JPH1073899A - 赤外増感剤含有フオトサーモグラフイツク材料 - Google Patents

赤外増感剤含有フオトサーモグラフイツク材料

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JPH1073899A
JPH1073899A JP20547097A JP20547097A JPH1073899A JP H1073899 A JPH1073899 A JP H1073899A JP 20547097 A JP20547097 A JP 20547097A JP 20547097 A JP20547097 A JP 20547097A JP H1073899 A JPH1073899 A JP H1073899A
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JP20547097A
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Geert Deroover
ゲールト・デローバー
Herman Uytterhoeven
ヘルマン・ウイツターホーベン
Paul Callant
パウル・カラント
Johan Loccufier
ジヨアン・ロキユフイエ
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Agfa Gevaert NV
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外増感剤含有フォトサーモグラフィック材
料。 【解決手段】 フォトサーモグラフィック記録材料は光
アドレス可能で熱現像可能な要素を含有していて、この
光アドレス可能で熱現像可能な要素は、実質的に非感光
性の有機銀塩、上記実質的に非感光性の有機銀塩と触媒
的に関連していて染料を伴ってスペクトル的に赤外光に
感光する感光性ハロゲン化銀、上記染料用の超色増感
剤、上記実質的に非感光性の有機銀塩と熱作動関係にあ
る還元剤、および結合剤を含有し、ここで、本フォトサ
ーモグラフィック記録材料は、上記結合剤に水溶性ポリ
マーまたは水分散性ポリマーか或は水溶性ポリマーと水
分散性ポリマーを含有させることと上記染料が一般式
(I): 【化1】 [式中、Z1、Z2、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R
7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15
16、R17およびX-は説明の中で与える意味を有す
る]に相当することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】本発明は、光アドレス可能で熱現像可能
な要素(photo−addressable the
rmally developable elemen
t)を含むフォトサーモグラフィック記録材料(pho
tothermographic recording
material)に関し、この要素に、それの赤外
感光性を高める種を含有させる。
【0002】
【発明の背景】熱画像化(thermal imagi
ng)、即ちサーモグラフィーは、熱エネルギーを用い
て画像を生じさせる記録方法である。
【0003】サーモグラフィーでは、下記の3アプロー
チが知られている: 1. 色または光密度が化学過程または物理過程で変化
する物体を含有する記録材料を画像様式で加熱すること
によって熱で可視画像パターンを直接生じさせるアプロ
ーチ; 2. 色または光密度の変化をもたらす化学過程または
物理過程に必要な材料を画像様式で受容体要素に移すア
プローチ; 3. 画像様式で加熱した供与体要素から受容体要素に
着色種を移すことで可視画像パターンを生じさせる熱転
染印刷(thermal dye transfer
printing)アプローチ。
【0004】UV、可視またはIR露光後に色または光
密度の変化をもたらすサーモグラフィック過程を触媒す
るか或はそれに参与し得る感光剤を1型のサーモグラフ
ィック材料(thermographic mater
ial)に存在させると、この材料はフォトサーモグラ
フィック材料になる。フォトサーモグラフィック材料の
例は、3M Companyのいわゆる「Dry Si
lver」フォトグラフィック材料であり、これらの論
評をD.A.MorganがMarcel Dekke
r発行のA.R.Diamond編集「Handboo
k of Imaging Science」(199
1)の43頁に行っている。
【0005】米国特許第5,441,866号には、
「そのような染料[ゼラチノ(gelatino)ハロ
ゲン化銀要素にスペクトル的(spectral)感受
性を与える染料]の多くはフォトサーモグラフィック配
合でスペクトル的増感を与えるが、そのような染料の増
感はしばしばあまり効率的でなく、ゼラチノハロゲン化
銀要素中で染料の性能をフォトサーモグラフィック要素
に転換するのは不可能である」と述べられている。
【0006】米国特許第5,441,866号には熱現
像可能フォトサーモグラフィック要素が開示されてい
て、その要素には、好適には、疎水性結合剤、超色増感
剤(好適には芳香族複素環式メルカプトまたはジスルフ
ィド化合物から成る群から選択される)、および中心
核:
【0007】
【化2】
【0008】[ここで、R1は、炭素原子数が1−20
の(CH2n−COO-基または炭素原子数が1から2
0のアルキル基を表し、そしてnは1から20の整数で
ある]を有する赤外吸収性染料がスペクトル的増感量で
入っており、そしてヨーロッパ特許出願公開第616
014号にはヘプタメチンシアニン染料が開示されてお
り、この染料は、シアニン発色団が有する両窒素原子が
5カルボキシアルキル置換基を持っていてそれに含まれ
るアルキル鎖の炭素原子数が少なくとも5であることを
特徴とし、この染料は、超色増感剤、例えば2−メルカ
プトベンズイミダゾール類など、金属キレート剤、およ
びピリジン、ピリミジンおよびトリアジン誘導体と一緒
に使用可能である。
【0009】米国特許第4,873,184号にはスペ
クトル的に増感するハロゲン化銀フォトサーモグラフィ
ックエマルジョン層が開示されており、この層には、上
記エマルジョン層の20から70重量%として被還元性
銀源材料と、感光性ハロゲン化銀と、銀イオン用還元剤
が入っていて、上記ハロゲン化銀は、その中で潜像を全
く持たないで上記エマルジョン層の1.5から7.0重
量%として存在しており、そして上記エマルジョン層
は、その中に金属錯化剤を、速度を速めるに有効な量
で、上記エマルジョン中の全銀量の0.4から40重量
%に等しい量で含有する。
【0010】WO 96/33442Aには熱現像可能
なフォトサーモグラフィック要素が開示されており、こ
の要素は支持体を含んでいてこの支持体は少なくとも1
種の感光性画像形成層を担持しており、この層には、
(a)感光性ハロゲン化銀、(b)感光性を示さない被
還元性銀源、(c)銀イオン用還元剤、(d)結合剤、
および(e)中心核:
【0011】
【化3】
【0012】[ここで、Zは、独立して、炭素原子数が
1から20のチオアルキル基であり、nは、独立して、
0、1または2であるが、nの総計は少なくとも1であ
り、R1およびR2は、カルボキシ置換アルキル以外の炭
素原子数が1から20のアルキル基を表し、そしてA-
はアニオンである]を有する化合物がスペクトル的増感
量で入っている。
【0013】米国特許第4,873,184号、米国特
許第5,441,866号およびWO 96/3344
2号の詳細な説明および発明実施例は全部、非水性媒体
を用いて被覆された光アドレス可能で熱現像可能な要素
に限定されている。このことは、そのようなフォトサー
モグラフィック材料を通して標準的な教示が行われてい
ることを示しているが、経済、安全性および生態学的理
由で水性媒体を用いて上記材料を被覆するのが望まし
い。しかしながら、非水性媒体を用いて被覆された有機
銀塩/ハロゲン化銀/還元剤系を基とするフォトサーモ
グラフィック材料に関する材料技術から推定を行うの
は、水性媒体を用いて上記フォトサーモグラフィック材
料を被覆してそれのスペクトル的増感を調査することで
本発明者らが実証したように、決して自明のものでな
い。
【0014】
【発明の目的】本発明の1番目の目的は、赤外感光性が
高くて優れた画像形成特性を示すフォトサーモグラフィ
ック記録材料を提供することにある。
【0015】本発明の2番目の目的は、実質的に非感光
性(substantiallylight−inse
nsitive)の有機銀塩とそれと触媒的に関連して
いる(catalytic association
with)感光性ハロゲン化銀と上記有機銀塩用の有機
還元剤を基とする光アドレス可能で熱現像可能な要素を
含んでいて上記有機銀塩を中間的に乾燥させる必要なく
製造可能なフォトサーモグラフィック記録材料を提供す
ることにある。
【0016】本発明の3番目の目的は、水性媒体を用い
て被覆可能で優れた画像形成特性を有する光アドレス可
能で熱現像可能な要素を提供することにある。
【0017】本発明のさらなる目的は、この上に示した
改良特性を有するフォトサーモグラフィック記録材料の
記録方法を提供することにある。
【0018】本明細書の以下に示す説明から本発明のさ
らなる目的および利点が明らかになるであろう。
【0019】
【発明の要約】本発明に従い、支持体と光アドレス可能
で熱現像可能な要素[この要素は、実質的に非感光性の
有機銀塩、上記実質的に非感光性の有機銀塩と触媒的に
関連していて染料を伴ってスペクトル的に赤外光に感光
する感光性ハロゲン化銀、上記染料用の超色増感剤、上
記実質的に非感光性の有機銀塩と熱作動関係(ther
mal working relationship
with)にある還元剤、および結合剤を含有する]を
含むフォトサーモグラフィック記録材料を提供し、これ
は、上記結合剤に水溶性ポリマーまたは水分散性ポリマ
ーか或は水溶性ポリマーと水分散性ポリマーを含めるこ
とと上記染料が一般式(I):
【0020】
【化4】
【0021】[式中、Z1およびZ2は、独立して、S、
OまたはSeを表し;R1およびR17は、互いに独立し
て、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、アルコキシ基、アリ
ールオキシ基またはエステル基で少なくとも1置換され
ていてもよいアルキルまたはスルホアルキル基であり;
2、R3、R4、R5、R13、R14、R15およびR16は、
互いに独立して、水素、塩素、臭素、フッ素、ニトロ
基、シアノ基、ケト基、スルホ基、カルボキシ基、エス
テル基、スルホンアミド基、アミド基、ジアルキルアミ
ノ基、アルキル基、アルケニル基、ヘテロ芳香族基、ア
リール基、アルコキシ基またはアリールオキシ基であ
り、ここで、これらの基は置換されていてもよく;或は
各々独立して、R2がR3と一緒になって、R3がR4と一
緒になって、R4がR5と一緒になって、R13がR14と一
緒になって、R14がR15と一緒になって、そしてR15
16と一緒になって、置換されていてもよいベンゼン環
を完成させるに必要な原子類を構成していてもよく;R
6、R7、R8、R9、R10、R11およびR12は、独立し
て、水素、アルキル基、置換アルキル基、塩素、フッ
素、臭素、ヨウ素、置換アミノ基を表し、ここで、これ
らの置換基は、環原子数が5または環原子数が6の複素
環式環を形成するに必要な原子類を構成していてもよ
く、或は各々独立して、R6がR8と一緒になって、R8
がR10と一緒になって、R10がR12と一緒になって、そ
してR9がR11と一緒になって、置換されていてもよい
原子数が5または原子数が6の炭素環状もしくは複素環
式環を完成させるに必要な原子類を構成していてもよ
く;R7がR9と一緒になって、独立して、置換されてい
てもよい原子数が5の複素環式環または原子数が6の複
素環式環または原子数が5の炭素環状環を完成させるに
必要な原子類を構成していてもよく;各々独立して、R
1がR6と一緒になって、そしてR12がR17と一緒になっ
て、置換されていてもよい原子数が5または原子数が6
の複素環式環を完成させるに必要な原子類を構成してい
てもよく;そしてX-はアニオンを表す]に相当するこ
とを特徴とする。
【0022】また、この上に示した如きフォトサーモグ
ラフィック記録材料を製造する方法も提供し、この方法
に、(i)実質的に非感光性の有機銀塩、染料を伴って
スペクトル的に赤外光に感光する感光性ハロゲン化銀、
該染料用超色増感剤、還元剤、および結合剤、が入って
いる水分散液または水分散液類を製造し、(ii)上記
水分散液または水分散液類を支持体に被覆する、段階を
含める。
【0023】更に、フォトサーモグラフィック記録材料
の記録方法も提供し、この方法に、この上に示した如き
フォトサーモグラフィック記録材料またはこの上に示し
た如く製造したフォトサーモグラフィック記録材料を画
像様式で化学作用のある赤外線に露光させそして上記フ
ォトサーモグラフィック記録材料を全体的に加熱する段
階を含める。
【0024】本発明の好適な態様を本発明の詳細な記述
の中で開示する。
【0025】
【発明の詳細な記述】水性 用語「水性」は、本発明の目的で、水と水混和性有機溶
媒、例えばアルコール類、例えばメタノール、エタノー
ル、2−プロパノール、ブタノール、イソ−アミルアル
コール、オクタノール、セチルアルコールなど、グリコ
ール類、例えばエチレングリコールなど、グリセリン、
N−メチルピロリドン、メトキシプロパノール、および
ケトン類、例えば2−プロパノンおよび2−ブタノンな
どとの混合物を包含する。
【0026】スペクトル的増感剤 本発明に従うフォトサーモグラフィック材料に光アドレ
ス可能で熱現像可能な要素を含有させ、この要素に、一
般式(I)に相当する染料を含有させる。
【0027】本発明に従う特に好適な態様において、式
(I)中のR1およびR17は各々独立して炭素原子数が
1から6のアルキル基を表す。
【0028】本発明に従う特別に好適な態様において、
上記染料は、式
【0029】
【化5】
【0030】に相当する。
【0031】本発明に従う適切な感光性ハロゲン化銀用
赤外増感染料は、N−アルキルベンゾチアゾールヘプタ
メチンシアニン染料:
【0032】
【化6】
【0033】N−アルキルスルホベンゾチアゾールヘプ
タメチンシアニン染料:
【0034】
【化7】
【0035】
【化8】
【0036】
【化9】
【0037】
【化10】
【0038】
【化11】
【0039】である。
【0040】超色増感剤 本発明で使用する染料と一緒に用いるに適切な超色増感
剤は、ヨーロッパ特許出願公開第559 228号およ
587 338号、そして米国特許第3,877,94
3号および4,873,184号に開示されている超色
増感剤である。
【0041】特に好適な態様において、本発明で用いる
如き超色増感剤は、スチルベン化合物、ヒドラジン化合
物およびトリアジン化合物から成る群から選択される化
合物である。
【0042】本発明に従う特に好適なスチルベン超色増
感剤は下記のものである:
【0043】
【化12】
【0044】
【化13】
【0045】
【化14】
【0046】
【化15】
【0047】
【化16】
【0048】
【化17】
【0049】
【化18】
【0050】水分散性結合剤および水溶性結合剤 本発明に従い、上記光アドレス可能で熱現像可能な要素
に結合剤を含有させるが、この結合剤に、水溶性結合剤
か、水分散性結合剤か、或は水溶性結合剤と水分散性結
合剤の混合物を含める。結合剤および結合剤混合物を選
択する時の重要な前提条件は、それらが他の存在する材
料と一緒に連続層を形成する能力を有することである。
【0051】この水分散性結合剤は水に不溶な如何なる
ポリマーであってもよく、例えば水に不溶なセルロース
誘導体、α,β−エチレン系不飽和化合物から誘導され
るポリマー類、例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニル
を後で塩素化したもの、塩化ビニルと塩化ビニリデンの
コポリマー類、塩化ビニルと酢酸ビニルのコポリマー
類、ポリ酢酸ビニル、ポリ酢酸ビニルに部分加水分解を
受けさせたもの、ポリビニルアルコール、ポリビニルア
セタール類(これらは、出発材料としてポリビニルアル
コールを用いてそれに入っているビニルアルコール繰り
返し単位の一部のみをアルデヒド、好適にはポリビニル
ブチラールと反応させることで作られたものである)、
アクリロニトリルとアクリルアミドのコポリマー類、ポ
リアクリル酸エステル、ポリメタアクリル酸エステル、
ポリスチレンおよびポリエチレンなど、またはそれらの
混合物であってもよい。ポリマーの粒子が非常に小さい
結果としてポリマーの最小粒子は溶解するが若干大きい
粒子は分散する場合、ポリマー分散液とポリマー溶液の
間を切り離す明確な境界は存在しないことを注目すべき
である。
【0052】本発明に従う適切な水溶性ポリマーはポリ
ビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリアクリル
酸、ポリメタアクリル酸、ポリエチレングリコール、蛋
白質、例えばゼラチンおよび修飾ゼラチン類、例えばフ
タロイルゼラチンなど、多糖類、例えば澱粉、アラビア
ゴムおよびデキストランなど、そして水溶性セルロース
誘導体などである。
【0053】この水溶性ポリマー類および水分散性ポリ
マー類が層を形成する特性を向上させる目的で、このポ
リマー類に可塑剤を添加してもよく、分散用の媒体に水
混和性溶媒を添加してもよく、そして水溶性ポリマー類
の混合物、水分散性ポリマー類の混合物、または水溶性
ポリマーと水分散性ポリマーの混合物を用いることも可
能である。
【0054】光アドレス可能で熱現像可能な要素 本発明に従い、光アドレス可能で熱現像可能な要素に、
実質的に非感光性の有機銀塩、それと触媒的に関連した
感光性ハロゲン化銀、上記実質的に非感光性の有機銀塩
と熱作動関係にある有機還元剤、および水溶性もしくは
水分散性の結合剤を含める。この要素に層系を含めても
よく、この層系に該ハロゲン化銀を入れて、これを上記
実質的に非感光性の有機銀塩と触媒的に関連させてもよ
く、スペクトル的増感剤を任意に超色増感剤と一緒に該
ハロゲン化銀粒子と密な増感関係においてもよく、そし
て該要素の熱現像過程で活性を示すか或はそれの現像前
もしくは現像後安定化で活性を示す他の材料を同じ層か
或は別の層に入れてもよいが、但し上記有機還元剤と調
色剤(toning agent)(存在させる場合)
が上記実質的に非感光性の有機銀塩と熱作動関係にある
こと、即ち熱現像過程中に上記還元剤と調色剤(存在さ
せる場合)が上記実質的に非感光性の有機銀塩に拡散し
得ることを条件とする。
【0055】非感光性の有機銀塩 本発明に従う方法を用いて製造しそして本発明に従うフ
ォトサーモグラフィック材料で用いるに好適な実質的に
非感光性の有機銀塩は、有機基としてアリール、アラル
キル、アルカリールまたはアルキルを有する有機カルボ
ン酸の銀塩である。例えば、脂肪族炭素鎖がC原子を好
適には少なくとも12個有する脂肪酸として知られる脂
肪族カルボン酸、例えばラウリン酸銀、パルミチン酸
銀、ステアリン酸銀、ヒドロキシステアリン酸銀、オレ
イン酸銀およびベヘン酸銀などの如き銀塩は、また、
「銀石鹸」とも呼ばれる。チオエーテル基で修飾した脂
肪族カルボン酸の銀塩、例えば英国特許第1,111,
492号などに記述されている銀塩も同様に熱現像可能
銀画像の形成で使用可能である。
【0056】本発明に従う好適な態様における実質的に
非感光性の有機銀塩は脂肪酸の銀塩である。
【0057】本発明の目的で、用語「実質的に非感光性
の有機銀塩」はまた有機銀塩の混合物も包含する。
【0058】結合剤と有機銀塩の比率 有機銀塩に対する結合剤の重量比を好適には0.2から
6の範囲にし、そして記録層の厚みを好適には1か50
μmの範囲にする。
【0059】有機銀塩粒子の製造 可溶銀塩と有機カルボン酸もしくはそれの塩を反応させ
ることにより、有機銀塩の粒子を生じさせる。
【0060】本発明に従う1つの方法に従い、有機カル
ボン酸またはそれの塩が入っている水溶液もしくは懸濁
液と銀塩の水溶液を計量して同時に水性液体に添加する
ことで実質的に非感光性の有機銀塩粒子が入っている懸
濁液を生じさせてもよく、そして上記有機カルボン酸ま
たはそれの塩が入っている上記水溶液または懸濁液を計
量して添加しそして/またはヨーロッパ特許出願公開第
754 969号に開示されているように銀イオンの濃
度を利用するか或は水性液体に入っている銀塩のアニオ
ン濃度を利用して、上記銀塩が入っている水溶液の調整
を行う。
【0061】感光性ハロゲン化銀 本発明で用いる感光性ハロゲン化銀は、実質的に非感光
性の有機銀塩の0.1から35モルパーセントの範囲で
使用可能であり、0.5から20モルパーセントの範囲
が好適であり、1から12モルパーセントの範囲が特に
好適である。
【0062】このハロゲン化銀は如何なる感光性ハロゲ
ン化銀であってもよく、例えば臭化銀、ヨウ化銀、塩化
銀、臭ヨウ化銀、塩臭ヨウ化銀、塩臭化銀などであって
もよい。このハロゲン化銀は感光性のある如何なる形態
であってもよく、このような形態には、これらに限定す
るものでないが、立方形、斜方形、管形、四面体、八面
体などが含まれ、それの上に結晶がエピタキシアル(e
pitaxial)成長していてもよい。
【0063】本発明で用いるハロゲン化銀は修飾なしに
使用可能である。しかしながら、化学増感剤、例えば硫
黄、セレン、テルルなどを含有する化合物、或は金、白
金、パラジウム、鉄、ルテニウム、ロジウムまたはイリ
ジウムなどを含有する化合物、或は還元剤、例えばハロ
ゲン化錫など、或はそれらの組み合わせを用いてそれに
化学的に感光性を与えることも可能である。このような
手順の詳細はT.H.James著「The Theo
ry of the Photographic Pr
ocess」、第4版、Macmillan Publ
ishingCo.Inc.、ニューヨーク(197
7)、第5章、149から169頁に記述されている。
【0064】本発明で用いる好適な態様に従い、上記光
アドレス可能で熱現像可能な要素に入っている感光性ハ
ロゲン化銀の粒子は凝集していないで上記実質的に非感
光性の有機銀塩の粒子上および粒子間に均一に分布して
おり、この粒子の数の少なくとも80%が有する直径は
透過電子顕微鏡で測定して≦40nmである。
【0065】有機銀塩と感光性ハロゲン化銀のエマルジ
ョン ハロゲン化銀を上記光アドレス可能で熱現像可能な要素
に添加する時、この添加は、該ハロゲン化銀と上記実質
的に非感光性の有機銀塩を触媒作用的に近くに位置させ
る如何なる様式でも実施可能である。コーティング溶液
の調製でハロゲン化銀と上記実質的に非感光性の有機銀
塩を用いるに先立ってこれらを個別に生じさせ、即ちエ
ックスサイチュー(ex−situ)でか或は「前以て
生じさせ」、これらを結合剤に入れて混合してもよい
が、また、それらの両方を長期間ブレンドするのも有効
である。更に、米国特許第3,457,075号に開示
されているように、ハロゲン含有化合物を上記有機銀塩
に添加して上記実質的に非感光性の有機銀塩を部分的に
ハロゲン化銀に変化させることを含む方法を用いるのも
有効である。
【0066】また、本発明に従い、任意に感光性ハロゲ
ン化銀が入っていてもよい有機銀塩の水エマルジョン
は、本分野の技術者に知られている如何なる分散技術を
用いて製造されてもよく、例えばボールミリング(ba
ll milling)、インピンジメントミル(im
pingement mill)(ローター−ステータ
ーミキサー)を用いた分散、ミクロフルイダイザー(m
icrofluidizer)を用いた分散などで、任
意に感光性ハロゲン化銀を含有していてもよい有機銀塩
の粒子をノニオン界面活性剤もしくはアニオン界面活性
剤またはノニオン界面活性剤とアニオン界面活性剤の混
合物の存在下で水に分散させることでも製造可能であ
る。また、分散技術の組み合わせも使用可能であり、例
えば1番目の技術を用いて予備分散液を生じさせそして
2番目の技術を用いて最終分散液を生じさせることも可
能である。
【0067】オニウムのハロゲン化物および多ハロゲン
化物 本発明に従い、上記実質的に非感光性の有機銀塩の粒子
が入っている水分散液をハロゲン化物もしくは多ハロゲ
ン化物アニオンを有する少なくとも1種のオニウム塩と
反応させることによって生じさせた感光性ハロゲン化銀
粒子を存在させることも可能である。本発明に従うオニ
ウムカチオンはポリマー状もしくは非ポリマー状であっ
てもよい。実質的に非感光性の有機銀塩粒子を部分的に
変化させて本発明に従う感光性ハロゲン化銀を生じさせ
る場合の好適な非ポリマー状オニウム塩は下記のもので
ある: PC01=3−(トリフェニル−ホスホニウム)プロピ
オン酸ブロマイドパーブロマイド PC02=3−(トリフェニル−ホスホニウム)プロピ
オン酸ブロマイド PC03=3−(トリフェニル−ホスホニウム)プロピ
オン酸ヨージド。
【0068】このようなオニウム塩を、実質的に非感光
性の有機銀塩の有機の量を基準にして0.1から35モ
ル%の量で存在させ、0.5から20モル%の量が好適
であり、1から12モル%の量が特に好適である。
【0069】有機還元剤 上記実質的に非感光性の有機重金属塩の還元で用いるに
適切な有機還元剤は、O、NまたはCに結合している活
性水素原子を少なくとも1個含む有機化合物である。上
記実質的に非感光性の有機銀塩の還元で用いるに特に適
切な有機還元剤、即ち上記実質的に非感光性の有機銀塩
用の有機還元剤は、置換基を少なくとも3個有していて
スルホ置換基を持たない6員環の芳香族もしくはヘテロ
芳香族環化合物であり、ここで、上記置換基の1つは第
一炭素原子の所に位置するヒドロキシ基でありそして2
番目の置換基[該化合物中の共役二重結合系では、第一
炭素原子から1、3または5環原子が取り除かれるが、
2番目の炭素原子上に位置する]はヒドロキシもしくは
アミノ基であり、ここで、(i)3番目の置換基は環を
持たせた(annulated)炭素環状もしくはヘテ
ロ環状環系の部分であってもよく、(ii)3番目の置
換基またはさらなる置換基はアリール基もしくはオキソ
−アリール基(これのアリール基はヒドロキシ基、チオ
ール基またはアミノ基で置換されている)でなく、そし
て(iii)3番目の置換基またはさらなる置換基は、
2番目の置換基がアミノ基である場合、スルホでない電
子求引基(non−sulfo−electron w
ithdrawing group)である。
【0070】特に好適な還元剤は、置換カテコール類ま
たは置換ヒドロキノン類であり、3−(3’,4’−ジ
ヒドロキシフェニル)−プロピオン酸、3’,4’−ジ
ヒドロキシ−ブチロフェノン、没食子酸メチル、没食子
酸エチルおよび1,5−ジヒドロキシ−ナフタレンが特
に好適である。
【0071】上記実質的に非感光性の有機銀塩が熱現像
過程中に還元を受け得るように上記還元剤が上記実質的
に非感光性の有機銀塩粒子に拡散し得る様式で上記還元
剤を存在させる必要がある。
【0072】補助還元剤 この上で述べた還元剤を一次、即ち主要還元剤と見な
し、これをいわゆる補助還元剤と協力させて用いること
も可能である。上述した一次還元剤と協力させて使用可
能な補助還元剤は、スルホニルヒドラジド還元剤、例え
ば米国特許第5,464,738号に開示されている如
き還元剤、トリチルヒドラジド類およびホルミル−フェ
ニル−ヒドラジド類、例えば米国特許第5,496,6
95号に開示されている如きヒドラジド類、および還元
をもたらす有機金属塩、例えば米国特許第3,460,
946号および3,547,648号に記述されている
ステアリン酸第一錫などである。
【0073】熱溶媒(Thermal solvent
s) この上に述べた結合剤またはそれらの混合物は、高温に
おける酸化還元反応の反応速度を向上させるワックス
類、即ち「加熱溶媒」(また「熱溶媒」または「サーモ
ソルベント」と呼ばれる)と協力させて使用可能であ
る。
【0074】本発明において、用語「加熱溶媒」は、温
度が50℃未満では記録層内で固体状態であるがその記
録層が熱で加熱されて60℃以上の温度になると記録層
用の可塑剤になりそして/または酸化還元反応体の少な
くとも1つ、例えば上記実質的に非感光性の有機銀塩用
の還元剤のための液状溶媒になる非加水分解性の有機材
料を意味する。
【0075】調色剤 密度が高い時には中性の(neutral)黒色画像色
調が得られそして密度が低い時には中性の灰色画像色調
が得られるようにする目的で、本発明に従うフォトサー
モグラフィック材料に調色剤を1種以上含有させてもよ
い。このような調色剤は、熱処理中、上記実質的に非感
光性の有機銀塩および還元剤と熱作動関係にあるべきで
ある。サーモグラフィーまたはフォトサーモグラフィー
で知られる如何なる調色剤も使用可能である。
【0076】適切な調色剤はスクシニミド、米国特許第
4,082,901号に記述されている一般式の範囲内
に入るフタルイミド類およびフタラジノン類、並びに米
国特許第3,074,809号、米国特許第3,44
6,648号および米国特許第3,844,797号に
記述されている調色剤である。特に有用な調色剤は、英
国特許第1,439,478号および米国特許第3,9
51,660号に記述されている如きベンゾキサジンジ
オンまたはナフトキサジンジオン型の複素環式調色剤化
合物である。
【0077】安定剤およびかぶり防止剤 貯蔵寿命を向上させかつかぶりを低下させる目的で、本
発明のフォトサーモグラフィック材料に安定剤およびか
ぶり防止剤を添加してもよい。適切な安定剤およびかぶ
り防止剤およびそれらの前駆体(これらは単独でか或は
組み合わせて使用可能である)の例には、米国特許第
2,131,038号および2,694,716号に記
述されているチアゾリウム塩、米国特許第2,886,
437号および2,444,605号に記述されている
アザインデン類、米国特許第3,287,135号に記
述されているウラゾール類、米国特許第3,235,6
52号に記述されているスルホカテコール類、英国特許
第623,448号に記述されているオキシム類、米国
特許第3,220,839号に記述されているチウロニ
ウム塩、米国特許第2,566,263号および2,5
97,915号に記述されているパラジウム塩、白金塩
および金塩、米国特許第3,700,457号に記述さ
れているテトラゾリル−チオ化合物、米国特許第4,4
04,390号および4,351,896号に記述され
ているメソイオン性1,2,4−トリアゾリウム−3−
チオレート安定剤の前駆体、ヨーロッパ特許出願公開第
600587号に記述されているトリブロモメチルケト
ン化合物、ヨーロッパ特許出願公開第600 586号
に記述されているイソシアネートとハロゲン置換化合物
の組み合わせ、ヨーロッパ特許出願公開第600 58
9号に記述されているビニルスルホンおよびβ−ハロス
ルホン化合物、並びにこれに関連してD.Kloost
erboer著でJ.Sturge、V.Walwor
thおよびA.Shepp編集の「Imaging P
rocesses and Materials、Ne
blette’s 8th edition」、Van
Nostrand(1989)、第9章の279頁に
述べられている化合物、1978年6月に発行されたR
esearch Disclosure 17029に
述べられている化合物、そしてこの上に示した資料全部
に引用されている文献に述べられている化合物が含まれ
る。
【0078】界面活性剤 本発明に従い、上記実質的に非感光性の有機銀塩の粒子
が水性媒体に入っている分散液を製造しそして水分散性
結合剤、例えばポリマーラテックスなどを水性媒体に分
散させる目的で、ノニオン界面活性剤、カチオン界面活
性剤またはアニオン界面活性剤を用いることができる。
本発明で用いる好適な態様における界面活性剤はスルホ
ネート、例えばアルキル、アリール、アルカリールまた
はアラルキルスルホネートなどであり、アルキルスルホ
ネートおよびアルカリールスルホネート類、例えばバイ
エル社(BAYER)から入手可能なMERSOLAT
(商標)H、即ちアルキルスルホン酸のナトリウム塩、
チバガイギー社(CHIBA−GEIGY)から入手可
能なULTRAVON(商標)W、即ちアリールスルホ
ン酸のナトリウム塩、が特に好適である。
【0079】追加的材料 上記材料に加えて、他の添加剤、例えば遊離有機カルボ
ン酸、表面活性剤、帯電防止剤、例えばF3C(CF2
6CONH(CH2CH2O)−Hの場合のようにフルオ
ロカーボン基を含むノニオン性帯電防止剤など、シリコ
ンオイル、例えばBAYSILONE OE1 A[バ
イエル社(ドイツ)の商標]など、紫外光を吸収する化
合物、白光を反射しそして/または紫外線を反射する顔
料、シリカ、および/または光学白色化剤(brigh
tening agents)などを、本フォトサーモ
グラフィック材料に含めることも可能である。
【0080】ハレーション防止用染料 本発明の好適な態様に従い、本フォトサーモグラフィッ
ク記録材料に、感光層を通過してきた光を吸収すること
で光の反射を防止するハレーション防止用染料、即ちア
クタンス(acutance)染料を更に含める。この
ような染料は、上記光アドレス可能で熱現像可能な要素
に添加可能であるか、或は本発明のフォトサーモグラフ
ィック記録材料を構成する他の如何なる層に添加されて
もよい。また、このハレーション防止用染料は熱現像過
程中に熱で漂白され得るものであってもよいか、或は光
で漂白可能なものであってもよく、後で熱現像過程後に
除去可能であってもよく、そして露光過程の後に除去可
能な層にこれを入れることも可能である。赤外光を伴う
使用で用いるに適切なハレーション防止用染料は、ヨー
ロッパ特許出願公開第377 961号および652
473号、ヨーロッパ特許第101 646号および1
02 781号、そして米国特許第4,581,325
号および5,380,635号に記述されている。
【0081】支持体 本発明に従うフォトサーモグラフィック記録材料用の支
持体は、透明、半透明または不透明であってもよく、例
えば白色光を反射する外観を有していてもよく、好適に
は、例えば紙、ポリエチレン被覆紙または透明樹脂フィ
ルムなどで作られた軟質薄担体、例えばセルロースエス
テル、例えばトリ酢酸セルロースなど、コロナおよび炎
処理されたポリプロピレン、ポリスチレン、ポリメタア
クリル酸エステル、ポリカーボネートまたはポリエステ
ル、例えばポリエチレンテレフタレートまたはポリエチ
レンナフタレートなどで作られた軟質薄担体、例えば英
国特許第1,293,676号、英国特許第1,44
1,304号および英国特許第1,454,956号に
開示されている如き担体である。例えば、原紙基質を存
在させる場合、これに白色を反射する顔料を含有させて
もよく、これは任意にまた記録材料と原紙基質の間の中
間層で使用可能である。
【0082】この支持体はシート形態、リボン形態また
はウエブ形態であってもよく、そして必要ならば、それ
の上に被覆する感熱記録層との接着力を向上させる目的
で下塗りを行うことも可能である。
【0083】ポリエチレンテレフタレート支持体を用い
る場合に、本発明の下地層の最も外側に位置する帯電防
止層と感熱要素の接着力を向上させるに適切な下塗り層
(subbing layer)は、例えば英国特許第
1,234,755号、米国特許第3,397,988
号、3,649,336号、4,123,278号およ
び米国特許第4,478,907号(これはスルホン化
コポリエステルの水分散液を用いて下塗り層の塗布を行
うことに関する)などに記述されており、そしてさらな
る下塗り層は、1967年7月のProduct Li
censingIndexの6頁に公開されたRese
arch Disclosureに記述されている。
【0084】疎水性樹脂支持体の適切な前処理は、例え
ばコロナ放電および/または溶媒(類)による攻撃を用
いた処理などであり、それによって微細な粗さを与え
る。
【0085】保護層 本発明のフォトサーモグラフィック記録材料の好適な態
様に従い、上記光アドレス可能で熱現像可能な要素に保
護層を取り付ける。
【0086】この保護層に好適には結合剤を含有させる
が、この結合剤は、溶媒に可溶(疎水性)か、溶媒に分
散し得るか、水に可溶(親水性)か、或は水に分散し得
るものであってもよい。疎水性結合剤の中では、ヨーロ
ッパ特許出願公開第614769号に記述されている如
きポリカーボネート類が特に好適である。適切な親水性
結合剤は、例えばゼラチン、ポリビニルアルコール、セ
ルロース誘導体または他の多糖類、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどであり、
硬化し得る結合剤が好適であり、ポリビニルアルコール
が特に好適である。
【0087】本発明に従い、保護層を架橋させてもよ
い。保護層の架橋は、架橋剤、例えばWO 95/12
495に記述されている如き架橋剤を用いて達成可能で
ある。本発明で用いる保護層に、加うるに、150℃未
満の融点を有する少なくとも1種の固体状滑剤および少
なくとも1種の液状滑剤を結合剤に入れて含有させても
よく(この場合、上記滑剤の少なくとも1つを燐酸誘導
体にする)、そして更に潤滑用材料および/または粒子
材料、例えばタルク粒子などを溶解させて含有させても
よく、これを任意に最外層から突き出させてもよい。こ
のような滑剤はポリマー状結合剤の有り無しで使用可能
である。上記保護層にまた粒子状材料、例えばタルク粒
子などを含有させて、WO 94/11198に記述さ
れているように、任意にそれらを最も外側に位置する保
護層から突き出させてもよい。また、他の添加剤、例え
ばコロイド状粒子、例えばコロイド状シリカなどを上記
保護層に添加することも可能である。
【0088】帯電防止層 本発明の記録材料の好適な態様では、上記支持体の、上
記光アドレス可能で熱現像可能な要素で被覆されていな
い側の最外層に、帯電防止層を取り付ける。それで用い
るに適切な帯電防止層はヨーロッパ特許出願公開第44
4 326号、534 006号および644 456
号、米国特許第5,364,752号および5,47
2,832号およびドイツ特許出願公開第(DOS)4
125758号に記述されているコーティング技術 本発明のフォトサーモグラフィック材料に含める如何な
る層のコーティングも如何なるコーティング技術で進行
させてもよく、例えばEdward D.Cohenお
よびEdgar B.Gutoff編集の「Moder
n Coating and Drying Tech
nology」(1992) VCHPublishe
rs Inc.(220 East 23rd Str
eet、Suite 909 ニューヨーク、ニューヨ
ーク州、10010、米国)に記述されている如き技術
を用いて進行させてもよい。
【0089】記録方法 本発明に従い、波長が700から1100nmの範囲の
赤外線にフォトサーモグラフィック材料を露光させても
よく、繊細焦点の光源、例えば780nm、830nm
または850nmの波長で発光する例えばIR波長のレ
ーザーまたはIRレーザーダイオード光源などを用いて
ピクセル様式(pixel−wise)で露光を行う
か、或は対象物自身への直接露光を行うか、或はIR光
で照らすことで対象物から出て来させた画像への露光を
行うことにより、画像を得ることができる。
【0090】このように画像様式で露光させたフォトサ
ーモグラフィック記録材料の熱現像では、本発明に従
い、関係する用途で容認され得る時間内に記録材料を現
像温度にまで均一に加熱し得る如何なる種類の熱源も使
用可能であり、例えば接触加熱、輻射加熱、マイクロ波
加熱などを用いることができる。
【0091】本発明に従うフォトサーモグラフィック記
録過程は、熱と本フォトサーモグラフィック記録材料の
みが熱現像過程に関与しそしてその熱を伝導、対流また
は輻射で供給する過程である。
【0092】用途 本発明のフォトサーモグラフィック記録材料は透明型プ
リント製造および反射型プリント製造の両方で使用可能
である。このことは、支持体が透明であるか或は不透
明、例えば白色光を反射する外観を有するものであるこ
とを意味する。例えば、原紙基質を存在させる場合、こ
れに白色を反射する顔料を含有させてもよく、任意にま
た記録材料と原紙基質の間の中間層で使用することも可
能である。透明な基材を用いる場合、この基材は無色で
あるか或は色が着いていてもよく、例えば青色であって
もよい。
【0093】ハードコピー(hard copy)の分
野では白色の不透明基材上に位置させたフォトサーモグ
ラフィック記録材料が用いられる一方、医学用診断分野
において操作をライトボックス(light box)
で行う検査技術では黒色画像(black−image
d)の透明型が幅広く用いられる。
【0094】本発明を例示する実施例および比較実施例
のフォトサーモグラフィック記録材料では、上述した材
料に加えて下記の材料を用いた。
【0095】上述した材料に加えて下記の超色増感剤: *SS−08: 2−メルカプトベンズイミダゾール; *SS−09: 2−メルカプトベンゾチアゾール−5
−[N−(4’−クロロフェニル)]スルホンアミド。
【0096】米国特許第5,441,866号に従う下
記のIR増感染料:
【0097】
【化19】
【0098】ヨーロッパ特許出願公開第616 014
号に従う下記のIR増感染料:
【0099】
【化20】
【0100】
【化21】
【0101】およびラテックス結合剤: BINDER 01: メタアクリル酸メチルを45重
量%、ブタジエンを45重量%およびイタコン酸を10
重量%用いて作られたコポリマー。
【0102】以下に示す実施例および比較実施例で本発
明を説明する。本実施例で用いるパーセントおよび比率
は特に明記しない限り重量である。
【0103】比較実施例1から5 水性媒体を用いて光アドレス可能で熱現像可能な要素を
被覆したものをフォトサーモグラフィック材料で用いる
ことを、米国特許第5,441,866号およびヨーロ
ッパ特許出願公開第616 014号に開示されている
IRスペクトル増感剤使用フォトサーモグラフィック材
料に関する最新技術から推定することができるか否か。
【0104】ベヘン酸銀分散液 340mLの2−プロパノールに65℃でベヘン酸を3
4g(0.1モル)溶解させ、このベヘン酸溶液を撹拌
しながらこれに0.25Mの水酸化ナトリウム水溶液を
400mL加えて上記ベヘン酸をベヘン酸ナトリウムに
変化させ、そして最後に0.4Mの硝酸銀水溶液を25
0mL添加してベヘン酸銀を沈澱させることを通して、
ベヘン酸銀を調製した。これを濾別した後、2−プロパ
ノールが10体積%で脱イオン水が90体積%の混合物
で洗浄することにより、残存する硝酸ナトリウムを除去
した。
【0105】このベヘン酸銀を45℃で12時間乾燥さ
せた後、これを、アニオン分散剤であるUltravo
n(商標)WおよびMersolate(商標)Hが入
っている脱イオン水に分散させ、高速インピンジメント
ミル(ローター−ステーターミキサー)を用いて急速混
合してペースト状にしそしてミクロフルイダイザーで均
一にすることにより、ベヘン酸銀が20重量%、Ult
ravon(商標)Wが2.1重量%およびMerso
late(商標)Hが0.203重量%入っていて微分
散している安定な分散液を得た。その結果として生じた
分散液のpHを約6.5に調整した。
【0106】次に、このベヘン酸銀分散液3.0gに、
撹拌しながら下記の材料:3−(トリフェニル−ホスホ
ニウム)プロピオン酸ブロマイド(PC02)の2.2
2重量%水溶液を2g[これはPC02の濃度がベヘン
酸銀を基準にして8モル%であることに相当する]添加
し、pHを4にすると、インサイチューでベヘン酸銀の
一部が臭化銀に変化した。更に10分間撹拌した後、撹
拌しながら、表1に示す如く超色増感剤を水および/ま
たはメタノール中の溶液として加えた後直ちに、表1に
示す如くIRスペクトル増感剤を水および/またはメタ
ノール中の溶液または分散液として加えた。更に15分
間撹拌した後、撹拌しながらpH4で、30重量%濃度
のBINDER 01を2gに続いて3−(3’,4’
−ジヒドロキシフェニル)プロピオン酸の4.5重量%
水溶液を2g加えた。
【0107】表1: IR増感剤 超色増感剤 比較 溶液の 溶液の 溶液の 溶液の 実施例 重量 濃度 重量 濃度番号 コード (g) (重量%) コード (g) (重量%) 1 SENSI CO1 0.180 0.3(MeOH) − − − 2 SENSI CO1 0.180 0.3(MeOH) SS-08 0.2 2 (MeOH) 3 SENSI CO2 0.270 0.2(MeOH) − − − 4 SENSI CO2 0.270 0.2(MeOH) SS-08 0.4 2 (MeOH) 5 SENSI CO2 0.270 0.2(MeOH) SS-09 0.8 1 (MeOH) フォトサーモグラフィック材料のコーティングおよび乾
ドクターブレードを用い、ブレードを90μmに設定し
て、下塗りをした厚みが100μmのポリエチレンテレ
フタレート支持体に上記ベヘン酸銀/臭化銀分散液を被
覆した。このエマルジョン層をコーティングベッド上で
数分間40℃で乾燥させた後、熱風オーブンに入れて4
0℃で1時間乾燥させた。
【0108】画像様式露光および熱処理 比較実施例1から5のフォトサーモグラフィック材料を
日立(HITACHI)から入手可能な836nmダイ
オードレーザータイプHL 8318Gのビームに露光
させたが、ここでは、12.8mWの公称パワーを用い
て115μmのスポット直径(1/e2)が得られるよ
うに焦点を当て、63μmのピッチを用いて5m/秒の
速度で走査し、ウェッジフィルターに通し、光学密度を
0.15の光学密度段階で0から3.3の間で変化させ
て、オーバーラップを30%にした。最大露光(フィル
ターの光学密度=0)は約50J/m2であった。
【0109】熱処理を、表2に示すように、105から
115℃に加熱した金属ブロック上で5から15秒間実
施した。MacBeth(商標)TR924密度計を用
い、可視フィルターを透過する透過率で、画像の最大光
学密度および最小光学密度(DmaxおよびDmin)を測定
した。
【0110】比較実施例1から5のフォトサーモグラフ
ィック記録材料を画像様式で露光させて熱処理した時に
得たDmax値およびDmin値を、表2に、使用したIR増
感剤、超色増感剤、超色増感剤とIR増感剤のモル比お
よび熱処理条件と一緒に要約する。
【0111】表2: 比較 IR 超色 超色増感剤 熱処理条件 実施例 増感剤 増感剤 モル/IR 温度 時間 Dmaxmin 番号 コード コード 増感剤モル [℃] [秒] 1 SENSI CO1 − − 105 15 0.20 0.20 2♯ SENSI CO1 SS-08 36 : 1 105 15 0.24 0.14 3 SENSI CO2 − − 105 15 0.25 0.25 4* SENSI CO2 SS-08 74 : 1 105 15 0.13 0.13 5 SENSI CO2 SS-09 31 : 1 105 15 0.65 0.12 # 米国特許第5,441,586号の発明実施例1に
は同じ超色増感剤/IR増感剤組み合わせが用いられて
いるが、それらのモル比は20:1; * ヨーロッパ特許出願公開第616 014号の発明
実施例3には同じ超色増感剤/IR増感剤組み合わせが
用いられているが、それらのモル比は59:1。
【0112】比較実施例1および2のフォトサーモグラ
フィック記録材料を水性媒体を用いて被覆した場合に得
た結果の比較は、SENSI C01を用いた場合には
全く増感が観察されないことと、超色増感剤SS−08
を用いた場合には全く超色増感が観察されないことを示
している。比較実施例4および5のフォトサーモグラフ
ィック記録材料で得た結果と比較実施例3で得た結果の
比較は、SENSIC02を用いた場合には全く増感が
観察されないことと、超色増感剤SS−08およびSS
−09を用いた場合にはほとんど超色増感が観察されな
いことを示している。
【0113】このような結果は、米国特許第5,44
1,586号の実施例1およびヨーロッパ特許出願公開
第616 014号の実施例3に示されている如きフォ
トサーモグラフィック記録材料の赤外増感に関する最新
技術からでは水性媒体を用いて上記材料を被覆すること
ができると言った推定は容易にはもたらされ得ないこと
を示している。
【0114】発明実施例1から4および比較実施例6か
ら8 本発明に従う染料および超色増感剤を用いた赤外増感。
【0115】比較実施例1から5で記述したのと同様に
ベヘン酸銀の分散液を調製しそしてまた比較実施例1か
ら5で記述したのと同様にフォトサーモグラフィックエ
マルジョンを調製したが、但しここで各フォトサーモグ
ラフィックエマルジョンで用いたIR増感剤、IR増感
剤溶液、IR増感剤溶液の重量、超色増感剤、増感剤溶
液および超色増感剤溶液の重量は表3に示す通りであ
る。
【0116】表3: IR増感剤 超色増感剤 発明 溶液の 溶液の 溶液の 溶液の 実施例 重量 濃度 重量 濃度番号 コード (g) (重量%) コード (g) (重量%) 1 SENSI O1 0.18 0.3 (MeOH) SS-01 1.2 0.25 (MeOH) 2 SENSI O1 0.18 0.3 (MeOH) SS-09 0.8 1.0 (MeOH) 3 SENSI O2 0.18 0.3 (MeOH) SS-01 1.2 0.25 (MeOH) 4 SENSI O6 0.046 0.3 (MeOH) SS-01 1.2 0.25 (MeOH) 比較 実施例番号 6 SENSI O1 0.18 0.3 (MeOH) − − − 7 SENSI O2 0.18 0.3 (MeOH) − − − 8 SENSI O6 0.046 0.3 (MeOH) − − − * ULTRAVON(商標)Wを界面活性剤として用いた分散液 # MeOH=メタノール 比較実施例1から5に記述したのと同様に、発明実施例
1から4および比較実施例6から8のフォトサーモグラ
フィックエマルジョンの被覆を行った後、画像様式で露
光を行い、熱処理を行った後、その結果として得た画像
を比較実施例1から5に記述したのと同様に評価した。
【0117】発明実施例1から4および比較実施例6か
ら8のフォトサーモグラフィック記録材料を画像様式で
露光させて熱処理した時に得たDmax値およびDmin
を、表4に、使用したIR増感剤、超色増感剤、超色増
感剤とIR増感剤のモル比および熱処理条件と一緒に要
約する。
【0118】表4: 発明 IR 超色 超色増感剤 熱処理条件 実施例 増感剤 増感剤 モル/IR 温度 時間 Dmaxmin 番号 コード コード 増感剤モル [℃] [秒] 1 SENSI O1 SS-01 3 : 1 105 15 1.59 0.17 2 SENSI O1 SS-09 25 : 1 105 15 0.89 0.12 3 SENSI O2 SS-01 4 : 1 105 15 0.75 0.15 4 SENSI O6 SS-01 18 : 1 105 15 0.58 0.15 比較 実施例番号 6 SENSI O1 − − 105 15 0.30 0.30 7 SENSI O2 − − 105 15 0.15 0.15 8 SENSI O6 − − 105 15 0.25 0.25 本発明のIR増感剤染料は、水性媒体を用いて被覆した
光アドレス可能で熱現像可能な要素を含めたフォトサー
モグラフィック記録材料において、一般的な種類の超色
増感剤の例であるスチルベン超色増感剤(SS−01、
SS−02、SS−03、SS−04およびSS−0
7)およびメルカプト超色増感剤(SS−09)によっ
て有効に超色増感を受ける(supersensiti
zed)ことが、表4の結果から分かる。
【0119】ここに、本発明の好適な態様を詳細に記述
してきたが、請求の範囲で定義する如き本発明の範囲か
ら逸脱することなく数多くの修飾を成し得ることは本分
野の技術者に明らかであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルマン・ウイツターホーベン ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内 (72)発明者 パウル・カラント ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内 (72)発明者 ジヨアン・ロキユフイエ ベルギー・ビー2640モルトセル・セプテス トラート27・アグフア−ゲヴエルト・ナー ムローゼ・フエンノートシヤツプ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に非感光性の有機銀塩、上記実質
    的に非感光性の有機銀塩に触媒的に関連して上記有機銀
    塩を基準にして0.1から35モル%の量で存在してい
    て染料を伴ってスペクトル的に赤外光に感光する感光性
    ハロゲン化銀、上記染料用の超色増感剤、上記実質的に
    非感光性の有機銀塩と熱作動関係にある還元剤、および
    結合剤、を含有する光アドレス可能で熱現像可能な要素
    を含むフォトサーモグラフィック記録材料であって、上
    記結合剤が水溶性ポリマーまたは水分散性ポリマーか或
    は水溶性ポリマーと水分散性ポリマーを含みそして上記
    染料が一般式(I): 【化1】 [式中、Z1およびZ2は、独立して、S、OまたはSe
    を表し;R1およびR17は、互いに独立して、フッ素、
    塩素、臭素、ヨウ素、アルコキシ基、アリールオキシ基
    またはエステル基で少なくとも1置換されていてもよい
    アルキルまたはスルホアルキル基であり;R2、R3、R
    4、R5、R13、R14、R15およびR16は、互いに独立し
    て、水素、塩素、臭素、フッ素、ニトロ基、シアノ基、
    ケト基、スルホ基、カルボキシ基、エステル基、スルホ
    ンアミド基、アミド基、ジアルキルアミノ基、アルキル
    基、アルケニル基、ヘテロ芳香族基、アリール基、アル
    コキシ基またはアリールオキシ基であり、ここで、これ
    らの基は置換されていてもよく;或は各々独立して、R
    2がR3と一緒になって、R3がR4と一緒になって、R4
    がR5と一緒になって、R13がR14と一緒になって、R
    14がR15と一緒になって、そしてR15がR16と一緒にな
    って、置換されていてもよいベンゼン環を完成させるに
    必要な原子類を構成していてもよく;R6、R7、R8
    9、R10、R11およびR12は、独立して、水素、アル
    キル基、置換アルキル基、塩素、フッ素、臭素、ヨウ
    素、置換アミノ基を表し、ここで、これらの置換基は、
    環原子数が5または環原子数が6の複素環式環を形成す
    るに必要な原子類を構成していてもよく、或は各々独立
    して、R6がR8と一緒になって、R8がR10と一緒にな
    って、R10がR12と一緒になって、そしてR9がR11
    一緒になって、置換されていてもよい原子数が5または
    原子数が6の炭素環状もしくは複素環式環を完成させる
    に必要な原子類を構成していてもよく;R7がR9と一緒
    になって、独立して、置換されていてもよい原子数が5
    の複素環式環または原子数が6の複素環式環または原子
    数が5の炭素環状環を完成させるに必要な原子類を構成
    していてもよく;各々独立して、R1がR6と一緒になっ
    て、そしてR12がR17と一緒になって、置換されていて
    もよい原子数が5または原子数が6の複素環式環を完成
    させるに必要な原子類を構成していてもよく;そしてX
    -はアニオンを表す]に相当する、ことを特徴とするフ
    ォトサーモグラフィック記録材料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のフォトサーモグラフィッ
    ク記録材料を製造する方法であって、(i)上記実質的
    に非感光性の有機銀塩、上記染料を伴ってスペクトル的
    に赤外光に感光する上記感光性ハロゲン化銀、上記還元
    剤、および上記結合剤、が入っている水分散液または水
    分散液類を製造し、(ii)上記水分散液または水分散
    液類を支持体に被覆する、段階を含む方法。
  3. 【請求項3】 フォトサーモグラフィック記録材料の記
    録方法であって、請求項1記載のフォトサーモグラフィ
    ック記録材料または請求項2に従って製造したフォトサ
    ーモグラフィック記録材料を画像様式で化学作用のある
    赤外線に露光させそして上記フォトサーモグラフィック
    記録材料を全体的に加熱する段階を含む方法。
JP20547097A 1996-07-24 1997-07-16 赤外増感剤含有フオトサーモグラフイツク材料 Pending JPH1073899A (ja)

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DE96202103.6 1996-07-24
EP96202103 1996-07-24

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