等を適用するこ
とで、対応できる。
【0078】しかし、双方の半導体レーザにとって、他
方の共振器は位相を乱す原因になるため、位相を調整し
なければブラッグ波長で発振させることができない場合
がある。このとき、両半導体レーザアレイの間に作製し
た空隙208に、ゲルやポリマなど屈折率を制御できる
充填材を充填することで競合する光波の位相(光学長)
を調節し、歩留まり良く偏波変調をかけることが可能と
なる。また、上記実施例で述べた通り、ゲルやポリマの
替わりに、空隙に液晶で埋めて電極を形成し電圧を印加
することで、屈折率あるいは透過率を可変にすることも
できる。さらに、この空隙を作製した後に連続してIn
P等の半導体をエピタキシャル成長したあと電極を形成
し、キャリア注入量を可変することで位相調整すること
もできる。
【0079】この実施例の利点は以下のとおりである。 (1)多波長偏波変調可能な半導体レーザアレイが容易
に実現できる。 (2)たとえばTEモード用レーザアレイは非常に単純
な電極ストライプレーザアレイでよいので低コストであ
る。 (3)位相が合わないことがあっても位相制御が容易で
ある。 (4)偏波変調可能な動作範囲が広い。
【0080】(第4実施例)図19に本発明の半導体レ
ーザアレイを光通信の光送信機に適用した実施例を示し
た。図19において、331は制御回路、332は前記
第1実施例で示した本発明の半導体レーザアレイ、33
3は偏光子、334は空間を伝搬している光を光ファイ
バアレイヘ結合する光結合手段、335は光ファイバア
レイ、336は端末から送られてきた電気信号、337
は、制御回路331から、半導体レーザ332を駆動す
るために送られる駆動信号、338は、駆動信号337
に従って半導体レーザアレイ332が駆動されることで
出力された光信号、339は、光信号338の直交する
2つの偏波伏態のうち、1つだけを取り出すように調整
された偏光子333を通過した光信号、340は光ファ
イバアレイ335中を伝送される光信号、341は本発
明の半導体レーザアレイ332を用いた光送信機であ
る。この実施例では、光送信機341は、制御回路33
1、半導体レーザアレイ332、偏光子333、光結合
手段334、光ファイパアレイ335などから構成され
ている。
【0081】次に、本実施例の光送信機341の送信動
作について説明する。端未からの電気信号336が制御
回路331に入力されると、本発明の半導体レーザアレ
イ332へ駆動信号337が送られる。駆動信号337
を入力された半導体レーザアレイ332は、駆動信号3
37に従って偏波伏態が変化する光信号338を出力す
る。(この場合、半導体レーザアレイ332の各レーザ
は通常は夫々異なる駆動信号337a、337b、33
7c・・・で駆動され、同一波長の異なる光信号338
a、338b、338c・・・を出力するが、ここの記
載では、明らかな場合は、光信号338の如く簡単に記
載する。)その光信号338は、偏光子333で片方の
偏光の光信号339にされ、更に光結合手段334で光
ファイバアレイ335へ結合される。こうして強度変調
された光信号340を伝送し通信が行われる。この場
合、光信号340は強度変調された伏態であるので、従
来用いられている強度変調用の光受信機で光を受信する
ことができる。
【0082】(第5実施例)図20は、本発明の第2或
は第3の実施例を光送信機を適用した例である。第4の
実施例と異なるのは、半導体レーザアレイを構成する半
導体レーザの波長がそれぞれ異なるので波長多重が可能
で、その結果、ファイバ335は1本であるという点で
ある。その他の機能は第4の実施例と同じである。尚、
偏光子333は、偏波面が揃っているので個々に付ける
必要はない(これは第4実施例でも同じである)。ま
た、光結合手段334は、導波型合流器を用いれば容易
に達成できる。
【0083】(第6実施例)次に、本発明のデバイスを
光ネットワークヘ適用した例について述べる。図22お
よび図23はバス型光ネットワークおよびリング型光ネ
ットワークヘの適用例であり、光ノード401〜406
に上記実施例を含む光送信機と適当な受信機が搭載され
ている。上記実施例で述べた半導体レーザアレイの出射
面に偏光子を配置し、特定偏波光(例えばTM光)のみ
を取り出し、伝送路400へ送出できる。さらに、受光
器を2つ配置し、信号光を分岐してそれぞれに入射さ
せ、一方をTEモード、他方をTMモードで受光するよ
うにすれば容易に偏波ダイバーシティが実現できる。
尚、411〜416は端末装置である。
【0084】また、上記実施例の半導体レーザアレイを
用いたとき、偏光子を使用しなければ異なる偏波の光を
同時に送出できることから、ネットワークの多機能化を
はかることができる。例えば、波長可変レーザアレイと
波長可変フィルタを用いた波長多重システムにおいて、
波長可変フィルタに偏波依存性をもたせることで偏波ダ
イバーシティ用の光源として非常に単純な構成で使用で
きる。
【0085】以上は1.15μm帯で説明してきたが、
他の波長帯や材料系でも同様に成り立つ。本実施例で
は、光送信機として構成した場合を示したが、もちろん
光送受信機中の送信部分に用いることもできる。更に、
適用可能な光通信システムについても、強度変調信号を
扱う系であれば単純な2点間の光通信に限らず、光CA
TV、光LANなどにも適用できる。
【0086】(第7実施例)本実施例を、光送受信機中
の送信部分に用いた例を、図23で説明する。外部に接
続された光ファイバ700を媒体として光信号がノード
701に取り込まれ、分岐部702によりその一部が波
長可変光フィルタ等を備えた受信装置703に入射す
る。この受信器703により所望の波長の光信号だけ取
り出して信号検波を行う。これを制御回路で適当な方法
で処理して端末に送る。一方、ノード701から光信号
を送信する場合には、上記実施例の偏波変調半導体レー
ザアレイ704を信号に従って上記の如く制御回路で適
当な方法で駆動し、偏波変調して、偏光板707(これ
により偏波変調信号が振幅強度変調信号に変換される)
を通して(更にアイソレータを入れてもよい)出力光を
合流部706を介して光伝送路700に入射せしめる。
また、波長可変光フィルタを2つ以上の複数設けて、波
長可変範囲を広げることもできる。
【0087】
【発明の効果】本発明により、以下のような効果が奏さ
れる。 (1)TEモード用およびTMモード用半導体レーザア
レイをそれぞれ独立に設計できるため、装置の最適化が
容易である。 (2)プロセスに係る負担が軽減されるために歩留まり
も向上する。 (3)TEモード用半導体レーザアレイ構造とTMモー
ド用半導体レーザアレイ構造の間に生じた空隙を用いて
反射防止や結合効率や位相を調整することが容易にでき
る。 (4)片方の半導体レーザアレイ構造をアクティブに動
作させて、もう一方のレーザアレイ構造の位置合わせを
行う場合、両半導体レーザアレイ構造の光結合の状態を
確認して実装作業を行うことができ、また高い精度で作
業毎に安定して2つの半導体レーザアレイ構造の位置合
わせを行うことができる。この際、一方の半導体レーザ
アレイ構造を広ストライブ電極型のファブリペロ半導体
レーザアレイ構造とずることで、位置合わせは更に容易
になる。 (5)2つの半導体レーザアレイ構造が搭載される部材
の構造を用いて位置決めを行う場合、半導体レーザアレ
イ構造を駆動する必要がなく、より簡便に2つの半導体
レーザアレイ構造の位置合わせを行うことが可能とな
る。 (6)TEモード/TMモードの境界、すなわち2つの
半導体レーザアレイ構造の端面の間に充填した材料の屈
折率を電気的に制御できるものにした場合、両モードの
結合を能動的に制御できる。従って、この電気的制御で
偏光波モードをスイッチングすることも考えられる。
【0088】更には、偏波変調動作範囲が広い、位相が
合わないことがあっても位相整合が容易である、選択再
成長を用いても歩留まりが高い、多波長偏波変調レーザ
アレイが容易に作製できる等の効果も奏される。
【0089】また、偏波変調光出力の一方の偏波モード
を偏光子などで選択することにより、容易に消光比の高
い強度変調光出力を得ることが可能であり、また構成に
よっては同偏光子をアイソレータの一部として代用でき
構成を容易にできるなどの効果もある。また、本発明の
半導体レーザアレイを用いた送信機或は送受信機から構
成される光伝送システムまたは波長多重システムにおい
て、高速大容量また超高密度波長多重可能な光伝送シス
テムを比較的低価格で構成できるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の原理を代表例で説明する図であ
る。
【図2】図2は本発明の第1の実施例を説明するための
斜視図である。
【図3】図3は本発明の第1の実施例を説明するための
半導体レーザアレイ構造の共振方向の断面図である。
【図4】図4は本発明の第1の実施例を説明するための
半導体レーザアレイ構造の共振方向に垂直な方向の断面
図である。
【図5】図5は本発明の第1の実施例の一方の活性層の
バンドギャップ構造を説明する図である。
【図6】図6は本発明の第1の実施例の他方の活性層の
バンドギャップ構造を説明する図である。
【図7】図7は、第1の実施例の2つの半導体レーザ構
造への電流注入量と偏波モードの関係を示す図である。
【図8】図8は本発明の第2の実施例を説明するための
斜視図である。
【図9】図9は本発明の第2の実施例を説明するための
DBR型半導体レーザアレイ構造の共振方向の断面図で
ある。
【図10】図10は本発明の第2の実施例の一方の活性
層のバンドギャップ構造を説明する図である。
【図11】図11は、本発明の第2の実施例の動作を説
明する為の一方の活性層のゲインプロファイルの変化の
様子を示す図である。
【図12】図12は本発明の第2の実施例の半導体レー
ザアレイを説明するための平面図である。
【図13】図13は、第2の実施例の2つの半導体レー
ザ構造への電流注入量と偏波モードの関係を示す図であ
る。
【図14】図14は本発明の第2の実施例を説明するた
めのファブリペロ型半導体レーザアレイ構造の共振方向
の断面図である。
【図15】図15は本発明の第2の実施例を説明するた
めのファブリペロ型半導体レーザアレイ構造の共振方向
に垂直な方向の断面図である。
【図16】図16は本発明の第3の実施例を説明するた
めの偏波変調半導体レーザアレイの共振方向の断面図で
ある。
【図17】図17は本発明の第3の実施例の一方の活性
層のバンドギャップ構造を説明する図である。
【図18】図18は、本発明の第3の実施例の動作を説
明する為の一方の活性層のゲインプロファイルの変化の
様子を示す図である。
【図19】図19は、図21、図22のシステムにおけ
る本発明の偏波変調半導体レーザアレイを用いた送信機
の構成例を示す模式図である。
【図20】図20は、図21、図22のシステムにおけ
る本発明の多波長偏波変調半導体レーザアレイを用いた
送信機の構成例を示す模式図である。
【図21】図21は本発明の偏波変調半導体レーザアレ
イを用いたバス型光LANシステムの構成例を示す模式
図である。
【図22】図22は本発明の偏波変調半導体レーザアレ
イを用いたループ型光LANシステムの構成例を示す模
式図である。
【図23】図23は、図21、図22のシステムにおけ
る送受信機の構成例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 第1の半導体レーザアレイ構造 2 第2の半導体レーザアレイ構造 3、208 空隙(間隙)及び/又は充填材 4 ヒートシンク(支持台) 5 マーカー 7 第1の共振器 8 第2の共振器 9 第3の共振器 10 支持台の垂直面 21 利得領域 22 DBR領域 23 TM半導体レーザアレイ 24 TEレーザアレイ 101、131、161、201 基板 102、105、135、162、165、202、2
05 クラッド層 103、133、163、203a、203b
活性層 104、134、164、204a、204b
光ガイド層(導波層) 106、136、166、206 コンタクト層
(キャップ層) 108、138、207 回折格子 109、110、139、140、169、170、2
09、210 金属電極 111 リッジ導波路 112 絶縁膜 115、142、172、211 ARコート 121、123、151、153、271、272
ウェル層 122、124、152、273 バリア層 331 制御回路 332、704 本発明の偏波変調半導体レー
ザアレイ 333、707 偏光子(偏光選択手段) 334 光結合手段 335、400 光ファイバ(光ファイバアレ
イ) 341 光送信機 401〜406、701 ノード 411〜416 端末装置 702 光分岐部 703 受信器 706 合流部

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の偏波モードで発振する第1の半導体
    レーザアレイ構造と第2の偏波モードで発振する第2の
    半導体レーザアレイ構造を導波方向に直列に配置した複
    合共振器型半導体レーザアレイであって、 複数の第1の半導体レーザ構造から成る第1の半導体レ
    ーザアレイ構造が、該第1の半導体レーザ構造を導波方
    向に平行に同一基板上に複数個配置して成り、第1の偏
    波モードに対する利得が第2の偏波モードに対する利得
    よりも優位な共通の第1の活性領域を有し、個々の第1
    の半導体レーザ構造に対し、分布ブラッグ反射型反射器
    或は分布帰還型反射器を持たせており、 第1の半導体レーザ構造と同数の複数の第2の半導体レ
    ーザ構造から成る第2の半導体レーザアレイ構造が、該
    第2の半導体レーザ構造を前記第1の半導体レーザ構造
    と同様に配置して成り、第2の偏波モードに対する利得
    が第1の偏波モードに対する利得よりも優位な共通の第
    2の活性領域を有し、個々の第2の半導体レーザ構造に
    対し、分布ブラッグ反射型反射器或は分布帰還型反射器
    或はファブリペロ型反射器を持たせており、 対を成す前記第1の半導体レーザ構造と第2の半導体レ
    ーザ構造は、夫々、第1の偏波モード同士及び第2の偏
    波モード同士の伝搬定数が夫々ほぼ等しい様に構成され
    ており、 前記分布ブラッグ反射型反射器或は分布帰還型反射器の
    ブラッグ波長が前記半導体レーザアレイ構造の利得スペ
    クトルのピーク波長近傍に設定してあり、 第1及び第2の半導体レーザ構造の少なくとも一方に注
    入するキャリアに変調をかけることで前記第1の偏波モ
    ードと第2の偏波モードとの間で発振モードをスイッチ
    ングさせることを特徴とする偏波変調可能な半導体レー
    ザアレイ。
  2. 【請求項2】前記第1の半導体レーザアレイ構造と第2
    の半導体レーザアレイ構造は導波方向に間隙を置いて配
    置されていることを特徴とする請求項1記載の偏波変調
    可能な半導体レーザアレイ。
  3. 【請求項3】前記第1及び第2の半導体レーザアレイ構
    造は、夫々、基板及びその上の積層構造が独立に形成さ
    れた構造のものであって、導波方向に間隙を置いて支持
    台上に配置されていることを特徴とする請求項1記載の
    偏波変調可能な半導体レーザアレイ。
  4. 【請求項4】前記第1及び第2の半導体レーザアレイ構
    造は、同一基板上で少なくとも活性層と導波層が別個に
    形成された構造のものであって、該同一基板上の積層構
    造が導波方向に間隙を置いて配置されていることを特徴
    とする請求項1記載の偏波変調可能な半導体レーザアレ
    イ。
  5. 【請求項5】前記第1及び第2の半導体レーザアレイ構
    造間の間隙に充填材が充填されて位相調整領域を成して
    いることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の
    偏波変調可能な半導体レーザアレイ。
  6. 【請求項6】前記間隙に充填された物質が電気的に屈折
    率を制御できる材料であり、前記位相調整領域の光学長
    に変調をかける為の光学長変調手段を設けていることを
    特徴とする請求項5記載の偏波変調可能な半導体レーザ
    アレイ。
  7. 【請求項7】前記第2の半導体レーザアレイ構造は、分
    布帰還型共振器又は分布ブラッグ反射型共振器を有する
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の偏波
    変調可能な半導体レーザ。
  8. 【請求項8】前記第1及び第2の半導体レーザアレイ構
    造の間隙を置いて相い対する端面が導波方向に対して斜
    めに形成されていることを特徴とする請求項7記載の偏
    波変調可能な半導体レーザアレイ。
  9. 【請求項9】前記第2の半導体レーザアレイ構造は、フ
    ァブリペロ型共振器を有することを特徴とする請求項1
    乃至6の何れかに記載の偏波変調可能な半導体レーザア
    レイ。
  10. 【請求項10】前記第1及び第2の半導体レーザアレイ
    構造の間隙を置いて相い対する端面のうち該第1の半導
    体レーザアレイ構造の端面が導波方向に対して斜めに形
    成されていることを特徴とする請求項9記載の偏波変調
    可能な半導体レーザアレイ。
  11. 【請求項11】前記第1及び第2の半導体レーザアレイ
    構造の向かい合う端面が無反射になるように該端面にA
    Rコートが施されていることを特徴とする請求項1乃至
    10の何れかに記載の偏波変調可能な半導体レーザアレ
    イ。
  12. 【請求項12】前記第1及び第2の半導体レーザアレイ
    構造の活性層の少なくとも一方の活性層が量子井戸構造
    或は歪み量子井戸構造から成ることを特徴とする請求項
    1乃至11の何れかに記載の偏波変調可能な半導体レー
    ザアレイ。
  13. 【請求項13】前記第1及び第2の半導体レーザアレイ
    構造の少なくとも一方は、第1の偏波モードに対する利
    得ピークがキャリア注入量によって可変できる共通の活
    性領域を含み、個々の半導体レーザ構造に対し、該異な
    る利得ピーク近傍にブラッグ波長が設定された分布帰還
    型反射器或は分布ブラッグ反射器を持たせていることを
    特徴とする請求項12記載の偏波変調可能な半導体レー
    ザアレイ。
  14. 【請求項14】請求項1、2又は3に記載の半導体レー
    ザアレイを作製する方法であって、 第1の半導体レーザアレイ構造を作製する工程と、 この工程とは独立に第2の半導体レーザアレイ構造を作
    製する工程と、 第1及び第2の半導体レーザアレイ構造を光学的に結合
    するよう導波方向に直列に同一の支持台上に間隙を置い
    て配置する工程と、 を有することを特徴とする偏波変調可能な半導体レーザ
    アレイの製造方法。
  15. 【請求項15】前記第1及び第2の半導体レーザアレイ
    構造を光学的に結合するよう導波方向に直列に同一の支
    持台上に間隙を置いて配置する工程が、 第1の半導体レーザアレイ構造を支持台上に配置して固
    定した後、第2の半導体レーザアレイ構造の複数の第2
    の半導体レーザ構造のうち少なくとも一部を発光させる
    と同時に第1の半導体レーザアレイ構造をフォトディテ
    クタとして機能させて第2の半導体レーザアレイ構造の
    光を受光させることで第2の半導体レーザアレイ構造を
    位置決め及び固定する工程を含むことを特徴とする請求
    項14記載の偏波変調可能な半導体レーザアレイの製造
    方法。
  16. 【請求項16】前記第1及び第2の半導体レーザアレイ
    構造を光学的に結合するよう導波方向に直列に同一の支
    持台上に間隙を置いて配置する工程が、 支持台上に形成されたマーカーと半導体レーザアレイ構
    造に形成されたマーカーを所望の位置関係に調整して半
    導体レーザアレイ構造を配置して固定する工程を含むこ
    とを特徴とする請求項14又は15に記載の偏波変調可
    能な半導体レーザアレイの製造方法。
  17. 【請求項17】前記第1及び第2の半導体レーザアレイ
    構造を光学的に結合するよう導波方向に直列に同一の支
    持台上に間隙を置いて配置する工程が、 支持台に形成された半導体レーザ搭載面とは垂直に直立
    した平面へ該半導体レーザアレイ構造の側面を突き当て
    て半導体レーザアレイ構造を配置する工程を含むことを
    特徴とする請求項14又は15に記載の偏波変調可能な
    半導体レーザアレイの製造方法。
  18. 【請求項18】前記間隙に所望の屈折率を有する物質を
    充填する工程を更に有することを特徴とする請求項14
    乃至17の何れかに記載の偏波変調可能な半導体レーザ
    アレイの製造方法。
  19. 【請求項19】請求項1、2又は4に記載の半導体レー
    ザアレイを作製する方法であって、 半導体基板上に第1の半導体レーザアレイ構造を作製す
    る工程と、 該基板上に第2の半導体レーザアレイ構造を作製する工
    程と、 該第1及び第2の半導体レーザアレイ構造の境界部分に
    間隙を形成する工程と、 を有することを特徴とする偏波変調可能な半導体レーザ
    アレイの製造方法。
  20. 【請求項20】前記第1の半導体レーザアレイ構造を作
    製する工程が、 前記半導体基板上の第1の半導体レーザアレイ構造の領
    域のみに第1の活性層、第1の光導波層を積層する工程
    と、該第1の光導波層に、該第1の活性層の利得ピーク
    の近傍にブラッグ波長を持つようにピッチを制御した第
    1のグレーテイングを少なくとも部分的に形成する工程
    とを含み、 前記第2の半導体レーザアレイ構造を作製する工程が、 前記半導体基板上の第2の半導体レーザアレイ構造の領
    域のみに第2の活性層、第2の光導波層を積層する工程
    とを含み、且つ前記第1の半導体レーザアレイ構造を作
    製する工程及び前記第2の半導体レーザアレイ構造を作
    製する工程が、共に前記光導波層全面に一括して共通の
    クラッド層及びコンタクト層を積層する工程を含むこと
    を特徴とする請求項19記載の偏波変調可能な半導体レ
    ーザアレイの製造方法。
  21. 【請求項21】前記第1及び第2の半導体レーザアレイ
    構造の境界部分に間隙を形成する工程が、該第1及び第
    2の半導体レーザアレイ構造の領域の境界部分にスリッ
    ト状の間隙とリッジ導波路を同時に形成する工程を含む
    ことを特徴とする請求項19又は20に記載の偏波変調
    可能な半導体レーザアレイの製造方法。
  22. 【請求項22】前記間隙に所望の屈折率を有する物質を
    充填する工程を更に有することを特徴とする請求項19
    乃至21の何れかに記載の偏波変調可能な半導体レーザ
    アレイの製造方法。
  23. 【請求項23】請求項1乃至13の何れかに記載の偏波
    変調半導体レーザアレイと該半導体レーザアレイからの
    出力光のうち1つの偏波の光を透過させる偏光選択手段
    と該半導体レーザアレイの各々対を成す半導体レーザ構
    造の出力光の偏光状態を入力信号に従って切り換える為
    の該半導体レーザアレイを制御、駆動する制御回路を有
    することを特徴とする光送信機。
  24. 【請求項24】請求項1乃至13の何れかに記載の偏波
    変調半導体レーザアレイと、該半導体レーザアレイから
    の出力光のうち1つの偏波の光を透過させる偏光選択手
    段と、該半導体レーザアレイの各々対を成す半導体レー
    ザ構造の出力光の偏光状態を入力信号に従って切り換え
    る為の該半導体レーザアレイを制御、駆動する制御回路
    と、入力信号を受信する受信手段とを有することを特徴
    とする光送受信機。
  25. 【請求項25】請求項1乃至13の何れかに記載の偏波
    変調半導体レーザアレイと、該偏波変調半導体レーザア
    レイから出射する光の内、TEとTMの2つの偏波モー
    ドの一方の光のみを取り出す偏光選択手段とを有するこ
    とを特徴とする光源装置。
  26. 【請求項26】請求項1乃至13の何れかに記載の偏波
    変調半導体レーザアレイと、該偏波変調半導体レーザア
    レイから出射する光の内、TEとTMの2つの偏波モー
    ドの一方の光のみを取り出す偏光選択手段とから成る光
    源装置を備えた光送信機或は送受信機、前記偏光選択手
    段によって取り出された光を伝送する伝送手段、及び前
    記伝送手段によって伝送された光を受信する光受信機或
    は送受信機を有することを特徴とする光通信システム。
  27. 【請求項27】前記光送信機或は送受信機が複数の異な
    る波長の光信号を送出することができ、波長多重型のネ
    ットワークを構成することを特徴とする請求項26記載
    の光通信システム。
  28. 【請求項28】請求項1乃至13の何れかに記載の偏波
    変調半導体レーザアレイと、該偏波変調半導体レーザア
    レイから出射する光の内、TEとTMの2つの偏波モー
    ドの一方の光のみを取り出す偏光選択手段とから成る光
    源装置を用い、所定のバイアス電流に送信信号に応じて
    変調された電流を重畳して前記偏波変調半導体レーザア
    レイの各々対を成す半導体レーザ構造に供給することに
    よって、前記偏光選択手段から送信信号に応じて強度変
    調された信号光を取り出し、この信号光を光受信側に向
    けて送信することを特徴とする光通信方法。
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