JPH1074481A - イオンエネルギー測定方法及び装置 - Google Patents

イオンエネルギー測定方法及び装置

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JPH1074481A
JPH1074481A JP8248854A JP24885496A JPH1074481A JP H1074481 A JPH1074481 A JP H1074481A JP 8248854 A JP8248854 A JP 8248854A JP 24885496 A JP24885496 A JP 24885496A JP H1074481 A JPH1074481 A JP H1074481A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 RF電力が印加されている測定対象物上のイ
オンエネルギーを測定するイオンエネルギー測定方法及
び装置を提供する。 【解決手段】 サセプタ106上にイオンエネルギー検
出器150を設けて、ダミーウェハW上に生じるイオン
を、ダミーウェハWの貫通孔Waを介してイオンエネル
ギー検出器150内に導入する。そのイオンが、グリッ
ド152を通過してセンサ154に到達すると、そのセ
ンサ154に接続されている電流計166によりイオン
の電流値が測定される。この電流値と、セカンドグリッ
ド152bに印加されている可変直流電力の電圧等とか
ら、センサ154におけるイオンエネルギーを時間分解
的に求め、それを演算手段により各時間ごとのダミーウ
ェハW上のイオンエネルギーに変換した後、合成するこ
とによりダミーウェハW上のイオンエネルギーを求める
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオンエネルギー
測定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体ウェハやLCD基板などを製造す
る半導体製造工程において用いられるプラズマ処理装置
では、気密に構成された処理室内に反応性プラズマを励
起または導入することにより、処理室内の載置台(サセ
プタ)に載置された被処理体に対して、所定のプラズマ
処理を施している。そして、被処理体が載置されるサセ
プタに対して、バイアス用の高周波電力を印加し、処理
室内のプラズマが、被処理体の被処理面に効果的に引き
込まれて、所望のプラズマ処理を行うことができるよう
に構成されている。
【0003】ところで、被処理体に対して所望のプラズ
マ処理を行うためには、プラズマ空間で生じるイオンが
イオンシース空間で加速され、被処理体に到達する際の
エネルギー分布を正確に測定し、その結果に基づいてプ
ラズマ処理装置の種々のパラメータの調整、例えば高周
波電力やバイアス用高周波電力等の調整を行わなくてな
らない。
【0004】そのため、従来より、例えば特開平6−4
4931号に開示から提案されているような阻止電位型
エネルギー分析器が用いられている。かかる阻止電位型
エネルギー分析器では、被処理体上に入射するイオンエ
ネルギーを直接測定せずに、処理室内に生じたプラズマ
の近傍に、4個のグリッドとファラデーカップとから成
る測定器を設けて、間接的に測定している。
【0005】すなわち、プラズマ側からファラデーカッ
プ側にかけて設けられている4個のグリッドのうち、プ
ラズマ側から3個目のグリッドに印加する直流電力を変
化させて、4個目のグリッドを通過してファラデーカッ
プ内に入射してきたイオンの電流値を電流計により測定
し、イオン電流値の変化からその変化率を求めて、イオ
ンエネルギーを求めている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バイア
ス用の高周波電力を用いるプラズマ処理の場合には、従
来のイオンエネルギー分析器では、そのバイアス用の高
周波電力の交流成分により、サセプタ上の被処理体に入
射するイオンエネルギー分布を正確に測定することが困
難であった。したがって、実際の被処理体上のイオンエ
ネルギー分布と分析器により求めた被処理体上のイオン
エネルギー分布との間に、大きな差が生じることがあ
り、精度の高いプラズマ処理を行うことができなかっ
た。
【0007】また、上記従来のイオンエネルギー分布測
定装置は、プラズマの近傍に設けなくてはならないた
め、実際のイオンエネルギーに近い値を測定するには、
当該分析器をプラズマ中、特にプラズマ密度の高い空間
に曝さなくては成らず、その寿命を低下させる要因とな
っていた。
【0008】逆に、イオンエネルギー分布測定装置の寿
命を向上させるため、プラズマから距離を置くと、実際
のイオンエネルギー分布と測定したイオンエネルギー分
布との間に大きな差が生じてしまうことが問題となって
いた。
【0009】本発明は、従来のイオンエネルギー測定方
法及び装置が有する上記のような問題点に鑑みてなされ
たものであり、被処理体に入射するイオンのイオンエネ
ルギー分布を直接測定し、正確な被処理体上のイオンエ
ネルギー分布を得ることが可能な、新規かつ改良された
イオンエネルギー測定方法及び装置を提供することを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1によると、測定対象物に対して所定距離を
置いた位置に配されるコレクタ手段を少なくとも備えた
測定系により、RF電力の電界の影響を受ける測定対象
物上のイオンエネルギーを測定するイオンエネルギー測
定方法であって、上記測定対象物を通過したイオンのイ
オンエネルギーを上記コレクタ手段により時間分解的に
測定する第1ステップと、上記各測定時点について、上
記測定値に基づいて上記測定対象物上でのイオンエネル
ギーを求める第2ステップと、上記各測定時点でのイオ
ンエネルギーを合成して、上記測定対象物上でのイオン
エネルギーを求める第3ステップとを少なくとも含むこ
とを特徴としている。
【0011】また、請求項2によると、上記測定系は、
さらに、上記測定対象物と上記コレクタ手段の間に順次
配される複数のグリッド手段を備えており、上記第1ス
テップは、上記グリッド手段に印加する直流電圧を変化
させて、上記グリッド手段を通過する上記イオンの電流
の変化を検出することにより、上記測定対象物に印加さ
れている上記RF電力の各位相ごとのイオンのイオンエ
ネルギーを測定することを特徴としている。
【0012】従って、測定対象物に入射するイオンのイ
オンエネルギーが、その測定対象物に印加されているR
F電力の交流成分により時間的に変化しても、時間分解
的に測定する第1ステップにより測定可能となり、その
第1ステップにおいて測定された各時間のイオンエネル
ギーから、各時間の測定対象物上のイオンエネルギーを
求め、それらを合成することによって、RF電力が印加
されている測定対象物上のイオンエネルギーを求めるこ
とができる。
【0013】また、請求項3によると、上記グリッド手
段に印加する上記直流電圧は、上記RF電力の印加によ
って上記測定対象物に発生する自己バイアス電圧によっ
て基準電位が与えられることを特徴としているため、自
己バイアス電圧値が大きい時でも、小さい時でも、正確
にイオンエネルギーを測定することができる。
【0014】さらに、請求項4によると、上記第1ステ
ップは、さらに測定されたイオンエネルギーからピーク
値を選択し、そのピーク値に基づいてピーク分布を求め
る工程を含むことを特徴としているため、測定されたイ
オンエネルギーの中で不要なものを排除して、所望のイ
オンエネルギーを測定することができる。
【0015】さらにまた、請求項5によると、上記第2
ステップは、少なくとも上記第1ステップにおいて選択
された上記ピーク値と上記測定系の固有値から、上記測
定対象物上のイオンエネルギーを測定することを特徴と
しているため、測定系の中でグリッド手段に印加する直
流電圧のみを変化させることにより、所望のイオンエネ
ルギーを測定することができる。
【0016】また、請求項6によると、測定対象物に対
して所定距離を置いた位置に配されるコレクタ手段と上
記測定対象物とコレクタ手段の間に順次配される複数の
グリッド手段とを少なくとも備えた測定系により、RF
電力の電界の影響を受ける測定対象物上のイオンエネル
ギーを測定するイオンエネルギー測定方法であって、上
記グリッド手段に印加される直流電圧を変化させるステ
ップと、上記グリッド手段を通過する上記イオンの電流
の変化を上記コレクタ手段により検出して、上記コレク
タ手段におけるイオンエネルギーを測定するステップ
と、その測定された上記イオンエネルギーと上記測定系
の固有値に基づいて上記測定対象物上のイオンエネルギ
ーを求めるステップと、から成ることを特徴としてい
る。
【0017】従って、測定対象物に入射するイオンのイ
オンエネルギーが、その測定対象物に印加されているR
F電力の交流成分により時間的に変化しても、その変化
に応じてグリッド手段に印加する直流電圧を変化させる
とともに、その直流電圧のみの調整だけで他の測定系を
調整することなく、所望の正確なイオンエネルギーを測
定することができる。
【0018】また、請求項7によると、処理室内におい
てRF電力が印加される載置台上に載置される測定対象
物に照射されるイオンのイオンエネルギーを測定するイ
オンエネルギー測定装置であって、上記載置台内に、少
なくとも測定対象物に対して所定距離を置いた位置に配
されるコレクタ手段と、上記測定対象とコレクタ手段の
間に順次配される複数のグリッド手段とを設けたことを
特徴としている。
【0019】従って、測定対象物近傍にイオンエネルギ
ー測定装置を備えることができるとともに、測定対象物
に入射するイオンのイオンエネルギーのみを測定するこ
とが可能となるため、実際の測定対象物上のイオンエネ
ルギーと実質的に同一の測定対象物上のイオンエネルギ
ーを測定することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照しながら、
本発明にかかるイオンエネルギー測定方法及び装置を平
行平板型エッチング装置に適用した、実施の一形態につ
いて詳細に説明する。なお、以下の説明において、略同
一の機能及び構成を有する構成要素については、同一番
号を付することにより、重複説明を省略することにす
る。
【0021】まず、図1に示したエッチング装置100
の全体構成について説明する。エッチング装置100の
処理室102は、導電性素材、例えば表面が陽極酸化処
理されたアルミニウムから成る、気密で閉塞自在な略円
筒形状の処理容器104内に形成されている。
【0022】処理室102底部には、測定対象Wを載置
可能な、略円筒形の導電性素材、例えば表面が陽極酸化
処理されたアルミニウムから成るサセプタ106が設け
られている。このサセプタ106の表面は、絶縁性素
材、例えばポリイミドから成る高分子フィルム110に
より覆われており、そのサセプタ106上に測定対象W
が載置されている。測定対象Wは、例えば、12インチ
の半導体ウェハに相当するダミーウェハWであり、その
被測定面には、図3に関連して後述するように、イオン
透過用の孔が穿設されている。さらに、サセプタ106
には、図2および図4に関連して後述するように、本発
明に基づいて使用されるイオンエネルギー検出器150
が埋め込まれている。なお、図1に示したエッチング装
置100の断面図は、概略的に記載されているため、図
4中の直流電源158、160、164や電流計166
等は省略されている。
【0023】さらに、ダミーウェハWが載置されるサセ
プタ106には、整合器114を介して、高周波電源1
16が接続されている。この高周波電源116から、プ
ラズマ生成用およびバイアス用の所定の高周波電力(以
下、「RF電力」とする。)、例えば13.56MHz
の高周波電力が、整合器114を介してサセプタ106
に印加されると、後述の上部電極124との間でプラズ
マが生成され、プラズマ中のイオンを、効果的に引き込
むことができる。
【0024】処理室102の側壁下方には、排気管12
0が接続されており、さらにこの排気管120には、例
えばターボ分子ポンプから成る真空引き手段(P)12
2が接続されている。従って、真空引き手段122の作
動により排気管120を介して、処理室102内は所定
の減圧雰囲気、例えば1〜100mTorrまでの任意
の減圧度にまで、真空引きできるように構成されてい
る。
【0025】一方、処理室102上部のサセプタ106
に対向する位置には、サセプタ106と略同径の導電性
素材、例えば表面が陽極酸化処理されたアルミニウムか
ら成る、上部電極124が設けられている。この上部電
極124は、接地されているとともに、ガス供給管12
6が接続されており、このガス供給管126は、バルブ
128及びガスの流量調節のためのマスフローコントロ
ーラMFC130を介して、ガス供給源132に接続さ
れている。
【0026】さらに、上部電極124の内部は、中空部
124aを有する中空構造となっており、ウェハWに対
向する面124bには、多数の吐出口124cが形成さ
れている。従って、ガス供給源132から所定の処理ガ
ス、例えばC48ガスがマスフローコントローラMFC
130、バルブ128及びガス供給管126を介して、
上部電極124内の中空部124aに導入された後、吐
出口124cから処理室102内に均一に導入されるよ
うに構成されている。
【0027】次に、本実施の形態にかかるイオンエネル
ギー測定装置の構成について、図2〜図4を参照しなが
ら説明する。
【0028】サセプタ106の載置面には、図2に示し
たように、その略中心から周縁部方向に放射状に延びる
略十文字状に、例えば高さ1cm、直径1cmの略管状
のイオンエネルギー検出器150が、例えば9個設けら
れている。その配置は、サセプタ106の載置面の略中
心に1個、さらにこのイオンエネルギー検出器150か
ら上記略十文字状にサセプタ106の外周方向に向かっ
て、略等間隔、例えば6cmずつの等間隔で、それぞれ
2個ずつ設けられている。
【0029】また、イオンエネルギー測定時に使用す
る、本実施の形態にかかるダミーウェハWは、図3に示
したように、導電性素材、例えば表面がシリコン酸化膜
で覆われたシリコンから成る、例えば12インチの略円
盤状で、サセプタ106上に載置した際、イオンエネル
ギー検出器150に対応する位置に、イオンエネルギー
検出器150の直径と略同径、例えば直径1cmの略円
内に多数の貫通孔Waが設けられている。
【0030】この貫通孔Waは、ダミーウェハWに入射
するイオンを、効率よくサセプタ106上のイオンエネ
ルギー検出器150に透過させることができ、かつプラ
ズマの状態に影響を与えない程度の孔が設けられること
が好ましい。そして、サセプタ106上にダミーウェハ
Wを載置した際には、ダミーウェハWを通過したイオン
が、イオンエネルギー検出器150に入る構成となって
いる。
【0031】イオンエネルギー検出器150は、図4に
示したように、サセプタ106に埋め込まれており、そ
の上部はダミーウェハWと近接している。また、イオン
エネルギー検出器150は、略管状であり、その内部に
は、ダミーウェハWからサセプタ106方向にかけて、
例えば3個のグリッド152(152a、152b、1
52c)と、コレクタの役割を果たす、例えばファラデ
ーカップから成るセンサ154が設けられている。
【0032】なお、グリッド152(152a、152
b、152c)は、ダミーウェハW側からトップグリッ
ド152a、セカンドグリッド152b、ラストグリッ
ド152cと呼ぶこととする。
【0033】まず、グリッド152(152a、152
b、152c)について説明すると、それぞれトップグ
リッド152a、セカンドグリッド152b及びラスト
グリッド152cは、イオンエネルギー検出器150の
内壁に設けられた略環状の導電性素材、例えばタングス
テンから成る電極板156a、156b及び156cに
それぞれ張り付けられている。
【0034】各グリッド152間の間隔は、プラズマの
イオンの平均自由工程の数分の一以下が好ましく、処理
室102内の圧力が、例えば1mTorr程度の時に
は、その平均自由工程は数cmであることから、例えば
1mm〜10mmであることが好ましい。
【0035】また、各グリッド152は、例えば直径2
0μmのタングステン線により、例えば254μm間隔
のメッシュ状となっている。
【0036】そして、トップグリッド152aが取り付
けられている電極板156aと、ラストグリッド152
cが取り付けられている電極板156cには、それぞれ
直流電源158及び160が接続されており、それらか
ら負の直流電圧、例えば−60Vの直流電圧が、それぞ
れに印加される構成となっている。
【0037】また、セカンドグリッド152bが取り付
けられている電極板156bには、可変電圧直流電源1
62が接続されており、それから正の可変直流電圧が印
加されるように構成となっている。
【0038】ここで、各グリッド152(152a、1
52b、152c)の働きについて説明する。まず、ト
ップグリッド152aは、処理室102内に生じたプラ
ズマ中の電子がイオンエネルギー測定器150内に進入
することを阻止するために設けられている。
【0039】従って、その電子のエネルギーよりも相対
的に大きな負電位をトップグリッド152aに印加する
必要がある。例えば、通常のドライエッチング装置にお
けるプラズマに対しては、例えば60Vよりも大きな負
電位をトップグリッド152aに印加することが好まし
い。
【0040】次に、ラストグリッド152cは、セカン
ドグリッド152bを通過してきたイオンが、センサ1
54にイオンが衝突したときに発生する2次電子を阻止
するために設けられている。
【0041】従って、その2次電子のエネルギーよりも
相対的に大きな負電位をラストグリッド152cに印加
する必要がある。本実施の形態にかかるイオンエネルギ
ー測定器150においては、例えば60V程度の負電位
をラストグリッド152cに印加することが好ましい。
【0042】また、セカンドグリッド152bは、トッ
プグリッド152aを通過してきたイオンのうち、セカ
ンドグリッド152bに印加される正の直流電圧よりも
大きなエネルギーを持ったイオンのみが、このセカンド
グリッド152bを通過するように構成されている。
【0043】そして、グリッド152(152a、15
2b、152c)を通過してセンサ154に入射してき
たイオンの電流値を、センサ154とイオン捕集用の直
流電源を164を介して接続されている電流計166で
測定する。
【0044】この際、セカンドグリッド152bに印加
する正の直流電圧を変化させることで、センサ154に
到達するイオンの通過量を変化させて、電流計166に
おいてセンサ154でのイオンの電流値を測定し、その
変化率からセンサ154でのイオンのイオンエネルギー
を測定することができる。
【0045】なお、電流計166には、センサ154か
らの電気的経路の他に、グリッド152(152a、1
52b、152c)にそれぞれ直流電圧を印加する直流
電源158、160及び可変直流電源162が1つの電
気的経路として接続されており、さらにその経路は、ダ
ミーウェハW上の信号から高周波電力の自己バイアス電
圧を抽出する自己バイアス電圧抽出回路168を介し
て、ダミーウェハWに接続されている。
【0046】次に、電流計166における測定値から、
測定対象上のイオンエネルギー分布を求める過程につい
て説明する。
【0047】まず、サセプタ106上に測定対象である
ダミーウェハWを載置するとともに、所定の減圧雰囲
気、例えば1mTorrの減圧雰囲気が保たれている処
理室102内に、所定の処理ガス、例えばC48ガスを
導入し、サセプタ106に対して所定の高周波電力、例
えば13.56MHzの高周波電力を印加すると、処理
室102内にプラズマが生成する。
【0048】そして、高周波電力の印加によって発生し
た自己バイアス電圧により、処理室102内に生じたプ
ラズマ中のイオンが、ダミーウェハWに引き込まれる。
【0049】このプラズマ中のイオンと電子のうち、上
記で説明したように、イオンのみがセンサ154に到達
する。この際、セカンドグリッド152bに印加する直
流電圧を変化させて、センサ154に到達するイオンの
通過量を変化させて、そのイオンの電流を電流計166
で測定する。
【0050】そして、セカンドグリッド152bに印加
した可変直流電圧の電圧値と、センサ154に到達した
イオンの電流値から曲線を求め、それを一次微分するこ
とにより、センサ154におけるイオンのイオンエネル
ギー分布を得ることができる。
【0051】しかしながら、サセプタ106には、RF
電力が印加されているため、そのRF電力の交流成分の
影響により、センサ154におけるイオンのイオンエネ
ルギー分布は時間的に変化してしまう。
【0052】しかし、この時間的変化は、RF電力の交
流成分の周期と略同一の周期で変化するため、例えば不
図示のデジタルオシロスコープやボックスカー積分器等
により、時間分解して各位相ごとに分け、センサ154
におけるイオンのイオンエネルギー分布を得ることがで
きる。
【0053】そこで、図5に示したように、センサ15
4におけるイオンのイオンエネルギーを時間分解して、
各位相ごと、例えばRF電力の交流成分の1周期当た
り、8ポイント(同図中P1〜8)のセンサ154にお
けるイオンのイオンエネルギー分布を得ることとする。
【0054】まず、各位相ごとに得られるセンサ154
におけるイオンのイオンエネルギー分布においては、図
6に示したように、それぞれの各ピークは通常いわゆる
ブロードであり、さらに小さなピークをいくつも含むこ
とが多いため、各ピークを分解して、図7に示したよう
に、各位相ごとのイオンエネルギー分布を単純化し、ピ
ークの大きいもののみにする。
【0055】次に、上記のようにして得られた、各位相
ごとに単純化されたセンサ154におけるイオンのイオ
ンエネルギー分布であるピークを、以下で説明する本実
施の形態にかかる演算手段により、各位相ごとのダミー
ウェハW上のイオンエネルギーに変換する。
【0056】なお、ダミーウェハWとトップグリッド1
52a間には、RF電力によってRF電界が生じるた
め、イオンのイオンエネルギー分布はRF電界の影響を
受ける。しかし、トップグリッド152aからセンサ1
54間は静電界であり、RF電界の影響を受けない。従
って、センサ154におけるイオンのイオンエネルギー
からダミーウェハW上のイオンエネルギーへの変換は、
トップグリッド152aを境にして2つに分けられる。
【0057】まず、ダミーウェハWとトップグリッド1
52aとの間の電界は、ダミーウェハWの電位とトップ
グリッド152aの電位の差を、ダミーウェハWとトッ
プグリッド152aとの間の距離で割ったものとする。
【0058】ダミーウェハWの電位をV(t)’=V0si
n(ω(t+t0))とし、トップグリッド152aの
電位をV1とすれば、ダミーウェハWとトップグリッド
152aとの間の電位差V(t)は、 V(t)=V(t)’−V1=V0sin(ω(t+t0))−V1 となる。なお、ωはRF電力の周波数を表し、t0はイ
オンがダミーウェハWを通過するときの時刻を表す。
【0059】これをダミーウェハWとトップグリッド1
52aとの間の距離lで割り、V0/lをE0及びV1
lをE1とすると、ダミーウェハWとトップグリッド1
52aとの間の電界は次の式で表すことができる。 E(t)=E0sin(ω(t+t0))−E1 なお、E0はRF電力による電界の振幅を表し、E1はダ
ミーウェハWとトップグリッド152aとの間の電界の
直流成分を表す。
【0060】次に、トップグリッド152aからセンサ
154の間でのイオンの運動について説明する。トップ
グリッド152aからセンサ154の間では、グリッド
152(152a、152b、152c)及びセンサ1
54間の静電界によってイオンが加速あるいは減速され
て運動する。
【0061】このため、その間のイオンの加速度aは、
電界がイオンに及ぼす力から求めることができる。ま
た、イオンがトップグリッド152aからセカンドグリ
ッド152b間、セカンドグリッド152bからラスト
グリッド152c間、ラストグリッド152cからセン
サ154間を通過する時間は、それぞれt2、t3、t
4とし、グリッド152(152a、152b、152
c)を通過する際の速度を初速度とすると、例えば、
【0062】
【数1】
【0063】として、グリッド152(152a、15
2b、152c)及びセンサ154間の距離と関係づけ
られる。なお、l2はトップグリッド152aとセカン
ドグリッド152bとの距離を表し、a2はトップグリ
ッド152aとセカンドグリッド152bとの間での加
速度を表し、v1はトップグリッド152aを通過する
ときのイオンの速度を表す。よって、式(1)から各時
間を求めて積算すれば、イオンがトップグリッド152
aからセンサ154までに到達する時間を求めることが
できる。
【0064】次に、トップグリッド152aからセンサ
154の間での電位差によるイオンエネルギーの変化に
ついて説明する。トップグリッド152aからセンサ1
54の間は、静電界であるため、トップグリッド152
aとセンサ154との間の電位差により計算すればよ
い。
【0065】まず、上記と同様に、イオンがダミーウェ
ハWを通過した時の時刻をt0とし、その時のイオンエ
ネルギーをK0とする。また、イオンが距離lのダミー
ウェハWとトップグリッド152aとの間を、時間t1
で通過した後のイオンエネルギーをK1とした。
【0066】そして、ダミーウェハWとトップグリッド
152aとの間の電界は、上記の通り、 E(t)=E0sin(ω(t+t0))−E1 で表される。また、イオンに作用する加速度aと電界E
は、ma=eEで表されるため、加速度a(t)は、
【0067】
【数2】
【0068】で表すことができる。なお、mはイオンの
質量、eはイオンの電荷である。そして、イオンがこの
電界中で時間dtの間に受けるエネルギー変化dKは、
電界がイオンに対して行う仕事と等しいため、 dK=f(t)dl で表すことができる。上式中のf(t)はイオンが受ける
力、dlはイオンがdtの間に移動した距離で、それぞ
れ次のように表される。
【0069】
【数3】
【0070】なお、dtの2次の項は省略される。ま
た、v(t)は時刻tにおけるイオンの速度であり、次の
ようになる。
【0071】
【数4】
【0072】従って、dKとdlは次式で表せる。
【0073】
【数5】
【0074】次に、時間t1間でのエネルギーの変化量
ΔKは、式(2)を積分することで得られる。
【0075】
【数6】
【0076】なお、V0はダミーウェハW上の電位を表
し、K0はダミーウェハWを通過したときのエネルギー
を表し、Kはトップグリッド152aでのエネルギーを
表す。また、これ以降の式において特に断らない限り、
エネルギーの単位は、[eV]で表すものとする。一方、
ダミーウェハWとトップグリッド152aとの間の距離
lは、式(3)を積分することにより、次式のように表
される。
【0077】
【数7】
【0078】式(5)を整理するため、式(4)を変形
してK0を表す式とし、式(5)からK0を消去する。
【0079】
【数8】
【0080】
【数9】
【0081】これらの式が、本実施の形態にかかる、ダ
ミーウェハW上のイオンエネルギー分布を算出するため
の、中心となる式である。
【0082】しかし、式(8)及び(9)中のξ及びK
は、未知数があるため、以下で説明する式により導くこ
とが必要である。イオンが、トップグリッド152aか
らセンサ154に到達するまでに要する時間Δtは、t
2、t3、t4の和として表される。例えば、t2を計算す
る場合には、数1の式でt2について解けばよい。
【0083】
【数10】
【0084】ここで、a2は、トップグリッド152a
とセカンドグリッド152bとの間のイオンの加速度で
ある。また、v1は、イオンがトップグリッド152a
を通過する際の速度で、この領域においては初速度とし
て扱われる。そして、t3、t4についても、同様に計算
することで、それぞれの時間を算出することができる。
上式で算出されたt2、t3、t4を加算すると次のよう
になる。
【0085】
【数11】
【0086】ここで、Kcはセンサ154でのイオンエ
ネルギーであり、ΔVはトップグリッド152aとセン
サ154との間の電位の差である。また、V4はセンサ
154での電位を表し、φはセンサ154での位相を表
す。
【0087】よって、式(10)及び(11)によって
求められたξ及びKを式(8)及び(9)の各式に代入
して、それらの式を計算することにより、各位相ごとの
ダミーウェハW上のイオンエネルギーK0を求めること
ができる。
【0088】以上のようにして求められたダミーウェハ
W上のイオンエネルギーK0は、各位相ごとに求められ
ているため、これらを合成することによりダミーウェハ
W上のイオンエネルギー分布を求めることができる。
【0089】例えば、ある位相でのダミーウェハW上の
イオンエネルギーが図8に示すようになり、その他の位
相のダミーウェハW上のイオンエネルギーがそれぞれ図
9及び10に示すようになった場合には、それら各位相
のダミーウェハW上のイオンエネルギーを合成、すなわ
ち重ね合わせることにより、図11に示したようなダミ
ーウェハW上のイオンエネルギー分布を求めることがで
きる。
【0090】なお、ここでは説明のため、3ポイントの
位相でのダミーウェハW上のイオンエネルギーからダミ
ーウェハW上のイオンエネルギー分布を求めたが、本実
施の形態においては8ポイントでの各位相のダミーウェ
ハW上のイオンエネルギーからダミーウェハW上のイオ
ンエネルギー分布を求める構成となっている。
【0091】以上説明したように、サセプタ106を介
してダミーウェハWにRF電力が印加されている場合
に、そのRF電力の各位相でのセンサ154上のイオン
エネルギー分布を時間分解的に測定し、得られた測定値
の中から任意の主なピークのみに単純化して、このピー
ク値から各位相でのダミーウェハW上のイオンエネルギ
ー分布を算出し、それらを合成することにより、ダミー
ウェハW上のイオンエネルギー分布を得ることができ
る。
【0092】以上、本発明の好適な実施の一形態につい
て、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかか
る構成に限定されない。特許請求の範囲に記載された技
術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更
例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及
び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと
了解される。
【0093】上記実施の形態において、イオンエネルギ
ー検出器150をサセプタ106上に9個設けた構成を
例に挙げて説明したが、本発明はかかる構成に限定され
るものではなく、イオンエネルギー検出器150の数
は、本発明を適用する装置構成や、必要とするデータの
精度に応じて増減してもよい。
【0094】上記実施の形態において、イオンエネルギ
ー検出器150をサセプタ106上に略十文字状に設け
た構成を例に挙げて説明したが、本発明はかかる構成に
限定されるものではなく、例えば略渦巻き状に設けた構
成としてもよい。
【0095】上記実施の形態において、イオンエネルギ
ー検出器150をサセプタ106に埋設した例を挙げて
説明したが、本発明はかかる構成に限定されるものでは
なく、イオンエネルギー検出器を載置台に埋設しなくと
も本発明は実施可能である。
【0096】上記実施の形態において、イオンエネルギ
ー検出器150内にグリッド152を3個設けた構成を
例に挙げて説明したが、本発明はかかる構成に限定され
るものではなく、イオンエネルギーを測定可能であれ
ば、いかなる個数のグリッドを設けた構成としてもよ
い。
【0097】上記実施の形態において、センサ150に
おけるイオンのイオンエネルギーを時間分解する際、R
F電力の交流成分の1周期において8ポイントに分解し
た例を挙げて説明したが、時間分解するポイント数は、
本発明はかかる構成に限定されるものではなく、必要と
される測定対象物上のイオンエネルギー分布の精度に応
じて増減させてもよい。
【0098】上記実施の形態において、サセプタ106
にRF電力を印加する平行平板型エッチング装置を例に
挙げて説明したが、本発明はかかる構成に限定されるも
のではなく、被処理体にバイアス用RF電力を印加する
プラズマ処理装置であれば、いかなる装置においても適
用することが可能である。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかるイ
オンエネルギー測定方法及び装置においては、測定対象
に入射するイオンのイオンエネルギーが、その測定対象
に印加されているRF電力の交流成分により時間的に変
化しても、時間分解的に測定する測定手段により測定可
能となり、その測定手段において測定された各時間のイ
オンエネルギーから、各時間の測定対象の被測定表面上
のイオンエネルギーを演算し、それらを合成することに
よって、RF電力が印加されている測定対象上の被測定
表面上のイオンエネルギー分布を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能なプラズマ処理装置の実施の
一形態を示す概略的な断面図である。
【図2】図1に示したプラズマ処理装置におけるサセプ
タを示した概略的な正面図である。
【図3】図1に示したプラズマ処理装置におけるダミー
ウェハを示した概略的な正面図である。
【図4】図1に示したプラズマ処理装置におけるイオン
エネルギー検出器を示した概略的な断面図である。
【図5】本実施の形態にかかるセンサにおけるイオンの
イオンエネルギーを時間分解した地点を示した概略的な
説明図である。
【図6】本実施の形態にかかる時間分解後のセンサにお
けるイオンのイオンエネルギーを示した概略的な説明図
である。
【図7】本実施の形態にかかる単純化された時間分解後
のセンサにおけるイオンのイオンエネルギーを示した概
略的な説明図である。
【図8】本実施の形態にかかる時間分解されているダミ
ーウェハ上のイオンエネルギーを示した概略的な説明図
である。
【図9】本実施の形態にかかる時間分解されているダミ
ーウェハ上のイオンエネルギーを示した概略的な説明図
である。
【図10】本実施の形態にかかる時間分解されているダ
ミーウェハ上のイオンエネルギーを示した概略的な説明
図である。
【図11】本実施の形態にかかるダミーウェハ上のイオ
ンエネルギー分布を示した概略的な説明図である。
【符号の説明】
102 処理室 104 処理容器 106 サセプタ 116 高周波電源 124 上部電極 132 ガス供給源 150 イオンエネルギー検出器 152 グリッド 154 センサ 156 電極板 162 可変直流電源 166 電流計 168 自己バイアス電圧抽出回路 W ダミーウェハ Wa 貫通孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象物に対して所定距離を置いた位
    置に配されるコレクタ手段を少なくとも備えた測定系に
    より、RF電力の電界の影響を受ける測定対象物上のイ
    オンエネルギーを測定するイオンエネルギー測定方法で
    あって:前記測定対象物を通過したイオンのイオンエネ
    ルギーを前記コレクタ手段により時間分解的に測定する
    第1ステップと、 前記各測定時点について、前記測定値に基づいて前記測
    定対象物上でのイオンエネルギーを求める第2ステップ
    と、 前記各測定時点でのイオンエネルギーを合成して、前記
    測定対象物上でのイオンエネルギーを求める第3ステッ
    プとを少なくとも含むことを特徴とする、イオンエネル
    ギー測定方法。
  2. 【請求項2】 前記測定系は、さらに、前記測定対象物
    と前記コレクタ手段の間に順次配される複数のグリッド
    手段を備えており、 前記第1ステップは、前記グリッド手段に印加する直流
    電圧を変化させて、前記グリッド手段を通過する前記イ
    オンの電流の変化を検出することにより、前記測定対象
    物に印加されている前記RF電力の各位相ごとのイオン
    のイオンエネルギーを測定することを特徴とする、請求
    項1に記載のイオンエネルギー測定方法。
  3. 【請求項3】 前記グリッド手段に印加する前記直流電
    圧は、前記RF電力の印加によって前記測定対象物に発
    生する自己バイアス電圧によって基準電位が与えられる
    ことを特徴とする、請求項2に記載のイオンエネルギー
    測定方法。
  4. 【請求項4】 前記第1ステップは、さらに測定された
    イオンエネルギーからピーク値を選択し、そのピーク値
    に基づいてピーク分布を求める工程を含むことを特徴と
    する、請求項2または3に記載のイオンエネルギー測定
    方法。
  5. 【請求項5】 前記第2ステップは、少なくとも前記第
    1ステップにおいて選択された前記ピーク値と前記測定
    系の固有値から、前記測定対象物上のイオンエネルギー
    を測定することを特徴とする、請求項1、2、3または
    4のいずれかに記載のイオンエネルギー測定方法。
  6. 【請求項6】 測定対象物に対して所定距離を置いた位
    置に配されるコレクタ手段と前記測定対象物とコレクタ
    手段の間に順次配される複数のグリッド手段とを少なく
    とも備えた測定系により、RF電力の電界の影響を受け
    る測定対象物上のイオンエネルギーを測定するイオンエ
    ネルギー測定方法であって:前記グリッド手段に印加さ
    れる直流電圧を変化させるステップと;前記グリッド手
    段を通過する前記イオンの電流の変化を前記コレクタ手
    段により検出して、前記コレクタ手段におけるイオンエ
    ネルギーを測定するステップと;その測定された前記イ
    オンエネルギーと前記測定系の固有値に基づいて前記測
    定対象物上のイオンエネルギーを求めるステップと;か
    ら成ることを特徴とする、イオンエネルギー測定方法。
  7. 【請求項7】 処理室内においてRF電力が印加される
    載置台上に載置される測定対象物に照射されるイオンの
    イオンエネルギーを測定するイオンエネルギー測定装置
    であって:前記載置台内に、少なくとも測定対象物に対
    して所定距離を置いた位置に配されるコレクタ手段と、
    前記測定対象とコレクタ手段の間に順次配される複数の
    グリッド手段とを設けたことを特徴とする、イオンエネ
    ルギー測定装置。
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