JPH107486A - 磁界印加式単結晶製造装置 - Google Patents

磁界印加式単結晶製造装置

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JPH107486A
JPH107486A JP8160123A JP16012396A JPH107486A JP H107486 A JPH107486 A JP H107486A JP 8160123 A JP8160123 A JP 8160123A JP 16012396 A JP16012396 A JP 16012396A JP H107486 A JPH107486 A JP H107486A
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恒明 湊
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F6/00Superconducting magnets; Superconducting coils
    • H01F6/04Cooling

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  • Liquid Deposition Of Substances Of Which Semiconductor Devices Are Composed (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平方向に磁界を与える方式の磁界印加式単
結晶製造装置において、ルツボに生じる磁界強度の均一
度を改善することを目的とする。 【解決手段】 単結晶原料融液1が充填されたルツボ2
の両側に設けられた一対の主コイル21aおよびこれら
の主コイル21aより直径が小さく同軸で励磁方向が逆
の一対の副コイル21bにより、より均一度の高い磁界
を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は例えば半導体材料
として用いるシリコン結晶を製造する単結晶製造装置に
関し、特に結晶引上部の結晶原料融液に磁界を印加する
磁界発生部を具備した磁界印加式単結晶製造装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図12は、例えば特公平3−61630
号公報に記載されたCZ法(チヨクラルスキー法)による
従来の単結晶製造装置の構成例を示す。単結晶原料融液
1(以下融液とする)が充填してあるルツボ2は、ヒータ
3により加熱され、単結晶原料は常に融液状態に保たれ
ている。この融液1中に種結晶4を挿入し、引上駆動機
構5により種結晶4をある一定速度にて引上げてゆく
と、固体−液界面境界層6にて結晶が成長し、単結晶7
が生成される。この際、ヒータ3の加熱によって誘起さ
れる融液1の流体的運動、即ち熱対流8が発生する。
【0003】この熱対流8の発生原因は次の様に説明さ
れる。即ち、熱対流8は、一般に流体の熱膨張による浮
力と流体の粘性力との釣合いが破れた時に生ずる。この
浮力と粘性力との釣合い関係を表す無次元量がグラスホ
フ数NGrである。
【0004】NGr=g・α・△T・R3/ν2
【0005】ここで、g;重力加速度 α;融液の熱膨張率 △T;ルツボ半径方向温度差 R;ルツボ半径 ν;融液の動粘性係数
【0006】一般に、グラスホフ数NGrが融液1の幾何
学的寸法、熱的境界条件等によって決定される臨界値を
越えると、融液1内に熱対流8が発生する。通常、NGr
>106にて融液1の熱対流8は乱流状態となり、NGr
>109では撹乱状態となる。現在行われている直径7.
62〜10.16センチ(3〜4インチ)の単結晶引上げ
の融液条件においてはNGr>109となり(上記NGrの式
による)融液1内は撹乱状態となり、融液1の表面すな
わち固体−液界面境界層6は波立った状態となる。
【0007】このような撹乱状態の熱対流8が存在する
と、融液1内、特に固体−液界面境界層6での温度変動
が激しくなり、固体−液界面境界層6の厚さの位置的及
び時間的変動が激しく、成長中結晶の微視的再溶解が顕
著となり、成長した単結晶7中には転位ループ、積層欠
陥等が発生する。しかもこの欠陥部分は、不規則な固体
−液界面境界層6の変動により単結晶引上方向に対して
非均一に発生する。
【0008】更に、高温の融液1(例えば1500℃程
度)が接するルツボ2内面における融液1とルツボ2と
の化学変化により、ルツボ2内面より融液1中に溶解し
ている不純物9がこの熱対流8に搬送され、融液1の内
部全体にわたって分散する。この不純物9が核となり単
結晶7中に転位ループや欠陥、成長縞等が発生して単結
晶7の品質を劣化させている。このため、このような単
結晶7よりLSI(LargeScale Integration;大規模集
積回路)のウエハーを製造すると、欠陥部分を含んだウ
エハーは電気的特性が劣化しているため使用不可能であ
り、従って歩留りが悪くなる。
【0009】今後、単結晶7は増々大直径化してゆく
が、上記のグラスホフ数の式からもわかるようにルツボ
2の直径が増大すればする程、グラスホフ数も増大し、
融液1の熱対流8は一層激しさを増し、単結晶7の品質
も劣化の一途をたどることになる。そこで、熱対流8を
抑制し熱的・化学的に平衡状態に近い成長条件にて単結
晶引上げを行うために、融液1に直流磁場を印加する手
法が提案されている。
【0010】図13に磁場印加による従来の磁界印加式
単結晶製造装置の一例を示す。図13においては図12
と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
即ち、図13においては、ルツボ2の外周に、融液1中
に単結晶引上方向と直交する方向である図示11方向に
一様磁場が印加されるように磁石10を配置する。単結
晶7の融液1は一般に電気伝導度σを有する導電体であ
る。このため、電気伝導度を有する流体が熱対流8によ
り運動する際、磁場印加方向11と平行でない方向に運
動している流体は、レンツの法則により磁気的抵抗力を
受ける。このため熱対流8の運動は阻止される。一般
に、磁場が印加された時の磁気抵抗力すなわち磁気粘性
係数はνcfi
【0011】νcfi=(μHD)2σ/ρ
【0012】ここで、μ;融液の透磁率 H;磁場強さ D;ルツボ直径 σ;融液の電気伝導度 ρ;融液の密度
【0013】となり磁場強さが増大すると磁気粘性係数
νcfiが増大し、先に示したグラスホフ数NGrの式中の
νが増大することとなりグラスホフ数は急激に減少し、
ある磁場強さによってグラスホフ数を臨界値より小さく
することができる。これにより、融液1の熱対流は完全
に抑制される。このようにして磁場を印加することによ
り熱対流が抑制されるので上記した単結晶7中の不純物
含有、転位ループの発生、欠陥・成長縞の発生がなくな
り、しかも単結晶引上方向に均一な品質の単結晶7が得
られ、単結晶7の品質および歩留りが向上する。
【0014】一方、上記特性を呈する磁場印加による単
結晶引上装置としては、近時脚光をあびる超電導磁石を
採用したものがある。
【0015】図14および図15は、超電導磁石装置を
具備した従来の磁界印加式単結晶製造装置の一構成例を
示すもので、図14は正面方向から見た構成図、図15
は上面方向から見た構成図であり、図13と同一部分に
は同一符号を付してその説明を省略する。
【0016】図14および図15において、融液1に図
示11なる方向の磁場(以下横磁場とする)を印加するた
めに、引上装置チャンバ12の外部に、平らな円筒型の
超電導コイル13、14を、コイル中心軸と横磁場方向
11とが一致する図示位置に設置する。
【0017】超電導コイル13は、極低温(例えば4.2
K)液体ヘリウム15で満たされた内槽16に収納さ
れ、超電導状態に保持されている。超電導コイル13を
極低温状態にしておく保冷容器17a、17bは、内槽
16と外槽18およびこれらの中間に設置され外部から
の侵入熱量を低減させる輻射シールド板19より成って
いる。小型冷凍機50a、50b、60a、60bは、
それぞれ保冷容器17a、17bに直接取付けられてい
る。
【0018】小型冷凍機50a、50bは、この小型冷
凍機50a,50b内を循環している冷凍媒体(例えば
ヘリウム)51a、51bを圧縮する圧縮機ユニット5
2a、52bと、これらにより圧縮された冷凍媒体51
a、51bを断熱膨張させ冷却する膨張機53a、53
b(53bは図示せず)と、輻射シールド温度(例えば8
0K)まで冷却された冷凍ステージ54a、54b(54
bは図示せず)と、ヘリウム液化温度(例えば4.2K)ま
で冷却されたヘリウム再凝縮器55a、55b(55b
は図示せず)とより構成されている。
【0019】小型冷凍機60a、60bは、小型冷凍機
50a、50bと同様な構造を有し、冷凍媒体61a、
61bと、圧縮機ユニット62a、62bと、膨張機6
3a、63b(63bは図示せず)と、輻射シールド温度
を有する冷凍ステージ64a、64b(64bは図示し
ない)と、極低温(例えば20K)に冷却された冷凍ステ
ージ65a、65b(65bは図示せず)とにより構成さ
れている。
【0020】超電導コイル13、14は、常温中(例え
ば300K)に布設されたパワーリード20により直列
に接続され、電源21より励磁電流が供給される。パワ
ーリード20よりの外部侵入熱は、小型冷凍機60a、
60bの冷凍ステージ64a、64b、65a、65b
により除去される。コイル励磁に伴い蒸発した内槽16
内のヘリウムガスは、小型冷凍機50a、50bのヘリ
ウム再凝縮器55a、55bにより再凝縮(液化)され
る。このようにして保冷容器17a、17b内には、常
に液体ヘリウムが満たされ、超電導コイル13、14
は、超電導状態を保持し続けることができる。
【0021】一般に、磁界印加式単結晶製造装置は、そ
の引上運転が完了する毎にルツボ2および引上装置チャ
ンバ12の内面を清掃する必要がある。超電導磁石装置
を具備した従来の単結晶製造装置では、この清掃を下記
のような手順で実施する。まづ、超電導磁石装置から発
生する電磁力が作用する保冷容器17a、17bを支え
るために設置してある支え棒22を取り除く。各保冷容
器17a、17bを保持している架台29a、29bの
下部に設置された床固定レール23上を、水平方向24
に図示25なる固定位置まで移動させ、単結晶引上装置
本体と超電導磁石装置とを完全に分離する。この状態に
てルツボ2およびチャンバ12の清掃を行う。
【0022】また、例えば、同様に特公平3−6163
0号公報に示された図16、17に示す従来の磁界印加
式単結晶製造装置はU字型の配管で接続されてルツボを
取り囲むような超電導マグネットを備え、ルツボの融液
に磁界を印加している。また、超電導マグネットのコイ
ルは直列に接続され、1つの電源から電流が供給される
ようになっている。また、超電導マグネットは図17の
24で示されるように、水平方向に移動できるような構
造が可能である。
【0023】また、例えば特公平5−59875号公報
に示された図18に示す従来の磁界印加式単結晶製造装
置では磁束を通すためのリターンヨークを備えたマグネ
ットが記載されており、そのマグネットは常電導伝導マ
グネットでも超電導マグネットでもかまわないことが記
述されている。
【0024】さらに、特開昭58−217493号公報
に示された図19に示す従来の磁界印加式単結晶製造装
置では、ルツボの融液部のほぼ中心付近に等軸対称かつ
放射状のカスプ磁界を印加することによって育成する結
晶の性状が改善できることが示されている。
【0025】また、特開昭61−222984号公報に
示された図20に示す従来の磁界印加式単結晶製造装置
では、コイル26によってルツボの融液部の表面に等軸
対称かつ放射状のカスプ磁界を印加することによって育
成する結晶の性状を改善しようとすることが示されてい
る。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】従来の磁界印加式単結
晶製造装置は以上のように構成されているので、次のよ
うな問題点があった。まず、水平方向に磁界を与える方
式の場合、空心の超電導電磁石ではルツボに生じる磁界
均一度が悪く、磁界印加式単結晶製造装置の開発当初に
実施され、製造条件の十分検討された鉄心付の常電導電
磁石の均一度と大幅に異なり、従って新たな条件検討が
必要になる。従って従来の製造条件を利用するために
は、空心の超電導電磁石においても磁界均一度が従来の
鉄心付の常電導電磁石程度になるような改善が必要であ
った。
【0027】また、超電導コイルによってカスプ型の磁
界を与える方式の場合、超電導コイルの位置はルツボの
位置で決まり、この超電導コイルは液体ヘリウムで冷却
するためにコイル全体を液体ヘリウム容器の中にいれ、
少なくともコイルの1部を液体ヘリウムに浸けて直接冷
却していたため、必然的にコイル上端から液体ヘリウム
容器さらにはこれを収納する保冷容器等の容器の上端ま
でには距離が一定量必要であるため、ルツボ等を含む単
結晶引上部に比べてこれの周りの上記超電導コイルを含
む磁界発生部のほうが高くなり、結晶製造時の結晶の状
況確認が困難であるという問題点もあった。
【0028】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、水平方向に磁界を与える方式
の磁界印加式単結晶製造装置において、ルツボに生じる
磁界強度の均一度を改善することを目的とする。カスプ
磁界を与える方式の磁界印加式単結晶製造装置において
は磁界発生部の超電導コイル上部のスペースを改善し、
製造中の結晶の監視を容易とすることを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記の目的に鑑み、この
発明の第1の発明は、ルツボに充填された単結晶原料融
液に種結晶を挿入し、この結晶を引き上げることにより
単結晶を生成する単結晶引上部と、上記単結晶原料融液
部に水平方向の磁界を与えるための磁界発生部と、を備
え、上記磁界発生部が、上記結晶引上部の両側に設けら
れた一対の主コイル、およびこれらの主コイルより直径
が小さく同軸で励磁方向が逆の一対の副コイルを含むこ
とを特徴とする磁界印加式単結晶製造装置にある。
【0030】この発明の第2の発明は、上記磁界発生部
の主コイルと副コイルがそれぞれ超電導コイルからな
り、上記副コイルの直径が主コイルの直径の0.3倍か
ら0.6倍の範囲で、その起磁力が主コイルの0.3倍か
ら1.0倍の範囲であることを特徴とする請求項1に記
載の磁界印加式単結晶製造装置にある。
【0031】この発明の第3の発明は、上記主コイルお
よび副コイルが上記ルツボ側に湾曲した鞍型コイルであ
ることを特徴とする請求項1または2に記載の磁界印加
式単結晶製造装置にある。
【0032】この発明の第4の発明は、上記主コイルだ
けをルツボ側に湾曲した鞍型コイルとしたことを特徴と
する請求項1または2に記載の磁界印加式単結晶製造装
置にある。
【0033】この発明の第5の発明は、ルツボに充填さ
れた単結晶原料融液に種結晶を挿入し、この結晶を引き
上げることにより単結晶を生成する単結晶引上部と、上
記単結晶原料融液部にカスプ磁界を与える磁界発生部
と、を備え、上記磁界発生部が、上記単結晶原料融液部
にカスプ磁界を与えるために上記単結晶引上部の周囲に
沿って巻回された上下1対の超電導コイル、これらの超
電導コイルをそれぞれに液体冷却材で冷却して収納する
上下の冷却材容器、これらの冷却材容器の間を連結する
冷却材流通用サイフォン配管、およびこれらを収納する
保冷容器、を備えたことを特徴とする磁界印加式単結晶
製造装置にある。
【0034】この発明の第6の発明は、下側の上記冷却
材容器を上側の冷却材容器に比べて小さくし、主に上側
の冷却材容器に液体冷却材を貯蔵させたことを特徴とす
る請求項5に記載の磁界印加式単結晶製造装置にある。
【0035】この発明の第7の発明は、ルツボに充填さ
れた単結晶原料融液に種結晶を挿入し、この結晶を引き
上げることにより単結晶を生成する単結晶引上部と、上
記単結晶原料融液部にカスプ磁界を与える磁界発生部
と、を備え、上記磁界発生部が、上記単結晶原料融液部
にカスプ磁界を与えるために上記単結晶引上部の周囲に
沿って巻回された上下1対の超電導コイル、これらの超
電導コイルを冷却する冷却手段、およびこれらを冷却状
態を維持する保冷容器からなり、上記保冷容器が上記単
結晶引上部に対してより低い位置になるように、上記単
結晶原料融液部の位置からその位置が決まる上記超電導
コイルの上側の超電導コイルを上記保冷容器のより上側
に収納するようにしたことを特徴とする磁界印加式単結
晶製造装置にある。
【0036】この発明の第8の発明は、上記冷却手段
が、液体冷却材を貯蔵すると共に上記超電導コイルを収
納した冷却材容器と、この冷却材容器内に設けられた熱
伝導部材と、からなり、上記液体冷却材の液面が上側と
下側の超電導コイルの間にあり、上側の超電導コイルが
上記冷却材容器内の上端に設けられ、下側の超電導コイ
ルが上記液体冷却材に満たされて冷却され、上側の超電
導コイルが上記熱伝導部材を介して上記液体冷却材によ
り冷却され、上記保冷容器が上記冷却材容器を収納する
ことを特徴とする請求項7に記載の磁界印加式単結晶製
造装置にある。
【0037】この発明の第9の発明は、上記冷却手段
が、液体冷却材を貯蔵して下側の超電導コイルを収納し
た冷却材容器と、この冷却材容器の温度を上側の超電導
コイルに伝える熱伝導部材と、からなり、上記保冷容器
がこれらを収納することを特徴とする請求項7に記載の
磁界印加式単結晶製造装置にある。
【0038】この発明の第10の発明は、上記冷却手段
が、上記上側および下側の超電導コイルの間に設けられ
液体冷却材を貯蔵した冷却材容器と、この冷却材容器の
温度を上側および下側の超電導コイルのそれぞれに伝え
る熱伝導部材と、からなり、上記保冷容器がこれらを収
納することを特徴とする請求項7に記載の磁界印加式単
結晶製造装置にある。
【0039】この発明の第11の発明は、上記冷却手段
が、上記超電導コイルを冷却するための冷凍機と、この
冷凍機の温度を上側および下側の超電導コイルのそれぞ
れに伝える熱伝導部材と、からなり、上記保冷容器が上
記上側および下側の超電導コイル並びに上記熱伝導部材
を収納することを特徴とする請求項7に記載の磁界印加
式単結晶製造装置にある。
【0040】この発明の第12の発明は、上記上側の超
電導コイルの起磁力を下側の超電導コイルの起磁力の7
0%から30%の範囲とし、上記カスプ磁界の0点を上
方に移動させたことを特徴とする請求項5ないし11の
いずれかに記載の磁界印加式単結晶製造装置にある。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、この発明を各実施の形態に
従って説明する。なお、実施の形態1ないし3は単結晶
原料融液に水平方向の磁界を与える単結晶製造装置、実
施の形態4ないし9は単結晶原料融液にカスプ磁界を与
える単結晶製造装置に関するものである。
【0042】実施の形態1.図1はこの発明の一実施の
形態による磁界印加式単結晶製造装置の構成を示す図で
ある。図において、従来のものと同一もしくは相当する
部分は同一符号で示す。100は磁界印加式単結晶製造
装置、1は単結晶原料融液、2はルツボ、3はヒータ、
4は種結晶、7は単結晶、8は熱対流、11は磁場印加
方向、21aは超電導主コイル、21bは超電導副コイ
ルである。
【0043】なお、単結晶原料融液1、ルツボ2、ヒー
タ3、種結晶4、単結晶7からなる部分が単結晶引上部
を構成し、超電導主コイル21a、超電導副コイル21
bが磁界発生部を構成する。また、超電導コイルのため
の冷却材容器や保冷容器の図示は省略されている。
【0044】次に動作について説明する。単結晶原料融
液1が充填してあるルツボ2はヒータ3により加熱さ
れ、単結晶原料は常に融液状態に保たれている。この融
液1中に種結晶4を挿入し、引上げ駆動機構(図示せず)
によって種結晶4を一定速度にて引上げていくと、単結
晶7が生成される。また、超電導主コイル21aおよび
副コイル21bはルツボ2の融液1中に磁場印加方向1
1で示す水平方向の磁場を発生する。
【0045】ヒータ3の加熱によって誘起される熱対流
8は、超電導主コイル21aおよび超電導副コイル21
bによって発生する11で示される磁界によって生じる
磁気的抵抗力によって大きく抑制される。
【0046】超電導主コイル21aと超電導副コイル2
1とは逆方向に通電され、図2に示すような磁界均一度
の改善効果を示す。図2のデータは主コイルの平均半径
80.0cm、両側のコイル間隔104cm、ルツボ中
心磁界0.4Tという条件でのものである。またここで
の磁界均一度(a)は、
【0047】a=(ルツボ内での最大磁界−ルツボ内で
の最小磁界)/(ルツボ内での最大磁界+ルツボ内での最
小磁界)
【0048】で定義されている。直径が12.7センチ
(5インチ)程度までの結晶を製造する場合、従来からの
鉄心を使用した常電導の電磁石を使用した場合、図2に
示す磁界均一度(上記aで定義)は最大で15%程度であ
った。そこで、大型結晶の製造に使用する空心の超電導
電磁石でも、均一度が少なくとも従来の鉄心方式の常電
導電磁石と同程度が望ましい。そこで、副コイル21b
の直径を主コイル21aの直径の0.3倍から0.6倍の
範囲とし、また副コイル21bの起磁力は主コイル21
aの0.3倍から1.0倍の範囲とする。
【0049】このように、結晶引上部の両側に設けられ
た一対の主コイル21a、およびこれらの主コイル21
aより直径が小さくこれらと同軸で励磁方向が逆の一対
の副コイル21bによって単結晶原料融液1内に水平方
向の磁界を発生することで、空心の超電導コイルを使用
して、従来の鉄心を使用した常電導電磁石と同等の磁界
均一度を得ることができる。
【0050】なお、上記実施の形態では超電導コイルの
場合について説明したが、空心の常電導コイルにおい
て、上述の主コイルおよび副コイルで構成して磁界を発
生しても同等の効果が得られる。但し、その際の主コイ
ルと副コイルの直径および起磁力の比率は上記条件には
当てはまらない。
【0051】実施の形態2.図3はこの発明の別の実施
の形態による磁界印加式単結晶製造装置の構成を示す図
である。この実施の形態では、実施の形態1の主コイル
および副コイルをルツボ側に湾曲した鞍型コイルとし
た。図において、従来および上記実施の形態のものと同
一もしくは相当する部分は同一符号で示す。110は磁
界印加式単結晶製造装置、21aaは鞍型の超電導主コ
イル、21baは鞍型の超電導副コイルである。
【0052】超電導副コイル21baは超電導主コイル
21aaと逆方向に励磁され、これらによりルツボ2の
部分に実施の形態1と同様に均一度の高い磁界が得られ
る。また、実施の形態1のようにコイルが平らなコイル
である場合と比較して、ルツボ側に湾曲した鞍型のコイ
ルの場合にはルツボ2の部分により近いため、平らなコ
イルにおいけると同一の磁界を得るのに少ない起磁力で
よく、かつ漏洩磁界が小さいというメリットがある。
【0053】実施の形態3.図4はこの発明のさらに別
の実施の形態による磁界印加式単結晶製造装置の構成を
示す図である。この実施の形態の磁界印加式単結晶製造
装置120では、主コイルだけを鞍型コイルとした。
【0054】上記実施の形態2では主コイルと副コイル
を共に鞍型コイルとしたが、副コイルは発生磁気モーメ
ントが小さいため、漏洩磁界に与える効果が小さい。そ
こでこの実施の形態では、副コイルは通常の平らな円筒
形の超伝導副コイル21bとし、主コイルだけを鞍型の
超電導主コイル22aaとした。これにより、副コイル
に製造費用のかかる鞍型コイルを使用しないため、コス
ト削減が行える。
【0055】実施の形態4.図5はこの発明のさらに別
の実施の形態による磁界印加式単結晶製造装置の構成を
示す図である。従来のものと同一もしくは相当する部分
は同一符号で示す。図5において、130は磁界印加式
単結晶製造装置、15は液体冷却材である液体ヘリウ
ム、22a、22bは軸対称かつ放射状のカスプ磁界を
発生する上下2段の超電導コイル、31a、31bは超
電導コイル22a、22bをそれぞれに収納すると共に
これを冷却するための液体ヘリウム15を貯蔵する冷却
材容器であるヘリウム容器、32a、32bは上側のヘ
リウム容器31aと下側のヘリウム容器31bを連結す
るヘリウム流通用サイフォン配管、17は保冷容器であ
るこれらを真空状態に保つ真空容器である。
【0056】なお、単結晶原料融液1、ルツボ2、ヒー
タ3、種結晶4、単結晶7からなる部分が単結晶引上部
を構成し、超電導コイル22a、22b、ヘリウム容器
31a、31b、ヘリウム流通用サイフォン配管32
a、32b、液体ヘリウム15および真空容器17が磁
界発生部を構成する。
【0057】上側のヘリウム容器31aは液体ヘリウム
15の供給部分(図示せず)に接続されており、液体ヘリ
ウム15は主として上側のヘリウム容器31aに貯蔵さ
れる。液体ヘリウム15は正常状態ではその上面(液面)
は上側の超電導コイル22aより上にあって、超電導コ
イル22aおよび22bを冷却する。
【0058】従来のようにヘリウム容器を一つとした場
合は、上側の超電導コイル22aと下側の超電導コイル
22bとの間の液体ヘリウムは余分な部分となるが、こ
の実施の形態このような構成とすることにより、ヘリウ
ム容器を一つとした場合に比べて液体ヘリウムの貯蔵量
を減らすことができ、ひいては軽量化、低コスト化が可
能になる。また、図示のように上側のヘリウム容器31
aに対して下側のヘリウム容器31bを小さくすること
により、液体ヘリウムをより減らすことができる。
【0059】実施の形態5.図6はこの発明のさらに別
の実施の形態による磁界印加式単結晶製造装置の構成を
示す図である。以下の各実施の形態は、単結晶引上部で
の単結晶のできぐわいをより観察し易いように、磁界発
生部の保冷容器が単結晶引上部に対してより低い位置に
なるように、単結晶原料融液部の位置からその位置が決
まる超電導コイルの上側の超電導コイルを保冷容器のよ
り上側に収納するようにしたものに関するものである。
【0060】図6において、140は磁界印加式単結晶
製造装置、31は超電導コイル22a、22bを共に収
納すると共にこれを冷却するための液体ヘリウム15を
貯蔵する冷却材容器であるヘリウム容器、41は熱伝導
部材である。
【0061】なお、単結晶原料融液1、ルツボ2、ヒー
タ3、種結晶4、単結晶7からなる部分が単結晶引上部
を構成し、超電導コイル22a、22b、ヘリウム容器
31、液体ヘリウム15および真空容器17が磁界発生
部を構成し、特にヘリウム容器31および液体ヘリウム
15が冷却手段を構成する。
【0062】ヘリウム容器31内において、超電導コイ
ル22a、22bはそれぞれヘリウム容器31内の上端
と下端に設けられ、液体ヘリウム15の液面はこれらの
超電導コイル22a、22bの間にある。そして、下側
の超電導コイル22bは液体ヘリウム15に浸かってい
るので直接冷却され、上側の超電導コイル22aは熱伝
導部材41を介して液体ヘリウム15の寒冷により冷却
される。
【0063】このように構成することにより従来のよう
に上側の超電導コイル22aの上方に空間を設ける必要
がなくり、上下方向の位置が単結晶引上部の単端結原料
融液1の上下方向位置で決まる超電導コイルの上側の超
電導コイル22aを、ヘリウム容器31の上端に設ける
ことができるので、ヘリウム容器31および真空容器1
7を従来に比べて相対的に下側に下げることができる。
【0064】結晶の製造にあたっては結晶の製造状況を
監視するために、ルツボ2の上側から融液1の表面や単
結晶7の外観を常に観察する必要があるが、このように
真空容器17を下げることができる、すなわち高さが低
いと、監視が非常に容易になる。
【0065】実施の形態6.図7はこの発明のさらに別
の実施の形態による磁界印加式単結晶製造装置の構成を
示す図である。図7の磁界印加式単結晶製造装置150
では、下側の超電導コイル22bのみを液体ヘリウム1
5を貯蔵したヘリウム容器31cに収納して直接液体ヘ
リウム15で冷却し、上側の超電導コイル22aは熱伝
導部材41aを介して液体ヘリウム15の寒冷で冷却す
るようにしている。そしてこれらは保冷容器である真空
容器17内に収納されている。
【0066】このように構成することにより、上側の超
電導コイル22aにはヘリウム容器が不要となり、その
分、さらに真空容器17を下側に下げることができ、単
結晶7の製造状況の監視がより容易になる。
【0067】実施の形態7.図8はこの発明のさらに別
の実施の形態による磁界印加式単結晶製造装置の構成を
示す図である。図8の磁界印加式単結晶製造装置160
では、上側の超電導コイル22aと下側の超電導コイル
22bの間に液体ヘリウム15を貯蔵したヘリウム容器
31dが設けられ、上下の超電導コイル22a、22b
は熱伝導部材41bを介してそれぞれ液体ヘリウム15
の寒冷で冷却される。そしてこれらは保冷容器である真
空容器17内に収納されている。なお33は超電導コイ
ルの巻枠である。
【0068】このように構成することにより、上記実施
の形態の効果に加えてさらに、ヘリウム容器31d等の
レイアウトの自由度が向上する。
【0069】実施の形態8.図9はこの発明のさらに別
の実施の形態による磁界印加式単結晶製造装置の構成を
示す図である。上記実施の形態7では液体ヘリウムによ
りコイルを冷却していたが、図9の磁界印加式単結晶製
造装置170では、真空容器17の外側に設けられた小
型冷凍機35によって冷却するようにした。この場合、
小型冷凍機35の冷却ステージ35aから超電導コイル
22a、22bの冷却のための熱伝導部材41cに熱伝
導を行うための熱伝導部材41dを設けている。
【0070】このように構成することにより、液体ヘリ
ウムの注入が不要になり、また超電導コイル22a、2
2bのレイアウトの自由度がさらに向上する。
【0071】実施の形態9.図10はこの発明のさらに
別の実施の形態による磁界印加式単結晶製造装置の構成
を示す図である。上記実施の形態4ないし8では上下の
超電導コイルの起磁力は等しいものとして説明を行った
が、図9に示す磁界印加式単結晶製造装置180のよう
に上下の超電導コイル22a、22bのうち、上側のコ
イル22aの起磁力を下側のコイル22bの起磁力の3
0%から70%の範囲で小さくすることにより、カスプ
磁界の特徴である磁界の0点(磁界中心)が図11に示す
ように上方に移動する。なおここで、上側コイルと下側
コイルの間隔はコイル平均半径に等しいとした。
【0072】図20に示す従来技術の説明からもわかる
ように、磁界0の点は単結晶原料融液1の表面付近に位
置させるのが通常である。このためこの実施の形態によ
れば、上側のコイル22aの上端をより単結晶原料融液
1の液面に近い位置に下げることができるので、真空容
器17をさらに下方に下げることができ、これにより単
結晶引上部のルツボ2の上側から融液1の表面や単結晶
7の外観を製造装置の上部からさらに容易に監視でき
る。
【0073】なお、この実施の形態は上記実施の形態4
ないし8にそれぞれに適用可能である。
【0074】
【発明の効果】以上のようにこの発明の第1の発明で
は、水平方向の磁界を与える磁界印加式単結晶製造装置
において、主コイルおよび副コイルの2対のコイルによ
り磁界を発生するようにしたので、単結晶引上部のルツ
ボ領域での磁界均一度が改善され、品質の高い大型径の
単結晶を製造可能な磁界印加式単結晶製造装置を提供で
きる等の効果が得られる。
【0075】この発明の第2の発明では、第1の発明に
おいて主コイルおよび副コイルの直径の比および起磁力
の比を、磁界均一度が従来の鉄心付き常電導電磁石の均
一度と同等になるように設定したので、従来の製造条
件、引上げ条件を流用可能な磁界印加式単結晶製造装置
を提供できる等の効果が得られる。
【0076】この発明の第3の発明では、第1および第
2の発明の主コイルおよび副コイルを鞍型コイルで構成
したので、外部漏洩磁界が少なく、より小さな起磁力で
所望の磁界を発生可能な製造効率がよくかつ磁界の外部
への影響の少ない磁界印加式単結晶製造装置を提供でき
る等の効果が得られる。
【0077】この発明の第4の発明では、第3の発明に
おいて、外側の主コイルのみを鞍型コイルで構成したの
で、効率が良くかつ低コストの磁界印加式単結晶製造装
置を提供できる等の効果が得られる。
【0078】この発明の第5の発明では、カスプ磁界を
与える方式の磁界印加式単結晶製造装置において、カス
プ磁界を発生する上下1対の超電導コイルをそれぞれ液
体冷却材を貯蔵した上下の冷却材容器に収納し、これら
の冷却材容器の間を冷却材流通用サイフォン配管で連結
するようにしたので、貯蔵する冷却材を減らすことがで
き、低コイル化が可能な磁界印加式単結晶製造装置を提
供できる等の効果が得られる。
【0079】この発明の第6の発明では、第5の発明に
おいて、下側の冷却材容器を小さくして冷却材を主に上
側の冷却材容器で貯蔵するようにしたので、さらに貯蔵
する冷却材を減らすことができる磁界印加式単結晶製造
装置を提供できる等の効果が得られる。
【0080】この発明の第7の発明では、カスプ磁界を
与える方式の磁界印加式単結晶製造装置において、単結
晶を生成する単結晶引上部に対して、カスプ磁界を与え
る磁界発生部が低くなるように構成したので、結晶製造
中の単結晶の監視が容易な磁界印加式単結晶製造装置を
提供できる等の効果が得られる。
【0081】この発明の第8の発明では、第7の発明に
おいて特に、カスプ磁界を発生する上下1対の超電導コ
イルの上側の超電導コイルを冷却材容器の上端に設けら
れるようにしたので、単結晶引上部に対して磁界発生部
が低くなるように構成でき、結晶製造中の単結晶の監視
が容易な磁界印加式単結晶製造装置を提供できる等の効
果が得られる。
【0082】この発明の第9の発明では、第7の発明に
おいて特に、カスプ磁界を発生する上下1対の超電導コ
イルの下側のコイルだけを収納する冷却材容器を設け、
上側のコイルは熱伝導部材を介して冷却するようにした
ので、上側のコイルに対する冷却材容器が不要となり、
これにより単結晶引上部に対して磁界発生部が低くなる
ように構成でき、結晶製造中の単結晶の監視が容易な磁
界印加式単結晶製造装置を提供できる等の効果が得られ
る。
【0083】この発明の第10の発明は、第7の発明に
おいて特に、カスプ磁界を発生する上下1対の超電導コ
イルの間に冷却材容器を設け、熱伝導部材を介して上下
の超電導コイルを冷却するようにしたので、上記効果に
加えてさらに超電導コイル等のレイアウトの自由度が向
上した磁界印加式単結晶製造装置を提供できる等の効果
が得られる。
【0084】この発明の第11の発明は、第7の発明に
おいて特に、カスプ磁界を発生する上下1対の超電導コ
イルを保冷容器に収納し、この保冷容器の外部に設けら
れた小型冷凍機により熱伝導部材を介して超電導コイル
を冷却するようにしたので、上記効果に加えてさらに超
電導コイル等のレイアウトの自由度が向上し、さらに液
体ヘリウムの注入が不要な、便利な磁界印加式単結晶製
造装置を提供できる等の効果が得られる。
【0085】この発明の第12の発明では、上記第5な
いし11の発明において、上側の超電導コイルの起磁力
を下側の超電導コイルの起磁力の70%から30%の範
囲とし、カスプ磁界の0点を上方に移動させるようにし
たので、さらに単結晶引上部に対して磁界発生部が低く
なるように構成でき、結晶製造中の単結晶の監視が容易
な磁界印加式単結晶製造装置を提供できる等の効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による磁界印加式単
結晶製造装置の構成を示す図である。
【図2】 実施の形態1の副コイルによる磁界均一度改
善の効果を説明するための図である。
【図3】 この発明の実施の形態2による磁界印加式単
結晶製造装置の構成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態3による磁界印加式単
結晶製造装置の構成を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態4による磁界印加式単
結晶製造装置の構成を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態5による磁界印加式単
結晶製造装置の構成を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態6による磁界印加式単
結晶製造装置の構成を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態7による磁界印加式単
結晶製造装置の構成を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態8による磁界印加式単
結晶製造装置の構成を示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態9による磁界印加式
単結晶製造装置の構成を示す図である。
【図11】 実施の形態9の磁界中心の上方へのずれを
説明するための図である。
【図12】 従来の単結晶製造装置の一例を示す構成図
である。
【図13】 磁場印加による従来の単結晶製造装置の一
例を示す構成図である。
【図14】 超電導マグネットを備えた従来の単結晶製
造装置の一例を示す正面図である。
【図15】 図14の単結晶製造装置の上面図である。
【図16】 超電導マグネットを備えた従来の単結晶製
造装置の別の例を示す正面図である。
【図17】 図16の単結晶製造装置の上面図である。
【図18】 従来の単結晶製造装置の別の例を示す正面
図である。
【図19】 カスプ磁界を与えた単結晶製造装置のルツ
ボとルツボ内の融液の状態の一例を示す図である。
【図20】 カスプ磁界を与えた単結晶製造装置のルツ
ボとルツボ内の融液の状態の別の例を示す図である。
【符号の説明】
1 単結晶原料融液、2 ルツボ、3 ヒータ、4 種
結晶、7 単結晶、15 液体ヘリウム、17 真空容
器、21a 超電導主コイル、21b 超電導副コイ
ル、21aa 鞍型の超電導主コイル、21ba 鞍型
の超電導副コイル、22a,22b 超電導コイル、3
1,31a,31b,31c,31d ヘリウム容器、
32a,32b ヘリウム流通用サイフォン配管、33
巻枠、35 小型冷凍機、35a 冷却ステージ、4
1,41a,41b,41c,41d 熱伝導部材、1
00〜180 磁界印加式単結晶製造装置。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ルツボに充填された単結晶原料融液に種
    結晶を挿入し、この結晶を引き上げることにより単結晶
    を生成する単結晶引上部と、 上記単結晶原料融液部に水平方向の磁界を与えるための
    磁界発生部と、 を備え、 上記磁界発生部が、上記結晶引上部の両側に設けられた
    一対の主コイル、およびこれらの主コイルより直径が小
    さく同軸で励磁方向が逆の一対の副コイルを含むことを
    特徴とする磁界印加式単結晶製造装置。
  2. 【請求項2】 上記磁界発生部の主コイルと副コイルが
    それぞれ超電導コイルからなり、上記副コイルの直径が
    主コイルの直径の0.3倍から0.6倍の範囲で、その起
    磁力が主コイルの0.3倍から1.0倍の範囲であること
    を特徴とする請求項1に記載の磁界印加式単結晶製造装
    置。
  3. 【請求項3】 上記主コイルおよび副コイルが上記ルツ
    ボ側に湾曲した鞍型コイルであることを特徴とする請求
    項1または2に記載の磁界印加式単結晶製造装置。
  4. 【請求項4】 上記主コイルだけをルツボ側に湾曲した
    鞍型コイルとしたことを特徴とする請求項1または2に
    記載の磁界印加式単結晶製造装置。
  5. 【請求項5】 ルツボに充填された単結晶原料融液に種
    結晶を挿入し、この結晶を引き上げることにより単結晶
    を生成する単結晶引上部と、 上記単結晶原料融液部にカスプ磁界を与える磁界発生部
    と、 を備え、 上記磁界発生部が、上記単結晶原料融液部にカスプ磁界
    を与えるために上記単結晶引上部の周囲に沿って巻回さ
    れた上下1対の超電導コイル、これらの超電導コイルを
    それぞれに液体冷却材で冷却して収納する上下の冷却材
    容器、これらの冷却材容器の間を連結する冷却材流通用
    サイフォン配管、およびこれらを収納する保冷容器、 を備えたことを特徴とする磁界印加式単結晶製造装置。
  6. 【請求項6】 下側の上記冷却材容器を上側の冷却材容
    器に比べて小さくし、主に上側の冷却材容器に液体冷却
    材を貯蔵させたことを特徴とする請求項5に記載の磁界
    印加式単結晶製造装置。
  7. 【請求項7】 ルツボに充填された単結晶原料融液に種
    結晶を挿入し、この結晶を引き上げることにより単結晶
    を生成する単結晶引上部と、 上記単結晶原料融液部にカスプ磁界を与える磁界発生部
    と、 を備え、 上記磁界発生部が、上記単結晶原料融液部にカスプ磁界
    を与えるために上記単結晶引上部の周囲に沿って巻回さ
    れた上下1対の超電導コイル、これらの超電導コイルを
    冷却する冷却手段、およびこれらを冷却状態を維持する
    保冷容器からなり、上記保冷容器が上記単結晶引上部に
    対してより低い位置になるように、上記単結晶原料融液
    部の位置からその位置が決まる上記超電導コイルの上側
    の超電導コイルを上記保冷容器のより上側に収納するよ
    うにしたことを特徴とする磁界印加式単結晶製造装置。
  8. 【請求項8】 上記冷却手段が、液体冷却材を貯蔵する
    と共に上記超電導コイルを収納した冷却材容器と、この
    冷却材容器内に設けられた熱伝導部材と、からなり、上
    記液体冷却材の液面が上側と下側の超電導コイルの間に
    あり、上側の超電導コイルが上記冷却材容器内の上端に
    設けられ、下側の超電導コイルが上記液体冷却材に満た
    されて冷却され、上側の超電導コイルが上記熱伝導部材
    を介して上記液体冷却材により冷却され、上記保冷容器
    が上記冷却材容器を収納することを特徴とする請求項7
    に記載の磁界印加式単結晶製造装置。
  9. 【請求項9】 上記冷却手段が、液体冷却材を貯蔵して
    下側の超電導コイルを収納した冷却材容器と、この冷却
    材容器の温度を上側の超電導コイルに伝える熱伝導部材
    と、からなり、上記保冷容器がこれらを収納することを
    特徴とする請求項7に記載の磁界印加式単結晶製造装
    置。
  10. 【請求項10】 上記冷却手段が、上記上側および下側
    の超電導コイルの間に設けられ液体冷却材を貯蔵した冷
    却材容器と、この冷却材容器の温度を上側および下側の
    超電導コイルのそれぞれに伝える熱伝導部材と、からな
    り、上記保冷容器がこれらを収納することを特徴とする
    請求項7に記載の磁界印加式単結晶製造装置。
  11. 【請求項11】 上記冷却手段が、上記超電導コイルを
    冷却するための冷凍機と、この冷凍機の温度を上側およ
    び下側の超電導コイルのそれぞれに伝える熱伝導部材
    と、からなり、上記保冷容器が上記上側および下側の超
    電導コイル並びに上記熱伝導部材を収納することを特徴
    とする請求項7に記載の磁界印加式単結晶製造装置。
  12. 【請求項12】 上記上側の超電導コイルの起磁力を下
    側の超電導コイルの起磁力の70%から30%の範囲と
    し、上記カスプ磁界の0点を上方に移動させたことを特
    徴とする請求項5ないし11のいずれかに記載の磁界印
    加式単結晶製造装置。
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